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midori no kaze ni kimi o hiraku
設定と世界観の勝利だと感じました(偉そうにすみません)。
憂いを帯びた美しい児童文学作家が古い屋敷の和室で執筆する(アナログで)。
鬱蒼と木々が生い茂る庭を見ながら縁側で体格のいい朴訥な青年と語らう。
↑これらがめちゃくち絵になりますね。
この背景と庭の音や空気、風、光まで感じさせられる画力がすばらしく。ずっとうっとりしながら読ませて頂きました。
この世界観と2人の物語がぴったり。
最初の錦木の植物の話に刺激され、倉岡が思わずペンをとるくだりにワクワクしました。
その時に書いたものが後に倉岡が錦木に読んでもらった場面でしょうか。
錦木の話から意味を知り、木々の音や庭、家に対して倉岡の価値観が変わっていった。
知らなかった時は暗く悲しげだったものが、知ってから世界が180度変わる。それこそ知は光。
その物語、瞬間の積み重ねが美しい絵と世界でみずみずしく描かれていました。
倉岡が錦木のことを何度も「優しい」と言ったのは、それまで倉岡は錦木のような人に出会ったことがなかったからかな。
花の蜜を吸ったり、木の実を食べたりって子どもは憧れますもんね。そういうことが描かれた児童文学はとてもおもしろそうだなと編集者さんの反応でわかるのもよかったです。
小説家と庭師の優しく紡がれる愛の物語。
庭師の錦木はある日、緑の深い屋敷で仕事をすることに。
そこには小説家の倉岡が一人で住んでおり、
交流するうちに二人は互いに惹かれあうように。
庭師と小説家、異なる世界で生きる2人の
調和してゆく空気感が心地よく、癒されました。
はじめのうちは無愛想だった倉岡が
錦木と過ごすうちに心をひらいてゆくと
元々の純粋さや素直さが滲み出てきて
表情が柔らかくなってゆくのも愛おしかったです。
木々が鬱蒼と生茂る大きなお屋敷へ庭仕事にやってきた、庭師の錦木。
美しい家主であり、小説家の倉岡に視線を奪われつつ、その無愛想さに洗練を受け、避けられてしまう。
しかし、とあることがきっかけで倉岡から小説のモデルを頼まれ、少しずつふたりの距離は近付いていき、、、
どうして倉岡が無愛想なのか。
その理由は読み進めていくと、過去の出来事によるものだと判明します。
本当はとても繊細で臆病で孤独な人物なのだなあという印象でした。
そうして、倉岡の居場所は小説の他に新たに錦木が増えたのかも、、、と思っていたら、
まさかの口をついて出てしまった錦木から倉岡への恋心を、偶然倉岡が耳にしてしまい、しかもそれをネガティブ方向に誤解してしまう展開に。
自分の倉岡への気持ちを誤解されているどころか、聞かれていたとも思っていなかった錦木と、大きくすれ違ってしまうのが切なかったです。
また、タイトルでも触れた通り、ふたりの居る空間が読者側も五感で体感できるリアルさが、青井先生の画にありました。凄
えちはないのですが、なんと形容したらいいのでしょうか。
読後、えち以上の充足感を得られ、しばらく美しい世界観から戻ってこられない余韻のある、大人同士ですが初々しく瑞々しいステキな恋が成就したお話でした。
そして、そばかす攻め、、
良きですね!
エロス度☆
おやおや。緑に包まれた小さな箱庭・・・そこで紡がれる純愛がとても尊いですね。
錦木と倉岡が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。
精悍な庭師と孤独な小説家・・・・・・タイプが真逆なふたりですが少しずつ距離が縮まっていく様が穏やかな時間が流れているようでエモい。
また、倉岡のことを意識していってしまう錦木の懊悩している姿がニマニマだったり、誤解からすれ違ってしまいもどかしい距離感にヤキモキさせられるのもたまらなく、錦木との出逢いで孤独だった倉岡の世界に新たな風が吹き、景色が広がっていくのが尊いです。
表紙の美しさに心奪われて手に取りました。
柔らかく降り注ぐ木漏れ日を浴びて視線を交わしあうふたりがとても絵になっていて、
風にさざめく木々の葉の音まで聞こえてきそうな臨場感もあって。
そしてふたりの関係性までをも的確に表現しているのが本当にすごいなと思います。
錦木と倉岡を繋いだのは「庭」なので、
それぞれの気持ちの変化の合間にも庭の表情を見せてくれているのが素敵です。
お話を通してそれはブレることなく、彼らのそばに寄り添っているようにも感じて
静かに進んでいくストーリーを彩ってくれていました。
恋心に激しく突き動かされたり振り回されたりするようなところはないけれど、
穏やかな日々の中に見どころはしっかりあって
ものすごく引き込まれました。
ふたりらしく想いを伝え合い、そこからまた気持ちを育んでいく様子にじんわり心が温かくなり。
とっても幸せな気持ちにさせてもらえて嬉しかったです。
タイトルや表紙から感じる印象をまったく裏切らない、ものすごく綺麗なお話でした。
SNSから流れてきた情報から青井秋先生の新作発売を偶然に知り、興奮!
こちらちるちるさんで概要をさっと確認して、
すぐに近所のアニメイトさんへ猛烈ダッシュ。
特典付きのコミックスを購入できて最高にラッキーでした。
カバーの作画と色がとてもとても美しい!!!
木漏れ日を浴びながら縁側に腰掛けている主人公の2人のルックスにトゥクゥンッと心が高鳴る萌え。
本にかけられている帯にはロイヤルブルーの太文字で
『精悍な庭師✖️孤独な小説家』
大好きな設定!!!
そして、”ホップの天麩羅”、"胡桃のインク”、”桑の実のジャム”という言葉が並べられていて、
その下には“庭師を観察する小説家がしった新世界と恋。”と書かれています。
全てのキーワードが好きすぎて、うわぁーうわぁーと興奮し、読み始める前から楽しみになりました。
でもでも、青井秋先生の新作の世界を真っ新なキモチで受け取りたい!と思い、萌え昂る心を落ち着かせてから読み始めました。
はぁー。。。
素敵な素敵な最高の作品です。
青井秋先生、編集部の皆様
素晴らしい作品を紙本で発刊してくださり誠にありがとうございます。
もうひとまわり大きいワイド版で全ページカラーの紙本も出していただけたら更に喜びます!
誠実な2人の不器用な恋も
その2人の縁を繋ぐ庭の木々も鳥も草花など全ての自然も
素晴らしい作画とストーリーで描かれている最高の一冊です。
帯にかかれていた素晴らしい言葉を超える素晴らしい内容です。
(毎度のことながら、賞賛と感動を表現する語彙力が乏しい自分がもどかしいです(T_T)
その後の2人の物語も読みたいな、、、と欲が出てしまいますが、
この御宝本を何度も読み返して幸せに浸りたいと思います。
はー…最高オブ最高でした。。
読後の今、余韻にうっとりと酔いしれています。
若手庭師×児童文学の小説家。
岡の上に越してきた小説家・倉岡(受)の家の広々とした庭の剪定を
任されたのが、庭師の錦木(らのメンバー)。
初対面で挨拶した後、立派な木を抜根して欲しいと依頼され、
思わず驚いてしまうとじろっと睨まれー
と、気まずい出会いから始まる二人に
交流が生まれ、やがてそれが恋心へと育っていき…
という物語です。
もう、もう、読んでいて何に感動&興奮したかって、
物語のキーとなる”庭”、”木々”の描き方です…!
木々に陽が当たりキラキラと輝いたり影を作る様子、
鳥の鳴き声、風の通る音…
風の通る音や葉擦れの音、木々の匂いや光まで感じられるような
美麗絵にうっとり・:*+.
お庭の木々が美しすぎて、1ページ1ページ、
それこそ舐めるようにじーーっと見入ってしまいました。
執筆が続き寝不足だった倉岡が、錦木の前で倒れてしまったことで
始まった、二人の交流。
庭師と施主という関係を飛び越えて、少しずつ少しずつ、
素直でワンコで健気な錦木に心を開いていく倉岡。
幼い頃、この家で暮らしていたどこか寂しい記憶を持つ彼ですが、
その心境変化の表現もまた、素晴らしく沁みる描き方だった…!
初めはただただ”煩わしい”、”うるさい”と思っていた葉擦れの音や
鳥の鳴き声を、いつからか全くそう感じなくなっている。
そして錦木との交流が、倉岡の作風にまで影響を与え、
新しい物語は二人の交流の中で生まれた手作り料理で溢れ、
今までの倉岡らしからぬ心温まるハッピーエンドに…
そんな”変わる自分”に驚きながらも、
心底嬉しそうに自覚する倉岡の姿がたまらなく愛おしくなりました・:*+.
(そして実は初登場時から、この倉岡の美しいお顔が大好きでたまらない!!!
ずっと見ていられます)
途中、錦木がつぶやいた”ある一言”がもとで
二人の間にあらぬ誤解が生まれてしまうのですが
その誤解を解こうと必死に説明する錦木の漏らした
「可愛い」という言葉、言ってしまった後に「あ」と赤くなる錦木の顔、
そんなところに いちいちときめいてしまって、困りました。笑
そしてそして更に、すごく良かったなあ…と思うのが、
倉岡の執筆している小説の内容の描かれ方。
本を開いて1ページ目、冒頭の旅人と灯台守の物語の始まりから
世界観に引き込まれましたが、本編ラストに物語のラストが出てきた時、
ああ、これは本当に錦木×倉岡、二人の物語だったんだなあ…と。
(作中でも倉岡の口から語られています)
風そよぐ庭で会話をし、共に食事をし、
胡桃の皮を煮出してインクを作り、微笑み合って心を許し合っていく二人。
最初のページから最後の1ページまで
最高に美しくて、エモーショナルな物語を堪能しました✨
描き下ろしの「それから」の中で、ちょこっと
”キスのその先”を期待しましたが、倉岡の緊張に気付き、
気遣う錦木が素敵すぎてくうーーっ…となりました。
エチなしだけど、それが良い。それで良い。と、強く思っています(๑•̀ㅂ•́)و✧
★修正:なし(描写なし、キスのみ)
青井秋先生の新刊✨
表紙が素晴らしすぎて、書影公開からワクワクが止まりませんでした。
心拍数も1.2倍くらいに増えていたかもしれない。
庭師×小説家ということで、設定から既に萌えです。
そして1ページをめくると、そこには作品の世界が広がっていました。
フワッと誘われるようにして、気づけば没入していました。
新しいことを知るたびに、世界が少しずつ彩られていく。
名前の無かったものが、気づけば愛おしい存在になって......
世界に色がついていく様子と、木々が芽吹くようにゆっくりと育まれる恋。
読む前は心拍数高めだったのに、読んだ後は自分が大木の葉になった気分で、心臓が空気や日光と一体化した感じ(?)
とにかく、大変素敵な作品でした!