身体から始まる運命――

愛だ、恋だの処方箋

aida koida no shohousen

愛だ、恋だの処方箋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神119
  • 萌×262
  • 萌22
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

281

レビュー数
23
得点
912
評価数
208
平均
4.4 / 5
神率
57.2%
著者
秋久テオ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784758025713

あらすじ

薬剤師で調剤薬局を経営している桐矢凛人はある日、芸能事務所からの依頼で今話題のバンドグループWeltのメンバーでαの佐藤志郎に、抑制剤を処方することになる。
しかし、志郎との初対面でβである凛人は何故か全身が欲情し、志郎に激しく抱かれてしまい――。

【描き下ろし18Pあり】

表題作愛だ、恋だの処方箋

佐藤志郎,26歳,α,人気バンドグループのメンバー
桐矢凛人,34歳,β,薬剤師

その他の収録作品

  • after story

レビュー投稿数23

これは名作

もぉー…ここんとこオメガバースの進化が止まらないっていうんですかね、面白い話がじゃんじゃん出てきますね。

ちょっと前までは想像域内のストーリーや王道の展開に、これぞオメガバね!…なんてよく思ったりなんかしてましたけど、最近のオメガバース作品は想像もつかない方向からのアプローチやら作者さん独自の感性と解釈がキラリと光る良作・名作が多く、オメガバースの新時代突入かってくらい驚いてます。
BLとオメガバースはある意味蜜月関係で、切り離せないステージにまで上り詰めていますが、まだまだ進化の余地もありそうで今後も楽しみです^ ^

で。この作品もですね、その進化の流れに乗った作品と言えるんじゃないでしょうか。
高評価も分かる分かる。すっごく素敵なお話でした!

身体から始まる「運命の番」っていうのが面白い着眼点です。既成事実があってからお互いを知り、そして惹かれ合っていく…っていうのは、通常の恋人変遷とは逆パターン。
なので気持ちが追いつくまでに紆余曲折いろんなことが起こってしまうのは当然でして…、身体の関係に心が伴うまでの不安やわだかまりといった穴埋め作業を1つ1つ行っていくのが、この作品の萌えとキュンのポイントになります。


「運命の番」というのがこの物語の大きな軸にあり、βからΩに突然変異した凛人と、凛人に運命を強く感じて執着しちゃうαの志郎が、運命に良くも悪くも翻弄されていくストーリー。出会いから運命の出会いを果たしてしまった彼らが激しくお互いを求め合い本能のまま身体を繋げる1話はインパクト最強です。

この「運命」から逃げたいΩと「運命」をモノにしたいαの攻防戦が一途でピュアでブレなくて、激しいベッドシーンを差し置いて一番ドキドキしたかも知れません。それくらい運命を求める志郎がカッコ良かったです。

運命を拠り所にすることの危険性を知っている凛人が、「運命」に惑わされないと志郎の気持ちを受け入れない気持ちも分かります。「運命」だからといって皆が幸せな結末を迎えるとは限らないですもんね。
ここのところはオメガバ作品の中では割と冷静に「運命の番」をみている描写かなと思います。凛人が元βだからってのもあるのかもですね。

運命を大事にしたくて諦めない志郎との気持ちの温度差が切ないけど、それだけ凛人を求める執着心と熱い想いに心臓もぎ取られました(〃ω〃)


「運命」って特別何もしなくてもそうなる道が定められたものって感じですけど、そうじゃないんだなって。「運命」も1つの選択肢であって、自分から望んで頑張って勝ち取りに行ったものもまた運命で、後者の方が本当の意味での「運命」だと思います。自分の意志があるかないかが大事なんですよね。


凛人と志郎の経緯を見れば運命性はきっかけに過ぎず、2人を繋ぐメインではなかったことがこのストーリーを面白くしたことにあると思います。
本能に心が追いつくまでの2人の距離がどんどん縮まっていく展開がすごく良かった。エロさの中に響く純愛が最高でした。

もっとその余韻を楽しみたかったです。続きがあってもおかしくない雰囲気でしたがどうなんでしょ。
もし続刊や番外編が出たら絶対読みます!

10

温度差に切なキュンキュン

βからΩへの変異オメガバースって最早定番ですよね。
珍しい題材でもないしβ受けが登場したら、
「はいはい、Ωに変わるやつね!」と思っちゃう。

と捻くれた考えで試し読みをしたところ、
こちらは「運命の番」も薬で抑えられる時代なってて。
遺伝子レベルで惹かれ合う感情を断ち切れるんですよ。
これは面白そうだな~と手に取りました。

で。
個人的にはめちゃくちゃ萌えツボが詰まってました!
年下攻めのいじらしさや一生懸命さにキュンキュン♡
受けの悲観的な部分も切なくてウルッときます。

また定番のやつ…?とか言ったヤツ誰だよ!(私です)
めっちゃ良いやん~!(∩´///`∩)(∩´///`∩)(∩´///`∩)

(でも出会って1秒発情セックスが苦手な方はご注意)
(セックスまでの導入が最速すぎてビックリしたよ…)
(ガチの出会って1秒)


さてさて。

受け:凛人は薬剤師で薬局長をしています。
商業柄、バース性の知識やお薬にも詳しいお人ですが、
過去の経験から恋愛や運命に対しては悲観的な部分も。

ずっとβとして生きてきてどことなく他人事だったΩ性。
突然変異でΩになった変化に戸惑いもあれば、
冷静に受け止めて淡々としている部分もありました。

攻め:志郎は人気バンドのメンバー。芸能人です。
ワイルド系でオラオラしてそうな見た目に反して、
真面目で誠実な部分も垣間見えました。


志郎は出会って1秒で発情セックスした申し訳なさと、
運命の番に出会えた喜びも感じているんですね。
始まりはアレだったけど精一杯大事にしようと決めて。
一生懸命頑張る姿がとってもいじらしいんですよ…!!

対して凛人は恋愛にも運命にも悲観的。
その上、βからΩへの変異に心も体も追いつかず、
志郎から好意を向けられても応えられる余裕がありません。

"セックスしちゃったのはただの事故"
"運命の番だから執着するんだろう?"
"俺だから好きになったわけじゃない"
"今は薬がある。運命に囚われる必要はない"

ーーーといった感じで凛人は完全拒否姿勢。
志郎との間に温度差があるのが切ない……ッ!

志郎がどんなデートしようかなって考えてるのに
凛人はもう会わないことだけを考えててさ…(涙)
(この部分は個人的にめっちゃ萌えました(;////;))

温度差が出る理由の大前提にバース性があるけれど、
芸能人と一般人の溝も切なキュンでした。
凛人が臆病になっちゃうのも仕方ないっていうか…。
住む世界が違うっていう部分にも萌えます(;////;)

志郎は発情時にはαの本能なのかちょっと暴力的だけど
それ以外は気遣いがあって、一途で、好感持てました。
なので運命関係なく凛人が惹かれる理由も納得出来ます。

(凛人が好きで好きで一生懸命だから、)
(年下攻めスキーとしてはもう堪らんまるレベル萌え)
(志郎が健気でめっちゃキュンキュンする!いいこ!)

凛人はなんかΩになって色気出た…?
冒頭はちょっと枯れ始めたおっさん風なんですが
メンタル落ちてぢわッと泣いたり、
志郎の顔見てホッと気が緩んだり、
どんどんどんどん可愛くなっていくーーーー!!!

いや~~……、もう少し読みたかったな。
恋人になったあとの2人がもっと見たい。

1つだけ残念だったのが、
運命の番を断つ薬の存在感がもう少し欲しかったかな…。
思ったより薬剤師の肩書きも薬も暗躍しなかったので…。

少しマイナスなことを書いちゃいましたが、
年下攻めでドドド萌えして切なキュンで泣けて大満足です!!!


5

良かったー

志郎が年下攻めで一番好きかもしれないです。絶倫、一途、ギャップ萌えetc...私が攻めに求めているものを全部詰め込んだような完璧な攻め!さらに体の凛人との体格差と肉体美が最高にエロかったです。凛人は母親が運命の番と出会って不幸になったため志郎を何回も拒絶しますが、それでも凛人が心配で薬局に通い詰める志郎が愛おしかったです。とても良い作品でしたが、強いて言うならエッチがもっと見たい!続編出ないかな...と密かに待ちたいと思います。

2

運命の番システムの概念とは、みたいな

まず絵が好きで買った。
めっちゃよかった。

「運命の番」と出会ったら、それは”最高の運命なんだから幸せになる”
という一般的なオメガバース作品にありがちなシステムの概念をぶっ壊してきたなっていう感じだった。

薬剤師βの受けが、アイドルバンドマンのメンバーの攻めαで担当薬剤師になり、薬を受け取りに来たところから始まり、運命の番で事故セックス
その衝撃で受けはβだったのに突然変異でΩになります。

主人公Ωの親族は運命の番に逃げられて精神崩壊
世界線的には、運命の番で必ずしも番うべきという感じではなく、そうならなくてもいいような薬まで開発されているような世界。

それで運命の出会いの衝動でβからΩに代わってしまった受けだったけど、その運命というものに従った結果精神を病んでしまった親族がいるので、「運命の番だから」という理由で相手を決めることに意味はないと思ってる受け。

攻めは攻めでフェロモンのせいで穴扱い ひどい
本能に従った結果心が伴ってない片鱗が見えて二度と会わない宣告をされる攻め

読んだらわかるんだけど、親族のこともあって世の中の常識みたいなものに感情もままならないまま流されるのが嫌だったんだなって
結局30代で恋愛が下手なおじさんだっただけで気持ちはあったんだなって

身体から始まる恋愛にも否定的だったけど、きちんとそこから始まる恋愛も、お互いちゃんと知ろうとすればできるんだよって感じのいい話だった

相手のこと知りたい気持ち大事

受けは、ホットコーヒーはブラックだけど、アイスコーヒーは甘いのが好きだから
ミルク1つとシロップ2こなの
という会話を以前にしていた2人

最後のページで何も語られず描写だけで「お前のこと知りたい、おぼえたい」が「俺のこと覚えてくれてる」
のアンサーで表現されててオサレすぎてぐああああああああああとなった

エッチなところは申し分ないですが、事故めばっかりなので愛があるのは最後だけです。
ほんの分厚さは標準的。

内容しっかりしているので読みごたえはあると思います。
単純明快運命の番だ!!!!くっつこう!!!!みたいなオメガバースにちょっと飽きたな、ちょっと違う方向のオメガバース読みたいよって人向けかなと思います。

絵が好きだから作家買いかな!

2

続きが気になる!続編希望

秋久テオ先生の漫画はどの漫画も本当に続編を書いて欲しいものが多いのですが、今回この作品も続きが気になる事間違いなしの作品です。
秋久先生のオメガバースものはこんな展開がくるのかぁと思いながら1回読み、2回目すぐにまた噛み締めて読破
秋久先生漫画のメガネ受け作品の中で1番せつなく、でもごめんなさい、あたしは秋久先生作品では黒髪メガネ受けキャラでは2番目に好きな受けキャラでした!※あたしの中では秋久先生の漫画の黒髪メガネ受け1番好きキャラは騎士様~の主人公なので…

1

誠実な志郎くんが可愛い

運命の番の研究が進んでいる世界で、薬で本能の抑制が可能との説明…の数ページ後に運命の番に出逢って、本能のままに突っ走っていました。

おや、薬の存在は?とは思いましたが、それはさておき…。

年下の芸能人α、佐藤志郎。
このキラキラしていないネーミングセンスが好きです。
いきなり出会い頭に襲ってしまった、突然変異Ωの凛人に冷静になってから、土下座。

凛人自身も合意に近いので、その場で志郎を拒否する訳ではないのですが、運命の番アレルギーなんでしょう。
初っ端のページで、おそらく過去の恋人に運命の番が現れ、別れを経験しているようです。

その後は色々ありましたが、どんどん凛人に夢中になっていく志郎が可愛い…凛人もそんな志郎を受け入れ、最後にはとても柔和な笑顔。
幸せそうで良かったです。

志郎、めっちゃ甲斐甲斐しい…凛人の為に何でもやってくれそうですね。
可愛いやっちゃ。

0

面白かったのに、ラストが……

面白かったです!
Ωバースではお馴染みの〝運命の番〟
出会うと理性がぶっ飛び、どんなに冷静な人でも性衝動が抑えられず、本能のまま求めてしまう存在。
正に「愛」だの、「恋」だの、そんな物はすっ飛ばして求めあってしまう……
本作は、そこに着目した〝運命〟故にすれ違ってしまう2人の焦れったいラブストーリーです。

受けの凛人はかつて、恋人から「運命の番に出会ったから」と、振られた経験を持つβ。
〝運命の番〟には苦々しい思いを持っていた凛人ですが、Ωへ突然変異し(恐らく運命の番に出会ったから)自ら、運命の強さを実感していく事に……

兎に角、攻め・志郎の押しがめちゃくちゃ強い!
初めて〝運命の番〟と出会い、「俺のΩだ…」なんて思っちゃって、一夜の過ちを無かった事にしようと言われているのに、構わず付き纏う強引さ。
完全に〝運命の番〟に囚われていて、読みながら「そこに愛はあるんか?」と若干モヤついていたら……
——だって君、俺のこと好きな訳じゃないだろ?
と凛人がビシッと言ってくれてスッキリ!!!!

〝運命〟を感じつつも凛人へ惹かれていく志郎と、いくらアプローチされても〝運命〟(本能)であって恋では無い、と拒絶する凛人。
一生懸命アピールしても、恋心ごと〝運命〟の一言で拒絶されてしまう志郎が切ねぇ……!

別の意味で〝運命〟に囚われた2人。
〝運命〟を超えてお互いに惹かれあっているにも関わらず、すれ違ってしまう展開がもどかしく、ゆっくり心を通わせていく恋愛模様にキュンとしました♡

特に、ムスッとしていた凛人の表情が柔らかくなっていき、ラストでのフワッと笑顔に完落ちです……!
何この34歳、可愛すぎる……!!!!

ただ、やっと2人が通じ合えたね!!!って所で終わってしまうので「えっここで終わり!?」感は否めず……
これは…続編、期待しちゃって良いんでしょうか!?
2人のイチャイチャをもっと味わいたいので続編頼みます!!

▶︎シーモア/白抜き(薄く筋描き込み有)

6

翻弄されても、

突然変異によって第二性が変化してしまうこともあるという、そんな世界でのオメガバース作品でした。

いくら科学的な研究や薬学が進んでいるからといって、いざ突然変異が起こった本人にしてみれば相当な恐怖と戸惑いを感じるはずで…
薬剤師として働く中でΩを身近に見てきた凜人でさえ変異したことを受け止めきれずにいる様子に苦しさを感じつつ、そんなところにオメガバースならではの面白さがあったなと思いました。

しかもまだしっかりΩになりきってないうちに運命の番・志郎と出会ったことで、何がなんだかわからないまま"本能"に支配されてしまって…。
Ωの自覚もないまま抱かれた凜人を不憫に思いながらも、ガツガツしたセックスはどエロくて最高でした。

その後も志郎とは何度か身体を重ねながら、自分の気持ちが追いついていかない凜人は"運命"というモノに翻弄されることになり、志郎のことを拒絶してしまうわけです。
どうやったって交わらないふたりなのかな…?と切なくなったけれど、意外にもそこまで拗れずに結ばれてくれて良かったです。

もっと先がありそうな終わり方だったのですが、こちらで完結なのでしょうかね。
お互いを求め合う関係になってからのその後が是非見てみたいなと思いました。

4

心が追い付かないふたり

秋久テオ先生の絵柄が好きで、運命に逆らうΩに興味があり購入しました。

薬剤師の桐谷凛人は、人気バンドのベーシスト佐藤志郎(ロウ)と目が合った瞬間に衝動が抑えきれずにセックスをしてしまう。
運命のαと出会ったのがきっかけでβから突然変異でΩになってしまったと知っても、運命を受け入れることはできません。運命が見つかったからと振られたのに、振った相手が運命とは幸せになっていないからです。
ロウは運命の相手のはずなのに自分の思い通りにならなくて、凛人に対してイライラしてしまいます。
でも会うたびに身体を求め合ってしまい、ふたりとも心が追い付きません。
凛人とロウのふたりがタイトルのように、愛とは、恋とは、運命とは、理性とはと考えて揺れ動いて、互いを知っていく物語になっています。

自分は元βだし年上だしかわいくないと卑下している凛人ですが、やっぱりだんだんとかわいくなっていきます。それをロウもおじさんだと思っていたのにかわいいと思ってきます。そんなふたりの様子がとっても初々しくてかわいくてよかったです。

もちろん、テオ先生の画力の上手さとエッチなシーンのエロさはすばらしかったです。激しくエロいんですが、下品でも酷くもない。無理やりからはじまりますが嫌な感じはまったくないです。

ふたりの間を邪魔するようなバンドメンバーも出てきますが、口が悪くて不器用なお子ちゃまでした。
ふたりの障害は身体の関係から始まったので自分の気持ちが追い付くのを待つ時間だけでした。
ちょっと最終回が畳みかけるように終わってしまった感じがするので、あと1話でも多く読めたらよかったのにと感じました。

4

攻めから運命だと突然言われ、受けが避けたところで

結局は、運命の力に抗えず、向き合っていくことになるんですね〜。

薬剤師で、後天的Ωとなってしまった受・凛人と。
大人気のαバンドマンな攻・志郎。

薬局を営む凛人のもとへ、αのための薬を受け取りにいった志郎が、凛人のフェロモンに当てられて、凛人を襲ってしまうところから始まります。
やはり、運命の相手のフェロモンというのは相当なのか、素面に戻って冷静になった志郎を見ていると、運命の相手の凄まじい相性の良さを見せつけられるえっちシーンです。
なんでそこで気付かなかった??と思わずにはいられなかったんですが、自分がΩになったことに気づいてないまま、その後もαのところにノコノコ出ていくのが、抜けているというか、なんというか。

志郎が凛人へのアタックを何度もしているところが、αの執着性によるものなのか、志郎が誠実さによるものなのか、とにかくわんこみがあって可愛かったです。
凛人には凛人の事情があったとはいえ、そろそろ絆されてくれよ〜!!!と志郎を応援していました。

二人がくっついてendなので、晴れて恋人になってからのヒートとか、巣作りとか、色々見てみたいなぁ、と!
続編是非〜!!!!

3

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