条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hitsuji no kagi
本編「ひつじの鍵」と、続編の「ひつじの夢」の2本収録。双方同じくらいのページ数で、本の半分まで読んだら次の話のとびらページが来たので少し驚きました。
面白かったです。
羊は社長令息で豪邸に住み富裕層の学校に通う高校生なのですが、実際には、ついこの間までぼろアパートで母と二人で貧乏生活をしていた苦労人。母を亡くし、今は母の再婚相手と二人で暮らしています。優しい義父、くそったれの実父。貧乏生活と富裕層の世界のギャップ。
とりまく環境に押しつぶされそうになりながら、羊が縋るように求めたのが、救世主のように父のピンチを救ったカード会社のコンシェルジュ。
最初は、羊の態度が憎たらしくてたまりませんでした。子供が、どこまで悪いことをしたらこの大人は怒るんだろうと様子を窺うのに似て、まったく意味の無い無理難題をコンシェルジュにふっかける。それはまるで暇を持て余してカスタマーセンターに鬼電する、客の皮を被ったクレーマーと変わらないなと。
相手は仕事だから無碍にできない、それをいいことに高校生の分際で何をしくさっているのだと結構イライラしました。
でも、途中で羊は謝罪し改心し、彼のバックボーン(前述参照)も見えてきて、ようやく読者であるこちらの精神も安定しました(笑)
恋愛面については、二人の距離が近付いていく様子を丁寧に追っているかと思いきや、結構な急展開に驚きました。
コンシェルジュの一色さんがプロフェッショナルでとても良かった。本作では全てが明かされているわけではないけど彼にもいろいろな過去があり、出会いがあり、それがあっての現在の姿がある。そういう、人が経てきた年月を感じさせられるキャラ設定でした。
2編とも羊視点なので、一色視点のお話が気になります。
「ひつじの夢」を読む限り、一色は相当この羊との関係に悩み、様々思うところがありそう。
羊は学生で歳が離れているし、顧客の息子だし、仕事に邁進する一色にとってみれば決して簡単な恋ではない。それだけに一色視点で読んでみたいなあと思いました。(せっかくだからコンシェルジュのお仕事BLにするなど)
勝手なことを言ってますが、探したらどこかにありそうな気もしています。
再読です。
のんびりしたい時、癒しが欲しい時に読み返してしまうこの作品。
結構トントントンと進むので、どちらかというと肩の力を抜いて気楽に読めつつ、キャラクター達の魅力に引っ張られるような感じでしょうか。
一穂先生作品の中で1,2を争うくらいに好きな作品かもしれません。
優しくて可愛くて、2人のやり取りにクスッと笑える作品です。
一穂先生ならではの、ちょっとした雑学が書かれているのも楽しいです。
お仕事の設定も毎回面白いものが多いですよね。
あまり耳慣れない職業名でも、説明臭くなく自然と描いているのが本当にすごい。
以下、ざっくりとしたあらすじです。
元々はあまり裕福とは言えない家庭で育った羊。
母親の再婚と共に新しく父親となった「父ちゃん」が会社社長であった事から、お金持ちのセレブが集まる高校に通う事となったものの、未だに同級生達の上流階級故の思考にあまり馴染めずにいます。
そんなある日、ひょんな珍事から父親のカード会社の担当コンシェルジュの一色と出会い、その魔法使いのようなスマートな仕事ぶりに圧倒されてしまう。
その際、影で一色が一瞬見せた素の表情が忘れられず…
それからというもの、一色の事が気になってしまい、社長の息子の立場を使って小さな頼み事を繰り返し理由を付けて一色とやり取りをするようになり…?といった内容です。
タイトルにも書いた通り、攻めの一色がものすご〜〜く!ツボに入りました!
お客様を第一に考え行動し、応対も丁寧かつスマートなコンシェルジュ。
そんないわゆる出来る男が素に戻った瞬間のギャップがたまらないんです。
仕事モードの丁寧な言葉遣い、丁寧の中に素が現れる言葉遣い、口の悪い近所のお兄ちゃんのような素の言葉遣い、そして羊だけに見せるちょっぴり甘い言葉。
「抱くぞ」と言ったかと思えば「そうそう、じょうず」と甘く褒めますし、羊を思って軽く窘めたかと思えば、「よしよし」「ご褒美タイムでございます」「おいで」等、羊に対する飴と鞭加減が絶妙!
こんなギャップずるいですよねえ。
包容力があって、大人の余裕を見せながらも、年下の恋人が可愛くて仕方がないのが見え隠れしているのもとっても良かった。
羊の発言をしっかりと聞いているところも、何でもない事のように仕事の為への努力を惜しまない姿も◎
我慢出来ずに慎まず羊を頂いてしまうだめな大人ではあるのですが…笑
久しぶりに攻め萌えしました。
受けの羊くんもスレている所のない素直で素朴な良い子で、ふわふわとした外見と元気な言動とは裏腹に、内面は繊細でとても思慮深い。
一色に対してかなりストレートに体当たり上等で突っ込んでいく姿も若々しくて好きでした。
「まじ?」「まじでございます」
「めーめー語じゃわからん」
「おっきい…」「ありがとう」
等、2人の絶妙なテンポの良い掛け合いも小気味が良く、終始とても楽しませて頂きました。
嫁子も羊の父ちゃんも素敵な人ですし、今作はサブキャラクターも魅力的です。
嫌な人間はあまり出て来ないかなと思います。
今作で羊の親友・和楽が気になった方は、スピンオフ作品のアンティミテをぜひお読みになってください。
彼のその後の姿が描かれています。
カード会社のコンシェルジュの設定が気になって前半しか読めませんでした。
私の知ってるカード会社のコンシェルジュは予約や買い物の手配だけでカード会員と会う機会なんてないと思うのですが…。
しかも主人公がした質問の回答を手紙にして家まで届けるなんて異常としか思えません。
もし主人公が女性ならばカード会社に気持ち悪いとクレームをつける事案だと思います。
カード会社のコンプライアンスも攻めの社会人としての意識もどうなってるの?と気になって気になって先に進めませんでした。
仕事の出来る男性が好きなので、今回の設定が合いませんでした。
序盤は二人の出会いに萌え、敬語の攻めも好きなのでドキドキしながら読んでいた。執事さんに会いたくて無茶ぶりする受けも可愛いし、そんな受けを穏やかな口調で叱る攻め様にはときめいた。
が、そこからすぐに、プライベートな本来の、乱暴な言葉づかいの攻めになってしまい…。個人的にはお仕事モードの攻めの方が好きで、ギャップ萌えはなかった。
それでも好みの問題と気持ちを切り替えて読み進めるも、攻めの住んでいるアパートの部屋が、まんま受けの昔住んでた部屋、というのに、ご都合主義的なものを感じてしまい、持っていた鍵を使って受けが攻め宅に不法侵入し、写真を盗むくだりには普通に引いてしまった。いや、それ犯罪…。
その写真の女性が亡くなった妻ではないと知った受けが、嘘つきと攻めをなじるのも、人の家に勝手に入ってもの盗んでおいて、この子なに言ってんだ、としか思えず。
それより何より、やっと受けが恋心を自覚したと思ったってとこで、即、攻めが「高級ホテルとラブホどっちがいい?」って訊いて、「ラブホ」って受けが即答する展開の性急さにびっくり。
だってそれまでは攻めの心理描写がなくて、受けも読者も、攻めはバツイチノンケだと思ってたし。その場で実は元々男が好きで、受けには一目惚れみたいなものだった、と言われても。こっちは一体いつ、どこをそんなに好きになってたの、って位なのに、いくらなんでも、好き→初キス→ホテル直行の流れはサクサクし過ぎじゃないか。
で、受けものこのこ、ホテルついてくんかーい! みたいな。しかも最後までやっちゃうんかーい、みたいな。
コレだけ年齢差あって、受けはまだ高校生だけど、ていう躊躇もなにもなく?
申し訳ないのだが、この展開の唐突さにまったくついていけないというか乗れなくて、結ばれたシーンもまるで萌えず、平常心で読んじゃった。
んでもって、受けの家宅侵入と窃盗も、特にお咎めなし? それもなんだか納得いかず…。この結ばれるまでのお話が、一冊まるごと使ってもっとじっくり丁寧に書かれてたらな。
最初の設定なんかは好きなのに、残念。
攻めの一色さんがカード会社のコンシェルジュで受けの羊くんのお父さんの顧客のお願いでキャラメル千箱用意してもうらうとこから始まるんですが、羊くんがたまたま見てしまった一色さんの一仕事終えた素の姿が気になって…みたいなお話。
一色さんのTHE・コンシェルジュのお仕事モード丁寧口調からオフモードの乱雑な口調へのギャップがどハマりしました!
羊くんのお金持ちになったのに洋服をイオンで買うような素朴さも可愛いし一色さんにかまって欲しいけど素直になれないところもいい!
理想の年の差カップルですね。一色さんもいい大人なのに高校生に手出しちゃうところがさらにギャップ萌えで好きです。
あと、羊くんのお父さんの悲鳴が「キャッ」なのが個人的にすごくツボりました(笑)
お父さんかわいいですねぇ。小動物を愛でてる気分になります。
作家さん買いです。
そして失敗しました。
一穂ミチさん作品はどれもキャラクターが生きていて、どんなストーリーでも実際に本の向こう側で世界が存在しているような特別な感覚になっていました。
BL界ではモブ、当て馬にしかならない女の子も生きていてキャラクターへの愛情も感じられて、鉄板中の鉄板作家さんだったのですが、、、
今回も最後の最後まで「あー、素晴らしいな。さすが一穂さん!やっぱ鉄板だ!攻めも受けも本当に本の向こう側で生きているような、でもカッコイイし可愛いし!素敵!」と思っていたのだけど、最後の最後で「は?」「え?」と思ってしまいました。
本当に最後の最後、攻めと受けが久しぶりにガッチュンする場面。
スーパーコンシェルジュ、ドラえもんのポケットコンシェルジュ、仕事に愛とプライドを持つコンシェルジュである攻め。
顧客である受けの父親の名前を出してまで飛び入りで泊まり込んだコテージ。
そこは受けが友達の伝手で見つけたバイト先。
金持ちが趣味がてら経営しているようなコテージ。
そこで何の下準備もせずにヤっちゃう。
一歩譲って受けの喘ぎ声の遠慮のなさは「壁が厚いからへーきへーき」で、いいとしても、シーツにアレなものがポタポタ落ち染み込むのは駄目でしょう。
そのシーツどうするつもり?当然替えは持っていませんよね。
どこかにあるはずのシーツ庫にでも行ってこっそりと付け替えるのでしょうか?
受けがそのまま寝ちゃってるのに?
その受けくん「このまま眠りこけても朝にはきっちり起こしてくれる」
、、、なんでしょうか、このお客様状態。
どの作品にもキャラクターへの愛情が感じられた一穂さんでしたが、この作品に関しては最後の最後でポーンと放り出したような、愛情が他に逸れたような気がしました。
途中までは本当に神展開だと思っていただけに惜しいです。
究極の癒し系BLでした。
正直、一穂先生の作品群の中ではやおい度が高めというか、ストーリーよりもキャラ萌え重視な雰囲気でしたが、胸がキュンとして止まりませんでした。
たまにはこういった、考えるより萌える作品というのも良いな〜と。
特に一色さんのキャラ設定には、お見事としか言いようがありません。相変わらずお仕事のチョイスが素敵。カード会社のコンシェルジュサービスなんて、由緒ある庶民()出身の私からすれば、本当に存在するのかも分かりかねる存在。しかし、先生の小ネタの説得力と、一色さんの慇懃な振る舞いも相まって、読ませる力がありました。このリアリティ、興味をそそられる話題の提起が本当にすごいです。
序盤の、羊が一色さんに興味を持ったお手洗いの場面では、一色さんはため息をついて手を洗っていただけ。しかし年上の男性の、なんとなくセクシーな、見てはいけない部分を見てしまったような、若干の背徳感さえ感じるときめきを共に味わい熱量が一気に上がりました。日頃の何気ない一場面が、人生の分岐点になってしまうことってありますよね。
しかしまあ、年齢的には一回りちょっと離れている2人ですし、お仕事モードの一色さんの言動から、慎みというか、あれやそれは我慢する方向性かと思いきや、手ェ出すのはや。はやっ。(もう一度言う)
お話の分割地点が表題(付き合うまで)と番外(付き合ってから)で半々くらいなので致し方ないかとも思ったのですが、そこだけは解せませんでした。
序盤の期待値から比べて、読んでみたら全体的にざっくりとしたお話でしたが、それを超越してめちゃくちゃ萌えました。
もう一点、挿絵担当の山田2丁目先生のイラストが素晴らしかったです。普段挿絵はおまけ程度に捉えていることが多いのですが、キャラのハマり具合が半端じゃなかったです。特にお気に入りのシーンは、ラストの挿絵。羊の表情に私の萌えタンクが爆発しました。
一穂先生の文芸的な作品群からは、あまり想像がつかない展開でしたが、純粋に楽しかったので神評価に致します。
いや〜コンシェルジュ最高です!
変な題名だなと思ったので読んでみたくなりました。
読むとなるほどねという意味がわかりました。
資産家のお坊ちゃんお嬢さんの集まるセレブ高校に通う成金ながらそこそこの資産家の息子が、子供のくせに親の金を使ってお気楽に遊んでる、と見せかけて結構な苦労人な羊くんです。
お金があることを謳歌し楽しんでいるほうがお父さんが喜ぶ、なんて理由で深夜の帰宅にタクシー呼んじゃうのです。
根が庶民の羊くん、100均とイオンのシャツが好きってところが面白くて気に入りました。
なんだか気になる、見てると自分が安定する、と自覚のない片思いそしている相手はカード会社のVIP専用コンシェルジュの一色さんです。
アホな望みを言ってくるしょうもない子供の希望を叶えてくれる魔法使いか猫型ロボットのコンシェルジュさまなのです。
言葉責めというには可愛いものですが、この二人のエッチはやたらとおしゃべりが多いです。
気を逸らしたいのか照れくさいのかよく喋る、それで笑わせてくれるエッチでした。
イラアウトも文章のイメージ通りで一色さんは温厚で誠実さ満載のイケメンさんで、羊は無邪気で天然ぽい感じ、3頭身の羊がめっちゃ可愛いです。
よくよく考えてみれば酷い話というか(笑)いい歳したおっさんが男子高校生に手を出す話なんですけど、そこは一穂先生。かわいく、ゆるくお話が進んでいきます。
キャラメルやフィギュア、一枚の写真など小物の使いかたが上手い。
タイトルも納得でした。
なによりも山田二丁目先生のイラストが素晴らしい。
もうこれだけで眼福です。
コンシェルジュの一色さんはかっこいいし、羊くんはただ可愛い。
どこかほんわりとした、リアリティのないお話でしたが、それもありかなと思わせるいいお話でした。二人は今後、相当のバカップルになるんでしょうね。結構お腹いっぱいですが、まだ入りますよ(笑)
初読み作家さんです
いやぁ、掛け合いがテンポよくて面白かったですー
受けの羊くんが、色々考えててすごい尊敬しちゃいました
私だってこんなん考えて生きてなかったよ、10代……
健気なとこが、またいいな……見せないようにしてて……
対する攻めの一色さん
オフがオラオラ系ですか、口悪いっすね!最高です!
この切り替えっぷりが良かったー
何だかんだいいつつ羊くんに惚れちゃってんのが伝わってきてニマニマしてしまいました
登場時から気になった和楽くん……
いい男に育ちそうでおばちゃん、君の話も読みたいよ……
全体的にとても読みやすく、それでいてエチシーンはエロくて良かったです!
作家買いする作家さん、増えちゃったわ〜