アヒルくんはソレを知らない

ahirukun wa sore wo shiranai

アヒルくんはソレを知らない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神56
  • 萌×251
  • 萌12
  • 中立7
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
21
得点
527
評価数
131
平均
4.1 / 5
神率
42.7%
著者
コウキ。 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784344841833

あらすじ

知らないコト全部、先生が教えて。

昔ながらの銭湯・アヒル湯の番台に座る蓮は173cm95㎏のかなりぽっちゃりなDK。最近現れる銭湯に不釣合いなエロい身体のイケメンドクター・王子隼から「お前痩せたら絶対可愛い」と言われるけど、長年日陰のデブとして生きてきたネガティブさから、カースト上位=王子の言葉が信じられない。半信半疑なままダイエットの決意を固める蓮に、厳しくも温かく指導してくれる王子。嬉しいな、もっと褒められたいなーー。気付けば蓮は王子のことばかり考えていて!?

表題作アヒルくんはソレを知らない

王子 隼,31歳,美容整形外科医
阿比留蓮,,高校生,銭湯屋の息子

その他の収録作品

  • アヒルさんはソレを知ってる

レビュー投稿数21

実は前半まで「あ〜この話ハズレだな〜」と思っていましたすいません

アヒルくんの性格とっても可愛いしいい子なのに、王子先生ったらやたらアヒルくん(以下蓮くん)に対して顔がいい顔がいい言いますからね。他の方が言っているように、「結局顔かい」みたいな。(王子先生の壮絶な過去を知ると一概にそこんところ否定もできないわけですが)以下、ネタバレ注意です。

で、す、が、物語半分ちょい過ぎで、ついに蓮くんに王子先生の整形と元の顔がバレてしまいます。(しかもかなり最悪な状況で、です)ここからですね、盛り上がるのは。二人の心と心がぐっと近づいていきます。もう前半はこのための布石、準備段階と思うことにしました(笑)蓮くんが王子先生の精神的な支えとなります。自分の情けなさに落ち込む先生の頭を蓮くんがぎゅっと抱きかかえて、「先生いつもがんばりすぎだから」と言うのですが(天使か)、王子先生はその温かさに(やめて欲しくない、離れたくない)と思いながら言うんですよ、「ーこんなこと、親にしてもらった覚えもない」と。ぐっときましたね。こんな調子でどんどん蓮くんはその優しさと温かさで、王子先生の劣等感や家族に愛されなかった過去によって空いた穴を埋めていきます。これだ、これだよ私が読みたかったのは。「整形する前の先生 顔の腫れあがった先生 歯をくいしばって勉強し続けた先生 今から会いには行けないけど その全部の果てのあなたを愛しく思いました」…いやこんなこと言われたら…おま…そりゃ「好きだ………!」てなりますよ。

しかしここが最高潮、クライマックスではありません。この後最高に涙がちょちょぎれる展開が待っています。火事の中取り残された蓮くんの大事な弟・葵くんを王子先生が助けに行くんですが、中で葵くんを抱いて脱出する途中、柱が落ちてきて王子先生の顔に命中してしまいます。当然、鼻に入れていたプロテーゼは突き出るし、火傷もしてしまいます。王子先生は(嫌われちゃうかな)と思いながら蓮くんに言うわけです。「気持ち悪いよな、ごめん」と。蓮くん、王子先生の胸にしがみついて号泣。「そんなこと言わせたくなかった ありがとうって言う前に 謝ってこないでよ ぐちゃぐちゃでものっぺらぼうでも好きなんだよ」ああああああああああ!!!!!!これを言われた王子先生の心中を読みながら泣きました。これらは一部で、読者は王子先生とともに何度も何度も蓮くんにノックダウンさせられます。

あと読後の幸福感半端ないです。最後のコマは整形前の王子先生と太ってた頃の蓮くんと今の二人の写真が並べて飾られているシーンで締められるんですが(これは前に蓮くんが提案していた)、このお話の主題、テーマみたいなものを感じました。王子先生が完全に過去を乗り越えたことの象徴が最後にあるって言う。また、その最後のコマでは王子先生がしわくちゃになってもずっと好きみたいなことを言うんですけど、その隣に描き下ろしで七年後の王子先生と蓮くんと葵くんが描かれていて、王子先生の言葉と相まってここでもじんわり温かくなりました。

他の方も仰っていますが、とても考えさせられるお話でしたね。攻めが整形だと言うことで抵抗感ある方も多いのではないかな、と思うのですが、ぜひ色々な人に読んでみてほしいと思いました。読んだ後での賛否両論は沢山あると思うのですが、読む前に整形攻め(笑)という理由で避けてしまうには惜しいくらいの作品ではあります。後何度も言いますが、前半は布石だと思いましょう。

個人的に蓮の家族が本当に温かくてユーモア溢れていて大好きです。

22

深くて可愛いお話

作者買いです!

毎度のことながらとっても綺麗な絵!
ちっちゃい子の作画もとても可愛くて大好きです。

さて、本編ですが、可愛らしい!キュンとくる!みたいなお話かなと思いきや、見た目の優劣、コンプレックスとの付き合い方、人を好きになることとは何か、などかなり深いテーマが織り交ぜられている作品でした。

誰もが振り向くような美青年と美少年カップルという、ザ!2次元!のような構図に反して、二人の心模様や弱さなどはとてもリアルに描かれていて、グッとキャラの心情に寄り添える気がします。

美容整形というワードはBL界にとってなかなか聞きなれない言葉だったので、展開の予想もつき辛く最後までドキドキしながら読めました。

あと、個人的に、後半になるにつれ、美しく、少し小悪魔になっていくアヒルくんがめっっちゃくちゃツボでした!この誘惑を我慢できた先生はすごい。

ボリュームたっぷり幸せたっぷりで満腹の作品でした〜!読み返します.....!

12

一粒で何度でも美味しいっ!!!

作家買い。

ちみっこもアヒルも可愛いけど、可愛いだけのお話じゃないっ!
なんかわかんないけど、読後にじんわり涙溢れてきました。
攻の王子さんに感情移入したからかもだけど。
上手く言えないけど、凄くグッとくるお話でした。

『恋ごころの住み処』は居場所探し的なお話でしたが、こちらの作品では更に突っ込んで、成長や変化(見た目だけではなく)通して人のこころの在り方みたいなお話でした。

小ネタも満載で、読み返す度に気づきがあり、本筋とは別の点でも楽しめます♪
あひるのさとみさん視点の回、面白い!
葵ちゃんとの攻防にクスクスです。お尻の穴を覗いてるカット大好き!
1話から最終話+α迄、葵くんの成長アルバム的に見れるのも、ちみっこ好きには最の高!
じぃさん達がいい味出してるのもツボです!
ママの出産シーンや、ちょっとお花畑感のあるパパも可愛い!

喰われたがりの仔羊くんも出てきてほっこり嬉しい友情出演!

コウキ。先生のキャラみんなでわちゃわちゃしてるのも見たいな~♪

8

醜いアヒルの子

某コミックサイトで1話を視聴して即コミックを購入しました。
内容はブサデブ男がとあるイケメンにあって色々と心の成長をしながら痩せてイケメンになるお話。
女性バージョン(女性がブサデブ)ならよくあるお話ですが男の人バージョンは私が読んだ中では初めてでした。

ビフォーアフターが本当に凄い・・・

そして1話の終わりが絶妙で、続きが凄くきになり一気に読み終えてました。

人間変わろうと思えばこんなにも変われるんだなと思いました。

5

本当に「醜い」のはなにか

好きです、この作品。
表紙の可愛らしいイメージを良い意味で裏切るお話でした。


あらすじを読んだ印象では、ややネガティブで丸々と太った受けの蓮(アヒルくん)が、攻めで美容整形外科医の王子先生の協力の元、ダイエットに成功し、醜いアヒルの子から美しい白鳥へと生まれ変わるお話なのかな?と思っていました。
ところがこの作品はそれだけで終わる王道ストーリーではないんです。
人の美醜や美容整形など、あまりコミックでもBL作品でも見かけない、日本では暗にタブー視されているようなテーマが丁寧に描かれています。
この文だけを見ると重たいテーマにも思えますが、コウキ。先生の描き方が本当にお上手で、可愛らしいところは可愛らしく、甘いところは甘く、切り込むところは切り込む!というメリハリとテンポのバランスがとても良く、終始夢中になって読んでしまいました。
うーん、感想を書くのが難しい作品です。
でもすごく好きです。

アドバイスを受けながら努力をして痩せ、元々持っていた磨けば光る天然物の美しさを手に入れ、卑屈だった性格も明るく変わった蓮。
外見も性格も何もかもが完璧に見える美容整形外科医かと思いきや、家庭環境にはあまり恵まれず、外見にもコンプレックスを持ちながら育ち、美容整形で現在の美しい姿を手に入れた過去を持つ王子。
入口は外見からだったかもしれませんが、異なる方法で生まれ変わった2人が、お互いの過去や醜いと思っていた部分も全部まとめて今があるのだから、どんなあなたでも好きだと言い合える関係になっていきます。
前半は蓮の脱皮物語・後半は王子先生を含め、外見だけでは満たされず心にコンプレックスを持ったままの人々の救済の物語でした。
本当に大事なのはコンプレックスとの付き合い方…確かにそうかもしれませんね。
整形の良し悪しについては人によって感じ方が変わるかと思いますので、かなり賛否が分かれる作品かなあと思いますが…
読んだ方の感想が聞きたくなるような作品でした。

主役2人はもちろん魅力的なのですが、温泉の常連客や蓮の家族がみんなで蓮を応援して可愛がっているのがとても暖かかったです!
欲を言うのなら、思い合ってからの甘い2人ももっと読みたかったなと思いました。
コウキ。先生の他の作品も追って読みたいと思います。

3

痩せて白鳥になり、恋の苦しみを知ったアヒルの子

アヒル湯の経営者の孫、アビル君、
育ちすぎた肥満体のお肉がおばあちゃんの代わりに座る番台からはみ出ている。
いつも慰めてくれたおばあちゃんの遺言にも、痩せなさいと書かれていた。
デブハラを受けて悲しむ主人公、
銭湯の常連客、美容整形外科医の王子に「痩せるなら手伝う」と言ってもらって、痩せる決心をするアヒルくん

始めにしたことは、引きこもっていた部屋の喚起とゴミ捨て。
そして、王子先生の指導のもと減量作戦が開始される、頑張れアヒルくん。
醜いアヒルの子は、美しい白鳥に変身できました。

成長期のDK減量の指南書みたいな漫画だった。

1

ダイエットビフォアフ動画より圧倒的に心に刺さる

何よりもまずめちゃめちゃ頑張って美しくなった蓮くんに拍手を。好きな人のためにものすごい努力をして可愛く綺麗に美しくなったあなたは本当にすごいし、あまりに可愛かった。

人は結局見た目が大事だということに真正面から向き合ってる作品。でも他人から見た自分ではなくて、自分が自分を好きになるために見た目が大事だということに重きが置かれていたことが響きました。

今までずっと根暗で自信喪失状態で生きてきた蓮くんに対してズバズバいう王子先生に度々ヒヤヒヤさせられましたが、蓮くんを想っている気持ちは間違いなく本物だったのでどこか安心感がありました。
また先生の整形がバレた時も拗れすぎず蓮くんに簡単に受け入れられたことで本当の意味で2人が近づけ、そこからの2人の距離感が愛しかったです。

1冊とは思えないほどのボリューム感と読み応え、さすがのコウキ。先生でした!大満足です。

1

「醜いアヒルの子」風味のBL、でもそれだけじゃない深ーーーい作品

「醜いアヒルの子」を彷彿とさせる「銭湯の客(医者)x銭湯の息子(DK)」。
ホントに可愛い漫画を描かれる方ですね。ペットのアヒルや弟が可愛い。
攻めのアホ毛が心情を表してるのも可愛いw

怠惰でなかなかダイエットできない主人公が自分と向き合うだけでなく、外面を磨くだけでは得られない「美しい心」や「自分を大切にできる心」を自分でつかみ取り、ダイエットを手伝ってくれた王子先生にも王子様が現れるお話。

受けの心が美しくて感動しました。
「何回負けてもいい」んです。
コンプレックスに「気づかない」人、「忘れられる」人、「共存できる」人がいる中、いろいろと考えさせられる深い作品でした。
ぜひネタバレなしでどうぞ。

そして手書きの母親のセリフが良かった!母は強し!
「喰われたがりの仔羊くん」の受けもちょい役で出てきます。
あとめちゃくちゃ和食が食べたくなるー!
(ナスの煮びたし、豚角煮、レンコンのはさみ揚げ、ぶり大根、五目おこわ、etc.)

0

自分を「好き」になって幸福を。

今回も分厚い本になってます♪
コウキ。さんのツイッターやpixivにもサンプル多めにアップされてますので参考にどうぞ。

率直な感想としては、
2転3転4転と攻めも受けもイメージが変わっていくなーと…。
冒頭数ページと終わりでは全然違いました。

あくまで個人的な見解ですが、
《冒頭》
俺様美容外科医×コンプレックス気弱
《中盤》
溺愛系スパダリ×無自覚美人な天然…?
《終盤》
くそ真面目な大人×あざと小悪魔系の男前

うん。少なくとも3転ぐらいはしてる気がする。
最初と最後の属性違いよ…(ФωФ)

でも2人の関係が深まるごとにジワジワと変化していくので、
この変化が成長の証なんだろうなと思います(﹡´◡`﹡ )

また、男同士の恋愛がメインというより、
人の成長・人が関わり合う愛情・親の愛情・優しさが中心になっているように感じました。

そして今回もコウキ。さんの描く超絶ラブリーな子供ちゃんも登場します♪
作中で流れる時間に合わせて、最初は赤ちゃんだったのが最後はよちよち歩き+αまで…!
はぁぁ可愛いよぉぉぉ(;///;)

整形に関して切り込んでくお話はBLっぽくはないけど新鮮でした。


というわけで。
受け・アヒルくんは肥満体型で内向的。
ある日、銭湯のお客である美容整形外科医・王子から
「お前痩せたら絶対可愛い」
「自分から醜さに逃げるなよ」と言われ。。。

最初こそ暴言を吐いた王子でしたが、
虫の居所が悪いタイミングだっただけで本当はとても優しい人です。
外見の醜さ・心の弱さを自分自身も経験しているから、フォローの言葉が沁みます。
失敗しても、後ろ向きになる日があっても、決して責めない。

「何回負けてもいいから、何度でも戦って、ちょっとづつ勝っていけ」

ぐぬぬ…なんだろう、優しさに泣きたくなるこの気持ち。
王子の前向きな言葉は後ろ向きな心に刺さるモノが多かったです(;ω;)

そして王子の優しい言葉・王子への恋心を糧にアヒルくんは大変貌を遂げます。

王子が思っていたとおり、いや思っていた以上に可愛かったアヒルくん。
その後の王子のメロメロっぷりといったらw

でもアヒルくんの魅力は外見だけじゃないんですね。
本当の魅力はコンプレックスを忘れられる心の強さ。
それが他人の心を浄化するような力を発するーー。

美容整形でイケメンを手に入れた王子の過去は決して幸福なものではなかった。
それでもその過去を糧に自分の出来る最善で、悩む人を救おうと頑張って頑張って。
張り詰めてきた心を救ってくれたのはアヒルくんの存在で。
弱った大人をヨシヨシする子どもの図がキュンキュン(∩´///`∩)

互いに、後ろ向きで醜かった過去もひっくるめて
まるごと愛おしく思い合う王子とアヒルくんを通じて優しさを感じるお話でした。

脇ではペットのアヒルが活躍(?)してます。
アヒルも弟くんも可愛くて癒やされる~(;///;)
また、銭湯の常連客のおっちゃん連中も中々良い味だしてます。
皆でアヒルくんの成長を応援してて、愛情がめいっぱいでした♪

余談ですが、チラリと「仔羊くん」の羊が登場してて嬉しかったです。
その後の交流が気になるところ。
年上彼氏談義してるのかな~?( ´艸`) ワクワク

ただ、やはり詰め込み過ぎ感はあるかも…。
個人的にはコウキ。さんらしいギッチリ感が楽しかったです。

6

ビフォーアフター。

インタビューを機に購入。
太った子がダイエットで綺麗に痩せて恋をして〜なシンデレラストーリーかなと思ってたら、それだけではないお話で意外性ありました。

素材は良いが太っている受けが、家業の銭湯の客(攻め)のアドバイスにより痩せる。
痩せたら攻めの予想通り美形→攻め、受けに惚れる。
この流れに「結局は顔かい!」となりましたが、以後明かされる攻めの過去が重い。
でもそんな攻めの過去も現在もひっくるめて包みこめる受けが良かったです。
受けは攻めによって変わり、攻めも受けによって救われる。
出会うべき人に出会ったんだな、と思いました。

あっさりダイエット成功、ダイエット成功後の周囲のあからさまな変化、受けの性格の変わりよう…と、引っかかる箇所はありました。
とはいえシリアスだけでなくクスっと笑えるところがあったので、暗くならずに絵柄の雰囲気のまま優しい気持ちで読めたな、と。

エロは最後に一回のみ。
攻めが、意外にもちゃんとした大人です(笑)
この二人のラブラブなお話、もっと読みたかったな…(´Д` )

3

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