条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hige to suzu to shabondama
同性カップルのふんわり優しい日常生活がつづられています。
家事が壊滅的にできない鈴太郎と、4歳年上で家事全般こなす在宅ワーカーの三太は同棲しています。
2人とも立場も性格も仕事も全く違いますが、2人ともおだやかでほんわかしています。
そして2人ともそれぞれなかなかに癖があるのがおもしろいです。
2人のやりとりのひとつひとつが、うざったかったり、あほっぽかったり、かわいらしかったり、はいはい、と思ったり、読みながら幸せなにやにやが止まりませんでした。
2人とも絶対に別れるつもりはなくて、一生添い遂げる気持ちが固まっていて、それを口にしているところがとても素敵です。
それも気負った感じではなく、自然に、でも、しっかりと定まっている覚悟、というのがとてもいいなと思いました。
三太の元彼が鈴太郎の勤務先に来ては嫌味を言って口論を繰り返している、というのもおもしろいです。鈴太郎が三太元彼の家に行きたいというのもおもしろいし、それを受け入れてしまう元彼もおもしろいです。
不思議な関係だけど、嫌な感じは一切しなくてほんわかします。
少しだけつらいエピソードもありますが、一冊通してやさしいおだやかな暮らしがつづられていて、ほんわかしたり、くすりと笑ったり、しました。
あとがきでymz先生が、「大事な人が死んでしまった後、相手との思い出を振り返る時に思い浮かぶ、いい思い出だけを形成して、寄せ集めたような話が描きたいという目標で描き始めた」と述べていらして、より一層、この作品を素敵に感じました。
絵柄、作風がずいぶん変わられましたね。
細く繊細な線が太めでしっかりして。
最初、これほんとにymz先生?と見直してしまいましたw
内容もこれまで繊細な心理の変化を見せる、ほんのりじんわり系だったのが、ほんわか、笑い、明るさが前面にきている。
ymz先生5作目ですが、本作がいちばん好きです(2番目はラブラド・レッセンス)
2人の何気ない同棲生活の日常がほんわか、それでいて萌えるよう描かれていて、これ!とうれしくなりました。
日常系好きなんですが、何も刺さることも引っかかることもなく風のように通り抜ける作品もあるんですが(私にとってハイ・ファイ・ランデブーがそうだった)
本作は日常の一コマ一コマがイキイキと見えて楽しかったです。
あとがきにあるように「想像以上に人物がはちゃめちゃに元気で自由に動き出し〜」が、なるほどその通りだなと。
先生の中でどういう変化があったのかとても興味深いです。
完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆
面白い ☆☆☆
内容が好き ☆☆☆
絵が好き ☆☆☆
キャラが好き ☆☆
萌える ☆☆
私は普段BLに限らず日常系やほんわかした感じの作品は好んで読まないのですが、試し読みして良かったので買ってみました。この作品は疲れた今の気分にちょうどいいですね。世の中がこんなのだから漫画の中だけでも平和なのが良いっていう気持ちが分かりました。二人でベランダに足を出して日向ぼっこしてる姿に気持ちがほっこりしました。独特の台詞のセンスだったりキャラクターのネーミングセンスも好きです。こういうエロくない作品もっと増えてほしいですね。
心穏やかになるようなエピソードばかりが詰め込まれた作品でした。
ハラハラドキドキが苦手な私にはぴったり。
辛い日もあるだろうけど、日々の小さな幸せが繋がって長い年月を一緒に過ごすんだろうなあ。
攻めさんの家族がすごく好意的で結婚するって聞いたら喜んでくれるところが良い。子供多いと、同性同士で結婚ってこだわらないのかな?子供たちが幸せであればそれでいい、みたいな。一方受けさんの家族は否定的。そこはあまり深く描かれなかったけど。
本人たちの性格、好み、家族背景も真逆な感じだけど、それだからこそぴったりハマる。
攻めが受けにベタ惚れなところも大好き。
受けが女々しくないところも大好きです。
特にスパダリでもなく、美人受けでもないところが日常的に感じられるちびまる子ちゃん的な?作品でした。
自由人鈴太郎と世話焼き三太のカプの、日常の切り取りを詰め込んだ一冊。前の恋の終わりと二人の始まりも、前後をあまり描かずに大事なとこだけを切り取って見せてくれてて、どこまでも独特の空気を保ち続けてました。
現在の時間軸だとワガママっこになってる鈴太郎、過去回想だとめちゃくちゃ可愛くてギャップ萌えです。さらにプロポーズは鈴太郎から。決めるときは決める!決め顔カッコイイ!三太はちらっと家族と訳アリっぽい描写が出てきますが、その嫌な気分を払拭してくれるくらい明るい鈴太郎の家族が良いです。ここで育てば鈴太郎みたいな子ができあがるよね、って納得する感じにじんときます。
そしてエンディングはオープニングの一年後。この演出好きすぎるんですが!この先もずっと幸せなんだなって思いながら読み終われる安心感が良かったです。
実はスピンオフの「ひよこと夜と遊園地」でキヨシの話を先に読んでまして、トウヤがやっぱり白目むいてて笑っちゃいました。でもこの三太とキヨシのカップルは全然想像できず、さらにちゃんと別れたのも信じられなくて、彼らの過去が気になりました。まだまだこの世界をのぞかせてもらいたいです。
ずっと気になってました。
二人がどんな時も相手が愛しくて想い合ってていいなあ。
鈴太郎のいつまでも嫉妬深さ甘えたがりな所三太を支えたい所超明るくておバカさんで壊滅的に家事ができない所。三太の元彼とまで仲良くやってる所。
三太が鈴太郎を甘やかす世話を焼くのが好きな所鈴太郎の家族と仲良くて好かれてる所。
なんて平和なんだろう。
いつまでも相手が大好きで思いやりがあって、いつも相手のことを考えてて。
三太の家族の部分は唯一どうにもならない心の重さとなりますが。
底抜けに明るい鈴太郎がプロポーズしてくれて。
いつもローテンションな三太が浮かれてて。
いいなあ。やっぱりBLはいいなあ。キラキラしてる。
今の三田に影響を与えた元彼に相談までできる突き抜けた鈴太郎。元彼の今彼さん。
二人の出会いや告白シーン。
みんなみんな良かったです。
初めて読んだymz先生の作品でした。
1話目からなんか知らんが涙が出てきて、グスグス言いながら読了しました。
同棲中の鈴太郎と三太のお話。
家事が壊滅的で楽観的、自己愛も高いが三太への愛も深いというか重い鈴太郎。
現実逃避のため家事に没頭し、ついつい頑張り過ぎてドツボにはまっちゃう三太。
2人の面白おかしく、たまに切ない日常を描いた作品で、全く辛いお話じゃないのに尊さに涙腺が緩む。
お互いの長所も短所も分かっていて、長所は当たり前の事に、短所は諦めの域に入ってる2人ですが、言葉や態度の端々に愛情を感じられてホワホワした幸せな気持ちに包まれました。
三太の家族の問題も何となくポーンと飛び越えてくれそうな鈴太郎。
2人の幸せがいつまでも続きます様に。
鈴太郎の家族や、三太の元カレのキャラクターも2人以上に強烈で面白い。
キヨシがなんやかんやで鈴太郎の背中を押してくれるのが良かったです。キヨシとカレシの物語も読みたいと思っています。単行本化希望!
とても、可愛い表紙に惹かれて購入しました。
今まで読んだ、どのBL本より優しいストーリーに暖かい気持ちになりました。
2人の関係性がとても好きです。お互いを理解して、想いあっている様子にキュンキュンしました。
表情や心理描写が丁寧に描かれていて、登場する人物、世界観が大好きになりました。絵のタッチも柔らかくて、特にymz先生の描かれる笑顔に、読んでいる私も自然と笑顔になれました。
仕事が重なり、疲れていた時期に読んだ事もあり、とても癒され、明日頑張ろうと活力を頂く事が出来ました。
〖DMM電子書籍〗
修正 : -
カバー折り返し : なし
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン :
電子限定特典 : なし
備考 : えっちぃ場面はあるががっつりではない。
ふた言 : ダサカワ三太さん。キヨシとカレシの2人も気になるなぁ。
〖紙媒体〗
未読
ymz先生の新たな魅力を再発見しました。
読んでいて楽しいし、ほっこりしてニヤッとしてしまいます。
読み始めは三太が攻めだと思ってたんです。でも鈴太郎が攻めでした。 ww
自由な鈴太郎がともかく可愛いです。子どもか!って何度も笑いました。
三太が鈴太郎姉達にモテモテなのに笑いました。そして正反対の鈴太郎の双子弟。
楽しい家族に囲まれた鈴太郎と、両親から拒絶されてる三太、鈴太郎と一緒なら幸せになる事間違い無いと思います。
それから三太の元彼とその今彼もお気に入りでした。
楽しい気分で読んでいたのですが、あとがきで泣きたい気持ちになりました。あとがきをもう一度チラッと見るだけで目がうるうるしてきてしまう。自分にも重ねてより一層悲しくなってしまう。幸せな2人は永遠に幸せであってほしいけれど、いつかの終わりがあるからこそ美しかったりもするわけですね。
SNSなんかで一次創作のCP漫画をぼちぼち掲載されてるような方は、こんなの憧れで夢のような一冊なのではないでしょうか。
神寄りの萌2
※電子書籍ひかり エッチシーン無し
カバー下、裏表紙無し
日常系BLの中でもかなりのお気に入りになった作品でした。会話のテンポ、普段の2人と受け攻めのギャップ、攻めの溺愛っぷり、すべてがドストライク。家事が壊滅的にできないダメンズ鈴太郎だけど、常に三太のことを一途に考えているところはとっても素敵でイイ男。そして、そんな鈴太郎にベタ惚れされていて、在宅ワークもしつつ家事もこなせる出来た男・三太。彼は髭も生えていて長髪で鈴太郎より年上という落ち着いたキャラなのに、受けなんです! これはたまらない!
鈴太郎がいろんな場面で三太に助けられているのはもちろん、真面目でちょっぴりネガティブなとこもある三太も、鈴太郎の底抜けの明るさ、真っ直ぐさに助けられている部分があって。前者は分かりやすいけど、後者はそう簡単には見えてこない部分だから、周りからするとどうしても三太の負担が大きいように見えてしまう。でも、当の本人は鈴太郎でなければならないのです。この持ちつ持たれつな関係性が最高でした。さらに、三太の元彼のマウントとりたがりキヨシ(笑)もいいキャラですよね。三太への未練があるのかと思わせて、実は今の彼に一途なところ、そして、いつもからかっている鈴太郎に元気がない時は「走って会いに行け」と背中を押してやれる男前なところが、とっても素敵だなぁと思いました。メインから脇役まで、皆魅力的なキャラばかりで、大好きな作品になりました。
他人から見たら取るに足らない話かもしれないけど、本人達にとってはかけがえのない幸せな記憶の断片といったもの。
そういったものが詰まっていて、尊い!という感情以外ありません。
おかん気質でおっとり優しい三太と、ポジティブ自由人な鈴太郎という同棲カプの穏やかな春夏秋冬エピソードが詰まっています。
彼らが繰り広げるたわいのないやり取り。
サラリとしつつも、そこにはめいっぱい愛が詰まっています。
そして二人を取り囲む周囲の人も、暖かい人ばかり。
何があるってわけではないけど、心許せる相手との日常生活ってそれだけで尊いんだな…と。
読んでる最中、なんか自分の平凡な日常ですら愛おしくなる……そんな気持ちになれました。
こういう日常エピソード集って、作家さんの感性が如実に現れると思うんですよね。
そこはさすがのymzさん。
記憶の隙間からこぼれ落ちてしまうような日常を丁寧に掬い上げてくれました。
そして、日常エピに絡めて、彼らの過去や現在、そしてこれから先も見せてくれる。
愛がめいっぱい詰まってるのに、押し付けがましくない。
そのバランス感覚の良さが際立っていたと思います。
ymzさんの作品で「あたたかい場所」という電子単話があるんですが、これと同じくらいお気に入りの作品になりました。
優しいなぁ~
なかなか同棲カップルで、ここまで穏やかなお話はなかったんじゃないでしょうか?
もちろん、小さな心の嵐は有りますよ。
でも、何だかんだ嵐が起きても相手を思う気持ちが勝る。
鈴太郎の家事の出来ないところが、壊滅的で。鈴太郎自身は三太のために(後は誉めてもらいたい)、いたって大真面目に家事をするんですね。
大真面目なところが、ツボる。
布団を干せば、布団叩きを木に引っかけ。
布団叩きを、釣り針で釣ろうとしたり。
電子レンジを使えば、謎の爆発が起きたり。
そんな鈴太郎を呆れたりしながらも、2人が過ごす日常は穏やか。
でも、鈴太郎は三太が大好き。
三太が鈴太郎に呆れた時も、三太が自身の家族と諍いが有った時に八つ当たりされても、意外な位怒らない。
それどころか三太を理解していて、包み込むんです!ここが鈴太郎の彼氏力の素晴らしさ。
ちなみに鈴太郎の家族はゲイカップルと分かっていて、受け入れて。
当に、うまく行っている「うちの嫁」扱いです。三太にとって家族としてみてくれているのは、相当嬉しいことなんじゃないでしょうか?
一生ひとり、貴方だけ大好き、と鈴太郎はストレートに三太に繰り返しつたえます。
まあ、あざとく三太をえっちに持ち込もうとするのが面白い。
三太は、モテモテ。鈴太郎は自分の家族に嫉妬したり、三太の元カレと言い争ったり(大人げない争いですよ~)
三太も、仕事帰りの鈴太郎を公園で待ち伏せたり。
鈴太郎ほどでなくても、ちゃんと三太は気持ちも、態度で示している。
良いなぁ…めちゃくちゃ日常だけど2人が良すぎます。愛が溢れています。
あと、読んでいて吹き出すくらいの会話と行動を鈴太郎がしてますよ!
鈴太郎の家族も面白いのです!
私は、うっかり移動中の新幹線で読みました!
ヤバかった!ぶはっと真面目に吹き出すの堪えましたからね❤️(隣のリーマンさんごめんね…)
ymz先生の新境地。確かに確かに堪能しました。
是非とも、読んで頂きたい作品です。
あったかいお話がつまってるなあと読後に思ったところで、あとがきの「大事な人が死んでしまったあと、相手との思い出を振り返るときに思い浮かぶ"いい思い出"だけを厳選」という文章にじんわり。
やさしさに包まれるような、安心毛布のような、そんな1冊でした。
ポジティブ自由人の鈴太郎とちょいネガで堅実派の三太は
同棲を始めて2年。
同棲、とはいえ付き合いは5年。日々お互いを意識して
ドキドキの連続…なんてことはなく
仕事して家に帰って、ふたりでご飯を食べる。
お花見やお月見、季節のイベントもゆる〜く一緒に
楽しんで。
ほんと普通〜の気心の知れたカップルの日常の風景が
描かれていて、ほんわかとあったかくてずっと
見ていたくなります。
言葉のチョイス、使い方がお上手で、心に沁みました。
キャラクターみんなが温かさで溢れていて、
登場率高すぎキヨシもとってもいいやつでした。
ハラハラするような大きな事件なんてないんです。
普通〜の日々。
なのにどんどん先を読みたくなっちゃう。
一冊まるっとふたりが一緒にいることの居心地の良さが
滲み出ている柔らかい雰囲気に包まれていて、
読んでいてとっても心地よかったです。
甘やかされること&甘やかしてくれる三太さんを愛してやまない鈴太郎と
家事と鈴太郎のお世話が趣味の家事の三太さんは恋人になって5年、同棲を始めて2年。
出会ってからそれなりに時間は経つけれど、鈴太郎は命ある限り嫉妬はするらしい。
いつまで経ってもほどよくラブラブです。
2人の関係を眺めていると、なんか、これはもはや夫婦だなあ、と。
鈴太郎に家事の手伝いされるのを嫌がる(余計な手間が増えるから)三太さんも、
三太さんのメンタルがあかん日には刺激しないように気づかう鈴太郎も、よく見る夫婦の光景なんですよね。
それにね、三太さんてば鈴太郎の実家の台所でお手伝いしているときなんか、完全に嫁の表情なんですよ。
お義母さんとお義姉さんと一緒にお茶飲みながら愚痴りあっちゃったりしてね。
鈴太郎は一見、ちょっとクズっぽい。家族からの評判も含めて。
家事は(壊滅的にできないから)やらないし、甘ったれだし、嫉妬深すぎるし、どこまでも自由人。
だけど、三太さんのことをすごく大切にしてる。
「一生」とか「三太さんが死んだら俺も死ぬ」とか「ずっと一緒にいるって決めちゃった人」とか、そんな重い発言を軽やかにしてしまったりするのだけれど、鈴太郎が言うとなんでかそれは真実なんだと思えちゃう。
日常の中の大言壮語は口からでまかせ感がありありだけど、三太さんに対して言うことだけは本当なんだと思わせる妙な誠実さと男らしさがあるんです。
だから、きっと鈴太郎は三太さんがいないと生きていけないし、三太さんも鈴太郎がいないと生きていけない。
お互いの足りないところを埋め合って、2人で1セットなんです。
それはきっとこれから10年経っても、30年経っても、ずっと変わらない。
そんな2人の「一生」がいくらでも想像できてしまう、にまにまと愛おしさが止まない1冊でした。
付き合って5年目・同棲して2年目の鈴太郎と三太。
二人の優しく流れていく1年間を切り取った一冊でした。
三太が大好きで、三太と仲がいい自分の家族にまで嫉妬をし
壊滅的に家事が出来ず全て三太に任せてる鈴太郎が
アホっぽいんだけど意外と芯はしっかりして入るっぽいのが可愛く、
鈴太郎が大好きで、アパレル店員の彼氏がびっくりするほどに私服がダサいが
家事を全てこなし鈴太郎のお世話をする三太が
カッコいいんだけどどこか可愛くて、
そんな二人が過ごす何気ない日々に
すごくほっこりさせられてしまうお話でした。
まるまる一冊表題作と描き下ろし。
表紙とタイトルがそのまま内容になっていると感じさせる、ほのぼの癒される温かい作品です。
画と内容がピッタリで、さりげない会話の中に、心に残る言葉が詰まっている…
そしてこの世界観、二人の日常生活風景を見ているだけで、なぜか癒されてしまう、
四季を通して描かれる二人の一年が、ケセラセラ…一緒にいるだけでいいと思えてきます。
何もしなくても愛してくれる三太が大好きで、どっぷり甘える鈴太郎。
オカン気質の世話焼きですが、メンタル弱めの三太。
お互いの足りない部分を埋める関係の二人です。
この作品の魅力は二人ももちろんですが、温かい個性的な脇キャラです。
鈴太郎の大家族と、毎週末鈴太郎に絡んでくる三太の元彼キヨシ、元彼の今彼がみんないい人。
三太がゲイであることで家族と関係が悪いんですが、
他が全部埋めてくれるほど、温かい人たちです。
個人的にはキヨシと鈴太郎の関係が好きで、鈴太郎を認めないと言いながら、
三太が旅行で不在になり寂しいと泣きつく鈴太郎を泊めてしまうし、
三太と上手くいかず凹んでいると、しっかりフォローしてしまう不思議な関係。
キヨシの今彼もできた人で、少しせつなさは見せつつ包容力を感じさせるステキな男でした。
姉3人で双子の長男である鈴太郎、
家族絡みの話になると、上と下に圧迫された中間子の侘しさが一気に溢れ出すんですが、
嫉妬と僻みが凄くてかなり面倒臭くてウザいのに、またそれが可愛くみえてしまう。
家族みんな三太が大好きで、だからこそ家族に会わせたくないという、
鈴太郎のヤキモチ焼きぶりが可愛いです。
しかも、まさかの刺客…と、義兄にまで嫉妬する鈴太郎には笑わせて貰いました。
在宅ワーカーで家事に鈴太郎の世話までする三太ですが、
その三太のメンタルを支えているのは鈴太郎だと、後半に行くほど二人で一つだと感じます。
そして、行動するのは鈴太郎ですね。
中盤の秋祭りで、八百屋の旦那に30年夫婦円満の秘訣を聞いた三太、
変わることを望まないこと…と返されてましたが、30年の重みをずっしりと感じる言葉。
この二人は30年後も変わらずケセラセラ…だと思わせてくれます。
描き下ろしの出会いも鈴太郎らしさ満点で大好きです。
そうそう、三太の服が初めからインパクト大でしたが、やっぱりダサかったんですね。
柄ものに柄を合わせるセンスがエグイ…その柄も、オニギリ柄、朝顔柄、般若柄…
二人が出会った時の恐竜柄コートも斬新でした。
ymz先生は描いていて楽しかったんだろうなぁと伝わってくる。
それにしても表紙のピンクリボン柄って…三太のメンタルを優先して我慢する鈴太郎はエライ!
癒しの一冊に是非おススメ。評価は神よりの萌2です。
今までの作品の中では「ハイ・ファイ・ランデブー」に少し近い気がします、攻めの押しが強くてどこか憎めないところも似ています。
電子書籍連載だと持ち味が薄れる作家さんは多いですがymzさんの場合、そちらの連載の方が向いてるんじゃないかと思うくらい「キーリング・ロック」にしろ作品が素晴らしいです。
コメディの触れ込みですが三太と両親の不仲や三太の過去を丸ごと受け止めきれない鈴太郎の落ち込みなども描かれます、それを踏まえてのラスト二話は今までのymzさんの作品に無い新境地という感じでした。
ほのぼのゆるゆる癒しBLです。
ケセラセラを地でゆく鈴太郎(28歳)と、
ヒゲのしっかり者・三太(32歳)の一年間を描いています。
当て馬?
ない!
驚き?
ないない!!
悪い人?
ないないない!!!
あるのは、愛しさと癒しだけです☆
花見に始まり花見に終わる…たった1年間なのですが、
これからもずっと続いていくと思わせる安心感があります。
家事ダメダメだけど、時に男らしく身軽な鈴太郎と、
器用でなんでもそつなくこなすが、真面目で暗い三太。
全然違う2人がお互いを認めつつ、
日々の暮らしを大切にしています。
親から勘当された三太を鈴太郎の家族が暖かく迎え入れます。
こんな家族で育ったから鈴太郎は大らかなんだね、
そう思える素敵な家族にほっこりしました。
三太の元カレのキヨシもその彼氏もとてもいい子です。
登場人物全てに癒される…そんな作品でした。