たんたんとタント

tantan to tanto

たんたんとタント
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神89
  • 萌×293
  • 萌43
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
30
得点
951
評価数
233
平均
4.1 / 5
神率
38.2%
著者
きはら記子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784845856916

あらすじ

田舎に住む高校生・幸太郎(コタ)と瞬平は、
兄弟や家族のように一緒にご飯を食べたり、
お互いの家に泊まったりする幼馴染。
同い年の二人は同じ高校に通いながら昔と変わらない毎日を送るが、
空き家で「誰にも言えないことをする」という秘密を共有している。
田舎で今まで通り過ごせることが当たり前だと思っていたコタ。
だけど瞬平は、コタに言えない一人だけの秘密を抱えていて――

表題作たんたんとタント

17歳,高校2年生
17歳,高校2年生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

レビュー投稿数30

ずっと一緒に

1話を試し読みしてから、単行本になるのを待っていました。

高校の同級生で幼馴染でお隣さんの幸太郎と瞬平。
2人の住んでいる田舎のほのぼのした雰囲気とは裏腹に、空き家で行われている行為の"非ほのぼの"なこと!
だけどそれは彼らの日常で全く悪びれる様子もない。

ずっと一緒に育って来た2人だから、この先も一緒に居るのが当然と思っている様子の幸太郎。
一方瞬平は自分の好きと幸太郎の好きは種類が違うと気づいていて…というお話です。

あるきっかけで瞬平は幸太郎に気持ちを打ち明けることになります。
そこから変わらないようでいて、少しずつ変わっていく2人の気持ちの描写が良かったです。

「コタが居ないと生きていけなくなる」
「いいじゃんそうなれば」
で萌え死ぬかと。

無事に2人とも大学合格し、一緒に住む部屋へのお引っ越し。そして初H。
こちらも2人らしい感じで、描写は薄めですが私は非常に好きでした。

描き下ろしは、取り壊す事になった空き家でのイチャイチャ。きっとコタはお口が小さいんだね。

11

この先が気になる二人

きはら先生大好きだわ!と再確認した最新刊。この雰囲気がすごーくハマる。何がいいって言葉では言い表せないんですが、とっても好き。

田舎に住むDK二人のお話。学生ってだけでも刹那的なものを勝手に感じて切なくなっちゃうんですが、さらに田舎ってことで世界は狭いし人間関係は限られてるしで、お互いが唯一になるのも必然。

攻めの瞬平は思い詰めてる系片思い男子。コタはちょっとデリカシーなし男系っぽいwんでもだからこそ思い切りの良い踏み込みがあって、関係性が動く感じです。
まだちょっと子供の「好き」かな~ってときから体の接触はあるんですが、これは最初に始めた瞬平のせいなんじゃないのwヤることヤってんのに感情はついていってなかったり、理不尽な行動取ったり怒ったりしてるのがDKだな~と。必死で全力で真剣なぶつかり合いが眩しいです。
二人それぞれの結論の出し方も好き。

最終話は都会に出ていく二人。物語としては綺麗に終わってますが、田舎から都会に出るなんて!この先にどれだけのドラマが待ち受けているのか!ここで終わりなんてもったいない~!!
もっともっと二人でごちゃごちゃやって熟年カップルになっていくまでを見たいなあと思いました。

ところでタイトルの「タント」って「たくさん」て意味だったんですね…あとがきを読んでも分からず、「淡々と田んぼと」ってんじゃないだろうしなあ??とか思ってましたw「たぁんとお食べ」の「たんと」か。
意味が分かると田舎BLにぴったりなのが分かり、タイトルまで大好きになりました。

9

愛しくなるお話し

ただただ二人の生活を見守る続編が見たい…離れるなんて絶対無理なのお互い分かってるのに気づかない…分からないフリ…もどかしい!けど愛しくなるお話しでした。二人だけの秘密の隠れ家でエッチみたいなシチュエーションが好きな人にも大変おススメです。

2

やばい!

やばい!これ、めっちゃ好きです。

続編希望します!

もっと、この2人をみたい!

2

優しさの中に切なさが見える世界

高校生もので、「可愛い」だけじゃなくしっかりストーリーで感動できるもの、ちょっと久しぶりに読んだ気がします。

めちゃくちゃ良かった、、!空気感がとても好き。

先生のあとがきにあるように、優しい世界の二人のお話でした。

ただ、瞬平(攻)の秘めた片想い…切ないピュアラブ…なんて思っていたら、、30Pぐらいで急に攻めフェ◯が出てきて「うおっ!?」とびっくり。

その後、受けを待ち受けにしてたことがクラスメイトにバレて揶揄われるという一波乱にヒヤッとしたけど、それがあってこその、コタ(受)の気持ちの自覚だったんだなと。

無事同じ大学に通う大学生にはなったけれど、瞬平のお母さんは二人の関係に薄々気付いているし、新刊の2巻では何かシリアスな事件めいたものが起こるのかな、、と読む前からドキドキです。

1

やった!!続編出てる!

スピンオフは有れど続編は、きはら記子先生お初じゃないですか?

きはら先生の絵のタッチがとても好きです。
主人公達の自然体で温かみと色気を感じて、ストーリーも田舎の風景を交えつつ自身の体験を懐古するかのようにスルッと心に沁みる。

単行本の最後のエロってるの見ました?
読みました?
バコバコするだけがエロじゃ無いんですよ。
短いながらもぎゅうぎゅう詰まってる想い。

続編は東京に来てからの2人です。
エロの描写は冒頭に少しです。
けどね、あぁこの2人は常日頃からエロシテルノネって分かるんです。私には分かるんです。

信じるか信じないかはアナタ次第です。
まぁ「またするのかよ?」の一言が決定打(笑)

しかしコタと舜平の立場が逆転したような感じも有りますねぇ。
怒り方もコタくん母そっくり。
本気で怒ったら恐いかぁちゃん。
でもアレは舜平が悪い。

「そんなに急いで行くなよ」舜平の優しさが滲みます。
都会に慣れるため常日頃アドレナリンを出してるコタ。
疲れの限界を知らないんですね。都会マジック。

「順調 順調」がまるで不穏に読める。
舜平がコタの耳をふさぐ、田舎の風景が映す。
彼らは過去の積み重ねがある。
こんな心強い事は無い。

やっぱり舜平は舜平だ、イケメンスパダリ、当て馬なんのそのこれしき。

最後の順調順調はやっぱり順調でした。

もうYOU達、結婚しちゃいなよ。
ご祝儀は酒饅頭だよ!

応援していますよ!

0

…!え?!続編!?……♡

作品新規登録情報をくるくるスクロールして手が止まりましたよね!
「たんたんとタント 2 きはら記子(先生)」の文字に普通に「え?!」って声、出てましたw

嬉しくって本棚ひっくり返して読み返しました♡
改めて読んで思う…
きはら先生、好きだなぁ~…(*˘︶˘*).。.:*♡

田舎のニコイチ高校生、瞬平とコタの日常と揺れ動く恋心と劣情が悠然と且つ繊細にくり抜かれたような1冊
絶対的なお互いの存在という位置付けは変わらないけれど、その意義と意味が成す均衡が崩れて新たな関係が生まれていく過程がすごく丁寧に流れていきます

瞬平もコタも相手が好き過ぎる!のが不器用で無骨なのに伝わって来る
上手に伝えられないからこそ愛おしくなってしまう2人
瞬平がコタにぎゅっと抱きついている様やコタがふいに瞬平のほほにちゅっとキスしてしまう、そんな一瞬一瞬が本当にきゅんとします

この2人の「その後」!
楽しみでないハズがない….゚(→ε←*)゚ .゚‼

瞬平はコタセキュリティの感度上げまくってるのかな?
コタは相変わらず無自覚に天真爛漫さんなのかな?
それとも瞬平はなりたい!と思っていた「大人」へと成長しちゃってコタが嫉妬しちゃうパターンかな???
( *´艸`)~‼キャァーー♡妄想が止まらないーーー♡

続刊、楽しみ過ぎます♪
久々に読み返したけど前読んだ時より好き度が上がってる!
作品の持つ魅力の底力を感じました
高校生、幼馴染、ニコイチ、空き家での2人の秘密の時間、ノスタルジック、、、この辺のワードに食指が動く方にはおススメです(*'ω'*)


修正|白抜き(紙本)


0

No Title

とーっても良かったです。
ピュアな感じが読んでいてとても沁みます。
でも、そこはかとなく、不安定な香りの漂う世界感を意識してしまうけれど、コタの素直さと純真さがとても魅力的です。相反して瞬平がもっとずっと前から仄暗く恋心を抱いていて、その対比も素敵でした。仄暗いと本人は思っているけれど、恋心なんてそういう仄暗い部分があっておかしくないから。クールな反応で恋心を押し込めてた部分も切なくて、良かったです。最後はハッピーエンドで、読んだあとも幸せな気持ちになりました。
作画の感じもとても好みです。
続きが発売されたので、読もうと思います。

0

変わるもの、変わらないもの

深読みし過ぎるので、1つのレビューに2時間くらいかかってしまう…。
この作品も深読みしまくった結果、ただ素直に読めばいいんだ!と気付きました。

栄えた街に行くには山を越えないと行けない。
家は隣同士、たぶん同年代の子は他にいなそうな地域で育った瞬平とコタ。
学校へ行くのも、帰り道も、帰ってからもずっと一緒。
それが当たり前でふつうだったけれど、高校3年生になって、いよいよ「田舎」を出て行く時期が迫ってきたときに、コタは瞬平の想いを知ってしまいます。

田舎というと開放的なイメージと同時に、不便さや保守的な面から来る閉鎖的なイメージもありますね。
この作品では誰彼構わず声をかけては、するりと懐に入り込むコタは前者を、コタへの想いで鬱屈としている瞬平は後者を象徴しているように思えるのが、深読み隊にはたまりません。
その深読みをベースに読むと、瞬平の気持ちを知って、これからも一緒にいるために飛び込もうとするコタはどこまでも奔放。
自分の気持ちとコタの気持ちは違うと決めつけて、諦めようとする瞬平はやっぱり保守的に見えます。

深読みしちゃったけど、そんな深読みは意味がないんですよ…。

家族じゃないけど、家族みたいな存在。
親友だけど、それ以上みたいな存在。
何でも知っているつもりだったけど知らない面があることを知って、初めて「家族じゃないし、自分とも違うんだ」と気付く。
ずっとそばにいるのが当たり前で、この先も変わらないと思っていた相手を改めて自分と切り離して、考えて、向き合う。
そんな心理描写が素晴らしいんです。
コタの焦燥感が伝わるモノローグは胸に迫るものがあるし、初めてコタに触れる瞬間や、待ち受け画面を揶揄われたときの瞬平は切ない。
2人の気持ちの揺れをただ感じる。
それだけで良かったんだなあ。

子供からおとなへ、田舎から都会へ。
変わっていく環境の中で、「一緒にいたい」という想いは変わらない。
シンプルで優しくて可愛い恋の話でした。

タイトルの『たんたんとタント』ってどういう意味なんだろう?と思って調べてみましたが、こんな印象的なタイトルなのに、ちるちるさんやmimosa編集部さんのインタビューでは質問されていなくて、きはら先生のTwitterも遡って読んだけど、情報がなかった…。
なので勝手に「淡々と」過ぎる毎日の中で、「たんと」気持ちを伝え合う、という意味だと深読みしておきます。

16

きらきらと ひかる

こんな男子たちが身近にいたら絶対癒しでしかない…
二人の緩やかで優しい愛情にほっとする読み心地でした。

のどかな田舎風景の中で二人だけがきらきらと眩くて、
そこでの時間が宝物みたいに思え、いとおしい。

高校生のコタと瞬平は同級生で、幼馴染で、お隣さん。
小柄で人懐こくて、誰からも愛され体質なコタと人見知りでクールな瞬平は
正反対のタイプですが、幼い頃から兄弟のように一緒に育ってきました。

けれど、二人だっていつまでも子どものままではなく、
放課後の空き家でこっそり抜き合ったりする仲でもあります。

古びた空き家、というのが何とも言えぬエロティシズムを漂わせますが、
当の二人は性欲処理感が強く、どうにも色気がありません(笑)

だけど、実は瞬平はコタに特別な感情を抱いていました。
それは友達以上で、コタを自分のものにしたいと言う性欲で、愛情。

いつも隣にいるからこそ、伝えられない恋心を胸の内に秘め、
せめてコタが誰かのものになるまでは、といつかやってくるであろう
初恋の終わりを待ち続ける瞬平の切ない想いに胸が締め付けられます。

ずっと一緒だからこそ、言葉にしなくても分かり合える部分があって、
そんな二人の関係性が心地よくもあるけれど、好きという気持ちだけは
口にださないと伝わらない。

いつもコタとニコイチで、コタと二人のときだけ声をあげて笑ったり、
スマホの待ち受けがコタだったり、さりげなくコタの好みに合わせてやったりと、
そっけないようでいて、コタにはすごく優しくて、こんなにわかりやすいのに…

それでもコタは気付けません。
互いが互いの一番で、隣にいることが当たり前すぎて。
そして、それは高校を卒業しても変わることはなく、
コタにとっては当然の未来。

だからこそ、瞬平から突き放されるとコタはとても弱い。
瞬平から想いを告げられたときもコタは戸惑いながらも、
「俺も瞬平が好きだから、セックスもできる」と即答します。

一見、瞬平がコタに執着しているようで、それはコタも同じ。
対等な関係の一方で、共依存的な二人。

だけど、正直この時点のコタは親友からの突然の告白に
まだ気持ちの整理がついていないように見えるんですよね。
その返答もただ、瞬平を失いたくないという一心から出た言葉で、
瞬平もそれがわかってしまったからこそ、
「俺の好きとコタの好きは違うんだよ…」と言ってくれたんだろうな。

でも、その事実を誰でもない瞬平が突き付けてやるというのが切なすぎました。
ここで、じゃあヤろう、と言わないのがまた誠実で。

色々と考えた末に“コタ離れ”をしようとするも1日ともたず、
会いたくなってしまうヘタレなところも母性を擽りますが♪
そして、「離れるな!」と瞬平に言い放つコタが実に男前でした。

両想い後は「好き」がだだ漏れ、イチャイチャする二人が
甘くすぐったくて、萌え悶えました。
瞬平の膝の上に乗っかり抱っこされているコタの可愛さよ…
なんだかんだでこの二人って終始ベタベタしてるんです。
この親友ならではの距離感の近さというか、密着度がたまりません///

個人的にいかにもな「母ちゃん」感溢れるコタ母も好きでした。
瞬平を自分の息子同然に扱うところも素敵だし、
本当は息子たちの関係にも気付いていたのではないかなと。
瞬平母を「いいのいいの」と宥める姿に、そんな気がしました。

描き下ろしではぴったりとくっついて眠る二人に幸せホルモンが
溢れまくりでした。
あと、「コタのやりたがりの下手クソ」はなんかわかるかも。
でも、恋人になっても最後まで色気はあまりなかったかな(笑)

いつか大人になった二人のお話も読んでみたいです。

10

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