クマとインテリ

kuma to intelli

クマとインテリ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×219
  • 萌16
  • 中立2
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
22
得点
266
評価数
70
平均
3.9 / 5
神率
40%
著者
basso 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
クマとインテリ
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784871827607

あらすじ

「イタリア男、スーツ、眼鏡」がテーマの小粋なCOMIC

初老のインテリ政治家ファウスト・カッラーロはバカンス先でカメラマンの熊男ブルーノと出会う。全く好みのタイプではなかったブルーノに次第に引かれていくファウストだが…。
年齢も立場も越えた愛情をドラマチックに描いた表題作と、30枚以上の描き下ろし作品の「ジェラートにまつわる三つの短編」を加えた 、basso先生の小粋なエスプリ溢れる一冊!

表題作クマとインテリ

カメラマン ブルーノ・バルディーニ
政治家で前首相 ファウスト・カッラーロ

同時収録作品con te コンテ

インテリ眼鏡オヤジ好きのギャルソン ネーリ
左派でゲイの政治家 アルビーノ・ドルチ

同時収録作品Manifesto マニフェスト

ポスターに落書きをしていた男
政治家の秘書

同時収録作品sigaro シーガロ

マルコ(攻め受け描写無し)
オリヴィエーロ(攻め受け描写無し)

同時収録作品ricco e riparatore 金持ちと修理工

金持ち(攻め受け描写無し)
修理工(攻め受け描写無し)

同時収録作品黒山さんのニオイ

雲井、後輩社員
黒山さん、単身赴任中

その他の収録作品

  • ジェラートにまつわる三つの短編
  • あとがき

レビュー投稿数22

しびれる絵とお話

短編集。
絵がかっこいいですね。
特に扉絵、背景、線、構図、コマ割り…かっこよくてしびれることが何度もありました。
人物も色っぽいし(個人的に、目の描き方がちょっと気になるところはありますが)

短編なのにどのお話も物足りないとか、尻切れトンボ感じが一切ない。とてもまとまっている。

文字量、説明が少ないのに、人物の心情がなんとなく伝わってくる描き方が上手いなぁと思います。
セリフ、アングル、表情の組み合わせ、構成がいいからですね。

それと、人を好きになるのに理屈はいらない、ととても感じました。
好きになったら相手のことで頭がいっぱいになって、好きなものは好き、触りたい触られたい、というのが自然にするっと入ってきて心地よかったです。

0

繋がっている物語

クマとインテリは、短編集がゴロゴロ入った作品です。

BLは短編集などでない限り固定カップルが多めなので、固定カップルだけを見ていたい人には物足りない。かつセックスもそんなにしておらずあっさりしているので「どこが面白いんじゃ」と言ってしまう人もいるかもしれません。
またカップルではリバもあるので、リバが苦手な方にはびっくりかもしれません。

個人的には、いろいろなカップルが見れて面白かったのと、bassoさんの感情描写の巧さや設定の作りこみ方、キャラの繋がり方に脱帽です。リバも普段はそんなに読みませんが、リバが自然というかですんなり読んでいました。

多分、男たちってこんな風に自由に恋愛してんだなって(舞台がイタリアなので、愛の国だからこそ、自由が強いかも?)。固定カップルしか見かけない中で、そんな発見をもらいました。

そして、クマとインテリは2話目に収録されています。
表紙のカップルがメインカップルではないので注意です。

特定の2人がイチャイチャするのではなくて、一つの世界の中で生きるカップルたちがつくり上げる世界のような一冊になっています。

【以下、各ストーリーのネタバレ。カップルについても記載】

・1話目…三流政治家とウエイターの話。ウエイターが実は2話目に出てくるインテリこと有名政治家とセックスをしている。三流政治家×ウエイター(最初はウエイター×三流政治家)が本命ですが、有名政治家×ウエイターのシーンが前半にあります。カップル固定派、リバ無理な方は注意。ですが結構ゲイで飄々としているタイプの子は、ポジションが変わったり相手がよく変わったり、こんな感じだろうなと感じることがチラホラ。

・2話目…クマとインテリ、ことパパラッチと有名政治家。有名政治家が受けになっている。有名政治家は、アンチ・ゲイを公表しているゲイ。
 クマことパパラッチは、有名政治家のことに片想いしており、旅行先でたまたま会い、たまたま起こったアクシデントで体を重ねる。しかし、このパパラッチがかなり良い人。タイトルにしている通り、この作品はなかなかキャラクターの感情描写や、ストーリーの積み上げ方、隙をつくようにハッとさせられるストーリーがとても素敵な作品でした。

・3話目…ポスターに落書きする青年×秘書の青年。処女キラーに出会って気分だと、体を重ねる秘書くん。そのドキドキする感じと初体験でイクのはBLっぽい。

・ジェラート短編…三人の男たちがジェラートを食べながら、ああでもないこうでもないと喋る短編。最後の、青年が舌でもう一人の顔についたジェラートをベロッと食べる姿にハッと気持ちが持っていかれます。

・sigaro…煙草が吸えなくなったカップルたちの話。スナック感覚でサクッと終わりますが、その軽さが心地いいです。

・金持ちと修理工…修理工に金持ちがお礼にごちそうを振る舞うお話。と言っても、ごちそうを振る舞うシーンが最後にくるだけなのですが、その終わり方が素敵で、また続きが見たい!とうずうずしてしまいました。これ、クマとインテリに次いで好きなお話です。

1

魅惑の世界観

去年(2019年)ひさびさにbasso名義で新刊が出ましたね!う〜ん好きだわ。
先生にしか出せない空気、絵柄、世界観、最高ですよ。一般紙でも活躍している作家さんがBLも描いてくれる、ありがたい。軽くBLとジャンル分けするのもちょっと違う気がしますけどね。もちろんBL的萌えもあるので、ご本人がどう思って描いてらっしゃるか次第なのかもしれない。

オムニバスの連作です。「amato amaro」「Gad Sfortunato」「アルとネーリ〜」も続けて読みましょう。どっぷり浸れます。
連作の良さが詰まってるんですよ!あっちの話とそっちの話が繋がっていて、でも直接に説明的に繋がっているわけなはない。じんわり広がる多幸感。

人生うまくやってるフリをしてる大人が、年下に振り回されて、年下との触れ合いに充実感を感じたりして、疑って、信じたくなって…大好きな展開。
それがイタリアの政治の世界の中で繰り広げられるもんだから、ひたすらお洒落です。

0

さくさく読めるけれど丁寧な短編集

 basso先生の線が太めで濃い絵のタッチが、イタリアの風景とインテリ男達によく合いますね。短い作品が何本も収録されていて、どれも淡々と描かれているのだけど、1人ひとりのキャラクターを丁寧に練ってあるなぁという印象でした。草臥れたおじさんのふとした時の色気、お人好しな青年の正直過ぎる気持ちの吐露、ベッドでは気怠そうな雰囲気だった受けが涙を見せる瞬間。日常に近いようで、結構ドラマチックな展開があったように思います。どんなにクールに見える人でも、掘り下げていけばどこかに必ず情熱を持っている。こういう描き方、好きだなぁと思いました。

0

人生には恋とジェラートを

イタリア男、スーツ、眼鏡がテーマの短編集。
何と言っても、個性的な絵柄が素敵で素晴らしい。

「con te コンテ」
客の誘いに乗るリストランテの給仕・ネーリ。相手が誰か知らないまま寝るが、実は大物政治家・前首相のファウスト・カッラーロ。
ネーリのセフレは野党極小党の熱血政治家・アルビーノ。だけどネーリは政治に全く無関心でその上無神経で…
このお話の極私的ポイントは、アルとネーリがさらりとリバな所ですね!

「orso e intellettuale クマとインテリ」
このインテリっていうのは、「コンテ」に出てきた前首相のファウストさん。ファウストは実は隠れゲイで、若くて華奢な仔猫ちゃんを拾っておつまみするのがお好み。
そんなファウストの今回のバカンスは南方の島々。
そこで全く好みとは違うヒゲ面の男(カメラマン)にゲイを見破られ、島の奥に一緒についていくが…
一夜の激情とカメラマン・ブルーノの真実は…?
ファウストさん、いつもは攻めなんだけどブルーノに攻め込まれて初受け!…そして初恋⁇

「Manifesto マニフェスト」
この話も政治家絡み。(多分)ファウストの下っ端秘書さんが主人公。
ある晩、家の前に貼ってある政治ポスターに落書きしてた男。また別の晩に落書きを。怒ってマジックを取り上げ顔に大きくバッテンして…
そんな出会い方。遊ばれたと思ったら純情。

「ジェラートにまつわる三つの短編」
①イタリア男はジェラートにはうるさい。マルチェッロのジェラートが一番なのになんで休んでるんだ?息子が男と結婚するっていうんで親父さんが寝込んじまったらしいぜ…
②「マニフェスト」の2人?政治家がゲイだとまずいからと別れ話。でもしつこく追ってきたのは美味しいジェラートを買ってきたから。お前が行きたがっていたマルチェッロのジェラテリーアが久々に店を開けたから。
③事後にジェラート。やっぱりお前んちのが美味いな。親父が持ってきたまだ店に出してない新フレーバー。親父がお前にって持ってきたんだ…

「sigaro シーガロ」
どこもかしこも禁煙で、葉巻が吸えずにイライラするオリヴィエーロ。
やっと1日が終わり、葉巻の味のないキッスをマルコと。

「ricco e riparatore 金持ちと修理工」
水漏れ修理に行った修理工。他の菅も全部見てくれと言われ…
終わったら家の主人がシャンパン?でおもてなし。お礼?道楽?下心?

「黒山さんのニオイ」
これだけ日本人の話。
冴えなくて、すぐ酔っ払う黒山さん。部下の雲井に泊めろと言う。
雲井がおととい襲ったのにね…!
(この黒山さんはもしや魔性の受けおじか⁈)


bassoワールドに引き込まれる!
イタリア男の、中高年になってもどこか艶っぽさのある現役感!くたびれオヤジとは違うスーツ姿の艶もいい。

1

オジサンが魅力的

作者様の別名義の一般作品が好きで本作にも手を出しました。イタリア、政治家、眼鏡、スーツ、大人の恋など好きなものが詰め込んであっておしゃれな雰囲気。特にインパクトのある展開や胸に残るシーンは無かったものの淡々と進むストーリーにいつの間にか引き込まれていました。他にはあまり無いような題材でストーリーというよりは雰囲気や世界観を楽しむ漫画という感じ。絵は好みが分かれそうですが味があって◎他のシリーズも出てるみたいなので気になります。短編集で登場人物が皆年齢高めなのでオヤジ好きの方は是非♪

1

いけます

オヤジ好きの方にはたまらんと思います。
私は学生好きなのでどこで萌えようかと思いながら読んでましたが、舞台がほとんどイタリアで、お洒落なメガネおじさまなので「あり」でした。
特に最後のジェラート談義するおじさまたちが何ともいい!
イタリア人って女性にとても優しい国というイメージですが、好きな人には男性でも甘く語りかけるのだろうな。

1

異国の空気を感じられる本

ずっと気になってはいたものの購入はしていなかったこの本を、先日やっと手に入れました!
お話の大半がイタリアを舞台にしたもので、本の中には日本とは違うカラッと乾いた空気が漂っています。
短編集ですが物足りなさを感じる事もなく、色々な種類のカップリングが楽しめます。
キャラクターのその後が描かれた本も出ており、そちらもすぐに購入してしまいました。
さて、この本の中で私が一番好きだったお話は表題作のクマとインテリでしょうか。
こちらのお話は、素敵なおじさまファウストが照れたり戸惑ったり受けになったりするお話です。
勿論お話も大好きなのですが、ハーフパンツから覗くファウストの脚を見てみてください!
浮き出る膝頭の下にスラリと伸びる筋肉の落ちた脚が本ッ当に、セクシーなんです!
他のお話も魅力を感じるキャラクターが多く、ストーリーも良かったです!
日常を切り取ったような、大事件は無いけれど自然な展開はとても心地がいいです。
bassoさんの描かれる表情や仕種にはどこか隙があり、濃厚な色気が漂っています。
独特な線の感じが慣れないと読みづらいかもしれませんが、私の場合は読了後数日経って再読した時にはもう慣れていました。

イタリアには残念ながら行ったことが無いのですが、ヨーロッパの石畳や気持ちの良い風を思い出しました。
明るい話ばかりではありませんが、素敵なキャラクターを楽しみながら異国の空気を感じられるこの本は神評価にさせていただきます。

2

エスプリ溢れる美しい本

表紙を見て思わずジャケ買いしてしまった本です。

色のセンスや絵柄が好みで、イタリアにオヤジ、眼鏡とくれば私の好みドストライクです。ジャケ買いに後悔はありませんでした。
本の中に流れる独特の雰囲気や、少し切なくてキュンとくるストーリーも素晴らしかったです!物語に引き込まれていく、イタリアにいるような感じが読んでいてたまりませんでした。
どの話も好きなのですが、特にジェラートの話がすごく可愛くてお気に入りです。オッサン受けの年齢が上なのも私にとってはとてもよかったですね。読んだ後ジェラートが無性に食べたくなったのは私だけではないはず。

3

クマ

クマが好きで(ぬいぐるみとか動物の)タイトルと独特な絵に引かれて購入しました。
オヤジ受も初めてでした!でも、オヤジ受って苦手で……
でも、でも、basso先生のイラストなら全く問題なかったです。
なんだか、とってもエッロいんですよね。

一番好きな作品はマニフェストですかね。
短いお話ですが、内容もしっかりしてます。
一回のセックスで抜け出せなくなってしまった受と攻。
たぶん、一目惚れ以上の何かがあったんですよ。
チュッてキスでギャーってなる受がめためた可愛い!

4

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