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gunjo no subete
なんと素晴らしい青!青い春!青春!
でも、ただの爽やかな澄んだ青ではなく、タイトルが「群青」となっているところが深いです。実際、タイトルに惹かれて手に取りました。表紙も少し逆光になっていて、それがまた想像力を掻き立てる。
快と漣、友人たちも含めて、みんな普通の高校生。
普通の日常を過ごしていくなかで、クラス替えをきっかけに少しずつ変わっていく何かを感じて。
寝ている漣に快が告白してしまうところから、いつもの冗談だと勘違いした漣に乗って誤魔化し、その場を遣り過ごす流れは素晴らしかったです!描き方が!
きゅんきゅんしていたら、どきっとして、ほっとして。
遣り過ごして一人教室に残った快が緊張のあまり震えている場面は本当にこちらまで震えが伝わってきました。
そういう心情を漫画として表現する、魅せるのがとても上手な作家さんなんだなぁ、と感じました。
今作が初読みでしたが、購入して良かったです。
そんな日々が続く中、快が最初に心地好い誤魔化しの空気を切り裂きました。
夜の教室での遣り取りは本当に迫力があって、胸がぎゅぎゅっと締め付けられ、読みながら思わず息を詰めていました。
自分の中だけにはもう抑えきれなくなり、漣に気持ちをぶつけながらも、優しく接しようと努める快が健気で。
それでも、今すぐに今まで通りの接し方は出来ないとはっきり漣に告げ、告げられた漣は快のことや自分の気持ちに向き合って考え始める。
そして、友人との会話の中で少しずつ気付いていき……。
登場人物みんなが真摯で誠実で真っ直ぐで、好感が持てました。
漣の快にだけ向ける無自覚な甘え(我が儘)や快が自分の気持ちをひた隠しにしようとする辺りが「群青」というタイトルに通じるかと。
ストーリーとしてはよくある話かもしれませんが、何より描き方が素晴らしいので引き込まれます。
絵も大抵の方に受け入れられるのではないでしょうか。
付き合うようになったその後の二人をもっと読みたいです。
初めてレビューします。
高校生の恋の甘酸っぱさを詰め込みました!という感じ作品でした。
好きだけど言えない、でもふとした瞬間にあふれそうになって苦しくてぐるぐる悩んでしまう……王道ですが、キュンキュンします!
相手が気を許してくれたり自分を優先してくれることへの優越感というか、複雑だけど嬉しい気持ちが伝わってきて、もどかしいです。
気の合う友人といるときの空気感を描くのがすごく上手い作家さんですね。友人たちも魅力的。男子高校生ものでは、この方の作品が一番好きです。
随所で描かれている色々な空がきれいです。
両思いになってからが短いですが、快くんと漣くんのBLごっこで糖分を補給できました笑
エロ無くったっていいんです。仲がメッチャいいあの二人って、実は恋愛対象として好き合ってるんじゃないのー?って妄想からやおいは始まるんで。。。芽吹きの段階と申しましょうか。。二人がお互いを意識して、心の距離が近づいたり離れたり…。個人的にBL読んでて最もツボるのはこの「芽」の状態だったりするので、高校生ものとしては凄く爽やかなタイプで好きな作品の一つです。
中一から高二までずっと同じクラスだった快と漣。仲間内でBLごっこをせがまれるくらい仲のよい二人ですが、高三で初めて二人は別々のクラスになり、いつも隣にいるべき相手がいないことにふと淋しさを覚えるように…。
丁寧に、本当に丁寧に、相手への思いを確認していく過程が描かれています。なんかもう、なんであいつが大事でたまらないんだろうっていう戸惑いとか、だから今までの関係を壊したくないのに好きっていう思いを伝えずにはいられない若い熱さとか。まさに友情がカタチを変えようとする転換点がゆっくりと描かれているんですよね。
初めて読んだ時は迷わず神でした。そしてやっぱり何度読み返してもこの作品は静かに光を放っているように感じます。その後の二人をあえて描いて欲しくはないと思わせるほどカンペキに、二人にとっての青春の一時期でありかつ「すべて」が表現されている。エロいのもたまに欲するけど、こんなお話ももっと増えないかなーと密かに願っています。
前作「ナンバーコール」が個人的にとても好きだったので、今回の表紙を見たときに迷わずに購入しました。
表紙から帯からも伝わってくる爽やかさは、期待を裏切らない内容でした!
両思いになるまでじっくり時間をかけてるので、切なくてじれったい。
でも男子高校生のわちゃわちゃした日常もとてもかわいらしく描かれていると思います。
個人的にお互いに想いを伝える前にキスとかしてしまっていたら、そこそこの評価だったかもしれません。
ですが、伝えられない・触れられないを最後の最後まで。
相手を想うって本当はこうなんじゃないでしょうか!
胸がきゅーっとなるような青春です。
BL初心者や、エロなしをお探しの方にお勧めです!
初めてレビューします。
やっと好きな作風の作家さんに出会えました。
漣への想いを自覚している快と、快の気持ちを知ってから自分の気持ちも自覚していく漣のお話。
青春一色。無駄な挟みなどなく、2人の心理描写が丁寧に描かれていると思います。
コマ割り、視線誘導も上手で静かにこちらの感情まで高めてくれます。
帯に「今がずっと続けばいいと思った。」とあるようにほんっとうに青春のそのときをポンッて取り出したような、むしろその前後なんてあるの?みたいな青春感独特の読後感があります。
受け攻めが描かれてないところも納得。
快の方が最初から自覚していることもあり、若干漣受けチックな描写が多めですが、群青のすべてではなんか、そういう事に及ぶシーンを想像するとどっちがどっちでも「わからない」ってなります。むしろ似合わない…?なんだろう。
どちらかがキスして、キス仕返して。
リバじゃないけど、こっちが攻め!こっちが受け!って感じじゃないっていう。
私は黒髪攻めが好きなので、若干漣に攻めっぽく回ってほしくもあるかなって思ったりしたけど
けどそれで快が受け?って考えるとやっぱり違うってなります。
どっちが受けとか攻めとかなくて
抱きしめたり、キスしたり、そういった青い恋が似合う2人が好きな人は絶対ハマると思います。
100点満点、大満足の一冊です。
群青のすべてで心を掴まれて古矢渚さんの作品をいくつか作者買いしました。
届いたらそちらもレビューしたいです。
う~ん、いい意味でじれったい!笑
好きで好きでどうしようもない。
気持ちを言ってしまいたい。
でもこの距離を失いたくない。
この気持ちに気付かれたくない。
当たり前だと思ってた距離は、当たり前なんかじゃなかった。
俺が何もしなくても一緒にいられたのは、あいつが隣にいてくれたから。
幼なじみモノの話だとどこかで見たことあるような台詞や展開かもしれないけど、それを一冊まるごと使ってとっても丁寧に描写して見事王道幼なじみBLに仕上げています。
キスやエロシーンを挟むことで、初めて幼なじみを男として意識する、といった俗物的なテンプレはなく、二人の気持ちがどう動いていくのか、それによってどう関係が変化するのか、について焦点をあてているので、とっても王道な幼なじみの恋愛を楽しめました。
また、読み終わると「群青のすべて」というタイトルにストーリーの全てが詰まっていて、良いタイトルだなぁ、と思いました。
とんでもなく甘酸っぱいです。
キュンキュンして、息継ぎがうまくできません。
物語は同級生、しかも高2まで5年間同じクラスのふたりが6年目に初めて違うクラスになってしまうところからの始まりです。
今までとは少しずつ違ってくる生活、そしてレンに彼女が出来てしまう…
このときのカイのメール内容と本人の感情の違いにはもう、切なくてせつなくて泣けました。
そしてやっぱりレンのあの一言でまた涙腺は崩壊しました。
ありがちといったらありがちなストーリーをこんなにも切なく、印象深く描いてくださったのと、下校中の空の綺麗さや季節感が爽やかに伝わってきたので、迷わず神にさせていただきました!
次回作も楽しみにしています!
同人誌はいつも並んで買っていた作家さんの、商業作品。
読み終わってしみじみと、「いいなぁ…この人の漫画好きだなぁ」と呟いてしまう作品でした。
「言いたくて、言えなくて。」って↑のあらすじにもありますが、主人公君の片思いがメイン。
高校生特有の、暗黙の了解でノリを合わせる文化が描かれています。だからこそ、言えない。このあたりの空気感の描き方・見せ方が本当にうまいなと思います。
また、片思いがメインではあるのですが、決して乙女ちっくではない。
「少女漫画を読みたいわけじゃないんだよ」という人にオススメ。いい意味で、高校生の男の子同士のお話、です。
ゆっくり進む展開に浸っていたら急展開したり、切なくなったり。最後まで飽きずに魅せてくれます。
最近BLを読むようになり、自分にとっての神作品だと思った3作品中の1作品です。
(ちなみに、3作品中2作品は古矢渚先生です!)
『群青のすべて』はBL初心者の方はもちろん、BLに興味がない方にもおすすめします!
古矢先生の綺麗な絵と丁寧な描写に、初めて読んだときには驚きました。
ぜひ、たくさんの方に読んでいただきたいです。
古矢先生の世界観に魅せられます。
欲を言えば、綺麗なアニメーションで観たい!実写は絶対にだめです。
快くんと漣くんの青春のすべて
中学1年生からずっと同じクラスで親友の漣くんと高校3年生で初めて離れてしまう快くん。
快くんはとっくに漣くんへの気持ちを自覚しているけれど、男同士だからと想いを自分の中へ閉じ込めています。
ある事をきっかけに快くんと漣くんの関係が変化します。
年齢や性別を問わず、ちょっとしたすれ違いや誤解で相手と距離を置いたり、ぎこちなくなってしまったり、最悪の場合疎遠になってしまった経験は誰でもあるはずです。
その心理描写が丁寧に表現されていて、自分の経験を重ねてしまいます。
どんどん快くんに感情移入して苦しくなりました。
漣くんから彼女が出来たと報告を受けたときの快くんに胸が締め付けられました。
ついにその時が来てしまったのだと…。
ごめんな
全然 笑えねえ
笑えるわけありません。
私なら次の日学校を休みます…。
一方、自分に違和感を感じ始めた漣くんも自分の気持ちに向き合います。
一緒にいたいと思う?
快ぽんいなくて平気なの?
当たり前で気が付かなかったけど当たり前じゃない
本当の自分の気持ちに気が付いた漣くんの河原での告白はまさに「青春」です。
恥ずかしさを通り超えて心が震えました。
世の中、男同士だから とか 友情と愛情のはき違えかも とか で悩んだり葛藤する人は多くいると思いますが、唯一無二の相手には考えるよりもまず気持ちを優先してしまうのだと思います。
だって、唯一無二だから。
漣くんにとって、快くんは唯一無二の存在なのでしょう。
「お前は お前は 俺の青春なんだよ」
漣くん 手遅れになる前に自分の気持ちに気が付いて良かったね。
快くん ずっと辛かったけど、本当に本当に良かったね。
快くんの「レン」から「漣」呼びにも感動しました。
この告白シーンは胸がいっぱいになり、何度読んでも涙が溢れます。
個人的なお気に入りのセリフは漣くんの
「でもこれでちゃんと お前のものになれたから」
お前のものですよ?俺はお前のものですよ!
なんて素晴らしいのでしょう♡
2人ともお互いが「群青」なのですね。
ちなみに、最後の書下ろしはその後のお話です。
漣くん大好きすぎる快くんに天然な漣くんが唐突にキスするのですが、真っ赤になる快くんがかわいい!
漣くんから「もう1回(キス)していい?」と聞かれる快くんに、この先ずっと漣くんに悶絶するのであろう未来が想像できます(笑)
このまま同じ大学の同じ学部に進学して、永遠に幸せになってください。
2人をずっと見守りたいです。
同人誌の『群青深度』も読みたいです。
正規ルートでは手に入らないのが残念(泣)
爽やかで甘酸っぱい、高校生たちの青春ストーリーです。
健気な二人が可愛くてでもイケメンでカッコよくて…とっても目と心の保養になりました。ずっと見ていたい!!
何と言ってもこの二人の距離感が見ていて最高に心地よく、お互いがお互いを必要としている感じがひしひしと伝わってくるので、終始胸キュンしました。
そして、主人公たち二人の側にいる友人達とのある"ネタ"が最高でした。読んだらすぐに分かります。その"ネタ"を入れ込む発想に感服、そして癒しとトキメキをありがとう!と言いたいです。
心が浄化されていくような青春胸キュン作品なので、皆さんにも一度ぜひ読んでみてほしいです!
碧蓮
ローズリリィ様
初めまして。コメントありがとうございます!
皆様が素晴らしいレビューをお書きになっている中、私のようなレビュー初心者のレビューが受け入れていただけるのかどうか、とても緊張しながら投稿しました。
レビュータイトルについてのお言葉、ありがとうございます。
私自身が作品タイトルに惹かれての購入だったので、「群青」という言葉をどうしても入れたくて。
少しでもお役に立てたなら嬉しく思います♪
是非、楽しんでください(*^-^*)
roseーlily
碧蓮さま
はじめまして。
レビュータイトルが印象的で、目にとまりまして。
この本を買い忘れていた事に気付きました。
今日帰りにあわてて買いに行き、無事ゲットいましました。
ありがとうございますm(__)m
感謝感謝です♪
ローズリリィでした。