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Blue Lust
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ひなこ先生いわくシリアスめで同性同士に悩む男子高校生のお話でした。
3巻まで発売されていて、この1巻は二人の出会いから仲良くなって友達以上恋人未満のところまで。
登場人物の関係性を見ずに読んだので、最初は受け攻めが分かりませんでした。
どちらかというと奏真は可愛い美形だし、隼人(表紙手前の黒髪)は男前だし…。
一巻ではどっちにも転びそうで「こっちが受けで合ってる…?」と、ソワソワしながら読み終わりました。
隼人は過去に男性から好かれて突き放してしまったトラウマで拒めず、奏真もまた同性を好きになったことでいじめられたトラウマ持ち。
人を信じられなかった奏真が隼人の支えで友達と楽しそうに笑う日々が増えていくのは、すごく微笑ましく思えました。
中でも隼人を好きな奏真の描写がとても好きです。
絵が上手いのはもちろんのこと、すごく丁寧に描かれています。
きっと二人は優しすぎるし人の気持ちに敏感なんだと思います。
思春期ならでは不安定さを抱えて、日々を過ごします。
同性愛ゆえの葛藤や苦しさ、嬉しさが詰まったBLの良さがありました。
高校生特有のキラキラ感と背中合わせのシリアスさがすごく絶妙で、危うい雰囲気に引き込まれました。
隼人の通う高校に転入して来た奏真は
前の学校でゲイであることがバレて、とても辛い思いをした様子。
初めてふたりが顔を合わせた時も体調悪そうだったし怯えていたし、学校に通うこと自体が苦痛だったんだろうなと切なくなりました。
隼人も過去のことでずっとわだかまりを抱えたまま。
受け止めることもぶつかることも出来なくて、奏真との曖昧な関係も逃げた過去への償いをしているようで…
葛藤するその隼人の姿も切なかった。
そして最後の最後で急展開、先がかなり気になる終わりかた…!
続きも楽しみに読みたいと思います。
テーマが重いですねw
ひと昔前にはよくあるゲイであることで周囲の偏見に苦しむお話かもですが、いやいや、多様性の時代とか何とか言っても、今でも偏見はなくなることはなくリアリティがあるのかも知れませんね。世の中からそんな偏見がなくなって、こういうテーマ、昔はあったねぇなんて言えるようになるといいですね。
奏真が見るからに辛そうで悲壮感満々でしたけども、隼人のおかげで友だちもでき、明るい顔を見せるようになって少しホッとしました。
隼人を見る目が恋する乙女のようでいじらしいです。
ただ、いつかまたあの辛い経験をするかも知れないと不安にはなりますよね。
そんな奏真を支えたい、頼りにされたいと思う隼人の方がトラウマが根深いかも知れない。奏真に依存していますもんね。
2巻では隼人の過去にまつわるエピソードがくるようで、どうなるのかドキドキ楽しみです。
深刻なだけでなく、Lの面もしっかり織り込まれているのがいいです。
奏真と隼人の絡みのシーンはさすがひなこ先生と思う濃厚さでした。
エロいだけでなく、2人の気持ちが伝わるのが好きです。
それも触れている感覚が見てわかる。
密着具合がいい。
ひなこ先生の絡みの場面の好きなところです。
2巻、ドキドキ楽しみに読みます〜。
Blue Lust:著者は「哀情」という意味を込めたかったそう。
Blue 青ざめた、憂うつで、悲観して
Lust 強い欲望、切望、渇望、色情、肉欲
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有るがままを出せない、同級生達から残酷な言葉で追い詰められた過去を持つ二人。
同性の友人から告白された件を苛めのネタにされて、友人を自殺に追い込んでしまった隼人
逆に同性の友人に好意を持った件で、虐められた経験のある奏真
LGBT。
同性同士の愛を異常と捉えるのか否かの善悪を考えるなら、野生の動物の生態をもっとまじめに観察して調べて、大人が教えるべきなんじゃないか、と考えてしまった。
人間は動物と違うと誤った意識で善悪の枠を妄想しすぎていると思う?
野生の猿の集団生活の中には、同性同士の関わりがしっかり有る。
猿の社会には、キリスト教の聖書に同性愛を禁じる理由・子孫が絶える心配は、実際には起きていません。産児制限の意味があるなら良いのに、逆に増えすぎて困ってる。
教育の在り方を考えてしまった・・・
子供は経験値も思慮も乏しいので、相手を思いやる事が深くできない。
相手の痛みを慮れないので、異端排除のイジメを正義だと勘違いして、イジメの暴走を制御できない。
子供の集団生活が始まる前の3才から6才までの間に親が判断の土台になる色々を教えないと、この物語にあるような悲劇は減らないんじゃないのか?・・等々考えてしまった。
この物語は、子供達だけで考えて悩んで、同じ所をぐるぐる巡っているのも、もどかしかった。悪い大人は登場するけれど、善い指導者に該当する大人が出てこない。
男を好きになった、男に好きになられたことで、それぞれ別のトラウマを抱える者同士のストーリー。とても繊細な作品でした。奏真のようなキャラは多いけれど、隼人のように、ゲイの友人への向き合い方を失敗した側のその後が描かれることって少ないですよね。隼人は友人の悪口を言ったわけではなく、ただ自分1人では受け止めきれずに事実としてぽろっと他人に話してしまっただけだろうけど、それが友人を追い込んでしまった。悪気のないアウティングの問題って本当に難しい。奏真と付き合うことで、そんな過去を思い出してしまう隼人の苦しみがどのように昇華されていくのか、見届けたいですね。
BLにハマりたての頃に読んで、すごく衝撃を受けた作品です。
過去に友人から告白されて、その友人を追い詰めてしまった隼人。
その友人と似た境遇の転校生・奏真と知り合って、周囲に馴染もうとしない奏真を気にかけているうちに…。
隼人にとっては過去の贖罪というか。
生来の性格によるものが半分、あのとき友人に対してできなかったことをやり直すような気持ちが半分のような感じです。
そんな事情を知らない奏真からしたら、隼人のお節介は人間不信に陥っていた自分が唯一縋れるもので、そんな相手を好きにならないわけもなく。
1巻では過去の回想シーンが断片的に挟まれていて、隼人がしてしまったことが読者にもしっかり分かるストーリー展開になっています。
BLでは告白した方が主人公の作品は多いけれど、された方が主人公というのは結構珍しい気がします。
友人から告白されて、戸惑って、戸惑ったまま相手のことも考えずに口にした一言で相手がどういう風になるか考えもつかない未熟さ。
事が起こってしまってからもフォローできないし、追い詰められた友人に手を差し伸べることもできなかった過去の隼人が、友人と同じ境遇の奏真に何が出来るか。
自分の気持ちも分からないまま、拒絶できないのは過去のせいなのか。
罪悪感ベースの行動が偽善者に見えるかもしれません。
だけど過去があったから、奏真から逃げない道を選んでいる隼人が今後どう動くか、最後に登場した奏真の友人の正体が明かされたところで1巻終了という、何ともハラハラする展開なので、ぜひとも3巻揃えて読み始めることをお勧めします。
◾︎片平奏真(転校生)×百五川隼人 高校2年
なる程こういう話でしたか。去年買って長々積んでました。積んでる本がまだ大量に…
ひなこ先生のイメージは最初に読んだ「なんか〜」から脱せていなくて、でも全く違う雰囲気かというとそうでもないかな?ドタバタ感は薄くて、あとがきでも書かれてる通り"切ない"強めです。ひなこ先生の絵柄には"切ない"合ってるけど、表情や身体の動きが少ないから単調にも思えるのもちょっと勿体ない。
男にばかりモテる隼人ってのは面白いな。そして受けなのね!ってのも。どっちかというとこっちかなぐらいで読んでたから特に違和感はないですけど。
続きが気になるところで終わるので、続刊買って挑みましょう。
テーマが重そうで、この作家さんの作品のいままでの作風と全然違うシリアスな感じでしたので
正直、嫌厭していました。
が、!!
1~3巻を一気読みしてすごくよかった。
受け攻めが想像の逆だったことにもちょっとびっくりしながらも、
ノンケの隼人が人間的な部分で奏真に惹かれる。そう。これぞピュアな恋慕ってやつです!!
根本の部分は男女でも成り立つのですが、
そのきっかけとなっているのが、隼人が中学時代に犯した親友への仕打ち。
これは同性同士、しかも中学ならありえそうで、自分の中でも苦しくてもがきました。
これを書いた作家さん本人はきっともっと苦しかったろうと思います。
詳しい説明は先行くたくさんのお姐さまたちがすでに書いておりますので、
感想だけ残しますが、
ひなこ先生は絵がきれい!この作品は心情描写が琴線に触れる!
苦しい先にある幸せは、何倍にも輝いて見えますので、読んでほしいです。
作中、わたしもこうありたいと思ったのが
奏真の隣人の男性。
うるさいときにうるさいと言え、隼人にベランダ使わせてあげたあと、
察して、うるさいのは勘弁だけど、まあいいよ。って!
ふたりの関係をありのまま受け入れているーーーーー!!と思ったのが個人的なツボでした。
絶対いい人ですww
みんな傷ついてます。
途中までは馴染めない転入生を構ってあげるお人好し?な隼人かと思ってましたが…。
奏真にとって隼人は救いですが隼人にとっては親切は贖罪なんでしょうか。
酷いことをしたものです。そして奏真の心の傷もとても深くて、隼人によって立ち直っていく。
隼人は体を求められても断りません。それは拒絶できないから?それとも?
奏真の中学の友達がなんと!ああ!と思いました。
生きていたんだとの驚きと、隼人のしてきたことが奏真に知られるのと、まさか奏真の友達から報復されるのではとの不安と。
続きがとても気になります。
3巻が出るタイミングで再読してレビューしています。
これを初めて読んだとき、隼人の中途半端な優しさが嫌いでなんだかモヤモヤしていたのを覚えています。まだ私自身腐りかけでTHE王道みたいなわかりやすいものばかり読んでいたのもあるけれど、ゲイと言うことをカミングアウトされて、それに応えられなかったときの正解って1つじゃないんだと、そのときはまだわからなかったんだと思います。
過去に友達から告白されて、その子の気持ちも考えずに軽はずみにみんなに言いふらしてしまい、その事が原因でいじめにあってしまった友達。そして、再び友達だと思っていた奏真からカミングアウトされて、あやふやな態度でされるがままになってしまう隼人。確かに、あやふやな態度をとって期待させるような優しさはかえって傷つけるかもしれませんが、高校生の男の子がほかにどんな態度で接したら良いのかなんて現実的にはわからなくて当然ですよね。そもそも、告白する方だって、そんな重いことをカミングアウトされて相手がどんなに負担かなんて考えてないんでしょうし。
再読して、今は二人の行動のどれひとつダメだしできないし、間違いながらもそれでも何とかしなくちゃと行動している二人を応援したくなります。でも、最後に奏真が地元の友達として連れてきた子、あの子ですよね?ってことで、次は隼人が頑張る番ですね。