泣き虫大家のみくるちゃん

nakimushi oya no mikuru chan

泣き虫大家のみくるちゃん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×221
  • 萌9
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
337
評価数
81
平均
4.2 / 5
神率
54.3%
著者
きはら記子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784845861811

あらすじ

本当の君を全部包みこむ。


海の見える町に住みたい──
そんな夢を叶えるべく、28歳の青葉が不動産屋に全てを任せ内見もせずに決めた物件はボロアパートだった。
聞いていた話と違うと困惑するも、七三分けで瓶底眼鏡の大家・みくるから必死に引き留められる。
部屋から見える海の綺麗さから青葉はここに住むことを決意。
そのことを伝えにいくと、眼鏡を外して泣きながら安堵するみくるの可愛さに衝撃を受ける。
アパート経営のために生きるみくるの懸命な姿に惹かれていく青葉。
そんな青葉の役に立つサービスを考え始めたみくるは──

表題作泣き虫大家のみくるちゃん

青葉 28歳 アパートの入居者
松之みくる 23歳? アパートの大家さん

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数11

泣き虫大家のみくるちゃん

みくるちゃん、可愛らしい良い子。
子供の頃に事故で両親を亡くし、祖父母に育てられて。
2人に心配をかけないように、頑張って笑って。
不器用だけど優しくて、一生懸命で。
青葉と出会うまでずっと不安だったんだろうな。
誰にも、頼ることが出来なくて、きっと必死で
慣れないアパート経営もしていたんだろうな。
他の住人たちも皆優しくて、みくるちゃんを見守っていて。
青葉がみくるちゃんに一目惚れした時は、こんな軽いやつに、うちのみくるはやれん!
と思ったけど、青葉、思ったより、すごく良いやつで安心した。
みくるちゃん、これからは青葉とおばあちゃんと住人たちと楽しくしてね。

0

青い海と人間模様

タイトル通り、初夏に読みたくなるような爽やかすぎる作品でした。
最初読み始めた時、みくるちゃんの幼さとあどけなさにBLとして成り立つのか!?大丈夫か!?と心配になりましたが、さすがきはら記子先生!その心配は杞憂に終わりました。あどけなさは最後までありますが、そのピュアさと、素直さに目が眩むほど微笑ましくなります。
アパートの中の人間模様がみくるちゃんを中心に回っていて、ああ恋っていいなと思わせてくれました。

0

不自然さが拭えず

 うーん、みくるの境遇にはいろいろ同情するところも多いのだけど……。とても丁寧に描いているようで、何かが欠けているような気がして、最後までメインの2人にあまり感情移入できませんでした。多分一番大きいのは別に恋愛感情じゃなくて良かったように思えてしまうところかな。恋愛的に惹かれ合うのがどちらも早過ぎたような気がします。みくるが両親を亡くした分祖父母に愛されて育ったからといって、学校には今どきの子だっていたでしょうし、彼らにまったく影響を受けずここまでおぼこい感じになるとも思えませんでした。

1

表紙が

こちらは表紙の男の子がみくるちゃんなのですが、最初はちょっとインパクトの強い大きな眼鏡であまりかわいく見えなかったんですが、コミックスを読むとこのみくるちゃんがめちゃくちゃかわいいんです。
アパートの大家のみくるちゃんのアパートに引っ越してくる青葉のお話。
みくるちゃんは青葉にアパートから出て行って欲しくないので色々がんがる姿がとにかくかわいいんです。
眼鏡をはずしたらかっこいいとかは良く見噛めるんですが、みくるちゃんは眼鏡をはずすとかわいすぎるので、そのギャップにやられちゃいました。
世間知らずなところがあるので、若干挙動不審気味ですが、もしも表紙で敬遠されてる方がいるとしたら是非読んで欲しいです。
優しくて暖かいお話なので。

1

読めば分かる・・「本当の君を全部包みこむ」

単行本と話売りもある作品。
きはら先生が書くキャラはとても可愛いのに、何故か哀愁を帯びている。

海が見える家に住みたい青葉、28才。
不動産屋に紹介された「新築物件」は、内見に行くととてもボロかった。
住民は、ゲイカップルばかり。
大家は、73分けに厚底眼鏡。

「物件情報と異なる」と断る青葉を引き留める大家。
青葉が折れて、入居すると告げると、泣き出す大家、
眼鏡を外したら、大家はとても若くて可愛らしかった。

・・と、出だしから不思議な人情もの。大家のみくるさんが、魅力的でした。

3

味わい深い

海辺のアパートを舞台に描かれる恋や人間関係のお話。
温かくて、優しくて、読めば読むほどに
胸に沁み渡っていくような、そんな読み心地でした。

かねてより抱いていた「海の見える町に住みたい」という夢を叶えるため、
海辺の町への引っ越しを決めた青葉でしたが、引っ越し先の物件は
どこからどう見ても不動産屋から聞いていた新築アパートなどではなく、
その上、同じアパートの住人たちは大家のみくるをはじめ、
一癖も二癖もある変わり者たち揃いで…。

みくるが生まれたてほやほやの赤ん坊みたいに無垢でいとおしい反面、
情緒が未熟なあまり残酷だったり、なんだか目の離せない子でした。

アパートの住人たちとの関係も大家と下宿人というよりも
保護者のようにみくるを見守ってくれていて、温かさが溢れていました。

攻めの青葉もキャラの濃ゆい住人たちの中に紛れてしまうと、
平凡なくらいなのですが、みくるに対しては誠実で優しい良き男でした。

読み始めたときには青葉とみくるの恋の物語かと思ったけれど、
他二組のカップルたちの恋模様なども描かれており、
ラブだけじゃなく、人と人の繋がりを感じられるお話でもありました。
あまりにさらりと通り過ぎてしまったけれど、どうせなら上下巻で
二組の恋ももう少しじっくりと覗き見たかったなぁと思ってしまうほどに
魅力的で濃ゆいキャラたちでした。

2

ジョーイ♡

みくるちゃんの話ではあるものの
玄関開けたら「ジョーイ♡」とちちくり合ってるゲイCPにびっくりしちゃいました。

しかもこの2人は日本人!
何でジョーイ♡なの??笑笑

みくるちゃんの悲しい過去やそんなみくるちゃんを心配するおばあ様や住人達、愛溢れる話だけども!だけども!!

ジョーイ♡CPも平穏ではない!
話的にはサラっと通り過ぎちゃったけど
こっちも波乱万丈よ?と、気になって仕方ない2人でした。笑笑

2

あたたかくて優しい

昭和を感じるようなレトロな服装とかっちりした七三分けに瓶底眼鏡という、インパクトのあるビジュアルのみくるが大家をしているアパートに入居することになった青葉。
不動産屋には新築だと言われていたアパートはオンボロ下宿で、他の入居者も個性的な人たちばかり…。
でも色々と不満はあっても良いところをきちんと見つけてそこでの暮らしに馴染んでいく、青葉の人間としてのあたたかさがすごく好きでした。

両親を亡くしたみくるの悲しい過去や大好きな祖父母との思い出などが明かされていきますが、そういう部分を知るとちょっとズレていたり世間知らずなところも含めたみくるの全部が愛おしく感じて。
彼に惹かれた青葉の気持ちがよくわかる流れになっていたなと感じました。

微妙に噛み合わないやり取りを続けるふたりでしたが、みくるが素を出せるようになってくるとその関係は徐々に変化していき、やがて恋になるという優しい展開にほっこり。
ふたりの恋は帯にある"ラスティックラブ"という言葉が本当にぴったり!ほんわか癒やされるようなとても素敵な作品でした。

4

心が浄化される作品

アパートの大家である、純粋で不器用な大家さんとお人よしでカッコいい住人のお話。

BLを全面に押し出すというより、人間模様が繊細に描かれている印象を受けました。登場人物の背景を綺麗に映し出していて、キャラクター1人ひとりに愛着を持つことが出来ます。
終盤うるっとしてしまうような場面もあり。
風景の描写が素晴らしく、この海沿いのアパートがある町に没入できる感覚。

大家さんである松之くんのピュアさと形成された鈍感さに対し、青葉くんは真摯に向き合います。
馬鹿にせず真剣に向き合おうとする青葉くんはめちゃくちゃイケメンです。
松之くんも自分に生まれた感情を一生懸命受け止めようとしていて、この過程がものすごく萌えます。

死ぬほどBLを読み、特にドエロや闇深を読み込んで飽和してきた方へ、ふとした時にこれを読んでそのギャップに萌えてほしい。
なんか忘れていた感情を呼び起こされるような、遠吠えしたくなるような感情に襲われます。
エロなし、だがそれでいい、それがいい。
この街に行って、このアパートに住んで2人の過程を見守りたい。

出来るなら、もっとゆっくり2人が心寄せる過程を描いてほしいくらい。話数的に厳しかったのだと思いますが、数巻に渡って描いてほしいと思う繊細で素敵な物語でした。
飽和したBL作品の中に、一つ淡く心温まる潤いを。
素敵なお話です、気になっている方は是非読んでほしいと思いました。

6

みくるちゃんを見守るお話

表紙買いでした。
きはら記子先生の作品は今作がはじめてです。独特な世界観を描かれている先生だと感じました。

海のそばにあるレトロな築68年での部屋はリフォーム済みのアパートという名の下宿。
ゲイの集まるゲイアパートに、不動産屋に騙されてやってきた青葉。いきなり住民のキスシーンに玄関で出会います。牛乳瓶メガネに七三分けでレトロな装いの大家さんの松之みくるに一生懸命に引き留められます。その後、偶然見たみくるの素顔と泣き顔に一目惚れし、いきなり「付き合いませんか?」と告白する青葉。
どこかおかしなふたりとアパートの住民たち。でもみんな優しくて、クスクスと笑わしてくれます。それぞれ夢に向かっていたり、葛藤を抱えていたり、愛すべき人たち。みんなみくるを見守っていました。

みくるがだんだん表情豊かになって可愛くなって、殻を割って成長していきます。ここぞというところで、みくるの瞳がとてもキレイで印象的に描かれています。
また、青葉のさりげない言葉や優しさがとてもよくて、ふたりのほのぼのとした関係を読んでいて心地よかったです。
恋が分からないみくると手を出さない様に我慢する青葉、どちらもホントかわいかったです。
ハラハラドキドキする展開は特になくても、日常の中でふたりの関係や気持ちが移り変わっていく様子が丁寧に描かれていました。

エッチなシーンはまったくないです。
軽いキスを一瞬するだけです。そんな初心なみくる相手にこれから青葉はどうするのかな?と読んだ後に妄想が膨らむ、そんなお話でした。

5

この作品が収納されている本棚

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