モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦

mobyamaAji to mobutaniCrou no kareinaru hichijo eno chousen

モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神46
  • 萌×252
  • 萌29
  • 中立11
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
20
得点
536
評価数
145
平均
3.8 / 5
神率
31.7%
著者
吾妻香夜 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784801959583

あらすじ

前代未聞(!?)のモブ×モブBL★


高校に進学し、隣の席になったA治とC郎は互いに同じ部類のにおいを嗅ぎとる。
それは華やかな人物の陰で生きてきた「モブ」だということ!!
己の人生に危機を感じその打開策にC郎が提案したのは
姉の持つBL漫画の主人公のように自分たちがなることだった!?

衝撃の表題作のほか、
腹違いの兄と弟の背中合わせの恋、劣情に翻弄される禁断の2人など、
吾妻香夜の世界観炸裂な1冊!!


【収録作品】
モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦
綾小路エリカの華麗なるBL漫画家への復活
金色、空色、涙色。
水底に棲むこどもたち
水底に棲むこどもたち2
鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情(描き下ろし)

表題作モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦

幼少時からモブとして生きてきた高校生
A治の隣の席のモブ

同時収録作品綾小路エリカの華麗なるBL漫画家への復活

同時収録作品金色、空色、涙色。

夏生の弟で妾の子
大学生

同時収録作品水底に棲むこどもたち

未来のクラスの副担任
不登校気味の生徒

その他の収録作品

  • 鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情
  • カバー下・描き下ろし漫画

レビュー投稿数20

振り幅が大きいデビューコミックス

吾妻香夜先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
シリアス 3
笑い 3
エロ 2
な感じだと思います。

今作は表題作が2話分と短編が2作品同時収録されています。

何故モブを題材に!?とツッコミを入れたくなったし、思わず笑ってしまいました。タイトルの通り、A治くん× C郎くんのカプで、モブからの脱却を目指してBL漫画の主人公達の様に奮闘します。

そんなことをしている最中も、まさにBL漫画の主人公達の様な華やかなカプも居て、色々と内容が渋滞しててそれにまた笑ってしまいます。帯に描かれていましたが、絡み描写ではモブ顔の作画がちゃんと描き込まれています。因みに、エリカさんから指摘を受けた後の華やかカプのその後も読んでみたかったですね。

同時収録作品は、腹違いとは言え近親相姦の兄弟物や先生と生徒の歪で仄暗いシリアス物が描かれているので、モブカプからの作品の雰囲気の振り幅が凄くて驚きます。笑いとシリアスが同時に楽しめるので、是非とも読んでほしいです。

0

モブの存在意義

表紙を飾っている時点で只のモブじゃないと思ってましたが、想像以上にモブでした。
モブは主役にはなれない。
ずっとそう思ってたんです。
そう、この本に出合うまでは。

A治とC郎2人の簡易的な顔のモブは自らのアイデンティティを獲得するため様々な事に挑戦します。
名前からモブの素質が見受けられますね。
読了後、名前どっちだっけ?って忘れかけた。

部活や勉強。努力をしているのに良い意味でも悪い意味でも目立たない。モブからの脱却は並大抵な事ではない。

そして最後の手段BLに手を出すわけです。
ちょっと顔が…(笑)ちょっとイチモツが…(笑)
変わりすぎでしょー。
穴は必要な時には出現するとか設定細かい(笑)

A治 C郎モブ脱出成功おめでとう!
彼らからは希望をもらいました。

そう、この本はBLの可能性は誰にでも有るという大切な事を教えてくれた。
彼らはモブの真骨頂。
主役だろうが、モブだろうが、何だろうがBLの可能性は無限大。
これからはもっと大切にモブまで隅々にBL本を刮目しようと思いました 。

他2作はまた系統が違って面白かったです。

で、なんとこちらの次作が あの名作 ラムスプリンガの情景なんです。ちょっと振り幅広すぎません?
あれ?でも発売日から逆算して桜田先輩とラムスプリンガ被ってません?バランス感覚スゴい。


そして、デビュー本なんです。デビューで三作品入っていて、この題材を選ぶセンス。
そして絵が既に完成されてる。
ラムスプリンガと親愛なるジーンでバイアス掛かってるかもしれませんが、素直に面白かったです。

0

ばかァ〜〜大好きぃこんな漫画ァ〜〜〜( >///< )

も〜〜〜〜////
こんなBL信じらんない〜〜〜〜////

学園モノBLのモブたちが脱モブを目指してBLする話。

徹頭徹尾バカバカしい(´>///<`)
笑いすぎて窒息しそうでした♡

しかしただのギャグ漫画と侮ることなかれ。
流石の吾妻先生クオリティ。
導入から掴みバッチリ、出オチのインパクトで終わりそうなのにしっかり最後までチョコたっぷり!
暴力的に感じるギャグは、きちんと緻密に計算され
商業BLとしてもCPたちがCP有り得る心理描写で読者を納得させる匠の技の数々。

吾妻先生はM-1ファイナリストですか???

表題以外に別のお話は2つ。
特に『水底に棲むこどもたち』が刺さりました。
他2つと比べてシリアス&バイオレンス。
読んでる間は終始ハラハラしっぱなしで大変よかったです。
でもちょっと他作品と温度差ありすぎて心筋梗塞起こすところでした。

大大大満足

3

振り幅〜ww

吾妻先生の「ラムスプリンガの情景」「親愛なるジーンへ」がとても良かったので、他作品も読みたいと思い本作を手にとりました。
この後「桜田先輩改造計画」「藤咲忍はかく語りき」を読みます(この2作のような表紙はあまり積極的には読まないタイプでスルーしていたのですが、ラムスプリンガ〜親愛なるを読んで気になったので)

表題作の発想がおもしろいですね。
まさにモブ山モブ谷でw これがデビュー作ってすごい。
そのモブ山モブ谷がエロいことをした瞬間、メイン顔になってキラキラ+花で装飾されたの笑いましたww

綾小路エリカの、モブにだって、ミミズだって、オケラだって、みんなみんな生きているのですわ、総てがBLなのですわ──…‼︎ が宇宙の真理でツボでした(レタスとベーコンの土星w)

と底抜けのギャグに笑っていたら「金色、空色、涙色。」が苦手な近親相姦モノ(汗)
内容はほんわかだったからまだ読めましたが。

と思っていたら…「水底に棲むこどもたち」かまさかの闇展開で(すごい苦手)
熱血教師と見せかけての森崎が怖いし、何よりその母親がエグい(声だけの出演でも)
鷹野が絵に描いたような闇キャラになっていって。
地味に生物部の描写もホラーのように私には怖くて(虫とか超苦手)
ハピエンだったからまだマシでしたが。

「鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情」はおもしろかった。
首輪+鎖でつながれた森崎が出てきた時、モブ谷モブ山が(うわっヤバいの来た)と思っていて、私も同じリアクションになりました。

綾小路エリカが夏生とユキに「貴方がたも大概ですのよ?近親相姦兄弟さん」に、私もそーだそーだ!!となりましたw

これ、先生自らが作品にツッコんでいるんですもんね。ヤバい内容とわかっていて描いている(皆さんそうなのかもしれませんが)

しかし、ラムスプリンガ〜親愛なる〜の作家さんがこんな作品も描かれていたんだと、すごい振り幅に感心しきりでした。

笑いと恐怖はありましたが、正直、萌えは感じなかったので中立とさせて頂きます。

2

「BLの可能性は誰にだってあるんだ…!」

作者さんの作品の振り幅は存じておりましたが、一冊の中でトンチキとメリバを楽しめる一冊がコチラです。

表題作は鼻さえ描いてもらえないモブ2人のBLです。
モブ人生を脱出するためにBLコミックを参考書として、BL主人公を目指す2人のお話です。
エロシーンになるとしっかり修正の必要なイチモツに変化し、顔も濃厚になる仕様w
さらにエリカがトンチキに拍車をかけます。
「性別を超えた愛の行く末を見守る探究者」これは全ての腐女子を表す言葉なのでは…私も自らをこう名乗れるような次元に行きたいです。

皆様書かれてるように同録の『水底に棲むこどもたち』が表題作を真逆にしたようなシリアス作品でして、振り幅の広さにびっくりしちゃいます。
徐々にダークさを増していく展開に心臓がヒュッとなったり高まったり忙しい。
共依存やメリバがお好きな方に凄くオススメです。

描き下ろしの3つの作品の登場人物コラボが楽しかった!
電子限定の『水底にー』の後日譚が4Pあるのですが、2人が幸せそうでホッとしました。

1

笑いからシリアスまで

表題作でなるほど!モブあるあるだな。ふむふむと思ってたらお嬢様にぶはっと笑わせてもらいました。売れっ子BL作家になっちゃって!

そして兄弟のお話。兄は本当に同情で?実は本当は…な感じでしたが萌えはあまりなく。

水底に棲むこどもたち
シリアスですね。どっちも可哀想。森崎が未来を引きずり落としたら復讐に学校にくるようになり、森崎へ散々性的嫌がらせをして。

でも森崎の言葉に一瞬でも救われた未来。その言葉はとっさの嘘だとしても。でもその後の森崎の行動がなあ。森崎も母からの抑圧と束縛がすごくて、未来にぶつけちゃったのかな。

最後は二人で消えて。未来母の自分勝手が未来を追い詰め素直にさせたのかな。

0

とっても面白かった

こちらの作品もソムリエ候補の方におススメしていただきました。
表紙のせいで手を出していなかった作品です。
綺麗な絵が好きなので、ちょっとギャグよりかなと敬遠してました。
確かに本編もギャグ寄りだけど、絵は綺麗でおススメしていただかなかったら自分では絶対買わない作品なので良かったです。

面白いだけじゃなくてちょっと切なくもあったり、表題作も良かったですが、同時収録の水底に棲むこどもたちも良かったです。こちらはかなりシリアス寄りではあるけどもハピエンで、1冊に全く毛色の違う作品が収録されていて、吾妻先生の頭の中はどうなってるのかしら?と思えるふり幅で。1冊で2度美味しい作品でした。

食わず嫌いはダメですね。
自分では選ばないであろう作品をおススメしていただき感謝です。

0

ミミズだってオケラだって

吾妻先生の安定感ある美麗な絵が大好きです。更に、あとがきに吾妻先生の好きなところが詰まってます。シリアスストーリーでも潔くギャグにしてくれるところとか笑
そもそもこの1冊がギャグからシリアスへの振り幅が大きすぎて、表紙買いすると戸惑う。

「ラムスプリンガの情景」既読なのですが、「水底に棲むこどもたち」を読むと、ラムスプリンガのラストがハッピーエンドなのか不安になりますね。
「水底に棲むこどもたち」がお好きな方は続き部分のがっつりストーリある描き下ろしが電子限定おまけ漫画になっているので是非読んでほしい。

0

収録作の振り幅がものすんごい

新刊でKOされてしまったのでこれは初コミックスも読まねばなるまい!というわけです。
ジャケからも察せられるモブ顔のA治とC郎www
でも誰だって人生の主役になれる時が必ず来るんだね!
顔が変わってしまうブッコミはやはり期待どおりでしたww
更には脇役(?)もレン×アキラからアキラ×レンになってくれて
エリカ様わかっていらっしゃる!!
…個人的にはリバでいいんじゃないかなと思ってしまいましたが…。

『金色、空色、涙色。』
過度に悲しい設定でもなく、丁度いい感じで読める異母兄弟の短編です。
やはり弟×兄、フォーエバーラブ…………。

『水底に棲むこどもたち』
教師の正義感の奥を見透かした不登校の生徒、
生徒が登校するようになって酷いを復讐されても逆らえない教師。
まさに暗い水底の闇にのまれてしまうような、
でも愛を純粋に求めていた鷹野未来と苦しみを与えられながらも解放された森崎先生の
ハッピーエンドですがキツイお話ではありますね…。
森崎先生の母親の呪縛、ああいうの見るたびについ思ってしまうんですが
息子の自慰を見てしまったからと言って
あんな風に否定してかかる意味がわからない…。
自分はどうやって生まれて来たんですか?どうやって息子を妊娠したというんですか??
立派でお綺麗なつもりでいるんでしょうけど反吐が出ます。
親によってまともに愛されない子どもがいつだって被害者なのは悲しすぎます。
始まりは歪んだ形でも、森崎先生と未来がどこかでひっそりと寄り添って生きていてくれるだけでいいですね…。

いやー、非常に複雑な気持ちになりましたが
また描き下ろしで笑わせにかかってくれているので安心しましたww

1

トーンの振り幅が大きい

◆モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦(表題作)
 ビジュアルや属性がとことんありふれていて、モブとしてのスペックに留まっているモブ山とモブ谷。目の付け所が斬新ですね。そんな2人がモブであり続けるしかない人生から抜け出したい一心で辿り着いたのが、同性同士でのセックス。BL漫画の登場人物として、それが2人に華やかさを与える鍵だったわけです。セックスで快楽を覚え、相手への情が湧いた瞬間から、2人のビジュアルや言動は一気に主人公並みの濃さになります。ギャグとテンポの良さも活きていて、なかなか面白い題材だなぁと感じた作品です。

◆水底に棲むこどもたち
 最もダークな作品でした。母親の教えから常に生徒を正しく導かなければならないと強い意識を持っている教師の森崎は、不登校の生徒・未来の家を何度も訪問します。未来は父親の性的虐待から救い出してくれた母親をずっと待っていた。しかし、待てど暮らせど母親が来ることはなく、未来がとうとう自殺しようとするのを見て、森崎の感情が爆発。母親から抑圧され続けてきた森崎にとって、未来が母親から解放されるのは耐えられないことで、自分と共に苦しんでくれる存在にいなくなられては困るのか、森崎は未来をレイプします。その後、未来がその事実を持って登校することで立場が逆転し、森崎は未来のおもちゃに。正直解釈するのが難しかったですが、結局この2人は本質が似ていて、自分と同じ所まで堕ちた相手に依存することに幸せを感じる、哀れな子供達ということなのかなと思いました。母親の影響力の大きさを物語っているのかな。萌えはなかったですが、印象には残る作品でした。

1

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