ギヴン 9

given

ギヴン 9
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神143
  • 萌×246
  • 萌22
  • 中立40
  • しゅみじゃない37

--

レビュー数
55
得点
1005
評価数
288
平均
3.8 / 5
神率
49.7%
著者
キヅナツキ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ギヴン
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668807

あらすじ

立夏からと柊からそれぞれ渡された2枚のチケットを握り、柊たちのバンド「syh」のライブ会場がある渋谷に降り立った真冬。立ち止まる真冬に声をかけたのは、東京にいるはずのない雨月だった。とある冬に始まった、真冬と彼を取り巻くひとたちの音楽と恋とのすべてがつめこまれた「ギヴン」いよいよ完結!!

表題作ギヴン 9

高校3年生・ギター担当
高校3年生・ヴォーカル&ギター担当

その他の収録作品

  • Strawberry Swing 01〜04
  • カバー下 キャラクター紹介

レビュー投稿数55

真冬と音楽と恋の物語

結局ギヴンって作品はこれに尽きます。
雨月秋彦春樹の三角関係も柊玄純も、勿論立夏も、真冬の恋に繋がる重要要素。雨月と秋彦が音楽と恋を両立出来ずに好きだけど離れなきゃいけなくなったのも真冬と由紀っぽくて、多分それは意図的ですよね。だから、複数カプで、それぞれの音楽と恋の話を描ききったのは凄く意味あるし全部真冬に絡んだ話なのかなあと思いました。
最後は涙が溢れ、完結早くないか?とか、まとまるの?とか、そういった今までの気持ちが涙と共に流れて消えていきました。
真冬がようやく前を向けたな、って、最後まで見届けられて本当に良かった。
ギヴンは間違いなく唯一無二の名作BLの一つだと思います。

レビューがエロ無いエロ無いで埋められつつあったのが流石に思うとこあって書きますが、エロ無きゃ恋愛物語じゃない訳ないですって。寧ろ昨今がエロに偏りすぎなだけで。それを当然の基準に当てはめて他作品にも求めてしまうと、その作家さんの味やその作品ならではの雰囲気・作風が崩れてしまいます。バンドメイン、音楽を愛する者達のBLがあったって良いじゃない。バトルがメインでその中にBLがあるくらいの漫画だってあったって良い。BLならこうじゃ駄目って型に嵌めてしまっては、ジャンルの発展は望めないし作家さんを縛るだけ。
私はギヴンの、心情の機微を繊細に描くところが大好きです。まだまだ、心理描写が重視されてるBL作品は少ない気がします。
直接的描写無くここまでこの作品が人気になったのはキャラの魅力や、音楽ものとしても得られる面白さがあったからこそだと思っているし、これが仮にエロと恋愛だけなストーリーだったら、既存の作品に埋もれてしまってた部分はあると思います。テンプレばかりは面白くないですし…。
もっとギヴンのように、自由で、繊細な世界観で、心情の機微重視な作品が増えて欲しいなと願います。

20

もう完結?

皆さんのおっしゃること、すっごくわかります。

みんな、この2人のいちゃらぶ見たかったですよね?次か次か…と待っていましたが、残念でした。
バンドのBLだったので、音楽については良かったのかもと思いますが、もう少し真冬と立夏のラブな絡みが欲しかったかなぁ。心の奥のそれぞれの思いは複雑に表現されていたと思いましたが、ちょっと難しく感じるところも。
奥が深くて、一旦噛み砕いて良く考えて落とさないと一度じゃ理解できなくって。
はっきり言葉で書かれてないけど、察してね…みたいな場面多々ありましたよね?
最後だからか、もう今までの登場人物やお母さん達までどんどん出て来てましたが、最後が立夏じゃなくて由紀だったのは賛否両論ですね。
素敵な場面ではありましたが、読み手の受け取り方もそれぞれかな。
真冬と立夏が高校を卒業した後まで描くなら、脇の人達より、私はもっとこの2人のその後を見たかった。
それに秋春はほんと出番少なく柊出過ぎ(笑)

立夏が真冬を想って、由紀が残した歌を完成させたのは理解できるけど、ヘルプばっかしてないで真冬とギヴンで歌ってよって思っちゃいました。
カックの審査に落ちてから、立夏が柊達と行動することが増えて、私的にはかなりストレスだったから、最後は…と期待していたのにちょっと残念。
でも、やっぱりこれで終わりだと思ったら泣きました。

評価はかなり迷いましたが、9年ドキドキさせてくれた立夏と真冬、そして秋彦に春樹さん、雨月さんに神評価を。
漫画だけでなく、テレビアニメや映画でも楽しませていただいたので。

それにしても、真冬と立夏のえちは永遠に見れないのかなぁ…残念(涙)
立夏に「あ…イっく…」とか言って欲しかった。
あ、無いですね。ふざけました。
すみません。m(_ _)m

16

それでも「神」なのです。

↓で皆さま方が書いてらっしゃる感想、ホントにわかるんです。
読みたかったのは、ラブする立夏と真冬なんです。
ぶっちゃけ、私も柊としずちゃんの話、どうでもいいや、なんですよ。

真冬至上主義者としては、真冬の成長を見守り、真冬の恋と音楽を応援し、真冬が満足そうに笑う顔を見たい!がこの作品の楽しみだったわけです。
確かに、この最終巻での真冬の心の成長と音楽での前向きな取り組みは「良かった良かった」ですが。
待って。
ラブは?

立夏の言動に恋愛的にモヤモヤするのは真冬ばかり。
そりゃ多少立夏だってモヤモヤする表現ありましたが、もう少し、もう少しさー。
最後ぐらい、真冬に対して積極的になってほしかったな。
ガツガツいってほしかったな。
立夏がいくら不器用なコだって、ちゃんとわかりやすく描いてほしかった。
恋愛面では、あまりスッキリしませんでした。
残念でした。

でも、「神」評価にしたのは、やっぱりアニメ、映画を通じて、ずっとワクワクを与えてくれた作品だからです。
田舎住みだから、上映する映画館まで片道1時間以上かけて行ったこともいい思い出になりましたし、DVDの発売を心待ちにしたり、と幸せなドキドキをたくさんいただきました。

いろいろな想いはありますが、それでもギヴンが大好きです。
先生、素敵な作品を生み出してくれて、最後まで描ききってくださって、ありがとうございました。

14

個人的には

読み終わり、あまりの素晴らしさに興奮冷めやらぬまま、涙をダラダラ流しつつこちらのページへ。
他の方のレビューにいいねを押しまくるつもりだったのですが、自分の感覚と過半数の方の感覚にかなりギャップがあるようで驚きました...
こちらではほとんどレビューを書きませんが、一応「こういう考えの人もいますよ」ということで、少しだけ感想を書いておこうと思います。

最終巻の流れは、物語を通してキーパーソンであった由紀に対して真冬が抱え続けてきた割り切ることのできない思いに一つの終止符を打つものであり、ようやく立夏と本当の意味でスタートを切れるような感じがしました。

海岸線を歩く由紀と真冬、立夏と真冬
台詞を排除した見開きのコマと、後に続く真冬のモノローグ
このシーンがとにかく美しくて、涙が止まらなくなりました。

最後のシーンも素晴らしい!
先生が描きたかったものが伝わってきました。
最初から最後まで軸が一貫しているという部分で、ものすごく完成度の高い作品だと思いました。

確かに立夏との絡みが少ない気はします。
途中で真冬の幼馴染たちをくっつけたのも、立夏の音楽に対する想いに好影響を与えた点ではとても意味があったかもしれませんが、正直な話、もっと立夏と真冬のお話の方を読みたかった感はあります。
なので、その後のお話も読めたら嬉しいです。

11

完結おめでとうございます!!

はじめてリアタイで長期連載の最後を見届けられた作品です。
本当に完結おめでとうございます!
でもカラー絵を見たら泣いてしまうくらい本当に寂しい。

1巻の最初を読んだときはただ漠然と春夏秋の演奏する姿がかっこよく見惚れました。それがこんなに繊細な心情描写と複雑な人間関係からなる圧倒的な魅力のある作品になるなんて…

個人的にギヴンの中で春樹と秋彦と雨月の関係性がすごく好きだったのですが、今巻ライブ会場で春樹と秋彦が一緒にライブを観て、雨月は本当にすぐそばにいるのにお互い存在を認識せずに雨月は音楽の道へと進んでいくという描写がめちゃめちゃ刺さりました。

またずっと楽しみにしていた由紀から立夏へと引き継がれた曲の完成。本当に涙が止まらなかったです。新しい好きな人ができても、愛しかった人が死んでしまっても、別に記憶から消す必要なんてなくて、逆に無理に覚えている必要もなくて、音楽に触れたときに鮮明に思い出せる、そんな風に由紀が真冬を想っていた気持ちを尊重して曲を作り上げた立夏。ちょっともう言葉にならない…
その結果がギヴンを未来に動かしていったってもうすごいですね。

音楽のために恋愛を捨てた雨月さんもどっちもつかみ取りにいく真冬も本当に応援します!

この作品は恋愛が間違いなく軸になって物語が進んでいると思うのですが、いわゆる甘くて可愛いくて時々醜い萌えとは違くて、本当にそれぞれの原動力だったり道を選ぶきっかけだったりに昇華させているところが個人的にすごく好きでした。
本当に完結おめでとうございます!!またどこかで彼らに会えたらうれしいです。

9

美しい終わり方だった

あと1巻でどう終わらせるんだ?って思っていたけど綺麗にまとまっていて作品全体が美しく終わったなあという感じがしました。やはり絵が綺麗。音楽BLあまり興味がないので音楽的なあれこれや、バンドや、歌がなんとかについていけたかは微妙だけど、総じて真冬の成長物語だったなあと思いました。
恋愛的には由紀と真冬が主軸で上様は当て馬のような感じがしてしまったけど、これはこれでアリというか、上様がいても真冬から由紀がずっと消えないのが無理がなくてよかった気がする。
上様と真冬のあの終わり方に関してはあと一声(?)という感じがしたけど、まあこれはこれでアリかな?二人らしくてよかった気がします。万が一続編があったらそこから二人の“恋愛”はゆっくり動くのかもなあと思います。

6

ギヴンに出会えて良かった

ギヴン完結。めちゃくちゃ泣いた。
気持ちを言葉にすることが苦手な真冬が、しっかり気持ちを言い切れるように成長していく姿に涙が止まらん。
要所要所に今までのエピソードを彷彿とさせる表現があって、読めば読むほど良さがわかる。
ある意味人間の気持ちをリアルに描いていて、キャラクターが本当に今生きている感覚。

シェリプラスの最終話を読んだ時はちょっともやが残ったけど、描き下ろしで完全に昇華された。
ギヴンに出会えて本当に良かったです。

5

真冬の成長物語

9巻はこれからの進路も含めて迷い、歌を歌うことができなくなっていた真冬が、たくさんの人に支えられて「今」を音楽と共に生きていくと決めることができた、彼の心の成長を見ることができる巻だった。

まず手を引いてくれたのは雨月。彼は真冬と同じ立場で描かれる事が多かったが、先に「選択」をした先輩として迷っている真冬の背を押してくれた。雨月の中で真冬には音楽があるから「大丈夫」という自信があったんだと思う。

そして、shyの曲。由紀の作りかけの曲を立夏が完成させた、まさに二人の曲と言えるものを柊、立夏の二人が歌う。曲のタイトルひとつであの時の情景が私達読者も思い出され、セリフのないシーンなのに何を話しているかがわかる演出には涙が止まらなかった。この曲には真冬を思う由紀と立夏、二人の気持ちが込められているし、それはずっと心に引っかかっていただろう柊にとっても大切なものだったに違いない。

曲を通して、真冬の中で迷っていた気持ちに踏ん切りがつく。音楽はなくしたものでさえ一瞬で呼び起こす事ができる。そして、音楽を作り続ける事が唯一由紀を忘れない手段であるし、それには今好きな立夏と共にやっていきたいと。真冬の気持ちとshyのライブの様子がとても勢いよく描かれていて、ライブの盛り上がりと共に真冬の気持ちがどんどん前に進んでいく様子が伝わってきた。

本編最後のシーンは、2巻描き下ろしをなぞるようでやっとあの時の由紀の気持ちがわかるような、答え合わせをしてもらった気分になれた。由紀の気持ちがわかったから最後の真冬のセリフが出たんだろうし、これからも真冬、立夏の二人は(立夏が真冬に振り回される感じで笑)音楽を続けて行くんだろうな、という未来が予想できる最後で良かった。

追加された部分。こちらは由紀が周りの進んでいく時間に対し、1人ぽつんと取り残されているような後ろ姿で見ていて辛くなった。真冬の心の成長物語としてギヴンを読むならそれは確かに大きなきっかけだし、必要なものだったけれど別の未来もあったのではないかな、というifばかりが頭をよぎってしまい最後の最後まで物悲しさが残った。
ただ、人生って辛いことがあっても時間は止まってくれなくて、やっぱり生きていくしかなくて。残酷だけど、日々が過去になって忘れながら人は毎日生きているし、その中にはたくさんの人との繋がりがあって。忘れる事は悲しいけれど、一瞬で思い出す事ができる音楽という存在に真冬が出会えて本当に良かったと思えた。

4

ずっとだいすきです

完結して3ヶ月経っちゃったけどやっぱレビュー書きたくなったので!

とりあえず繊細な絵と言葉がはちゃめちゃにすきだ〜
「ケガをしても全部元通りになると信じていた」のとことか特にぐわあああってなった
どきどきびくびくしながら読み進めたんですけど、あの曲のタイトルが出た時に泣いちゃった…BLで泣いたの初めてです…そこからはもうウワーンって言いながら読み進めて、最高だよぅなんでそんな素敵な言葉選びができるんだよぅ、ウワーン

で、卒業式の後のあれ、もう、こういうの見たかったです〜!!!すぎた
ずっと あ゙ー って言いながら読むしかなかった、尊い、尊すぎる

完結しちゃって寂しい気持ちもあるけどその何倍も、この作品に出会えてよかったって気持ちがでかいな〜!!一生、何回も読み返し続けようと思います

4

何度でも読み返すことが必要です

何度でも読み返すことが必要です。

「萌」→「萌2」→「神」って感じで、最高すぎる!

一晩中3回読み返して、
1回だけじゃもったいないし、
2回でも物足りない!
何度も読むたびに、
新しい発見があるから!

確かに音楽の部分もちろん文句なし!
終始BLだからこそ、
音楽よりもっと直接、心に響くのは
ーー恋愛感情!
キヅナツキ先生の描く真冬の心の動きが繊細で、
一つ一つのシーンが深い意味を持っている感じがする。
これからも何回でも読み返す価値アリの一冊だと確信!

何巻かけても足りないくらいの
感動がギュッと詰まったこの作品。
秋彦、春樹、雨月、柊、玄純たちの恋はもう非の打ちどころがなく、
残りは真冬と上ノ山。

最終巻の終わり方なのは、
先生の意図で、
『ギヴン』の彼らの愛情を感じさせるものだと思う。

これからも彼らの物語を、
自分の中で妄想するという楽しみ方もある。


真冬と上ノ山の恋、
結局その辺りを控えめにして、
絶対的に先生の作戦だと思う。
それこそ、
真冬が雨月みたいに、
音楽と恋に迷ったり、
破滅的な気持ちになるのを避けるためかもしれない。

それに、
真冬の心の中の葛藤を、
上ノ山との感情をさらに強調するために、
わざとギヴンのステージを披露しない。

あえてこの
由紀と繋がっているシー(と上ノ山)の曲を通じで、
上ノ山、由紀との「三角関係」っぽい雰囲気で、
ステージで輝く上ノ山を感じる真冬が、
上ノ山にどう向き合っていくのか、
その過程が本当に感動モノで、
最終的に音楽と完璧にリンクしているし、
真冬の心に触れられるような工夫がある。
さすがに先生の絶妙な神力に圧倒されたよ!


全巻をまとめると、

音楽は漫画だけでは完全には伝えきれないけど、

それぞれのキャラたちのカッコよさ、

高校生〜大学院生に見えないほど大人っぽさが魅力的!

しかも全員が男好きの確率は、

まさにBL世界ならではの設定!



マジで神回でござるのは、

音楽と恋の展開が燃え尽きそうなほ情熱だ!

みんなが本気で、

音楽で気持ちをぶつけたくて、

青春のジェットコースターみたいで激しく、

激痛な感情がめっちゃ満ちていて、
感動的な瞬間をどんどん生んでくるのが最高でした!

3

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