猫、愛を知る

neko ai wo shiru

猫、愛を知る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×218
  • 萌14
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
15
得点
359
評価数
81
平均
4.4 / 5
神率
60.5%
著者
阿部あかね 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668067

あらすじ

大人気「月と太陽」シリーズスピンオフ!
腹黒弟・将太が性悪インテリメガネに恋をして……?

極道の親分を祖父に持つ大学生の将太は
中学の頃から男好きのビッチだったが、
いつのまにか勃たない体に……。
そんな将太の家に居候として親戚の詩郎がやってくる。
飄々とした詩郎がいけ好かない将太は
ハニートラップを仕掛けて彼を追い出そうとするが
豹変した詩郎の返り討ちに遭い!?

表題作猫、愛を知る

中村詩郎,元有名塾講師,30歳
山田将太,大学生,22歳

同時収録作品猫、愛を知る

将太の大学の教授
山田将太,大学生,22歳

その他の収録作品

  • 猫、愛でられる(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数15

とにかく面白い

言いたことはたくさんあるけどとにかく面白い。この色気、このテンポ、この凄み、このオモロ、どれも阿部先生にしか描けない感じが最高。このシリーズは一度読んだ時から虜です。西の人間のコスモが燃える。爆笑の連続ではあるけど、全体的に間で読ませるしっとり感がある、この塩梅が阿部先生の魅力だと思います。将太くん(以下キノコ)は前作でいっくんに乗っかった時のままとんでもない大学生になってはいるけどやはり自分じゃどうしていいかわからない行き詰まり感を抱えている、そこに刺客のような色っぽおっちゃんが登場し、おっちゃんが触媒となって愛の世界を知り始める。二人の間にじんわり起こる化学反応がよかった、じっくり読んでキノコと詩郎さんの心情の機微に触れるのを楽しむ大人の物語って感じがしました。個別シーンでいうと個人的BL史上最高にシュールな告白シーンに大爆笑でした。それに対する詩郎さんの反応も最高。詩郎さんぶっかけられて凄んでたシーンも縮みあがりました。ひえー。詩郎さんの匂い立つような色気と凄み。あんなんカタギじゃないの一発でわかるやろ。キノコじゃなくてもこりゃあかんやつや、です。表情、仕草、セリフ痺れる、あんな渋いのに学童保育でエプロンつけて働いているのも萌えた。でもエプロンつけても凄みがある。ひえー、色気とおっちゃん感を行ったり来たりするのが堪りませんでした。エッチもあのキノコが詩郎さんに手玉に取られている、でも詩郎さんの方も「ハマりそやな」という感じを醸し出していていい。まだ二人の物語は始まったばかりという感なので早く続きが読みたいです。

10

あのクソキノコが…

まさか将大の弟の将太が主人公のコミックスが出るなんてと驚愕しました。
だってあのクソキノコですよ、腹黒で性悪でどうしようもないあの弟のお話をどうやって作り出すのだと…ちゃんとBLになるのか心配してました。

でも読んでる途中で将太に懐かれて怯える詩郎にクスッとしたり、将太の成長に涙する世話役の亀山に爆笑したんです。

何よりも将太が段々と改心して行くと同時に、可愛く見えて行くのか良かったです。気がつくと夢中で読んでました。

このシリーズ最高ですよね。立派に仕事をしている将大まで見る事が出来て感無量でした。

そして将太に絆されて、何だかんだと面倒を見る詩郎のバキバキの肉体に目が釘付けでした。

描き下ろしの詩郎と幸せそうに暮らす将太が可愛かったので、まだまだ続きを読みたいと思いました。あのバキバキの肉体の秘密が知りたいです。www

あとがきで阿部あかね先生も、まだまだ2人の話を描きたいとおっしゃっていたので楽しみに待っていたいと思いました。

6

猫、愛を知る

めちゃめちゃ良かった
めちゃめちゃ面白くてめちゃめちゃキュンキュンした
漫画の関西弁はあまり好きじゃないけど、これは打ち抜かれました
最高でした
ヤクザもコテコテのヤクザやのに、可愛らしい

最初は可愛くない坊ちゃんがどんどん変わっていくの見てると絆されるよね
シローちゃんがザ・インテリヤクザなのも最高でした

人として大切なことがすごく端的に文字にされてるのも刺さった
簡単にリセットなんて出来ないけどしたくなるよね

スピンオフだけど、これだけでも十分楽しめます
めちゃめちゃ良かった

5

阿部あかね先生、やっぱり大好き!!

本当に面白い!
シュール!
先生の真骨頂であるコミカルな作風が前面に出た作品でした!

スピン元を知らなくても楽しめると思います。
でもこれが面白かったら、是非「花にくちづけ」からシリーズ読んでください。
どうしようもないクズサイコビ○チ野郎として出てきます。
確か先生が「キノコ(将太)の話もいつか描いてみたい」というようなことを書いていて、
ええーあれが恋になんて落ちるの〜??相手はどんな猛者…と想像を膨らませたものです。
でもいつも先生の新刊は違うから、もう実現しないと思っておりました。
嬉しい!!
シリーズの続きが読めることも嬉しい!!
そしてまた続くんですね、更に嬉しい!!!

恋を知らないだけに、やることなすこと不器用で真っ向勝負、
相手にしてみたら引くことばかりやらかす…
でも詩郎に受け入れてもらって、ホントに良かったね!
これからのラブラブライフも詩郎の過去も(個人的にはまだまだ足りない将太の禊も)楽しみにしております♪

1

ゾクゾクする〜!

阿部さん!本当にクズ男や危ない男を描くのがお上手ですね!
そしてコミカルさもたまりません。

あのキノコが大学生かあ。しかもけっこうヤバ目な副業してて…ヒェッ。

母の従兄弟の詩郎がやって来て居候することになるんですが、見た目インテリうさんくさ眼鏡でう〜ん、タイプじゃないかもな…。と思ったらめちゃめちゃ面白いキャラで!

将太の末恐ろしい子なところから全力で詩郎に恋して頑張るところがと〜っても良かったです。やらかした事の割には傷が浅いですが、詩郎に幼児教育からやり直してもらえるんだよね?ね?

将太の可愛さと詩郎の奥深さにゾクゾクします。

0

キノコが「大人」になったよ…

作家買い。
作家買いですが、「『月と太陽』シリーズのスピンオフ」ということで発売を楽しみに待っていました。将大の弟・将太のお話。

ワタクシ、阿部さん作品の中でも『花にくちづけ』シリーズが特に大好きでして。『花にくちづけ』の続編の『花といっくん』に将太が初登場していて、なんとも癖のあるキノコちゃん(将太の髪型からきている愛称)がとってもツボだったのです。

今シリーズの順番としては、『花にくちづけ』→『花といっくん』→『月と太陽(全2巻)』→『華と楽』で、今作品『猫、愛を知る』と続きます。なので、今シリーズ未読の方は『花といっくん』もしくは『月と太陽』だけでも読まれてから今作品を読まれると、将太のクソさが(いや失礼。褒めてます)がよくわかるんじゃないかなと思います。

極道・山田組の孫息子、将太。
中学生のころからビッチさんだった彼は、中学生の時に家庭教師としてやってきたいっくんに薬を盛って眠らせてから性的に襲うというクソな、いや、やんちゃな男の子でしたが(このエピソードが『花といっくん』に収録されているお話)、その将太が大学生になりました。という時系列のお話です。




ある日、将太の教育係の中村さんの四男で、かつ母親の従兄弟に当たる詩郎が東京から帰ってくることに。すかした風の詩郎にイラついた将太は詩郎に嫌がらせをするためにハニートラップを仕掛けることにするが―。

というお話。

今シリーズ中、ちょいちょいと登場していた将太。
まあ、やんちゃという一言では片づけられないクソっぷりを発揮していたキノコちゃんですが、今巻でもなかなか飛ばした青年です。

可愛いビジュアルを武器に、いろいろな男たちを手玉に取り遊んできた将太。
そのつけがやってきたのか?
まだ大学生という若人でありながら、将太はまさかのEDになってしまった。

さらにほかにも警察沙汰になりかねないようなことにも手を染めていて。

極道の息子という立場もあって、彼はこのままいったらどうしようもないクソになりそうな、そんな青年になってしまっています。そこに登場するのが、詩郎という男性。彼と関わっていく中で、将太はどう変わっていくのか―。

将太はね、あれなんですよ。
お子さまなんですね。
欲しいものはどうしても欲しい。
自分が思うままに行動したい。
そんなお子さまで我儘な将太を、おそらく周囲の人たちは「仕方がない」で治めてきたんじゃないかなあ…、と、そんな風に思いました。そんな我儘キングの将太に、初めてガチンコでぶつかりぺしゃんこにしたのが、詩郎だったのではないかと。

詩郎という男性もなかなかに破天荒です。
見た目はさらりとした好青年。が、その中身は…。

阿部さんの描かれるクズ男。
もう、めちゃめちゃドツボです。
めっちゃクソなんだけれど憎めない。その中身に男気がある。
そのバランスが絶妙なんだな。これが。そのバランスが少し崩れたらとんでもなくクソな男になってしまうのですが、阿部さんならではの危うい気怠い色香を纏う男が出来上がる。これぞ阿部マジックか。

詩郎という男性も、何かちょっと違ったら単なるクソ男になってしまう。が、阿部さんらしい男気のある、男の色香満載な男性なので、将太と共にKOされてしまいました。

将太も。
彼は22歳という若者でありながら、彼の出自のせいなのか、はたまた彼の素質からなのか。妙に達観しているところがある。欲しい欲しいと駄々をこね、けれど手に入らなかったものは彼が本当に欲しかったものなんだろうなあ、とちょっと切なくなりました。詩郎に出会ってすぐに将太は詩郎を敵認定しますが、あれって兄ちゃんのジャージを着てたからなんじゃなかろうか。ブラコンだからね、将太は。

その手に入らなかった愛しい兄ちゃんも少しだけ登場しますし、あと椿姐さんと結婚した様子も垣間見れて嬉しかった。できれば花ちゃんやいっくんにも会いたかったなあ。

ただ、んー、もう一声ほしかったなあ、という気も。

詩郎が東京から大阪に帰ってきた理由とか、将太が詩郎にメロメロになってしまった過程とか、その辺りをもう少し書き込んでほしかったなあ、と。詩郎の雄味に将太は惹かれたようですが、その気持ちは痛いほどよくわかるカッコよさでしたが、そこがあっさりしているので今一つしっくりこない感があったのが残念と言えば残念。

が、お子さまだった将太が、詩郎と出会い恋をして、そして大人になっていく過程に萌え。そして詩郎さんのバッキバキの筋肉にも萌え。

今シリーズ大好きなので、まだまだ続いていって欲しいなあと切望しています。

あ、あとカバー下。
愛され四男に爆笑しました!

12

このシリーズにふさわしい新キャラ!

おもしろかったです!
読んでいて、このシリーズが大好きなのを思い出しました。
その連作にふさわしい新作、新キャラに大変喜んでおります。

限りなく神に近い萌2。
と言うのも、萌えがもう少しほしかった…そこに至るまでの過程だったので、続編を描かれたいとの先生のお言葉もあり、続編に期待を込めて(いちゃいちゃがもっと見たい)この評価にさせて頂きました。

あのクソガキ性悪エロキノコか〜と思っていたら、そのウワテをいく詩郎にキター!となりました⤴︎

キノコにエロ仕かけをされても、そのままいてこまさず、しっしとあしらうのがいい。
それだけで今までの男とは違いますもんね。

二面性はあるけど、分別ある男、強キャラ詩郎ナイス。

キノコが性の悪いガキだと見抜いて、必要以上に関わらないという判断が的確。

でも「僕 変わるから」に対して
「ちゃんと見てるからな」
「ワシの答えはお前次第や」
の詩郎の言葉は翔太を認めてますよね。
さすが教育者。
その後の変化次第だけども(その後もおもしろい)。 

変態教授の一件の収め方も見事でした。

だてにヤクザの息子ではないなとも思いました。
清濁併せ呑む感じ、好き。

腹黒クソガキエロキノコが猫に変わって、愛を知るくらいの人物として、詩郎がよく出来ているなぁと唸りました。
人物造形が最高ですね。

(翔太を受け入れるか)難題を変顔で解く。
さすが、元塾講師。

翔太に情を感じつつも、最後まで一線を超えるか内心(いちいち言わない)悩むところ。
リアルな良識ある大人だわぁと。

翔太をいいなと思ったら、ちゃんと覚悟するようなことも思っていた詩郎いい。

だからこそ、あとがきにあるように、詩郎の過去やボクシングシーンも見たい。

詩郎の「生活にスリルを求める」って具体的にどういうことだったのか気になります。

と、詩郎のことばかり書きましたが、あの憎たらしいエロキノコの変化がここまでかわいいとは。猫になっちゃうんですもんね。

亀山が喜ぶ姿がうれしかったですw
亀山は教育係の鑑のようなキャラで好きです。

最初は相変わらずのクソキノコで、えらいもんでEDになっても不思議と同情心はわかず。

詩郎の枕元で「好きや」「すき」とぶつくさ言う絵はホラーで笑いましたw

と思ったら、詩郎にキスして恋に目覚めたキノコがキラキラしていておかしかったw

あのキノコが「策も何も思い浮かばん」と思うくらいだから、これは本物だなと。

でもうまくいかずいじけているところへ、大好きな兄ちゃんの言葉が効くという。
何気にこの兄弟の仲の良さも見せてもろて。
(将大はしあわせそうで何より)

素直になったキノコはかわいいこと。
笑ったり泣いたり。

(兄のフリの逆の)翔太に変顔させて詩郎がうけてくっつく場面よかったです〜。

詩郎、時々ビックリするくらいイケメンだったり色気があるのが萌えます〜。
ほんともっと2人のいちゃいちゃが見たいです。
熱烈続編希望ですっ!!

あとがきにあったようにキノコがもうちょっとバチ当たってもいいですから〜w

あ、セリフも全体的に好きでした。
2人なりの心情、屁理屈、頭の良さ、ぽんぽんとやりあう大阪弁がたまりません(こてこて関西人)。
笑いのセンス、表情の描き方も最高です。

8

シバキ足りない

あ〜!あのキノコねぇ〜…
やっぱり阿部あかね先生、キノコ坊ちゃんのスピンオフ、描かれたんですね。
私、このキノコ大嫌い。
シリーズ作「華と楽」のレビューでも明記した通り、「ギッタギタのボッコボコのぺっちゃんこになる話」にしてほしいもんだよな?
…という前置きがあるところで。

ま〜相変わらずのクズキノコ。
しかし、生活に変化が起こる。
お母さんのいとこのおっさんが、東京から大阪に帰ってくるらしい。
キノコの家の「山田組」の教育係であり親戚の中村家の4男・詩郎だ。
詩郎は東京での塾講師の職を辞め、大阪に帰ってきた。そしてなぜか図々しく山田家の、しかも兄ちゃんの部屋にしばらく住むという。
勝手に兄ちゃんのジャージまで着て。
敵・敵・敵。敵認定だ…

…とはじめは敵意剥き出しのキノコなんだけど。
からかってやろ、とHな誘いをかけたキノコだが、兄ちゃんのジャージ効果なのか?EDはおろか、股間を擦りつけるだけで絶頂し詩郎に顔射する始末。
詩郎もヤクザもんの家族の出。そんなキノコを恫喝するわけだ。
勝てない、この「雄み」には勝てない…
キノコは詩郎のマウントに完敗し逆に恋してしまったと自覚して、そこからまとわりつき出すわけだが。

…というストーリー。
なんだかキノコが可愛らしく描かれていて気に入らん。
一方詩郎はカタギで生活してたくせにある意味壊れてる。何もかも捨ててスリルを求めてる。破壊願望みたいなものなのかな?
そういう振り切れてる詩郎も、キノコみたいなのは多分初めて遭遇したんだろうね。
だから、親戚の子とのアレコレ、という面倒くささ以上にやっぱり目を離せずどうしても気にしてしまう、みたいなものがあったのかも。
私的には、キノコはもっと詩郎に無視されたりボコられたり傷つけられたり、そういう酷い目にあってほしかったけどね。
あかね先生優しいね。

あ、シリーズ作品だけど椿は出てきません。

4

キノコの覚醒

大好きなシリーズの新刊ということで飛びつきました。
まさかあのクソビッチ中学生のその後とは思わず、びっくりしました笑

22歳になってもアホなことして、救いようのない将太。
どのように愛を知っていくのか興味深く読み進めました。
詩郎と絡んで劇的に身体が変化していく様子、感情をコントロールできない葛藤、ときめきに溢れていてとても可愛らしい。

詩郎の方言の使い分けもまた刺さります。
紳士然とした日常の言葉使いと、将太を相手にするときのやや乱暴な言葉使いのギャップにきゅん!

まだまだ相互理解に伸びしろがある二人のようですので、さらなる続編を希望します。

30歳になった将大が素敵な大人になっていてほっこりしました。
椿との関係もより深くなったことが伺えて幸せな気持ちになりました。

1

中村詩郎についてもっと知りたい

山田家次男も幸せになりましたね。
いつの間にか中学生だった次男も大学生になりました。
兄ちゃんが30ってことは花といっくんも30なのか。あの2人仲良くやってるかな?

将太は大学行っても性根は変わってなくて予想通り、更に悪くなってましたね。最後の方に教授は「将太くんとの時間は私の宝物です。誰にも分けてあげたくない」と言ったのが衝撃的で、猫ゆえの魅力というか、タイトル通り将太は猫なんだなと思いました。
気まぐれで可愛い顔の裏で悪いこと考えてたりする将太。
詩郎が将太にいつか飽きられてしまうかも、と不安になるのはわかる気がする。将太にとっては初めての恋だから、飽きる日が来ないと思ってるけど、詩郎にしたら信用ならないから、どこまで好きになっていいのかわからないですよね。
中村詩郎については、謎な部分も多いし、この2人始まってもいないような恋人関係なので、続編希望です。
2人がラブラブになる日は来るのかな?

1

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