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alternative
密かに好きだった男Aに失恋したことを機に、新しい男Bと出会うという話はありがちです。Bとお付き合い的なものが成立したところで元彼Cが出現してBに嫉妬させ、Aも実はまんざらでもなかったようで、A,B,Cの全員がイケてて全員が自分に惚れるけれど、惚れられたほうは曖昧な態度で三人の男を振り回す、というお話です。受けに感情移入しがちな女性読者にとっては大変おいしい立場に酔えるヨロメキ(オルタナティブ)ストーリーですが、受けの水原という人物、考えることや行動に男らしさが全くなくて、これなら水原を女性にしても同じ話が成立します。しかしもし水原を女性に設定していたら、女性が最も嫌う女となっていたでしょうね。ヨロメき迷うのは人生にあることだし、曖昧な態度で男たちの関心を引いておいて天秤にかけようとするのは恋愛適齢期の女の本能的な打算で、女性が有利な条件で子孫を残すために備わったサガですから仕方ないところもあります。しかしそれを男の設定でやるとひどく女々しく小狡いので、私はこのような人物は嫌いです。とはいえお話の運びがうまいからそれなりに面白く読めました。
結婚式で出会った2人は、新郎に片想いしていた、されていた、という縁があります。
2人の出会い、そしてその後の登場人物、全員に、恋愛または友愛でつながる縁があるのがおもしろいです。
二次会を抜け出してホテルへ行き、熱い夜を過ごした翌朝、迷惑かけたことを後悔してこれっきりにしようとする志田と、また会いたいという水原。
あえて誘いに乗ったのでセフレからでもいいから付き合って、と申し出る年下男子の水原が色気があってかっこいいです。
志田は年上男でちょっと格好をつけていたのに、新しい恋に臆病な様子を見せるのがかわいいです・
言葉を重ねて、カードゲームで勝負をしているかのように、お互いカードを切り合って会話を続けているのがおもしろくてゾクゾクしました。
2人が知り合うきっかけとなった新婚男と揃う機会があり、見る角度から見たら三角関係という微妙な関係になります。
無邪気に自分も仲良くやりたいと駄々をこねる新婚男の様子は、志田、水原、それぞれの内面に波をたてたことでしょう。
横やりでも邪魔者でものない、三角関係の始まりです。
後半は志田の元カレ、水原の元カノ、4人揃って偶然ばったり、というごちゃごちゃすぎる人間模様、泥沼化。
誤解をしたり意地を張ったり、もやもや、苦しい時間を経ての話し合い、気持ちを確認しあって両想いに至るまでの、2人の言葉選び、使い方にひきこまれました。
会社の後輩の結婚式にお呼ばれのバイセクシャルの水原。
ホントはその後輩がずっと好き、、、
傷心の2次会で後輩の元同級生とホテルに行っちゃいます。
あー、好きな展開だコレ
元同級生、志田は長身でカッコよくって、結婚式の時から水原をずっと見ていた。
でカラダで水原を慰めてくれる、心を込めて。
あー、イイですね、この展開。
っていうか、この「オルタナティブ」で私の『好きなヒトの結婚で落ち込む男につけ入る年下のイイ男』大好きシチュが培われたような気もする。
だからこのコミックスは繰り返しリピしてます。
天禅先生の中で1番好き。
このお話はその後水原と志田の愛が深まっていく、というだけの流れではなく、水原の元彼が登場は予想つくんですが更に、既婚者になった後輩までが志田たちに絡むというか未練があるというか、、
ま、それだけ水原が色っぽくて皆んながほっとかないんでしょうね。
えちシーンもどれも良いです、エロいです。
志田のガツガツくる、でも思いやりのあるえちがたまりません。
なんか色々混み合っている?けど、それぞれがそれぞれにズルいオトコ(人たらし)だなあ、と思う作品でした。
まず、後輩であり、ミズハラとシダが出会うきっかけとなるアリムラ。天然キャラに見えて、意外と勘がいいし、相手の好意に気づいた上で、うまーく懐に入り込むイメージ。自分のものを手に入れているのに、もっと欲しがる。
次に、ミズハラ。こちらは、狡くなりきれないタイプではあるけれど、積極的な仕掛けていく。でも、肝心なところでは、怖がって引いてしまう。自分を守るために、リスクをおかさない。代わりに、欲しいものが手に入らないタイプ。
そして、シダ。バランス感覚が良くて、誰にでも好かれそうなタイプ。だけど、本当はただの良い人ではなくて、欲しいものはぐっと掴む。真っ直ぐさで、相手を射止める。
全編通して、大人な恋愛だけれど、キャラクターに可愛さがあるのでクールすぎない印象です。ただ、この本だから!はあまりないかも。
水原がエロいですね。かわいいところもあるし。
志田が最初掴みどころがなかったけど、かっこいいしいい奴。
にしても、志田が元カノに偶然会って、それを偶然見た水原が勘違いして志田を拒絶する…このパターンもBLで何度見たことでしょう。
元カノがすっぴんで、志田の下の名前を呼び捨てにしたとしても、彼女とは限らないですやんね〜とこのあるあるを見るといつも思いますw
(よくあるのが実は姉や妹だった、ですよね)
お話も、最初は体の関係で始まって、体の相性がよくて、本気になって…と王道ですね。
水原のエロさ、実はかわいいところ、志田のまっすぐなところが本作の見どころですかね。
そこはよかったと思います(偉そうにすみません
オルタナティブ。
いろいろな意味がありますが、この作品では「身代わり」的な意味と、そのときどきの「選択肢」のダブルミーニングなのかな?と感じました。
会社の後輩の結婚式で、後輩がずっと好きだったという友人・志田と出会った水原。
知り合いのいない二次会に参加したことを後悔していた水原に、志田が近付いてきて…。
という始まり。
バイだけどゲイ寄りな水原は、そのまま志田をお持ち帰り、というか志田も積極的に一夜を共にします。
そもそもこの最初の時点で「誘いをかける/かけない」「乗る/乗らない」という選択肢があって、その後も「待ち合わせ場所に行く/行かない」、「帰る/帰らない」という選択肢が随所に散らばっているように感じて、巧いなあと唸ってします。
お互いが腹の探り合いをしている感じも良くて。
平然としてみたり、本心を出してみたり、相手の反応を探りながら最善策を選んでいくみたいな進め方が何とも大人の恋愛!って感じで痺れます。
冷静に状況を判断しつつも、やっぱり感情は出てしまうものだし、ゲームの駒を進めるようには行かない辺りの心理描写も良いんだよなあ。
惜しむらくは時間の経過が短いことかな。
結婚式で出会って、その後に2回会って。
でも2回目は有村も一緒だった上に、水原の元カレまで参戦してくるし。
さらに志田の元カノまで登場するので、いっぱい詰め込まれてすぎていて、半年くらい経っているような感覚に陥りますが、たぶん長めに見積もっても2ヶ月くらい?
もう少し時間をかけても…と思うものの、終盤でそこも天禅先生の意図だと気付かされて、「なるほどなあ」とはなるけど、偶然が重なりすぎるとちょっと残念に感じてしまうのも事実。
出てくる登場人物が有村を中心に対照になっているのも面白いなあと思います。
元カレ→ー水原ー→《有村》→ー志田ーー元カノ
どちらも同じような条件が出て来て、そこから選ぶ選択肢が違うのも面白い。
お互いに誤解して、すれ違うのも、素敵なジリジリ感を味わえる演出。
ただ天禅先生の作品全体を通して言えるのは、過去の情報を全部明かさないんですよね。
水原が大学時代に付き合った元カレの話も別れた理由は出て来ません。
謝らなければいけないことをした→元カレの心変わり?という深読みは出来るけど、はっきりは分からない。
その相手のせいで「本気に好きにならないようにしている」というガードができたのかな?とも思うけど、描かれていないから分かりません。
そこがややもやっとはするけど、いつものことだからなあ。
何もかも追求して解明しようとすると、萌えが削がれかねないのでご注意を。
本編の終わり方からの描き下ろしが秀逸です。
大体、タイトルの回収はラストのモノローグで行われることが多いように思うのですが、この作品では描き下ろしで回収。
しかも志田のやきもちと水原のデレまで見られる素晴らしさ。
ストーリーの組み立てが絶妙です。
細かいことは突っ込まずに、心理描写を楽しむ1冊。
意外と少ない、大人の男同士がひたすら恋愛のことを考えている作品です。職場の描写が少ないだけに、仕事中も恋愛のこと考えてる恋愛脳め…みたいな余計な不満が出てこなくてかなり楽しめました。
お仕事や家族が絡んできたり、コメディ要素が入ってたりで、がっつりひたすら恋愛で描ききるって少ない気がするんですよね。
こちらの作品はものすごく恋愛してます。お付き合いまでをひたすらしっかり描いていて、好きでした。そんな中でもBLらしいエッチな描写がしっかりあって。過去や嫉妬要素のバランスもいい。
もともと美人系で時々可愛い年上受けが大好きなので、どハマりです。攻めがうるさい系わんこじゃなくて、しっかりしたいい男なのもまた良し!
2人が普通にモテそうなのが、漫画の中で自然に伝わってきて、天禅桃子先生漫画うまいな〜と思う。
※電子書籍 白抜きあったりなかったり
受けの水原のふらふらした性格に好き嫌いがはっきり分かれそうですが、私にとっては許容範囲内でした。大学時代完全なノンケだった自分を開発した広瀬、そして、職場で好きになってしまった後輩の有村。本命を意図してつくろうとしない水原は、メインの攻めである志田と関係を深めていっても、未練のある2人に簡単に傾きそうになってしまう。遊び人と言われても否定はできないかもしれません。
でも、好きだった後輩が結婚してしまい空虚な心を抱えた中、自分を狙って近づいてきた人間に甘えてしまうのは許されることなんじゃないかなと個人的には思います。志田も水原に逃げられないよう、はっきりとした言葉は伝えなかったわけですし、そこはお互い様。
特に有村のことは直近まで好きだったから、水原はまだ彼の言動に心が揺れ動いてしまう、それでも自分を慰めて心地良い好意を与えてくれる志田に、徐々に心が奪われていく。少しずつ少しずつ、志田との関係に対する考え方が変わっていく水原の心の機微が、よく描かれていたと思います。時間がかかったからこそ、彼が本当に志田のものになった時には喜びもひとしお。濡れ場も濃厚で大満足でした。
天禅先生のリーマン、カッコよくて大好きです
受けの色気が素敵 攻めは安定のかっこよさです
スーツの男性がほんとにカッコイイ
ストーリーは綺麗にまとまってるようで、ちょっとこじらせてる感はありますが、作画が素晴らしいので引っかかることなく読めます
途中でてくる元カレとか、もうちょっと引っ掻き回してくれるのかなぁと思いきやあっさり終わっちゃうのはちょっともったいないかなぁ
けど、くっつくまでより、くっついてからのイチャイチャがとても気になる2人です
2人の日常とか覗きたいなぁ
年上受けの作品で、出来たら受けは攻めの上司か先輩、受けの好みとしては美人で淫らなのが読みたいなあ~と思っていたら、ドンピシャな作品に出会えました!そして、みなさまのレビューを拝見したらとても長く活躍されている作家さまなのですね。音声化もされているので、そちらも聴いてみたくなりました。
内容に関しては省きますが、水原さんの普段のカッコいい感じと、まさにベッドで乱れるといった様子が、とても萌え萌えでした。志田くんもむやみやたらとガツガツいくんではなくて、ちゃんと考えて行動してて、大人でした。
読み込みが足りなくて申し訳ないのですが、私には有村くんがどの程度バイなのかよく分からなかったのです。志田も好き、水原センパイも好き、で、受け攻めどちらもいけるということ?とりあえず、可愛くていいキャラだと思ってます。