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ao no katami
1巻なので盛り上がりどころの頂点ではないという意味の萌評価です。
実は小説を積み本してしまっていて先にコミカライズを読んでしまいました…
フルカラーなのは驚きました。
お陰で恒の瞳のキラキラや満天の星空の表現がダイレクトに伝わってきます。
太平洋戦争の南国は補給経路がたたれて…という末期のイメージが強いのですが、まだ新しい戦闘機も納品されるし、パイン缶、蚊帳も湿布もある状態なので余裕があるのかな…
とはいえ戦争真っ只中なので、敵機が襲来して空襲があります。
六郎がおよそ日本人でない髪の色や瞳の色をしてるのは小説未読の自分からするとなにか出自に秘密が…?とも思えます。
喧嘩っ早い恒に懐かれてる感じで、2人の関係は微笑ましいです。小説だと気にならない髪の長さとか、汚れや汗がコミカライズだとどうかな…と思いましたがリアルではないのが救いでもあり違和感でもあります。
少し告白が唐突に思えたのでやはり小説を読まねばと思いました。
コミカライズも最後まで買います。
フルカラーでキャラクターもかわいいので。
尾上与一先生原作作品の、コミカライズ版。
「1」と巻数が振ってあり、続きものです。
まず、オールカラーでびっくり…!豪華です!
この1巻では”切ない”ターンはなく、シリアスながらもほのぼのとした
二人のじゃれ合い、会話などのシーンに癒されます☺︎(二人の濡れ場もありません)
内容ですが、第二次世界大戦のラバウル(=現在のパプアニューギニア)基地での
戦闘機乗り達のお話。
夜間戦闘機「月光」の偵察員・厚谷×操縦員・恒という、
互いに命を預け合う”ペア”であるバディものです。
原作小説既読なので、大好きなシーンがフルカラーで生き生きとした絵で
見られるのが嬉しかった…!
特に大好きなのが、パイン缶のシーンと夜の海辺を二人で星(星座)を見ながら歩くシーンです。
パイン缶をもらって嬉しそうな亘の顔!こっちまで思わず笑顔になってしまう、
満面の笑み◎可愛い...
海辺を歩きながら星座の話をするシーンも、
原作でもとても印象的なシーンでしたが
漫画という形で見るとまた感慨深かったです。
空にキラキラ輝く星の美しさ、海の静謐さ穏やかさと、
奇襲攻撃を受けるシーン、空の上で機銃掃射を浴びるシーンの緊迫感との対比が
切ない。。
基本、温厚な厚谷がやんちゃで喧嘩っ早い亘に手を焼かされるも、
彼の「家族を守るために戦う」という一途なまでの思いや
”月光”をまるで人間のように大切にする姿を見て絆され、心惹かれていくー
個人的には、この↑過程が、小説でじっくりと読んでいるからか
ちょっとあっさり目というか、やや物足りなく思えてしまったかな、、、
二人の関係性の変化、厚谷の亘に対する印象が変わっていく過程などを
もう少しじっくりと読みたかった気がします。
(コミカライズ版から読まれる方には、特に違和感なく読め
違った印象になるのかもしれません)
大好きで大切に読んだ小説だからこそ、
ちょっと見る目が厳しくなってしまっているかも…という自覚ありです;
とはいえ、戦争というセンシティブなテーマでを扱う難しさ、
そして小説のコミカライズ化という二重の難しさのある中で
こんなにも鮮やかに二人の会話が聞こえてくるような描写をしてくださったことに
感謝したい…!
小説も本当に胸に染み入る内容なので、
こちらの漫画をきっかけに気になった方には、
ぜひぜひ手に取っていただけたらなあ、と。
続く2巻でまたこの厚谷・琴平ペアに会えるのを、楽しみにしています☺︎✨
★修正:なし(性描写なし)