条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
「これって好きってことすよね」
oyasumi shinkai
下巻は鮮やかに上巻で分からなかった事、知りたかった事をストーリーに載せて回収して教えてくれる展開に「なるほど…!」の連続でした
特に攻めである哲平からみた桔一への興味が湧いて行く過程はごく自然な感じが逆にドキドキを煽られるような読み心地でした
哲平のお顔に付いたリップ跡の真相や2人の出会いが分かっていく事にホクホクする一方で、「恋」までの道のりは少し私には難しかったです
興味が湧いてる時点で「好き」という気持ちもめちゃ分かる
だけどどうしてもBLとして読んでるからなのかな…男同士へのハードルが容易過ぎる気がしてしまったのが気になってしまった所がありました
BLだからこそそこのハードルが低くていいじゃない♡って思う作品もあるんですけど、今作に関しては折角の上下巻だしこの雰囲気ならもっとそこにページを割いたものを見たかったな…って気がしてしまいました
桔一はストーリーを読んで行く事でゲイなんだろうなって言うのが分かるんですけど、特にそこに対しての卑屈さもなさそうです
だけど哲平の恋愛観が良く分からなかったから桔一への興味が湧く迄は理解出来てもそこから好きが恋に変わるのか?が分からなかったです、、、
だって、、、どう考えても桔一の哲平への態度、曖昧過ぎじゃないですかね・・・?
追えば逃げるし、逃げる割にずっと気にしてる、、、
なんだか桔一が厄介な人に見えてしまって、、、私にはイマイチ哲平があそこまで執着する理由のパンチがどれだったのか?が分からなかったです
日常を覗かせてもらうような気持ちで読んでいたけれど、断片的な日常の切り取りが続く感じで結局は良く分からなかったな、、、って印象です(,,•﹏•,,)
多分、、、この感想に至った原因は私の感受性の乏しさな気がすっごいします…
この作品の雰囲気だからいいんだよ…!分かってないなぁ~…!って私のこの稚拙な感想に思う所がある読者さんも多そうです
それも分かる気がする、、、
だって、別に雑なストーリーなんかでは決してないんです(それは分かる!)
ただ、私が読み取れない、2人の恋を感じ取り切れなかった、、、って事だったな、、、と思うんです
せめて、、、終わり方がもう少し分かりやすかったら、、、!
妄想補完も可能だったかな。。。と思うのですが、、、
本編の終わり方は少しカッコ良過ぎたし、描き下ろしの内容も抽象的だったな、、、と……。。。
誰かの日常を覗きたい♡というのと見守りたい♡では多分意味合いが大きく違っていて、、、恐らく今作は後者のスタイルで、即物的な私は当然前者のスタンスで読んでしまった事での齟齬があったように思いました
「おやすみ深海」…この作品タイトルにも深い意味合いがあったんだろうと思います
桔一の過去への決別とかの意味合いがあったのかな…?どうだろう、、、???
この辺も良く分からぬまま読み終えてしまったな…っていう新たな疑問を抱えたまま読了です
上巻で答え合わせが出来た所は良かったです
作画も素敵でした
「恋」を抜かして考えればキャラそれぞれに抱く好印象も多かったです
私には感じ取れなくても2人が2人らしいこれからの日常を築いて行きそうだなっていう始まりの雰囲気は分かりました!
自分的に読んで良かったポイントと読んだことで感じた様々な感想を総合して今回は評価にさせて貰いました
描き下ろしの最後のセリフ「まだ これからでしょ」が1番私の読後の気持ちに近かったですw
まだまだ人生の機微を拾い上げるには未熟さが残るのか、はたまた考え過ぎてしまう事でシンプルな事を見逃してしまっているのか、、、
またいつか再読した時に感想が変わりそうな作品なのかも知れません
修正|描き下ろしで絡みの雰囲気はありますが分かりやすく描かれている訳ではないので、、、修正は不要です
そして下巻です。
暴力的なまでの高揚する様な盛り上げかたや直接的なエロいシーンはないですが、匂わせかたがとてもセクシーです。
自分の気持ちに素直にならないようにしている桔一。その頑なな部分が徐々に変化していく様子が丁寧に表現されていて、自然な感じで受け取れるところ好きです。
最後の方で、種明かし、哲平が好きになったきっかけや冒頭のシーンに結びつくところ、いいなー。すごく好きです。
なんだかんだ言いつつも上手く同居していきそうで余韻も良いです。
エターナル最推し作家様
ハヤカワノジコ先生の新刊✨
2020年の春からBLを読み始めたので、新作としては初めての新刊で、とても楽しみにしておりました。
どの作品もそうですが、本当に表紙が美しくて美しくて、読む前からもう半端ないです(語彙力)
先生の作品はそれぞれ独自の色があって、同じ高校生BLでも『えんどうくん』シリーズと『くらやみにストロボ』と『夜明けにふる、』は違うし、大人BLの『夜空のすみっこで、』と今作『おやすみ深海』も違います。
今作のキャラクターは、
・ミステリアスな大人の雰囲気を醸しつつ、投げやりな年上の男(沼ですね〜笑)
・図々しいようで非常に一途で健気な年下の男
哲平が『夜明けにふる、』の翔太とそっくりさんで、頭が少しエラーを起こしました。
ハヤカワ先生は実社会の風刺的な要素をじゃんじゃん盛り込むというよりは独特の世界を展開されるタイプ(だと思っている)で、ぐわっと一気にマイナスの感情を持ち込むような"嫌な人物"が出てこないのも好きです。
今作は最後の方にほんの少〜しだけ嫌なシーンがありましたが、私自身の記憶とたまたま結びついたというのが大きなところですし、ストーリー上 必要なシーンです。
そんなこんなで、作画コスト半端ないよなぁ などと思いつつ、めくるめくハヤカワノジコワールドを堪能させていただきました。
コマ割りの美しさ、効果的な手書き文字、言葉選び、細かい音の表現......
太陽に目と口が描かれていて「おはよう〜」とか「朝だよ〜」みたいな感じで喋っていたり、他にも物体に命を吹き込んでいたりするのも独特で、地味にかなり好きです。
"太陽くん"はもしかしたら全作品に登場してるかもしれない笑
2020年には既に連載中だったということもあって今作はリアタイできなかったので、次回作から連載を追えるのも非常に嬉しく、楽しみです。
いつも素敵な作品をありがとうございます。