ひとりよがりのバニラ

hitoriyogari no vanilla

ひとりよがりのバニラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神112
  • 萌×250
  • 萌29
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
32
得点
852
評価数
199
平均
4.3 / 5
神率
56.3%
著者
冬房承 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292062

あらすじ

大学生の幾世安良志と風見洋太は好奇心からSMプレイに興じる仲になった。
風見から与えられる刺激はすべて快楽へと変わり、
身も心も委ねる心地よさにのめりこんだ幾世。
ついには風見自身を求めるも、拒絶されてしまう。
それから逃げるように関係を断ち切ったが彼のことを忘れられはしなかった。
数年後、書籍編集者になった幾世の元に風見から原稿が届いた。
あの頃から彼に作家としての素質を感じていた幾世は、
初めて読む風見の作品からみなぎる才能に抗いようもなく心を奪われてしまう。
意を決し、編集者として作家・風見に会いに行くが…。

【元セフレ新人作家×無自覚マゾ編集者】再会をきっかけに情念が錯綜する純愛フェティシズムBL

表題作ひとりよがりのバニラ

大学生→社会人,幾世と大学時代の同級生
大学生→編集者

同時収録作品ひとりよがりのバニラ

作家
担当編集者

レビュー投稿数32

H

非BLのアクトアウトにハマったことがきっかけで、それより最近に描かれたこちらの作品を手に取りました。
なんか全然えっちぃやつだった!

事前に何の前情報もなく読んだのですが、SMっぽい設定で絵もそうなんですが緊縛で言葉少なながらゾーンに入っていることが分かる黒髪メガネさんがすごくHでした。
巻末に初期設定があるのですが、最初はもっと真面目な風貌の設定だったようで、こっちの方がさらにHだったかもと思いました。

両片想いなので苦手な設定ではありますが、今回当て馬役だった先生との絡みも官能的で、後ろ暗い雰囲気が面白く最後までテンションを保てました。

先生のスピンオフぜひとも実現させて欲しいです。

内容は全然違いますが、いたいけで純情な受け設定は共通してるかも、と思いました。

0

もう少し心情を丁寧に見せてほしい

 読み終わってみると長い両片想いを拗らせていたけれど、風見も幾世も最後はちゃんと自分の気持ちを吐露することができて良かった、と良い読後感を味わえましたし、萌えも感じました。が、中盤までは場面展開の繋ぎが雑というか、転換が突然だったり、台詞を誰がしゃべっているのか分からなかったりして、ストーリーについていくのに少しストレスを覚えました。

 また、表紙からもSM要素を期待すると思いますが、正直SMシーンにはまったく萌えられませんでした。幾世がマゾだといっても別に気持ちの通じないSMでも良いわけではないし、となるとSMシーンで得していた人っていないよね?と。誰のため、何のためのSM?と気持ちが冷めてしまいました。一番不可解だったのは、幾世が担当作家に盗作させるというとんでもないことをやらかすこと。どういう心理かさっぱりでした。風見と鈴原の因縁はあっさり解決してしまうし、私にはちょっと掴みきれない不思議な3人でした。

1

読み解きに苦心

何度かトライして、いつも途中までで読めなくなっていた作品。ようやく最後まで読めました。トータルすると難しいの一言に尽きます。
メインキャラは三人。
美しい絵柄と同じくらい、設定や描写が緻密で繊細。細かいところまで行き届いた背景は、よく見ると居間から寝室に変わっていたり(=看病していることを知る)、交わす会話の内容と関係ないところで薬を飲んでいたり(=体調悪いと知る)、おみやげを食べていたり(=出張から帰ってきた?と想像する)、ぼうっと読んでいると置いて行かれるというか、描かれている事象の半分も自分は理解できていないなと思い知らされます。油断してはいけない作風と感じました。
また、キャラクターの心理描写が丁寧で、どちらかというと暗喩というか、表に出ていない行間を読まないと理解できない作りになっていて、同じ場面を繰り返して読んだり前に戻ったり、読み解きに苦心しました。前述の油断できない背景と同義です。
その一方で、なりゆきで始まったSMプレイも、謝罪の意味合いのお仕置きも、敬愛していた作家にとんでもない迷惑をかけた行為も、元彼(って言っていいのか)への裏切りも、ひとつひとつは重たい案件と思うのですが、案外あっさりと過ぎて行くのが不思議でした。
たとえば、託された小説を編集部に渡さず隠し、内容をそうとは言わずに担当作家に話し、それがその作家の本として出版されるなんて、こちらの胃が痛くなる展開なのに、書いた風見はそれほど文学に思い入れが無いとか、担当作家も大御所すぎて特段激怒もせず幾世をお仕置きで済ませるとか、幾世的には良い方向だったかも知れませんが(おそらく本人はラッキーとも思っていないでしょうが)、それでいいのかなあとこちらは腑に落ちなくもありました。

0

ひとりよがりなのはこの作品自体

作中で作家(攻)が小説に対して
・無駄なトコ削る代わりに重要な要素の掘り下げを増やせば読み手の意識を一層コントロールしやすくなってその分終盤のカタルシスも大きくなる
・読者が興味ない話ばっか喋くってちゃ上手くいきっこない
と語るシーンがあるのですが、本作が上記をクリアできていたかと言われれば疑問です。
キャラクターのバックボーンが後出しだったりそもそも語られていなかったりで、彼らに感情移入できませんでした。知らない原作の二次創作感があるというか、もうちょっと3人の性格や生い立ちやなぜその考えに至るのかといったところを魅せてほしかったです。
ただ絵はかなり綺麗なので星ひとつプラスしてます。

0

悪い予感はしたけど

表紙買いです。1年半ほど読めていなかったので楽しみにしていました。序盤は不穏というか、洋太の心情がまるで読めないので嫌な予感がしましたがハッピーエンドでした。小説を一切読まない私の感想ですが、強引にダウナーな雰囲気にした様な小説ばかりが出てきて個性を感じなかったです。しかし、この作品のSM描写はまだSMに目覚めていない私でも、エロいな...と感じるほど程よかったです。水責めに関しては拒否感も無くかと言って昂ぶりもせず虚無でした。安良志はてっきりSMプレイでしか興奮できないのかと思っていましたが、どうやら違ったようです。一度感情のこもっていないようなSMプレイを重ねているからこそ、終盤の恋人になってからのセックスは糖度が増して見えて最高でした。SMが苦手な方にもオススメです。

0

ちくピ開け好きには電子版をおすすめ

下の方に本編後の電子版限定特典のネタバレがあります。
開ける描写があるとか、そういう意味でのおすすめではありません。
- - - - - -

全体通して絵もコトバも丁寧で、静謐な空気感のある作品です。
ストーリーも複雑ではないので描写に集中できます。
SM表現も、受けが望んでいるタイプなので精神的に酷な印象はあまり受けません。
学生時代と現代とで受けの髪型や服装などガラッと変わるので、一冊で二度美味しいと個人的には思います。
しっとりと丁寧に感情をなぞってゆくような作品が好きな方におすすめです。


以下、乳首ピアスの感想です。

ニードルでピアス開ける描写が好きで、その点でとても評価できます。
作風もあってこってりそこだけにスポットが当たって描写されているわけではないのですが、痛みと反応とその他描き方がとてもよいと感じました。

また、そもそも当然乳首はふたつなので、最高2回までしか乳首ピアスを開ける描写は楽しめないと長年思ってきたのですが、こちらの本の本編後の描き下ろしで衝撃を受けました。
攻め「社員旅行行くのに乳首ピアス正気!?」
受け「塞がるかもしれないし…」

せ「一回塞いで開け直そう」
う「OK」
せ(Mでよかった)
という流れがあり、塞いでまた開けるって選択肢があった…!!!と青天の霹靂でした。最高です。最高です。
二度だけじゃなかった。乳首ピアス開けは何度だって楽しめるんだと感動しました。
耳なら確かに開けた塞がったという話は普通なのに、乳首に関してはその発想自体が本当になかったので衝撃が半端ではなかったです。天才。
今後の人生が豊かになりました。ありがとうございました。

0

SM好きにはたまらない!

なかなかに過激なsmアリです。sm好きなら読んで損しないし、読んで欲しいし、読むべき!!
苦手な方は遠慮するべき…

0

SMプレイが必要だったのか分からない

絵もコマもとても綺麗で漫画として綺麗だと思いました。
感情の流れもみなさんおっしゃっているように文学的で魅力的なものだったのだと思います。正直わたしにはよく分かりませんでした。読み込めば分かるかもしれません。

SMのプレイ名だけ挙げるとピアッシングやバラ鞭や乗馬鞭、ケイン、水責め、縄などわりと本格的に感じます。
本格的なSMプレイをしていると教えてもらい購入に至りました。

しかし、そのプレイに対する本人達の感情が描かれていないのはわざとなのでしょうか?表情から察しろという感じでしょうか。
全体的に読者に察してもらうのがこの漫画の魅力なのだろうと思いますが、SMプレイでそれを行うとプレイの魅力が半減してしまうと思うのです。

それとも痛い描写をしてしまうと読者が読みにくくなるから省いているんでしょうか。恥ずかしいプレイに関しては割と快楽に感じていたようにも思いますし…

ピアッシング、ケインは痛いはずです。その反応が省かれていることの違和感がすごいです。本人がそのプレイをどう楽しんでいるのかが分かりません。(当て馬との時は楽しんでいないのでしょうが)
無自覚ドMと書かれているため、痛みを快楽に感じられるのだろうなと想像しながら読みましたが実際のところは分からず。
絵とプレイ内容がいいだけにもう少し細かく描写してほしい…!とずっと悶々としました。

結局SMプレイは必要だったのか分からないままでした。これはたぶん受けはMだけど責めはSじゃないからだと思います。心のつながりがない当て馬との方がSMプレイしている感じがしました。受けが我慢していることはよく伝わってきましたし。目元が見えるから感情が分かりやすかったのかもしれません。

結局最後に甘々えっちする辺りもSMプレイが必要だったか分からない理由の一つですね。
ただ最後は表現が細かかったため心情が分かりやすい部分ではありました。

番外編で痛くなくてもいけるからマゾじゃない、とありましたがそれはマゾとして大事な感性だなと思いながら読みました。この辺りからやっと受けの心情がわかるようになりました。

総じて私が恋愛の行間を読むのが下手なため、文学的なこの作品にあっていなかったのかもしれません。しかもSMプレイへのこだわりが邪魔をして繰り返し読む気力がないです。
SMプレイがなければそういう恋愛を描いてるものだと割り切り繰り返し読めたと思います。

プレイ内容は本格的ゆえにSM好きに薦めたくなると思いますが、たぶん普段SMものを読まない人にウケの良い作品だと思います。

0

スパイス強めな純愛では・・・!?え?それはスバラシイのでは・・・♡

初読み作家様に即惚れ・・・♡

SMという強めなスパイスが効きまくってはいますが、あくまでもSMは2人の関係構築の上でのツールの1つ!
お話し自体は実は至極真っ当なすれ違い純愛では?(あら!好物❤︎)

だからこそ読後はとっても多幸感溢れましたよ♪

大学在籍時代の関係性が変化し疎遠に・・・そして社会人になった後の再会からの進展と再構築・・・からの♡♡
と、結構流れは王道

ただその軸にSMというフェティッシュがあり、若干歪んだ家族との関係性ありきの人格形成の影をチラつかせるコトで【このお話しの独創性】と【愛すべきキャラクターが浮き彫り】になり結果【スバラシイ世界観を生み出して】下さっているのでは!?
見事過ぎる神作品!感服なり!!

ただ、SM自体のプレイ内容などはなかなかに本格的なので好きな方には質の高さも刺さりまくりだと思うのですが、耐性低めな方は要注意なのかも知れませんね
私は緊縛のバリエも多く幾世(受け様)を綺麗に映し出しておりそれはそれは眼福でございました
ありがてぇーーー

絵がとても美しく受け様も攻め様も美人さん❤︎
好みが過ぎるーーーーー!!!

ちょっと刺激のあるお話しが好きな方はきっとお好きなのでは・・・♡

3

ゾクゾク

風見と幾世の背徳感あふれる行為の数々にドキドキしっぱなしでした。
始まりから歪んでいたけれど更に拗れてしまったふたりの関係。大学時代のあの出来事は忘れてしまいたい過去になったはずなのに、会えばその時の感情が蘇ってしまう…そんな幾世の心が揺れている様子がまた色っぽくてたまらなかったです。

鈴原先生との激しめなプレイ?お仕置き?もなかなかでしたが、やっぱりそこにお互いの愛がなければ成り立たないものなのかもしれませんね。
鈴原先生とのプレイがあったことで、幾世にとって風見との行為がより特別なものなのが見えた気がしました。
気持ちを伝えられずすれ違ってしまったふたりでしたが、たくさん遠回りしたぶんお互いにとって幸せな結末になってくれて良かったなと思いました。

大学時代のエピソードが"幾世の記憶"という感じで断片的に描かれていたのでちょっと読みづらいところはあったけれど、とてもゾクゾクする展開に引き込まれるようなお話でした。

2

是非スピンオフを!

もちろん冬房承先生の作品は初読みでした。ちるちるさんのレビューランキングに入って来た時には、表紙を見てあまり好みじゃ無いなぁと思って手を伸ばさずにいたんです。

でも評価が高いので電子で購入してみました。
緻密な作画もそうですが、1ページの情報量が多いので眠い時や疲れている時なんかは頭に入って来ず、2回目でようやく面白さが分かって来ました。

そもそもSMものは興味が無いのですが、風見と幾世の人間関係は面白かったです。ほんのちょっとのすれ違いで破綻したかにみえた2人の関係が、風見の執着によって再会を果たしてやっと結実するんです。

私的にはSM的要素よりそちらの方が萌えましたね。
当て馬になった鈴原先生は決して嫌いじゃないです。最後の人物設定にあるようにマゾ的な要素があるようなので、お相手を見つけてスピンオフをお願いしたいですね。その時に風見と幾世のその後も読めたら良いなと思いました。

あと残念だったのが風見の作家としての成功が端折ってあったので、その辺が詳しく読みたかったですね。それで萌2にしました。

普段はBLしか読まないのですが、冬房承先生の「アクトアウト」にも凄く興味を惹かれています。

4

ありがとうございます。

表紙を見た時に、は???エロいな??と思い購入させていただきました。
さて読もうと表紙をめくると、なんと…乳首に…ピアスが……。…ドMだー!!!!!!!!
あんまり大きな声で言えないんですけど、わたしチクピだいすきー!!!!!チクピサイコー!!!!!!で、とても良い作品でした。
エロくてど変態な上に絵も綺麗で興奮しました。童貞処女なのが余計に興奮しました。作者様、こちらの作品を作り出していただき本当にありがとうございます!墓に入れます!

2

エグくてどエロい純愛

これまたなんとレジに持って行きづらい表紙でしょう。
間違いなく極上に美しい…くはあるけれど、
肌色の美青年がお縄で縛られちゃってるんですもの。
悩んだ末に諦めて通販いたしました(笑)

いざ、内容。
大学生の幾世はあるとき友人の風見からM性癖を見抜かれ、
親しい友人からSMプレイをする秘密の関係に。

だけど、二人は恋人ではありません。
大学では友人、家ではプレイをする仲なだけで。

与えられる快楽に溺れ、プレイを繰り返すうち
風見に抱かれることを望むようになっていく幾世。
そして、遂に抱いてほしい、と求めるも風見の答えは拒絶でした。

その日以来、風見は幾世を避けるようになり、
自分だけが風見にとっての特別な存在と自惚れていた、と
羞恥に耐えられなくなった幾世は風見との関係を断ってしまいます。

それでも風見との記憶は幾世の胸に深い傷として刻まれ、
忘れられることもできないまま数年が経ったある日、
編集者となった幾世の前に風見が作家として姿を現します。
ぎこちない態度の幾世に何もなかったかのように
昔のままの態度で接してくる風見ですが…。

ずっと両片思いだったのに、ほんの些細な行き違いから
見事なまでにすれ違ってしまう二人。
あのとき、きちんと伝えてさえいれば、あんなこと言わなければ、と
遠回りばかりする臆病な二人がもだもだしいこと極まりない。

再会後、しばらくは大学時代のような友人関係を続ける二人ですが、
幾世のある裏切りによって二人は再びSMプレイにするように…。

プレイ内容は緊縛に蝋燭、スパンキング、乳首ピアス、と
割と由緒正しいSMプレイが詰まっておりました。
ちなみに風見以外に担当作家とのプレイシーン(本番なし)もありますが、
こちらは水責め、鞭打ち、とさらにガチ色濃く、ちょっと辛そう。
お相手の先生はそれまで穏やかで無害そうなおじ様に見えていただけに
そのドSな攻めへの豹変っぷりにびっくりしてしまいました。
(幾世の自業自得な部分もあるけれど…)

最初は風見が幾世の前に現れた思惑がわからず、
幾世に向ける無遠慮な視線が不気味に感じられましたが、
そこにあったのは変わることのない幾世への純粋な執着でした。

大学時代も、再会後も、幾世にずっと夢中なんだな、と。
結局のところSMプレイも幾世の求めに応じているだけで、
Sっぽく見えはしてもその本質は幾世にどこまでも尽くす
一途な執着溺愛攻めなのだと思います。

だからこそ、大学時代に幾世から突き放されたとき、
よく黙って引き下がったなぁ、と。
風見が幾世を避けだした理由というのも
唐突にホラー風味でちょっと突拍子なく感じました。

ちなみに幾世は天然&寡黙な健気受け。
大学時代の長髪眼鏡姿はかなり個性的でしたが元が美しいので、
プレイ時はギャップがあってめちゃくちゃ色っぽかったです///
髪を切って社会人デビューをするとさらに美貌が増し増しでした。
風見との関係では今も昔も常に受け入れる側であり続け、
根っからのM気質を感じました。

全体を通して耽美チックで艶めいた雰囲気が漂いますが、
なんだかんだ本番は二人が両想いになるまでお預けです。
タイトルの“バニラ”ってなんだろうと思ったけれど、
“バニラセックス”のバニラということで納得でした。
SMに惑わされそうになりますが、とてもピュアなお話でした。

切ないすれ違い期間が長かっただけに、
最後は甘々な二人が見られてよかったです♡

4

エロもストーリーも良かった!

↓ネタバレ含みます!

たまたま買った雑誌で2話のみ読んで以来、続きが気になっていたので単行本発売を楽しみにしていました!色々なSMプレイを楽しめつつストーリーもしっかりしていて面白かったです。

学生時代SMプレイをしていたもののとあるきっかけで疎遠になり、新人作家と編集者として再開します。そしてとある出来事で再びSMプレイをするようになるストーリーです。
スパンキングやロウソク、乳首にピアスあけたり等様々なプレイが出てきます。あまり言葉攻めだけでなく行動に起こすタイプ?のSMは読んだことなかったので新鮮でした。していることは痛々しいものもありますが受けが受け入れて気持ち良くなっているので抵抗はありませんでした。攻め受け表記にもある通り途中、受けが攻め以外とSMプレイをする場面がある(挿入はなし。受け入れてはいますが少し嫌々感?はあるかもです)ので地雷の方は気をつけてください…!
SMプレイの関係で他の作品ではなかなか見れないようなエロが多めでした!エロも良かったですが、かなり遠回りし拗れた両片思いなストーリーも良かったです、最後はハッピーエンドです。そして散々色々なプレイをしていますが挿入は最終話までありません。その本番エッチが幸せに溢れててとても良かったです。挿入ありエッチは描き下ろしでも楽しめます、風見の幾世への想いが伝わってきてよかったです。

エロもストーリーも満足な素敵なお話でした!作者様の他の作品も読んでみたいと思ったらBLはこちらがデビュー作なんですね、これからの先生の作品も楽しみにしたいと思います。

2

結構激しいSM

SMに惹かれて手に取りました。
なんかこう凄かったです。

最初読んだ時は、かなり本格的なSMにやられて、ストーリーが上手く処理出来ませんでした。凄くエロエロなので、それ以外に頭が働かなくなりました。

ちょっと落ち着いて読み返してみると、2人のすれ違ってしまった大学時代や、再会後の行き違いなど、作り込まれたストーリーの方にも魅力を感じました。

プレイは激しいものの、本当に純愛って感じで、気持ちを通わせた後の初々しい反応にはドキッとしました。


痛いプレイはちょっと苦手なので、乳首ピアス開けるシーンの詳細さにはヒュッとなりました。
あと水責めはちょっと苦手でした。
結構地雷プレイがあるかもしれないので、大丈夫か確認した方がいいかもしれません。

幾世が本当にえっちぃです。 大学時代から色気がすごいです。絵が綺麗で細部まで描き込まれていて、視覚でやられました。

4

躊躇せず読んでください!

想定外でした。
個人的にあまり好きじゃない表紙の絵柄だったので、読むことはないだろうなぁと躊躇して読んでいませんでした。
でも、周りの人たちの評価がとてもよかったので試し読みをしてみたら…
1ページ目から夢中になりました。
すぐ購入しました。

申し訳ございません!
めちゃくちゃ大好きです!!

人物、背景、小物も完璧なパースですし、コマ割りや手書きの文字による表現さえ圧巻の上手さです。
作画コストの高い緻密で美しい絵柄と緻密なトーンによって官能レベルがめちゃくちゃ高いです。
SMを題材にしているので、そのシーンも間違いなく妖艶ですが、受けも攻めも美しいので日常のシーンでさえドキドキするほどです。

とにかく受けの幾世がエロ過ぎです。
ただ髪の毛を耳にかけるだけ、本を読んでいるだけ、座っているだけでエロいんですよ。ひとつひとつの所作、筋肉からエロスが溢れ出しています。
なんで他の人は気づかないの?っていうレベルです。


攻めの風見と受けの幾世が両片想いだというのはすぐわかります。
でもふたりとも自分に自信がなくて、相手に遠慮して、周りからの目を気にして、相手を信じられなくて、自分が傷つきたくないから、ちょっとした勘違いとすれ違いで会わなくなってしまいます。
SMという特殊な行為と男同士だからというのもあると思います。

それでもやっぱり忘れられなくてずっと好きな人。
好かれてないのなら、嫌われてもいいから憎まれてもいいから相手の心に自分を刻み付けたい。そんな想いからなのか、ふたりして相手を裏切ります。

まさに「ひとりよがり」の人たちです。


ふたりの間にずっといる鈴原先生は当て馬というかふたりが想いを伝え合うきっかけになると思いますが、それだけではありません。大人です。さすが大作家という感じです。鈴原先生については読み終わった後にあとがき等で冬房承先生によるメモがあるので読むと納得できると思います。


実は最終回までセックスがありません。
それでも最初から最後までずっとエロエロです。大満足できるエロエロです!!

タイトルの「バニラ」からセックスなしと分かる人もいるとは思いますが、SMのプレイであそこまでしているのに「バニラ」と言えるの!?と思ってしまいます。
個人的に「バニラ」は「普通」でいたいというふたりの気持ちなのかもしれないと思いました。

描きおろしもとてもよくできていて、こう言うことか!と納得する小ネタもあります。
ぜひコミックスで堪能してください。


冬房承先生、BLの世界に来てくださってありがとうございます!
表紙で躊躇してしまって申し訳ございません!
大好きです!!

5

もうちょっと読みやすければ…

終盤になればなるほど面白かったです。

正直、時間軸がわかりづらくて、幾世の髪型で判断して読み進めていたところがありました。

幾世と風見の出会い、親密度、誤解とすれ違いについては作者様がちゃんと描いてくださっているのに、わたしの頭ではむちゃくちゃ読み取りづらくて…終盤に至るまで混乱しまくっていました。セリフやモノローグがパッと理解しにくくて(頭悪すぎる)。

作画が綺麗でプレイシーンもキッチリ描かれていますし、学生時代の受けは特に官能的。少し女性的ではあるけれど、長髪の黒髪が色気を増量してくれています。緊縛もあるし、プレイ自体は美しく描いて欲しい読者なのでエロは好みでした。

電子で拝読したのでカバー下に当たるのか不確かですが、そこに書かれているキャラ説明で色々わかった感じです。当て馬?先生の解説を読んでたまらん興味を持ちました。幾世の責め方やサディストに関する発言には何かしら背景がありそうなので、彼を掘り下げて欲しい…。若かりし頃の鈴原先生がぜひ読みたいです!

ちなみに腕時計フェチなので、前半、攻めが腕時計をした手で受けのお尻をいじっているコマにときめきまくってました。でも最後の方に受けが攻めに腕時計をしなくなった理由を追及するシーンがさりげなく挿入されていて、なぜだ⁉︎と惜しい気持ちになってしまった…笑

シリアスなお話ですが、番外編や描き下ろし、おまけがクスッと笑えるんですよね。一回だけ出てくるチビキャラも可愛いです。もしや笑いのセンスが、、コメディのセンスがおありなのでは…?

読みはじめは戸惑いだらけでしたが、最後は色々と解明されて甘いエチを味わえました。

カバーイラスト、おっぱいがちょっと女の子みたい笑

4

すきすぎた。

ここ最近BL買ってないなぁ、って思ってたら絵柄と性癖が合致してるこの作品に遭遇!!!!
SMってどうしても当たり外れがあるけどこの作品は神すぎた!!いつもはあんまりレビューとか書かないのにこの感動を伝えたくてちるちるで初めてレビューします笑本当にこの作品を世に送り出してくれて冬房様、ありがとうございます
鈴原さんメインの続刊を楽しみにしていますッ!

6

インパクトのある表紙

赤いバックにエロエロなポーズで見る者を煽っているような受けのイラストが目を惹きます。ソフトSMがテーマということで、痛そう過ぎたり不潔な感じだとちょっと苦手でしたが、美麗で耽美な絵柄だったので大丈夫でした。裸体の人物の体つきが美しいです。SMだけに色んなポーズをとってくれています。ピアッシングの場面に作者のこだわりを感じました。
 
他のレビュアーさんもおっしゃっるように、当て馬の小説家先生が最高です。キーパーソンでもあり、穏やかな表情と言葉遣いの変態紳士でした。受けは学生時代も社会人になっても真性のドM。責められて輝く人。攻めだけはちょっと食えないというかよくわからない人だけど、小説家になるくらいだからやはり変わり者なんでしょう。凡人にあの職業は無理なので。

しかし受けは昔からあんなにエロエロなことばかりしてたくせに童貞処女なんて、えええー?!と思うんだけど確かにその通りなんだよな。攻めが密かに巨根設定なのも萌えポイントでした。

5

要素が渋滞気味

耽美なソフトSM…という言葉に惹かれて読んでみました。
試し読みもイイ感じ!
…と期待期待で読み出すが…

幾世のルックス〜!
激変。
学生の時の方がいいのにィ〜…
伸ばしっぱなしの長髪に柄シャツに下駄!
なのに社会人になってこうも小綺麗に変わるものか?
ストーリーより前にここが気になってしまって。
初めのSM関係は前のめりで読んだけど、幾世が編集者になってからの作品世界に入り込めなかった。
そもそも、学生の時になんであんな関係になるのかも唐突ですよね。
また、はじめ風見は復讐?或いは嫌がらせ?そんな感じで近寄ってきたような感じ。鈴原に動画を送りつけたりもしてるし。
だけど最後まで読むと、ちゃんと幾世が好きなわけですよね。
その辺風見の気持ちの描き方が曖昧というか描き切れてないように感じました。
一方幾世の方も鈴原のSM行為を受け入れて、ドMはSMプレイの相手は誰でもいいんかい⁇という違和感。
「挿入」さえなければ、というもんじゃないような気がするのですが。

全体の絵柄は綺麗だと思いました。
SM行為の時のカラダの描き方や体勢/体位、背景なども丁寧に描き込まれている。
幾世が自分はMじゃない、と考えるメンタリティなどの視点が面白い。
SMと誤解とすれ違いと再会と才能と嫉妬と羨望と罰と許しと、そして初恋と。
というように、詰め込みが激しかったかな。色々渋滞してる。
でもBL初コミックスなんですよね?それ考えるとすごいですね。
もう少し絞ってシンプルでストロングなストーリーを楽しみにしています。

6

不思議な読書体験

アクトアウトの先生がBLを描いたのを知って買いました。
アクトアウトのような話を期待すると(良くも悪くも)痛い目を見るので、そこは覚悟して買ったほうがいいかなと思います。

前半〜中盤まで、言いたいことはなんとなくわかるんだけど、敢えてそれを描いていない感じが少々もどかしくもありました。(これは私の理解力のなさかもしれません)けれど、ハマる人はハマると思います。作中にも官能小説が出てきますが、漫画も官能小説みたいなじっとりとした世界観です。
後半、受けの幾世の顔が可愛いし爽やかで読後は案外スッキリできました。

がっつりSMの描写があるBLを読むのはこの作品が初めてだったのですが、嫌悪感もなく自然と受け入れられました。絵が綺麗だったからだと思います。(傷の描写は読む人を選ぶかもしれません)
tntnが白抜きなのはSM漫画なのに勿体無いと思いました。

5

文学とSMと純愛fetishism

表紙の赤と艶やかな肢体とカラダを這う縄のコントラストとなんとも言えない視点の定まらない様な潤んだ瞳に目を奪われる。

中表紙のカラーの構図もまた艶かしく、何かゾクゾクを誘う。

幾世安良志と風見洋太
真逆に見えるふたりの大学時代から今に至る歪んでしまったふたりの感情を『文学』と『SM』というフィルターを通して感情の『何か』を見直して行くお話。

大学生と社会人の幾世の姿形のギャップが物凄い!!!大学でのあだ名に納得するけど、浪人して大学入ったわけじゃ無いなら、あの雰囲気や髪はいつからなのか気になる!!

風見の家庭のバックボーンと本の虫なのに幾世の言葉足らずが関係を拗らせ、再会しても尚ふたりだけの世界だから歪んだままだが、
大学時代から名前の出てくる『鈴原理秀先生』がふたりのトリガーになるのがまた感情を揺さぶられる。

鈴原先生のお話をスピンオフで読みたい、イケおじ様!!

3

ひとりよがりのバニラ

めちゃめちゃ色っぽいお話でした
SM描写が結構あって、内容もややハードでしたが痛々しい表情というより光悦としたお顔が見られるので、本当に好きなんだなという感じ

お話は学生時代に拗らせた恋愛を大人になってやり直すストーリー
絵が美しいし、お話も作家さんが出てくるからか、文学的というかすごく読ませる展開の仕方でした

三角関係というか、メインとキャラが三人
矢印が出ているのかいないのか、微妙な感じも好きでした

ラストはきれいにまとまっているので満足度の高いお話でした

2

とても良いんだけど、とても惜しい

表紙と試し読みにガツンとやられました。
SMモノ大好きなんですよね。
しかも、責めたくなるような泣き顔が映える美人。
こりゃ、買うしかない!
しかも、とらのあなには有償8P小冊子あるだと!?よし、それに決定!と、買いました。

ちょっと難解なところがある作品。
誰のセリフなのか分かりにくくて
「ん?どゆこと?」って何度か立ち止まってしまう。

それでも、主要人物3人はとても魅力的。
特に、受けの幾世くんが本当に良い。
大学で浮いてるルックス(変な派手シャツに下駄に長髪、眼鏡)だけど、陰キャって訳ではなく話すと社交性もあるし面白味のある男。メガネを外すと超絶美人。割と出会った頃から風見は幾世くんに執着してる。幾世くんって、いわゆるギャップ萌えだなー。そりゃ振り向かせたくなっちゃうわ、分かるよ風見くん。

枯れおじ作家、鈴原理秀先生が2人にとって良きスパイス。おじさん色々わかった上で面白がってんなー。

表面上の出来事と、思い込み部分、相手の本当の気持ちが入り組んでいる部分が面白いけど、読者に(私に?)伝わりにくいし、もっと分かりやすかったら神作品なのに、惜しいなぁーと思ってしまった。
絵が美しい、プレイも最高、3人の思惑が入り組んでいるお話もとても好きな感じだっただけに、うーん。。。少しずつモヤモヤするところがあるんですよね。

幾世くん乳首ピアス扉絵では両方にしてるけど、ピアッシングシーンではいつも左だけ。でも、プレイ中二つ開いてる時もある。まぁ、お楽しみは取っておいて違う日に開けたのかもですが。
ラストシーンの左乳首ピアス描き忘れてるのもモヤモヤ。おっぱじめた時は付いてるんですよ。行為の最中外したって事にする?うーん、ないな。描き忘れだろ。

鈴原先生が幾世くんと風見くんの取材旅行のプレイ動画を持ってるの何で?
風見くんが送りつけたの?私が読み飛ばしてる?とにかく分かりにくいところが意図的ではなく稚拙さから来てる感じがしてしまいました。

とは言え、風見くんと幾世くんのスリリングなシーンがとても私に刺さりました。

6

ひとりよがり

「アクトアウト」が好き、試し読みでの幾世の掴みどころがないけど快楽に貪欲なところ、すれ違い拗らせてるところに惹き込まれたので読んでみました。

とても疲れた。読みづらくて。
SMプレイの数々、凝った装飾具は見応えがあり、緊縛の描写が美しく、鈴原先生の容赦ない攻めっぷりにはゾクゾク!!場面場面は見応えがあるのに、なんでその場面になってるのかイマイチ分かりづらい。ブチブチと話が断ち切れてるように感じてしまって。

風見が鈴原先生にデータを送ったのは幾世を追い詰めたかったから?幾世とのプレイのいっかん?敵に塩を送りたかったから?等々、読み取りづらい場面多々。鈴原先生が静かにブチ切れる様を見せつけてもらえて大変な見応えはあったんですけど!!自分の駄作(駄作じゃないけど)をサディストの話に絡めて居場所がないと語るあたりは面白かったんですけど!!

鈴原に治療してもらった包帯も引きのコマはなかったのに、次のコマには巻いてあり、あれ??ってなったり、物語とは別のひっかかりも読集中力の邪魔をする。編集さんいないのかな?って思ってしまうレベルでちょいちょい気になる。

肝心の2人の恋も…お互いひとりよがりだから、よく分からないように敢えての描き方なんでしょうか?二人とも淡白だからか、こじらせた割にさっぱりくっついて告白シーンも盛り上がれず…その後の初挿入は大盛り上がりでしたが!!!

プレイはSMだけど幾世から求めてノリノリだから痛い感じせず、むしろ甘やかされてる印象。そういうところは魅せ方がすごかった。

萌えた?と聞かれると難しい。

5

バニラなのかな?そうなのか

絵が美しくて、SMしている図にわぁすごいなぁ!と思ったのに目が行き過ぎたのか、文学的で少し難解なところもありました。
素敵な作品と思ったので、理解できないのは勿体ないなと思いもう一度読み返しました。
あの時の表情はこういう事だったのか、あのセリフってあのことを指してるのかな?等読み返すと色々気づく部分がありました。
いやきっと私には気づけていない色んな事があるのだろうな、と思います。また読み返して何かに気づけたらいいな。

SMプレイは結構本格的だったと思います。
乳首のピアッシングとか緊縛とか鞭打ちとか…。痛そうでした。
ですが、風見と幾世は倒錯的になりすぎなかったです。
SMプレイによる羞恥には耐えられるけど、自分自身を拒絶されるかもしれない苦痛には耐えられなかった事や、自分を貫けずに諦めた人のすれ違いのお話だったように思います。
倒錯的になりすぎる展開があったとしても、冬房先生ならすごいお話やエンドにできるのだろうと思いますが
私は再会した2人が色々な感情から報われて良かったなと心から思います。
この人達は「バニラ」なのだろうか?と疑問でしたが、最後のラブラブエッチをみるとそうなのかな?と思ったり。奥が深いですね。

当て馬的ポジションの鈴原先生は、当て馬として以上の存在感を放ってました。素敵でした。

SMなので、痛い描写が苦手な方はしんどいかもな、と思うのですが
SM文学的でもあり両片思いのお話でもあり、とても素敵な作品でした。

10

かなり面白いけど

お耽美な感じの赤い超美麗カバーのマゾ美人編集者受けさん。冬房承先生BLデビューにはかなりのインパクト大なコミックスではないでしょうか。
そのえっちな受けの大学時代の天狗と呼ばれる下駄履いたロン毛なルックスが学生運動時代の大学生みたいで強烈でして
なかなかこのロン毛受けのSMは好みがわかれそうって思いながらの1話でしたが
いい具合に愛憎な内容かと思いきや結構きれいに
はぴえんでしたね。
どうやら自分は美麗な感じの作画が苦手みたいなんですが
再会SMモノとみて楽しみにしていて
結果かなり面白かったです。読み応えあり。
先生のブロマンスのコミックスは未読。
初BLだそうですがすごい力作だなと。
ストーリーは特に前半すごく良かったけど
しかし個人的に萌えは薄いかな?
お互いが初恋で忘れられない人
後悔、汚点てのは萌えポイント高いですが
大学の時破局した時の顛末が
家族の束縛?盗聴だったってのはなんか
ちょっとがっかりしました。
あの最後のプレイ時にももっと攻め風見に何かあって欲しかった。
ほんとにゴムがなかっただけだっただなんて
あれだけ受け幾世のトラウマだったのにね。
大ファンの幾世が好きな先生を本人知らぬ間に盗作作家にしてしまうとかはかなりよかったです。
いやいや知らぬまとかないから。
憎しみ、あるでしょう。
そして脇役のそのイケオジ作家先生がめちゃ良い感じでサドみあり。カバー下の作家さまのあとがきの先生エンドの不憫受け、良さそうですね。。
攻めの風見はね作者さまが言うように
そんなサドじゃないですよね。
ちょっとビジュアルに影が足りない?闇が足りない?
結構健やかな感じなのがあまり攻め厨の自分には
刺さらなかったです。
あとソフトSMではないと思います。
乳首ピアスはあけるとこがっつりあるし
先生は水責めしたりするしなかなかの
プレイが出てきます。
ストーリー重視の方と
再会モノや美人受けが好きな方にはおすすめだけど
私は全身脱毛してる美人受けはあんまり好みではないかな。なんなら受けもカバー下の原案の平凡受けのが
好みだったかも。

7

読みごたえのある作品

純愛をこじらせたまま大人になったふたりが再会して、過去に興じたSMプレイを黒歴史と思っていた幾世(受け)が犯した『罪』によって穏やかだった日常が一変していくところがぞくぞくしました。
エッチなシーンもキャラクターの心情の移り変わりも、濃厚な描写ですごく読みごたえがあります。
想いが通じ合ってからの幾世はどんどんかわいくなっていって、大型犬みたいな人当たりのいいタイプに見える風見(攻め)が抱えている執着が少しずつ明らかになっていって、再会によって変わっていくふたりをじっくり読めてよかったです。
作者さんの前作(ブロマンス?)の『アクトアウト』もおすすめです。

5

先生の初BLコミックス!

インタビューで担当編集様がソフトSMとおっしゃられていますが、確かにそこまで過激な器具は使用されてませんが、乳首ピアス・ムチ・水責めetcあるので、少しでも痛々しいのは見たくない方にはお勧めは出来ないです。ただ、SMプレイ中の受けが大変色っぽいので、いけそうと思われる方は是非読んでいただきたいです。

話の流れ的にはすれ違いからの再会ものですが、心理描写がしっかりしているので、ストーリー重視な方にもお勧めできる作品です!画力も高い作家様でのいらっしゃるので目でも楽しめ、所々でコマの使い方も上手くストーリーに惹きこまれます。
途中で当て馬ポジ(厳密にはちょっと違いますが…)の中年イケおじとのSMプレイも挟まりますが、受け攻めはお互い一途なのでご安心を…


こちらの作品で先生のファンになられた方は、BL作品ではありませんが「アクトアウト」も面白いので是非!

4

なんなら もうちょいエグい拘束具プリーズ

ほんとごめんなさい

人間の欲や執着 それ以上に妬み嫉みが溢れてるものが大好物なモンスター それがあたしと思ってお許しいただけるなら幸い

久々にお名前見つけての衝動買いです 作家さまを知ったのは【アクトアウト】
あれがほんとに面白かったのでSMに苦手はないんですが 痛みや快楽重視になるとちょっとツラいな と一抹の不安がよぎったのは事実(とか言いつつエグいお道具大好き)


「ひとりよがり」この言葉の意味がお話のすべてだと思います

それまで対等に付き合っていたはず
恋も愛も関係ない 並列に思想を語れる間柄
本性を見透かされ始まるその行為 快楽に溺れすぎ口をついて出た言葉ですれ違い 見え透いた嘘で遠ざかる


それこそ誰かの ひとりよがりが先走ってる話なので 丁寧に描かれる すれ違う前を辿るような会話や心情を読んでるはずなのに 途中なんの話なのか なにを読まされているのかよくわからなくなって 読むのが面倒になっちゃったりはするんだけど  ただ 作家さま思わせぶりがお好きなのか 読ませたいところ魅せたいところが後にくるのでそこまで辛抱すれば 前半の見えそうで見えない わかりそうでわからない苦悩や欲 執着ってのが浮かび上がってきて面白くなる


過干渉から逃げた者 誰の干渉も受けない者 あえて干渉を受け入れた者
若干毒味が薄かったけど このくそめんどくさい人間模様 わるくない!


諦めきれなかった思いから書きはじめる一方通行のラブレター
すっげぇわかりづれぇぇwww

言葉足らずが生み出すひとりよがりの数々
でも最後のまとめ方がほんとお上手というか 浚えていくなと

プレイ自体は痛々しさより甘さや淫靡が優ってはいるんだけど それでも好みは分かれるかな?というか

いやうん 最後まで描ききれてる感はほんとよかった これからのご活躍に超期待

8

まるで文学!官能すぎる世界観が堪らない

物語は至ってシンプルな"すれ違い・両片思い"を描いた純愛です。
その過程に描かれている濃厚で官能的なSM描写と台詞の言い回しが文学的で、まるで小説のような読後感でした。

本格的なSM作品で乳首ピアス等、痛々しい描写に圧倒されつつ、絵画の様な高い画力でアブノーマルな行為も全てが美しく官能的です。

学生時代の気の置けない親友から背徳的なSM関係になる描写が秀逸で、友人なのにお互いに欲情している様子にドキドキ。すれ違いもありますが、2人とも大好きな様子が分かるので安心して読み進められました。

が、ダークホース鈴原先生の予想外な行動に緊張感MAXに…。主人公・幾世が敬愛する文学界の巨匠・鈴原理秀。
初登場時から色気のあるオジ様で何かしら関係してくるかなーと思っていたら、予想以上にガッツリ2人の間に入ってきます……!

巧妙な心理描写で風見や鈴原先生から精神的に追い詰められるシーンにゾクゾクと興奮しました。特に鈴原先生の裏の顔が性癖で、彼のスピンオフを是非読みたい…!

濃密なSM描写が満載ですが、決して病み系BLでは無く、ラストは甘々♡濃厚セックスを堪能できてスッキリした読後感でした。

▶︎シーモア/白抜き修正

7

百香苑

何から何までが魅力的で、絵がとても綺麗です。

文系が発揮する、一般人が知らない語彙をたくさん使ってお互いにしか分からないゾーンで会話しているのが大好物なのでゾクゾクしました。
文字数が多いので苦手かなと思いましたが、作者様の頭の良さが滲み出ているというか人間の真相心理の描き方がリアルで映画を見ているようでスラスラ読めました。
特に取材旅行で絵が移り変わりながら会話している場面が大好きです。

あと口の横にあるホクロ!!フェチは堪らないです。
SM初心者にはおすすめできません。

8

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