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boku no utsukushii hito
全寮制の高校が舞台。なんでも出来るカースト上位の吉良。その吉良と同室になった忍のカップル。
忍は大人しく目立たないキャラだが、編入してきていきなり成績トップ。それまでずっと一位だった吉良を抜くことになった。忍の飾らない真面目な人柄に、常にトップであり続けねばならなかった吉良は、自分の内側をさらけ出すことができる唯一の相手として心を通わせていく。
しかし忍には大きな秘密があり。。
ラスト、カシオ先生ならではの仕掛けが用意されています。
美しいひととは誰なのか。
成長し、自分の生き方を見つけていく二人の青年。そしてそこに愛はあります :-)
カシオ先生ならではの、S攻めと被虐受けカップルは健在。
初めて読みました。
レビューに惹かれて購入しました。
みなさんのレビューが素晴らしかったです。
感想だけ。
正直、中立よりの萌です。
設定はとても好きです。ただただ絵柄が好みでないのと、終盤の出来事でうーん、となりました。
周囲が勘違いをした理由は納得できますが、攻めの兄と攻めとは年齢が離れているわけで、うーん…ってなってしまいました。
仕事面ではなおのこと、どのように乗り越えたんだろう、とか色々考えてしまって、一回わけがわからなくなってしまいました。誰が事情をしって助けているのか…。
みなさんのレビューを読んで、もう一度読んで、さらに読み返して…となってようやく感想がかけます。
不安定な線と崩れがちな輪郭線が気になったのは始めからです。受けのことを可愛いと思えませんでした…すみません…。
そこに重めのファンタジーが重なって評価を萌にしました。
ちょっと別作品を読んでみたいなと思いました。
話を!聞きなよ!!!遮ったの君やで!ってツッコミたくなるんですけど、聞く耳もたないくらいの絶望も、それをぶつけちゃうのもツライ…
アンドロイドを管理する製薬会社の次男×愛玩用アンドロイドの友情からの縺れ。B人とは?惹かれるとは?にも考えされらるところがあり面白かったです。
結構tnk出てくるけど、絵柄の雰囲気のおかげで真っ白抜きもそんなに気にならなかった。(電子:ひかり)根元縛ってるとこは、微塵も分からんくて、ときめき要素だけど全く分からんのが残念すたけど…
カシオ先生は人を憔悴させたらピカイチだな!!と改めて思いました。
非現実なお話ではありますが、人間だとかバイオロイドだとかそういう垣根を越えた愛を見ることが出来たと思います。
忍が抱える秘密はその特殊さから周りにはバレてはいけないし、打ち明けることも許されない。「人間」として暮らしていることの重圧は相当なものだったと思います。
そんな生活の中で和彦の存在は忍にとって特別だったはずなのに、歯車は狂ってしまう…。
和彦のバイオロイドやセクサロイドへの嫌悪は幼い頃に理性を無くした姿を見たことによるものだと思うのですが、父親があえてそういう所を見せたんだな、と。
母親もバイオロイドに過剰反応していたところを見ると和彦自身がバイオロイドだと気付かない様にあらゆるところから手を打っていた家族の愛を感じました。
忍が正嗣を和彦だと見抜いたのも偶然ではないと思うし、バイオロイド同士だからとかでもない。そこに感情があって、心が動いたからこそなんだなと思いました。
切ない部分も多かったですが、その中にも愛が溢れた作品だったなと思います。
初カシオ先生作品でした。
すごい作品を読んだなというのが読後すぐに出た感想です。
全寮制男子校を舞台に繰り広げられる物語は、どこか70〜80年代の少年愛漫画を思わせるような、儚く、美しく、ほの暗い雰囲気を纏っていました。
ラスト数ページが特に美しい。
労働力を補うため、臓器移植のスペアのため、子供がいない家庭のため、性行為目的のためetc…
さまざまな目的のために、人間の替わりに人間によって作られた有機的人造人間(バイオロイド)が普及しつつある世界。
そんな中、バイオロイドという秘密を抱えながら名門学園へ編入した忍。
忍とルームメイトの吉良の両視点で物語は進んで行くのですが、キャラクター達の感情の描き方が本当に素晴らしいです。
人間と感情を持つ人造人間の違いは?等、忍という「1人の少年」の存在によって、何が本物で何が偽物なのかがわからなくなる…とても深く考えさせられるテーマでした。
近未来的な難しい設定も現実味のあるものに思えてくるのが本当に凄い。
この1冊に、人の心の闇、そして愛情が丁寧に描かれています。
ぜひ、予備知識無し・ネタバレ無しの真っさらな状態で読んで頂きたい作品です。
カシオ先生は本当に神です!
近未来的なストーリーは想像力の限りを挑みながらも、現実感から生み出す切ない雰囲気が最高に心を痛むほど堪能しました。
全体的に話の設定がすごく精緻で、その展開とどんでん返しもちゃんとユニークなキャラーたちに支えられ、素晴らしい作品に仕上げられました。
近未来の生命の定義とそれにまつわるアイデンティティに焦点を当て、かなりシリアスなテーマに見えますが、情の流れもスムーズに織り込んでています。
何から何まで、blの枠を超える秀逸な作品で、自分の今年ベスト3には入られます。
萌2評価は私の中では十分高評価なのだけど、本音を言うとちょっと惜しいかな、という感じ。これだけのストーリー、2巻に展開しても良かったくらいだと思います。とても引き込まれたのですが、結構テンポが速くてキャラクター達の感情についていくのが大変でした。話が転換する場面で余韻に浸る間をしっかり取ってくれれば、この世界観にもっと深く嵌まれたのではないかなと思います。と、テンポに関してはベストとは言い難いのですが、それでもセクサロイドという難しい題材を他にはない切り口で描ききったカシオ先生の挑戦には拍手を送りたいです。
人工的に造られた「人間」は人間なのか? 誰かのDNAをコピーして造られたならば、確かに元の人間の偽物だとは言えるかもしれません。けれど、完璧にコピーしたということは完璧に人間になったということでもある。それが分かっているからあえて欠陥を作る、その矛盾。淡々と描かれていましたが、なかなかヘビーなテーマですよね。今までいくつかアンドロイドものの作品は読んだけれど、初めて突きつけられたテーマでした。本物の人間にだって性犯罪をする奴がごまんといるわけで、だったら薬さえ飲めば確実に理性をコントロールできるアンドロイドの方がよっぽど優秀ですよね。
人間×アンドロイドの関係は、終盤に進むにつれ大きな変化を迎えます。アンドロイドが偽物の人間だというのなら、私たちは偽物と偽物の恋愛を見せられていることになるわけですが、本物の人間だってこんなに人の心を揺さぶるような恋愛をしている人はごく僅かでしょうね。もはや天然の人間かコピーか、なんてことをいちいち考えるのはナンセンス。彼らにはオンリーワンの感情がある、それがすべてです。吉良が自分の役割を果たすことを決めたのは、生まれ変わった新たな人間として忍と1から関係を築きたかったからでしょうか。ラストの解釈はいろいろできると思いますが、私は悲恋ではなかったと感じています。
うまいなあというのが、読後の感想です。
文学的な深みのある趣で、初めてカシオ先生の作品を読んだのですが大ファンになりました。
現実にバイオロイドがいたら、やっぱり少し気味が悪いと思いますよね。
人間そっくりの造りモノなんてねえ・・・。それでも、我が子だけは特別という、母の気持ちもわかります。
和彦君の抱える葛藤はよく考えたらかなり重い。本物の人間として生きるクローン体がバイオロイドの人権のために人間社会で奮闘するという内容でもいい物語が展開しそうですので、続編があると嬉しいです。
とにかく、忍君が幸せに生きていけそうで何よりです。
最重要部分をがっつりネタバレしているので、読後にレビューを読むことをお勧めします。
バイオロイドが人間社会に活用されているという世界設定で、
全寮制名門校で人間として生活することになった、訳ありセクサロイドの忍と、
同室の学園実力者である吉良和彦の、せつなくて儚いヒューマンラブストーリーです。
しっかりした設定で世界観が確立されているので、重くて深いテーマですが解りやすい。
前半、掛け違えたボタンを戻すことができない二人の関係が、とにかくやるせなくて、せつない…
後半の二転三転する内容は映画のようで、きれいにまとまった作品でした。
~バイオロイド(有機的人造人間)~
臓器移植のドナー、労働力、セクサロイド等モノとして扱われる。
クローン人間なので、造りは人間と変わらないがハーネスという薬を服用している。
~ハーネス~
バイオロイドに理性を持たせると同時に、家畜が家畜であることを一生忘れさせない為の薬。
12時間に一度服用しなくてはいけないバイオロイドの「見えない首輪」。
和彦が忍に心を許した後に、バイオロイドであることを隠していたと知り、
裏切られた想いで許せない和彦は、ハーネスで脅し忍をセクサドールとして扱い怒りをぶつける。
いじらしい不憫受けの忍は勿論せつないんですが、
忍をセクサドール(性欲処理の道具)として抱くことで、
親友以上の感情や欲情に理由付けができると安心する、和彦の切実で複雑な感情描写は見応えあり。
そして、ハーネスを独占する一族経営の吉良家、跡継ぎである兄 正嗣によって、
クローンやハーネスに対する解釈が覆される和彦ですが、正嗣と交通事故に合い和彦だけ死亡。
前半は、バイオロイドはハーネスがなければ野獣だと嫌悪する人間と、
知性も感性もあるセクサロイド忍、双方の心理描写に焦点が当たりますが、
後半は、和彦が同じDNAを持つコピー人間、クローンだと判明した瞬間に、
人間とバイオロイドに違いがないことが証明されるという、素晴らしい構成に唸りました。
そして、バイオロイドに過剰反応し、毛嫌いした吉良の母の本意とは?
心臓疾患のあった正嗣のドナーとして造られた和彦ですが、
成長する程に情が湧いて本人にクローンだと知られたくなかったからかな?
和彦だと気づいた母の一声が「ごめんないさい」だと考えると、
クローンである和彦を嫌っていたとは思えず、ちゃんと愛情があったと感じました。
カシオ先生の描く、淡々とした残酷で冷たい表現は、却ってリアルで人間味を感じさせます。
忍の中で和彦として生き続けるという関係も、残酷ですが二人だけの世界で美しい。
描き下ろしのピロートークは、真面目でカワイイ忍に和彦もキュン。
足長おじさんの正体はもう暫くお預けですが、知った時の忍のリアクションが見たかったなぁ。
久しぶりにクローンネタで面白いと思わせてくれた作品でした。
人であることに付加価値をつける為にあるハーネスの解釈…この分野はやっぱり面白くて好き。
欲を言えば内容が濃いので、上下巻でもっとゆっくり丁寧な描写で読みたかったです。
※シーモア:修正は発光です。