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kimi no yume wo miteiru
最初に読んだのは数年前ですが、もう読み過ぎて何回読んだか覚えていません。
絵も良しストーリーも良しキャラも良し、言う事ないです。
受けがちゃんと男らしいのも良い。
感情のジェットコースターに乗せられ、圧倒され、何度も泣きそうになりましたが(ていうか何度読み返しても泣いてしまう)、作中発生した最大の問題は力技でゴリ押す感じで(褒めてますw)また感動してラストで泣くというw
そして即座にまた初めから読み返してみたくなる、のループ。
もーホントに大好き。
ぐぁあ~これ書いてたらまた読みたくなった!そんな一冊です。
コウキ。さんの絵がまた良い!
例えば、もう何年も前からの流行りの絵柄「アーモンド目・細い鼻・口はスッキリ・唇薄め」(つまり目の中や下唇をあまり描かない系)も嫌いじゃないし読みます。
でもこの方の絵柄はしっかりと個性があって、味があって、なおかつ可愛い&カッコいい!
もちろん唯一無二のストーリーテラーであるARUKUさんの絵柄も嫌いじゃないし、むしろ好きなんですけど、クセがあるからこの作品はコウキ。さんの絵柄が合うと感じました。
それになにより、そのおかげでコウキ。さんという素晴らしい作家さんを知ることができました。
都市伝説マニアぐらいしか知らない「アカシックレコード」にも言及されてるし、ARUKUさんってホンットーーーーにすごい。
めちゃくちゃオススメです。ぬこも可愛い!
これは細かいことを考えずに…と言いますか、余白部分を自分で補足しながら読めばいいのかなと思いました。
あるいは描かれていることをそのまままるっと受け入れて楽しむ作品ですかね。
予知夢をそんな大量に詳細に覚えているものなのかなと思ったんですが、がっつり予知能力者設定だった。
ユイが200数十歳まで生きるとはどういう世界線なのかと疑問を持ちましたが、23世紀では当たり前だということでした。
そういうことなんですね…と思うしかないw
前半、ふわふわ予知夢先行、出会い〜恋する編
後半、実はSF設定でした〜の伏線回収。前半の雨森が転生した形になり、今度はユイが予知能力者のような状態で雨森にされたことをするという。恋する立場が逆転する。この展開を描きたかったのかなと思いました。
ドラマチックでロマンあるお話ではありますね。
あらすじ、ちるちるには深い所まで書かれてませんが、サイトによってはもっと書いてあって、それを読まずに(内容忘れて)読んで良かったなとひしひし感じるお話でした。
予知夢で恋するところを見たからってグイグイ攻めすぎやろ~攻めの押し具合や受けもあれよと好きになっちゃったの?と戸惑うも、ぐわんぐわん揺すぶられる展開でした!!本当に先が読めなくて、でも色々繋がってて!!!喪失感とか気持ちの動きに圧倒されて、ぎゅんぎゅんしっぱなしでした!!
読む前はARUKU先生原作であることは念頭に置いていたんですが、読み始めたらすっかり忘れてしまって、読後に再び思い出しました。確かに展開はARUKU先生らしさがあるなぁと思いつつ、コウキ。先生も可愛い絵柄の割にはシリアスだったり壮大だったりする物語を描くのもお上手なので、何の違和感もなくマッチしているんですよね。ARUKU先生作品とはまた一味違った、良い意味で毒気や胸を刺すような痛みを抑えた、哀しくも優しい作品に感じました。最初は雨森が、そして彼の人生が途絶えてしまったら、今度は由比が行動を起こす。人間の縁って不思議なもので、いつどんな風に絡まるかは誰にも分からないんだから、希望を捨てる必要はないよなと思わせてくれました。
ARUKUさんが原作のみという作品を初めて読みました。
独特の世界観とやや文語的な言い回し、ガラス玉のような目の描写などが一体になったものがARUKUさんの作品という印象ですが、こうして他の作家さんの作画で読んでもARUKUさんの色が強いですね。
他の方も指摘されていましたが、ネームの状態で渡されていたというところがわたしも気になって。
ARUKUさんの言葉選びは結構独特ですよね。
たとえば過去を変えたあとに雨森が付き合っていた彼女と別れたシーンの、彼女の台詞。
「ケーキやけ食いしたろっと」
エリートっぽい経済アナリストと付き合う、プライドの高そうな美女が言いそうにない語尾。ふつうならキャラに合わせて「やけ食いしちゃおう!」もしくは「しちゃうから!」みたいな語尾を選ぶところを「したろっと」にする。こういうところがまさにARUKUさんなんですよね。
ここが一番分かりやすいところだったので例で挙げましたが、冒頭からかなり言い回しがARUKUさんそのものだったので、台詞やモノローグを全部ARUKUさんが考えたそのままで描いているのかな、と。
作画が違うだけでずいぶん印象は変わるし、雨森はイケメンだし、ユイも美人だし、2人がおでこをくっつけてるシーンなんて美しくて、額装したくなるようなコマでしたけど、言葉の面でももう少しコウキ。さんの色を出してもよかったのかな、という気がしてしまいました。
これだと台詞からモノローグ、それこそコマ割りまでARUKUさんが作って、本当に作画のみコウキ。さんが担当したみたいな感じです。
ストーリー的にはまさにARUKUさんだなあ、という感じ。
同じプロットなら、多くの作家さんは悲しいままで終わらせるか、雨森が亡くなる前に運命を変える行動に出るか、過去を変えてもなぜか再会したときに「やっと会えたね」みたいな意味深な一言を雨森に言わせて終わり、という方法を取ると思うんです。
予感があるのにあえて何もさせないで、一旦絶望の底に落とす。
そこからのSF展開を蛇足と取るか、さすがと評価するかは好み次第だと思いますが、わたし個人の意見を言わせていただきますと、絶望パートのモノローグがものっすごく良かったんです。胸に沁み過ぎるほどに。
それだけにそこからの展開は、使者のコミカルさも相俟って、残念だけど「ん?」となってしまった。
ハッピーエンドとバッドエンドなら、絶対的にハッピーエンドがいい。
だから結末には大満足です。
ARUKUさんの作品を最近集め始め、大好きなコウキ。さんが絵を書かれているとのことで購入。
前情報なしに、読み始めました。
雨森は旅行ライターで、彼には予知能力があり、由比と恋に落ちる予知夢をよく見ていました。その予知夢に出てくる由比に恋焦がれる日々です。そんなある日、編集者である由比と仕事で出会います。
雨森は由比に予知夢のことを話しアタックしますが、由比はストーカーではないかと疑います。信じられない由比をよそに、雨森はコーヒーをこぼすとか、指を切るとか、キスをするなど次々由比の未来を予知します。由比も雨森の能力に戸惑いながらも段々熱烈にアプローチをする雨森に惹かれていきます。
2人の想いが通じた矢先、由比は雨森が死ぬ夢を頻繁にみるようになります。雨森が死んでしまうのではという恐怖で雨森を家から一歩も出したくないと思う由比ですが、閉じ込めておくわけにもいきませんし、本人に夢のことを話すこともできません。
そんなある日、嫌な予感がして出かけた雨森を追いかけると、雨森は少女を庇い車に轢かれて亡くなっていました。
話はこの後も続きます。この時点で号泣だし、辛かったですが読み進めるとラストはハッピーエンドです。でも、そこに辿り着く過程がさらに辛い。
読み返すと様々な線状があり、2回目はまた違った視点で楽しめます。号泣必須です!
凄いです。
すみません、第一声だとこんなありきたりな言葉しか出てこなくて申し訳ないですが、作者様、本当に凄いです。素晴らしい作品をありがとうございます。
こんなにも心を揺さぶられる作品になかなか出会う機会がないので、涙腺崩壊必至でした。
この作品で私が一番印象的だったのは、骨が未来から送られてくるシーンです。その直前の夢の内容だけでももう胸が抉られるような思いになったのですが、夢を見た後にこれが実際にユイくんの手の中に入っているシーンを見た時に、もう悲しい未来しか見えて来ず、そこからはもう救いを求めて必死に読み進めている自分がいました。
そして、読み終えて思いました。後悔のないように今を生きようと。
この作品に出会えてよかったです。
心からの感謝を込めて、ありがとうございます。
全くレビューを読まずに、作画がコウキ。先生だったため購入。
前情報がないので、読み始めて心に浮かんだ言葉は、『ナニコレ?!』でした。
悪い意味ではなく、こんなで恋に落ちるの?まだまだページ数あるのに?
中盤からは、心鷲掴み!
何てキレイなお話なんでしょう!でも、実際キレイばかりではなくて、暗いし悲しい場面もありました。泣けます。
それでも、裏切らない話の流れが、ホントに素晴らしくて、沢山の方に読んで欲しいと思いました。
オススメです!!
なんかコウキ。さんらしくない変わったテイストだなあと思ったら、原作がARUKUさんですか。やはりというかファンタジーな不思議なお話でした。
予知夢を見るライターの雨森さんと、かわいい編集者の由比のお話。男性と来いなんてするはずないと思うが、君と恋に落ちる、キスしてHして、という雨森。絶対あり得ないと思いつつも、一緒に過ごす内にだんだんと好きになり、予言は全部あたってしまう。
恋人同士になって終わりかと思ったらそうではなくて、ある日雨森は事故死してしまう。抜け殻のようになる由比。しかし、妖精さんが現れ、雨森の記憶は全て失われるが、もう一度生きることができると告げる。悩むが雨森を生き返らせることにする由比。
この辺がファンタジーですが、ちょっと都合が良すぎるような。
生き返った雨森は恋人だった記憶を失っていて、彼女がいる。しかし出会って由比に恋をしてしまう。彼女とは別れてハッピーエンドというストーリーでした。
予知夢はみれなくなったが、その方が人生楽しいと思います。
ARUKU先生のファンになってから、過去作を手当たり次第入手したはいいものの、もったいなくてなかなか読めずにいます。
まず心を整えて、ゆっくり時間を取れるときに読みたい。
読む時間だけでなく、余韻に浸る時間も欲しい。
前後含めてとても贅沢な読書時間を与えてくれるARUKU作品がやっぱり大好きです。
『俺と君は恋に落ちる運命なんだよ』
突然見知らぬ男にそう声をかけられた由比(ユイ)。
その男、雨森は旅行ライターで、編集者のユイと仕事をすることになる。
聞けば物心ついた頃からユイと恋に落ちる夢を見ていたと言う。
(なんだこいつ…)と訝るユイに、
『僕らは1週間後 7月17日 17:07 にキスをする』
『「もっと強く抱きしめて」と君は言う』
と、予知夢の内容を話す雨森…
もう、この冒頭から心を持っていかれました…なんてロマンチックなの…
先の気になる不思議なストーリー運びと、歯の浮くような口説き文句はARUKUさんの特徴ですが、本当好きだわ…この感じ。
いろいろと雨森の予知通りのことが起き、徐々に雨森に惹かれゆくユイ。
そんな中、今度はユイが夢を見る。血まみれで倒れる雨森の姿や、棺に入った雨森の姿。
2人の未来はどうなるのか。雨森は死んでしまうのか…?
不穏な展開を予想させる構成も特徴的で、幸せなシーンを見ていても、読む側はどこか気持ちが落ち着かず、常に小さくざらつくんですよね。
幸せなシーンであればあるほど「あぁ…でもこんな幸せな2人がこの先どうなっちゃうの?」と不安になるというか。
私はこのざらつき感と緊張感がとても好きで、毎度毎度「中毒性がある」と言っている気がします。
序盤は、予知夢の絡んだSFファンタジーですが、中盤以降また違った種類のSF要素が絡んできたため、多重要素によりラストへの持って行き方が駆け足になってしまった感がありました。
ストーリーの骨組みや結末は文句なしに[神]ですが、見せ方が少し惜しかった気がします。
話数やページ数など、いろいろ都合もあるのだとは思うのですが…
多分、中盤の悲しいシーンから悲しみの余韻に浸る間もないほどに急速にハッピーエンドの方向に展開していったのが、物足りなさの原因かな?と個人的には思います。
ハッピーエンドがいいけど「もうちょい悲しませて!浸らせて!」と…ワガママな読者ですみません(^^;;
あとがきでは、コウキ。先生からARUKU先生へのリスペクトが感じられ、作家様同士の素敵な関係に頰が緩みました♪
絵柄も、セリフ回し的にはARUKUさん独特のあの絵柄は捨てがたいものの、キラキラした可愛い受けに黒髪のイケメン…と、わりと馴染むポイントもあり、私は好きでした。
エピソードごとのサブタイトルも、いつもながら好き。
センスが突き刺さる。もう、単純に好みー!