愛を食べて生きている 下

ai o tabete ikiteiru

愛を食べて生きている 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神43
  • 萌×220
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
321
評価数
74
平均
4.4 / 5
神率
58.1%
著者
芽玖いろは 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784801980839

あらすじ

慣れない快感と羞恥、上司からの期待と圧力、
追いつかない気持ちにすれ違いながらもお互いへの理解を深め
プロジェクトを再開したイオリとカナメ。

改めてイオリのことが好きだと自覚し、
疑似ではなく正式なパートナーになりたいと
告白するカナメだが、イオリからは否定も肯定の返事もないまま
なぜかその後連絡が途絶えてしまう。

そんな状況のなか、研究所の所長から呼び出された
カナメはプロジェクトの全貌と所長の真意を聞かされ、
イオリの言葉の端々に感じていた違和感の原因を知ることに。
そして、イオリと連絡が取れなくなってしまったのは
"拒絶"されているからだと気付き――?


"性的な交渉"が根絶した世界で繰り広げられる、
セックスワーカー×遺伝子工学研究員の
"愛"を知ってゆく物語、上下巻同時発売。


リセが主役のアフターストーリー、
『斯くして、心音鳴り止まず。』も収録。

表題作愛を食べて生きている 下

イオリ,プロジェクト用受精卵クローン
スズキ カナメ,遺伝子工学研究員

同時収録作品斯くして、心音鳴り止まず。

マナ(150歳),不老不死の元研究員
リセ,体細胞クローン

その他の収録作品

  • 描き下ろし:extra
  • あとがきまんが㊦

レビュー投稿数13

声を大にして「良き!」と叫びたくなる尊いBL。

セッ〇スワーカーとしてこの世に誕生したクローン人間×そのクローンを秘密裏に作成している研究員の「愛」を知ってゆくお話の下巻。


もう、尊かった!!!!

題材や設定が重いので、途中切なくなるんだけど、最後2人が愛を知って幸せを自らの手で掴んだ結末には、涙しかなかった(ティッシュを箱持ちしながら)

下巻にスピンオフも入っているのですが、そちらのお話もまた幸せでいて欲しいと願い続けたくなるお話でした。

2023年も、上下巻は読みごたえあって良作多すぎ問題発生中…

タイトルの伏線回収の一部、受けのおばあちゃんのセリフ、重いけど温かくて、そうかあ…そうだよねえ…って思った。
攻めのこと、本当に愛してくれてありがとうね、受け!! ってお礼言いたくなった読了後でした。

ハッピーエバーアフターだよ!!!

0

やっぱり愛って尊いものだ

カナメの気持ちを受け取りながらも、なかなか前に進むことができずにいるイオリ。
どう見ても両想いなのになぜ?という思いが拭えなかったのですが、育ってきた環境と受けてきた教育が大きく関係していたのを知ってとても切なくなりました。

クローンと人間の恋愛という問題以外に、心の在り方も変える必要のあるふたりがパートナーになることは簡単なことではなかったけれど。
それでもカナメの温かな言葉たちがイオリを救って、ふたりが愛しあうところに辿り着いたのがすごく嬉しかったです。

生まれた理由はどうであれ、クローンだって感情を持っている以上人間と変わりはないのだから、イオリと一緒にいることで感じる「愛」を制限されることなく素直に表に出せる結末になってくれて本当に良かったなと思いました。
クローン仲間のリセのお話もとても感動的で、短編で終わらせるにはもったいないくらいでした。

イオリとカナメ、そしてリセも。
これまでは自由な暮らしの中で"縛られて"生きてきたようなところがありましたが、最後にはみんなそれぞれに生きる道を選択できるラストになっていたのが素敵でした。

3

愛を食べて生きている 下

芽玖いろは先生の上下巻
下巻は物語の核心が明かされていきます

イオリの性格が健気で一途で切ないです
だからこそ運命の相手を大切にしたいと思うのに、自分の存在はそれが許されないことを知っているのは、どれほど辛いんだろう

愛を食べて生きている、というワードが終始重たくも心地よく響くお話でした

リセのお話も良かった
運命に翻弄された2つのカップル
どちらも、それぞれの形におさまってよかった

壮大な世界観のお話で、個人的にはすごくでした
優しくて、とても強く人間らしいお話でした

2

時が進んでいく

芽玖いろは先生初の上下巻。
新型ウイルスが流行した結果、すべてがリモート化され性的な接触もなくなり繁殖さえリモートになった世界。
多くのことがコントロールされて命や愛が気軽であるが故に軽く見られているようになっています。
もしかしたらそんな未来になってもおかしくないかも…と思えるのはコロナ禍ならではなのかもしれません。
そんな中、新式の繁殖方法=人工授精の弊害で寿命が短くなり赤ん坊が多く亡くなって、遺伝子工学研究院のカナメは旧式の繁殖方法=セックスを学ぶことに。
遺伝子的データをもとに家にやってきたパートナーはセックスワーカーのイオリ。しかも男でチャラ男。そんなふたりの物語です。

【下巻についてのお話です】
男と男でどうセックスをするのかと躊躇していたカナメもイオリと過ごしているうちに好きになり、研究のためではない愛し合うセックスをしました。
でもイオリは・・・

下巻ではイオリとリセの過去の話から始まります。まるでキリスト教の孤児院のような施設でふたりは暮らしていたようです。でもそこは善意の場所ではなく、大人の望む秩序を守らせ競わせる場所であり、大人の言葉に矛盾のある場所でした。ただ外から遮断された「デタラメな純血主義」を学ぶ施設でした。
そのため性欲と愛情の違いがわからず、仕事であるセックスの先にある愛がわかりません。カナメと研究を終えてパートナーになりたいと言われても否定も肯定もできませんでした。
自分たちは「人間」ではないから。

もちろんイオリは人間なんです。ちゃんと愛を知っているし、人に寄り添い思い遣れるんです。
クリスマスをカナメやカナメの同僚家族とイベントに行きます。穏やかなふたりの表情に読んでいるこちらもほっこりします。一緒にクリスマスイベントを過ごし、カナメはイオリの新たな一面を知ったり、自分の子ども時代の話をしたり、今の想いを伝えます。
「みんな人の愛を食べて人になる」というカナメの言葉はとてもよかったです。

その後、ふたりは身体を重ねます。愛を語り合いながら、今までにない幸せに満ちたセックスを。


下巻の後半にはスピンオフ、リセのその後のお話になります。
セックスワーカーの仕事から解放されて「人間」として暮らすことになったリセは、数年旅をしていました。
とある宿へ向かう途中で偶然、向かう予定だった宿の主マナに出会います。すぐリセがクローンであることを知り、自分は不老不死の元研究者だったと伝えてきます。
今までの価値観から抜け出せないと言うマナに親近感がわき、そばにいたいと感じます。でも近づいたらマナはリセを拒絶して離れて行ってしまいます。そしてマナの過去を見つけてしまったリセは、そのことにショックを受けます。

ずっと誰かのコピーだと思っていたリセとずっと寂しくひとりで生き続けなくてはいけないマナ。後半ではそんな寂しいふたりが愛し合い、セックスをします。ちょっとあっけないと感じますが、ふたりの設定を考えるとそれもありかな?とも思えます。
リセが愛を見つけて幸せになれたのでとてもよかったです。マナもリセもやっと進んでいけます。

3

いい話なんだと思うけど

いい話なんだと思う

この作者さんの表紙のイラストに惹かれていつも手が伸びてしまうんですよね。

他の方のレビューにもあったように、上下巻通して本編のストーリーに関しては設定の荒さが気になって正直「中立」かなって思ってたんですけど、本編の攻めのヴィジュアルがすごく刺さったのと、スピンオフがドラマチックで良かったので「萌2」にしました!

本編はほんと・・・うーん。

男同士で種の保存ってとこはBLなのでスルーするとして、取り上げて欲しいところがそこじゃないってなる。

上巻の勃起不全を隠すっていうくだりもいらなかったと思うし、下巻のクローンたちの育った教会の理念も謎だし、解放するために何をしたのかをもっと知りたかったし。一緒に生きるって決めてからが大変な部分だろうなと感じていたので、大事なところ割愛されたなってモヤモヤがすごいです。

本編の受けのカナメはあの髪型じゃなくて眼鏡ない時の方が圧倒的にいいな・・・。

4

愛こそ栄養

下巻。

冒頭はイオリの幼少時の思い出。
教会のような施設で、厳しく純潔を習う。
しかし、その実態は。的な。
リセはそんな裏表をもう諦め切っていて。
リセのようにはならないが、心に哀しみを抱えるイオリ。

一方イオリへの愛を自覚したカナメはグンッと強くなり、「愛」となると消極的になるイオリに絶えず声を届けます。
そして研究所にも自らかけあって、クローンたちの解放に尽力します。
そして、イオリとも正式に結婚!めでたい。

……はいいんだけど、やはり元々の旧式習得やら精子の提出やらのプロジェクトがなんだかよくわからない!

後半は、HSPを速攻辞めて放浪するリセの物語「斯くして、心音鳴り止まず」へ。
こちらはこちらで意外な展開でした。
勿論誰か愛する人に出会うんだろう、とは思ってたけど、お相手が。

ネタバレ注意↓↓↓


後半はヴァンパイアもののバリエーションというか。
つまりリセのお相手は、体細胞クローンのリセの「本体」の恋人だった人。
え?年齢がおかしいって?
そうなんです。彼は…
…という感じで、とってもドラマチック。
どうせコピーと諦めていたリセを、リセとして見てくれたマナ。
でも…描かれてはいないけど、この2人どうなんのかな。リセにその誓い、実行できるかな。
寿命の違いの切なさも盛り込まれて読み応え十分。

全体に設定に穴があるとは感じますが、絵柄はかっこよさが好み。リセの物語も合わせて総合「萌x2」で。

3

絵とエロと純愛

表紙上下巻ともいやらしい表情が好みではなく(すみません)中身の2人の方がずっといいと思いました。特にイオリ。

作中で言う旧式の生殖ってセックスのことですよね。
なのに擬似パートナーが男同士でいいのか、私の頭ではやっぱりわからなくて、そこが上巻からずっと引っかかっていました。
セックス時の生素材を採取して、生殖能力が高いか測るためもあるから構わないということでしょうが。

イオリがクローンで人間と認められない設定はわかりました。
ただ、クローンと人間って出来がどこか違うんですかね。
生物学的にどこか弱いとか、人間との違いがあるのか。
なければ、クローンだと言わなければ人間と変わらない、見分けがつかないのではと。
その辺の設定がピンとこず、もう少しリアリティがあればなぁと思ってしまいました。

クローンの育成環境が教会で、信仰の名の元、マインドコントロール的に操り、性的搾取まで行うというのがなんか既視感あるなとなってしまったり。

クローンの闇が描かれながら、あっさり解決して拍子抜けしました。

設定が凝っている割に個人的にいろいろ残念で。もうちょっと設定をしっかり詰めてほしいなと。
ファンタジーや特殊な設定ほど、必然性やリアリティがないとふわふわしてしまってストーリーに入り込めない、人物の心理が掴みにくいんよなぁと改めて思いました。生意気なことを言ってすみません。

美麗な絵とエロと純愛を楽しむための作品ですね。

2

良かったです!

下巻は、上巻の続き+スピンオフでした。

イオリの過去が怖いですね…。洗脳されているのが何とも…神父様や大人達に利用される子供な感じで怖いです…。
そりゃ愛も信じられないですね…。

トントンと、とりあえず問題解決してハッピーエンドで良かったです。


同時収録作品のリセくんスピンオフ
「斯くして、心音鳴り止まず。」
こちらは2話のみなので、話がサクサクと進みます。
好きな設定と展開で良かったです。不老不死モノ。
えっちの潮吹きがエロかった…!

こちらもハッピーエンドで良かったです!







紙本購入
修正は白斜線沢山です。

2

下巻のイオリは好きでした

上巻のレビューでは終盤までカナメを好きになれなかったと書いたのですが、下巻ではイオリの愛を食べて別人のように変わっていました。

下巻ではイオリやリセの辿った道が詳しく書いていて、とてもやるせ無く感じました。
神父のように彼等を搾取する者もいれば、創り出した自分たち人間を苦々しく思いカナメのような人物が現れるタイミングを待っていた所長のような存在が居たことに救いがあったと思いました。

だからこそイオリとカナメのその後をもっとじっくりと描いて欲しかったです。ちょっと駆け足に感じてしまいました。

それから施設から解放されたリセとリセのルーツ(本体)と恋人同士だった元研究員のマナとの『斯くして、心音鳴り止まず。』も凄く良かったです。
マナがリセをちゃんとルーツと別人として認識してたのと、リセがマナの行く末をルーツとは別の選択をする事を名言したことが嬉しかったです。

個人的にイオリとカナメのメッセのやり取りでカナメのメガネのスペア画像に吹いてしまいました。あのデザイン好きなのかなぁ。www

2

あしぶみが長かったかな

薄っくらい部分に足突っ込んだところで終わっちゃったんですよね

あたしの クローンは人間じゃないのかって悩みより カナメの中に芽生える
疑似パートナーの関係以上に愛したい衝動


上巻でたっぷり見せられた治験の横を時折かすっていった『かける愛情』と『育む命』

出生率の上昇と寿命の下降でそこを気にして読んだおかげか 受精卵クローンが人々の生活からなくなったセックスの練習台として活用されるようになったのはわかったんだが そもそもは人口増加のために分裂培養したんじゃないんかいッ!と

また先走ってツンのめりました

しかも元々クローン自体が一部の好色家の為の存在だったところから転身して四半世紀ってとこに その間これだけ人工繁殖が盛んな中で個人でそれを利用する人がどれくらいいたんだ?

ってこぶまで作って

いや 面白いですよ? 
面白いんだけれど 出だしが旧式の繁殖行為に戻すための治験 だったもんだからどうにもそこにひっかかって
で モタモタしてたら ごっちゃらごっちゃら 後からいろんなものがでてきて

毎度ですが 自分を納得させるだけの解釈ができないのがほんと困る Orz


この巻読まされたのは自分の感情を殺しスコアに執着するココロ

前巻いきなり出てきた成績管理にナゼ?が発生してたんだけど ここへ繋ぐためね と今さら納得

んんんん

生きとし生けるものを敬い 語りあうこと 求めあうこと 与えあうこと 支えあうこと 愛しあうこと
ひとりではできない事の詰め合わせにいいお話だったんだけど 魅せたい部分がわかるだけにややっこしい設定に混乱したかな


同時収録はあれです 
アクアラインが開通する前の 金谷までいって東京湾フェリーで久里浜に行こうとしたらフェリーなくなってた みたいな地図にパンチ喰らって前後左右見失いかけたけど 長い月日をひとりで生きる孤独と寂しさ クローンの哀しさ虚しさって部分が描かれてたせいか 短いお話だから展開は急だったけど こっちのお話の方が好きかな

だって 本編でひとりだけ愛を信じず拒むことに必死だった彼が知った愛が 出逢ったばっかりなのに ずいぶんと熱烈で永遠で独占的なもの になってたからさ  

0

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