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官能小説家と俺の“言えない”お仕事
indigo no kibun
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
恋愛以外の特別な関係について淡々と描き切った傑作。説明のできない微妙な関係がいい。はっきりとした恋愛にはならないとお互いわかっているけど特別な関係、なんともエロい。直接的な表現以外での男同士の関係性のエロさが淡々と描かれていてたまらん。木島さんと官能小説の師匠との関係もいい。木島さんと城戸さんが肉体関係になだれ込む流れが、それまでの描写が薄く薄く積み上げてきた二人の間の関係と感情に裏打ちされていて唐突感がない、こうなるわな、と納得できる。はっきりしない関係だけど二人とも大人の男性でドロドロしすぎない、が、間に流れる絶妙な感情のもつれ合いははっきりと読み取れる。最高。そしてこの先生の作品の締めくくり方が見事すぎる、大好き、一生消えない燻りを淡々と見事に表現されてて参りました。
「ポルノグラファー」も素晴らしい作品でしたが、こちらもまた引き込まれました。
前作の前日譚で、木島と城戸のお話になります。
前日譚ですが、「ポルノグラファー」の後に読む方が良いと思います。
前作で2人の間には何かあると匂わせていましたが、こちらの作品で過去に何があったかが描かれています。
木島が拗らせ嘘つきおじさんになってしまった理由がここにある気がします。
まあそれまでもたいがいな性格だったんだけどね。
蒲生田とのエピソードから、城戸とそういう関係になる流れが自然というか、前作の前からずっと実際そうであったかのように馴染む。
また木島が父親へ抱いていたわだかまりを、大学の恩師の葬式へ参列したエピソードや、蒲生田を看取るエピソードにきっちり落とし込んでるのがスゴイ。
父親の存在も拗らせおじさんを作った要因だと思うので、この部分をしっかりと描いていただけて良かったです。
城戸はちょっとズルイかな。
自分の都合で木島を蒲生田の世話係兼弟子として充てがうわ、彼女とヨリを戻したのに木島とヤルわで、ちょっとどうなの?ってイラッとはしましたが、城戸も結局不器用な男でしたね。
ずっと木島に対する種火みたいな想いを燻らせて生きて行くんだろうな…。
ちょっとした攻めザマァな感覚でした。
根は悪いやつじゃないから、切ないですけどね。
前作の補遺其の一、二も木島が幸せそうで何よりでした。
レビューみて初めて知りましたが、これ木島くんの過去編なんですね。
木島くんの未来がわからないまま読んだ人のレビューです。
読み終わって一言、
城戸くん…後悔してるのかな…という感想。
彼の最後の表情が、それこそ『インディゴの気分』って感じで、見ていて辛かったです。
未練タラタラのくせに、なんで結婚したんだよ…城戸くん…。あんなに想い合ってたじゃんか…。
こっちが裏切られた気分だわ…。
まあ本人が辛くても、全て彼が自分で選んだ道ですからね。彼にも色々あったのでしょうね。
彼が結婚に至るまでがとても簡潔にしか書かれていなくて、木島くんと何があったのかはわかりませんが、ちゃんと話し合って別れを選択したと信じています。(…まさか2度目の裏切りはないでしょう?)
木島くんは最後幸せそうでよかったです。
ここで出てきたハルくんがポルノグラファーに繋がるのかな…?
木島くんが城戸くんへの未練がなさそうな所が良かったし、そういう人に会えていて良かった。
神評価が多いので、きっとポルノグラファーを読んでからだと印象が全然違うんでしょうね。
でも前知識ゼロで城戸×木島だと思って読んでいた私には、ちょっと耐え難いつらさでした…。
ハピエン大好き人なので、物語の終わり方も、官能小説家の先生の死も、ちょっとつらい…。本当に…つらいです…。
大変素晴らしい話ではありましたが、どうしてもモヤりました…。ごめんなさい。とっても辛口評価です…。
全然悪い作品ではないです!本当に!
神評価でもいいくらいなんだけど…。
でもやっぱりもう見返したくはないなと……。
……大人しくポルノグラファーを読んできます。
遅ればせながら「續ー」を購入して、この作品は読み返すかどうか悩みました。
木島の「今」を読んだ後に過去の思いや関係を知るのは結構つらい。
「彼氏の元カノの話を聞いてもいいことなんてひとつもない」のと同じ気持ち。
意を決して読み直しましたが。
純文学が書けなくなって、落ちぶれていた時期の木島。
大学の恩師の通夜で偶然城戸と再会して、一緒に暮らすようになり、官能小説に転向することになる頃の話です。
結婚を考えていた彼女やその両親から言われた世間体。
官能小説の出版社からビジネス書の出版社への転職の条件として、官能小説の大御所の最期の作品の版権を獲得しなければならなくなった城戸と、それに巻き込まれる形になった木島、それぞれの変化が描かれているのですが…。
なんだろう。
木島の気持ちがよく分からなかったです。
城戸にとって木島は猛烈に妬み、憧れた、忘れようがない存在で、その木島を「世間体の悪い官能小説」の世界に落とす快感も、木島から求められる快感もどちらもしっかり伝わって来ました。
木島にとってはよーく思い返してみないと記憶の片隅にすら残っていなかった城戸を、どうしてそこまで焦燥的に求めることができたのか。
落ちたからこそ、今まで誰にも言えなかった父親との確執の話ができて、表面上は自分を現状から救い出そうとしてくれているように見える城戸を「いい奴」と言えるくらいになったのは分かるのです。
でも。
でもですね。
そこからが分からない。なぜ肉欲に飛んでいったのか。
蒲生田に弟子入りする条件で「口でイカせろ」と言われてやってのけ、帰りのタクシーでわっさわっさなってホテルに雪崩れ込み…。
分からない…。分からないのだよ…、パトラッシュ…。
城戸の熱に当てられて?興味?
勃ったから入れるだけだったマグロ男が、初めて欲情したのが城戸だったわけで、でもその欲情の根底にあったものが分からない…。
その先は分かります。
からだから入って、そのときの熱が忘れられずにもっとあの熱に触れたいと思う気持ち。
熱に触れたからだからこころにまで熱が届いて、衝動的に相手を求める気持ち。
そこは理解できたけど、最初のアレが…。ここで引っかかってるのはわたしだけですか?それとも木嶋の過去の恋愛話を読みたくないというブロック機能が脳内で作動しているのか、何か嫌なんですー、あの流れ。
あれが「性への開放」儀式だとしても、城戸は嫌だ…。
あれ?城戸が嫌いなだけでしょうか、わたし。
ラストは城戸が置き去りになった感じでスカっとするけど、うーむ。
久住の若くて真っ直ぐな想いに救い上げられる木嶋を読んだあとで、この最初の挫折から救われた城戸との話を読まされるつらさ。
しかも久住と出会ったときの停滞状態は城戸によるもので、それだけ城戸の存在が木島には大きかったわけで…。
ふつうでずるくてまともな城戸。一般的なしあわせは手に入れたけど、枠を抜けて、こころの底から欲しかったものは手に入れなかった城戸。
同情はしないぞ。
ほんとは分かってます。
底辺まで落ちていた自分に救いの手を差し伸べてくれた城戸。
唯一、落ちた自分を見てくれた城戸。
そんなん、惚れるじゃん、と。惚れたら何もかも欲しくなるじゃん、と。
分かるけど分かりたくない。
だからこそ、シリーズでは読み返したくない作品なのです。
あー、いや。この作品でこんなにもこころを揺さぶられる自分がいや。
前作で久住×木島がよかったので木島と城戸の過去の話は正直複雑だった。けど納得させられた。
木島は孤高だけど実は寂しがり…愛情に飢えているのかなと。
城戸は良き理解者でありお互い惹かれていた。城戸からしたら木島は自分にない才能があり羨望と愛憎の存在。
城戸が木島を利用したことは最低(自分で言っている)だけど木島のような生き方ができない大半の人間はここまであからさまでなくとも似たようなことはしていると思われ(主観)
しかし城戸はあんな簡単に結婚できちゃうのがね。それまであんないろんなことしといて。すごい変わり身の早さだわと感心w
自分に嘘をつけず自分がやりたいことしかできない木島、まっすぐで裏表ない久住…のような人間の方が希少なのかもね。
で、対女性にはマグロ男だったのに対男性(受)になるとあんなエロくなるんですね木島。そっちの才能があったってことか。表情とか体とかセリフとかエロすぎる。自分で開発とかw
蒲生田先生が情があり木島との師弟関係がよかった。豪快ながら自らの死期を悟り人生をまるっと受け止めてかっこいい。さすがエロや官能小説についても含蓄がある。
木島は自分の父親にできなかったことができてよかった。蒲生田先生も孤独が癒されただろうし木島も敬意を持って誠実に仕えた。
本編ラスト、タクシー内で木島が居眠りし城戸の肩にもたれかかったのは誘っていた?
直前に木島は久住のことを大切だと言っていたので誘ったりはないと思ったけど、城戸にごめん…と言われた時の表情とか別れ方から気になり。昔を思い出した?とか。
そして思いを抱えたまま城戸は家族の元へ帰るんよね。
私はポルノグラファーシリーズ3作品の中で、このインディゴの気分が1番好きです。
もうなんというか、作品世界が深い。小説を読んでるような深さです。
以下、ネタバレ含みます。
ポルノグラファーで、木島の担当編集として登場した城戸と木島の過去編。この作品は城戸の人物背景が綿密に設定され、心の揺れを丁寧に追うことで物語が成立しています。その緻密な心理描写、木島の人生に大きな意味を持つことになる蒲生田先生の存在感、愛とも恋ともなんとも言い表せない関係性で締めくくるラスト。すべてが圧巻。本当に素晴らしいです。
木島の作家としての才能に圧倒され、完膚なきまでに叩きのめされ、まさにインディゴの気分になり作家になる夢を諦めた城戸。
自分には作家としての才能もなく、このまま凡人として生きていくなら、結婚したり落ち着いたりしなきゃいけないと漠然と考えていて、でも釈然としない自分もいる。
物語の中で城戸の転換点はいくつかありますが、大きな転換点は、蒲生田先生の原稿を取るために、木島を行かせたところです。それがきっかけとなり、城戸の木島に対するある種の征服欲が引き起こされ、木島とのセックスにおよぶ。この城戸と木島の関係性の変遷の描き方がすごすぎて、ここからさらに作品世界にどっぷりハマります。
ポルノ小説家デビューをすることになった木島との社屋での打ち合わせの際、自分の将来のために木島を利用したことが明るみになり、階段で言い合いをする場面。木島のセリフがあまりにも的確で、真理を突いていて、もう、すげー…しか言えなかった。
でも、そんな選択をしてしまった城戸には城戸なりの複雑な感情もあって、城戸が今まで面と向かってさらけ出さなかった本音を吐露する場面はゾクゾクしました。
木島の作家としての才能に、また、小説家として生活が成立していない状況にも関わらず、妥協して安易な道におもねらない確固たる何かを持つ木島への嫉妬心。そんな木島に対する憧れと、それに比べて自分の小ささを味わう屈辱感。城戸のリアルな人間感情が描かれ、城戸と木島の人間性と関係性を深く掘り下げています。
蒲生田先生が亡くなり、お葬式での木島と城戸の会話が、この作品の中で1番好きな場面です。
中でも木島の城戸評の中に出てくる『まともってつまりまわりの人間に優しいってことさ。美徳だよ』のセリフ。丸木戸先生、天才ですか…っていう、すごいセリフだと思います。木島というキャラクターが才能豊かな作家であることがこのセリフ1つで容易に分かります。その表現力、洞察力、語彙力。すごいとしか言いようがありません。
その後、喪服のままセックスにおよぶ木島と城戸ですが、それは恋愛とは違う大人の関係。
木島は城戸の結婚と子供の誕生をきっかけに大スランプに陥り、それがポルノグラファーに繋がっていく。この完璧なロジック。木島の心理描写にも無理がなく、ほんとにすごい!
最後タクシーでの別れ際、木島の『またね』が切ない。城戸の中には一生消化することのない、木島への複雑な想いが残り続ける。愛だ恋だとジタバタできなくなった大人の中で燻り続ける小さな火。最後までお互い大人の距離感を保ったままの二人にジーンときました。
物語の進行に文学的アプローチが感じられ、それが作品世界をより深くしていて、圧倒的な心理描写と綿密な人物設定、的確すぎて驚愕するようなセリフ、すべてがすごいの一言です。本当に小説を読んだかのような読後感です。
連載で読んでましたが、単行本で、ポルノグラファーの補遺が読めたのが収穫でした。
木島と城戸の過去編。やはり関係があったので、その編は最初に久住くんの話を読んでいるとショックですが、ストーリーがしっかりしているので読めました。
自分も作家をめざすも、木島に圧倒され編集の道に入った城戸。官能小説を扱う会社ということで、婚約者に逃げられた。そんな城戸が、大物作家の遺作をとってこいと新たに担当になる。
この作品をとれば、普通の書籍を扱う会社に転職でき、結婚もできると意気込む城戸。しかし原稿をとるために、また勉強になるからと、木島を弟子として作家先生の元へ送り込む。
転職の話が木島にばれて争うも、木島に憧れていたことを伝える城戸。そして転職の話は断って、木島の担当を続ける城戸。
最初は大物先生に強要されてですが、自分を再生させようとする城戸を慕う木島の気持ち、あこがれだった木島をサポートし愛する城戸の関係が自然に描かれていました。
木島は先生の元でHの研鑽を積んでいたのですね。そして城戸に”受け”にしてもらった。城戸も、結婚した今でも完全燃焼できなかった木島への想いを抱えている。
お互いに、かけがえのない人ということでしょう。
父とうまくいかなかった木島が、作家先生との共同生活で父子のような絆を結ぶところもぐっときました。
どうやら久住くんと一緒に住むことになりそうな、今の木島。幸せそうでよかった。城戸の哀愁もせつない。
ポルノグラファーを読まずに、間違ってこちらから購入してしまいました。
でも、とても良かったです。こういう長い時間を一冊にまとめた二人の人生の一部みたいなお話、すごく好きです。
気だるげなたれ目が好きなので、城戸さんとっても好みです。
世話焼きなところも、ちょっとクズなところも含めて大好き。
性描写は少ないですが、二人の微妙な関係が最高にエロいです。
蒲生田先生に強制させられて始まった身体の関係ですが、結局最後までしてしまう。
挙句の果てには先生の遺影の前で、喪服のまま…。
読み終わった後結構喪失感があります。
切ない…。
城戸さん、結婚しちゃうんですね…。
城戸さんの「元気でまたな」が切ないんですよね…。木島さんの「またね」とはまた違うニュアンスだから…。
書き下ろしで、木島さんが今の彼氏とラブラブそうで良かったです。
さて、ポルノグラファー買いに行かなければ。
『ポルノグラファー』同様、クスリと出来る場面が多いものの、読み終えた途端に感じた気持ちはまさに『インディゴの気分』……そういうお話です。
描き下ろしとして収録されている、ポルノグラファー組のお話2本は、久住くんの嫉妬が可愛らしいです。
「久住くん、若いなぁ……可愛いなぁ……」と、母のような気持ちになって読みました。
2本目のお話は特に、ドラマ版でも観てみたかった……
(ドラマ版『ポルノグラファー』まだ観ていない方には、是非観て頂きたいです)
ポルノグラファーの過去編と久住とのその後のお話です。読みごたえがありました!
大学の恩師の葬儀で城戸と再会した頃、木島がまだポルノ小説を書く前からスタートします。
なんだか…。お互いにある意味必要な存在で必然な関係や出来事だったのかもしれませんが。
城戸が彼女と結婚するため木島を蒲生田に差し出すのがどうも。
いや、結果的に木島にとっても蒲生田にとってもお互いにかけがえのない存在になったし、木島のポルノ作家デビューにも、実の父の死に目に会えなくその分尽くしたい部分でも良かったのですが。
城戸は結局木島を売って得た転職話を取り消し結婚もなくなります。その後に出会った女性と家庭を持ち子供にも恵まれます。
複雑ですね。城戸が木島と微妙な関係を持ちつつ。まあ後に木島にとっては城戸が唯一頼れる?知り合いになるのですが。二人にこんな過去があったとは!
蒲生田もいい味を出してましたね。木島がこんなに尽くすとは。でもポルノグラファーではスランプからかまた無気力さんになってます。
久住とうまくいってるようで良かったです!久住が就職してからお付き合いを申し込んだり、一緒に住もうと言ったりこちらも嬉しいです。木島は同居が気が進まないようですが。
木島の車がヤりカー仕様なのはなぜ?2年以上振りの再会なのにすんなりできちゃうのは?
謎です。
過去編はあまり読む機会がなく一度ハッピーエンドで終わってるので抵抗もあったのですが、このお話は非常に読みごたえがありました。
ときどき城戸と木島の見分けがつかなくなるときがありました。木島とメガネ外してるのかな?とわからなくなったり。
ポルノグラファーもインディゴの気分も本の装丁がとてもいいですね。装丁に凝ってる本は読むのがさらに楽しみになります。
『ポルノグラファー』の木島は捉えどころのない不思議な人でした。
今作では、『ポルノグラファー』で編集として登場した城戸と木島の訳ありな過去が描かれています。
別な男との恋愛、しかも恋人にならない話ってどうなのかなと読むのをためらってましたが、紙本を手に入れる機会があって期待せずに読んだら、文学作品のような重みがあって、『ポルノグラファー』の奥行まで広げるストーリー!
これは読んで良かったです。
城戸と木島は大学同期。
城戸にとって木島は、女を寝取られ、木島の才能によって小説家の夢を諦めた因縁深い存在。
なのに再会した木島は城戸のことを覚えていないし、文学賞を取った華々しい過去から一転、スランプに陥り、生活にも困窮している。
そんな木島に城戸は官能小説を書いて稼ぐことを勧める。
そんな時、城戸は上司から転職を餌に、死にゆく作家の遺作原稿を取ってくることを命じられる。エロ小説編集からビジネス誌編集になれたら仕事を理由に振られた彼女を取り戻せるかもしれない。
城戸は自分の未来のために、木島を小説家の弟子として送り込んでまで遺作を取ろうとする。
木島は最初は老人の世話なんかって言ってたくせに、作家の前に出ると弟子になりたいと挨拶し、作家が出した城戸への尺八(フェラ)の無茶ぶりまでやってのける。
その後、欲望が止まらないまま二人はホテルへ…
木島は来る者拒まずで経験豊富でも、去る者も追わないし、欲望の激しさなんて理解してなかったはず。でもこの時の木島は間違いなく城戸を求めていた。
木島の城戸への想いはシリーズのどこにも触れられてないけど、木島は城戸に惚れていたと思う。
だから城戸が結婚のために自分を利用したことが許せなくてヒステリックにわめき、その後、城戸は結婚も退職も辞めて木島の担当のまま関係も続いたものの、城戸が家庭を持って別の人生を歩むのに比例して、木島はスランプになっていったんだと思う。
木島が反発したまま父を亡くしたことをどこかで悔やんでいて、それが老作家への献身になっているのも、木島の内面を覗けたような気がします。
丸木戸先生のあとがきによると、城戸と新キャラでスピンオフを作る予定だったのを、城戸の木島に対するモヤモヤした想いを突き詰めることにして、この話を描いたそうです。(私には木島の城戸に対するモヤモヤした想いに受取れましたが…)
ってことは、後付けの設定もあるはずなのに、城戸と木島の過去として全く違和感がない!
それどころか『インディゴの気分』の過去があったからこそ、投げやりで捉えどころのない木島になったんだと、”木島理生”の人間性まで突き詰めて『ポルノグラファー』に繋げてるのがすごいです!
城戸にとっても、木島にとっても、あの時の衝動はずっと熾火のように燻っていくはずで、余韻を引きずります…
この余韻はそのままにして欲しかったから、春彦と木島のその後はこの本では読みたくなかったなぁ。
前作の『ポルノグラファー』もとてもよかったのですが、クズやゲスに萌えを滾らせる私にとっては久住の真面目さや一途さが誠実すぎてちょっと萌えきれなかったし、木島の行動もなんだかちょっと突飛に感じていて違和感を感じていたのですが『インディゴの気分』を読んで欠けていたピースがはまったようにしっくりしました(こちらだけ読んでも前作以上の読み応えがありますが、両方を並べて補完しながら読むと、あまり感情を表現しない木島の気持ちが見えてきて二冊ともさらによくなるので、まだ未読の方はぜひ両方読まれることをオススメします!)
どうして木島はスランプに落ちてしまったのか?なんで意味のない口述筆記などさせようと思いたったのか?そもそもなんで官能小説なのか?などの前作の宿題を補う以上の完成度で、とても読み応えがありました。
そこで鍵になるのが、編集者城戸の存在です。きっかけはお金だったにしても、彼の誠実さに惹かれたがゆえに見下していた官能小説に対しても考えを改め、また、師となる蒲生田に出会い官能小説作家として再帰するまでになり、気持ちも城戸に傾いていたのに、社会の目を恐れ、常識から外れることができず、思ったままには生きられない城戸に裏切られ、一度は歩み寄るものの、結局、社会のしがらみから抜け出せず常識人として生きる道を選んだ城戸に取り残されてしまう。
グズやゲスはある意味特別な人間がなるものだと考えていましたが、一般人であろうとするためにクズになってしまうタイプが1番相手を傷つけているのかもしれないとこの作品を読んで思いました。
傷つけられ辛い思いをしたのは木島の方なのに、誰かを宝物と思えるまでに木島が幸せを感じることができている一方で、思うがままに生きられず、燃え尽きることができなかった想いを燻らせ続けている城戸が哀れでたまらない気持ちにさせる、何ともいえない余韻を残す名作でした。
木島が純文作家から官能小説作家に転じた経緯を、木島と城戸の再会から蜜月までと重ね合わせながら描かれたストーリーでした。結論から言うと、非常に読み応えがあります。とにかく全ての展開の理由付けがしっかりしているというか、とてもナチュラルで、本当に一冊の小説を読んでいるかのようでした。
前作を読んだ時は、ふらふら危なっかしく人間性にも難のある木島を、城戸が面倒を見てやっていたのかなと思っていたのですが、今作を読んでかなり2人の印象が変わりました。城戸に共感できなくはないですが、客観的に見ると結構酷い男だったんですね。自分の婚約をスムーズに進めるための転職の条件として、官能小説家としてベテランの蒲生田の最後の作品をとってくるよう言われ、更にそれを成功させるために木島を全く書く気のなかったジャンルに放り込み、しかも彼女とよりを戻したことは言わないまま木島に手を出すというクズっぷりです。蒲生田はそれを分かっている上で引き受けたので問題ないのですが、何も知らなかった木島の気持ちを考えると何ともやりきれない感情になります。でも、そこまでの流れが凄く人間味があって、ただ城戸を責める気にはなりませんでした。木島が蒲生田の弟子になれたことも、城戸の思い付きのおかげでもありますしね。蒲生田と木島の関係性は温かみがあって、大好きになりました。木島と城戸がそういう行為に及ぶのも、毎シーンとても自然な流れに思えて、改めて丸木戸先生の人物描写スキルの高さを感じました。さすがに仏前でヤるのには驚きましたが、蒲生田の最後の望みなら仕方ないですね(笑)。その望みも蒲生田らしいな、と。
結局嫁と子供ができても未練が多く残っているのは城戸の方なんだ、というのが切なさもあり納得できる部分でもありました。木島の方は思い返すことはあっても、もう久住との新しい関係にしっかり気持ちが向いているんですね。淡々としているように見えた前作から、ずっと人間らしく描かれていた木島にすっかり魅了されたので、久住と末長くやっていって欲しいなと願います。久住の知らない木島の過去をこっそり教えてもらったような気持ちになる作品でした。
作家ものが本当に大好きなので前作も既読ですが、正直前作は微妙でした。
気持ちがそこにあるかもしれないですが、自分が攻めだったらここまで嘘つかれて馬鹿にされていたら無理だなあと思ってしまいまして。
その記憶はあれど、装丁のお遊びがたまらなかったのでコミックスで欲しくて購入。
こういう装丁楽しいですね。素敵。
内容も前作よりも小説を読んでいるようでたまらなかったです。
この二人がもうどうにもならないのがわかっていて、逆にそれが切なくていい感じでした。
続編ではあれど、全く後から足しましたという感じがなく、個人的にはこっちが本編では?と思えそうなほどしっかりした内容で。
すみません、完全に前作が霞みました。
本当は神評価ですが、前作に続くと思うと少しマイナスで。
まあ、実らない方が結果的には良かったのかもですが。
私は先にこちらを読んで、その後にポルノグラファーを読んだので、城戸に対しての気持ちがそれほど悪くないかもしれません。
城戸と言う男がとても小さくて、ズルい奴と言う印象は変わらないのですがそれでもこの作品の当時は二人の中にはやはり確かに愛情もあって、尊敬もあって色々なことを経て自然にそれぞれのパートナーとの出会いに繋がったんだなと思うとやはりこの二人はこの二人でいいカップルに思えました。
ポルノグラファーでは最初から色気のある作家として登場している木島ですが城戸とのこういう曖昧な関係が今の木島を作り上げたんだなと天国の蒲生田先生にでもなった気分で読んでしまいますね。
やはり、読む順番はポルノグラファーが先の方が良さそうです。
前作「ポルノグラファー」からの本作「インディゴの気分」の流れ。
木島がどう木島になったのか、城戸とは何があったのか、それを遡って創作し皆を唸らせる。
離れ技的に上手い!と感じる。
時は遡ること十数年、木島が純文学小説家として完全に行き詰まっていた時期。
偶然アングラ出版社の文芸(ポルノ)担当の編集者となっていた大学の同期・城戸と再会し…と物語が動き始める。
この辺は、プライドは高いが現実には金に困っている木島と、木島の才能にかつて打ちのめされて文学を諦め、それでもまだ文芸の世界から抜けられない自分を卑下しつつ、今の自分が仕事を恵んでやるんだという歪んだ優越感を抱いた城戸との精神戦的描写。
本作のキモは、どうしても原稿を取りたい城戸が、弟子として人身御供的に木島を送り込んだ大物官能小説家・蒲生田です。
蒲生田は木島の持つ「何か」を嗅ぎつけ、それを解放せよと伝え、そして木島が失った「父親」の代わりのような存在となって、今になって後悔している父への喪の儀礼のやり直しをさせてくれるわけです。
この蒲生田が初対面時、嫌がらせで木島に城戸のtnkをしゃぶらせる。
そこから木島が受け的要素に目覚め、城戸と木島の関係性が決定的に変容するわけですが、城戸は一度は結婚や出世よりも木島との仕事を選ぶけれど、結局は普通の結婚をし……
そして「ポルノグラファー」の時期に続き、木島には久住が現れ、城戸は自分が距離を置いたくせに炎を燃やし尽くせなかった…と目を伏せる。でも確かに城戸にもあのタクシーでのキスの後のホテルでの激情が、炎があったんだ。
今、久住と炎を燃やして作家道を行く木島を見やる城戸は、後悔しているのか、諦めているのか。
ブルーよりも憂鬱なムード。
巻末に「ポルノグラファー補遺」。
久住と木島の甘々なエピソード。
これはいいんだけど、ここは「ピンクの気分」になっちゃってます。
今読んだばかりなので静かな興奮が冷めやらぬ状態なのですが、ただでさえ文章が下手くそな上に考えも纏まっておらず申し訳ないのに書かずにいられませんでした。
先ず後書きで作者さんが、当初は城戸に男を充てがってと考えていたけど妻子がいるし…と思いとどまったという経緯。
ハッピーエンドがお好きにもかかわらず、
変えられない現在という足枷がある中でこの様な素晴らしい作品を書き上げられた力量にただただ感動、尊敬、溜息です。
久住くんとの現在は、ハルくんなんて呼んでいるしきっとポカポカと暖かいものなのだろうな、過去の思い出とは比べる物でもないけど比べられない特別な宝物で。
でも多分木島にとっての受け身ではない最初で最後の恋の相手は城戸、なんでしょうね…城戸にとってもまた特別で。
そこを表現したラストシーンが見事だと思います、余韻が残ります。
木島と編集者城戸との過去のお話、つまり成就しなかったお話なのできっと読んだら悲しい気分になってしまうんだろう…と警戒して当初、読む予定はありませんでした。
でもいるいるさんの素晴らしいレビューのおかげで(本当にありがとうございます!)俄然興味を惹かれて入手。
結果…本当に読んで良かったです。
純文学作家としてデビューした木島が官能小説を書き始め、どのように変わりあの「ポルノグラファーでの木島」に至ったのかという経緯が描かれているので、もちろん城戸との関係も描かれているのだけど、木島と城戸の愛憎劇などに終始しておらず恋愛メインではないところが素晴らしい。
城戸は既婚者で子供もいるので、例えば結婚が決まった際のエピソードなどドロドロしたものが描かれているのかと思いきや非常にあっさりしたもので、成就しなかった関係=悲恋という見せ方ではありません。
続編が出ると聞いたときに、キーパーソンとして城戸くらいしか出てこないのではないかと思っていたのですが違いました。
官能小説の大家と呼ばれる蒲生田が非常に重要なキーパーソンとして登場します。彼の元に木島が弟子入りをするのですが、この二人の非常に人間臭いやり取りが印象的でして、師弟関係にとどまらず木島が理想の父親像を蒲生田に重ね、親子のような関係になっていく過程がとにかく素晴らしかった。
そして何よりも読みたかった久住との続きが読めたのが幸せです。
ポルノグラファーで再会したその後が描かれており、さらに本編では再会して付き合っている二人のその後の様子が木島の口から語られています。
「宝物なんだよね 僕の」
これを木島の口から聞けたときには、あぁほんとにこの本買って良かったぁぁ!!と思いました。木島は久住に会えて良かった。それを確信できた一冊でありました。
そして、それを聞きながら自分の知らなかった表情をするようになった木島を見つめる城戸。
そのあと、二人でタクシーに乗り込んだシーンも神です。
「城戸くん またね」「またね」
二度めに言った「またね」に何とも泣けてきます。
城戸にとってハッピーエンドともバッドエンドとも言えない。モヤモヤした思いは一生残り続ける。
でもそう単純じゃないからこそ、ほろ苦く味わい深い。大人のためのストーリーでありました。
こりゃ神しかないっ!!
前作のポルノグラファーがよかった!からの、本作を購入ですが。
これ、本当に良かったです。
なんだか最近、やおいの語源か?!みたいな、エロくて変態プレーみたいなBLがブームなの?な感じの中(それはそれできらいじゃないんですが)、理由があって、無理がない変態。の、純愛!みたいな。
前作はスランプになった純文上がりの官能小説家の主人公木島が、若い男の子にちょっかいをかけて恋愛に移行する話なのですが、
今回はその木島が、デビューしてから行き詰まり、まさに官能小説かになる流れの話です。
大学時代に木島の才能に自分の作家になりたいという夢を削除した城戸が官能レーベルの編集者となり、すっかりダメになっている木島に会うところから始まります。
城戸に言われるまま、官能小説に挑む木島は、城戸に言われるまま間の小説の大御所の最後の弟子になって・・・という話。
城戸の木島に対する嫉妬や愛情。木島の身内に受け入れられなかった過去からなる、先生との関係。
とにかく、なんだかストーリーが濃い。
それこそ官能小説の大家団鬼六の、BL小説っぽい作品を思い出しましたよ(小野塚カホリ先生がコミック化しているあたりの美少年とか)!
こちらの作品を読んで、前作のポルノグラファーを読み直しました。
ら、もうそちらもよい感じで。
こっちとそっち、どっちを先に書いてたんだろう(前作が先に決まってますが)?丸木戸先生は!!マジ、神か!?みたいな気持ちになりました。
そのぐらいスムーズに、どちらから読んでもすごいのが普通にすごいです。
スピンオフ作品は失敗作を読むと、キャラに一貫性がなくなっていたり、ひどいと、あーーーー、人気あったからね〜〜、編集者も声かけるよね〜〜なものもありますが、これは本当に良かったです。
もっとネタバレしたいですが、これ以上書くと読書感想文みたいになりそうなので、この辺で。
エロは少な目ですが、ストーリー重視な方は、絶対に買って損がないと思います!!
これぞスピンオフの鑑というか、前作があってこその、結局くっつかなかった二人のお話って所がすごく好き。
木島はポルノ大作家・蒲生田の最後を看取ることで、自分の中にあった色々な物、親との確執であったり、小説を書くことであったりを、乗り越えて、受け入れて、踏み出したけど、城戸は大した覚悟もできないまま、木島との関係もその場の勢いだと、なし崩しにして、怖気づいて、結局は「普通」の家庭を手に入れて、逃げた。
いい。
すごくいい。
こんな風に、どうにもならなかった二人の話って、商業作品だと多分かなり珍しいけど、すごくよかった。
これも、前作があったからこその作品。
これ、実写映画で見たいなぁ。
丸木戸マキ先生の作品は作家買いしています(*´꒳`*)
さらっと一回読んだだけなので私のレビューは参考にならないと思います。
「ポルノグラファー」より好きというか前作あっての今作って感じで(過去編なんでそりゃそうだ)
より前作が好きになったというか前作に深みが増したというか…とにかく良かったです。
前作より好き。
過去の城戸と木嶋の関係…友人と言い切れない曖昧な関係…セフレ?元彼?そんな名詞では言い表せない関係に滾りました。
木嶋にキスしてしまいそうになる城戸が切ない。
木嶋と久住を見る城戸が切ない。
これからも作家買いし続けようと思いました。
非常に楽しみにしておりました…。
『ポルノグラファー』過去編!!!
久住くんもワンコで可愛くて好きなんですけど、
木島と城戸とのなんとも言えない雰囲気がたまらなくてですね…。
久住くんが二人を怪しんでいる内容は
ただの妄想では無く嬉しかったですww
木島の変人っぷりが
前作に比べるとちょっとマイルドなような気がしてしまいましたが
何度も読み返したので
単に私が木島という人物に慣れてしまっていたのかもしれません。
インパクト強すぎましたもの!!
でも、城戸に頼られ無茶ぶりを承諾したところに
かなりグッときました。
好き勝手しかしないイメージだったので、
ちゃんと情もかけられるんだなぁっていうか…。
城戸が、想像していたより真面目で驚きました!
いや、途中「そりゃないぜ城戸よぉ……」な事もありましたが
人はどうしたって条件のいい方に行きたくなるものですよね。
なんていうか、とても人間くさくて好きです。
大御所官能小説家・蒲生田先生が凄かった!!!
木島を上回る変人っぷりでしたが
信念を貫く姿勢が素晴らしい…。
そして、スケベは正義だと言う事を改めて感じましたし
説得力ありすぎですよ。さすが“官能小説界のドン”。
城戸に見せた涙と、最期木島に見せた笑顔が泣ける……。
木島もよく頑張ったね……。
あー…二人が結ばれなかったから久住くんとお付き合いするわけですけど
やっぱり城戸もいいなぁ………。
お互い好きな気持ちはありつつ成就しないところに
他の誰より特別な想いがずっとあるんでしょう。
きっと引きずっているのは城戸の方なんですね。
…だったら結婚するんじゃないよ!もう!!お前は!!!
説教したい気分です…。
いや、『インディゴの気分』とまではいきませんがww
同人誌と描き下ろしの久住くんがまた面白い…。
大丈夫、たぶんもう大丈夫なはずだからりーちゃんを信じてwww
本編は耽美でシリアスだからこそ、
コミカルなシーンが活きています。
テンポもいいし様々な表情も見惚れてしまいます。
カバー裏のデザインも凝っていて、
表紙を開くと小説風につづられていて
雰囲気めっちゃいいです!!
湿度のあるエロさがなんとも…最高!!!
早くもCD化決定、おめでとうございます!!
城戸役の松田さんの演技を沢山聴けるのがものすごく楽しみです!!
『ポルノグラファー』で新垣さんととてもいい感じでしたから…。
今更ながら、あちらも神でしたわ。我ながらバカ。
前作を未読の方は『インディゴの気分』の後に
『ポルノグラファー』を読むのも楽しいかもしれません。
本作はポルノグラファーの過去編。
すごく良かったです!!!
それぞれ単体で読める内容だけど、是非ともセットで読んで欲しいです。
成就しない関係という結末がわかってて進むストーリーが切なく。
後悔にも似ているような燻りが今も残っているようでモヤモヤと後を引くのですが…。
個人的にポルノグラファーでハマれなかった受けの性格の一端を理解し、
編集者との微妙な距離感が今作で分かってスッキリしました。
セットで読むとより味わい深くなった気がします。
さて。
お話は編集者である攻めが、純文学小説家の受けをポルノ小説へ誘うところに遡ります。
実は攻めは元作家志望。受けの才能を目の当たりにして筆を折った過去があります。
攻めは、才能をこのまま埋もれさせたくないと思うのと同時に、
ポルノを馬鹿にしてプライドの高い受けをグチャグチャにしたい欲求も湧き。
受けは、死別した父親との遺恨や小説が書けなくなった現状から酒に逃げていて。
そんな中、とあるキッカケで関係が徐々に変わっていきます。
受けは攻めに対する愛情がチラホラ見えるようになり。
攻めは恋愛的な意味では意識していなかったのに、
タガが外れたら一気に引き込まれ理性飛ばしてガツガツするのが胸熱!!
受けの熱っぽい目がすごく色っぽーーーーーい(∩´///`∩)
なのですが、恋愛感情とは言えないままで繋いだ関係で、攻めには後ろめたい隠し事があり…。
事後に背中を向けあって無言でいる時間が遣る瀬無く重く感じました。
結果的にこの不信感が最後まで響いてしまったのかな。
ポルノグラファーで完全スランプに落ちたのは確実に編集攻めが影響してるのが分かります。
書けなくなって大荒れした時期は編集攻めに子供が生まれた時期と重なるのはポルノグラファー内でも匂わせていましたが、こちらで編集攻めと受けの間にあったイザコザを知るとストンと落ちるものが…。
どん底まで落ちた受けのその後は、ポルノグラファーで知る通り。
うん。受けにはポルノの年下攻めみたいな裏表がなくて感情が分かりやすい子の方があってるな!と。
良い子に出会えて良かった(∩;///;∩)
編集攻めはね〜〜〜〜…。
年下攻めと幸せそうにしてる受けを見て、
安心してる部分と嫌な気分が綯交ぜになってるのがなんとも言えない(;ω;)
過去を振り返る度に『インディゴの気分』になるんだろうな。
心の中に一生残る恋心のようなものを持ち続けながら妻子を大切にしてくのか…。
脇で大活躍だったのはポルノ大御所作家の先生。
死期が近づく中で、受けとの心の交流は涙腺が緩む…。
大御所先生は受けを弟子というより息子のように気をかけていて。
受けも自分の父親に出来なかった後悔を、先生との交流でやり直しをしているようで。
父子のような最期の穏やかな時間がジンワリときました。
巻末にはポルノグラファーのその後のお話。
同人誌からの再録と書き下ろしです。
幸せそうな2人が見られて良かったです。