チョコストロベリー バニラ

choco strawberry vanila

巧克力草莓香草

チョコストロベリー バニラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神457
  • 萌×2140
  • 萌99
  • 中立83
  • しゅみじゃない111

--

レビュー数
111
得点
3225
評価数
890
平均
3.8 / 5
神率
51.3%
著者
彩景でりこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784812484074

あらすじ

幼なじみのタケと“物"でも“人間"でも“好きなモノ"は何でも共有してきた拾(ひろい)。
その拾の好意にずっと応えてきたタケ。
拾に恋焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。
絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく――!?
麗人誌上で大好評を博した甘美なトライアングルラブシリーズ6話+描き下ろし番外編を完全収録した著者初の麗人コミックス!!

【収録作品】 チョコストロベリーバニラ/ストロベリーの憂鬱/ビター&スウィート/ バニラセックス 前後編/Melt/あまい、あまくない?(描き下ろし)

表題作チョコストロベリー バニラ

河本 拾(ミネの恋人・大学生)
峰岸 克也(ミネ) 高校の同級生・整備士

同時収録作品チョコストロベリー バニラ

多田 健(タケちゃん)拾の幼馴染
峰岸克也(ミネ),高校の同級生で整備士

その他の収録作品

  • ストロベリーの憂鬱
  • ビター&スウィート
  • バニラセックス前後編
  • Melt
  • あまい、あまくない?(描き下ろし)
  • あとがき(カバー下)

レビュー投稿数111

発展途上にある三人の関係

これはかなり自分の『嗜好』にうったえる作品でした。感動とは違うベクトルにあるものが相当にテンションを上げました。個人的には、もしかしたらでりこさんの作品の中でも1、2を争う作品になるかもしれません。

この作品は3P(攻2受1)ものですが、三人の人間関係を端的に書き出すとこんな感じです。
■攻と攻の間に共依存関係がある。
■受は一方の攻めに対してはっきりと好意がありその気持ちがブレない。
■攻×2がほぼラブレス(ただし発展途上にあり)
攻同士が共依存関係にある3Pは自分の好きパターンの一つで、テンション上がりました。
ラブレス関係に近いですが、ミネは別れたいと思えばいつでも別れることができる立場にあって、拾は無理矢理付き合おうと言っていない。そこが攻めが陵辱強姦系の3Pとは本質的に違う点です。
ただし拾と付き合うと「タケ」が付いて来て、嫌でも一緒にセックスしないといけないという条件があります。ミネはタケとセックスはしたくないけど拾が好きだからその条件を飲んだという形です。
タケも最初は乗り気ではなかったし、ミネに対してごめんと謝りつつの、ミネも嫌なんだけど拾のために我慢して…という感じでした。

あと、個人的に3Pならではの見たい構図がありまして、
■上と下に挿入~の図。
これががっつり入っていた!上下~は好物な構図で…いやぁ変態ですみません^^;
■キスの絵が多め。
単純にキスシーンがいっぱいあると萌えるんです~。
・他にも耳、首、乳首愛撫などほぼ見たいところが入っていました。
■二輪刺し(カバー下で描いて下さってありがとうございました☆)
二輪刺しはオプションでついてれば嬉しいかな♪という感じです。
でも本編ではミネが痛がっていたので、拾は調子乗りすぎ!と思いました。暴力反対な私ですが、これに関してはミネは拾を殴って正解だよ!

というわけで、3人の関係と3Pの描写と両方コンボで個人的に見たいところが入っていたので満足でした。
細かい事を言えばまだまだもうちょい突き抜けて欲しい部分がありまして、
究極には全員でリバって三角関係のバランスを保って欲しいなと。需要なさそうですね~;
そんな本、私しか買わない気がする(;´д`)誰か出してくっくろびん~♪


◎以下完全なネタバレ及び感想です。閲覧注意でお願いします。

拾とタケは共依存の関係にあり、モノでも人でも半分こ。
だから拾とタケは「ミネ」も「半分こ」します。

そして拾はミネにタケともHをするように強要します。なぜ拾はそんなことが平気で出来てしまうのか。
拾は人を愛するってことが全然分かってない。だから平気で人をモノ扱いできるんですね。
拾にとってミネはアクセサリー程度の存在でした。ペットだってご主人様に愛情いっぱいに可愛がられているコはいっぱいいるでしょうし、これじゃぁミネはペット以下の扱いだなぁ…と感じました。

そして、拾がここまで傍若無人に自分本位になれるのはタケのせいでもあります。タケは拾が喜ぶ顔が見たくで何でも受け取り続けてきた。こうして拾はどんどんタケにわがままをぶつけ、タケはそれをどんどん吸収し、結果として拾は自己中心的な子になってしまった。

何でも半分こだった二人でしたが、ところが拾はだんだんミネを独り占めしたくなってきます。
そしてタケもブレないミネを見ているうちに「こいつが欲しい」と思うようになります。しかもタケはミネに対してどんどん遠慮がなくなり、Sの性嗜好が現れ始めます。
面白いのはラブラブのはずの「拾とミネ」よりも「タケとミネ」のほうが体の相性が良いということ。それは拾にとっては面白くないことで、嫉妬します。

ミネを挟んで、「拾」と「タケ」の間に今までにはない嫉妬心や独占欲が生まれたのでした。それはまだ愛情という形に育っていない未熟な愛の形。
同時に二人で一つみたいな存在だった拾とタケの間に、初めて他者として分離し、対立するという現象が生まれました。

ミネは二人に弄ばれて可哀想に思えますが、一方でこうして拾とタケの心に変化を起こさせることに成功しています。
ミネは不器用だけど「愛すること」を行動で示している。それも一寸もブレずに。だからダイレクトに伝わるものが拾やタケを変えていったんだろうと思います。

それぞれの心に芽生えた気持ちはどこまで大きく育っていくのか。例え拾に両方を手放す気がなくても、動き出したそれぞれの感情はこれからも変化し続けていくだろうと思いました。
そんなわけでこの三人の関係はまだまだ発展途上にあるなと感じました。…というか発展的な続編希望です♪

拾は「人を愛すること」っていうことがまるで分かっていないので、まずは「愛」を受け入れることを学んだほうがいいと思います。拾は今まではみんなに「受け入れてもらっていた側」なので、今度はみんなを「受け入れる側」をやって欲しいです!!
なので次回は拾激受け編でよろしくお願いします☆ミネとタケに可愛がられるがいいさ!<黒笑( ̄∀ ̄)ヒヒヒ…そのあとはタケ激受け以下略。でもやっぱり受けっ子なミネが可愛ゆ~てもぅ!とろとろに溶けたミネが愛おしいです!!!

なんにせよ見たいものがたくさん入っていたので個人的には楽しめました。
三人の関係性の微妙な変化を丁寧に描いていること、三人の絡みの描写も大胆にページを割いていること、どちらもぬかりなく入っていた所が気に入っています。
そしてさらに歪みを破綻なく最後まで描ききった作品として、神評価にしました☆

34

好きと好きと好きが混ざり合う。

彩景さんにしてはめずらしくギャグなどははいっておらずどちらかというとシリアスな感じです。
うはー。あらすじ読んでどんなけハードなお話かな??って思ったけど
途中やばいかも・・・怖いなぁと思ってたんですけどね思ったより重たくなくて
・・・・それでいて不思議な3人カプで好きでした。
レビュー書くの難しい・・・・。すごくオススメです。
どことなく猟奇的なタケ。拾よりタケが変なんだよね。両方愛しちゃうとくづれちゃう。
基本3Pなんですけど、二輪ざし?おう・・・・お尻きれちゃうよ!!
拾が見た目受けぽいんですけどね、ミネもタケもタチっぽいんだけどきちんとミネが猫になっていてん~可愛い・・。可愛いです。





幼馴染のタケといつでもなんでも半分わけあたえる拾。
食べ物だって楽しいことだってなんだって半分こ。

同窓会で久しぶりにあったミネと付き合うことになった拾は
大切なミネをタケと半分(3P)こすることにする。
もちろん、拾と付き合うつもりだったのに昔から大嫌いなタケが現れて
激怒するミネ。
付き合おう?といってくれたことで「死んでもいい」と思えるミネ
拾が欲しくて欲しくてその要求を呑む。
恋人同士になって2回目のHがすでに3Pってハード・・・しかもミネ自体はタチだったっぽいので結構つらいと思う。

拾と依存しているタケ。拾は好きだけどタケが嫌いなミネ
拾が好きなら自分も同じとなれるタケ。だけどどことなくミネにだけは冷たい。
一度は拾から逃げるミネだけど、拾がミネが逃げたことで落ち込み眠れない日々をおくってることをしり拾の望みを叶える。
大嫌いなタケとセックスをしている声を聞かせる。
拾はタケの変化に気づいちゃうし自分の気持ちにも気づいちゃう。
ミネを取られたくない、タケも取られたくない。でもタケにだけは
自分の好きなものをわけあたえたい。
拾の一言でどこか壊れてゆくタケ。うぅ怖い・・・・どうなるのこの3人???
とすごく読むのが怖かったんです。
知らないうちに、両方から愛されちゃうミネ~ミネも両方を愛したいけど
それをしたら壊れちゃう。
けどミネはどっちも手放さないことを選ぶ。

独占欲、優越感、嫉妬、肉欲。すべてが解決したわけじゃないのに
どことなくそれぞれ幸せそうにみえる3人。

書き下ろしのミネはどこかおかしくなってて笑えます。
タケと拾に噛まれた歯型を社長に見られ普通ならいえない関係をすらすら答えちゃって
食いつく社長に「こんなに社長としゃべったの初めて・・拾のおかげだ」っておいっ!!
おかげじゃねぇから!ミネ感覚麻痺してっから!!
拾馬鹿なミネがかわいそうな・・・可愛いような・・・。複雑な書き下ろしでした(笑)

カバー下は大変おいしゅういただきました。ごっつぁんです。

27

濃厚すぎるスイーツ、召し上がれ

ホクロ(顔と首筋)。
二本○し。
恋愛以外の感情の交わり。
嫉妬の混じった3P。
個人的に好きなものと、BLで読んでみたかったテーマがてんこ盛り!!
まさか、BL漫画で二○刺しが読めるなんて…。
思わず胸元でガッツポーズ☆

物語の流れは。
三人の始まりのお話から。
ストロベリー=ミネのお話。
ビタースイーツ(チョコ?)=拾(ヒロイ)のお話。
バニラ=タケの二話へと続きます。
最後に書き下ろしもあり。
いや~、超絶面白かった!!!


※ここからは、結構ネタバレします。
まだ未読の方は要注意です!
※また、女性例えが入っています。
苦手な方はスルーしてね。

ヒロイとタケは幼馴染み。
ヒロイはいつも、タケに好きなものを半分くれます。
物だけなら良いのですが、恋人まで分け与えてくる。
二人での共有を許してくれる相手でないと付き合えない。
しかも、共有した彼女は何故かタケを好きになってしまい、毎回終わりをつげます。

高校生の時にヒロイへ片想いしていたミネ。
ヒロイとミネは、同窓会の居酒屋の入り口で再会し、トントン拍子に付き合う事に。
はじめは二人きりなのに。
次に会った時から、ヒロイの隣にはタケがピッタリとついていました。
そして、ミネとヒロイとタケの不思議な三角関係が始まります。

ミネは高校時代から、暗い性格と無愛想な見た目で友達もいない。
そんな時、優しかったヒロイをまっすぐな気持ちで愛してしまいます。
一見、一番まともですが、好きな人の望む事は何でも受け入れるという。
ワンコすぎる不思議な歪みの持ち主。
三人でしていても、タケの行為に感じても、決してゆるがないヒロイへの気持ちは盲目すぎるほど。

ヒロイの歪みはかなり面白い。
幼馴染みのタケがいないと生きていけないくらいの依存。
これは恋愛感情というよりも、親の愛を独占したがる子供の感情に近い。
実際ヒロイはミネをタケと共有しつつ、タケにミネを取られたくない嫉妬心が見え隠れする。
妻と母親の両方の愛を独占したがる男心に少し似ているのかもしれない。
妻と母親が仲良すぎても、仲に入れない苛立ちを見せる男のよう。
ミネと二人きりになりたい。
でも、二人きりでは絶対に物足りない事も自覚している。
ある意味、一番幼稚で一番厄介な男です。

タケの歪みは、これまたかなり面白い。
幼い頃からヒロイの好きなものを半分与えられてきて。
タケ自身の嗜好(好み)が全くわからない。
描かれていないだけなのか、自分をすでに失っているのか、捨てたのか。
ヒロイの好きなものに囲まれ、共有しつつも全く抵抗が無いわけではない。
それでも、ヒロイの気持ちに応えたいから断るという選択肢もない。
子供の我儘に従順すぎる親のように。
そして、ヒロイよりも自分を選んだ相手は必要ない。
もしもミネがヒロイよりもタケを選んだら、タケにとってミネは価値の無いものに成り下がる。
タケの自分は何処にあるのか?
子供中心になりすぎて、自己犠牲をしすぎて、自己を失った母のよう。


三人それぞれの愛のかたち。
歪みきった三人の関係のあらわれなのか、二本○し(二輪○しとも言う)というキツいHが平気で行われます。
エロいし、ある意味エグい。
カバーめくるとあのHの続きが読めて、超美味しいです!!


最後の書き下ろし。
一見すると、甘く優しいラストのようで。
実は、崩壊への第一歩か?
ミネは決してタケに気を緩めてはいけないのに。
ほんの少し、緩みを見せます。
タケの歪みきった愛が、ヒロイの嫉妬が、ミネのタケへの感情一つで爆発する。
そんな未来が見える気がしました。

物凄く綱渡りな、微妙なバランスの上で成り立つ三人の関係。
崩壊する彼らも見てみたいかも…?

26

巧妙な心理戦 濃厚なラブシーン

最近は、大槻ミゥ先生の『ゲシュタルト』といい、読者を小さな渦に巻き込み、記憶に残る印象的な作品が立て続けに出ている気がします。面白い傾向です。もともとBLの魅力のひとつに、A→B→Cという、いわゆる「少女漫画的恋愛ステップ」を無視した、よりリアルでアダルトでありながら、男同士のロマンスが展開されるところがありますが、この『チョコストロベリーバニラ』は、ABCを完全に無視しながらも"3人それぞれの抱く恋愛感情"を見事に描写しているのです。

3Pと聞くと、大抵は受が2人の攻に対し、「どちらを選べと言われても、両方とも好きだから選べない」とか、攻同士が「じゃあ、俺らふたりで(受を)共有すればいい」とか、「しばらくはこのままで」という結末になり、ベッドシーンばかりが先に立ってしまう、中途半端な締めくくりの作品を思い浮かべる人も多いかと思いますが、この作品は、そういった類いのものとは大きく違います。

だから、神なのです。

『純愛えろ期』以来、彩景でりこ先生の才能とパワーがフルに感じられる作品が少なく感じていましたが、今回は、絵柄といい、ストーリー、展開、人物描写、ラブシーン等、全てにおいて、まさに「爆発」が起きたといえるほど勢いがあり、1冊まるごとに才能が発揮された素晴らしい作品だったと思います。

作品を通して、登場するバラバラな性格の3人の男の子は、それぞれまったく違うタイプの感情に目覚めて行きます。あなたがキュンとくるのは、その中の誰の恋愛感情でしょうか?ぜひ読者アンケートを取ってみたいです(笑)

解釈は様々になることと思いますが、彩景でりこ先生もあとがきで、「処女厨且つ開発萌えだということに最近漸く自覚的になってきまして、はじめはそうでもないのにいじられていくうちに段々立派な雌豚に成り下がるのが本当に好きなので最後にやり損ねたものをぶちまけてみました」と仰っていたように、まさにそこを中心に読んでみると、また違ったテイストをもって楽しめるのだと思います(笑)。

「拾」にとって互いに身体の一部のような存在の「タケ」と、「拾」が連れて来た「拾」に心酔の「ミネ」との身体の相性が抜群で、それが一冊を通して「拾」の心を占めています。その彼等の「身体の相性の良さ」が何を物語るのか、それを読者は知りたくなるのです。



【注意:以下ネタバレあり】


自分の中にある、大好きな大好きな「拾」への気持ちを疑わず、「拾」を信仰すらしそうな勢いの強い想いによって屈折を乗り越え、ついに部外者/邪魔者な存在である「タケ」との3人の関係を受け入れた「ミネ」、・・・そのくせ行為が重なるにつれて、ベッドでは「タケ」がいなくては物足らない、、、自分では気づいていないが、"大好きな「拾」"に対する態度よりも、「タケ」といるときの方が、自然体かつ等身大。

「拾」に身体の一部のようにされることに慣れ、"大事なもの"の価値を「拾」に見出し、「拾」の為に言われるがまま彼の"大切なもの"を共有してきた「タケ」、・・・しかし徐々に今迄とは違う、「拾」の「ミネ」に対する独占欲のようなものを感じ取るようになる・・・「ミネ」が自分で乱れること、それでも尚「拾」に無我夢中な「ミネ」に対して、(多分)初めて「拾」の所有物をただ与えられるだけの立場から「ミネ」を自分のものにしたいという独占欲に駆られる、、、

無邪気に「タケ」を身体の一部のように思い扱い依存し、大切な物や人を与え共有してきたが、自分にだけ夢中で「タケ」を毛嫌いしているはずの「ミネ」が、自分にではなく「タケ」によって開発されている事実と、明らかに「ミネ」を特別扱いし始めた「タケ」に気づき、今まで"自分の為にいた存在"が揺らぎ始めていることに不安を感じ始める「拾」、・・・妄信的に自分に好意を寄せてくる「ミネ」に対して芽生えてくる独占欲と、「タケ」との依存関係が、「拾」に「大切なタケとミネ」それぞれの、自分に対する変わらない心を試させる。。。

けれど気になるのは、「拾」も「ミネ」も、互いを「タケ」と「半分コ」と宣言するけれど、じゃあ「タケ」は誰が半分コしているのだろう?誰が「タケ」を「半分コ」でもいいからと欲しがっているだろう?・・・そう考えると、誰からも強い想いで求められていない「タケ」の立場がだけが、2人とは微妙に違うことに気がつく。

「ミネ」は、「拾」のお裾分け・・・だと思い「拾」がみせた「ミネ」への独占欲の前に、自分の存在が揺らぎモヤモヤしていた「タケ」が、「ミネ」に「お前らが俺を半分コしている」と言われて、自分が「拾」とある意味"対等な立場"であることを「ミネ」の口から聞いて安心した「タケ」の顔が印象的だった。「ミネ」が「不本意だけど、拾が言うなら別だ」と言う場面について:はじめは「ミネ」が受け入れざるを得なかった「拾」の"条件"が、実はこの時点で既に、「ミネ」に拒否/抗議することが可能な状況下なのにもかかわらず、受け入れてしまっている事実が表面化する。ここで「ミネ」は、「拾」を口実にして3人の関係を受け入れているともとれるし、単におバカで鈍感で状況の変化に気がついていないのだろうともとれるし、または、適応能力が高く、既に彼の中で「タケ」の居場所が確保されている・・・ともとれる、面白い場面。


・・・ 実はもうちょっと、「でも コイツのことも 何でかそこまで嫌いじゃなくなってきたんだよなぁ」(by 「ミネ」)の先の、「タケ」と「ミネ」の絡みがみたかった、私でした笑

追記:
彩景でりこ先生の作品の魅力は、エロ度と神率が比例しているところにもあると思います。

19

絶妙なバランスの三角関係かも。

三角関係モノをあまり読んだことがないので、自分の受けた感覚が正しいのかそうでないのかよくわかりませんが、三角関係と3Pは別物なのだな、と痛感しました。 

なんというか、明るくハッピーな(?)3Pは存在するかもしれませんが、三角関係には常に当事者の心に哀切のようなものが存在している気がします。
それぞれが強烈に満たされる部分とどうしても満たされない部分を共有しているみたいに見えます。

このお話は3Pモノでありながら、がっつり力関係が拮抗している三角関係のお話だと私は思いました。
じゃんけんの原理のように、AはBより強く、Cに弱い、でもBはCより強く、Aには弱い……といったように、矛盾しているように見える力関係が三つ巴状態としてバランスをとってしまっている。

拾が一番わがままで我を通しているので一見すると立場が上で支配的に見えるけれど、拾の歪んだ要求やわがままを受け入れ自分の望み(拾と付き合うこと)をかなえているミネの根の部分は断トツに強いと思えるし、拾の言いなりのようにみえるタケは自分の欲望に任せてミネを抱き、拾が引き出せなかったミネの魅力を存分に味わい尽くします。そんなミネとタケを指をくわえてみるしかない拾。

この中で一番かわいそうなのは誰なのだろう、という思いが常によぎり、エロ面は満たされながらも哀しみが付きまとうお話でした。
可哀想なのは拾と付き合うことで3Pを強いられたミネなのか、タケを通してしか好きなものを自覚できない拾なのか、いつも二番手の位置に甘んじ(一番になりそうになると関係が終わる)拾の連れてきた恋人を抱かなければいけないタケなのか。
それぞれが自分の立ち位置のラインを超えないように、微妙なバランスを必死に保とうとしている、そんな印象を受けました。

そして非常に壊れやすく、近い将来、必ず破たんする関係で、壊れたときは全員が傷つくのだろうな、ということも想像できます。
いつかは醒めてしまう儚い夢のようなひとときを過ごしているのだろうと思うと、こんなにも異常な関係でありながら、なるべく続いてほしいなと願ってしまう自分がいました。

明るく爽やかなハピエンが好きな自分には、こうしたちょっと倒錯した関係はNGかなと思いきや、意外とハマると抜けられない強力な(危険な?)引力に触れた気がします。
三人の関係が崩れる前にお話が終わってくれていてホッとしました。

ちなみに、ミネとタケは体の相性が抜群なんですよね。
言葉では「好き」を言い合わない関係だからこそ、なおさらタケとミネの表面的に仲の悪そうな様子が本能的な結びつきに見え、エロく感じられました。隠蔽された二人の本音がエロでわかりすぎるくらい発揮されているように見えるんです。
この歪んだ関係を半ば脅すように強いた拾がミネとタケのエロを眺める表情が切なかったです。
間違った読解かもしれません。あくまで私見です。

18

ただのトライアングルラブじゃない

本質的に"大事なものを共有する"ってすげー危うい響きですよね。
メリーバッドエンドに近い関係性をこの三人に感じます。
幸福なのかそうでないのか。
見ているとハラハラするけれど、三人からすれば今を楽しんでいるって感じでしょうか。
エロくて可愛いミネ、好きなものだから半分こしようと言ってくる拾に応えようとするタケ…読んでいるうちにいつかこの関係は崩壊してしまうんだろうか?
タケが嫌いなミネがどんどんタケのことが嫌いではなくなって、その行き着いた先には何があるんだろうとコミックス読了後も本当にこの三人が心配になってしまう。
一見表紙カバーにはタケとミネしかいないので、本編の結末もそうなってしまうんじゃないのかと勘繰ってしまったのですが…裏表紙に拾の姿が。
一冊まるごと三人の話なので読みごたえ抜群。
エロ満載で、わたし3Pはほんと攻めAが挿入していて、攻めBはフェラさせているっていうのが大好きなのでこの作品にはそれが目白押し…しあわせな気持ちで読ませて頂きました♪

そして3P大好きなのですっごくコミックス化を楽しみにしていた作品ですが、カバー裏の威力!!
二輪挿しわっしょーい!!と一人でお祭り状態でした(笑)
そうだよね二輪挿しはロマン…カバー裏ほんとでりこさんに感謝!!
ペーパーと虎の穴特典のリーフレットも可愛さ満点です。
いつか修羅場になるんじゃないかと本編でドキドキした後は、特典で癒されましょうって感じ^^

12

独特のバランス関係

三角関係モノ、3Pモノが好きな人は買って間違いなし!
ただし登場人物たちの精神面、関係性が特殊なので、人を選ぶ可能性があります。

各話で主となるキャラクターが変わるマルチ視点になっていて、それぞれの感じていること・考えていることがよくわかる描き方はお見事。
イラストもキラキラ系でも素朴すぎる系でもありませんが、シンプル寄りの綺麗系。
余計なものが省かれているので、ストーリーと相まってぐんぐん集中させてくれます。
個人的にこの作家さんのキャラクターデザインが好み。特に黒髪・、無表情系はいいですね。
タケの黒子が多かったり、ミネが三白眼だったりとちょっと現実感のある艶があります。

攻2・受1という構図ですが、精神的に大きな変化が起こるのは攻二人の方。
最初当たり前のように語られる二人の関係性に対して、タケと拾が心の隅では不安や危惧を抱えていて、その上でそれを手放せない。
そしてそれを受け入れるミネは、割とひどいことをされていると思うのですが、普段はなかなか男前です。(Hではでろでろにされてますがw)
拾は可愛い無邪気系、いつも真剣に恋愛してるけど、幼馴染と恋人も共有しないとダメ系男子。人を傷つけるつもりはないけど、なんだかナチュラルに歪んでる人というのは珍しいかも。ミネを取られたくないという心情になるほど無表情&無口になるというのが何とも…。彼が元凶であるが故に、自分だけを好きでいてって言えないっていうジレンマに説得力がある。
タケはちょっとツンデレでSっ気有り。拾の恋人を共有する度、その相手に好きになられちゃって結果的に拾を悲しませるというお料理も出来るフェロモン系男子(笑)
ミネと一緒にいるようになって徐々に表情や行動が崩れていく様が楽しいです。それが恋だぜ!と肩を叩いてやりたくなるなぁと思っていたら突然の暴力!そして殴り返されるというww
ミネのキャラクターも面白いです。男らしさと卑屈さ、そして若干コミュ障。彼が一番悲壮感がなくてカラッとしてるのがミソですね。殴り合いのシーンは格好良くて大好きだった!

攻2人の『恋ではない共依存』、タケ・拾のミネへの愛情と衝動。
その差や熱をしっかりと描ききってくれていて、書き下ろしまでたっぷり楽しめました。
最後まで三角関係を貫く稀有な作品。
ここが3人の終着点なのか、それともまた大きな変化が起こるのか…。
続きを読みたいような、ここで終わって欲しいような。
記憶に残る一冊です。

10

エロいだけじゃなく、甘く切ない‼

表紙から漂う背徳感。ランキングも上位だし、以前から気になっていました。多分、健全なラブストーリーではないだろうな、と、漠然と思っていましが、こちらのレビューに「裏表紙にもう一人いる」という感想を拝見して、書店で試しに裏返したら、いましたいました。ふわふわの髪に、瞳を暗くした青年。病んだ眼差しに目が反らせず、すぐに購入してしまいましたが…、単純な三角関係、3Pではありません。
彼の名前は、拾(ひろい)。天使みたいに愛くるしい顔をしているから柔和な印象が強いですが、本質は裏表紙の表情が物語っていると思います。
無邪気で、欲求にあまりに忠実で、自分の好きなものや大事なものを何でも幼なじみの健ことタケちゃんと共有したがる拾。
それは純粋で幼くて歪んだ好意だと理解しながら、拾が喜ぶと嬉しいから、と、いう理由で、拾の恋人さえも共有することをタケは受け入れてしまう。そして、拾の恋人であるミネも最初は抵抗するものの、拾を失いたくない一心で、タケと関係を結ぶ。でもそのうちにタケがミネに惹かれながら、拾に対する依存的な関係が続いてしまう…。
淡白だけど内に激しいものを溶岩のように抱えるタケ+少年のように無邪気で、何処と無く闇を抱えたまま性に忠実な拾×見かけはおっかないけど可愛くてたまらんミネ。

タケ(表紙左の黒髪の青年)
ミネ(表紙右の短髪青年)
拾(くだんの表紙裏の青年)

となっています。

三人の関係は、恋人である拾とミネが基盤となっていて、タケがそこに加わった形。けれど、本当は何でもタケと共有したがる拾の歪んだ独占欲が土台にあります。
当初はタケも拾に追随する形で行為に及んでいましたが、やがてミネに惹かれるようになってしまい、歪になっていく。
全編通してエロい。そして切ないです。
タケちゃんが最初は拾の指示のままに行為に参加していたのですが、徐々に自分の主張が出てきます。顔射とか顔射とか顔射とか。個人的に「吸い出して」に非常に萌えました。
ミネを間に挟んで、タケちゃんも拾もそれぞれ独占欲のようなものが芽生え始めますが、結局はミネによって、一応おさまるところにおさまった感じ。三人で三人をお互いに共有しあう。「暁に堕ちる星」(和泉桂)の3Pは少し好みから外れていましたが、こちらは矛盾も受け入れたうえで三人の世界を成立させているところが好きです。ミネだけでなく、攻め同士もお互いに依存していて、不自然だけど当然の帰結のような。拾の性格を考えたら、矛盾を抱えながらも、これが一番幸せな結末なのでしょう。
私的に、無口でストイックだけど、ベッドじゃ豹変するタケちゃんが好みでした。受のミネは見た目はおっかないけど、拾のことが好きでたまらなくて可愛かったです。また、タケには反抗的だけど、お互いにそういう関係に満足しているところも好きです(^-^)
ちなみに表紙カバー下のおまけに爆笑しました。確かにミネはアスリートのごとく酷使されていますね…。あー、三人とも可愛い!続きが出たら嬉しいなあ。大満足の一冊でした!

10

それぞれの「半分こ」の答え。

この漫画は、私の3pの壁を破ってくれた作品であり、
初めて彩景でりこさんの作品を買って、集めるきっかけとなりました。

正直最初は読んで訳が分からなくて理解出来ませんでした。
でも何度も読んでいくうちに、
タケに着目することで理解出来ました。
二人が一人を愛するシンプルな3pの作品も好きですが、
この作品のように複雑な関係で色々考えさせてくれる作品も大好きです。

まず、私はでりこさんの絵って凄く気怠いと言うか、
エロシーンじゃなくても何処かエロスを感じてしまいます。
(特にクチビルが凄くそそられます・・・)
この作品には、それが凄く際立ってると言うか。
そんな絵でエロシーンがあって、
しかも3pだと大変なことになります(笑)
また、でりこさんの作品は、見た目受けなのに攻めの時とかあるので、
そこがまた良い味出してると言うか、私はツボです。
(今回は拾が受けっぽいのに攻めです)

登場人物については・・・
拾→タケとは15年の付き合いで好きな人でも何でも共有する。
タケ→拾と共依存関係。いわば拾の分身。殴ると勃つようなドSな性癖。
ミネ→拾が好き。身体の相性が良いのはタケ。案外心が広い。ドMな性癖。
と自分の中では分析しています。

また、
チョコ→拾(苦くて甘いチョコのように3pを提案する)
ストロベリー→ミネ(甘いストロベリーのように二人に愛される)
バニラ→タケ(白いバニラはどんな色に染まっていくのか模索する)
と個人的には解釈しています。

全ての見解を書くと此処に収まりそうにないので、
私はタケの気持ちの変化を主にレビューしたいと思います。

最初読んだ時に、タケの気持ちがわかりませんでした。
タケは最初、3pしようとした時、
「イヤがってる相手にするのって地味にストレスなんだよな・・・」
と思っていますし。
でも、自分がしてる時のミネの反応が拾より良かったり、
ミネと二人で嫌いと言いつつも乱暴なセックスをしていくうちに
自分の性癖が歪んでいることに気付いていったんだと思います。
また、お構いなく突く方が好きと言ったり、
(この時は拾に遠慮してしませんが)
ミネに自然にキスを求める姿は、拾とタケは二人は共依存関係だけれども、
タケは拾から徐々に解放されていっているともとれます。
にしても拾はセックスする時、ミネを物みたいに扱うので、
ちょっとそこは苦手ですが、ミネはドMだからか、
そうされても快感なのでしょう。

バニラセックス=タケの性癖についてです。
だんだんタケ自身にも変化が表れ、
最初は舐めないと勃たなかったのに、勃つようになるし、
二人でした時の感覚を思い出してイったり、
ミネに煽られることで隠れていた性癖が刺激されていきます。
拾にキスすることで、ミネが泣きそうな顔すれば良いのにとさえ思い、
ミネが以前痛がってた二輪刺しも提案します。

そんな中、タケはミネに「俺のこと好きになれば?」と言います。
今までのどこにミネを好きって言う要素が出てたの!?と思いました。。。
後にドSな性癖だからとわかれば、理解出来ましたが。
今までの経験上、ミネがタケを好きになれば3人の関係は崩れる。
拾から貰った物は自分から欲しいものはなかった・・・でもミネは好き。
いつも拾の気持ちを優先にしてたから、きっと初めての感情です。
ミネを一人占めしたかった。
一人占め出来ないならお前なんかいらない、3人でやっていけない。
それに拾に「俺のいないとこで俺と同じだけして良いよ」と
あんな顔されて言われるくらいなら今までの関係を終わりにしよう。
複雑ですが、そういう意味を込めて言った、
もしくは試したのではと私は解釈しています。
私も極端な思考なので、相手を一人占め出来なければいらない・・・
そういう気持ちわかります。

でも、ミネはブレず、タケを好きになりません。
タケがミネに「俺に嫉妬しないの」と聞いても
「拾を受け入れるしかねーだろ」と案外心が広いです。
むしろ「お前らが俺を半分こするってんなら俺だってしてもいいだろ」と
言われ、タケは腑に落ちたように笑います。
『差し出されたものの半分は自分のものにしていいのか、今更・・・』
今までの彼女は拾のものだったから、三人の関係が保てた、
今までの彼女はタケを好きになったら、三人の関係が崩れていった。
だけどミネが二人の間に入って来て、半分って言う考えを知って、
安心したのではないでしょうか。

また、ミネに暴力を振るタケの姿は、
自分自身の性癖の確認とも思えました。
安心してミネに噛み後をつけるのも、歪んだ愛情の証ではないでしょうか。
タケは拾の言いなりだったけど、
ミネの存在で拾から解放されてミネを好きになり、
その結果ドSな性癖が表れたというストーリーなのではと思っています。

最後は、melt=チョコストロベリーバニラ(アイス)が溶け合います。
相変わらずタケはミネを罵るのが好きで、
好きな子をいじめる小学生みたいに思えます(笑)
タケはもう吹っ切れたのか、自分本位なセックスをするようになり、
完全に拾から解放されたようです。
ミネは身体はタケ、想いは拾みたいです。
拾は最初はタケにミネを見せびらかせたいだけだったけど、
お互いを好きになっちゃったら?と思うと不安になり、
半分こしちゃダメなことを今更知ります。
でもどっちも手離す気にはなれないようです。

番外編は、「あまい、あまくない」です。
ミネの半分こと言う考えは、拾の
「美味しい物とかさ みんなで分け合った方が余計美味しくない?」と言う
言葉から教えて貰ったんだと思いました。
そして、ミネが家に帰ってタケの頭にキスするあたり、
タケのこともまんざらではなさそうです。


三人は明らかに歪んでます。
でも、歪み合ってるからこそ、魅力的な作品だと思います。
そして誰かの気持ちが変わったら、
崩れそうで危うい関係なのではないかとも感じました。
この作品は凄く歪ですが、そこがまた考えさせられて深みがあって
面白いと思いました(*^-^*)

9

既存の三角関係モノのマンネリを打ち破った良作

拾+タケ×ミネ

タケ←(拾の好きな物を共有する仲)→拾←(恋愛感情)→ミネ

タケ←(拾が好きだから拾の為に関係を持つ)→ミネ


拾を中心とした複雑な三角関係の物語であるが、
タケの感情を順に追っていくと一番分かりやすい。


タケ…
拾が好きなものにしか興味がないが、
拾の恋人を共有すると結果拾が悲しむというジレンマがある。
二人で共有できないものやその独特なリズムを脅かす存在が嫌いなので、
ミネが自分との行為で反応が良く、【拾と恋人】の関係がまた自分のせいで崩れるのではないかという疑念と、
一方でミネに今までにない感情を抱く自分に違和感を感じ苛立つ。
疑念と苛立ちと未確認の感情とがないまぜになりミネを責め立てるが、
酷い事をしても【拾の事が好きだからタケも受け入れる】と言うミネの揺らがない気持ちに安堵し、
また、未確認だった衝動の正体【自分の性癖の在り処】を見つける。
殴り合うシーンで勃起していたのも全く自分へなびかない拾一途なミネへ興奮していたせいだろう。
そしてミネの「お前らが俺を半分こするなら拾のことも半分は俺のもの」という言葉を通し
ここで初めて【拾とその恋人】でしか考える事が出来なかった拾本位の関係を
自分を加えた【拾の恋人を恋人にする自分】3人の関係として捉える事ができるようになる。
つまり複雑ではあるが、
拾を介した【ミネ】という存在も半分は自分のもので良いのだとはっきり自覚することによって
【拾の恋人のミネ】を認め同時に自分の感情を昇華し認める事が出来たのだ。
衝動的にミネの肩に噛み跡をつけたのは、タケが居場所を見つけた証拠であると言える。

自由奔放な拾もそんなタケの変化に気付き、ミネとタケが両思いになっちゃたら?という疑問に直面し
「(だから好きな人は半分こにしちゃいけないのか)」と
どちらも手放したくないという感情の機微に出会う。

いつしか一途なミネを中心として周り始めた世界。

歪なトライアングルが、面白い音色を奏で始める。

8

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