意識してからは翻弄攻×5年間片思い受

冬知らずの恋

fuyushirazu no koi

冬知らずの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神144
  • 萌×2122
  • 萌83
  • 中立25
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
52
得点
1482
評価数
385
平均
3.9 / 5
神率
37.4%
著者
夏野寛子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396784232

あらすじ

「この恋は行き止まりだと思ってた――――。」


愁人(しゅうと)の5年間の片思いが、
隣に住むいとこ・千紘(ちひろ)にバレたのはこの夏のことである。
千紘は暑い夜には涼しい愁人の部屋にやってきて、
同じベッドで寝ていく。愁人の気持ちも知らずに。

そんな夜を繰り返し、
魔が差した愁人は寝ている千紘にキスをするが、
目覚めた彼に恋心ごとバレてしまう。

愁人は「今までと同じ関係を」と頼むが、
千紘の視線は徐々に熱を帯びていき……。

片思いの殻をこじ開けられる、
溶けるようなときめきの恋。

表題作冬知らずの恋

高校生,愁人のいとこ
いとこに片思いしている高校生

その他の収録作品

  • 十七歳の夏

レビュー投稿数52

切なさがいい!!

作家買いです!

夏野先生の作品では『アバウト・ア・ラブソング』が大好きで、今回も迷わず購入!
そして……無事(?)『冬知らずの恋』にもどっぷりハマりました!!

すごく好きな作品です!!
なんかもう、ずっと切ないの!!
高校生なんて未熟で、自分のことばっかりで、性欲もあふれてて、後先考えずに動いちゃう。
そのリアルさがめちゃくちゃ刺さる…!!

私が最初にハマったのは、愁ちゃんの後ろ向きな思考からくる健気さ。切なさの演出が、ほんとすごい。高校生にしては、何かずっしりと背負っていて、その影がミステリアスでセクシーにすら見える。そこがもう、めちゃくちゃ魅力的!!!

そして……来ました、千紘のほんのり漂う“クズ感”!!!ここがいい!!!!自分のことばっかりで、性的同意もイマイチ。愁ちゃんへの執着も、ちょっと傍若無人に見える瞬間がある。

でも、それでいい!!!
だって千紘はまだ高校生。
ここから“クズからの成長”が期待できる、その余白が最高なんです!!!

ていうか、千紘が相手だからこそ、愁ちゃんの健気さがより際立つ。描かれていないところでも、きっと愁ちゃんはたくさん傷ついてきたんだろうな……って想像しちゃう。

その切なさ?不憫さ?そこがまた、たまらなくよくて。でも不思議と、高校生マジックでどこか爽やかなんです!!

夏野先生はやっぱり天才だー!!!

※蛇足
最後に一つ思ったのは、愁ちゃんママの涙。あれはもしかしたら、性別が問題でない可能性もあるなと。そりゃ自分の子どもが甥っ子の明らかな寝込みを襲っていたら泣くわな、と思いました。性的同意大事!そもそも家族の性事情なんてデリケートすぎるもんね!ノックしようね!

0

夏を感じる爽やかで切ない作品

初めて読んだ夏野先生の作品ですが、まず、その美しい線で描かれる絵の素晴らしさに魅入りました。陰影での光の表現も美しく、作品全体が綺麗な世界です。

5年前に隣に引っ越してきたいとこの千紘にずっと恋している愁ちゃん。エアコンが壊れたからと夜寝る時にベッドに忍び込み眠る千紘を見ながらオナニーしていたところをばったり自分の母親に目撃され……!?

最近ようやくLGBTが叫ばれ同性同士の恋愛も自由になってきてはいますが、もし自分の家族が…?と考えるとすぐに受け入れる事はなかなか難しいかもしれません。愁ちゃんの母親もまさにそんな感じで、息子のオナニーを目撃して以降、千紘と二人きりでいる事をよく思わない人でした。
無理して女の子と付き合おうとする愁ちゃんも切ないし、元々ノンケの千紘が女の子と致しているのを目撃するのもしんどい……。

高校生独特の爽やかさもありながらモダモダ揺れ動く恋心で胸がいっぱいになります。
そして作品全体を通して夏のじんわりした暑さを感じれる作品でした!
心理描写が凄まじく上手いです。

0

切ない学生の恋

25時、赤坂でやアバウト ア ラブソングを読み、夏野先生の他の作品をと探して出会いました。

高校生ゆえの葛藤
好きな人が男であり、それを母親にも見られ泣かれたときの愁人の気持ちを考えると胸が痛いです。

千紘は意識してから結構グイグイいきますが、愁人は母親のこともあり1歩が踏み出せない様子。でも好きな人とは離れたく無いわけで。
切ないですね〜

いろいろエグい内容のBLを読んできたわたし的にはちょっと物足りない。でも、これは個人の趣味ですね。

BL初心者にはよいと思います。切なくてキラキラしてます。
ちょっとだけ、その後の母親との関係性が心配かな?察しているようではあるけども。

男女の描写あるので、苦手な人は注意を。

1

お互いの気持ちが大切

秘めるべきだった千紘への想い。それを抑えきれずにいたところを母親に目撃されてしまった愁人。
中心にいるのは千紘と愁人なのに母親の涙からお話は始まっていて…
お話が進んでいけはその理由がわかってくるのかなー?と思っていたのだけど、それほどはっきりしたものがなかったことにちょっぴりモヤモヤ。

千紘と愁人は従兄弟だし、さらには男同士だし。そういう後ろめたさを印象付けるために「母親の拒絶」を見せたのかもしれませんが、結局それを解決させられるのはふたりの気持ちしかないんですよね。
なので、"蓋をするべき気持ち"だということを母親の拒絶で表現されていたことに「うーん??」という気持ちになりました。

ふたりの関係はといえば。愁人が悩んでいたほど拗れることもなくて、それほど難しい恋ではなかったのかな?と感じました。
幸せなところに着地して良かったけれど、気になるところも結構あったなと思いました。

1

暑い夜に

作者買い。夏野先生の儚げイケメンでちょっとズルい感じの男子(攻)と可愛いお顔で意外と男らしい受が好きだ。

綺麗な顔して強引だったり、打算的だったりする、王子様顔で全然王子様じゃないのほんとずるい本当好きだと、夏野先生に実感させられます。

好きで好きでたまらなくって、でも、それを言ったら壊れてしまいそうな関係があって(この作品だと、母子関係だったり、友人関係)、理性的であろうとするけれど、あふれ出す。『見つからなければ大丈夫』とたかを括りながら、どこかで見つかることを望んでいる。そんな危ういDKの話です。

1

ノンケ高校生✕ゲイ同級生

隣に住む幼馴染であり従兄弟でもある千紘と愁人が恋人同士になるまでのお話です。

千紘に片想いしていた愁人に彼女ができたと知った途端、愁人を追いかける千紘が面白かったです。

しかし、愁人の母と愁人との関係が拗れたまま終わっているので、仲直りとまではいかないまでも希望を感じるような展開にしてほしかったなと思ってしまいました。

シーモアは白抜き修正でした。
序盤に千紘が彼女とえっちをしているところを愁人が隣のベランダから聞いてしまったり、愁人が母を安心させようと彼女を作ってデートしたりキスしたりしていますので、苦手な方はご注意下さい。
千紘は彼女と別れた描写があるけど、愁人はないので、そこがちょっと引っかかりました。

1

私には合わなかったようです

辛口注意です。

評価の高い作家さんなので、ハマれたら楽しいぞーと思って期待して読みましたが、今作と『25時、赤坂で 1〜4』『アバウト ア ラブソング』と、紙の既刊コミックス全て読んだ上で、結論として、私にはこの作家さんは合わなかったようです。今作は好きそうなシチュエーションだったので特に期待していたのですが、やはりどうしても入り込めませんでした。

作中での性に対する倫理観が合わないのが、 一番大きいです。私の感覚だと気持ちの描写が充分でないまま、行為をするしないという話になり、好きならして当然、断るのはわがままである、あるいはそこまで言わないにしても、断るのはとても特殊なことであるという空気感に疑問を抱きました。
今作だと、心の準備もできていない、千紘に恋愛感情があるのかよくわからないあの状況で、愁人がこわいと断った後の場面が特にきつかったです。え、愁人が悪いの? あそこは「我慢」したほうが偉いの?
根幹部分の価値観が合わないので、物語に入りきれず、感情移入できませんでした。

お母さんともお互い話し合うことなく終わっているのが気になります。母親を泣かせてまでして、双方歩み寄ることもなく解決しないのが、このエピソード必要だったのかな?と。
そもそも私が親なら、あそこは女の子相手だったとしても、付き合ってもいない子の寝ている間にああいうことをしている場面を目撃したら衝撃的だし、腕掴まれたら恐怖だと思います。愁人が男相手だったから、と悩んでいることにずれを感じます。

あとはやはり、千紘がいつから愁人を好きになったのか私にはわからなくて、でもグイグイ迫るという展開に納得できませんでした。自覚したのが千紘のキスの後だとしても、その前から布団に潜り込んでいるし、でも彼女はいるし…とよくわからなかったです。

それぞれ彼女がいる状態でお互いが好きなのが引っかかります。彼女との関係がお互い遊びとして割り切れていたり、彼女側が彼氏というステータスを欲していたりするから、というわけでもなく、わりとちゃんとお付き合いしていたので。特に千紘はやることやってたので、あっさり別れたことに戸惑い、すぐに愁人にアタックしていたのにモヤつきました。
お母さん含めて女性キャラもけっこう出ますが、みんなあまりいい印象で描かれないし、可哀想な目にあってて、BLとはいえ気になります。

尺の都合かもしれませんが、最終的に結ばれるのにも、お互いの気持ちがよくわからないまま体の関係だけできて「解決しました」感があってモヤモヤしました。今作に限らず、ページを悩みや関係性の深掘りよりもエッチに割きがちで、かつコミュニケーションの手段として活かせているわけでもないように感じます。

絵は綺麗ですし、独特の空気感があると思います。嫌われない、好かれやすい作家さんだと思います。

1

気になるとこ

絵も儚げで透明感もあるし、全体的にはハッピーエンドだし片想いも実ったし、良かった良かった(´∀`)……なんですけど。

そもそも千紘の気持ちが愁人に傾く気持ちの変化がよく分からず、心からのブラボーで終われませんでした(・・?)

彼女いたよね→エッチもしていた→千紘はノンケだし愁人への気持ちはいとこ&友だち以上ではない。…ですよね?
それがなぜ愁人が自分のことを好きだと知ったら、いけいけ押せ押せモードになるのかよく分かりません。彼女と別れて、愁人の彼女に嫉妬して、前よりも愁人の部屋に潜り込む…千紘が愁人を好きだからこその行動だけど、急に愁人を好きになるってことに違和感ありありです。

愁人がお前の好きは風邪みたいなもの、と言っていた答えもよく分からない。実は俺暑いのに耐性あるんだよ〜って。……で?だから何やねん状態でした。
え?じゃあ前から愁人を好きで敢えて通っていたってこと?…となると、冒頭の彼女とのエッチあれこれがよく分かんないです。この時から愁人を好きだったような描写もなかったのに。

千紘が攻めの姿勢を見せてからは、すごく楽しくて面白かったです。終盤に向けては神評価つけたいくらいです。それだけに最初がなー…って感じでした。
あとは愁人の母親とのこともうまく処理して欲しかったですね。母親の許しとまではいかなくとも、前向きな形で終わってくれたら良かったなぁと思いました。

1

これぞ究極のエロティシズム!!!!

同人誌みたいなドロドロのエロより遥かに官能的。

まず漫画の描き方がめちゃくちゃ上手い。少年らしさとセリフ選びと目線の使い方とコマの送り方と……とにかく作者天才。

直接的に描いてないのに「お尻を慣らしてる」ことを読者に分からせるお風呂のシーンはヤバすぎるし、足の指だけでキャラの心理が伝わってくるのも、作者先生の凄さを感じる。

「なんで俺が追いかけてんの」からの攻めの一連のセリフとか、何食ったら思いつくんですか???
なんか尊すぎてその場で踊り狂いそうになった。

個人的には、こういうゆったりとしたテンポ感で少しずつ進むBLが一番グッとくる。なんか全部キラキラしてた。

とくに良かったのが攻めのキャラで、受けに優しすぎないのがリアルな距離感だった。あと2人とも表情豊かじゃないのがいいね、なんか本当に男子学生同士の純愛を覗き見しているようで、ずっとこの2人を見ていたいなと率直に思った。
後半はもはや「物語終わらないでくれ〜!」と思いながら読んでた。

1

別格のアオハルBL

沢山の方が絶賛している作品だったので気になっていて遂に読みました。
結論でいうと既視感は多少ありますが、起承転結がとても綺麗で夏野寛子先生の魅力である透明感、空気が澄んでる感じがとてもでています。正に王道ストーリーという感じなのでBL好きになりたての方にもオススメしたくなる作品だなあと思います。行き止まりで冬には死んでしまうんじゃないかと思われた愁人の恋が、元気に花を咲かせた、と言うことで冬知らず(フユシラズ)の恋なんでしょうか。
気になった点は、愁人がカモフラージュで作った女の子の恋人とはいつ別れたのかな?ってのと、愁人のお母さんとのイザコザはどうするんでしょうね..。お母さんとの問題を解消せずに終わらせたと言うことは続編を期待していいのかなあ。あ、でも番外編でてるんですよね。まだそっちは未読なので読んでみます!流石といえる作品でした( ◠‿◠ )

1

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