僕をこんなにしておいて

boku wo konna ni shiteoite

僕をこんなにしておいて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
30
評価数
6
平均
5 / 5
神率
100%
著者
はなぶさ数字 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686935

あらすじ

こんなに面倒で厄介な奴なんて知らなかった
沸点低めな正義漢 × ひねくれ股ゆる小説家

ワケありで離れた地元に8年ぶりに戻り、
弁当屋で働く斧塚は配達先で、妙な男・石清水と出会う。
「お兄さんチンポ貸してくんない?」
明け透けでムカつく態度、でもどこか懐かしい匂いのこの男と肌を合わせるうち、8年前の風景が蘇る。
保健室、はぐれ者の仲間たち、初めてのセックス。
──違う匂いなのに思い出すのは、どうしてなのだろう。
情報修正依頼中

レビュー投稿数2

ネタバレ厳禁

私は普段ネタバレを気にしませんが、この作品は違います。知ってしまうと読む楽しみを大いに損ねてしまうと思います。

攻めの斧塚薫は訳あって8年ぶりに故郷に帰ってきた料理人、今は叔母さんのお弁当屋を手伝っています。配達先で出会ったのが小説家でお店の常連の受け石清水。M気味のビッチです。

交わされる荒い言葉や鋭い物言いとは裏腹に、一緒に過ごす時間が増えていく二人。相性の良さが伝わってきました。そこかしこに散りばめられたコーヒーの味や手紙の書き方などのエピソードがそれぞれの内面を控えめに語っていて、とても素敵です。

二人の見た目も行動も言葉のセンスもすごく好きです。物語の構造もどストライクでした。連載で読んで好きだった方、描き下ろしも最高なのでぜひ。特典付きを買われる方は、お店によって同月発売の「藍より愛し」とのコラボもあるので詳細をチェックされるのがおすすめです。

大好きでずっとコミック化を熱望していました。はなぶさ数字先生、Gilbert編集部様、Canna編集部様、本当にありがとうございます。

3

受けのビッチ軽薄気性に圧倒 読めば読むほど味わい深くなる

斧塚×石清水


絡み合う過去と現在、
どこか歪み、虚無感に染まる2人の感情から、
滲み出るのは繊細さとほんの少し切なさ。
そんなはなぶさ数字先生の味わい深い作品が好き。


職場で人間関係に失敗し、
地元に戻って、叔母が営む弁当屋で働く斧塚が、
配達先で出会うのは、淫乱小説家・石清水。
石清水からの誘いで、
無意味な関係が始まる2人。
違う相手のはずの石清水に、
高校時代の先輩を重ねてしまう斧塚、
次第に芽生えるのは石清水への独占欲・・・という展開。

冒頭から漂う石清水のビッチ軽薄気性がとにかく絶賛すべき!

予想外の・・・!(石清水の正体に気づいていないのは私だけかもしれない・・・)
カバー下を先に読んでなくて本当によかった!
斧塚も私も、石清水の正体がわからないまま読み進めて、
石清水の引力に抗えず引き寄せられていく
斧塚の少しずつ蘇る、忘れていたはずの恋(?)の気持ちに胸がざわつく。

ラストにならないと石清水の正体と恋心が明かされない設定が絶妙で、
描き下ろしでは、石清水の嫉妬と執着にドスンと刺さる!
タイトル回収も圧巻。
(コミコミスタジオ16P小冊子(有償特典)は必見!さらに刺さる!)

もう一度読み返すと、味が全然違う!

実は1ページ目も絶妙!

斧塚の石清水への意味不明な懐かしさや、
石清水への不器用な欲望に思わず焦れてしまって、

最初はただの空っぽビッチに見えていた石清水だが、
一つひとつの表情が虚しさが「寂しさ」に変わって、
全部が斧塚への深い感情、執着に染み込む表情か!だとわかって胸がキュッと締め付けられた。
特に石清水視点でさらに感情移入が加速し、
斧塚への痛々しいほどの想いが心に響いた!

斧塚のすぐ暴走する性格で 、
料理人としての腕前を持ちながらも、仕事人間関係も空回り。
石清水の存在にほんの少し救われていく感じが素晴らしい。

石清水が淫乱になったのは斧塚への想いゆえ?
斧塚のために見た目まで変えて、
密かに込められた特別な気持ちにグっとくる!

描き下ろしの最後の1ページだけで、
斧塚の全ての感情が凝縮されているように、
その無自覚なギリギリの恋心が、
最後の最後でキュンと胸を打ち──はなぶさ数字先生がすごい!

読めば読むほど新たな切なさと愛しさが溢れて、
発見が尽きない絶味な一冊でした。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う