あの時の猫です、恋人にしてください

ano toki no neko desu, koibito ni shite kudasai

あの時の猫です、恋人にしてください
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×211
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

279

レビュー数
8
得点
163
評価数
36
平均
4.5 / 5
神率
61.1%
著者
井伊イチノ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ラブキスボーイズコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344854444

あらすじ

「ずっと会いたかった、忘れたことなんて一日もないよ」 失恋の傷心を抱えたままの売れっ子小説家・士狼の前に人間の姿で現れたのは10年前に助けた猫の“雨”。 士狼の恋人になりたいとHも知らないのにいきなりベッドインするウブで可愛い雨。士狼は日に日に癒されていくけど、まだ小説は書けないまま。 元カレを傷つけ、じゃあどうすれば良かったのか、“愛する”とは何なのか未だに士狼は分からない。なのに雨は士狼から愛されないと泡になって消えてしまうという。 “しろーと一緒ならどこでも嬉しい”。雨の士狼へのけなげな愛は大きすぎて、こぼれ落ちていくのが怖くて、ただ抱きしめるしかないのだけれどーー。

表題作あの時の猫です、恋人にしてください

大上士狼、31歳、小説家大神狼

レビュー投稿数8

雨ちゃんが可愛い。それだけで◎

恋人が出て行ってからスランプで書けなくなってしまった小説家の士狼。
ある日、バーでお持ち帰りしてきた、ちょっと不思議だけど綺麗な男の子に、「ぼくはあの時拾ってもらった猫だよ」と言われ、ネコ耳・ネコしっぽがこんにちはする、というところから始まるこのお話。
荒唐無稽だけど可愛い。人魚姫モチーフらしいことは初めから示されているのでおとぎばなし感覚で読み進められます。
絵柄が作品世界に合っているのと、とにかく雨(元ネコの不思議男の子)が可愛くて、人間体でもネコだったときも、とにかく可愛い。反則級です。
逆に言うと、雨を可愛いと思えないと、この本の印象は変わりそう。
雨を中心に読むのは容易なんですよね。子猫のときに拾ってくれた士狼がずっと大好きで、会えなくなった間もずっと思っていて、飼い主のおばあさんが亡くなってもうほかに大事なものが何も無い、そんななかで士狼にもう一度会いたいと願って人間にしてもらえたという奇跡。
掛け値無しに全身全霊で士狼が好きー!なので、共感しやすい。
問題は、士狼の方です。恋人になって、と言われてすぐにそうは思えないのが人情で、実際に初めは雨のことをペットのように感じていました。
士狼が雨をペット的なところから、恋人のように好きになれるのか。どういう流れでそうなるのかがポイントと思います。
この本のよいところは、士狼の感情をじっくり描く中で、「同情」という単語も使っていること。
ペット、脅迫観念、同情、その延長線上に雨を大切に思う心、無くしたくない気持ちが宿る。変心するわけじゃなくて延長線上という。
そして、魔女という名前の神様の前で相手のために自分の大切な何かと引き換えにする、と心から言う。ああこれって神前の誓いなんですね。
小説を書く能力は、物語を作り出す能力とイコールというわけではないのか、ってのはちょっと気になりますが、二人が幸せそうだし雨ちゃんが笑顔だから、いっか、という気になっています。

1

No Title

 バーで接触してきた顔の綺麗な可愛い青年・雨。昔シローが拾ってくれた猫だよーって告白するも信じて貰えず、シローに愛されなかったら泡になって消えるけど今まで楽しかった……とシローと二度目のお別れ……はギリ回避。追いかけてきたシローを振り返った雨の泣き顔に胸を撃ち抜かれます。
 序盤からうるっどころかブワッと泣かせられました。
 受けの雨が可愛いのなんの……。
 猫よりもワンコっぽい可愛さ!
 魔女(というより神様っぽい?)も、当て馬というか嫌なキャラかと思いきや、めっちゃくちゃいいキャラです。

0

雨ちゃんが可愛すぎる〜

井伊イチノ先生の受けちゃんはふんわりと可愛らしくて優しいので大好きなんです。やっぱ可愛い受けはイイネ!
あざとかわいいじゃなくて、純粋に可愛いのが良いですね〜あざといのも嫌いではないけど
雨ちゃんは、昔拾ってもらったシローに会いに行くために、魔女に人間にしてもらった元猫です。表紙からもわかる通りの美少年猫なのだ 
人間になっても猫だったクセがでてきてシローにすりすりゴロゴロしたり耳としっぽかコンニチハしたりほんとかわいい
私も昔猫飼ってたので、猫の可愛らしさはわかりすぎる!うちの猫は20年も生きたのです。たから雨ちゃんは人間になったので、人間と同じくらい生きれると思ったのに、自分の寿命と引き換えに人間にしてもらったなんて切なすぎる(泣)
一方シローは元恋人のことでモヤモヤ愛が何か分からなくなってたとこで雨に出会います。そして無償の愛こそ本物だと気がつくのです。そう!愛に見返りなんていらないのだ
でもそれって親子の間だけにあるものかと思っていたりするけど、雨とシローに恋人とか親子とか家族とかそれ以上の絆があるような気がしました。魔女さんの心を動かすくらい?
とにかく雨ちゃんが可愛くて仕方なかったです。こんな子がそばにいたら誰だってメロメロになるよ〜
指を口元に近づけたらペロペロしたり
猫時代シローが来たら窓に駆け寄ってきたり、口元から見えるちっちゃ犬歯だったり
ピョコンする耳だったり可愛さが詰まってます。とても満足の1冊でした
あと魔女さんて男の子だったのね。謎に包まれていて最後まで正体がわかりませんでした。もう何百年も生きてるっぽいけど神様なのかな?魔女さんのスピンオフ期待しちゃいました。

0

とってもファンタジーだにゃんฅ^•ω•^ฅ

私もねこ好きの猫アレルギーの残念体質なので、正直攻めの士狼さんに共感しつつもその場所代わってくれないかな…|ω・`)チラ⁈なんて思ったりしてましたw

雨ちゃんの見せるネコっぽさの数々の仕草、、、すりすりぺろぺろ…たまんないっฅ^•ﻌ•^ฅニャー♡
出会いのシーンの士狼の心の声そのままに「もー 何だこりゃ かわいいな」連発です♡
士狼の冷静ながらもしっかり本音がうかがえる心の声がとても好みで共感したりクスっとしながら読めました

そんなホッコリ始まりでしたがだいぶこのファンタジーな世界観を全うした演出という設定が効いていて、、、切ないドラマティック展開もやってきます (>ㅅ<)
わぁぁ…泣かしに来るじゃん…って分かっていてもキュッとしちゃう(´Д⊂グスン
もぉ、、、雨ちゃんが健気過ぎるからね、、、特にリアル猫ちゃん時のおばあちゃんとの時間とか、、、めっちゃ可愛かったしキュっとしっぱなしでした

後半の終着に向けての多少のパワープレー感は否めないけれど、それが許されるのもファンタジーの良き所でもあるかな?って思えたので読み方ギアをしっかりファンタジーモードにして楽しく読めるお話しでした (ღˇ◡ˇ*)♪

イラストの感じなどはそこまで自分の好む感じではないのに(ゴメンナサイ‼)しっかりキャラがかわいく見えて萌えを感じられたのも読んでみて良かった点です

修正|修正不要な絡み描写なのでナシ 絡みはありますが少なめ&人型での絡みですよ~

4

予想の何倍も素敵で可愛くて感動的なお話でした

作者買いです。
井伊先生の作品だからふんわかやさしく切ない物語に違いない、と思いつつ、表紙とタイトルの印象で、いつもと違う毛色かな、とやや不安になりました。
エロいファンタジーものかと思ったらとっても素敵で切ないお話でした。
何度も泣きながら読みました。

あの時の猫です、というの、比喩かと思ったら、本当に10年前に拾われて、世話されて、別の飼い主さんに引き取られて、飼い主が亡くなって保健所で処分されると知って会いに来た猫でした。
設定が突拍子もない感じです。
ネコを人間にしてあげる神さまの人物像も台詞も条件もかなり突拍子もないです。
しかし、違和感なく、されにユーモアを感じて読みました。
現代風の神さま、という感じ?

なんだか不思議な2人暮らしが始まり、優しさと情がある生活ですが、愛情の種類と温度差があり、切ないです。
人魚姫が元になった人間化魔法で、愛されないとわかったり、身を引こうとしたりすると、溶けて消えてしまいそうになります。
何度も、そういう吐かない様子が出てきて、そのたびに切なくなり、泣きました。

何度も消えそうになるのが、興味を引くため、メンヘラっぽい行動ではなく、本当に消えてしまいそうになっているというところが、強くて重くて切なかったです。

両思いになったと思ったら寿命が来てしまい、悲しい決断や切ない決断があり、それぞれの行動があります。
最後は、かなり都合のいい感じのハッピーエンド。少し無理やりのようにも感じますが、かえってそれがよかったです。
そもそも、元猫、神さま、不思議なことづくしのお話なので、最後は、まるっと神さまが納めてくれて、すごく素敵な大円満のハッピーエンドになっていました。

3

思っていたのと違いました(いい意味で!)

この作品タイトルなのでコミカルな作品なのかな?と思って軽い気持ちで読みました
そんな自分からするとだいぶ予想外のお話し運びで途中、とてもハラハラしてしまいました
まさかこんなに切ない展開が待っているとは、、、という気持ちでした

とても一途で純粋に相手を、相手だけを想う気持ちが強いお話しでした
雨ちゃんが本当に健気です
そしてネコ出身だからこそ由来の可愛さも溢れてました
こんなかわいい雨ちゃんと暮らしていたらしろーさんの心の傷も癒えていくのが分かります

ただ、このお話しは雨ちゃんの可愛さがなければ成立しない位に雨ちゃんの押しの強さが感じられました
もちろんいじらしく身を引く所もありますが、後先を考えられなくなってしまう位にしろーが好き過ぎた雨ちゃん
しろーは「可愛いって感情は愛しいってことなんだ」と雨と過ごして、雨を失うかも知れないと思い一生懸命雨の事を考えてこの感情に辿り着いてましたが、最初にしろーが感じた「愛が重くて怖い」というのも自分自身はぬぐい切れなかったです

自分が居なければ生きる意味を失う、相手が居なければ感情が死んでしまう、、、
とてもほっこりした雰囲気の作品の中に感じる「重さ」を感じた部分もありました
こんな感情を抱く作品だとは思わなかったのでこれは自分自身驚きでした

優しくて平和で癒されるだけじゃない
ほんのちょっとの棘のような部分を感じる作品でした

まるで童話に潜む啓蒙的な部分の苦さや痛みに似た感情です
昔はただ楽しかった記憶が強かった童話も大人になって違う側面から見ると人間の愚かさや怖さを戒めるような所に気付く、、、そんな印象を自分は感じた作品です

うまく言えないですが、ただ可愛いケモミミ作品って訳ではないぞ!という事を賛辞も含めてお伝えしたかったです
そんな意味も込めて思っていたのと違う作品だったな、と思いました

3

思わず涙が溢れた

タイトルと物語の始まり方でファンタジー要素を含んだ楽しい可愛いラブコメBLだと思って読み進めていましたが、、、

こんなに心から幸せを願って2人の必死な思いに涙が溢れるとは思いませんでした。

人魚姫を元にしたファンタジー設定は物語が進むほど細かい設定が紐解かれていきどんどん物語が深くなります。

雨の献身的で自己犠牲的な愛にも切なくなりますが、個人的には士狼の雨への告白が雨に届かず、でも言葉が何も浮かばずただただ「好き」という言葉を伝えることしかできず、それだけを必死に訴えるシーンに1番胸が締め付けられました。

恩返しがテーマの物語で終わらず愛を深く考えさせられる素敵な1冊でした。

4

猫好きさんに強力プッシュ。可愛さと切なさに心揺さぶられる、”子猫版” 人魚姫ストーリー

ある日突然、10年前に拾った子猫がキラキラお目目の青年になって目の前に現れ、「愛されないと泡になって消えてしまう」と言われたらー

そんなところから始まるこちらの物語。”人魚姫”の猫ちゃん版です。人魚でもないし姫でもないので、「猫王子」的な…?なんか違うような;

や、まず猫の雨(受)のビジュやら仕草やらが逐一可愛すぎて悶えたっ…!もふもふ、最高です。
犬派の自分ですが猫も好き。猫好きさんなら、もれなくたまらなくキュンキュン&興奮しちゃうお話じゃないかと思われます。

失恋の傷心を抱え、小説が描けなくなってしまった小説家の士狼。
そんな士狼の前に「ナンパ」と言って現れたウブな雨に惹かれていくものの、その健気な愛に、雨が求める「恋人」の形でなかなか応えてあげることができなくてー

と続くお話です。

士狼に愛されないと泡になって消えてしまう雨なのに、どこまでも健気でただただ士狼の幸せを願う様子が切ない…!
元恋人と復縁できるといいね、なんて言っちゃう。しかも心からそう願っているのが分かって、胸が締め付けられます( ; ; )

人間にしてもらう代わりに、自らを犠牲にした雨。
そんな雨を助けるため、あることを決意した士狼の覚悟、絶対に失いたくないであろう大事なものを差し出す男気が光ってました・:*+.

それ失っちゃっていいの!?って思うものを失い、この先どうなるのだろう…とアワアワしながら続きを読んで、思わぬカラクリ、というかオチに「なるほど」ふふふ、となりました。
失ったものは戻ってこないけれど、その代わり士狼と雨との二人の共同作業が出来るようになったんだね✨

うるうるお目目のキュートネコ・雨の言動&健気一途な思いに、攻めと一緒にすっかり絆されてしまう、切なくも可愛らしいお話でした。
雨ちゃんになめられると、やっぱりザラザラするのかなあ。尻尾の付け根を撫でたらどんな表情するのかな?なんてところも気になっちゃいました(*´艸`)





5

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