DEADLOCK 4

DEADLOCK 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×214
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
325
評価数
71
平均
4.6 / 5
神率
69%
著者
高階佑 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

原作
英田サキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
DEADLOCK
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199608162

あらすじ

大人気キャラ文庫をコミカライズした
囚人たちのデッドエンドLOVE、
2冊同時発売でついに堂々の完結!!



ディック、二度とお前に会えなくても
俺は一生忘れないから──

ユウトとBBの乱闘から火蓋を切った
黒人とチカーノの全面抗争――!!
大暴動の渦中、ディックと共に
食糧庫に身を隠したユウト。
そこでディックから語られたのは、
予想外な経歴と痛ましい過去だった!!
「ユウト、俺と一緒に脱獄しよう──」
愛するディックと共にゆくという甘美な誘惑と、
己の使命との狭間でユウトが下した決断は…!? 

暴動後のディックの脱出行を描く書
き下ろし小説番外編「Restfulslumber」収録。
BL史上に鮮烈な足跡を残した大人気コミカライズ、
ついに完結!!

表題作DEADLOCK 4

29歳,ユウトの同房者
28歳,元DEAの麻薬捜査官

その他の収録作品

  • 番外編 カップケーキ
  • 番外編 Old friend
  • 小説番外編 Restful slumber(書き下ろし)
  • あとがき(書き下ろし)

レビュー投稿数10

完結巻ですよー!

小説「DEADLOCK」のコミカライズ版、第4巻目で完結になります。

えーと、最初は3、4巻まとめてのレビューで書き始めましたが、長くなりすぎたので分けました。
ここも萌えたあそこも萌えたと好き放題語ってると、あっという間に2400字は越しちまいます。


で、なんとコルブスの正体があの人物だと分かり、更にディックの壮絶な過去と本当の姿が分かった前巻。
からの続き。

小説と漫画では表現方法が違う為、小説に忠実にコミカライズしてしまうと、どこか間延びした印象になりがちだと思うんですけど。
このコミカライズ版の素晴らしい所は、ちゃんと漫画としての魅せ処が出来てる所だと思います。
サラッと済ませる所は済ませて、見せ処になる山場がページをしっかり取られて描かれてます。

前巻で自分の正体がCIAだと明かし、更に仲間や恋人の復讐の為に、コルブスを追っている事を告げたディック。
暴動の起こった刑務所内で、食料倉庫に二人だけで避難している状況なんですね。
で、ここから、時機を見て脱獄する事を告げるディック。
彼は、ユウトにも「俺と一緒に行こう」と誘いー・・・と続きます。

ディックと共に行きたい。
自由になりたいー。

脱獄なんてすれば、家族にも会えず一生怯えて暮らす事になる。
けれど、今拒めば、ディックとは二度と会えない。

ユウトの心の揺れがとても丁寧に綴られ、すごく心を打たれます。

またこれ、ディックはディックで、迷いや焦燥が語られるのが辛い。
出来るはずが無い、無謀すぎる誘いなのです。
それでも、言わずにはおれなかった・・・。

ユウトの「二度と会えなくても、一生忘れない」のセリフに、ディックが見せる表情が悲しすぎるんだけど。

で、ここから「今だけ」と抱き合う二人。
なんと、丸々一話分使って、丁寧に初エッチ(触りっこは除外)が綴られます。
いや~、自分には触れる資格が無いと躊躇するディックに対して、ユウトの告げるセリフが男前すぎ。
「俺を抱けよ ディック」ですよ!
や、しつこいけど小説版で既読ではあるものの、この時のユウトの表情をイラストで見れる喜びよ!
エロ時の苦し気なユウトの表情や、切なげなディックの表情の色っぽさよ!

で、脱獄して刑務所を去るディックと、FBIと交渉し、コルブスの情報と引き換えに自由の身となるユウト。
ユウトの選ぶ道はー。
と続きます。

これな!
個人的には、すっごく切ないですよ。
ユウトがとても真っ直ぐで健気だからこそ、ここでの結末には心が痛む。

実は、ここで二人の物語自体は完結してないんですよね。
一応、力強く運命を切り開いて行こうとするユウトが、感動的ではあるんですけど。
コミカライズ版のみ読まれた方は、ぜひここからは原作で二人のその後を見守ってあげてねって感じで。
ただ、小説が苦手で読む予定が無い方は、生殺しになるかもしれないのでご注意いただきたいですけど。

ところで、今作ですが、他に番外編が2作に、書き下ろしの短編小説が収録されています。
この小説ですが、本編のダイジェスト版をディック視点でって感じでしょうか。

実は個人的に、DEADLOCKでのディックにはイラつく部分もありまして。
彼には壮絶な過去があり、抱えているものもとても重いのです。
でも、完全にユウト贔屓の私としては、これほど一途に想うユウトを置いていってまで、復讐を止めないディックに怒りが沸くんですよ。
こんなにユウトは健気なのに、ディックのヤツめ!!みたいな。

が、今回、このディック視点の短編を読んで、彼への怒りが収まりましたよ。
脱獄する時の、身を引き裂かれるような辛さ。
コルブスへの、強い怒りや復讐心。
そして、そんな中、敵として出会ったユウトへの、どうしようもない愛しさ。
ユウトへの深い愛と復讐の間で葛藤するディックの苦悩が語られ、彼の不器用さに「仕方ないから許してやらあ!」って感じで。

この短編、絶対読まれた方がいいです。

14

眼福の嵐

小説には挿絵がついてたとはいえ、脳内再生力には限度があるのでコミカライズはありがたいです。

このコミカライズ4巻は本当にいいところで終わってしまっていて、もし小説未読だったら悶絶モノだと思うんですが、この先の「DEADHEAT」はコミカライズされないんでしょうか?
あとがきにはそのことは触れておらず「その後を知りたい方は、よかったら原作も……」となってて、あぁこれでおしまいかなとも思うのですが「DEADHEAT」そして「DEAD SHOT」もコミカライズしてほしいです!!

そして書き下ろしでディック視点のSSがついてるのですが、これがすっごく良かった。

脱獄直後のSSなので、きっとディックも断腸の思いなんだろうなぁ……というのはわかっていたけど、それをきちんとディックの言葉で読めるのって最高です!!
攻めの苦悩が丸わかりな攻め視点大好物な私にとっては、ありがとうございます!!とひれ伏したくなるようなSSでした。

それにしてもディック……
ユウトへの想いと、復讐心という相反する思いに引き裂かれているんだろうなぁというのはわかってた。
わかってたんだけど、予想以上というか。

ユウトのそばに行きたいからといって、夢の中とはいえ、それを思いついて、それも悪くないと思ってる描写に衝撃を受けました。

復讐を果たすまでは絶対に何としても死ねない!死ぬものか!!と復讐心だけを心の支えに生きてきた男なのに……!!

ここがめちゃくちゃ感動しました。







ーーー
覚え書き
・DEADLOCKの一冊が、コミカライズでは4冊にわかれている。
・この続きを読みたい場合は小説の「DEADHEAT」→「DEAD SHOT」の順。

5

完結!2人の幸せを願う

『DEADLOCK(3)』の続編です。
小説「DEADLOCK」のコミカライズとのことですが、原作は未読で読ませていただきました。
高階佑先生は絵が美麗で、コマ割りがスッキリしているので読みやすいです。

カルフォルニア州立シェルガー刑務所
CIA契約エージェント ディック・バーンフォードと元DEA麻薬捜査官 ユウト・レニックスのお話。

前作では、ディックから一緒に刑務所を脱獄しないかと誘われたユウト。
今作は、その続きから始まります。
刑務所を脱獄すれば、もう家族にも会えず、一生怯えて暮らす生活に送ることになります。
ディックと一緒に…このまま離れたくない。
ユウトの心は揺れていました。
しかし、ディックの申し出を断ります。
「俺はここに残る」
その言葉に、自分の軽率さを自覚したディックは忘れてくれと伝えます。
ユウトは嫌だと断りました。
「――二度とお前に会えなくても…俺は一生忘れないから」

小説「DEADLOCK」は、コミック4巻で完結になります。
最大の見せ場は、ディックとユウトの気持ちが通じ合い、身体を重ね合わることです。
今までユウトに対して自制していたディックにユウトからキスをして誘います。
ユウトを抱いていてもどこか寂しそうなディックの表情に、読んでいてせつない気持ちになりました。
好きな人と結ばれた喜びの裏で別れの時が近づいている。
そして、ユウトにどんな小さな約束もしてやれない。
「俺のことは忘れろ」
ユウトはディックの立場を理解しているので、心の中でディックの幸せを願います。
やっと気持ちが通じ合ったのに…。
ユウトを食料庫に残し、1人で脱獄するディック。
きっと、身を削るような思いで立ち去ったのだと思います。

後半は、ユウトがコルビスの情報と引き換えにFBIと交渉し、刑務所から出所します。
それは、FBIが真犯人を逮捕したためです。
FBIはユウトに交渉を持ち掛けた時点で、すでに真犯人を掴んでいたんでしょうね。
ユウトはこの件でFBIにスカウトされ、クアンティコのFBIアカデミーに向かう飛行機の中で夢を見ます。
海辺に佇むディックがユウトに微笑んでいました。
目が覚めたユウトは、自分が信じる気持ちが未来をつくる、願う気持ちが運命を切り開いていく…そう信じてお前へと繋がる未来に進んでいくと誓います。

別々の道を歩いていく2人。
いつかその道が交わり、一つになることを願います。
コミックはここで終わりますが、続きは小説に繋がっております。
私はコミックから読んだので「うぉぉぉ!!ここで終わり?!」と、叫んでしまいました(汗)

番外編『カップケーキ』
2巻のユウトが熱を出した後のお話です。

番外編『Old friend』
幼少期と大学前のディックが登場します。

番外編 小説『Restful slumber』
ユウトと出会った時から脱獄した後までのユウトへの想いをディック視点で書かれています。
この小説を読まれると、クールで不愛想だったディックへの印象が変わると思います。

アメリカが舞台なので日本ではありえない設定にハラハラドキドキしながら、最後まで読ませていただきました。
英田サキ先生のストーリー構成がしっかりしているので、物語に入りやすく、またメインの2人はもちろん、脇キャラも魅力的で面白かったです。
とくに、高階佑先生の描くキャラのイケメン率が高くてとても嬉しかった(笑)
ディックとユウトの幸せな再会を願いつつ、小説を読ませていただきます。
そして小説を読み終えた後に、またコミックを読み返せる幸せに浸ります。

4

分かっててもグッとくる

何回読んでるの?と思うぐらい小説を読んでるのに、胸がきゅーって痛くなるので神。
小説1巻最後までと2015バースデーフェア小冊子に入っていたお話+DEADLOCK番外編(2) AWAYにも収録されていた黒ワンコのお話+英田先生の書き下ろし小説8Pです。

雑誌で追いかけていた部分なのですが、やっぱりまとめて読むと思いのこみ上げ方が違いますね。
ディックの想い、ユウトの想いがわわーーーって紙面からあふれ出てくる感じ。
「小説読んでるからいいわ」という方々にも是非手にとっていただきたいと思うんです。

そして最も嬉しかったのがAWAYに入っていたあの黒ワンコのエピソード!
これすっごく好きだったので、こちらにも入れていただいてめちゃくちゃ嬉しい・・・ディックと一緒の施設にいた不愛想な黒ワンコとユウトがめちゃくちゃ愛おしいです。

そして書き下ろしの小説。脱獄直後のディックのお話で、「なんだよ、こんなにユウトに恋焦がれているんじゃんよ!」と思ってしまう内容。ディックの気持ちがより強く分かって、最新刊などでの彼らの幸せな様子を思い出し、ああ良かったよなあと本当に思いました。

小説既読の方ももう一度あのお話をぐぐっと楽しめると思います。私は大好きだ・・

3

ユウトの頑張り

ディックとユウトは刑務所での別れから、暫くの間は離ればなれになるのです。それがあって再会があり恋人になって同棲となるのですが、分かっていても切ないです。

お互いに好き合って身体を繋げるのに、未来を約束出来ないディック。ノエル、ノエル言うもんだからユウトが可哀想で仕方がありません。

でもこれで諦めないユウトは男らしいです。FBI捜査官になりコルブスを追いながら、ディックとの繋がりも諦めていないのです。

ユウトの頑張りが無ければ2人はそのままだったでしょう。

コミカライズ是非続けて欲しいです。

2

高階さん、英田さんお疲れ様でした!(何様?)

やっぱりコミカライズは成功ですね。
二人の感情が表情や動きで見られて。眼福です!

山場を越えて2人は別々の道へ…。

本編ももちろんしびれましたが、巻末の短編の番外編がもうすごく良かったです。

ディック視点もあり。
そうかー、ディックはそんなに早い時点からユウトのことを。そんなに想って焦がれて。
絶対にしてはいけないと戒めていたことを、ユウトの前ではコロッと崩れて。あんなことやこんなことを。

何も約束できないから伝えるべきじゃない、触れるべきじゃない…けど。忘れられない記憶になるよね。

二人が見た海辺の夢。いつか現実になると思いますよ。

1

美しかった

小説『DEADLOCK』の文庫一冊をコミックス4冊にまとめたものが本作でした。
続きは小説でーー!
ということでしょうか?
それならば、読むしかないでしょう‼︎

ただコミックスにはコミックスのいいところが沢山ありまして、
まずは高階先生の美しい絵です。
表紙やカラー扉・本編と、全てがとてもきれいでした。
これだけでもコミックスを読む価値ありです!

そして、描き下ろし小説はディック目線の振り返りのような作品です。
一連の流れ、ユウトへの想いを回想しています。
そして、最後に思い浮かべるのはやはり……という、
とてもエモい内容になっていました。

続きもコミカライズされるといいなと思いつつ、
原作に手を伸ばしたいと思います。

4

失ったものより得たものの方が大きいと信じたい

 ユウトが刑務所を出られるようになるまでもっとかかるかと思っていたので、FBIがすんなりユウトを出してくれて驚きました。ユウトの持つカードも確かに強かったけれど、FBIはもっと狡猾な組織なんじゃないかなと思っていたので。でも、無事冤罪も晴れて、次の仕事も見つかってほっとしました。一時的にでも、ユウトの冤罪の可能性を知りながら刑務所に放り込んだのだととしたら、そこで彼が失った尊厳もあるし腹立たしいですが、入所しなければ彼はディックとも出会えなかったかもしれないと思うと、結果論的には良かったとも言えるのかなと複雑な思いです。

 ディックのユウトへの気持ちも、元恋人や仲間を失った寂しさから来ているものではなく、ちゃんとユウト自身への好意なのが分かり、より2人に対する萌えが強まりました。ここまで熱く求められたら、ノンケであっても悪い気はしないですよね。ディックはCIAに、ユウトはFBIに所属することになり、目的は同じはずなのに敵対しているという複雑な関係性の下に置かれることになってしまいましたが、その中でも独立した考えを持つ2人なら、きっといつかまた出会って一緒になれるだろうと信じたいですね。小説も読もうと思います。

2

いいお話でした

よかったです。
思いを告げる場面はユウトからで、それに対してディックの「もう限界なんだ。誘惑しないでくれ」的なセリフは痺れました。
見つめ合い、キスしたり、絡みのシーンも美しかった。
何より瞳が多くを物語っていますね。
切なかったり、愛おしく思っているであろうと伝わる描き方が好きです。

ディックがいつからユウトを好きだったのが聞いてほしかったのですが、それは巻末の小説で明かされていてよかったです。
ディックからは決して思いを告げない、告げられないと決意していたこともわかりましたし。

離れ離れで終わりましたが、この続きの小説ではしあわせな2人が描かれているんですね。よかったです。
コルブスの件を解決させて、きっとあのビーチハウスで仲良く過ごしているのかななんて想像しています。

0

小説1巻=コミカライズ4冊

小説1巻のまるっとコミカライズが4冊で完結です。
3巻のレビューでも書きましたが高階先生で良かった!

コミカライズのレビューを書きなさいよという話ではあるのですが、書き下ろしSSの話を…
STAY収録のお話でも思いましたが、やっぱりDEADLOCKシリーズ(小説)3冊中のディック目線のお話は激しく萌えます。受け目線作品の中にある攻め目線大好きマン。ユウトからディックへの感情は沢山読ませてもらって、その後の2人の甘々も読めるけど、やっぱりこの頃ディックが何を考えてたかって格別にうまい!ごちそうさまです!

2

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