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hikage no oni san hi no aru hou he
健気で優しくて可愛すぎる陽葵とそんな陽葵に救われ好かれたいと変わろうとする慧人にひたすら癒され続けた下巻でした。
勘違いからくるすれ違いは早々に解決するものしばらくは距離を置くことになった2人。もどかしいなぁと思いつつも再会した2人が幸せそうだったのでこれで良かったんだなぁと幸せな気持ちになりました!
何より死んでもいいとまで思ってた慧人が何か努力したいと思うほど変われたのは間違いなく真っ直ぐに優しさをくれる陽葵のおかげだし、逆に色んな面を見せてくれる慧人に振り回されながらも慧人大好き!が滲み出ている陽葵も幸せそうだし、とても相性がいい2人に終始ほっこりしました。
付き合ってからのいちゃ甘な2人もたくさん見れて大満足です!
お互い同じ気持ちでいるものの、なかなか噛み合わないままだった上巻。
そんなふたりがどうやったら同じ方向を向くことができるのか?ちょっぴり心配しながら読み進めたのだけど。
思ったよりも拗れることはなく、幸せたっぷりな下巻となっていました。
そもそもの始まりが「酔っ払いと介抱者」みたいな感じだったので、お酒の入っていない状態で話し合いが進まない時点で大丈夫なのかな?と感じていました。
でもすれ違っているふたりの間にあったのはマイナスな感情ではなく、相手のことを考える優しさがぶつかっていただけだったのがわかると、もだもだのやり取りすら愛おしくてめちゃくちゃキュンとしました。
言葉にして伝え合ったらすぐに柔らかな空気感になり、これからも一緒にいるために変わろうとする慧人の努力を心から応援したい気持ちになったのでした。
これまで酒に溺れていた慧人がしてきた行動はやっぱり「悪い大人」のソレだったかもしれませんが、陽葵にとってはだめなことばかりでもなくて。
未来を考える大事な時期に出会ったけれどそこに悪影響を及ぼしたわけでもないし、むしろ色んなことに目を向けられるようになった部分もあったのではないかな、と。
高校生に迷いなく手を出す倫理観のゆるさはいただけなかったですが(笑)
慧人も自分自身を見つめ直すことができたし、結果的には良いことばかりな出会いだったように思いました。
さくっと両想いにはなっても簡単に一緒にいることを選ばず、お互い変わるために時間を置いたところに愛を感じられて良かったです。
1話以降の展開は想像以上に重たいなと感じる部分もありましたが、シラフの時の慧人とのギャップも併せて色んな表情を楽しめた作品でした。
ということで、下巻のレビューは評価1つあげて萌2になりました。
うん。
上下巻は、まず一気に読むのが良きですね。
このお話はとくに、上巻の印象がまるっきり変わりました。
攻めにとって、受けが救済的存在なBLに思われました。
受けが世話焼き長男ということもあって、DKですがしっかりしていて精神的に大人だったなあと。
だからこその、トラウマ持ちの攻めにぴったりなお相手だったと感じましたし、お互いの気持ちをはっきり確かめ合うことができたのだと感じました。
ただ可愛いくて、物わかりのいいDK受けではなかった!!
行動力もあって、将来が楽しみな受けちゃんでした。
からの、番外編で攻めが受けのバイト先に来た髪の長いお客へ嫉妬するエピソードは、なんだか分かる気がするなあと思いましたし、その後ちゃんと受けのバイト先で髪を縛るゴムを購入した攻めにも、可愛さを感じました。
まさに帯にあった通り、「不器用だけど一生懸命な酔いしれるほどの恋」を描いた可愛い救済Loveでした。
あと、コミコミさんの有償特典小冊子の睡眠〇未遂からのえちえち展開は、ニヤっとしました♡
上巻は「中立」でレビューしたんですが、下巻は「萌」で。
…といっても上巻同様、やっぱりいまいち流れに乗り切れず萌えられず…でした。
なので「萌えた」という意味の「萌」ではないです。。
二人の間の誤解が解けて、受けは大学受験が終わるまで攻めには会わないと決心してー
という流れの下巻。
攻めが禁酒やら部屋も綺麗にして観葉植物飾ってたり…と攻めなりに頑張っていることから、上巻より好感度は若干アップしたかな。
でもやっぱり受け君が恋愛的な意味でなんで攻めを好きになるのか、が上巻で納得できていなかったので、いくらラブラブいちゃいちゃを見てもあまり心が動かなかったです…;
受けに恋したことで変わろうとしてる攻め、受け君の恋する気持ちに共感できれば、楽しく読めると思います。