本当の家族よりも家族らしい、真実の愛の物語―― ストーリーテラーの見多ほむろが贈る 感動の家族愛、2冊同時発売!!

いびつなボクらのカタチ(上)

ibitsu na bokura no katachi

いびつなボクらのカタチ(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神171
  • 萌×257
  • 萌22
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
1155
評価数
257
平均
4.5 / 5
神率
66.5%
著者
見多ほむろ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199608452

あらすじ

年付き合って、生涯を共にしたいとまで
考えていた彼氏に、置手紙一つでフられた佑真。
自暴自棄になり行きずりの男と身体を重ねた翌朝、
実家で一人で暮らしている母親が転んで怪我を
したという報せが入る。慌てて実家に帰ると、
そこには見知らぬ男・伊吹が!!
ところが彼は、介護士の仕事をしながら
男手一つで娘を育て、偶然町で出会った母のことを
気にかけてくれていたらしい。
しかもその彼の娘というのが、佑真が教えている
子供向けピアノ教室に通う生徒・舞花ちゃん
だったことが判明!! 母のことを
「おばあちゃん」と呼び、かなり懐いている様子だ。
お互いに片親同士であるということもあって、
その日から家族ぐるみの付き合いが始まって…!?

表題作いびつなボクらのカタチ(上)

沢田伊吹,介護職員,シングルファザー
阿部佑真,ピアノ講師

レビュー投稿数16

色々なカタチ

上巻はまだまだこれから、、、なのですが、ピアノ講師の佑真はゲイで、付き合って一緒に暮らしていた彼からたった一枚のメッセージで別れを言われてしまう。
何が原因だったのか分からないまま、仕事に打ち込む事で忘れようとする。
そんな時に、実家の母がシングルファザーのお子さんと仲良くなり、その子の父おや、伊吹が介護関係の仕事だからと家族ぐるみでの仲になる。

息吹に好感を持つも、子持ちの父親という事で、力になろうとするが、あくまでも相手はノンケ(だろう、娘もいるし)だからと理性で踏ん張るんです。
ふぇも、育児が大変なことはわかるし、少しでも負担は減らしたいと思いながら。

普通の男女なら、サポートしているうちに恋愛感情が芽生えても未来を描いたり、真っ直ぐ思い続けることに抵抗が無いかもだけど、ゲイであるが故にツラい…
ある日、佑真が酔って仲間に誘いをかけるんですが、そこには伊吹が。

伊吹の思いと佑真の思いが繋がるかと思いきや、佑真は踏みとどまってしまい…
あぁ、下巻が楽しみ。

この作品、うまく切なさや、子供の親としての立場や、自分の親や…という環境がリアルでイメージしやすく描かれています。
こういうのをドラマ化して欲しい。

0

名作の予感!でもまだ上巻では…

読んでて名作の予感がジワジワするけど、まだ上巻ではなんとも。
というか巻頭でネタバレ?結果?になってる?

なんとも主人公が気の毒で。幸せにこのまま生涯暮らしていくと思っていたのに…。しかも!これは酷い(泣)

年老いた母とご近所の父子親子の関係はとっても微笑ましいですね。
そこに自分では絶対にできないことをしてくれている伊吹にコンプレックスを刺激されて、また良いなと思った深層心理からか変な夢を見てしまい。

過剰なまでに不安がる伊吹によかれと家族ぐるみで過ごしたら、伊吹を追い詰めてしまったようで…。

それは何を?伊吹も主人公を好きになってしまって?子供にバレたら?
下巻を読みたいような、また辛い事実を知るのが怖いような。

0

合冊版で買いました

キャラクター作りがとてもうまい!「好みじゃなかと」でも働く男の描き方が上手いな〜と思いましたが、こちらも人間らしさに愛着が湧く。
佑真は穏やかな大人の男のようで、母親の前ではただの息子になってしまうし、男に振られたらしっかり落ち込むし、自暴自棄にもなる。
伊吹も人のお世話が大好きなようで、自分のことがままならぬ弱さもある。

「こんなの迷惑に入らないわよ 順番順番 みんないずれ誰彼の面倒をみるのよ」って香澄さん(佑真の母親)のセリフが良かった。全然決めゴマでもなくて自然に書かれてるんだけど、すごく好きな言葉だ。

0

上下巻読んでの感想

BLに女子供はいらん!!だけど、人と人の繋がり、思いやりに…心温まる。何が正しいのか苦しくもがいて、特別なことするわけでなく一緒に寄り添ってくれるって素敵だな。傍にいるのが特別!!!

見多先生のストーリー好き!見多先生のエロも好き~~~本作のえっちは1回だけだったけど、満足度高し!!そこまでの気持ちの繋げ方がステキだからかな。年上受けの包容力の賜物かな。勃ちっぱなし伊吹くんがどうなったのか気になるとこ!!!すごく気になるとこ!!

電子の上下合本版、イラストもたくさんで良かったです。

0

みんなやさしい

上下巻並べたら2人が抱き合っている表紙のデザインがいいですね。
表紙通り上巻は佑真のターン。
なんだけど、つい伊吹に目がいってしまいます。
物腰やわらかでやさしくて、家事もできるなんて!?めっちゃいい〜。
でいて、あんなかわいい笑顔を見せられたら傷心中の佑真もきゅんときますよね。

どこに行ってもその家の犬に似ていると言われる伊吹かわいい。

伊吹がお世話したがりの性分とあり、君も「君はパーフェクト」の創也、「俺は頼り方がわかりません」の清宮と同じタイプか!?とちょっとおもしろかった(伊吹の場合はそこまで強調されていなかったけど)

舞花に対してどう接するのが正解なのかわからない、自信がないと泣く伊吹に、そうよね、と共感。
佑真もそこはわかってくれて受け入れてくれてやさしい。
佑真もやさしい人なんよな。

舞花が伊吹が自分に対してと佑真に対しての態度の違いをマネしていたのは笑った。
子どもってよく見てますもんね。

佑真と伊吹はお互い惹かれあっていても、それはないと思い込んでいて、でももう両片思い状態はできているわけですな。

そこで伊吹と舞花の話を…てところで上巻終わり。

1

ある程度年齢いってる人なら刺さる内容ではないか。

私がもし20歳くらいのときにこの本を手に取ったとしても、絶対神評価にはしなかった。それくらい、大人になった人には刺さる内容だと思う。
BLでは好き嫌いが分かれるであろう子どもの存在は、彼らをくっつけるうえでの重要な役割を果たす。

最初は受・佑真の視点から話は進む。
40歳である彼の独白に、わかるわかると思わず頷いてしまう。
攻・伊吹が子育てに翻弄されて……って思ったけど、下巻まで読んでその設定に思わずうなってしまう。
こんなストーリーテラーがいたなんてと驚きを隠せない。もっと早くに知りたかった。それくらい面白かった。

上下巻まとめての感想となるが、こんなに物語がしっかりしてて、ずっしりと重い話は久しぶりに読んだ。
BLというより、文学を読んだ気さえする。
話の作りというか、雰囲気はヨネダコウの「どうしても触れたくない」に似ているな思った。(個人的な感想)
しっかりと骨が入った、素晴らしい作品。
神オブ神。神ボタンふたつほしい。

5

切なさ、葛藤。

佑真と伊吹、どちらにも切ない事情があって、それを簡単に表に出せない葛藤もあって…胸が締め付けられる思いで読みました。
舞花も小さいながらに考えて行動しているけど、それが必ずしも正しく大人達に伝わるとも限らないこの感じ。うーん、切ない。
上下巻読み終えて、振り返って書いていますが、なんと書き表したらいいのか迷うほどに心にズーンときています。
それほどまでに完成された構成っていうことなんでしょうね。
見多ほむろ先生のそういう背景も含めた描きかたを存分に楽しめます。
ふたりともがお酒のみすぎると失敗しちゃうのは、ちょっと心配(笑)
楽しくて明るくて、というお話ではないですが彼らの葛藤を見守って応援したい気持ちになりました。

6

上巻の終わり方にうなってしまった

物語自体の面白さについては他の方のレビューがあると思います。

私は、これこそ漫画だよな〜!という終わり方に思わずうなってしまいました。

最近の私がよんできたBL漫画って、どこか様式美というかお決まりのステップが絶対にある気がします。
もちろんその様式美が読みたいときもあるのですが、内容は面白いのに初読数ページの時点で大体の展開が読めてしまうのがいつも歯痒く思っていました。

「物語の面白さ」と「読者を物語にひきこむ、先の見えない展開」が両立しているお話ってなかなか無いなーと…。


あらすじに書いているように、このお話の導入部はよくあるようなないような…?
でも、そこからは「あ、そうなんですか!」とおもわず膝を打つような展開ばかり。

そして、読者を驚かせる要素を「説明セリフで書かない」ところが素晴らしい。
読者に「…?」「あれ?」「…あーなるほど!」と段階を踏ませる伏線の見せ方がさりげなく、あからさまでないのが良かったと思います。

上巻が気になるところで終わるので、すぐに下巻に手を伸ばすよりも「あーどうなるんだろう」と余韻を楽しんでから読むとさらに物語に入り込めると思います。

下巻もとても楽しめたので、上下巻ともに神評価とさせて頂きました。

もっと色んな方に読んでいただきたいです。

13

葛藤にまみれたボクらは

7年連れ添った恋人から別れの言葉もないままに
家を去られ、自暴自棄に陥っていたピアノ講師の佑真。

そんなとき、一人暮らしの母が怪我をしたと連絡が入り、実家に帰ると
そこには見知らぬ男となぜかピアノ教室の教え子の舞花がいました。

佑真の勘違いからあわや大騒ぎになりかけはしたものの、
不審者に間違われた男・伊吹は実は舞花の父親であることが判明します。

そして、偶然にも親子は佑真の母・香澄とも付き合いがあるらしく、
その騒動をきっかけに佑真と伊吹・舞花親子との交流が始まります。

メインカップルである佑真と伊吹については
第一印象はなんだか陰のある二人だなぁ…でした。

初っ端からの大失恋に打ちのめされ、ゲイという
自分の性癖に少なからず後ろめたさを抱えている佑真。

表面上は明るいもののその内には娘との関係に悩みを抱え、
おそらくこちらもゲイで、過去に秘密を抱えていそうな伊吹。

そんな重苦しいものを抱えて生きる二人を
さりげなく支えてくれるのが香澄と舞花の存在です。

息子として、同性愛者であるがゆえに母に孫を抱かせてあげられない罪悪感、
父親として、同性愛者であることをいつか娘に知られてしまうことへの怯え、
それぞれが母と娘に対する葛藤を抱え、彼らに枷を掛ける存在ではあるものの、
女性陣たちの方はあっけらかんとしたものです。

男性陣がどうあろうと、目の前の出来事をありのまま受け容れ、
頼りない息子を見守る逞しい母として、寂しがりの父を心配する
おませな娘として、ただまっすぐに愛情を注いでくれる存在です。

彼女たちがいなければ男二人の未来はひたすら暗い方向へ
進んでいたのでは…とその存在が一服の清涼剤のようにも
感じられます(笑)

そんな香澄と舞花と、そして、伊吹と一緒に過ごす時間に
いつの間にか、家族のような、心地よい温もりを感じてしまっていた佑真。

人懐こい笑顔やその内側に隠されている危うげな脆さ、
顔を合わせる度に違う顔を見せる伊吹に、彼が舞花の父親であり、
自分に特別な感情を抱くはずがないと思いながらも惹かれてしまい、
恋心は止められず…

世間体と本当の気持ちの間で揺れ、
ままならなぬ伊吹と佑真の関係に切なさが募ります。

佑真から拒まれ倒れてしまった伊吹、舞花の口から明かされる真実、
先が気になる展開を迎え、下巻へ!

10

さまざまな愛情のカタチ

作家買いしている見多ほむろ先生の作品です。
見多ほむろ先生は絵が丁寧で、コマ割りもスッキリしているので読みやすいです。

ひまわり園の介護職員 沢田 伊吹とピアノ講師 阿部 佑真のお話。

ある日突然、何の前触れもなく、佑真と同棲していた彼氏が置手紙だけ残して行方不明になりました。
その「理由」はわからないまま時間だけが過ぎていきます。
7年間の幸せだった自分を思い知らされる現実。
過去を追いやりたい…佑真はピアノ講師として現場に復帰しました。
そんな中、実家の母親が足を怪我したことを知り…。

さすが見多ほむろ先生だなと思わせてくれる作品です。
ストーリーの組み立てが本当にお上手で、違和感なく物語に入り込めました。
また、キャラの設定もきちんと考えられており、それぞれの過去やバックボーンが徐々に解き明かされます。
丁寧な心理描写と無駄のないエピソードに、まるでドラマや映画を観ているような感覚を覚えました。

この作品では、伊吹と佑真の他に、脇キャラの位置付けには出来ないほど重要な人物が登場します。
それは、伊吹の娘 舞花ちゃんと佑真の母親 香澄さんです。
伊吹と佑真、そして舞花ちゃんと香澄さんが揃って完成される物語なのでしょう。
間違いなくBLなのですが、さまざまな愛を通じて家族の在り方が問われているのだと感じました。

Hシーンは、モブ×佑真の絡みがあります。
愛していた彼氏に去られ、自暴自棄になった佑真のモノローグに胸が締め付けらました。
「キモチワルイ」
一日でも早く、お互いに心から愛し合える人と心身共に結ばれて欲しい(泣)

個性が尊重される現代社会…しかし、実際には誰もが型に填めようとします。
見多ほむろ先生が描く「いびつなカタチ」の真意とは?
上巻では、下巻に繋がる伏線が張られていますので、一つひとつのセリフにも注目してご覧ください。
小さいけれど重要で、切ないけれどあたたかい、愛情の行方を見守れます。

上下巻同時発売の有難みを噛みしめて、下巻を読みたいと思います。

11

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