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hakidame to tsuru
初読から何年も経ってからCD視聴したので、再読。
近年とみに記憶力が衰えているおかげで、新鮮な気持ちで読みました。
表紙の色味、雰囲気、表情で連想できるように、ドロドロした暗めのお話です。
明るい救済によるラスト、とならないのが、今作の魅力だと思います。
綺麗な名前に綺麗な顔、35歳にもなってフリーターとバイト仲間に陰口を叩かれている、澄川螢。
毎週日曜日のレイトショーにやってきては親しく声をかけてくる一回り年下、社会人の岡崎準太。
準太の思い切ってからの告白からの、急展開。
螢は元ハード系ゲイビ男優だと伝え、身体を重ね、その後、セフレ以上、恋人未満もような関係が続きます。
明かされていく澄川螢の過去は読んでいて、とても胸が苦しくなりました。
また、螢が、絶望して自暴自棄になっているわけではなく、達観して、日々を過ごしている様子が切なくもありました。
準太は螢が好き、螢も準太に好意を持っているけれど、追いかけて来る過去が、2人を恋人関係にさせてくれません。
過去の地獄のような生活に関係する男たちが、二段重ねで登場し、さらにその問題の根源にあたる人物は回想シーンでしか登場しない、という展開が、重くてつらくて、救いがないように感じました。
2人が掴んだのは小さな幸せであり、末永く幸せにくらしました、めでたし、めでたし、的な明瞭ハッピーエンドではないところが、かえってよくて、心に響いて素敵でした。
蛍(受)の境遇と、蛍を抱きながら涙を流す準太(攻)の姿が切なすぎて、夜中に読みながらボロボロ泣いてしまいました。胸が痛い…
わんこ年下攻めの涙ーーー…!!なんだかこう、胸を刺すような痛みを感じちゃいますね。
親元を飛び出し、ホストになって酔い潰れたところをヤクザの組長に拾われ囲われ愛人として束の間の幸せを得るも、波柴の嘘により転げ落ちるように転落していく蛍の半生が痛々しくて、途中読み進めるのが辛かった、、
バイト先の映画館で落とし物のマフラーを見つけ、走って届けたことから繋がった準太との縁。
ごく普通の社会人として生きる準太の姿は眩しすぎるよね…
自分が蛍であっても、準太にものすごく惹かれつつも離れる選択をしただろうな、と思います。
蛍に冷たい言葉で突き放されても、どこまでも追い縋る準太に「よく粘った!!!」と声をかけて褒賞をあげたい気持ちです。
個人的に、”受けにすげなくされ、追い縋る攻め”が大好きなので、どストライクでした。
そして圧巻のラスト。冷蔵庫にたくさん貼られた映画の半券…最高の終わり方で、またここでも泣いてしまいました。こんな素敵なラストってないよー。。
切なさをぐーーーっと限界まで感じてからの、至福のラストに胸がいっぱいになりました。
はあ…キタハラ先生大好き。。
再生、救済、ヤクザもの好きなんです。
が、そこまで刺さらずさら〜っと読めてしまった。
悪くはないです。
おもしろかったです。
螢の生い立ちや自分を振り返って語る言葉には共感できました。
ただ、ちょいと物足りなかった。
惜しい!という感じ(すみません)
なぜかと考えるに
・螢の過去は悲惨だけれども、本人から闇を乗り越えた凄みが感じられなかった。私の感性の問題だと思いますが。
ただ、きれいでエロくて、表情があまり変わらない人なんだなくらいの印象で。
・大野、波柴、喬がそこまてワルに見えなかった。
人間味があまり感じられないというか、記号、設定という感じで。
波柴の複雑な心境や大野のゲスい感じはよかったと思います。
・準太が好みのタイプじゃない(ごめんなさい)
陽キャでぐいぐいきて「ほたる」と呼ぶなと言われるのに呼び続けるような奴。
螢がほだされるくらいの、まっすぐな性格である必要があるんだろうけど、彼自身に魅力を感じられなかったです。
準太がそこまで螢に入れ込むのも、ふーんそうなの?くらいの感覚でしたし。
ただ全体的には、ぐいぐい読めて良かったです。
悲惨な場面がさらっと描かれていたのも好きです。
設定が重い割に、薄味仕上げでした。
キタハラ先生の特長かもしれませんが。
最初にネタバレしてしまうとハッピーエンドなのですが
ただのハッピーエンドじゃなくて
螢が幸せになるまでの道のりが果てしなく長くて
読んでいるとすごく辛い気持ちになりました。
螢は元々ホストをしていて、そこから組長の愛人になり
そこではめられて借金を背負わされてAV男優になります。
そして借金を返し終わって映画館でバイトをしている時に
準太に出会って告白され幸せになる流れなのですが
過去編がほんとに辛くて…。
お話としてはすごく素晴らしいのですが
ハピエン厨の私は過去編は読み返せそうにないです。
準太は年下だけど過保護な部分があるので
これから螢にうざがられるぐらい愛で満たして上げてほしいです。
(既に若干うざがられてますが。)
ケイさんの堕ち方(家出→ホスト→愛人→av男優→フリーター)にたいして、彼の過去(親が厳しく、子どもが思い通りにならないと嫌/詳細な記述なし)が弱すぎて、どうしても入り込めませんでした。ひとまわりの歳の差を超えて、過去を全て受け止めて、オカザキくんがケイさんを好きになった理由も…
ストーリーは切なく、美しい絵がそれをより一層際立たせています。ハッピーエンドなんですが、このあと二人はちゃんと幸せになれるのかな?と頭の中ではクエスチョンマークが浮かぶ感じ。なんだか全体的にすっきりしない読後感
さすが、キタハラリイ作品。
物語が物語として、単純に面白い。
ジェラテリアスーパーノヴァを読んで、他の作品も読んでみよ!って思って手を伸ばすつもりなら辞めたほうがいい。
重い。ほんとガチで重い。堕ちるとこまで堕ちた男の話。
ストーリーは本当に重厚で面白い。2人の関係はどうなるのか気になってページを捲る手が止まらない。
最後、螢の心情に泣く。そして、終わり方が映画みたいで、かっこいい漫画。
人間はいくつになったって清い水を求めるもんなんだな。
レビュー書くために久しぶりに本をめくったけど、あまりの重圧に拍子めくるの躊躇した。
内容は事細かに覚えてないくせに、これから読んだ後疲れるなっていう記憶だけが頭に残っていた。
レビューのために読んだけど、内容触れないまま書いたから読んで疲れた意味w
ほんと読んでる途中しんどい。でも、読み終わったあとの軽くなる感じ。
攻の子が明るい属性だったからかな。
表紙が怖くて買うかどうか悩みました。
メイン2人のレベルの違いがすごすぎて、読んでいる間全然しあわせになれる予感がしません。ゲームで言ったら片方は始めたて、片方はカンストしてるみたいな。でもハッピーエンドです。
映画館でバイトしている元ゲイビ男優の蛍のもとに、毎週日曜のレイトショーを観にやってくる準太。
年は一回りも違う、生きてきた環境も正反対な2人。
準太は蛍を「綺麗だ」と言うけれど、蛍には汚れた過去があって…。
蛍に魅かれるところがなくて…。どうしようかと思いました。
35才、アルバイト。映画館とビル清掃の掛け持ちで、ボロアパート住まいです。
元々ふつうの家庭の子だったのに、いや、むしろ小金持くらいだったのかな?親の期待に応えられなくて家出からの転落人生です。
893の愛人になって、売られてゲイビ男優になって、薹が立ってきて引退したのに、当時の監督にストーカーされるし、893からは非通知かかりまくりという大変面倒な物件。
893の話は可哀想ではあるけれど、うーん、生きることに執着がなさそうな感じで、この先も浮上することがなさそうな空気しか感じられず。
そんな蛍に準太が執着する理由がどうも分からなくて。
何でも卒なくこなしてきたせいで、親は妹にかかりきり。年上のひとの愛情が欲しかったのかな、とも思うけど、それとも違うような。
何が良かったんだろう…。最後まで分かりませんでした。
むしろ893の蛍をハメて落としたひとが、実は蛍を好きで執着して、という方がしっくり来た気がします。そこで愛憎入り交じりみたいな。
ハッピーエンドだけど、長く続く気がしない…。
表紙で「怖い」と思った方には無理にお勧めはしないかな。
一読して、無理だったので。「しゅみじゃない」評価したまま捨て置いていました。
今なら。「萌」くらいな評価が出来たけれども。クールなこの制度は1ヶ月以上も経つと変更なんてさせてくれない。
そのまま2年ほど本を開くことはありませんでした。ちるちるの右上にピックアップされているのを見て、久々に手に取ってみました。当時の私にとっては、胸が痛くて。ショッキングな内容だったのですが、細かいところまで全て覚えているままでした。
やっぱり涙してしまったけれど、あの頃ツキンと胸を痛めた程では無かったかな。色んなBLを嗜んで、免疫が付いたのか。
キタハラリイ先生の作品では、これを初めて読んでいて。この他は意外な程に甘くて優しいストーリーばかりなので、本作は異質とも言えるかもしれません。
35歳になっても目立つ程に美しい佇まいの螢。その美しさすら哀しい。
彼の時間は止まったままだったのかも知れない。
彼の美しさに魅かれて、懐いてくる準太。光属性の彼の明るさは螢にはきっと眩しすぎて。
求められるままに身体を繋げるが、期待はしない。
しかし、準太はその光で、その強さで、螢をまた生きた世界に引き込んで行く。
世間知らずの青年は、家を飛び出し寄る辺もなく。縋り付く様にヤクザの情人(イロ)となる。楽しい時は直ぐに過ぎ去り、組織を危ぶむ側近の羽柴の策略で、AVに堕とされ、借金を背負わされ、複数の男たちに嬲りものにされてしまう。身体は汚れされてしまったかもしれないけれど。それでもなお、美しい螢。たった一度の恋に生き、それでもただ生きていたいと泣く螢か痛々しくて。孤独な魂を抱き止めてくれたのは。ただ一人準太だけ。
辛い涙を沢山流した螢の時間が動き出した瞬間。その想い出はようやく昇華されたのかもしれない。
羽柴は。螢に嫉妬していたのかもしれないし。姐さんでは無く、純粋に恋をしている様に見えた組長と螢を破滅させたかったのかもしれない。螢を手に入れられないジレンマに苦しんでいたのかもしれない。目の前で沢山の男たちに犯されている螢をどんな気持ちで見つめていたのか。それは知りたい気もするし。今となっては知りたくない気もする。
ただ組長が引退すると知り、贖罪のつもりがあったのは確かだろう。彼もまた犯した罪から逃れられ無いのだ。この先もずっと。
全体的にメロウで寂しい、侘しいと言っていいかも知れない雰囲気が立ち込めているので、胸が詰まる。苦しくて痛くて、切ない。
ラスト、ふっと息を吐く様に。笑顔を見せてくれる準太と螢を見ても。この寂しさは重く募ったままなのだ。
あーー評価が難しい!!
◾︎岡崎準太(23歳 会社員)×澄川螢(フリーター 元ゲイビ俳優)
螢の経歴はヤクザのイロ→借金背負ってゲイビ男優→映画館バイトなのですが、ヤクザの尭(たかし)に一番感情移入してしまったせいで、波柴(尭の部下)に苛立ち、幸せになった螢に対しても手放しで喜べなかった。
これで準太がゲイならまだ良かったのですか、ゲイと明言している描写はなく、むしろノンケを示唆する表現が多かったので残念。ノンケが男に惚れる説得力は正直薄かった。年齢ももう少し上の方が良かったな。勢いだけではなくて人生考えて澄川と付き合ってるのか、不安になる。
ヤクザはヤクザに徹してくださって、下手にヤクザ上げ描写がないのは良かったです。ただ、大野(螢がゲイビ男優時代に居候していた相手)にコマ割くなら、もっと尭と波柴についても掘り下げて欲しかった…という尭推しの呟き。
山咲(澄川のゲイビ時代の同僚)の存在は自分にとっては重要で、澄川に友人がいるはっきりした描写に安心しました。
全体的に明言は少なく匂わせる描写が多いです。絵が繊細なのとストーリーや構成の雰囲気がマッチしていてとてもいい。
特に、露骨に寂しい描き方をしていた澄川のアパートが、岡崎と向き合ってきちんと付き合いだした後、非常に明るい部屋に描かれているのが印象的でした。
純粋に萌えたかというと評価は萌なのですが、これだけレビューを書きたくなる作品という事で萌2を!
物語がしっかりと丁寧に描かれていたと思います。
知りたいことは隅から隅まで教えてくれる感じでよかったです。
ただこの評価なのは私がお顔重視の人間で、受けさんは美人でよかったのですが攻め君のお顔がちょっとパッとしないお顔だったのが理由です…。でもお話の設定上、攻めくんの育ってきた環境などを考えると、設定上あえて当たり障りのないお顔立ちなのかな?とも感じられました。
一コマ一コマがとてもしっかりと描かれているので感情移入しやすく、物語重視の方には楽しめる作品なのではないでしょうか。