ロングピリオド 上

long period

ロングピリオド 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神51
  • 萌×224
  • 萌11
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
384
評価数
86
平均
4.5 / 5
神率
59.3%
著者
古矢渚 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686799

あらすじ

この気持ちが早く、失くなるように。
何度だって逆の言葉を吐いてやる。

高校生の佑征は、幼馴染の樹が「嫌い」だ。
天才肌で人気者、才能の塊みたいな樹に、昔から色んな所に連れ出され、振り回されてきた。
今はなるべく関わらないよう樹を避けているのに、しつこく絡まれる。
だからいつまでも、この恋が、消えてくれない。
この気持ちが叶うことはないのに。

表題作ロングピリオド 上

高校生
高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし 今日だけは

レビュー投稿数9

幼馴染高校男子の繊細な気持ち

佑征×樹


やっぱり古矢渚先生、
なんでそんなに
幼馴染の2人の高校男子の気持ちの繊細さをピタリと描けるんだろう〜!
2人の内面の葛藤とか、恋心とか・・・
全部がリアルで感情移入し、
彼らの感情に対する無力さや
苦悩が本当に胸を締め付ける。

上巻では、
2人の微妙な距離感がもどかしくて、
心がときめくのだ。


主人公の佑征は、
子供の頃から病弱で、
樹がまるで彼の光みたいな存在だった。
樹が好きになって、
秘めた想いが叶わないことを知っているから、
「好きだから、嫌いになりたい」と思っている。
それに、樹は才能に溢れた天才肌で、
人々から愛されているけど、
それが佑征にとっては重荷なんだ。
自分の感情に向き合うのが怖くて、
結局避けることしかできない・・・。
それが彼の防御機制なのに、
逆に辛さが増幅している感じで、切ない。

一方、樹は、
ある意味で自己中心的で、
なんとも言えない感じで佑征の感情を察知しているから、
佑征に絡んでくるのだろう。
佑征がどんな気持ちを抱えてるか理解したいみたいで、
だからじっくり、けど確実に攻めていく。
それが樹の持つ余裕さなのよ。
自分の気持ちを把握してるからこそ、
佑征の避ける行動を超えている
まるで佑征の感情を引き出そうとする戦略は、
一種の静かな熱量なのだ。

樹から感情に迫ろうとしているのに、
鈍感な佑征がただ「人の気も知らないで」と思ってしまう。

微妙な違いが2人の間に
一種の疼くて、どうしようもないスレを生み出している・・・。

同級生の女子たちも絡んでくる展開もあるのが気になるところ。

2人の関係がどう進展するのか、
見守りたいですね。

1

高校生✕同級生

幼稚園から高校まで一緒という幼馴染の祐征と樹のお話です。

樹への恋心を持て余している祐征の心の内がよく描かれているので読んでいて切ない気持ちになります。

友達同士の軽口が受け流せなくて樹から離れようとする祐征を樹はしつこいくらい構ってきます。
樹が祐征を友達以上に思っていることは態度から伝わってくるので、すれ違いに心が痛みました。

同級生の女の子とダブルデートをしていても、しっかりお互いのことを見ている祐征と樹なので女の子が入り込む隙間はなかったです。

祐征の家に泊まることになった樹が祐征を煽るところで終わってしまったので下巻が非常に気になります!

1

切なさともどかしさが凄い!

幼馴染高校生男子のもどかしくてせつない恋物語♪
佑征が樹に対して抱いている想いが上巻で描かれていました。
佑征の心情が話数を重ねていくたびに募っていく恋心を切り離すために、樹と距離を置いたり態度を冷たくしたりと苦悩する彼が切なかったです(;´・ω・)
樹も佑征がおかしいことに気づいているのに踏み込んでこない、寧ろ試しているような素振りがいじらしくてもどかしい、樹の気持ちを早く知りたい!っとなりました(。´・ω・)?
ファミレスでの友達と駄弁りながら2人の仲の良さを聞かれたりと、周りからも2人が幼馴染で腐れ縁という認識なんだなと感じました。実際、お互いのこと察しが良くて些細なことでも気づけてしまう2人を見て長い付き合いだと分かってしまうものなのかな…と思いました。
女子からの誘いでダブルデートすることになった2人どうなるのか、ドキドキしました…でも2人ともお互いのことしか考えていないのが分かるあの表情。
普通に幼馴染で腐れ縁って感じなのに時折みせる、そうじゃない部分が心臓バクバクでゾクゾクして描写が上手すぎてグサッときました♥
ファミレス帰りの久しぶりに触れる体温、図書室での樹の佑征から目を離さない描写と樹の心情。ダブルデート帰り駅での手つなぎ、そして上巻ラスト。
急に空気感が変わるのが読んでいても伝わってドキドキでした!
物語で気になったのは樹の兄・一哉と樹はなにかあった?とても気になる。

0

ロングピリオド

表紙買いでしたが良かったです!
寡黙×天才肌
拗らせている幼馴染最高だなあ…。

両片思いな雰囲気は上巻からも感じ取れました。
佑征くんの視点で進んでいくので、樹くんが実際どう思っているのか描かれていませんが、表情とか探るような会話で佑征くんのこと好きなんだろうなというのは分かりました。
あとクラスメイトの女子が結構ふたりに関わりますが素朴で良い子たちでした。

樹くんのお兄ちゃん。過去になにかあったようで…。
上巻で色々と伏線を貼っていたように思いました。

2

交わらない気持ち

幼稚園から高校までずっと一緒の佑征と樹。
幼馴染なので何でもわかり合える関係ではあるものの、ふたりの気持ちや距離感は見てすぐにわかるくらいの温度差があり…
なかなか交わらないやり取りに切なくなりました。

佑征は樹に片想いしているのにそれを封印するため、いつも感情を殺している感じなんですよね。自分の中だけで消化するためにあえて樹を突き放すようなことをして、その度に恋心を消すことは出来ないと知って。
さらに想いを募らせていく佑征の複雑な心の内側を見守るような展開だったなと思います。

樹は何を考えているのか読めないし佑征に対しての気持ちも見えてこないので、まだ"謎が多い人"という感じ。
樹の兄も登場しますが彼を避けている原因もわからないので、今後それがどんな風に繋がって回収されていくのだろうか…。

青春っぽさより切なげな雰囲気で進んでいくので、今後ふたりの空気感がどんな風に変化していくのか?下巻も楽しみです。

0

上巻だけの感想です

古矢渚先生の絵を見るといつも誰かの絵に似てると感じるのですが、それは流行りを掴むのが上手いからなんだと思っています。

上巻しか読んでませんので樹が兄を避けている理由がまだ分かっていません。まだ「君は夏のなか」ほどハマりきれてないというのが本音です。

ただ、身近に樹みたいな人がいたらと思うと佑征の気持ちは何となくわかる気がしました。かと言って彼の逃げの行動自体は好きになれないし、樹の意味ありげな言動からはそんなに悲観しなくても良いのにって思ってしまいました。

それに比べて女子の神経の図太いことよ…。
下巻に期待したいと思います。

0

斜光な子達です

古矢先生だからの作家買いです。
心理描写のモノローグを読むと、うん、古矢渚先生ワールド来たな~って実感します。

佑征と樹の間にあるもやもやした気持ちが、読んでるとなかなかしんどい。
幼なじみだから、ずっと一緒だから解り合えるけど、知られたくない気持ちにもんもんとする佑征がしんどい。

樹は飄々としているようで、ちょいちょい佑征の気持ちを見透かしたようなジャブ打ち仕掛けているし。

どちらも優しい。どちらも聡いからこそ、上手く行かないんだろうな~

自分の弱さ全開にして、好きですとか、構って欲しい、触って、互いの熱が欲しいとはならない子達。
でも、愛おしいなあと思いました。
大人になると自分のためなら弱さだって上手く使えるけど、まだ佑征も樹もそれは出来ないんですよね。
高校生ならではの殻に入っている描写がしんどいけど好きです。

私は、すっかり大人だから高校生だった自分の気持ちなんて忘れていました。読むと、何だか思い出してしまうなぁ。

下巻では、素直になれよ~と願います。

0

上巻のみの感想です

古矢先生作品好きなので作家買いです。
が、この上巻は個人的に微妙でした。
悪くはないです。おもしろいと思います。切なさや萌えもあるし。
でも正直に言ってしまうと、まだ上巻しか読んでいないこともあり…感想としては、薄くて気だるい。

どうしてそう感じるかと言うと
佑征のだるさ、面倒くささがメインだからなんですが。でも樹への気持ちがハッキリしているのでそれはまあそんなもんかと思えるところもあり。

全体的に話が薄い。必要ないセリフや、ありがちなエピソードが多く、先が読めたり、間延びしているように思ってしまう。
ダブルデートとか、わかりきった展開。女子キャラの古典的な使い方。
ダブルデートはその後、佑征が具合悪くなって樹とくっつくシチュエーションに持っていくためだと思いますが。

佑征の気持ちを知った上で、樹も佑征のことを好きなんだろうなと思ってしまい。
なのになかなか進まない。もどかしい。

↑こういうのを丁寧な描写と感じて、じりじり展開が好きな人はいると思います。
ただ私が見飽きてしまったというか、めんどくさいなぁ〜となってしまって。すみません。

上巻ラストでお約束な展開になったので、下巻でわくわくできるかなと期待して読みます。

2

言えない気持ち

 佑征と樹は幼なじみです。樹は勉強も運動もできて、その上人気もあります。一方佑征はどこにでもいるような男子です。ふたりは、ファミレスでのドリンクバーの飲み物も「いつもの」で通じてしまうほどの親しい関係ですが、佑征が、樹のことが好きなことは隠しています。樹も佑征のことが友達としてではなく、それ以上の関係で気になっている、好きなのかなと思いました。佑征の物語を書く行為は、樹と同じ彼の才能で、書くことで佑征の気持ちを昇華の表れなのかなと思いました。

0

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