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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×233
  • 萌18
  • 中立5
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
25
得点
461
評価数
118
平均
4 / 5
神率
45.8%
著者
阿部あかね 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784801966154

あらすじ

ガキの頃、下半身に直撃を受けたインディーズバンド〝バングース〟に憧れ、バンド活動をする志門。
偶然にもバングースのギタリストで今は花屋の圭史と出会い、なんとか花屋のバイトとして雇ってもらえることに。
そこで志門が見たのは、朝っぱらからスーツの男とどエロいエッチをしている圭史の姿。
しかも相手はバングースのヴォーカルで今は妻子持ちのリーマン・遥で…!?
拗らせまくった大人達の関係に自ら飛び込んでしまった若者の運命は…!?

表題作code:G

圭史(ジー)・元ギタリストで花屋店主
遥・元ヴォーカルで妻子持ちの会社員

同時収録作品code:G

志門・ジーを慕うギタリスト /圭史

同時収録作品code:G

志門
圭史

その他の収録作品

  • カバー下 あとがき

レビュー投稿数25

こういうのが読みたかった

阿部あかね先生の新刊!しかも音楽モノ!ということで、ウッキウキで電子版をカートに入れたまま、5日ほど迷っていました。
あらすじと皆様のレビュータイトルだけ拝見して、これはかなり苦そうだぞと。
苦味も刺激物も三角関係も大好物で、普段なら食指が動くんですが、気分的に「今は食えねー」ってときもあって。

食べてみたら案の定、余韻の残る苦さ。
阿部先生って「一体何の調味料使ってるんですか?」ってくらい、独特の味付けをなさる。
(後味悪くて美味しくない)
と感じる方もいらっしゃると思います。
地雷要素たっぷりなので。
でもやっぱり私には、クセになるたまらない味付けでした。えぐみもうまみ。迷ったけど、読んでよかった。

主な登場人物は3人。
・バンドマンの志門。
・志門が幼い頃から憧れていたバンド“バングース”の元ギタリスト・圭史(ジー)。
・バンド解散後も圭史と体の関係を続けている既婚者で元ヴォーカルの遥。

この濃いメンツによる、希薄に見えて実はめちゃくちゃ濃い関係を描いた作品です。

エロ面は3Pありの総あたり。
圭史×遥、志門×遥、志門×圭史で、各々のポジションは固定です。
想いのベクトルは、圭史⇆遥、志門→圭史。
そして、志門⇆圭史になっていく可能性も感じさせるラスト。

アグレッシブな性的関係の裏には、激しい執着愛が潜んでいます。
これだけの愛があるのに、何故そうなってしまうの?という理解し難い歯痒さ。
歯痒くてモヤモヤして全くもってスッキリしません。
リアルな倫理観で読んだら、登場人物全員エグい。
主役3人だけでなく、バンドメンバーも志門の彼女も、みんなモラルをそのへんに置いてきちゃってる。
ない者同士だから、片目つぶりながら関係が成り立っているような人たちだと思う。
でも、描かれていないはずの枠外に、読者それぞれの求める終着点がきちんと描かれている気がするんです。
好きなように想像して、好きに描いていいんだ!と思わせる絶妙なラスト。

阿部先生の作品には、BLだけどBLらしくないところに、リアルな男の性を感じるんですよね。
男同士の不思議なバランスで成り立つ関係性。
そんな、BLファンタジーとインモラルな性が混じり合う、独特の苦味が本当に好き。

賛否両論ありそうなタイプの作品は、大抵“賛”のほうに転がる私です。
この作品も、理解し得ない〔何か〕に非常に惹きつけられました。

15

エロの中に隠した執着心に萌える

作家買い。

阿部さん作品の大きな魅力の一つは、人間の裏側まできっちり描くストーリーかなと思っています。表面だけ繕っていない、と言っても良い。

今作品も、複雑な人間関係ががっつり描かれています。
でも、ドロドロはしていない。

阿部さんらしいギャグが所々で盛り込まれていることも要因の一つだと思いますが、最も大きな要因は、主人公にあるように思います。





主人公は志門。
彼は5歳の時に父親に連れられてインディーズバンドのライブを観に行った。
度肝を抜くファッション(なんせボーカルは白ブリーフ一丁で歌ってる)、インパクトのある歌詞、そして何より、ギターの演奏に釘付けになった。

それ以来彼はそのバンド・バングースを聞き続け、今では彼自身、インディーズバンドのギターとして日々過ごしている。

そんな彼は、練習場としてとある花屋さんの地下に赴くことに。
そして、そこで出会った花屋さんこそ、彼が追い続けてきたバングースのギター・ジーさんで…。

というお話。

ジーさんに憧れ続けてきた志門は弟子入りを希望するも却下される。
どんなに断られても、嫌がられても、ジーさんの元から離れたくない志門だったが、そんな彼に事件が起こる。

ジーさんが男とセックスしているところを目撃してしまったのだ。
そして、その男が、バングースのボーカルだったことも。

身体だけの関係と嘯く彼らに呆れる志門だが―。

このお話は志門が主人公で、彼視点でストーリーは進みますが、でも、このお話はジーさんと、バングースのボーカル・遥の恋のお話を描いた作品だと思うんですよね。

ちょっとしたことで喧嘩になり、バンドを解散してしまった彼ら。
結婚して子どもを作れ、と遥に言ったジーさんと、そのセリフを言われた遥。
遥が結婚した時に離れるべきだったのに、離れることが出来ずずるずると身体の関係を持ち続けてきたこと―。

素直になれず、でも、相手のことが好きすぎて雁字搦めになってしまった、ジーさんと遥の恋。
ジーさんと遥の、お互いへの執着心は半端なく、だからこそ二進も三進も行かなくなってしまった。

それを、彼ら視点ではなく、志門視点で描くことでワンクッション置くことになり、シリアスになりすぎない。
志門視点で彼らを見ているのにも関わらず、ジーさん×遥のもどかしいまでの恋心が手に取るようにわかる。

この描き方が非常に秀逸で、読んでいて萌え禿げるかと思いました。

彼らは彼ら自身の執着心をセックスでごまかそうとします。

愛しているからじゃない。
ただ、快楽が欲しいだけ。

そう、相手だけではなく、自分自身をも騙そうとしている。

それゆえに濡れ場は多いですし、その一回一回が非常にエロい。
でも、その濡れ場が、彼らの素直になれない愛情を表していて、なんとも切ないです。

ジーさん×遥。
そして、ジーさんを想い続ける志門。
出てくる登場人物たちの執着心は半端なく、ややもするとドロドロした昼ドラの様になってしまうのだけれど、志門視点で描いたこと、そして阿部さんらしいギャグが入ることで、笑いとシリアスと、そして萌えが良い感じでミックスされていました。

ただ一点。
序盤、志門の彼女という女の子が登場します。
彼女がビッチさんで、志門のバンド仲間の男の子たちと浮気しちゃうんですね。
がっつり、女の子のセックスシーンが描かれていますので、苦手な方は注意が必要かもです。

あと、ジーさんは遥相手の時は攻めですが、志門との絡みの時は受けになります。
個人的にはこれに激しく萌えましたが、もしかしたら苦手な方もいらっしゃるかな?

阿部さんの描かれるイケメン男子って個人的にドストライク。
今作品の男の子たちもイケメンで眼福でしたが、このお話は時系列で言うと長期にわたるお話です。最後に、ジーさんがおっさんになって登場しますが、このオッサンが、

イケオジ過ぎて辛いです…。

何という渋さ。
酸いも甘いもかみ分けたイケオジ具合ががっつり描かれています。

そんなイケオジ・ジーさんのもとに訪れる志門くんも、良い感じに大人になっていて、最後の最後まで眼福でした。

9

一冊になるのを待ってました!!!

最高でした!!!

憧れの人に会い、その人は妻子ある遥と寝てて、最初は混乱から圭史を手に入れたいという切望に変わり、最後は圭史の幸せを願う、という。
上手く言葉に出来ないのがもどかしいのですが、ただの三角関係ではないです!!


遥も妻子は大事で捨てられない、けども圭史を手放すことはできないし、圭史も分かってて曖昧な関係が続いている、この周りから見たらクズに見える関係がこの2人だとしっくりくるのもまた凄いです。拗らせ具合が堪らないです…!


この2人の間に志門は入れるのか?と思ったら、グイグイいく若さが強いな、と思いましたw
幸せになって、と言って離れたけど、耐えられなくて側にいたいと戻ってきた志門。
志門がこの中で1番大人なのかな?w


#6、志門も遥との関係を切れないということを分かった上で全部引っくるめて受け入れてるわけなので、その中での圭史からのキスはかなり絆されたというか志門の存在が圭史の中で大きくなっていったんだろうなと思うと堪らなかったです。

レンタさんで購入しましたが、電子特典での志門と圭史を見て、なんかちょっと安心しましたw

とにかく魔性の圭史に振り回される感じが最高なお話でした。

これで綺麗に終わってると思うのですが、でも、出来ればその後の話も読みたいです!!!!お願いします!!!!!

6

歪に成り立つ深い愛

熱いバンドマンの話かと思えば、バンドマンではありますが、なんとも言えない愛に魂を感じて非常に素敵な作品でした!!
一方的に見えた愛情は、不器用ながらも相互関係にあり、歪だけど成立している…。後腐れないほど軽くないし、だけど一途ほど重くない、そんな圭史と志門と遥の三角関係が私は好きです。大人の愛は拗らせると味が出ますね。
とは言え、しっかりラストは志門と圭史の愛で終わるので、ハピエンだと思います!
初めて拝読した先生でしたが、独特な雰囲気ですごく素敵でした!

5

それぞれの存在を認め合う関係

面白かった!

人生で影響を受けた人達に実際に会えて、その後の人生を変えられるお話でした。

最初の方は阿部先生の良さである軽妙な感じで進みました。特に志門の元カノの股のゆるさでバンドメンバーが兄弟だと判明したやり取りにはウケました。

圭史と遥の関係にはやり切れなさは感じたけれども、2人にはこういう関係しか無かったのかもしれないと納得しました。

インディーズバンドで成功して圭史への想いを込めた曲を引っさげて来るとか、志門がカッコ良くなっていて感動しました。

きっと遥の存在も志門の存在も認めながらの関係を続けて行くんでしょうね。
圭史が孤独にならなくて良かった。







4

魔性ギタリストですよ(今はお花屋さん♡)

んまぁぁぁぁぁぁぁぁ!ジーさん(圭史)って言う色気ダダ漏れのオトナがいるんですが(しかもメガネで表の顔は爽やかなお花やさん♡)、この人が魔性ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!やばいぃぃぃぃ。逃げろぉぉぉぉ!って感じです笑

簡単に言うと、若気の至りで関係が歪みまくってて正味体だけの関係なのに「愛してるよ♡」なんて言っちゃう圭史と遥(おそらく圭史への当てつけで結婚して妻子持ち)。見た目は大人だけど2人でいる時は青春真っ只中の頃にタイムスリップみたいなカップル。救いようなし。俺らに近づくな感あり。



子供の頃圭史のギター音に魔法をかけられて、クズ人間だと知ってからも執着し続ける元年下可愛い系ワンコが豹変してクズ化した人気インディーズバンドのギタリスト志門。圭史のリフ(旋律)をアレンジしてお花屋さんに恋しちゃう曲を書いちゃうぐらいには粘着質。救いようなし。

の2カップルがわちゃわちゃしてます。

志門と遥の絡みもありますよ。2人しておそらくこの3人中でも一番のクズであろう圭史を取り合ってる感じです。魔性ですね♡黒魔術♡お花屋さんの裏であんなどエロいことしてるなんて、好きすぎる(//∇//) 元ギタリストでグズで色っぽくてメガネで髪の毛柔らかそうなお花屋さんは好きですか?はいっ!!!って感じです笑

以上です。

3

とてもビター

これはかなり面白かったです。
読み応えあり。
阿部あかね先生は「苦いのテーマ」で胸糞をくらってからは色気がある絵が好きなのに避けていたんだけど
またビターなものが読みたい怖いモノ見たさのような物があり総当たり戦って見たら
どうしでも読みたくなってしまいまして
どんな屑が出てくるかな〜っと竹書房の日で
読んでみた所こちらは大丈夫でした。
むしろ好きなやつで
長年愛し合ってるのにどうにもならない
拗らせまくりな
男と男に巻き込まれ事故の若い男の図が
苦いのテーマより全然よほど愉快?よくできていて面白かったです。
遥は屑じゃないよね。妻の事考えたら糞ですけど。。
男と男でもう仕方がないって
仕方がないって弱すぎるんだけど
ファンタジーじゃないBLが読めて
音楽との絡ませ方とかも秀逸で
すごくよかったですね。
圭史の所に史門が来て
私は一旦はハピエンだと思いました。
愛です。圭氏が一番色っぽいです。
確かに魔性の男でした。屑って魅力あるよね、、
Rentaで読みましたが
電子特典はなんか救いがあって?読後感を
良くしてくれました。
「I'm in love」も読んだけど
阿部先生は麗人が合う気がするので
もっと読みたいなと思いました。

2

大好きな音楽業界絡みのお話なので買いました

阿部あかね先生は2冊目です。

今回購入したのは作家さん買いというより音楽もの、だったからです。
大昔にバンギャではないですが洋楽追っかけをしていたくらい音楽が好きなので、その類のBLは大好物です。

しかしながらどの作品かは言いませんが読んでがっかりすることも多いんですが今回はハマりました。
表紙なんてもうめちゃくちゃカッコいい!

実を言うと自分もモラル欠如している人間なんでこうういうハチャメチャな内容なのも大好きです。
ホントいうと、遙とジーさんが腐れ縁ながらも実のところ長年のソウルメイトだったとか、主人公の年下ギタリストが憧れのジーさんの事をいわゆる愛し始めてきただとかも余計な設定とさえ思っています。
でもそうなるとリアル過ぎてBLにはならないんだろうなぁ、、、

1番のお気に入りは元ヴォーカル、今は2人の子供のパパである遙のアタマおかしい(褒めてる)ところです。
でもまあちょっと考えたらこんなヘンな股ユル男、どこにでもいますよね。

だからこそ?個人的にとても愛しくて大事なお話です。

主人公の股ユルユルなガールフレンドが登場するので昔のBLコミックなのかと思いきや2年位前の発行なので意外でした。
こういう女もリアルによくいます。

好き嫌いがはっきり分かれるわかりやすいコミックである事はここの評価を見なくてもわかります。

私は大好きです。
が、世の中はもっとクズ。
音楽業界界隈でなくても、です。
この漫画はリアル過ぎない幾分ロマンティックに味付けされて程よくスィートに仕上がっています。
特に最後、主人公の歌が売れてジーさんに再会しに行くだとか求愛しちゃうとかのくだり。
うーん、ないない。
でもこの辺りがないとBLにならないんでしょう。

ほんの少し更にハードなリアリティも欲しかった、欲を言えば、です。

思いつくまま、まとまりのない文章ですみません。

1

着地点が超萌える。

発売当時に購入しときながらレビューにビビって積む→発掘&今頃読んだけど……(三年前!)
めちゃ萌えた。

阿部あかねさん作品はクズの登場率が高いけど、その中でもクズさは断トツだとは思う。
でも、同じクズでも「苦いのテーマ」は救いが感じられないので読み返せないけど(でも神評価)、「好き嫌いは言わないよ」は受けがクズいけど妙にキュンとさせられるところがあってたまに読み返してる私からすると、この作品もめっちゃ救いがあって好き。

登場人物達、みんながみんなくんずほぐれず……みたいな事になっちゃうんだけど、おクズの中にある純情っていうんでしょうか。
そこにホロリとさせられました。

その筆頭が、ジーさん。
超〜喰えない男なんだけどさ。
俺は単なるセックス要員と割り切ってるかのように見えて「俺の前に現れる度に心は踊っちゃう」とか、健気すぎて泣けるわ。
「昔はそれなりにあったのかもしれねぇが 忘れたよ」とか泣かせる。

ジーさんが端正なメガネってところが、ギャップ萌え。
いかにもクズい風貌だったら、萌えもなかっただろうなぁ。

そして志門。
主役っぽく登場しておきながら全編ほぼジーさん×遙の愛憎劇に巻き込まれた被害者っぽくてお気の毒なんだけど……。

最後がめちゃ好き。
荒削りな年下攻めパワーが全開で、超萌えた。
つべこべ言わずに俺に愛されてください!みたいな。

大人のエグさを否応なしに見せつけられ傷つくも、それをも乗り越えて強強になったとか、最高。
そしておっさん受けといったらジーさんに失礼だけど、ジーさんが受けになって最高。

ジーさん×遙は不毛すぎて、どこにも行き着けないじゃないですか。
そんな遙との長年の愛憎に疲れたアラフォーのジーさんだからこそ、志門の愛は届くんだと思うな。

なんか電子限定のやりとりもめっっちゃ萌えるんですよね。
志門がまだ発展途上の年下攻めって感じで、めんどいことを言ってベソベソするんだけど(めちゃ可愛い)、面倒くせぇと思いながらもちゃんと付き合ってあげてるジーさん。
それって愛ですよねって思います。


1

神様

とても大好きな作品。
何度読み返しても志門とジーさんの関係に痺れます…!

幼い頃からの憧れの人って、自分の中で勝手に神と崇めてしまうことが誰しもあると思うんですが
志門にとってのジーさんはまさにソレで、突然目の前に現れた自分の中の神の理想と現実を知る、というその描写がすごく刺さってきました。
ジーさんと遥の歪んだ関係も普通ではないけどそこにあるモノはただの肉体関係だけではなく、絆や譲れない感情も確かにあるという複雑さ。
でもなんだかそういうのもひっくるめて、バンドマンらしくてすごく良いなと思いました。

そしてバンドマンとして成長した志門がまたジーさんのところに戻ってくる、という展開がまた最高でした。
個人的には遥とはすっぱり関係を切って、ふたりで幸せになって欲しいけど…
これは今後どうなったんでしょうね。
このお話の先までも想像して楽しめる作品だなと思います。

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