やまいも
mushi series ai no shousasshi
ムシシリーズ5作品の後日談(全て描き下ろし)が収録された小冊子。なんと50ページ越えの大ボリュームでした。
全て後日談ですが、それぞれ本編の直後だったり物語の数年後だったりと時系列は様々。
さらに攻め視点だったり受け視点だったり、ほのぼのだったりエロエロだったりと系統も多様で密度たっぷりでした。
『愛の巣へ落ちろ!』は、学園祭編。澄也視点で翼にひたすら『萌え萌えキュン♡』している話です。最初の傲慢さからは考えられないほど澄也がいじらしくなって、時に寛容な態度を取る姿に感慨深くなりました。
『愛の蜜に酔え!』綾人視点。長期出張でテレフォンおセックスな話です。綾人の下心に気づかず従順に無垢に痴態を晒す里久、天使過ぎます。とってもキュートなエロ天使でした。
『愛の裁きを受けろ!』陶也視点。とうとう寿命と言われていた30歳を超えた郁。初めて前向きに「書道教室を開きたい」という夢を陶也に打ち明ける。献身的な陶也とひたむきな郁に愛しさと切なさと心強さで胸がいっぱいになりました。
『愛の罠にはまれ!』兜の秘書、東海林視点。兜の美しく魔性で甲斐甲斐しい奥様、篤郎にときめいちゃう話。兜が篤郎にゾッコンなのも、家庭が円満なのもじわじわ伝わってきてホッコリしました。
『愛の本能に従え!』歩視点。大和パパに歩がご挨拶な話。大和に世話を焼かれてばかりだと感じていた歩だけれど、その実は大和も歩を振り回しているという。親公認の相性抜群なカップルですね。
5作品、本当にどれも魅力的で味のある作品だと改めて感動しました。
それぞれの登場人物がリンクしているのも楽しくて、繋がるムシワールド、これからも広がっていって欲しいです!
豪華小冊子と言うふれこみでどんなものかと思っていたら、これまでの5作の全作品のその後を彼らを見せてくれる50ページを超えるものでした。
今だけとか非売品と言われてこれ目当てに購入しましたが、買ってよかった。
シリーズファンなら必見の冊子でした。
中でも一番は、儚く最薄幸受けの郁(第3弾『愛の裁~』)が元気に前向きに生きていることに安堵しました。
主治医の澄也に感謝ですね。
同じく体の弱い妻への愛も感じました。
できれば『愛の蜜~』の里久には芸術方面の才能を発揮して綾人にも応援してほしいなという野望を妄想しています。
いつか叶うかな。
小冊子って言っても4枚位のペーパー的なやつかな…って思いつつ対象作を購入したので、レジで渡されてびっくりしました。
表紙はカラーだし、分厚い。ページ数は52ページもありました!スゴイ!
内容は、ムシシリーズ5作品それぞれのssが各1話づつ収録されてます。このシリーズ、同人誌やペーパーまでコンプリートしていないので定かではありませんが表紙には「ALL書き下ろし」の文字が。
「愛の巣〜」は付き合って数ヶ月後の澄也目線の学園祭の話。コスプレネタあり。Hなし。澄也が翼にぞっこんなのがわかる甘々エピソード。
「愛の蜜〜」は大学を卒業して3年後の綾人目線の話。社会人なので若干アダルトにテレフォン◯◯◯とお道具プレイ。個人的感想としてはハッピーなのか、病みなのか微妙?
「愛の裁き〜」は同棲して4年目の陶也目線のお話。1作目の翼も出てきます。この作品だけ本編読んでないのですが、穏やかで幸せな日常のエピソード。
「愛の罠〜」は結婚して5年後の、兜の秘書目線の話。個人的にはこのカップリングがシリーズで一番好きなので、幸せな後日談が読めて本当に嬉しい。過去に特典ペーパーを読み逃したことが本当に悔やまれます(涙)
兜のあっちゃんへの執着は揺るぎなく。あっちゃんはできた嫁です。
最新作「愛の本能〜」は付き合い始めて2ヶ月後の歩目線の話。
歩は付き合い始めて日が浅いので悩んだりしてますが、大和は歩じゃなきゃダメなんだっていうのがはたから見たら丸わかりなラブラブエピソード。
読めば読むほど、ムシシリーズがもっともっと読みたくなる小冊子でした。
シリーズ5作の後日談、大ボリューム詰め合わせです。
個人的に非常に評価に落差ある作品なので、後半2作は流し読み。
・愛の巣へ落ちろ!
文化祭ネタ。文化祭なんて興味もないけど、余裕と格好いいところを翼に見せたい澄也と、文化祭を楽しみにしてて、普段見ることの出来ない澄也を見たい翼。
なにかと束縛しがちな澄也も、ようやく余裕を見せることができるようになったかな、と思いきや、翼のクラスの出し物でメイド姿を見た瞬間、大人げなく叫んでしまうという、まぁ平叙運転か、という話でした。
・愛の蜜に酔え!
一ヶ月間、出張で離ればなれになった2人の、ス○イプセックス? の話。
綾人のおくりつけた赤黒い特性ディルド(笑)に、冷凍蟻酸を仕込ませ、里久にひとりエッチをさせるという変態大爆発でした。
そんな特注品まで周到に用意なんてせずに、真面目に仕事しろよ!って感じなんですが、結構真面目に仕事してる上に、2人とも幸せそうでなによりでした。
綾人変態ではあるけど、陶也の次にまともな攻だと思います。
・愛の裁きを受けろ!
この話が一番良かったです。
30まで生きられないと言われてた郁が、治療の末に無事誕生日を迎えて陶也に習字教室を開きたいと提案したことからの引っ越し話。
素朴で優しい郁と、郁のことを心から大切にし、そして郁自身のやりたいことを優先してあげることのできる陶也に、シリーズの攻の中で最も余裕を感じました。
いつか来るであろう別れの日をせつなく想像しながらも、いつまでも2人が幸せでありますようにと祈ります。
・愛の罠にはまれ!
……あー……うん、いんじゃない? 幸せなら(白目) という感じ。
そんなことより、4人全部年子(うち双子1組)!? で帝王切開。
よくあっちゃん生きてるね……澄也に1年は開けろって説明受けなかったのかな、とか無粋なことばっかり考えてました。普通の子宮じゃないから関係ないんだろうけど。相変わらずアホな兜を第三者目線で見ただけの話です。
あっちゃんますます優しい甘いママになってました。もはや男子ではないです。
・愛の本能に従え!
あ、そういうことね。そういう風に繋がってるわけね。
この話、コミコ小冊子の前振りでした。
とりあえず、2人が幸せならいいんじゃないですか。お父さん公認おめでとうございます。
それぞれ違った趣向で楽しめましたが、改めて自分の中で温度差の激しいシリーズだなとも思いました。やっぱりBLって、Bであることが凄く大切なんだなと実感。
萌と萎えが同居してるので真ん中とってます。