いたぶること 唯一ゆるされた 愛しかた

夜はともだち

yoru wa tomodachi

夜晚是最好的朋友

夜はともだち
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神270
  • 萌×282
  • 萌40
  • 中立24
  • しゅみじゃない28

--

レビュー数
61
得点
1822
評価数
444
平均
4.2 / 5
神率
60.8%
著者
井戸ぎほう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784893939715

あらすじ

ノーマル似非S×真性ドM
「SとM」役以上の繋がりを求めてはいけない――?

顔は可愛いのに無口で無表情でミステリアスな飛田(とびた)くん。
実は飛田くんがゲイでドMだと知った真澄(ますみ)は、
好奇心からサド役を演じることに。
『飛田くんが真澄の名前を呼んだらプレイ終了』という唯一の約束。
それは2人のつながりの終わりも意味していたのだが、
真澄はプレイメイトという限定された関係以上を期待するようになり――。

類い稀なセンスで絶妙なバランスの2人を描く注目の一作。

表題作夜はともだち

真澄龍一
飛田白

レビュー投稿数61

普通って何?

ドラマCD化をきっかけに原作も読ませて頂いたのですが…これはすごい作品に出会ってしまったな、という感じです。読む度に新しい気付きがあり、その度にこの世界に引き込まれていきます。ちなみにこれをきっかけに井戸ぎほう先生の作品は全部読ませて頂きました。心情描写が繊細でとても心惹かれます。
最初飛田君は変わってると思ったのですが、彼の言う「普通って何?」に頭を殴られたような衝撃を受けました。普通ってなんだ?私が今まで生きてきた中で常識と思っていたものは果たして本当にそうなのか?自問自答をしながら何度も読み返しました。器用に世の中を渡っていたはずの真澄君は、飛田君を好きになることで自分の中の矛盾が噴出してきます。血は見たくないと言っていたのに終盤では飛田君を殴って血を流させてしまう…。飛田君を好きだからこそ触れるのが怖いという気持ち、好きだからこそ別れを切り出してしまう気持ち、切なくなりました。それにしても真澄…飛田君は君を好きだという気持ちをことあるごとに示しているのになんでわからないんだ〜!ともどかしく思いました。誕生日プレゼントに星の本を投げてよこした飛田君のまなざし…無茶苦茶好きが溢れているではありませんか…!(真澄の位置からは見えなかったのかな?)
「真澄の目は金星みたいだ」も愛の告白でしょうが!
最後、飛田君が勇気を出して真澄に会いに来るシーンはとても美しくて、抱き合って涙を流すシーンは私も泣きました。2人がこの後も一緒にいられたらいいな。多少噛み合わないこともありつつも、2人が幸せでいて欲しいと願わずにはいられません。

0

普通を問う

先日私に思わぬ嬉しい再会を紹介してくれたBLソムリエをまたまた使ってみたんですよね。
傾向「コミック」で今日の気分は「普通」で。

そしたら今作、先生の「夜はともだち」を勧められました。
……正直2度見しました( ゚Д゚)

コミック→普通
で読んでいい作品じゃないのでは?と思う私はソムリエにはなれないな…
なんて思いながらも「久々だし!」と思い折角なので読み返す事に。

そして思ったんです。
この作品で「普通」を問われているという本質を。

改めて思います。
普通を求める異常。
異質を拒否する不寛容。
私は自らの視野を狭窄していたのだ、と。

ほんと、この作品は私が持っているBLの中でも凄く
複雑な気持ちになる作品のトップランカー。
正直に萌えるか?と問われれば素直にYESとは決して言えない。
でも、手放すか?と聞かれたら絶対NO!
間違いなく今日も含めて何度か読み返している作品ではあります。

そしてまた自分の視野の狭さと世界の広さを、人と繋がる奇跡について心静かに考えたくなります。

価値観の共有は大事でもあり実は不要でもある。
それらを超越出来る人と出会える事。
誰もがひっそり、切に求める「自分が普通で居れる場所」。
それを手繰り寄せる行動を起こした真澄と飛田の2人は「ともだち」という奇跡の星の元幸せでいて欲しいと願うばかり。
この先、心と体が求める相違の溝が狭くなっていくのか、深くなってしまうのかは分かりません。
でも、少なくとも自分にとっての普通が何か?を誰かが知っていてくれる、という事実は消えずお互いの支えとなるハズ。
そう信じて2人を見守ろうと思います。

…正直評価にずっと悩んでます。
もう萌える、萌えないではなく作品として持つ力に敬意を込めて『神』を送りたい。でも、自分の気持ちをブチアゲてくれる類の作品ではやはり無い…かと言って『しゅみじゃない』でも勿論ない…

この作品をどんな人に勧めるか?を考えた時に悩んでしまった…というのが1番評価に悩んだポイントかも知れません。
この辺のモヤモヤをまとめて今回は『中立』にしようと思います。

0

読むたびに新しい

内容等は他の方のレビューに詳しく載っているのでそちらをご参考にしてください。
こちらの本、ずっと気になっていてアニメ◯トやまんだ◯け等を駆け回って探していたのですが、数年前の作品のためなく、Amaz◯nで買うこととなりました。購入を検討している方は時間を浪費しないためにもネットショッピングを活用しましょうという謎のアドバイス。

読み返すたびにここはこういう意味かな、とかおっこれは!とか発見がある本だと思います。
ただのSMという訳ではなく、真澄の苦悩や二人の関係性などがメインとなっているので、読んでいて苦しくなる時もありました。
だからこそラストが素晴らしい!!

気になっている方はYouTubeにCDの試聴動画もあるので是非見てください。

0

傑作

タイトルの一言につきます。何度も読み返している作品のひとつですがCD化されるときいてここにすっ飛んできました。
静かで切ない作品の空気感が好きです。音声化でもそれが上手く表現されているといいなあと思います。未読の方でキャスト買いされるという方も是非原作を読まれてみてほしいです。

2

何回読んでも難しい、神作品

ストーリーの内容は、何回も読んでるから理解してるつもりなんだけど・・・
読んだ後に、解釈がいつも違ってしまう・・・なんとも、不思議な作品です。

最初に読んだ時、マンガで1巻で完結なのに、難しいなぁ〜!って、言うのが1回目に思った事。

1回では、理解出来ずに2回3回読むんだけど、その都度ストーリーは頭に入ってくるのに、読後の感想が違ってくるなと!

噛めば噛むほど、美味しい作品ですね。
他には無い魅力で、また読んでしまうの繰り返し。

この作品に、続編は必要ないと思うが・・・宇宙人の飛田くんが、その後どうしても気になって!

また、飛田くんに会いたい。








3

1年間ずっとこの漫画のこと考えてる

表紙の絵で最初ぐっと引き込まれて購入しました
冬の雰囲気が凄く好きなのと、痛々しい表現が相まってグッときます

2

”痛い”が優しい愛情


全体的にダークちっくなお話でした。
タイトルに「夜」が入っているのもあってか、夜の時間帯が多かったです。

痛いことでしか快楽を得られない受けと、痛いことは痛くない攻め。
二人は同じ学校に通う大学生。
受けが社会人の男性と揉めているところに攻めが声を掛けて助けたことがキッカケです。

受けが縛ったりいじめたりしてほしいと明かし、攻めがそれを担う。
夜だけの、体関係です。

攻めは本当に優しいし、優しくしたい気持ちがすごく伝わってくるのですが受けは一線を引いたような態度で…。
どちらかというと攻め視点のような気がします。

攻めが恋人同士のようなエッチをしたら、心は幸せそうだけれどイけなかったのを見た瞬間、もうなんか言い表せないくらい切なくなってしまいました。

受けがどうしてそうなってしまったのかというエピソードは特になく…。
一言ポロっと言っただけでしたけど、私はそれが逆に良かったなと思いました。
辛くて痛い過去を知ってしまったら泣いてしまいそう…。

でも最後はどうにか二人の幸せな形に落ち着いて良かったです…。
ただ、この後にアホみたいにハッピーなBLを読みたくなりました。

3

金星の象徴するもの

金星は「愛」の象徴であり、キリスト教では「光」、仏教では「悟り」を意味するそうですね。そう考えると、飛田による真澄の眼の例え、益々深さが増しますね。最後のセリフはやはり彼なりの愛の告白、いや、それ以上の何かなのでしょう。

もう作品自体については大勢の方が素晴らしいレビュー書いているので手短に。BL読んで心臓バクバクしたの初めてです。とにかく真澄の似非S行為が段々ガチな苛立ちからくる暴力に変わっていく過程はハラハラさせられました。飛田は彼なりに何回か好意を示してたんですね。真澄に対する「無理して笑わなくていいよ」、とか。というか真澄より早い段階で好意を抱いていますね。

性の不一致は解決されてないので今後が不安、と言われていますが、私は寧ろこの二人は今後は末永く幸せになるんだろうな、とラストを迎えて思いました。そもそも真澄があんなに傷付いて取り乱していた理由は、飛田からの愛が感じられないという不安がある中、S役を演じなければいけなかった+SMの時しか興味を示さない飛田に対する苛立ちだけが募っていたからだったわけで (最後の風呂場のシーンでもそう言ってますよね)。飛田が愛を告白し、何をすれば真澄が喜ぶのかを自ら考えて行動に移している時点で、そこは解決されたというか、すでに二人は歩み寄っているのだと思います。今後は飛田が悦ぶSMを続けつつ、真澄が望むセックスもするんだと思います。人生山あり谷ありですから、飛田が言った通り、喧嘩したり仲直りしたりして幸せを掴んでいくのでしょう。人と真剣に付き合うには、双方向の努力と妥協が必要ですから。
と、結婚式のスピーチみたいな感想文になってしまいましたが笑 二人ともお幸せに。

※修正に関して: 電子書籍はガッツリ白抜き、紙は控えめ黒線修正でした。正直電子書籍はコマによってはトーンが消されてたり白過ぎてコレ何のコマ?状態だったのでこの作品が好きならば紙購入をオススメします。

4

映画のような

人物の動きや台詞がまるで映画のようだ。

行動をいちいち説明することなく、ひとつひとつの仕草や視線を追うことで二人の気持ちが伝わってくるのが不思議。
飛田は感情が分かりにくいと最初は思っていたが、何回も読み返すうちに、彼の不器用なアピール(メッセージ)に気づき、改めて奥深い作品だと思った。
読む度に新しい発見がある。

そんな彼が感情を顕にするシーンは、胸に来るものがある。
本来なら相容れないはずの二人が互いに歩み寄ろうとするところがいじらしく、切なく、愛おしい。

3

淡々と美しく痛くもあり…ラストが最高

ツイッターのフォロワさんかツイートされていてよさそうだったので情報入れずに。こんな話だったとはw
人に興味のない飛田と、特に変わったとこがない真澄。
真澄目線で話が進むし考えていることが理解できる。
性癖の違いと言ってしまえばそれまでだけど、距離が縮まりそうで心は近づいていないようなもどかしさ。

どMの、痛いのが気持ちいいとかプレイ中の「ごめんなさい」がちょと辛くて
でも飛田が珍しく自分のことを話すセリフは納得したし、胸に響いた。

絵もコマも美しく、セリフない表情も語るものがあり。
淡々と2人のやりとりだけだけど最後まで引き込まれた。
ラストが最高でよかった!!

2

この作品が収納されている本棚

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