ほんとは好きだ

honto wa sukida

ほんとは好きだ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神165
  • 萌×247
  • 萌13
  • 中立8
  • しゅみじゃない13

--

レビュー数
29
得点
1060
評価数
246
平均
4.4 / 5
神率
67.1%
著者
ARUKU  

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344831254

あらすじ

郊外の全寮制男子校。リア充・北条が恋したのは皆のつまはじき者・柾。人を寄せ付けない柾がふと見せた笑顔で北条の世界は一変し?

表題作ほんとは好きだ

リア充の全寮制男子高校2年生
つまはじき者のクラスメイト,高校2年生

同時収録作品ほんとは好きだ

カトリック系高等学校の校長
同学校の神父

その他の収録作品

  • たった一粒の砂糖の甘さ
  • 恋に落ちるときの重力加速度g
  • 番外編 二人だけの夏休み
  • 僕の恋人は赤い赤い薔薇
  • この世界のすべては君の宝物
  • 幸せになってはいけない運命
  • 番外編 Kについて
  • 君を失った僕の世界に冷たい雨が降る
  • ほんとは好きです(描き下ろし)
  • カバー下 : ほんとは好きです 新学期篇
  • カバー下 : 諦めない男

レビュー投稿数29

泣いた。すごかった。名作です。

初めて読んだのは2年前。
ARUKUさん著作の中では、ちるちるで1位の「嫌い、大嫌い、愛してる。」が心臓わしづかみにされてぐりぐりされるぐらい(あくまで比喩。実際そんな描写はありません)もうホントにすごくて、その次に本作が高得点を叩き出してたので非常に気になってたんです。
ほんっとーーーーに読んで良かった!

<好きなところ>
・言葉選びが素晴らしい。昭和っぽい箇所も当事者には嬉しいw
・ラストのノリやその際のキャラのビジュアルが賛否あるようですが、私はあれでいい、むしろあれがいい。
・個人的には大人CPの方が好みではあります。ラストの車の後を想像するだけで萌える。

<注意点>
・泣かせる箇所がそこかしこに配置されていますので読む場所に注意(もちろん「配置されてる」感はなく、ごく自然です)
・今はかなりキレイになられてますし、後半はやや改善されますが、この頃の絵が…パースやバランスがおかしかったりして私的にはギリ許容範囲内でした。気になる方は注意。
でもデフォルメ絵とか ぬことか可愛いし、その絵から生み出されるギャグも好き。
とにかくその他要素が作画のアラを補って大量に余りあります。

もしARUKUさん作品未履修なら、前述1位の「嫌い~」はエネルギー&目の水分消費が激しく初心者にはキツいので(でももちろんオススメですよ!)、2位の本作から始めてみてはいかがでしょうか。
雪居ゆきさん作画作品と同人誌以外のARUKUさん著作は全部読みましたが、やはりいろんな意味で(ストーリー、とっつきやすさ、etc.)本作が一番トータル的にオススメできます。
そういう意味では、ちるちるの点数ってかなり信頼できるなぁと。
あと作画が苦手だけどどれか読んでみたい、という方にはコウキ。さん作画の「君の夢を見ている」がかなりオススメです。

3

ギャグなのか正気なのか

ARUKU先生の作品、ハマる人にはとことんハマるけど、人を選ぶよなぁと私は思う。

ここのレビュー見ると絶賛の嵐で神評価が多い。でも私は読んでる最中世界に入りきれず、ずっとえ?マジで言ってんの?笑かそうとしてんの?どっちなん?と一歩引いたところから見てる感じ。

例えるならば、お芝居は好きだけどミュージカルは突然歌い出すし踊り出すし戸惑ってしまうから苦手ってのに似てるかもしれない。

セリフやモノローグがポエミーでついていけない。
ストーリーは全寮制男子校のイケメン人気者主人公と雰囲気のある一匹狼の彼の接近から恋、蜜月期から別れ後悔からの…って長期間のお話。
それが、二世代に渡って描かれているのはちょっとよかった。どっちかというと、サブカップルの大人組の2人の方が私は好きでした。

主人公達は自分に酔ってる感があって苦手。猫の件がめっちゃ嫌だった。主人公のことを意識するエピソードとして猫を殺さないで欲しかったわ。

たまに怖いもの見たさでARUKU作品を読んでみるのですが、手放しで絶賛は私はどうやらできないらしい。ぶっ飛び過ぎてるのは好きみたいです。

シーモアで購入
白抜き修正

3

独特な世界観

ARUKU先生作品初読みです。この後5冊読みます。
絵も雰囲気も独特ですね。
表情の変化が少なくてカメラ目線が多い。
首の角度、動きのある絵が不思議な感じ。
会話ややりとりも独特なノリで。
懐かしい少女漫画、メロドラマな雰囲気ありつつ、たまにこれはギャグなのかしらと思うフシがあり独特な世界観を楽しむ作品なのねと思いました。
このお話の時代設定はいつ頃なんでしょうか。
現代なのはわかるんですが、昭和?平成?
お駄賃20円て…ちょっと現代だとは思えなくてw
着地点がどうなるのかな〜と読み進めましたが、正直なところ長く感じてしまいました。
北条があれだけ柾を好きだったのに守れなかった。
一生後悔するのはわかります。
それが再会して柾が北条を許してまた恋をするという終わり方? それでいいのか〜となりました。

0

王道BL?ラブロマンス?でもそれだけではない奥深い作品です。

何十年経っても変わらない愛。BLと少女漫画の夢が凝縮された作品です。ARUKU先生、素敵な作品ありがとうございました。

1

文章力が凄まじくて詩を読んでいるようでした。

かなり厳格なミッション系男子校の同級生同士+後半に判明するもう1カップルのお話です。

冒頭、主人公の柾くんが学校で誰かのラブレターを見つけるのですが、その愛にあふれた切ない告白文を読んだだけで泣いてしまいました。セリフの一つ一つがとても素敵言葉選びが秀逸で美しい純愛。涙なしにページがめくれません。

物語の後半では結構辛い展開があり2人は別れてしまうのですが、言葉では素敵な愛を語っていたのになぜ!?とヤキモキしました。

3

Kってそういう意味だったのか・・!

ARUKU先生の作品は泣けると「答えて姐さん Q&A」で書かれていたので、片っ端から購入して読んでいます。そして一番最初に読んだのがこの作品なのですが、泣けるというより驚きました。導入からラストまで流れるように進むので無駄がないのにボリュームがある。すごいですね・・。

内容としては全て持ってる北条に何も持っていない柾が見初められて、ある種シンデレラストーリー的に進むのですが、悪いやつが一定数いるのでそう簡単には行きません。二人の蜜月はすごく短く、障害も多くて、やっぱりそうなったか~という結末を迎えます。展開は切ないのですが、この辺の伏線の回収は綺麗でしたね。私はKの真実にびっくりでしたけど(笑)。その発想はなかったです。

ただ、欲を言えば夏目校長の話をもっと掘り下げて欲しかったのと、再会後の北条と柾にもっと救いが欲しかったなと。というのも、再会後の北条と柾はもう友達以上になれないような気がしました。柾にとって北条はあの手紙を書いた時点で過去の人になっていますし、後悔と罪悪感に悩まされてきた北条と違って、柾はある意味できることを全てやってから去っていますからね。結局その後も生き方は変わらず、自分を大事にできないまま成長したんだと思います。しかも年齢も重ねているわけで、今の柾がかつての北条に感じたときめきを再び感じるとは思えなかったです。

1

ふぁぁっ!?

レビュータイトルが全く思いつかず、読み終わったときに最初に頭に浮かんだ言葉にしてみました。
この気持ち、既に読んだ方はきっと分かってくれると思います。

山奥にある寄宿制のカトリック系名門私立男子高校。
16歳だった北条は、モデルで大学生の彼女がいて、母親は下着ブランド会社の社長、寮の自治会補佐を任され、クラスの中心的存在として、何不自由ない生活を送っていた。
そんな北条の視線の先にいつもいたのは、誰にも馴染もうとしない柾で…。

冒頭の切ない述懐から始まる、高校時代の回想という構成。
「あの頃の僕は…」で始まる、昔懐かしい野島伸司脚本のドラマのようです。
1ページ目に綴られたモノローグが既につらすぎて、どこで襲ってくるか分からないつらい出来事に耐える準備をしながら読み進めることになります。
この作業が思っている以上につらい。
北条に芽生えた気持ちが膨らんで、柾との時間に心躍れば躍るほど、孤高の存在だった柾の過去が紐解かれて、孤独と一緒に育ってきたような子が心を開いていけばいくほど、2人の時間が楽しければ楽しいほど、つらい!
だって1ページ目に「この恋は叶わなかった」とネタバレされてる状態で、のほほんと「北条イケメン、柾可愛い」なんて読めませんよね。

寸分の隙なく設定を作り込んでいるARUKUさんの作品らしく、柾の生い立ちや置かれた状況、そこから柾が辿り着いた諦観のような心情も、やるせない。
人の醜い部分を前面に出すARUKUさん特有の手法は、クラスメイトの須藤のやっかみから生じた悪意として、柾に常につきまとう。
悪意をぶつけられ続けたら、この世に生を受けて、一番最初に愛情をもらうべき相手からもらえなかった柾が、「自分は愛されない、嫌われて然るべき存在」と心を閉ざすのも仕方ない…。
だからこそ北条から向けられた好意が、絶対守りたい宝物になって…、おっと、涙が。
ジェットコースターの垂直落下のような展開に、涙腺が限界突破します。

北条と柾の恋とリンクするかのような、30年前のラブレター。
差出人が予想と逆でした。
こちらの謎解きも途中までわくわくしていたのですが、こっちは結局本人たちの手で解決するので、「あれ?」という感じ。

そして迎えるラスト。
卒業後の北条を追う展開に、冒頭1ページ目から推測したような悲愴感しかない悲劇エンドではないなと思いつつも…、ここで「ふぁぁっ!?」の出番です。
この「ふぁぁっ!?」のおかげで、読み終わったあとにつらい気持ちを引きずらずに済む効果があります。
悲劇エンドを予感して、ずっと緊張したまま読み進めていたわたしのハラハラは一体…、とも思うけど、「何だかんだと人間は強いものです」と気付かされて、すっきり読み終えられたから、これはこれで。

「ふぁぁっ!?」の正体を知りたい方はぜひ読んでみてください。
本を閉じる瞬間は爽快な気分になっているので、怖がらずに。

2

長年に及ぶ純愛×2

 ARUKU先生らしい学園ものだな、というのが第一印象。攻めは人気者の生徒で、受けはクラスでも孤立している幸薄な生徒。ただし、柾はいじめられたりしてもおどおどするようなことはなく、毅然とした態度を崩さないところがとても良かったです。北条のアタックにも最初から落ちるわけではなく、むしろ反発していたくらいで、自分の出自にコンプレックスを持ちながらも、彼がここまで強い心を保って生きてこれたのは育ててくれた神父のおかげかな、なんて思いました。

 徐々に北条に絆されていく柾は、可愛らしい表情を見せることも増えてきて。彼にベタ惚れの北条が、自分の一方的な追いかけっぷりにも頓着せず、柾に正面から好意をぶつけ続けるところにも好感が持てました。最後の展開はちょっと痛ましかったけれど、北条への気持ちを強く持って、北条からの気持ちも信じていた柾は、体に痛みはあっても心はさほど痛くなかったんじゃないかな。柾は北条の境遇を考えて、自分の方から縋ったりはしないけれど、何年か経って会いに行ってみて、それでも北条が好きと言ってくれるなら受け入れよう、そんな気持ちでいたのかなと思います。夏目と藍沢の恋愛にも、メインで読みたいくらい惹かれました。長年の時を経て、藍沢を攫った夏目の純愛っぷりが素敵でした。

0

江田くんに惚れる

◾︎北条×柾(まさき)麻人
ARUKU先生の作品の登場人物はひたすら自分と会話しがち。今作も北条の思考をだだもらしにし続けてくださるから、大変わかりやすいです。
「苦いと甘いの間を引きずり回されて…僕の心は君の奴隷だ」ってすごい文句。

彼女に好意は持っているけど恋ではない、彼…柾への想いは瑞々しい恋…ひしひし伝わってキュンとします。この少々とっつきにくい絵で手にとられていないとしたら勿体ないのよね。以前よりかなり見やすいけど。

初キスのあとの柾はこれでもかと可愛いし、読んでる間は甘いはずなのに、冒頭の描写と、何よりこれはARUKU先生の本だというのがあり、いつ地獄に突き落とされるのかと怯えながら読み進めることになります。北条の背負うものが10年で足りるのかという気もしますが、彼は赦されたのでしょう。一昔前の先生なら死んで再会とか全然あり得たな〜
柾のピアスやらタトゥーやらはだいぶイメージと違って残念で、そこに納得できる理由があるなら描いて欲しい気持ち。

江田くんがいい奴です。彼にこそ惚れる。柾に江田くんという友人がいてよかった。

3

こんな話、本当に大好き。

実は読む前は絵が好みじゃなかったんで迷いました、なんだか顔が長いって言うか集中できないなって思ったけど、読み始めては

これは神だ。。。しか言えない。。
もう絵なんてどうでもいいページの数が減るのが悲しい
文章の一つ一つがすごいドキドキしちゃいました。
読んでる途中でも攻め思いが心臓が痛いぐらい伝わって、本当に幸せでした。なんでこれを今読んだのか後悔しながら、こんな精神的に強く繋がっている二人の物語が読みたかったとやっと見つけたと幸せでした。

次はネタバレです





そして二人が離れてからの攻めの想いが切なくて散々泣きました。人生でだった1人を愛して、その人がいなくても誰も愛せず1人で生きていきながら、その人を待つとか一番大好きなパタンですが説得力がないならダメな設定でもあります、でもこの作品は展開がすごく伝わってて素晴らしいと思いました。
あるく先生の作品は初めてですが、今から他の作品も全部読むつもりです。受けのことが大好きすぎる攻めとかツンデレの受けが本当によかったです☺

5

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