一生大切にする 何があっても 異世界転移で求婚(プロポーズ)!? 溺愛ファンタジーBL 強引スパダリ王子×天涯孤独の小説家

おまえは私の妻になれ

omae ha watashi no tsuma ni nare

おまえは私の妻になれ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×29
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
93
評価数
22
平均
4.2 / 5
神率
40.9%
著者
小木カンヌ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
メディアソフト
レーベル
Charles Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784815502546

あらすじ

「約束を果たすために私のもとに来たのだろう?」

天涯孤独の青年・羽鳥高良(はとり たから)は児童文学作家を夢見るも、思うような結果が得られずに身内の遺した借金の返済に追われていた。

ある日、怪しげな男に追跡され逃げ込んだ先でひょんなことからムール王国という異世界に転移してしまい…!?

目の前に現れた王子・アダンベルドは、高良を愛しげに見つめると「会いたかった」と甘い口づけをしてきて―

表題作おまえは私の妻になれ

アダンベルド,ムール王国第六王子
羽鳥高良(タカラ),天涯孤独のフリーライター

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下(イラスト)

レビュー投稿数4

分かっちゃいるストーリーだけど面白い

異世界転生ファンタジー作品ではありますが、ほぼ中東王族っぽい雰囲気で楽しめる作品かなと思います。
オリエンタルな背景画が緻密で美しく、イスラム建築を彷彿とさせる建造物が物語を盛り立てています。


突如異世界へと転生した小説家志望の高良(タカラ)が、ムール王国の王子・アダンベルド(アダン)に求婚されるという物語。10年ぶりに戻ってきたタカラを溺愛でコーティングする王子の愛が眩しい一冊です。

タイトル(「お前は私の妻になれ」)は、少々傲慢で強気な物言いですが、傲慢どころかめちゃくゃ優しい。最初こそいきなり押し倒す行動に出たアダンですが、過去の記憶を失ったタカラに配慮して、自分をまた好きにさせてみせると宣言する我慢強い王子です。

BL界における褐色肌の中東系の王子ってヤツは、多少強引でありながらも一途にパートナーを溺愛しまくる傾向にあるようです。しかも何だかんだで優しいのよね…
そんな王子の愛の深さに浸れる作品でもあります。


この作品はなにも、王子の"結婚大作戦"的な話に終わるものじゃありません。
求婚の裏には2人がいなかった間の様々なエピソードが存在しており、それらの点と点とが結ばれて線となり真実が暴かれたとき、王子の底なしの愛情とタカラの想いがピタッと合わさるんですよね。

そこに至るまでが苦しくて切ないけど、タカラの記憶喪失は表層的なもの。奥深くに眠っているアダンと過ごした記憶やアダンとの約束がじわじわと思い出されていくと、世界や時間を超えて強い絆で繋がっていたんだなぁ…と胸が熱くなりました。


アダンのタカラ愛の強さに対して、タカラのテンションが低いのが見ていて物悲しいではありましたが、作者さんがドラマチックに美しいストーリーで2人を結びつけてくれるのでご期待あれ。
紆余曲折ありながらも、収まるとこに収まるエンディングは読後感良しでした。


厳密に言えば中東アラブ系の作品じゃないんですが(異世界なんでね)、世界観はほぼ一緒の気持ちで読めました。中東の世界観と魔法ってすごく似合いますよね^ ^
そんな世界を楽しみたい方はぜひ読んでみて下さい。

4

異世界情緒 10年分の想いが紡ぐ純愛

アダンベルド×タカラ


小木カンヌ先生の絵柄、変えた!?(気のせい?)
特に目付きが濃かったが、柔らかくなった感じ?
全体の雰囲気も違って、新しい魅力が今回の物語にぴったり合うと思う。


児童文学作家の夢を追っている高良(タカラ)が、
異世界にトリップして、
年下、褐色美形のアダンベルド王子の花嫁に!?
アダンベルドの陽気溢れる溺愛と執着、その積極的なアプローチに
戸惑うタカラに胸キュンが止まらない!

タカラがそのまま絆されて堕ちていくという王道展開だと思われるが・・・
いえいえ!それだけじゃない!

タカラの失った記憶、2人の深い因縁と絆!
前世の恋人説で進みたい方向だけど、
隠された秘密の過去。それを明かす過程が思ったより切なくて・・・


真摯で控えめなタカラ。
ちょっとデレデレだけど、
躊躇の中で目覚める感情の進行具合や、
小説を書き続けるの意味などがしみじみキュンとくる。

アダンベルドの
一途さ、愛の代償や、
どうしてもタカラを手に入れたい気持ちが胸が締め付けられる。

アラブ風の異世界情緒+魔法ファンタジーの世界観が見どころで、
タカラの心の奥に忘れたりしない純粋な恋心と最後の決意、
アダンベルドの絶対的な愛情が示す犠牲と覚悟が交差して、
ドキドキとウルウルとハラハラの連発で、
ラストの甘〜い展開と、萌え心に刺さるエッチ!
何よりも2人がお互いに抱える10年分の想いが、
純愛の愛しさと尊さを感じさせて感無量でした!



・協力店舗描き下ろしペーパー(電子共通):
タカラに昔のようにツインテールを結ぶのをむおねだりするアダンベルド。

2

背景と装飾が美しいです

まさに物語の世界に迷い込んだようなムール国の風景と、細やかで美しい装飾の数々に見惚れてしまいますね。
キャラクターの衣装もあいまってきらきらとした異国感がたっぷり味わえます。うーん、とっても素敵。

昨今流行りの異世界転移もの。作家さんに毎に異なる様々な味付けで楽しめるのが魅力かなと思います。
そんな中こちらの作品で描かれているのは、印象的なタイトルとは真逆の素朴でいて柔らかなラブロマンス。
おとぎ話の世界に入り込んだような雰囲気の作品です。
やさしく手を広げて受けが自分から胸の中に包まれてくれるのをじっくりと待てる、少し余裕のある長髪褐色の溺愛攻めにピンと来た方はぜひ。

児童文学作家を目指しているフリーライターのタカラはある日突然異世界転移してしまう。それも2回目。
過去に結婚の約束をしたという2人の再会ものなのですが、受けのタカラは記憶を失っていて…というお話。
一気に駆け抜けるように進む1話のスピード感に、早い…ついていけるかな…と思ってしまったのですけれど、1話の終わりのたった1ページでグッと綺麗に掴まれてしまうんです。
そこからはもう、分からないことだらけのタカラと同じ目線でムール国での暮らしとアダンベルドからの一途な求愛を見守りながら読み進める形になります。
ページをめくる毎にアダンベルドとの新しい思い出と共に失った過去の記憶の欠片を少しずつ集めていくかのようで、これがすごく良かったんですよね。

なぜタカラは記憶を失ってしまったのか?魔法使いとは?
謎が残る部分を上手く回収しつつ、心の距離が近付く姿が丁寧に描かれている素敵なお話で、こうなったら良いなあを期待しながら安心して読める作品です。
2人を繋ぐ「物語」が良い味を出していてこれまた素敵。
アダンベルドとタカラの恋物語自体が、今後誰かにむかしむかし…と語られるお伽話になるのでは?と思える、ロマンチックな1冊でした。

1

中東アラブ風の世界観が素晴らしい

背景・装飾美術・人体…全ての作画が丁寧で美しく、中東アラブ風ファンタジーの世界観にどっぷり浸かって楽しめました♡

かつて異世界に召喚された経験を持つ主人公が10年の時を経て再召喚!
金髪・褐色の美青年から「会いたかった!私の妻よ」と抱きしめられるものの、え…?誰…??と以前の記事を失っていて……と言うお話です。

褐色イケメン・アダンベルド様が本当に一途で、健気で素晴らしいんですよ……!
10年前に召喚された主人公・タカラを想い続けて「やっと再会できた!」と思ったら、愛しのタカラには自分の記憶が全く無く、求愛しても「嫌だ!」と拒否られてしまう……
こんなの超病むよ!!となる所、こちらのアダンベルド様は精神が強靭すぎて『記憶が無いなら、もう一度私の事を好きにさせれば良いだけだ』……って、めちゃくちゃカッコ良すぎる……!
もう、攻め様がスパダリ過ぎてトキメキが止まらない!

もっと取り乱してもおかしく無いのに、記憶を失ったタカラを優しく気遣い、大きな懐で包み込む包容力の高さに終始キュンキュンしながら楽しめました。

ただその分、安定感が凄いと言うか……
揺るぎない溺愛で安心して楽しめる〝年下スパダリBL〟ですが、その分ハラハラ感が薄くてサラッと読めてしまうのが、少し惜しいな…と。

切なくなりそうなスパイス満載だったので、「愛しい人に思い出して貰えない」切なさを、もう少しヒリヒリ堪能したかった…と言うのが正直なところです。

とは言え、1コマ1コマが美しく、中東アラブ風ファンタジーをうっとり堪能できる素敵な作品でした!
「切ない展開が苦手で、安心して攻め様の溺愛っぷりを堪能したい!」と言う方に是非♡

▶︎Renta!/白抜き修正・48Hレンタル有
 ※電子限定描き下ろし…2P

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う