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冷静沈着な敏腕刑事×特殊能力を持つ新米刑事の、耽美的警察BL、上下巻同時刊行!!
suteligumata aikon
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
普段、マンガのレビューはあまりしないのですが、スティグマタは神すぎたので書かずにはいられませんでした。
神ポイントは、何と言ってもストーリー、萌え共に無駄がないところでしょうか。
キャラの練り具合が完璧なので、すっと入り込めます。こういう刑事モノ、むかし見たような?という謎の安心感。
この静かな安心感が、ずっと続きます。
大人しいトーンの話は盛り上がりに欠けることもありますが、高橋先生に関しては心配ご無用!
エチがありすぎず、なさすぎずのバランスからして、もう神です(紙の下巻では朝子くんのtnk大映しですが.....!)
攻めの黒岩さんがとにかく寡黙紳士で優しいので、疲れた心に沁みます。
受けの朝子くんも、気弱ながら信念を持って仕事してるし、性格が良いから素直に応援したくなる!
そして涼感のある独特の絵のタッチ。もはや画集です。
ストーリー重視や個性的なBLを求めている方は、ぜひ!
高橋先生の雰囲気ある絵で刑事BL(好き)うれしいです。
黒岩がクールで渋くエロかっこいい。先生の絵だからこその色っぽさ。
朝子の特殊体質が下手したらご都合主義のようにふわふわしそうなところですが、そうはならない。
黒岩なりの解説がわかる気がするし、朝子が体感するシーンの見せ方がお上手だからだと思います。好きです。
朝子のキャラ、モノローグがかわいい。
「僕はこの人が好きだ」←萌え〜
黒岩がクールながら朝子を気づかうのもいい。
黒岩が朝子の手に触れて
朝子の「僕は今 幸せだ─」のセリフも絵もいい。
脇キャラの大門がまたいいんですよね。
刑事って感じで。
でいて黒岩との友情もあるという。
いい味出す脇キャラを描く漫画家さん大好きなのでうれしいです。
事件の真相、黒岩と朝子がどうくっつくのか…楽しみに下巻読みます。
うーん、すごい!唯一無二なその世界観にぐいぐい引き込まれ、夢中になって読んでしまった上巻でした。
朝子の特異体質は捜査には役立つけれど、それと同時に彼は心身共に相当なダメージを負うのでかなり痛々しい場面もあり、そういう部分からも彼の体質の特殊さを知ることができました。
黒岩の元妻の事件の捜査では残留思念と朝子の気持ちの境界が曖昧になり、彼自身戸惑いながらも。
黒岩への想いを自覚した朝子はどんな行動にでるのか?気になって仕方がありません。すぐに下巻を読みたい!と思えるラストも良かったです。
前作があるとのことなのでそちらも是非読んでみようと思います。
まず今作を読了し、とても良かったので前作である『スティグマタ ー聖痕捜査ー』を読み、またこちらを再読している感想です。(初読の感想は下巻の方に)
当たり前ですが、前作を読んでいた方が二人の関係が徐々に近づいていくのをより丁寧に感じられました。BLではラブでない部分は省かれることが多いので、信頼関係を築くところやスティグマの詳細など、今作のバックボーンが知れて良かったです。再読ではさらにストーリーに入り込めました。
黒岩さんの元妻が殺害された事件ということで、朝子くんがスティグマによって黒岩さんへの気持ちに揺れるところとか、とてもキュンとしました。黒岩さんとの関係、黒岩さんの気持ちも少しずつ変化していくのが読者としてはたまらなくじれったく、応援したくなりました。前作からの雰囲気だけではない『ラブ』にときめを感じます。BLだぁ~!(笑)
ぜひ前作と合わせて今作を読んでみてほしいです。
秀武先生の作品は、秀武先生にしか描けないものを読んでいるという感覚を強く持てて大好きです。ちょっと昭和上期の雰囲気を感じるところもあり。
まず聖痕というタイトルからセンス爆発です。深夜の変な時間にやってるドラマ枠で見たい!昨今のブームに乗っかって、男女ではなく男同士でこのシナリオでできないものか。そもそも先生の作品、かつて「トクボウ」がドラマ化してるんですよね。商業誌連載作家でもあり、異色の存在…
お恥ずかしながら「スティグマタ─聖痕捜査─」の存在を知らず、こちらを先に読んでしまいました。先達のレビューで知ったので、読みます!
高橋先生のBL既刊は『雪と松』だけだったので、現代の物語を描かれたらどんな風になるんだろう、ととても楽しみにしていました。線のしっかりした味わいのあるタッチは時代物によく合うなと思っていたんですが、現代の物語にも違和感なく馴染んでいました。人物に温かみを感じ、どこか幻想的な雰囲気も感じられる、そんな作品でした。
殺人現場に残された被害者の残留思念を感じ取ってしまう体質の朝子。刑事になってからそうなったのかと思いましたが、幼い頃からだったようです。お陰で捜査が進展するけれど、彼の情緒は乱される。被害者が感じていた恐怖、戸惑い、最後の幸せな記憶。自分と被害者どちらの感情なのか、境目が曖昧になってしまうことも。上司の黒岩の元妻が殺された事件に触れ、黒岩への気持ちに翻弄される姿に引き込まれました。黒岩もあまり警察らしくない穏やかな気性の持ち主で魅力的なんです。この2人がこの事件を機にどんな関係を構築していくのか、2巻が楽しみです。
「スティグマター聖痕ー」が元の作品。
こちらは、続編と言ってもよく全く新しい作品です。そしてBLレーベルからということで、なんとなくにおうバディものだったオリジナル作品に対して、こちらは聖から愛の痕になったのですね。
上巻は、前作の雰囲気そのままに、特殊な捜査をする刑事物として面白いです。
今回の事件は、何と黒岩刑事の元妻が被害者。その情念にとりつかれた朝子は、自分の想いなのか彼女の想いなのか、そのはざまで揺れ動く。。
事件が読み物として面白いだけでなく、絵がきれい。黒岩刑事の髪描写の線のきれいさにうっとり。漫画を読み進む前にこの絵をずっと眺めてしまいます。
そして下巻へ。
非BLで発売されているスティグマタ-聖痕捜査-の続編です。前作を見ていなくても楽しめますが、読んだ方が朝子の体質についてより理解できます。
前作は紙で購入したかったのですがどこにも在庫がなく、電子で購入しました。
警視庁特捜六係・朝子巡査は、殺人現場に残された死者の『残留思念』に反応し、殺された人と同じ傷や感情、見えていたものなどが見えてしまう特異体質。
この体質のせいで小さい頃から人が死んだ場所を通ると体から血が吹き出したりするため、きみ悪がられ居場所がなかった朝子ですが、六係では目付け役の黒岩警視とともに、その体質を使った捜査に日々励んでおり、ここが自分の居場所だと、自分を犠牲にしながら捜査をしていました。
そんなある日、黒岩の元妻・真理が殺されたという知らせがはいります。黒岩は彼女の最期を知るために、朝子を連れて殺人現場に向かいますが、そこで真理の残留思念に反応した朝子は、大量の血を流して倒れこんでしまいます。朝子が見た、真理の消えゆく意識に現れたのは黒岩の顔でした。
真理の残留思念が体内にある朝子は頻繁に黒岩に愛される夢を見ます。黒岩に好意を抱いている朝子ですが、夢の中で愛されているのは自分ではなく真理であり、黒岩への感情も自分のものなのか、真理のものなのか苦しみます。
そんな状態の朝子を見かねた黒岩は、人に触れられている間は残留思念が発動しないことから、真理の事件が解決するまで一緒に暮らすことを提案し・・・
上巻は朝子の気持ちを考えるとすごく辛いです。自分を抱きしめる黒岩は果たして自分を抱きしめているのか、真理を抱きしめているのか。
それぞれの感情が丁寧に描かれており、間違いなく神作でした!!
最初にこちらの作品を読んだ時の評価は萌だったんです。
ですが「スティグマタ─聖痕捜査─ 1」を読んでからは萌2に変わりました。
独特の世界観を理解する為にも「スティグマタ─聖痕捜査─ 1」を読んでおくのをお勧めしておきます。
今回は過去作で匂わせる程度だったBL要素を、黒岩と朝子の恋愛まで発展させていました。
それ故に過去作ではテンポ良く進む捜査が、人間関係も含めてじっくりと描かれていました。
黒岩の元妻が殺された事件と絡めて無理なく進む展開が見事でした。
独特のタッチと空気感に癖になる一冊でした。
刑事ものもオカルトチックなのも好みなので、この作品の世界観はドンピシャ。
本作の前身である「スティグマター聖痕捜査ー」(2015)はいわゆる「匂い系」でしたが、続編はBLになると聞いて待ちに待っていました!
これね、ホントに設定がうまいなと思うんだけど。
本作の事件というのが黒岩警視の元妻が被害者なんです。
やはり黒岩は元妻が殺されたという事に衝撃を受ける。だから真相が分かるなら、と思ってしまって朝子を犯行現場に臨場させちゃうんですよね。当然朝子は思念を取り込み、彼女の最期の時を追体験する。
しかし黒岩は途中で止めさせてしまう。だからなのか、元妻・真理さんの思念/心が朝子の心と混じり合うんですよね…
朝子が特殊能力を生かせる今の状況、そこへの大きな感謝、また理解者である上司の黒岩への思慕のようなものが元々あって、そこに死者が死ぬ間際に思い出していた黒岩との行為、そして愛の気持ち…そんなものたちがぐるぐると絡み合う。
朝子が黒岩に恋をするのはある意味必然でしょうか。
朝子は今まで女性を好きになった事がないと言う。彼は潜在的にゲイだったのかも。
ヘテロなら同僚の岡本さんに恋してもいいもんね。
少しフェミニンな感じだし。
絵柄的には輪郭が太くて少しカクっとした絵に感じる。そして顔がなんとも言えず…味?とでもいうのでしょうか。特に大門の顔は昭和の刑事ドラマそのものですね。
下巻に続く。