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ateuma shitsuji ha akuyaku reisoku ni chuuai wo sasagu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
小中先生の新刊はファンタジーもの、って言っていいのかな。異世界転生、ではないし、生まれ変わりもの、でもないし。でもまあ何でもよし。めっちゃ面白かったー!
コミカルとほんのちょっぴりのシリアスさと、恋心と。いろんなものが上手にミックスされた神作品でした。ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
領主であり子爵でもあるチェリーゲイト子爵の一人息子・フィンが主人公。
彼は若干7歳の時に母をなくしてしまうが、その時に、自分はかつて日本という国に住むサラリーマンだったことを思い出す。
そして、「フィン・チェリーゲイト」は、自分が愛読していたBL小説に登場していた悪役令息だったことも。
「レイ」という名の薄幸少年(作品の主人公)を苛め抜き、挙句の果てに悪政を敷いた父とともに殺されてしまう、その、「フィン」だったことも。
その小説と同じように、父とともに殺められることがないよう、彼は父とともに善政を行い清廉な日々を過ごすことを決意するー。
というお話。
小説の中に入り込んでしまうというお話は珍しくはないものの、そこに小中先生らしいコミカルさと萌えがプラスされて、めちゃめちゃ面白いストーリーに仕上がっています。
かつて自分が愛読していた小説を思い出し、自分と父の死エンドを迎えないように奮闘するフィン。自分がかつて日本人のリーマンだったころの知識と小説の内容をもとに、若干7歳の少年が奮闘するシーンは笑えるやら可愛いやらでとにかく出だしから小説の世界観に引きずりこまれてしまいました。
とはいえ、今作品はBL作品。
ということで、フィンの恋のお相手となるのは、小説の中でフィンが苛め抜いた主人公・レイ、に一途に思いを寄せていた(そして当て馬でもある)ユエン。フィンはもともと小説を知っていて、先の話を知っているというチートさも相まって、孤児だったユエンを取り込むところから物語はスタートします。
小説の中のフィンは悪役ですが、今作品では主人公なのでもちろん可愛いし一生懸命で優しい青年です。「悪役令息にならないように」と心がけているフィンではあるのですが、根っこがとにかく優しいのでベースとしてはかなりホンワカ、ほのぼのムードでストーリーは展開していきます。
で、フィンのお相手のユエン。
カッコよ!
と思わず声が出てしまう、正統派の「攻めさん」であります。
見目麗しいビジュアルに加え、剣技も、頭脳も、他の追随を許さないというカッコ良き攻めさんであります。そんな彼がフィンに忠誠を誓い、溺愛するという。最高か。
読者にはユエンとフィンがお互い思いあっていることは駄々洩れで伝わってくるのですが、いかんせん、二人はお互いに気持ちを伝えることをあきらめている節がある。そして、その理由がきちんと見えているので、この二人のすれ違いっぷりにはやきもきしつつ応援したくなってしまうという腐女子の萌え心を把握している小中先生らしいストーリー展開に翻弄されっぱなしなのです。
ストーリーに無駄がなく、きちんとすべて繋がっているストーリー展開なので、読み進めていくうちに点が線になっていく。その手腕に脱帽です。作中「じゃがいも」というワードがこれでもかと出てくるので、ジャガイモを使った料理が食べたくなるという飯テロでもあります。
小中先生はドシリアスなものも書かれますが、今作品は可愛さとほっこりが詰まったほのぼの系。多くの方の萌えを掴みそうな、そんな1冊です。
めちゃめちゃ笑い、時にしんみりし、留まるところを知らない萌えに翻弄されまくりました。文句なしの神作品。寒い冬にぴったりの、心がじんわり温かくなる良作でした。
いや〜〜〜本当に本当に最高に面白かった…!!文句なしの神評価です。
小中先生の新作は、転生悪役令息もの。
ボリュームたっぷり(380P弱あります)で、手に持った時正直「うっ」と思いましたが、心配無用!でした。
ちょこちょこ空き時間を使って、一日でガッと読み切っちゃいました、面白すぎて。
詳しいあらすじは他の方が書いてくださっているので、以下内容に少し触れつつ感想を。
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終盤、ユエンとフィンが初めて体を繋げるシーン、深夜に声をあげて笑っちゃいました。
だって本当に面白すぎる。
興奮しすぎてタガが外れ、機械仕掛けみたいなギシギシした動きでフィンのボタンを弾け飛ばすユエン。
「大きくない?」とフィンに言われ、「今のでちょっと出そうになりました(…ということをもう少し執事らしい丁寧な言葉で)」とバカ正直に申告。
かと思えば、朝まで何度も何度も求められ、ぐったりしているフィンの隣で這いつくばって額をシーツに擦り付け、土下座。
これが笑わずにいられようか…
いや、これだけ書くとユエンという人を完全に誤解させてしまうと思うのですが、この方本当に”できる攻め”様なんですよ。
頭の回転が速く冷静で主であるフィンに忠義を尽くし、とてもとても大切にしてて。
えっの時との格差よ…笑
初えっの時に最初は「フィン様」って言ってるのに、そのうち理性を飛ばして「フィン」呼びになってるのに、もう萌えまくり。
えっの時のユエンがツボすぎて、その話しかしてませんが。
お話の方も練りに練られていて、本当にページをめくる手が止まらないほど面白かった!
前世で読んでいたBL小説の世界に転生したため、未来が予測できるフィン。
前世で追い詰められるきっかけの一つになった飢饉を回避しようと育て始めたジャガイモ(だけじゃないけど)が、少しずつフィンの知っている未来を変え始めてー
(↑だいぶ雑にまとめてます)
いや皆さんおっしゃるように、読むとなんだか芋料理が食べたくなります笑
あと、アフタヌーンティもしたくなるかも。
笑いと萌えに満たされて、最高に幸せな気分で本を閉じました✨
先生買いです。小中先生のコメディ!大好きです!
最近の先生作品は転生ものが多いですね。転生もの大好きなので発売日ゲットして拝読しました。電子版です。電子限定SS付き。ありがたすぎます。
小中先生節炸裂と言いますか、地の文にくすくすっと笑ってしまうところがたくさんありました。主人公がなかなか愉快な子なので、主人公のツッコミがいちいち面白くって和みます。
攻め様はスパダリですがただのスパダリではありません。ちゃんと小中先生のスパダリです。かわいい攻め様でしたw
そして作中、大活躍なのは芋!なんといっても芋です!!
主人公とヒーロー、サブキャラたちも頑張ってますが、芋…芋には勝てません。
読後、「芋すげえ」と思わずにはいられませんでした。芋、芋つよい。
芋が食べたくなったので、読み終えたその日の夕食は肉じゃがにしました。芋おいしいです芋。
小中先生の描く異世界転生作品、さいっこうーー…
めちゃくちゃ面白くて楽しいストーリーが素晴らしい!
最初から断言します。超おススメです(≧∀≦)
最近多く見かけるようになってきた異世界転生モノ。ゴリッゴリのファンタジーと非日常の世界観のBLがマッチングした設定が興味をそそりますよね。この作品もまさにそれで、異世界転生の魅力を最大限に生かした見どころ満載なストーリーです。
BL小説という異世界にトリップしたこと。
最悪な人生をやり直しちゃうよ。
この2つの側面からのアプローチが更に話を盛り立てます。
小説の中の世界に身を置いたものの、破滅ルートを与えられた悪役で…っていう最悪の結末が分かりきっていることから物語がスタート。つまり、始まりはゼロスタートではなくマイナススタートです。
このマイナス状況をゼロに、ひいてはプラスに持っていくことを画策し、あらゆる手を尽くして奮闘する主人公・フィンの立ち回りが読者のハートを鷲掴みにします。
小説の設定も結末も既に分かっているからこそのフットワークの軽さ。期待感を高めてるって感じでワクワクが止まりません。行動力、機転の効かせ方、ウィットに富んだ会話ややりとり、疾走感あるストーリー運びが軽やかで心地いいですね。
自身の死亡フラグをあの手この手を使って回避する"人生の仕切り直し"だけでなく、領地改革やヒール役の成敗劇など、あらゆる角度からのストーリーの攻め方がエグい(笑)個性的なキャラの捌き方にしてもまるで隙がなく、どのページの一言一句まるっと楽しむことが出来ました。
この作品のいいところは、悲壮感に浸らなくていいところかな。ネガティブな感情に襲われる暇がないとも言えますが、どの要素も前向きに問題に取り組むフィンとユエンの姿に元気とパワーをもらえます。
加えて、フィンの冷静かつ毒味のある脳内ツッコミは秀逸!思いっきり笑わせてもらいました。
こういう細かい部分の魅せ方もGOODです!
クールで寡黙な執事の献身、愛の深さに酔いしれた一冊でした。
自分を好きになるはずのない相手に恋をしてしまったフィンと、聡明で部下思いの優しい主人に恋をした執事のルート度外視ピュアな恋にキュンとくること間違いなしです。
特にユアンのデレはすんごいですよ〜
終盤にかけては特に!です。暴走ユエン…本当はこんな人間くさいキャラだったのね、って感じでした。
私は電子書籍購入でしたが、おまけSSもユエンのデレが飛び抜けてニヤニヤの嵐。萌えどころがいっぱいです♪
スッキリと爽快感のある読後の余韻が最高のストーリーでした。
内容もキャラも萌えどころがいっぱいで大満足。最初から最後まで楽しめた神作品です。
いや〜〜良かったです!
主人公サイドの人間がほとんどみんな賢くて、ストレスなく読めました。
何より主人公が前向きなのがいいですね。自分と父親の破滅を防ぐために7歳からあれこれ画策するという…
攻めのユエンが特に有能で、これは文句なしにかっこいいな、となりました笑
文体もコミカルで、ちょっとページ数は多いんですがあっさり読み終われました。
小説読むの苦手かもって人も読みやすいんじゃないでしょうか。
今作の功労者は何といってもジャガイモ笑
何度も文中で目にするのでジャガイモ食べたくなりました…笑
小中先生なので作家買い。間違いなく楽しく読了できました!
7歳で母を亡くし嘆く父を前に、転生したという事実を認識したフィン。自身が小説の悪役令息であること、目の前で嘆く父が賭け事に溺れ失墜することを思い出し、回避する為に尽力する事に!そして後に主人公カップルの当て馬になる青年ユエンと出会い、未来を回避するためにも劣悪な環境から抜け出させるように雇い、2人は信頼関係を築きあげてきたが、ユエンは塩対応。後にユエンが恋する事になる主人公リルも現れて…という内容。
小中大豆先生ノリノリで書かれたんだろうなーと思えるほどテンポ良く楽しく読める悪役転生ものでした!悪役令息とは全く違う善良なフィンは幼少期に前世の記憶を思い出してちょっとじじ臭い(笑)と言われる賢い少年で、父も元々良い人で関係も良好でストレスフリー。当て馬役の予定だったユエンは、塩対応でも忠誠心は高い、綺麗な顔立ちの青年。良い感じに腹黒く賢くフィンへの想いにも萌えました!小中大豆先生のお話が好きな人、転生ものが好きな人はぜひ読んで欲しいです。
異世界転生モノ、苦手で避けてたんです。
過去何回か痛い目に会っておりまして。
でも実力派の小中先生だし、執事モノ読みたいし、表紙イラスト可愛いし
と思って衝動買いした結果……めちゃめちゃ良かった!
えっ、異世界転生モノでこんなに読みやすく、面白くなるんだ!と感動するレベル。
ほんっと久々にレビューを書きたい衝動に襲われました。
正直メインストーリーは転生モノのワンパターン。
前世(現代人)の頃の自己紹介→転生世界の今後のストーリー説明→死亡フラグ回避に向けたアクションと、それによって捻じれていく運命……という既視感ありありのやつ(かつ、タイトルだけで結末わかっちゃうやつ)。
なので、あらすじだけで言うと他作品と横並びです。
なのに、読んでみると面白さが全然違う!
同じストーリーなのに、なんでこんなに引き込まれちゃうんだろう?!
しかも読んでいて全然疲れない!。
という、マジックにかけられたかのような衝撃。
思うに、めちゃめちゃメリハリ上手なんですよ。
基本は、前世腐男子であるフィンの語りで進行するので、現代の私たち側の視点に寄り添うようなコミカルでポップな雰囲気。見た目は子ども、頭脳は大人~みたいなあの感じもまといつつ。
そこに小中先生らしい説得力あるバックボーンが良い塩梅で組み込まれています。
各人の生立ちから飢饉や穀物備蓄の話、違法歓楽地の話、領主と国都との関係性、成人パーティーの政治的な意味などなど。
このあたりの書き込みや説明って、緻密すぎても重くて疲れちゃうし、かといって雑にしすぎると作品自体ぺらっぺらになってつまんないし。
っていうところで丁度良く、本当にボーイズラブに焦点を当てるのに丁度良すぎるエンタメ温度感で書き込んでくれてるんですよ。いや、これが本当BL小説ファンとして嬉しくて嬉しくて。
説得力ある世界観の作品って一般文芸だと普通に出会えるんですけど、BL畑で特に新作となるとかなり希少で。このあたりめちゃめちゃ上手いBL作家さんたちって最近は一般文芸主軸になられていたりするから……で、その作家さんが書く一般文芸ってもちろん素晴らしいけど、結局テーマはBLじゃないんです。それが何か物足りなくて。
それが今作は、登場人物が取る行動の一つ一つに、「はあ、なるほど」と読者が納得して読み進められ、かつ疲れさせず、メインのラブに視点を集中させてくれる絶妙な文字運び。
ちょっと無理やりギャグやファンタジー、ご都合設定で流す感じもあるにはありますが、全体的なコミカルな雰囲気とちゃんとマッチしていて、決して浮いてはいません。
肝心のラブについても個人的にはかなり好み。
肉体よりも精神性の高いイチャつきぶりでした。
一見、ラブシーンは最後だけのように見えますが、読感としては全然違いましたね。
中盤、フィンとユエンが酒を酌み交わしたり、出自について真剣に話し合う姿がですね、心の距離感ゼロなんですよ。
「好きだ」とか「愛してる」という言葉こそ出てきませんが、腹を割り、心を裸にしないと決して生まれないであろう対話の数々にグッときました。
恋愛としての表現をしていないので、その時点ではブロマンス萌えなのかもしれませんが。
愛や独占欲を薄っぺらく吠えるより、ガツンと濃密で良いシーンです。
ユエンへの転生のネタばらしも最後の最後ではなく、中盤にしてしまいどうなることかと思ったら、さらにそこからもうひと展開。楽しませてもらいました。
先を予知できるチートが使えて、世界観も作りこまれていて、っていう意味だと、同じく小中先生の『気難しい王子に捧げる寓話』と若干被るんですけど(これもめちゃ面白くておすすめ)、あちらよりもコミカルでポップで、相手役の側近も素直な感じでしたね。ルチル×カワイチハル先生のイメージピッタリでした。
ただ、これだけ満足度高かっただけに、たったひとつだけ、気になったところが……。
転生世界のBL小説のタイトルが『地平線まで』。
最初から最後まで通して、この言葉に全然ピンと来ず。
うーん、これだけは「なるほど」ってならなかったかも~。
小中先生の作品でファンタジーときたら読むしかない!
転生、悪役令息、当て馬、腹黒、貴族……自分の好きな設定やシチュエーションがたくさん詰まっていて、とても刺さりました!
小中先生のストーリー構成ってなんでこう惹きつけられるんでしょう。ラストがもちろんハピエンなのはわかっているのに、どうもハラハラドキドキしてしょうがない。2人は結ばれないんじゃないかと思ってしまい、もう一度タイトルをみて安心して……を繰り返しましたw
しかし、攻めの愛は私の想像を超えて重かったです。「忠愛」ですから、相当なものだとは予想していましたが、それを軽々と飛び越していくほどの重さでした。
攻めの激重な愛が好きな方はきっと刺さると思います。
できればこの物語の後の2人を見守っていたい。お部屋のベッドとか壁とかカーテンになりたいです。続編や番外編が追加で出たらいいなあ。
母が亡くなったと同時に前世で読んだBL小説の世界を思い出したフィン。悪役令息に転生してしまった。バットエンドを回避するためにあれこれ考えるフィンがかっこよかった。そしてBL小説の当て馬になる少年のユエンと出会い、フィンに拾われ支えるようになった。フィンを守るためにユエンのスパダリ感のすごさが素晴しくて脱帽します。フィンと一生一緒にいると決めたユエンの執着愛が良かった。カワイチハルさんのイラストが可愛くて癒やされる。
もちろん作者買いです。大好きな小中大豆先生で異世界転生もの!しかもBL小説の世界にだなんて、小中大豆先生はどう料理するのだろうと楽しみにしていました。深夜から読み始めて途中で止められずに、また朝方まで読んでしまいました。身体に悪いのに…泣。でもそれだけ面白いんです!
まずフィンがユエンと出会ってからお互いに信頼を獲得するまで、そして子爵領を父親と一緒に改革して行く過程が凄〜く面白かったんです。
そして主人公が現れていつユエンが離れて行くかと恐れるフィンの気持ちが切なかった。
もちろんユエンの気持ちを読者は疑うことはないと思います。ただ、この主人公であるリルがフィンの予想外に早くユエンと出会っていて、ユエンに対する好意にハラハラドキドキさせていただきました。
とにかくユエンのスパダリ感が凄くてトキメキました。そしてこのユエンが全ての鍵になっててフィン親子の幸せに繋がっていて読後感の物凄く良い作品になっていました。
流行りの設定を上手く料理してあって、そして私の好みドンピシャなお話でした。