逢縁カタルシス

ouen catharsis

逢縁カタルシス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神71
  • 萌×254
  • 萌27
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
23
得点
654
評価数
154
平均
4.3 / 5
神率
46.1%
著者
大島かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
電子発売日
価格
¥685(税抜)  
ISBN
9784866534879

あらすじ

薬種商「伊波屋」の若旦那・竜次は、運転手としてやってきた近藤の素直さを気に入り、そばに置くことに。
そんなある日、近藤の日記を盗み見てしまった竜次は、自分に向けられた熱情を知ってしまう。
ところが、本人に知られたというのに近藤の全く変わらない態度に竜次の方が意識し動揺してしまって…?
大島かもめが贈る大正浪漫BL!!

表題作逢縁カタルシス

近藤正太,運転手
伊波竜次,番頭.薬商の若旦那

レビュー投稿数23

あとから思い浮かべるカタルシスが美しすぎる❤︎

雑誌連載の時から、気になってはいたけど
こんなに深みのある話だとは思わなかったな。
ほんと読んでよかったです〜❤︎

確かに一冊でまとまってて
もっと長くてもいいくらいだとも思うんだけど、
なんというか、この話のなかでいうと
そんなに時間は経っていないように感じるんだけど
それくらい、この2人が
声に出さずとも呼び掛けたら、
それに応えるような
お互いの欠けたピースを持ってるような
出会いだったんじやないか、と。

あっという間に惹かれて
その気持ちを表したい
知ってもらいたい
それを知っても嫌いになれない
落ち着かない胸の内のそれは
ときめきだったかもしれない…

気が付いたら隣にいて、
お互いに側にいてほしくて
離れたくなくなっていて
もう、すっごくよかったです❤︎

先生の語りは本当に説明調なとこがなくて
逆に読んでるこちらが説明したくなるような
好きだなぁと、改めて思ってしまいました。

若旦那みたいな、しがらみに絡めとられながら
どこか諦めるようにして生きている感じが
ほんとグッとくる。
仕立て屋〜の片山さん
チキンハート〜の松根くん
好きだなぁ❤︎

また読み直したくなりました❤︎

1

大人の孤独と葛藤を描く傑作

泣かされました。二人の恋がしっとり色っぽく描かれていてBL的にも萌える、燃える。語弊があるかもしれないけど大人が描いた恋物語だなと思います。好き、俺も好きで終わらないやりとりが素晴らしい。ただBのLだけで終わらないのが大島かもめ先生のすごいところだなあと思います。受けの若旦那がいろんなことを我慢しながら諦めながら生きて来たんだけど、本当に欲しいものを見つけてから一つ一つ自分の葛藤に答えを出してならがら人生を切り開くところが鮮やかに嘘っぽくなく描かれていて感動しました。それなりの長さ生きて来た大人なら刺さりまくるお話だと思いました。自分の話として読める珍しいBLに出会えた感じがしました。自分の宝物にしたいお話でした。

2

懐古的

明治なのかな?
きっと世間的には厳しかったろう時代の、若旦那とその運転手の恋。
好きな大島さんの絵なのでテンションが上がります。

無口で表情がない男が、世話されていいとこの若旦那の運転手をすることに。
綺麗な旦那さま。そして、行くところもない自分をそばにおき、召使連中の嫌がらせからそっと守ってくれ、溶け込めるよう気を配ってくれる。
惚れてまうやろ〜、ですね。

一方、そんな若旦那ですが、この商家で後継になるまでにはなかなか壮絶な過去があって。。

ちょっとノスタルジックな、2人の数奇な運命のお話。

1

若旦那と運転手!

しみじみしますね。
大島さんのお話は多分全て読んではないのですが、いつもしみじみします。
きっと私が読みこぼしてるところがいっぱいあるんだろうなあと毎回思います。

竜次のズルさやるせなさを丸ごと愛してくれる近藤。近藤のキャラが良いですね。
無表情で何考えてるかわからないけど、実際は素直で素っ頓狂で。貪欲そうでツメが甘くて。
若旦那が色男でお店に来たばかりの自分をこんなに気にかけて助けてくれて…好きになっちゃうよ!

東京での生活もワクワクしますね!

1

心の雨に傘をくれた

この作者さんの絵を見るとホッとします。
今作の攻め 近藤くんのビジュアルが好きすぎる。何着せても似合いそう、軍服は云わずもがなだし バーテンだったら週4で通うし でもやっぱりリーマンパロ読みたいなぁ(電子限定描き下ろしで匂わせ?アリ) 第三話の扉絵のなんと麗しいことか…

久しぶりのレビューなので、粗相があってはならないと
読み終わってから すぐ再読することに。第一話での つかみ の素晴らしさに、あらためて感動。たった24ページなのに。
第二話終盤から第三話にかけて、それぞれの内情がつまびらかになるにつれ グッと面白さが増してくる。
旦那様が近藤くんの心情に触れる きっかけとなった小道具も 粋だなと思うのです。
第三話の、近藤くんが鋭い洞察で旦那様の胸の内を見抜いてしまう場面。主従関係&年下攻めからの下克上感があってニヤけてしまいます。
彼の「リバの可能性など1ミリも感じさせない」年下なのに圧倒的攻め感は たまらないものがある。この先も、旦那様に対する清くて青臭くてほの暗い恋心が、近藤くんを愛重めのスパダリに成長させてくれるに違いない。
とてもいい年下攻めでした。

1

絵の説得力

伊波がきれいで、作中で美人とか美形とか言われてるのを飲み込んで読むみたいな必要が全くなかったのが良かった
自然にどの伊波もいつもきれいだった

全然悪いこともしていないのに、なんか後ろめたさを感じさせられるような人生の運びになっていたのは気の毒で、近藤の恋心がそこからちょっと引っ張ってくれて自分の意思と力で自分の人生を掴んだのかっこよかった

相手は選ぶけれど男から愛されること自体には抵抗もなさそうで、色んなことを受け止めて処理できる器の大きな男なのかなと思った

あと何があったら自分にとって最高になるんだろう?近藤が変なやつ過ぎたのかなぁ
過去を話すとき、泣いたりする訳でもなくどこか淡々とした印象を与えているのかなぁ

1

欲しいものを欲しがること

舞台は大正終わり頃の大阪。
薬種商「伊波屋」の若旦那と運転手のお話でした。

竜次はとても穏やかで人当たりもよく、そして相手の気持ちを良く考える聡い人だなという印象でした。
近藤が間違ったことをしても頭ごなしに怒ることはなく、フォローしながらアドバイスもするという完璧さ。
現代の上司でこんな人がいてくれたら最高だなと思いました(笑)

近藤は感情が顔に出にくく笑顔も少ないので堅い人に見えますが
竜次が言うように"そのまんまで充分おもろい"人で真面目で少しズレていて、でもそこが彼の良いところなんだなと感じました。
慣れてない大阪弁も車を直そうとしたのも面白すぎてツボでした。
そんなズレたところもありながら、竜次の心の中を見抜く鋭さもあってそのギャップにすっかりやられてしまいました。

相手を好きになる大きなきっかけはなくても、日々の暮らしの中でじわりじわりと惹かれ合っていったのがとても美しかったです。

頼り合うことが出来る関係になって、ふたりの仲はもっと深まっていくんだろうなと思える描き下ろしもすごく良かったです。

2

この経歴にしてこの男あり

 今まで読んだ大島先生の作品の中では一番好きかも。大正という時代が好きなのもあるけれど、描き方が終始落ち着いていて大人の恋愛という雰囲気が強かったのが印象的でした。若旦那である伊波の今現在の器の大きさと、そこに至るまで実は複雑な経験をし様々な感情を味わってきたという経歴が、非常に人間味あって惹かれました。

 対する近藤はとにかく何でも文字通り受け取るような素直過ぎる男。一言で言えばワンコですが、主人の周りを飛び跳ねてついていくようなタイプではなく、あくまでひっそりと慕う静かな男です。擦れてない感じが可愛らしく好感が持て、一方で主人に対する己の感情は冷静に分析していて、ギャップもあります。お互い気を遣う、相手の感情を気にしてしまう、優し過ぎる男2人の物語。さらさらと読めてしまいますが、余韻の残る作品でした。

1

大正時代

大正時代の大阪を舞台にしたお話。
ちょっと古い時代の大阪の、お商売している人の大阪弁って、なんだか素敵で好き。
もうこれだけでも萌ポイント大量加算案件。
「妙に綺麗な顔」の若旦那の伊波と、「仏頂面」の東京から来た運転手の近藤。
伊波の気遣いにに触れるうちに、近藤の心の中には、、、
そして、伊波が丁稚から若旦那にまでなれたのには、色々と曰くありげで、

伊波の綺麗な顔の造形も、近藤の仏頂面の表情も、すごく的確って感じでよかった。

久我有加先生の小説世界好きな方に、おススメ。

3

優しい距離感

二人の優しい距離感がとても良かったです。
近藤(攻め)の真っ直ぐさ、不器用さ、
それらを優しく包んでくれる伊波(受け)の寛大さや、時に見せるずる賢さも。尊い、、

「お前 俺に惚れてるんやろ?」からの展開にはいや〜。キュンキュンしまくりました。
この二人の東京での生活ももっと見てみたいですね。

2

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