あおに鳴く・続

ao ni naku zoku

あおに鳴く・続
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神111
  • 萌×247
  • 萌21
  • 中立28
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
34
得点
834
評価数
219
平均
4 / 5
神率
50.7%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
あおに鳴く
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784758078801

あらすじ

記憶を失いながらも新しい生活に馴染んできた菊と仮の保護者の司朗は穏やかな日々を過ごしていたが…徐々にそれらは失われていく。手探りで過去に触れ、自分達が何者なのかを知った菊と司朗の運命は…? 寡黙な男子高校生と記憶喪失の青年の時を繋ぐ連鎖の物語、完結。

表題作あおに鳴く・続

祖父を亡くした天涯孤独の高校生
戦時中からタイムスリップしてきた男

レビュー投稿数34

名前も知らない誰かを知り、その名を呼ぶまでの円環の物語

物語の最後、見事に冒頭へと繋がった、そこに嘆息してしまいました。

一巻の頭で、司朗くんが飛ばした飛行機は水面へと落ち、それと共に知らない男が現れ空を見上げて佇んでいます。
司朗くんがかける言葉は「どちらさま?」です。お互いがお互いを知らないだけでなく、鴻さん自身もまだおのれのことを知らない。

二巻のラストシーン、司朗くんは今まさに飛行機を飛ばした瞬間です。司朗くんはその飛行機を追って空を見上げています。
司朗くんが呟くのは「鴻さん」です。二人、お互いがお互いを知った一年は、鴻さんが自分自身へと立ち返り自分を知り過去を知り、それに落とし前をつけるに至るまでの一年でもありました。

作中で、司朗くんが呼び、鴻さんは呼ばれたのかもしれない、と二人は話していました。
お互いがお互いのことを知らなかった冒頭では、司朗くんは一人になってしまったその寂しさゆえに、そして鴻さんは今際の際の道連れを探したいがゆえに、お互いを呼び合ってしまったのかもしれません。
その御し難い孤独に耐え切れず、名前も知らない誰かを求めて。

お互いがお互いのことをよく知り合い、お互いにお互いが必要だということをよくわかっている二巻の最後では、彼らはそれぞれ相手にとってもはや名前も知らない誰かではありません。
自分にとってかけがえのない、世界にたった一人のその人。
その名前を互いに呼び合っているのでしょう。

行きて帰りし物語。
最高の作品に出会うことができました。

0

爽やかな重たさ

読後しばらく放心しました。
シリアスな雰囲気を挟みつつ、穏やかな日常がベースでキャラの掛け合いもテンポよく爽やかな雰囲気だと思います。ですがラストにかけてズシッと...。
キャラも魅力的で、丁寧な描写に惹き込まれます。
解釈分かれると思いますが、私は幸せな後日談を想像してます。
ストーリーもさることながら、絵が美麗ですね!実は表紙に惹かれて購入したのですが、中身もずっと綺麗なイラストで、見開きページの部分などとても綺麗でした。
あおに鳴くを読んで、灼先生の作品を何作か買いましたが、美麗なイラストとあたたかい作風がとても気に入りました!
何日か引きずりたくなる作品でした。出会えて良かったと思います。

1

ラストの解釈について

ま、ファンタジーですもんね。
前作のレビューにラストがどうなるか不安だと書いたのですが。
タイムスリップしてきた人がそのまま現在で生き続けるのは物語としてあまり考えにくい。
やっぱり一度過去へのケジメが必要となるのはわかる。
が、タイムスリップしてきた時と同じシチュエーションにしたからって、都合良く鴻が消えるのはあまりにファンタジーだなと。
そして、過去が変わって司朗は家族に愛されて育ちましたとさ…はご都合主義ではないですかね〜と思ってしまいました。
そう言っちゃうと最初のタイムスリップからご都合ファンタジーだから、おかしくないシステムなのかもしれませんが。

鴻「心中してくれるなら 俺と生きてくれ‼︎」
司郎が鴻に抱きつき、鴻は消える。

鴻は司朗の今と未来と過去に対してできることをしたい。
今の自分と司朗を心中させて。
結果、司朗の過去を変え、今と未来を変えることになる。
「俺と生きてくれ」は今の自分の気持ちと共にあってほしいという意味かなと。
そりゃこれだけのことをやられたら司朗は鴻のこたを一生忘れないでしょうね。

ラストの「次は俺の番だろ」「鴻さん」
このセリフがいろんな解釈ができるので、それを読者に委ねたんですよね。
だからモヤったりハピエンだと想像したり、いろんな感想が出るのが当然で。
そういう結末にしたんですよね。

てことは、読者それぞれが思う好きな解釈をして楽しめばいい。てことですよね。
そういう作品なんだと。

ラストはこういう意味ですよ!とわかりやすく提示されるのが当たり前ではない。
そう言われている気がします。

私は「次は俺の番だろ」と言うからには、何らかの方法で司朗と鴻が再会するのだろうと感じました。
家族写真が変わったのだから、過去が変わって司朗の人生、記憶も変わっていると想像できる。
なので司朗の頭の中で「次は俺の番」が見えたのではないかと。
例えば、過去が変わった(新しい)人生の中の知り合いに鴻のそっくりさんがいて、鴻の生まれ変わりか子孫だと確信したとか。
あるいはその人が目の前に立っているとか。

BL的にもストーリー的にもよかったので尚のこと、この終わり方に賛否が出るのはわかります。

萌えポイントたくさんありましたが、特に好きだったのは
初めてキスした後のやりとり。
司郎の剣の構えに「男前…‼︎」とうずくまっちゃう鴻←だから前巻の菊の構えのコマより、司郎の試合中の構えのコマの方が大きかったのね…と納得しました。どっちもかっこいいけどコマの大きさの違いは何?と思ったので

あと、叔父は菊次郎が好きだったんですね。

0

これだから恋は難しい…

前作から読みました。前作より2人の仲の良さが増していてほのぼのする場面や菊さんの可愛い顔にキュンとする場面が多かったです。
後半になるにつれ怪しい雲行きになりページを恐る恐るめくってました。読んだ人には分かると思いますが最後まで過去と現在『どちらを守るか』分かりませんでした。読み終わった今もどの選択がベストなのか分かりません。
一つ一つのコマに重要な部分が書かれていて1周では分からない場面がたくさんあります!
是非皆さんも読んでみてください

2

私の解釈とその後のハッピーエンドきいて下さい!

今更なんですが2巻分読ませていただきました。
確かに!モヤモヤ、よく分からない結末。

だからこそこの後読んで頂きたい。

鴻さんが消えた後、写真は司朗と両親が笑っているものに変わっています。
そこで司朗の過去から現在が変わっているのです。

鴻が遺骨を残した状態で戦死したのでしょう。
菊次郎はやがて鴻を諦めます。
妻子を愛し孫を愛し亡くなるのです。
司朗は穏やかな青春を過ごしています。
父母も健在です。

一瞬で未来が変わりました。
司朗が
次は俺の番だろ、って呟いているうちに。

鴻さん、最後のページの言葉です。
そこには描かれてはいないけど鴻がずぶ濡れで立っていたのです。
彼を見つけた言葉が
鴻さん、なのです。

見つけられた彼はたぶん、生まれ変わり。
司朗を見て妙に懐かしく愛おしく、やはりほとんど覚えてはいないのだけれども当然のように2人は特別な友達になります。

司朗も自分がなぜ初対面のずぶ濡れ男に鴻さんと声掛けたのか分からなくなっています。
でも、絶対に放さない、離れない。
彼らの青春はこれから始まるのです。

灼先生、ガトーコミックスさん
こんな感じで!
30ページ程で良いのでなんとか宜しくお願い致します!

4

読後の余韻がすごいです。

タイムスリップという言葉に惹かれて読みましたが、ここまで号泣したお話は初めてかもしれません。

結末については、悲しいお話としての結末と、希望のある二つの解釈ができるかなぁと思いました。
(以下ネタバレですのでご注意ください。)


一つは、過去に戻った先で鴻さんが死んでしまうこと。
「あおに鳴く」冒頭で鴻さんが特攻隊員ということがわかり、過去のあの状況に戻ってから生存できる可能性は限りなく低い。
けれど、菊次郎さんは鴻さんの遺体を確認した人がいないから諦めきれず、家族を愛することができなかった。鴻さんは自分が死んだことを菊次郎さんに伝えるために過去に戻ったのかなと思いました。
(遺体が見つからなかったのは、死の直前に身体ごとタイムスリップしたためでしょうか)

鴻さんの死をはっきり理解したことで、鴻さんを待ち続けることが終わり、菊次郎さんは家族を愛せるようになった。そのため、写真の中で司朗くんの両親が一緒に笑っている。
鴻さんは、自分の命をかけて司朗くんに家族の愛を与えさせた、という解釈です。
(「俺と一緒に生きてくれ」という言葉もここにかかっているのかな、と思います)

もう一つは、過去に戻った鴻さんが戦争から生きて帰ること。
菊次郎さんの元に帰った鴻さんは、司朗くんに話した通り、菊次郎さんとちゃんと話をした上で婚姻の背中を押したのでしょうか。
菊次郎さんは鴻さんへの未練を断ち、家族を愛す。司朗くんは両親の愛を知る。
司朗くんが最後に飛行機を飛ばしたとき鴻さんと再会できる希望もあるのかな、と思いました。

個人的には、前者なのかなぁと思っています。鴻さんを失った司朗くんのことを思うとつらいですが……。
いずれにしても、鴻さんが過去に戻ったのは司朗くんの未来のため。二人の深い愛を感じた、悲しいけれどとても優しいお話でした。

14

やはり謎

やはり二人は!

なかなか行間を読む力が足りないので難しかったです。
何があったのかはわかったけど、叔父と菊と司朗の変化の理由がイマイチよく理解できず。

祖父と鴻の関係が切なくて。祖父はずっと待って待って…。死後一週間後に鴻がタイムスリップしてきて。

鴻は最後は司朗と生きてくつもりで川へ行ったの?
ケジメって言ってたのに。
それとも祖父の元に行きたかったの?

最後も謎だらけで。
解説本があればなあ。まだまだ読解力がたりないです。
また時間をおいて読み直します。

0

数回読むと感想が変わってきます!

初めてこの作品を読んだ時は悲しくて涙がとまりませんでした。

時間をあけて数回読むと、最後の終わり方に少し希望があるように思えてきます。

鴻は過去に戻って、菊次郎と話をつけて落とし前をつけてくると言ったので過去に戻った瞬間に戦争で死ぬわけじゃないんだなと。
そして有言実行した通り菊次郎と話をしたからこそ司朗の家の写真がじいちゃんとの写真から家族写真になってます!

最後は個人的な願望ですが、
次は俺の番ってことで、飛行機を飛ばして落ちちた瞬間、鴻が戻ってこないかな。
鴻が過去に落とし前をつけて前進することで未来の司朗が家族に愛されることを知れたから次は俺が鴻を幸せにするって意味だと良いな。

って思ってレビュー書いてますが、漫画の帯に「これは一瞬で永遠の愛」と書かれてました。
この言葉だと帰ってこないのかな↓
なんにせよ素晴らしい作品です!

1

前向きに捉えたいラスト

初読みの際はこの結末が辛くて、司朗の気持ちを思うとあまりに残酷だと思ってしばし涙が止まりませんでした。

今回読み返してみて、鴻は帰ってくるんじゃないかと、いや多分帰ってくるなと思えたんですよね。
そのまま帰らないなら「俺と生きてくれ」とは作者さんは鴻に言わせないのでは?なんて思ってしまいました。
都合のいい解釈かも知れませんが。
最後にもう一度紙飛行機を飛ばして、戻って来た時に鴻もまた戻って来ると信じています。
そう思わせて泣

感想が前後しますが、この続巻では初キス初Hが描かれておりこちらに非常に萌えました。

何故鴻が司朗の所に来たのか謎も解けスッキリもしましたが、過去の悲恋が切なくて胸が痛みました。
それと共に司朗の複雑な気持ちも共感でき、切なかったです。

余韻が強烈で、しばらく頭から離れない。そんな作品でした。

8

うん???

すごい良い作品です!
でもこれでおわり??
もし鴻が戻ってこなかったら菊次郎さんにした事をまた司朗にもしてしまうことになるから、絶対戻ってくるよね…?
じゃないと元も子もない話になるよね…?!
だったらもうちょっとなにかほしかったです
こういう色々考えさせる含んだ終わり方が美しいかもしれませんけど、
それよりなんか物足りないモヤモヤの方がもっと残りました…
続編の続編が読みたいです!

3

司朗くんの願いは叶うのか?

『あおに鳴く』の続編です。
灼先生は絵が丁寧で、コマ割りがスッキリしているので読みやすいです。

高校生 嘉山 司朗と記憶喪失の青年 菊(与田 鴻)のお話。

前作では、頻繁に「誰か」から、首を絞められている悪夢を見てた菊さん。
とうとう、その「誰か」の顔を見ることができました。
それは「司朗くん」の顔だったのです…。
今作は、その続きからになります。
目が覚めた菊さんは、夢の内容を覚えていませんでした。
ただ、司朗くんを見た気がするだけ。
司朗くんに対して不器用ながらも感情を表すようになった菊さん。
なんと拗ねるようにもなりました(笑)
そんな可愛らしい菊さんに、司朗くんはキスをします。
「アンタは居座ってりゃ それでイイ」

2人が惹かれ合うほど、真相に近づいていきます。
ある日、司朗くんのお祖父様のアルバムを見ていました。
そして、たまたま見つけた写真の裏面に書かれた名前を読みます。
「…与田…鴻……?」
その瞬間に、菊さんの記憶がよみがえります。

誰かが悪いわけではない。
鴻さんと菊次郎さんがもっと遅い時代に生まれていたら、きっと違う運命だったはず。
お互いに想い合っていたのに、結ばれなかった2人の恋。
菊次郎さんの縁談を素直に祝福できず、逃げるように入隊を早めた鴻さん。
そして、戦争で死ぬ瞬間に神様に祈ったのでしょう。

悩んで苦しんで、それでも鴻さんを受け入れた司朗くん。
「俺は身代わりなんて無理だ だから俺にして」
そして、2人は結ばれます。
なるほど…。「連鎖のラブストーリー」はこれだったのか。

どこか冷めていて、生意気で、執着もしない司朗くんの心を変えたのは、まぎれもなく鴻さんでした。
今も明日もそばに居てくれればいい。
しかし、鴻さんは別の未来を選びました。
自分のいた世界に戻り、菊次郎さんの遺灰を1人で海に撒くと。
なぜ、鴻さんは戻るのでしょう。
再び、こちらの世界に戻れる術はないのに。
自分を待っている菊次郎さんのため?それとも、司朗くんのため?

最後は、出会った場所で出会った時の再現をします。
菊次郎さんの模型飛行機を飛ばす司朗くん。
傍に佇む、空帽、航空服、航空手袋、航空靴、航空眼鏡を身に着けた鴻さん。
鴻さんは司朗くんに向かって叫びます。
「俺と生きてくれ!!」
そして…。

鴻さんの自分の世界に戻る願いは叶えられました。
自分の世界で、菊次郎さんへの「落とし前」はつけられたのでしょうか?
そして、司朗くんの願いが叶う日が来るのでしょうか?

この作品が、賛否両論になるのも無理はありません。
ハピエンではなく、バッドエンドでもない、そしてメリバなのかもわからない。
司朗くんの悲しみと切なさを共鳴するようなラストです。
ご両親やお祖父様、そして鴻さんを失ってしまった司朗くん。
この先、司朗くんが人を愛せるのか心配です(泣)
きっと、この作品の読者様全員が続編を希望していると思います。
司朗くんを救済して欲しい…。

「記憶喪失」と「タイムスリップ」の非現実的な世界観が、最後まで損なわれません。
読後は、読まれた方の捉え方でそれぞれの余韻に浸れる作品です。

僭越ながら、司朗くんの願いが叶う日を、私も心から祈っています(涙)

5

しっかり他の方のレビューを見てから読む作品でした。

絵も綺麗。
ストーリーもテンポも上手い。
だけどあの最後がどうしても受け入れられませんでした。
最後で全てを台無しにしてしまっている感じが否めません。
私の読み込み方が甘いのかなと思い、他の方の考察で何か得られるかも…と思ったのですが、同じような感想の方が多く。

最後数ページ以外は個人的に神作品だと思うだけに残念です。
なぜ編集はあのネームを通したのかがとても疑問です。
二巻続けて読みましたが、不完全燃焼感が拭えずもやもやします。
人にはお勧めできません。

2

ずっと静か

1巻、2巻読了。

良くも悪くもずっと「静」という感じでした。「静」と「動」の「動」がほぼない感じ……
クライマックスであろう部分も「静」

ストーリーに起伏はあるはずですが…絵柄の影響かなぁ……主人公司郎くんの性格の落ち着きゆえかなぁ………行間を読む必要性が多かったからかもです。
わたしにはあまり合いませんでした。

1巻の時点では「静」が続いても気にならなかったのですが、完結巻の2巻でもそれだと物足りなかったです。

キャラデザはものすごく好みでした。特に司朗くん&菊次郎さんが本当に魅力的です!

2

うっすらネタバレかも

登場人物に対して優しいようで手厳しい。夢を見させてもらえないというか、ファンタジーなようで現実味のある宿命や試練がそれを許さないし、キャラもそのように動いてしまって、最後の最後まで男同志なら、悲しいけどこれでいいんだ、気持ちはよく分かる的な終わりかたをしてしまったのかな?でもそれこそが本作の魅力で、なんとも言えず心動かされるのですが。

8

タイムスリップは好きだけど消化不良

紙本
修正…白塗り
カバー下…イラスト
カバー折り返し…コメント
あとがき…なし

1

ちょっとわかりにくい

続巻は、二人の関係が深まり、はっきりと恋愛に。

司朗の叔父はそれを心配するが、菊さんの方はもう覚悟ができているようだ。

しかし、やはり最後に、菊さんは過去からタイムスリップしてきたことが明らかになる。そして、なんと司朗の祖父、菊次郎の想い人だった。

司朗は、自分が祖父の身代わりだと想うが、菊さんの覚悟は決まっているようで、けじめをつけてくる、と過去に戻るところでエンド。

これで完結なんだよな。

なんというか、シリアスなストーリーながらも全体にギャグ基調で、しかしセリフや表現がなかなか分かりづらく、ストーリーや心情を追うのが難しい。
なんかすっきりしなかったなあ、という印象が残った。

3

素晴らしい作品

名作です。心の中が埋め尽くされました。
ハッピーエンドではないけれど、ないからこそ?こんなに胸を焦がすのでしょうね。

鴻さんは、司朗の生きるこの時代に居てはならない人で、おそらく特攻隊かな…そしてそして嫌だけど、悲しすぎるけど命を落とす人で。
命を落とす間際の生と死の狭間だからこそ神様が奇跡を起こしてくれたのかなって思いました。
だからどんなに願っても鴻さんが決断しなくても司朗とずっと一緒にはいれなかったんではないでしょうか。
すごく悲しいけど。
鴻さんは大好きな司朗の為に未来を変えて運命を全うしたのかな…。
司朗は菊次郎さんの二の舞にはならないで幸せに生きて欲しいです。



あと司朗。めちゃくちゃかっこよかったです。


14

♯残念な気持ち…

私も皆さんと同じです。

バッドエンド、メリバなどハッピーエンドでない終わり方をする作品も少なくありません。
受け入れられる作品とそうでない作品、それはそういう終わり方を想像できるかどうかです。
作風やキャラクター、途中の経過…そういうところから感じ取れる時が多いのです。

しかし、こちらの作品はどうでしょう?
キャラクターの背景や現状から、ハッピーエンドを期待してしまう作品ではないでしょうか?

バッドエンドが納得できる作品もありますが、今回は違います。
読んでいた誰もが幸せな結末を期待していたと思います。

読者は、途中に辛いことや腹が立つことがあっても、終わり良ければすべて良しと思いたいのです。

そこらへん、考慮して作品を作って欲しかった…。
ラスト以外は素晴らしかったので、非常に残念です。

続編があれば、むしろありきたりな程のハッピーエンドを期待したいくらいです…

8

むむむ

「完結!」の帯に小躍りしながら購入。
さっそくと読み始め。
読み進めるほどにジワジワ良い話だなと
待ったかいがあったなと。
少しずつ惹かれ合って、爺さんとの思い出。
失った記憶を取り戻して、爺さんの辿った道を知る。
それでも、かわりでもなく。
惹かれ合って、二人歩き出し。

そんな二人を微笑ましく読んでいたのです。
なのに。。

ん~・・・これは賛否両論というのでしょうか。
私に読解力がないだけというのでしょうか。

正直あのラストはわからん。

なんであーなのかがわからない。
何を納得してあの結末にたどり着いたのかがわからない。
もう少し先の未来が描かれる予定があるのか。
本当にあれで終わりなのか。

「完結」の言葉がなければおとなしく先を待つという意味で
「神」評価にしたいところなのだが
正直これが顛末だというのならば
理解ができないというしかできないのが苦しい。

もう少し寝かせてから再読したらわかるのやもしらん。

12

もやもや

ネタバレありの感想です。ご注意を。



皆様がもやっとする気持ちがよーく、よーくわかりました。これはきっっついですね。もやもや感半端ないです。鴻さんがあちらに帰ることはだれにとって幸せなんだ!???誰も幸せじゃなくないか?ケジメとかつけなくていいよー。文面にもあるように鴻さんの自己満。(気持ちは分かるけども)
それでも、ちゃんと司朗の元に鴻さんが帰ってくるならいいんですが。

せめて、、せめて、ある日司朗が学校から帰ったら鴻さんがこちらの世界に帰ってきた、、という落ちで、ほっとする終わりなら神だった。けど、これで完結とはあまりにも司朗が不憫。
司朗は生い立ちも寂しいものなのに、鴻さんまでいなくなるなんて司朗がかわいそうでならない。
可哀想な生い立ちは元々おじいさんが原因なのに、鴻さんが向こうに帰ってまた一人になるのもおじいさんが原因。(鴻さんに会えたのはおじいさんのおかげだとしてもですよ!)おじいさんが悪いわけじゃないけどやりきれずもやもや。。

鴻さんが消えてからの日々の生活をしている司朗を想像するだけでつらい。鴻さんよ、離れ離れではなく、司朗のそばにいて一緒に生きてくださいよ。。

最後のシーン、今度は司朗の願いが叶うという希望ある解釈でいいのかなぁ。。

作者さま、どうか2人を幸せにしてあげてください。欲を言えば私も幸せな気分になりたい。
好きな作品だけに、読者も司朗にも救いをいただきたい!!このままではもやじにしそうで大変です。。。

ほんと、作品は大好きです。神にしたいのですが、行き場のないもやり感と、これで終わってほしくない、この先2人の確かな未来と幸せな姿をみたい、きっと見れる日が来るという希望を込めて中立にさせていただきました。

8

納得はしている

結局タイトルは「あおに鳴く・続」
前の巻が出た時に、1巻で完結じゃなくて明らかに続くのなら、それなりに巻数を表示してほしいと強く思ったのだが、この完結編についたタイトルが「あおに鳴く・続」。
「・続」
確かにな、「続き」だし。
これが「続・あおに鳴く」だと意味が変わってきちゃうし、前の巻に「前」とか「上」とか「1」とかついてないのに、いきなり「後」とか「下」とか「2」にするわけにいかないし、間違いなく「続」きな訳だし。
という話はもうこれ位にして、
何故、菊が司朗の前に現れたのかはちゃんと回収されたけど、
良い感じに結末付けて、完結したっぽいけど、
この終わり方って、、、、。

このお話、次にコミックスが出るようなことがあったら、こんどは「続・あおに鳴く」だろうか。

3

終わり方さえ違っていれば…

私は、メリバも、死にネタも、その作風に合っていて、納得のいく終わり方であれば構わない派です。出来ればハピエンであって欲しいけれど、そうじゃないことで魅力が増す作品もあるし、より良い余韻が残る作品もある。

でもこの終わり方はあまりにもしんどい。
この続きは読者一人一人が思い描いて下さいという趣旨だとは思うのですが、個人的にはぶつ切りで丸投げされた感が大きくて、余韻を味わう余裕すらありませんでした。
ラストの「次は俺の番だろ」ってどういう意味?
今度は司朗がタイムスリップして鴻さんを追うの?
終わりがあまりに急すぎて、見せかたが残念というか、あと数ページ描き下ろしをつけて流れを変えれば全然違う印象になっていたのに、本当にもったいないなぁという気持ちでいっぱいです。

ただ、前作での伏線を綺麗に回収し、過去の菊次郎と鴻さんの物語も丁寧に描き、謎を残さずきちんとまとめたのは素晴らしかったし、何より、前作ではなかなか進まなかった司朗と鴻さんの関係が一気に進んだのは嬉しかったです。
出来ればもっとずっと2人が幸せそうにしている姿を見たかった…。


はっきり「完結」と書かれていたので難しいかもしれませんが、いつかこのつづきを読みたい。
今はなんというか不完全燃焼な気持ちでずっともやもやしています。

ラストさえ違えば神だったのに。本当にもったいないし、残念な気持ちでいっぱいです。
今回は続編への希望を込めつつ神寄りの萌×2評価とさせて頂きます。

15

望みは遥か

読後、ちょっとどう受け止めて良いか葛藤しつつ
読み返してもやっぱり愛しい司朗と菊さんの温かい日々です。
二人はもちろんのこと、菊次郎さんも重澄もそれぞれの想いがあって
複雑ながらも誰かを責めていいはずもなく
確かなのは変われはしないまっすぐな気持ち。
菊さんがもっとシンプルに司朗の側にいてくれたなら
わかりやすく幸せだったのかもしれませんが
きっとそうじゃないところも込みで司朗は好きだったんだろうな。
いくら菊次郎さんのことがあっても
司朗を好きになったのは嘘じゃない菊さんを私も信じたいし
けじめをつけたがる誠実さが“鴻”だったのでしょう。
ひとを想う強さに時代は関係なく
むしろ経過してしまったからこそ簡単に無かったことにはできないのかもしれない。

どうか、司朗と鴻が再び出会う未来がありますようにと願わずにはいられません。

5

司郎が報われなくて辛すぎる…

読み終わった感想は、う、嘘だろおおお!というモヤっとした気持ちでした。
寂しくてたまらなくなり、タイムスリップという簡単には解決できないその設定を恨めしくも思いました…

結末以外は神神神です!

お願いだから、続きを…続きを…
続きが出ない限り辛くて再読できません…

<アニメイト小冊子>
2人のお誕生日話。
漫画の続きではありません。
(この小冊子に続きという名の救いがあるのでは?!?!と思ったのですがほんわかエピソードでした)
最後2ページエロ有り。

5

司朗には確かなハピエンが用意されて欲しかった

 途中まで結構良かったんですが、やはり私も最後の部分が引っかかってしまいました。菊が以前好きだった相手は司朗の祖父である菊次郎。菊が彼とどんな関係性を築いていたのか、また、司朗は菊次郎や両親とどんな家庭環境で育ったのかが明かされます。作品の根幹となるこの2つのストーリーは、切なさとやりきれなさも含んでいて、物淋しい余韻の残るものでした。ただ、そこが良かっただけに、最後の菊の選択は受け入れるのが難しかったです。

 一度は愛した菊次郎にも、今愛している司朗にも誠実に努めたいからこその選択なのはとても分かります。でも、なんだか菊がもう一度現代へ戻ってこられる確信が持てなくて…。選択自体への疑問というよりは、そもそもこの作品におけるタイムスリップがどのような手法で行われているのかがぼかされていることへの不満と言うべきかな。もし菊が戻ってこられず、司朗が1人のままだったら、彼にとってあまりにも救いがないじゃないですか。救いのない作品は好きだけど、この作品には求めてなかったなぁ。タイムスリップ時の描写をぼかすなら、ちゃんと菊が戻ってきたところまで描いても良かったんじゃないかなぁと思います。司朗がようやく心安らかに過ごせる居場所を得たという描写が欲しかったですね。

6

題材は好き

題材は神レベルに好きなもの。でも「もやもやもやん・・・」と宙ぶらりんなのは得意ではないので申し訳ないです、中立です。楽しみにしてたんだけどなあ・・・せめて最後の最後に一絵欲しかった。
第六話~最終話(11話?)とあり、雑誌掲載分だけなのかな。カバー下の農作物で和む二人の図だけが癒しなのか???ううう。

**以下盛大にネタバレ

当巻では、名無しの菊さんがお名前を思い出し、記憶を取り戻し、司朗の祖父の事をしり・・と様々なことが終息に向けてぎゅーーーーーーーーーーっと煮詰まっていくのですが!

最後の最後に、なぜ戻る・・・(号泣)
先生の作品ではありますが「先生、いくらなんでもこれはあんまりだー」と、少々モノ申したくなってしまいました。
こちらに来たトリガーはなんとなくわかるんですけど、あちらに戻るトリガーは一体何だったのよ。
あの飛行機?
じゃあ呼んだじゃん、最後もう一回水にぼちゃんと落ちてきてほしかったんだけど。
もう一回落ちてきたんですかね?私の本だけ落丁ですかね(涙)と何度も確認してしまった最終頁でした。
良い意味でも悪い意味でも余韻半端ないコミック、ベスト3入り確定です。
辛口で申し訳ありませんでした。

4

続きくれ難民


死ネタとか別離とか本っっ当に無理なので
ちょっと不安がありつつも一冊目を読み、最初の不安も忘れてのうのうと読んでたわけですよ…

こ、こんな漫画に、出会わなければよかった…!!!!

怖い怖いと思いつつ頁をめくって、最高に幸せな瞬間を迎えた刹那の急降下
急降下?違う、粉砕した


私の心が破壊された…!!!!!


朝の出勤前に読んでいた私が悪いのですが
大号泣しまくりで目は腫れるわ鼻水からの鼻詰まりでってこれレビューじゃないじゃないか!!

私の脳内補完では、俺と生きてくれ、の答えとして司朗が鴻さんを抱きしめて答えた
つまり、二人は一つになった、と、するのが私の幸せになれる妄想です。
もうあとは何も考えたくない…続編が出るまで二度とこの作品は読み返さない事でしょう。

私の気分は最悪ですが
切ない恋物語としては、心の底から最高でした。

27

モヤモヤするぅ…でもすきぃ!

この作家さんの本は初めてだったのですが、凄く良かった…ん?良かった…?うん良かった。
良かったんですよ…ゆっくりながらも、それすら心地よいと思えるストーリー展開や、司朗や菊さんへのドキドキ感やキュンとする感じとか、シリアスなんだけどちょっと気が抜ける瞬間とか、物語と絵のバランスとか……紛うことなき神評価!なんですけど……
やっぱり最後にもう一息!2人が幸せな瞬間で終わって欲しかったと言うか、離れ離れになってももしかしたら…!なんて一縷の望みとかじゃなくて、もっとわかりやすい何かが欲しかった…

その後の流れを妄想だけで補完するなら、もう一度菊さんと会えて…とか、菊さんの孫と司朗が出会って…とか考えるんですけど…
一方で冷静な自分が
きっともう菊さんは戻ってこないし、司朗は両親からの愛情は知れたけど菊さんは失ってしまったんだ…もう二度と会えないんだ…
とか思ってしまってモヤモヤモヤモヤ……

この手の終わり方、好きなんですけどすっごく引きずってしまいます…。
すごーくすごーーーく良くて、電子で買ったあとに紙もポチッたくらいなんですけど…どうか…どうか続きがみたい!

29

続編を激しく所望します

『あおに鳴く』の2巻目。

突然現れた、記憶を失った男・菊と、しっかり者のDK・司朗のお話。

菊が現れたときの服装。
そして司朗が名付けた「菊」という名前。
菊はどこからやってきて、何者なのか。

を軸に展開していくストーリー。

なのですが。

少しずつ「こちら」の世界になじみ始めた菊さんと、菊さんに惚れちゃってる司朗の、糖度たっぷりな同居生活、といった描写からスタート。初っ端からめっちゃラブラブで、え、この二人ってこんなに進展してたっけ?とちょっと混乱しつつ読み始めました。

が、そこから少しずつ見えてくる菊の過去と、菊次郎さん(司朗のじいちゃん)のエピソードに突入した時はキタ―――!と萌え捲り。

そして、じいちゃんの身代わりは嫌だと告げる司朗と、菊次郎ではなく司朗を愛していると伝える菊の恋愛模様に萌えMAX。

が。

ん?
んん?

え、これで終わり?

菊が過去に決着をつけに行くというシーンにも疑問符が。なんともご都合主義な感じ。

要所要所にまかれた伏線。
萌える過去。
そして菊、ではなく鴻と司朗の想い。

いやいや、ここからでしょ…。
ここからが萌えどころでしょ。

なのに、これで完結?なんですか?

シリアスな展開でありながらシリアス過ぎず、所々で入るギャグに笑い、そして司朗の友人やおじさんといった魅力的な登場人物たちもたくさん。なのに、萌えが昇華せずに中途半端なまま終了してしまった感があり、なんとももったいないなと感じました。

数多くある伏線を、もう少し上手に回収してくれたなら、あるいはめっちゃ萌える神作品だったのにな。

面白く、萌えの詰まった作品だっただけにちょっと残念でした。

出来れば続きを描いてほしいです。
でもなー、これって、鴻さんが過去に戻って菊次郎から逃げない選択をしたら、未来は変わるよなー、とも思ったり。

評価に悩む作品でしたが、総じて萌えは感じたので萌え×2で。

13

号泣放心。完結でなければ神評価でした。

アニメイト限定セット購入。
小冊子は2人が仲良く暮らしている夏~冬にかけてのお話でした。(詳細は小冊子レビューにて)


本編…、これで完結はスッキリしない。
いろんな感情が吹き荒れて、いまは放心状態です。

私の中では確実に神評価でした。
萌える部分が多々あり、ニヤニヤと床ローリングしながら読んでたのです。
与え与えられ寄り添って生きる2人の姿は幸せそうで楽しそうで。
特に司朗の家庭事情を知ったあとは、菊さんが側にいてくれて良かったなと心底思いました。

それが・・・。


(↓大きめネタバレ含んでますのでご注意)



1巻から引き続き、司朗が学校に行っている間は菊さんは家事や畑仕事をして暮らしています。
"いつも表情が変わらない司朗を笑顔にしたい"のが菊さんのやりたいこと。
司朗の様子をうかがいつつアレコレ画策するけれど、
あっさりと司朗を笑わせる友人には勝てないとションボリしてる菊さんが可愛いです。

そして司朗は菊さんが側にいてくれたらそれでいい。
のびのびと拗ねたり怒ったり笑ったりするのを隣でみていたい。
2人の距離は少しずつ少しずつ近づき、気持ちを通わせるようになります。

そんな中、菊さんもとい鴻さんの記憶が戻りました。
鴻さんは司朗の祖父・菊次郎と恋をしていた青年でしたが菊次郎に婚約の話しが出てると知り、菊次郎には何も告げず戦地へと赴き、なぜかタイムスリップして現在に至る…という感じでした。

そして司朗の家庭事情が明らかになる中で、鴻さんが去った後の菊次郎の人生を知ります。
今、司朗がひとりぼっちなのは、元を辿ると鴻さんが起因となっていてーーーと展開します。


読後の今はただただショックで何も言えない。
ショックでショックで号泣しました。
なんで司朗をまた1人にしちゃうの?
確かに元を正していくと鴻さんがキッカケなのかもしれない。
だったら、その分司朗をめいっぱい愛して甘やかしてあげてよ!!!と言いたい。
もうホント、鴻さんのバカバカバカバカバカ。

鴻さんといるときの司朗はほんと幸せそうで、
鴻さんがいてくれたらそれで良かったんだよ。。。
何度もそう言ってたじゃん。
1人になった司朗を見たくないよ(泣)

鴻さんの選択が正しかったかは分からない。
ただ一つ救われたのは鴻さんが過去に戻ってから現在に変化があったこと。
祖父と司朗の写真しかなかった家に、父母に愛されてる写真が加わりました。
司朗が親から愛されなかった子供じゃなくなったのは良かったです。

鴻さんの願いは「司朗の今と未来と過去に出来ることをしたい」だった。
司朗が「アンタの願いは叶えた」ということは司朗の過去が変わったんだよね?
次は司朗の願いを叶える番ならば2人が再会できると信じたい。

こんな完結は嫌だよー!(´•̥ ω •̥` )

15

完結なの?

いやいやいや、大風呂敷広げただけで、あとは自由におたたみ下さいって?

司郎の祖父、菊次郎の想い。
菊次郎を想う鴻。
司郎を想う菊さん。

そこに司郎の叔父と、司郎の両親。
司郎と両親の関係。

司郎にとっては、良い祖父だった菊次郎の過去から、現在へ続く連鎖。

少しずつ溶け出し入り組んで、頭が混乱しそうになるのを必死でついて行って読み進めて、物語にどっぷり嵌ってたので、ENDの文字見たとき「は?」とつぶやいてしまった。

(もう一度)いやいやいや。
ここで終わりって、マジですか?



《超ネタバレ注意》↓










心中するなら、一緒に生きてくれって。
って叫んだのに、過去に戻るの?

で、次は司郎が鴻を追いかけて過去に行くの?
連れ戻すの?
鴻は過去に戻ってどうやって決着をつけるの?
仮に、ついたら現在に戻ってくるの?

ていうか!

自由に過去と現在を行き来出来るの!?


まあ、タイムスリップの時点で、ファンタジーだから、真剣に突っ込んでる私がバカなんだけど。


未来は読者の想像に任せる的なラストは、消化不良です。




17

好みが分かれる

厳しい評価になってしまいますがお許しください…

謎の多かった1巻の続編ということでかなり期待してしまっていたのもあると思います。

こういう作品苦手なわけではないんですが腑に落ちなかった…
感動というより「?」が先に来てしまいました。

自分には合わなかった…。

6

物語の続きはそれぞれのなかに…

伏線を張るだけ張って、謎だらけのまま終わった1巻(※無印)の続編。
一読目はそんな終り方をするの?ってビックリしました。
でも読み返すと、この終り方もアリなのかもしれないと思いました。


祖父を亡くして天涯孤独になった司朗は、記憶喪失の男を祖父の名前から一字とって ”菊” と名付けて一緒に暮らし始めた。
菊さんは司朗の祖父の畑で野菜を作り、司朗のために料理を覚え、司朗との生活に馴染みはじめた。
そして孤独な司朗と、過去の無い菊さんはお互い惹かれあって…


菊さんが戦時中からタイムスリップしてきたことは1巻(※無印)で仄めかされ、菊さんがどうして現代にやってきたのか?
司朗と菊さんにどんなつながりがあるのか?謎が明かされた続編です。
でも全ての謎が明かされたわけじゃない。


2巻の最初のほうは、司朗の剣道姿に菊さんが見惚れて、二人はほのぼの暮らす。
突然キスしてきた司朗に、菊さんが「不埒!」と時代錯誤的に非難しつつほだされていく。
二人の間に流れる空気は甘くて、菊さんの生きた時代のことも、どうして二人が出会ったのかなんて考えずに、このまま二人で一緒に生きていけば良いじゃないかって思う…


でも、司朗の祖父・菊次郎が遺した写真を見つけて、菊さんは全てを思い出す。

菊次郎は名家の嫡男で、菊さんこと鴻は書生から養子縁組された男。
菊次郎は鴻をかわいがり、二人とも惹かれ合っていたけれど、菊次郎に縁談が持ち上がると、鴻は菊次郎の未来に自分がいないのを知るのが怖くて、兵に志願した。

どんな瞬間に、何がどう作用したのかわからないけれど、鴻は菊次郎が死んだ直後の現代にタイムスリップして、菊次郎の孫・司朗に出会った。
そして菊次郎が自分をどう想っていたのか、それによって菊次郎と家族がどんな生き方をしてきたのか、司朗を孤独にしたキッカケが自分であることを知った。

そうして全てを思い出した鴻は、司朗のために、ある決断をして…


言葉は一緒に生きて行こうと言っているのに、行動は別れのようなもの。
二人の未来はどうなってしまうのか曖昧な終り方で、描き下ろしもあとがきもなく、読み終わった後はただただ戸惑いました…


でも菊さんが過去に戻ろうとしたのは、自分のために生きた菊次郎との決着をつけるため、それは司朗を愛すればこそのケジメで、誠実さなのかもしれない。

司朗も菊さんが大事だから辛い決断を受入れる。

その先の未来は、読む人それぞれに託されています。


どうしてタイムスリップが起こったのか?
鴻は菊次郎に会いにきたというか、菊次郎と死ぬために現代にやってきたのに、どうして菊次郎に会えずに、孫の司朗に出会ったのか?
ストーリー展開にわからないところが少なからずあります。

でもストーリーが曖昧な部分は読者の想像力に委ねられているのかなって気がするので、物語の意味も続きも、読者が好き勝手に想像すれば良いのだと思います。

鴻は菊次郎と死ぬために現代にやってきたけれど、未来を一緒に生きるために司朗に出会ったのだと、そのために司朗と鴻は出会ったのだと思います。
私は、二人の未来は言葉通りになってくれるんだと ”希望” を信じたい。

10

なんと評価していいやら……

嘘だろー!!!!完結?!嘘だと言ってーーーー!!!!という気持ちでいっぱいの読後の今です。


物語の展開がゆっくりで、二人は全然恋愛に発展しないまま終わった前巻。インタビュー記事を見ると二人の関係がラブになってる!とはしゃぎました。あんなゆっくりだった二人がどうやって?!とドキドキ。



結果、前巻のスローペースがお互いを惹きつけてたのかなぁ、と。むしろスローペースからの司郎恋愛モードにドキドキさせられっぱなし!!

司郎、男前だよ~~(´Д⊂ヽ

三白眼な鋭い目に剣道、男前だよ~~


菊さんと一緒にドキドキさせられました。


そう。恋愛の面では大満足なんですよ。
ですが、最初からこれはタイムリープものだと予想がついてました。というか、あからさまに菊さん兵隊さん。どうやって、そこを解決するのかが不安でした。


(話しのスピードや展開からこの巻で全てが解決するのだろうか問題が読みながらチラチラ横切るのです。)



途中、おじいさんの49日があり、司郎の過去が少し明らかになり、そして菊さんの記憶も…となっていくのですが、ここからが怒涛の展開。


菊さんの本名も明らかになり、司郎の家との関係も…となっていき、司郎の「今」に菊さんは自身が多大に関係していると考え「過去」のしがらみを自身でほどきに行くと司郎から離れます。


……………~はい、ここでオシマイなんです。



ほどきに行くってアンタ、方法わかってんのかーい?とツッコみたくなりましたが、それは来たときと同じ状況を再現すれば叶ったようです。



勝手だよ、菊。


残された司郎を思うと切ない。
菊を側に置くのは、優しさだけじゃないってオジサンに言われたばかりなのに。


電子購入なので小冊子がついてません。
小冊子にこの続きが少しでもあるなら紙購入も考えたいです。



恋愛面では非常に萌えた今巻。
それだけにこの展開、結末には萌えません。
なので、悩みましたが中立で。


どうにかハッピーエンドにして頂ければ神!だっのに……それだけ結末にはガッカリしてしまいました。

13

まーちうらもんち

ちょうど読後です。全く同じ感想でした。続のそのまた続きが読みたいです。(涙)

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