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この作品、そしてこの作者との出会いは偶然の重なりでした。
今や『ギヴン』で知ってる方も多いキヅナツキ先生ですが私は『ギヴン』と同じくらい、いや、それ以上に『リンクス』が好きです。
『ギヴン』が2巻ほど出ている時期に『ギヴン』より先に惹かれジャケ買いをしたのが本作でした。
複数のカプが描かれているようでオムニバス形式になっていることから、試しに読んでみるにはいいかもと思い軽い気持ちで購入しました。元々オムニバス形式、短編集が好きで、初めて読む作家さんだったこともありドキドキわくわくしながら帰宅したのを今でも覚えています。
結論から言いますと、素晴らしかったです。
複数のカプごとの短編の連なりではありますが登場人物がそれぞれどこかで繋がっており(兄弟、友人など)、ストーリーは地続きで1冊で完結するスタイルでした。
さまざまなタイプの2人が登場し、そこにはそれぞれの恋愛の形があります。
片思いから始まる2人、身体の関係を結ぶ相手に知らぬ過去を抱える2人、ゆっくり恋を育もうとする2人、過去にとらわれて関係性を変えることに臆病になっている2人……これだけで、自分がどんな組み合わせにハマるのか楽しみながら読めますし何よりそれぞれの関係性が良い。
元々できている関係値からさらに変化し成就していくさまを多彩なキャラクターと限られたページ数の中で見事に完結させています。
主軸となる2人を中心にその周りも進んでいくのですが、各ストーリーのボリュームも絶妙でうまい。しっかり描き切ることを基本としていますが、1点、亀田と荻川の2人だけ『その先を…!先を下さい…!!』となります。でもこれが消化不良という意味ではなく、ストーリーの進行に沿った寸止め状態なので、その先があれば、を想像できてしまうところが憎いといいますか…ドラマCDを含めこの2人だけは行為に及ぶ描写がなく、その手前で作者に暗転されてしまいます(笑
ちなみに私は上記の亀田と荻川、いや、順番的には荻川と亀田の組み合わせが一番好きで彼らのその後(特典ペーパーで少し描かれています)、その後のその後をかれこれ7年ほど妄想し続けています。
話が逸れましたが『リンクス』は登場人物たちの立ち位置・関係性としての繋がりと、それぞれの人生や想いが重なっていくさまを描くのがとても秀逸でそれらがタイトルに集約されているのかなと感じます。
それぞれが恋をすること、愛されることを切望し好きな人と幸せになれるように歩み寄る姿が優しく描かれます。
しかし変化を恐れる姿や葛藤も描かれ、感情的な言葉を相手にぶつける場面も。ヤクザの倅である忍というキャラクターの『いくら払ったら他の女抱かなくなるんだよ』という台詞は名言。好きな男へ、声を荒らげて最も感情的なシーンで放たれた言葉ですがこれ以上の告白はないと言っても良いくらい衝撃でした。
1冊で完結するとは思えない濃縮されたドラマをまとめる手腕は流石といった感じです。
キャラクターの感情の流れを言語化するのも非常に上手く、それでいて説明しすぎない台詞やモノローグもよく考えられていて優しく時に鋭く心に刺さっていく言葉たちにいつも驚かされます。
冒頭でジャケ買いしたと書いたのですが装丁も大好きで何より絵が綺麗。デザインも素晴らしいです。
キヅナツキ先生がやりたいデザインのもと実現した1冊らしいのでそういったセンスも大好きで最高!と未だに本屋などで見る度思います。
ちなみにですが私はこの作品の全てがあまりに好きすぎて保管用、読む用、貸す用、資料用と複数冊持っています。
ドラマCDも素晴らしい作品なので、まだ読んだことない方、『ギヴン』は知ってるよという方、興味が湧いた方、ぜひお手に取って頂けると嬉しいです。
彼らの日々がリンクし色彩豊かになっていくようすを、是非。
いや〜最っっっっ高でした❤︎
作者様が、あとがきで仰っているように映画を観たような感激を覚えました(๑´∀`๑)
漫画じゃない!って感じる作品だと思いました。
それぞれの人たちの『人生』と『恋』が描かれていて、現実じゃない物語でも彼らが抱えるモノは現実にあるモノだからこそ感情が刺激されて揺さぶられました!!
痛み・悲しみ・罪悪・贖罪・喜び・幸せ…さまざまな感情が描かれていて、明るい話もあれば哀しい話…暗い話などもあって日々を過ごしている中で、ある人は今が幸せ楽しく過ごしていてもも、ある人は今でも忘れられない時を過ごしていたりと人それぞれが違う感情で過ごしているのだと感じ、その中で彼らが『恋』をして『幸せ』を手に入れたり、向き合ったりと前へ共に歩んでいくというのが全体的にこの物語から伝わってきました♪
どのお話も魅力がそれぞれで、全部好きな物語でした(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
みんな大人なのに、感情が高校生のようにハッチャケていたりピュアで可愛いです♡
レビューを書くにあたって他のかたのレビューをいくつか読む場合もあれば全く読まない場合も有ります。
今回は全く読んでいません。
ですので私だけがつけてた文句でしたらどうぞファンの方、無視してください。
お怒りになってもそのまま、このバーカでスルーして下さるとありがたいです。
ちるちるさんで最近読んだなにかの特集で挙げられていたので読んでみました。
ギヴンは途中の巻で放り出しました。
バンド全員同性間恋愛者とか不自然と思う人間です。
BL好きですが。
なので、このオムニバスって言うのかな、関連のあるヒトたち全員BL者ってのは、、
ごめん、不自然って思うんですよ、私。
ゲイバーに集まるヒトたちのオムニバスなら全然違和感なかったんだけど。
あと、テキトーに読んでたせいもありますが顔の描き分けが出来てないような、、、
途中からこれ、誰と誰のカップルなんだよって分からなくなってしまいました。
2回読んだらほぼ分かりましたけど!
ストーリーはなかなかしみじみとさせてくれて良かったです。
うち、3人はヤっちゃんなんだけどほぼ会社員にしか見えないのはまぁいいか。
やっぱり悪魔的カリスマの死んだ兄ちゃんが印象に残りますね。
ちょっと「ギヴン」が気になってまいりました。
私が投げ出した後お話、どうなっているのでしょうか。
作者さんの作品は初読みでした。
オムニバス形式で、始めは登場人物の多さからこんがらがりますが段々と分かってきます。
そうなったらもう物語の中に引きずりこまれている。
1話1カップルという作りではなく、複数カップル登場する事もあるし、再登場もするので余計に複雑ですが、何回か再読すれば理解できると思います。
とりあえず
①ラジオDJ関谷(黒髪眼鏡)×カフェ店長新発田(いつもにこやかトーン髪)
②ヤクザ手下弥彦(長身面長トーン髪)×カフェオーナー秋葉(無表情黒神)
③彫金師亀田(タトゥー黒髪)×会社員荻川(可愛い系トーン髪)
④ヤクザ佐渡(ひげ短髪黒髪)×ヤクザの息子中条(長め白髪)
☆バイク事故で亡くなった秋葉の元カレであり、佐渡の兄
ほぼこのキャラクターで展開する話なので、これが理解できたら大丈夫。
4カップルのうち1番比重が置かれてるのが④の佐渡と中条の物語だと思います。
佐渡の兄が亡くなった事故に中条が関係しており、中条の父親に身寄りの無くなった佐渡が引き取られて…と関係も複雑なのですが、だから2人の関係も一言では言い表せられません。
一度も好きだとか愛してるなんて言い合ってない2人なのですが佐渡の若頭就任により、溢れ出した感情を中条が垂れ流すシーンが好きでした。
亡くなった元カレにとらわれていた秋葉も、その想いを昇華させて新しい一歩を踏み出せて良かったです。
カップルによっては、やたらすんなりくっついたね⁉︎とか、いつの間に好きになった?っていう感もあるのですが、4カップルがみんな幸せなクリスマスを迎えられて、読後感は非常にハッピーでした。
キヅナツキ先生の絵の繊細さが話の内容ともあっていてとても良かったです。が、黒髪高身長が多い気がします。受けは何となく全員把握できますが攻めは誰が誰やら状態です。各カップルでアナザーストーリーみたいな感じのがあるとよりいいと思いました。BLCDではおまけでそれっぽいアナザーストーリー?というかアナザーセックス的な感じのがあってとても良かったです。
推しカプは佐渡×中条です
結構ここのカプの話重点的に描かれていて印象に残っています。関係性もエモい!長年連れ添ってきた関係ゆえのすれ違いだったりお互いに大切に思っているから本当の気持ちが言えなかったりそんなモヤモヤな感情が最終的に幸せという形になります。
読んで損はないです。物足りなさはありましたが、それはもっとこのカプのこんな話が読みたい!というかんじでした。オススメです。
オムニバス形式の漫画で、ラジオパーソナリティ×カフェの店長、ヤクザの秘書兼護衛×カフェのオーナー、彫金師と会社員(営業)、ヤクザ×ヤクザの息子の4組のカップリングです。
最初に気になったのは扉絵の美しさと、タイトルのエモさでした。
連星αより、栗の花落つ、とか、再生の冬、夜明けのバラッド、とか、めちゃくちゃ好きです。
あと表紙の素材のちょっとマットな質感とか、細やかなところにこそこだわりが詰まっている感じがします。
実は、キヅナツキさんの作品をちゃんと読むのはこれがはじめてなんです。
1ページ一コマずつが丁寧に描かれている感じとか、その場面での雰囲気がきちんと伝わってくるのでディティールを感じながらとても楽しんで読むことができました。
どの作品も、キャラクターとはいえもしかしたら現実世界に生きているのでは、、?という感覚にさせられるくらいの鮮やかさを感じるほどの作り込み具合で、私はサドさんのお兄ちゃんが一番好きだったりします。(作中で死んでるけど)
本当にどれも面白い!!最高でした!
オムニバスということなので、最初から複数カプ登場する前提だったと思うのですが、キャラの描き分けが弱いので誰だかわからない部分が多く、何度か読み返してストーリーの流れから理解する、って感じでした。
なので、ストーリーにひきこまれるって感じがなくて、キャラ描き分けできてたらもっと高評価だったかもしれない。
あと、秋葉の店に集まる皆が総ホモってのが、ちょっと無理矢理設定すぎるかな。
モノローグがポエミーなのもちょっとクサイというか、入り込めない。
登場人物4カプの話よりも、秋葉と亡くなった恋人の話が一番読んでみたかったかも。
評価が高い作品だったので、気になり購入。
読み始めて、絵が綺麗だなぁと思っていたら、登場人物が全く頭に入って来ず。。。
もっと集中して読み深めなければいけない作品なんだ!と、1時間半かけて読んでいきましたが、やはり顔の区別、人柄が把握できませんでした。
最後にカップリング紹介が載っていたので、そちらを見ながら見直しました。
作品名の通り、みんな繋がっていて、あぁ!この人は、あの場面に出てきた人!となるのですが、人物の区別がしにくいので、その感動も薄れてしまいました。
かなり壮絶な生き方をしている人もいて、内容としては面白い!
もっと物語に集中できたら、楽しめたのにと、残念です。
最後に関係がないと思っていたCP同士が繋がったり、1つのCPを終えてから脇役だったCPに焦点を当てたりするオムニバス形式は多いかと思いますが、この作品はいろんなCPが常に交わりながら話が展開していきます。なので、見た目の差が少ないキャラの見分けがつかなくなることも時々ありました。あとは、やはり萌え度に大分偏りがあります。私は佐渡×忍が一番お気に入りでしたが、他の3つのカップルは正直あまり掘り下げられた気がしなくて、物足りなさを感じてしまいました。
群像劇にすることに集中し過ぎて、キャラとキャラにどんな繋がりを持たせるのかはしっかり練られていたけれど、カップルによっては肝心のメイン2人の恋愛過程を表面的にさらっと撫でただけになってしまったように思うんですよね。もちろん、萌えた部分もありました。でも、この人は相手のどこに惚れたのかな?というのがはっきりしないキャラもいて。構成のアイデアはすごく素敵なんですが、別CPのキャラも常に動かしながらメインCPを描くのって、やっぱり限界があるのかなと思いました。