シュガーフリーク 下

sugar freak

シュガーフリーク 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

38

レビュー数
6
得点
105
評価数
22
平均
4.8 / 5
神率
81.8%
著者
久間よよよ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829687208

あらすじ

退魔できない退魔師が心を開いたのは…?

恋に憧れた淫魔のスズは、本当の恋を知った。
退魔師の透真に捕縛されたが、彼の無愛想ながら垣間見せる優しさに(すき…)が止まらない!
一生懸命に好意を伝えるスズに、透真もコンプレックスで強張っていた心が解けていき……。
「おれの憧れは隣にとーまいないと!」「素直に嬉しい、けど」
変化していくふたりの同居生活。

「好きになった人がとーまでよかった」
おれの欠けている部分は、大切なひとをつくるための場所なのかも。

表題作シュガーフリーク 下

高校生、退魔師
淫魔

その他の収録作品

  • くりすます

レビュー投稿数6

2人の優しさに心が温まる

待望のシュガーフリークの下巻、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
優しさ 5
すき 4
しんみり 2
エロ 1
な感じだと思います。

上巻に引き続き、透真くん×スズくんのカプです。

透真くんのことが好きだと自覚したスズくん。透真くんに好きになってもらいたいと、手伝いやご飯を作ろうしたりして、色々とアピールするが…。

上巻の時からですが、無邪気でピュアなスズくんが相変わらず可愛いです。透真くんへの恋心を自覚し、好きになってもらいたいと、役に立つアピールをする姿がまた愛おしい。でも色々も失敗しちゃって、その度に透真くんの塩対応かと見せかけて、垣間見える優しさに、スズくんの内心で透真くんへの「すき」がめちゃくちゃ溢れててやっぱり可愛いです。

透真くんも、上巻では塩対応だったけど、スズくんの無邪気な姿や好感的で素直な言葉に、徐々に心を開いたり、コンプレックスを和らげてもらっていたりして、表情が柔らかくなったり、スズくんに向ける優しさや好意が読み取れるようになるので、思わずドキッとします。

スズくんと一緒にいるメダマ様の存在やスズくんが抱えてる問題など、2人で解決しようと頑張るのですが、それが解決するとスズくんが消えてしまうかも…と、少ししんみりする描写もありますが、ちゃんとハッピーエンドになるのでご安心を。因みに2人の想いが通じ合うので、作中では一度だけですが、絡み描写も少しだけあります。意外にも真っ白修正では無いので、一度だけの絡みでも有難いですね。

スズくんを気遣う、透真くんの優しさ。透真くんに向ける、スズくんの素直な賛辞に込められた優しさ。2人の優しさに胸キュンだったり可愛かったり、心がほっこりじんわり温まるので、是非とも読んでほしいです。

0

愛おしくてたまらない

上巻から引き続き。

上巻はスズと透真の出会いから同居に馴染むまでが描かれ、
恋愛要素も透真のデレも圧倒的に足りてなかったのですが、
この下巻では見事にそれを取り戻された感がありました。

上巻のラストで透真への気持ちを自覚したスズ。
必死にアピールするも当の透真は全く気付いてくれず、
しまいには「応援するよ」と恋人づくりの背中を押されてしまう始末。

以前に比べれば大分表情の動きや態度に優しさが滲み出てきた透真ですが、
それでもまだまだ私の摂取糖分は足りていません。

けれど、スズが気持ちを伝えた辺りから様子は一変します。
スズから突然の告白&キスをされて透真が頬を赤く染め…
そんな予想外の反応からの「オレも特別だと思ってる」と告白返し!!
これまでもじわじわと適度にデレを小出しにしてきた透真ですが、
こんな急な爆デレがくるなんて…感無量です。
夢にまで見た好きな人に好きになってもらえたことに
号泣しちゃうスズがいじらしくて愛おしくて胸がいっぱいでした。

久間よよよ先生の作品に登場する受けって前作の受け・トシオ然り、
世間知らずだったり精神的に幼い部分があったりするんですが、
その分攻めに対する“好き”って気持ちはまじりけがなくてまっさらで
その一途さや健気な想いに胸が締め付けられちゃうんですよね。

晴れて両想いになり多幸感が満ち満ちちゃっている二人ですが、
その後も魔力の減少によるスズの消滅など切ない展開が!
穏やかな同居生活ですっかり忘れていたけれど、
そういえば元々そういう話だったんですっけねとここにきて思い出しました。

初めて体を繋げた翌朝に目を覚ますと隣に居るはずのスズの姿が消えていて…
もうこのときの透真の表情が切ないのなんのって。
幸せいっぱいの目覚めのはずがよりによってこのタイミング?と
まんまと泣き出しそうになってしまいました。

その後もスズがいない真っ暗な部屋で一人で過ごす透真。
いつの間にか季節は冬になっており、クリスマス当日。
一人ライトアップされた道を歩く透真の耳にスズの声が聞こえてきて…号泣!!!
もうこんな完璧な演出されて感動せずになんかいられませんでした。
スズも透真もまた出会えてよかったね。。。

そして、元の穏やかな日常に戻り…
温かい春の日、お花見をしながら「ずっと傍にいて」生涯を誓い合い、
完全無欠のハッピーエンドを迎えます。


ボリュームもすごかったし、なかなか進展もなくてもどかしかったけれど、
このエンディングを見られたことでここまで読んで本当によかったと思えました。

ただ、一つ心残りだったのが二人の寿命差でした。
精気を得ることで安定して実体化し普通の人間と変わらない生活を
送ることができるようになったスズですが淫魔であることは変わりなく、
そうなるといつか透真が寿命を迎え、スズが一人置いてけぼりにされることも
あるのかなぁと想像して悲しい気持ちになってしまいました。
あるいは透真を失う=精気の摂取ができずにスズも一緒に消滅してしまうのかな。
人間と人外のカプには避けられない問題ではありますが、
毎度の如く二人の別れに想いを馳せて胸が締め付けられてしまいます。
せめて作中の二人は描き下ろしまであまあま尽くしで救われた想いでした。

0

恋に憧れる淫魔の運命は?

1巻では透真に恋している事を自覚したスズでしたが、2巻でも透真にドキドキやキュンが止まらなくて、恋しているスズの顔がとっても可愛いです。久間よよよ先生の受けの顔はどんな顔でもとても可愛くて、一つ一つ見入ってしまいます。
透真のさり気ない表情も見逃さずにドキドキしているスズが本当に淫魔には見えないのですが、淫魔としての力はかなり弱まってしまっているのです。
力の弱い淫魔と、退魔師の家に生まれたのに退魔師としての力はない透真。お互いに、敵対する属性なのに、本来の力が弱いもの同士、この2人のお互いが落ちこぼれの様な立ち位置に居た事が、2人の結びつきをより強いものにしたように思います。
でも、読んでいるうちに2人が結ばれたら淫魔としての力をスズが取り戻したら、スズはどんな子になってしまうんだろう?ちょっと心配になりながら読みました。
そして、1巻ではかなり存在感があったメダマ様が後半まで登場しなくて…メダマ様とスズの関係も気になりながら読んでいました。
ラストのネタバレしませんが、スズも透真も前向きに生きている様子がとても素敵でした。

淫魔とか、退魔師とかそういう設定は若干ふわふわしていた感じがありますが、恋に憧れる受けが憧れの王子様を見つけて恋をした。そんな可愛らしい恋愛が楽しめる作品でした。
そして透真。今回すましたかっこよさだけでなく、照れたり、恥ずかしがったり、スズを好きになって優しい顔で見つめたり透真の色々な顔も見られたのがとても良かった。

0

透真の描き方が好きです

淫魔として能力が劣るスズ、退魔師の家系ながらその能力がない透真…共通するものがあり惹かれ合っていくのがよくわかりました。
特に、直接的に言葉に出さずとも透真の心情が伝わる描き方が好きです。
無愛想ながらスズのことを思いやったり、たまに見せる笑顔、照れ顔もいい。
透真の横顔、首筋、スタイルの良さの描き方がかっこよく好みでほくほくしました。
ただ、上巻からずっとそうですが、スズがずっと恋に恋するピュアドジっ子なだけで他の面が見られなかったのが個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました。
透真に恋して天にも昇るくらいうれしいのはわかる。
でも読んでいる方としては、メダマ様のことや、なぜ透真の所にいるのかとか、この先のこととか考えないのかな、と気になってしまって。恋に一喜一憂、挙動不審がずっと続いていたので。
ようやくメダマ様のことを考えたと思ったら、考えてみたけどわからないと。
メダマ様に愚鈍だと言われていたし、幼い設定なのはわかりますが、スズがずっと同じ面だけだったのが少ししんどかったです。
淫魔設定なので、スキンシップやエロが力になるのはお約束ですしね。
全編、絵はきれいですばらしかったです。

2

下巻、アオハル感な甘酸っぱいふたりが最高でした♡!

いやいや、まりあげはさんってば上巻読んで、「萌え」評価にしてたの意味分からないのですが、、、
というくらい、下巻はキュンが止まりませんでした。


上巻では、足りない同士の救済ストーリーだなあくらいの感覚でいたのですが、下巻でとうとう両想いとなったふたり。

互いの気持ちを確かめ合った告白シーンは、まるで朝日が部屋に差し込んでキラキラと輝くようなほどに素晴らしく(どんな例えだよ!)、それまでのスズの本音ダダ漏れな心の声(「すき」とか「しあわせ」とか)もカワイイすぎましたし、、

というか、スズが全方位にカワイイのです!

そのうえ、恋愛ドラマに憧れを抱くスズが、透真に理想のデートとか語るシーンに激萌えして、そのまま初めての制服デートとか、孤独同士だったふたりが「はじめて」を行うシーンは感慨深すぎて、最高すぎて、泣けてきました。

泣けてきたと言えば、このあとの展開も本当に涙なくしては読めないくらいでして、、、

なんと、スズが××ちゃうんですよ。(最大のネタバレなので伏字失礼!!)

もうすぐ××そうだとは口にしてましたけれど、、、

まさかね、って。
透真が起きたら、いるはずのスズが、、、涙涙
けれど、思い出してほしいのがメダマ様が、どうして透真をターゲットにしていたのか。
そして、両想いとなったふたりが致したことで、どのようなハピエンが待っていたのか。



最後まで波乱万丈展開でしたし、上巻の出逢いからこの先どうなるやら、、と不安しかありませんでしたが、お互いがお互い、出逢ったことで成長できたことや、ふたりでいることで幸せになれたことなど、、

とにかくふたりの(とくに、スズの)一言ひとことが泣けてくるので、ぜひ噛み締めて上下巻セットで一気読みしてほしいです!(とくにまりあげはみたいに、上がそこまでハマらなかったなあ、、という方は!)

ラストは、ちょうど今時期にぴったりのエピソードですね。
いつまでもふたりが幸せでいられるよう、願っております。(まりあげはより←手紙風に)


ああ!好き作品だった!!

1

青春っぽい甘酸っぱさと、切なさと、MAXの可愛さと。

個人的に大好きな神作品ではありますが、
まず最初にマイナスの感想をすみません。

前作『錆のゆめ』でもそうでしたが、
BL部分以外はフワッとしてるところがあるんですよね。
敢えてバックボーンの深掘りをしないのが作風なのかも。

襲ってくる黒い生き物(悪魔?)の目的ってなんだろ?
透真のお父さんの登場はアレだけ…?
その後、透真とスズの関係をどう思ってるの…?
反対してたっぽいしスズが力を取り戻したら…?

不安要素に触れないまま終わらせちゃうから、
ハピエンなのに少〜し不安が残るというか…。
それが持ち味でもあるし、それが苦手な方もいると思う。

そんなマイナス感想を持ってしても神にした理由。
シンプルにめっっっっっっちゃ萌えました!!!

切なキュンキュンだし、
めっちゃ甘酸っぱいし、
THE・青春の味わいもとても良いし、
スズも透真もピュアでとても可愛いし、
刹那の時間に恋し合う2人の姿に心打たれて……ううう。

まず下巻ではメダマ様の干渉がなくなって、
(透真父がチョロっと出る以外は)2人だけで物語が進みます。

上巻でスズは恋を自覚していますので、
透真と両想いになれるよう一生懸命アピールするのが
とにかく可愛くて可愛くて可愛くて∞…語彙が消える。

スズが全身で"透真大好き~~~!"を放っているのに、
透真本人は気付かない。勘違いする。すれ違う。

このもどかしさと切なさが甘酸っぱくて、
永遠にニヤニヤニヤニヤ∞が止まらなかった。
DKの甘酸っぱいの好きだからドストライクに好き!!!

そんなもどかしさを乗り越えたあとの告白は
完全に胸を撃たれて尊さにぶっ倒れました(;///;)
光の民の告白ってなぜこんなに目映いのでしょうか。
眩しすぎて目を細めちゃう…。

告白前の逡巡をたっぷり2P使うとこも大好き。
この《間》があるだけで萌えが底上げされて、
スズの可愛さも加わってめっっちゃ堪らんです!!!

可愛いがカンストして止まらん(ハァハァ)
可愛い…尊い…可愛い…好き…(ハァハァ)

ーーーと、可愛さに浸ってもいられないんですね。

透真は人間、スズは悪魔。
寿命も性質も生きる世界も全てが違う異種族恋愛。
とくにスズの場合は力が弱り切って消滅寸前です。

いつ消えてしまうかわからないスズと過ごす時間。
甘くて優しくて温かくて、少し淋しくて、
切なキュンが止まらずウルウルしながら読みました。

あとスズと出会う前の透真の環境も切ないですね。
家でも学校でもずっと1人、
退魔師としての血筋はあれど能力はなし、
(祖母の話を言い淀む辺りに察するものはある…)
でも"視える人"ではあるから周囲から浮くだろうし。

透真の孤独さが浮き彫りになってくるので、
読み手的にスズの天真爛漫さに救われるんですよね。
透真がスズに真っ直ぐ愛されてて嬉しくなっちゃう。

は~~~~~切なくて温かくて泣けました。
最初にマイナスな感想書いちゃったけど、
そんな部分もカバー出来ちゃうぐらい萌えて大満足。

(スズが力取り戻したら透真父に消されないかだけ心配)
(でも害意はないし、スズはとても愛らしいし、)
(透真も守ってくれるだろうし、いらん心配か…)

1

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