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「嫁は嫁らしく、俺の一番近くで生きろ」
bakemono no hanayome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
【約束をした。 ここで死ねとお前は言った。 だから、俺の居場所はここだ(ヒナタ)】
エロス度★★★★★
暁夜とヒナタの恋物語。
狼族と狐族による異種婚姻譚。
暗殺失敗からの〝初夜〟として犯される展開は衝撃的でしたが、それからの2人の関係の変化がドラマチックで感動させられる。
狭い価値観・世界から広い世界を知っていく2人が尊く、ヒナタの九尾の狐姿は一族から疎まれていましたが私は普通に綺麗だと思うし、朝日に照らされたヒナタの姿は美しかった
嫁としてきたヒナタに対する暁夜の想いが切なくて胸が痛くなるし、しんどい面もあるけれどヒナタが心から笑える幸せな婚姻となって本当によかったです
秋久テオ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
しんみり 3
獣 3
エロ 2
な感じだと思います。
狼族の暁夜さん×狐族のヒナタさんのカプです。獣人物で2パターンに分かれる、ケモミミだけのパターンとケモミミも人の耳があるパターンで、今作はケモミミも人の耳があることで、獣にも人にも四つ耳と忌み嫌われている獣人達のお話です。
平和の為に敵対する狼族に嫁ぐことになった狐族のヒナタさん。でも本当は狼族の暁夜さんを殺すことが目的で…。
敵対する狼族と狐族や九尾だからと同族から疎まれて、厄介払いのように嫁がされたヒナタさん。そして暁夜さんもある秘密を抱えていて。いろいろと重くしんみりする描写が満載です。でもその割には、ヒナタさんが同族から疎まれていた話を聞いた時の暁夜さんの言動には若干思い遣りを感じなかったですね。あと、暁夜さんの母親の言動が終始緊張感が無くてそこでシリアスさは軽減されるかもしれませんが、個人的には楽観的過ぎてちょっとイラッとしました。
自由になるべきだと突き放したり、俺の居場所はここだとその命を顧みなかったり、排他的な世界だからそこ相手を想い合う2人の言動や幸せになっていく姿にジーンとしたので、是非とも読んでほしいです。
前から気になっていたのと、ちるちるさんのレビューランキングの上位に入って来たので購入してみました。
タイトルも捻りが効いて良かったし、試し読みで期待したんです。
でも何て言うか出会いこそは派手な演出だったものの、それからは単調な感じがして一体どこが終着点なんだろうと途中で疑問に思ってしまいました。
暁夜の父親や長男の存在も中途半端だし、ヒナタのいた狐族に至っては何がしたかったのか存在感もありませんでした。
暁夜がヒナタに狐族でどんな目に遭っていたかと聞いたような、「何もなかった」感じがこのお話の全体を通したイメージでした。
雰囲気だけが良かったです。ストーリーはイマイチでした。
暁夜が満月の夜にヒナタを襲った辺りが唯一の山場でした。最後のオチも呆気なくて、タイトルとカバー表紙で期待し過ぎたかもしれません。
バケモノは嫁なのか夫なのか、それとも…ふたりとも?
タイトルを見て、まずどっちがバケモノなのかな?と考えました。
表紙のイラストもタイトルもとても興味深くていいですね。
獣人でファンタジー。
最近はやりの作品かなぁと思っていましたが、それだけじゃなかったです。
軸にはもっと訴えかけるテーマがありました。現在社会でも問題になっている、知らないものに対しての恐怖と差別。
「俺とお前になんの違いがある?この世界で生きているのに」
「世界は広い」
「あなたらしく堂々と胸を張って過ごしなさい」
「共存のための話をしよう」
そうだ!と同意できるセリフがいくつもありました。
でも、ちゃんと甘々だったりエッチだったりも満足できるし、可愛いシーンもあります。
はじめは無理やりでもだんだんと互いを理解して好きになっていく流れは王道だけどよかったです。
実は攻めがかなりピュアな思い込みをしていたのが読んでいる途中で分かるんです。「ええ?まじ?かわいいじゃん」と声に出ちゃいました。
暁夜にヒナタという名前も、ふたりをうまく表されていました。
とても美しい絵柄でキャラの表情も生き生きと描かれています。丁寧な絵と興味深いテーマの作品でした。
最後の母親との出会いがいきなりで、あっという間にそれまでの問題を解決してしまったのにはあっけにとられてしまいましたが…。それは1巻に収める為の大人の事情でしょうか?そこは残念でした。上下巻などでもう少しじっくり描いてほしかったです。
ファンタジ―要素あり、切なさあり、
最後にはイチャラブ満載の1冊でした。
本作には人間の姿に似せた“四つ耳”と呼ばれる獣人が登場します。
ケモ耳や尻尾がある以外は人間と何ら変わりはありませんが、
彼らは獣と人間両者から忌み嫌われる存在でした。
これはそんな四つ耳たちの中の狐族の嫁と狼族の夫のお話。
ある日、狐族のヒナタは和平のために対立する狼族の元へ嫁ぐことに。
けれど、実はヒナタは夫となる暁夜を暗殺するために送り込まれた刺客でした。
そして、迎えた初夜。
ヒナタは暁夜の暗殺を決行するもあっけなく任務に失敗し、
囚われたその場で暁夜から犯されてしまうのでした。
“初夜”とはいえ無理やりで痛々しく、必死に耐えるヒナタが可哀想…。
この一件で鬼畜イメージがついてしまった暁夜でしたが、
その後は意外にも一緒に食事をとり、夜は同じ部屋で眠り、
言葉を交わし、とまるで本当の夫夫のように穏やかな日々を過ごします。
(新婚さん感は皆無ですが)
妖狐という生い立ちから狐族の中でもずっと忌み嫌われてきたヒナタ。
けれど、それを気味悪がるでもなく、何でもないように笑い飛ばし、
ヒナタに“嫁”として接し、「俺の嫁らしく胸を張って過ごせ」と
初めて自分を認め、ぬくもりを感じさせてくれた暁夜にヒナタの
凍えた心も少しずつ融かされてゆきます。
というのも、暁夜もまた生まれながらに重い業を背負った存在でした。
自らも実の父からも疎まれてきた孤独な暁夜だからこそ、
ヒナタの孤独も誰よりも理解することができたのかもしれません。
タイトルの“バケモノ”はてっきりヒナタを指しているとばかり
思い込んでいたのでそういうことか、と目からウロコでした。
バケモノ「の」花嫁…なるほど。
暁夜視点に切り替わり、生い立ちや心の内が明かされると
その不器用&ピュアさやヒナタへの一途な想いが露わになり、
それまでの冷酷で傲慢な攻めの印象から一転し、溺愛攻めへと
変貌を遂げてゆきます。
そして、周囲から何を言われようとヒナタを嫁としたこと、
初夜に無理やり事に及んだ理由など、ここに至るまでの
一連の行動にもようやく合点がいきました。
暁夜にとって“嫁”は唯一自分を受け容れてくれる、
世界中を敵に回してでも幸せにしたい存在でした。
たとえそれが雄で、周囲からバケモノと呼ばれていても。
ただ一つ、自分の傍にいてさえいてくれれば。
ヒナタの嫁入り直後に暁夜が「俺の近くで生きろ」と言ったとき、
最初は情なんて欠片もなくて傲慢さしか感じられなかったけれど、
二人の距離が近づくにつれてその台詞の印象も変化してゆきました。
振り替えってみると、それは脅しでも命令でもなく、
ただただ暁夜の心からの願いだったのかなぁ、と。
そんな暁夜に頑なだったヒナタも絆され、秘密も知った上で
その全てを受け容れるように。
死を目前にしながら「俺の居場所はここだ」と暁夜に心も命も
全てを捧げたヒナタの初めての笑顔に胸がぎゅっと締め付けられました。
絆されるまではツンとしていたけれど、一度心を許してしまえば
どこまでも健気で一途なヒナタがいとおしかったです。
あと、感極まると尻尾でぎゅっとしちゃうのも可愛いかった♡
その後は想いが通じて終わり。ではなく、二人の旅立ちと共に
ストーリーは予想外の方向に展開し、大団円へ。
若干急展開でしたが、作中で触れられてきた設定がここにきて活かされ、
ファンタジーと現実が入り混じる世界観が斬新で面白かったです。
描き下ろしでは新しい土地で今度こそ幸せな夫夫として暮らす
二人の新婚生活が描かれていました。
本編では見られなかった二人のじゃれ合いからのとびきりの笑顔や
甘エロが見られて感無量でした♪
人間と共存するために進化を遂げた獣人がいる世界。
その姿は『四つ耳』と呼ばれ、進化を認められることはない存在に。
そんな四つ耳で、さらには特殊な九つの尻尾を持つヒナタは同じ狐族からバケモノと蔑まれ虐げられていましたが、とある理由のために狼族の族長の息子である暁夜の元へと女に化けて嫁ぐことに。
雄であること、そして特異な身体のこともバレて無理矢理暁夜に組み敷かれてしまい…。
思っていたのとは違う初夜。
狐の花嫁、ヒナタとヒナタを娶った狼、暁夜の背景…。
あまくておめでたい婚姻譚ではなく、糖分を補給したい気分で読んだ私はちょっとびっくりしてしまった重めなお話しでした。
そんな重々しい雰囲気の中、ヒナタは柔軟な思考の持ち主の暁夜の言葉に戸惑いながらも警戒がゆるみ徐々に距離を縮めていくふたり。
ヒナタの狭く閉ざされていた世界が暁夜との出会いで変わり、朝日と共に光が差し込むかのように思えたのですが、暁夜の身体の秘密のこと、それからのあの洞窟のシーンで心臓がムギュッとされて、え、まさかのバドエン…!?と、変な汗をかいてしまいました。
焦りましたが伏線も回収され、無事にハッピーなエンドでほっとしました。
はじめはゲスく感じる暁夜ですが、どんどんと溺愛ダーリンぶりを発揮してきて、描き下ろしでは本編での重苦しさが嘘のようなあまあまでいちゃいちゃするふたりが見られるのでよかったです。
物憂げな表情のヒナタも綺麗でしたが、笑っているヒナタはもっとかわいいと思いました。
テオ先生の作品が好きなので今回も作家様買いなのですが
いつもと違う感じのお話でした。
それがまたすごく良かったです。
ケモミミが好きなのでたまらなかったです。
不憫な狐族のヒナタ(受け)と敵対する狼族の族長の次男(暁夜)のお話です。
最初はヒナタがすごく可哀想でしたが
暁夜と出会ってから確実にヒナタの世界は広がっていって
最後はほんとによかったなぁと思える内容でした。
暁夜もヒナタと出会ったから救われたし
読みながら何回も泣いた作品です。
甘さも辛さも切なさも入っており
テオ先生すごい…と改めて思った作品でした。
今回は狼族の次男と9尾の狐族のお話です。
暗殺者だった受様が攻様の隣に居場所をみいだすまでと
本編後の新生活を描いた短編を収録。
昔々、人間に住処を追われた獣達は
人間との共存を求めて人間に姿を寄せる事にします。
しかし"四つ耳"と呼ばれる姿が
人間に認められる事はなく、獣にも馴染むことはなく
獣族はそれぞれで独自の文化を築いていきます。
今回狼族は種族の存続の為と狐族から
族長の次男である攻様が花嫁を迎える事となります。
しかし、狐族が花嫁にと差し出してきた者は
女に化けた男の受様だったのです!!
9本の尻尾をもつ受様は
狐族では妖狐と呼ばれる罪人の生まれ変わりであり
前世の罪の数だけ尻尾をもつとされるために
受様は化け物と蔑まれて育つのです。
今回の婚姻話も狐族にとっては
狼族の婿を殺して戦いを仕掛けさせることが
目的だったのですが
受様は初床で暗殺に失敗したばかりか
攻様に侵された挙句に捕らえられてしまうのです!!
囚われた受様を待ち受ける未来とは!?
WEB配信連載をまとめての紙書籍化で、
対立する狼族の攻様に嫁いだ狐族の受様の
もふもふファンタジーの花嫁モノになります♪
もふもふ大好きなのと
対立する部族に暗殺目的で嫁ぐという設定が
MYツボで手にした1冊になります。
受様が妖狐の故に虐げられ続けた哀しみや苦しみ、
先祖返りで生まれた攻様の鬱屈や葛藤、
受様が攻様に気を許していく展開や
攻様が受様に惹かれていく流れは
とっても萌える展開だったのですが
まとめて読んだが故に
先に進むほどにムムムっな展開が目について
「萌」評価とさせて頂きました。
設定はわりと王道路線で
受様が攻様の言動を不思議に思う流れには
受様と一緒にドキドキできたのですが
攻様の父兄の言動や狐族長の思惑が
匂わせというか思わせぶりなだけで終わり
受様の母との再会からは
受様の嫁入りのきっかけだった獣族の対立が
孤島故の悲劇というワールドワイドな解釈で
決着を目指す流れで
狼族と狐族の対立を背景とした
最初のハラハラ&ドキドキは何だったの!? 的な
感じが否めませんでした。
テオ先生が大好きで、作者さん買いでしたが、今回のも良かった…( •̥ࡇ•̥ )
今までの作品とちょっと違う感じ…しかも獣人だったけど良かった…
四つ耳がちょっと苦手なんだけど、その理由もちゃんとあって、めちゃくちゃ納得出来て、テオ先生さすが!て思った。
凄くシリアスな感じで、胸にグッとくることも度々あったけど…
幸せになって良かった…て…