IN THE APARTMENT

in the apartment

IN THE APARTMENT
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神164
  • 萌×275
  • 萌52
  • 中立24
  • しゅみじゃない17

--

レビュー数
38
得点
1300
評価数
332
平均
4 / 5
神率
49.4%
著者
絵津鼓 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
IN THE APARTMENT
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784813030515

あらすじ

「好きっていうより いとしい」
ある日の朝、小学生のときの同級生・杉本と妹尾は再会した。
偶然同じアパートに住んでいたふたりの間に生まれる交流。
大人になった妹尾はつかみどころがなくて、まるで猫みたい。
そんな妹尾を杉本はなぜだか放っておけなくて…

表題作IN THE APARTMENT

杉本あさと 美容師4年目
妹尾槙雄 杉本と偶然再会 小学生の時の同級生

その他の収録作品

  • カバー下表紙1【表】:二人のその後
  • カバー下表紙4【裏】:あとがき

レビュー投稿数38

これは驚いた。

アマプラでドラマを見たあと、漫画も気になって買ってみました。

奥付見て驚き、モアザンワーズの方が後から出てるんですね。
あの話の構想が、これを書いた頃には既にはっきりあったということですよね、凄すぎる…

ドラマより漫画の方がポップでさらっと読めます。でも奥深い。
話の構想力が凄すぎる作家さんなのだなと思いました。

ここまではドラマで見たけど、この後の話は知らないので続編も楽しみながら読もうと思います。
いや本当に凄い作家さんだ…

1

続編にもさらなる期待!

絵津鼓先生の既刊を全部読もうと思い、こちらに辿り着きました。
こちらが初コミックとの事。
初コミックにしては登場人物の複雑な心境や抱えている問題の複雑さをサラッとなのに上手く表現されているな、と思いました。

目を逸らして蓋をしてきた問題に立ち向かうきっかけを受けに出会い関わる事で持てたという攻めの物語でした。

放っておけなくて愛おしい、という少し曖昧なような、それでいて最上の愛の告白のような言葉を事後に言う攻めがカッコよく、照れる受けが可愛かったです。

付き合うっていうところまで行ったのか、行ってないのかラストもやや曖昧でしたが、ここから2人はやっと始まるのかなっていう明るい予感のラストでした。
続編で付き合ってる甘々な2人が見れたらいいなぁ。
楽しみです♪

1

まさかの神戸弁にビックリ!

冒頭、横文字のおしゃれなタイトルと表紙からは想像もしていなかった神戸弁にちょいとビックリ。
(神戸と言えばおしゃれなイメージかもだけど地域としては広いのでw)

そして、燃えるゴミを燃えないゴミの日に捨てるのはあかんやろ!とまず思いますわね。
カップ麺を食べながら玄関口に出てきたり、妹尾は常識人ではないよという説明の描写なんですね。

そんなゴーイングマイウェイな妹尾とまじめな杉本のかけあいがテンポ良く、自然に脳内再生されるのが心地よい。
(神戸に地元が近いので2人が近所の人が話しているようなネイティブなのですんなり聞こえます)

他愛ない日常を過ごしながら距離が縮まっていくのがすう〜っと気持ちよく入ってきた。

そして、杉本の家族や仕事のこと、妹尾の過去のことがうまく織り交ぜられ、お互いがいるから、そこに向き合えたという描き方がいいですね。

特に劇的な言葉はなくとも、彼らなりの愛情表現がとても好み。

「甘え甘えられの関係もええんちゃう」
とか。

「好きっていうより いとしい」
の杉本のセリフもいい。
それに照れる妹尾がかわいい。

杉本の
「昔はなるべく面倒かけんようにすることで 兄ちゃんよりも俺ができることしてるつもりやった」
「やけど俺は気持ちがついていかん」
「家族やからってやさしくする気にはなれん」
にめっっっちゃ共感。

杉本兄の言葉もよかった。
「昔の事は清算して今のじいちゃんを受け入れることが 結果的に自分も救われるかもしれんって」
「恩を返すっていうより 恩を感じるだけでいいと思う」←特にコレ

この兄との会話があって、杉本は自分のことも妹尾の過去のことも考えるきっかけになったんだなとわかるし。

杉本の独白
「俺たちは若くて 未熟で 間違ってばかりだ」
「だから知っていくのだ 生きていく方法を」
もその通りだなと。
(どうでもいいかもですが、独白で急に標準語になるのちょと笑ってしまうw)

2人それぞれ前向きに自分の道を進むラストもいい。
続編があるのを知っているから言えますがw

カバー下
しょうもないことしてふざける妹尾と、妹尾の扱いに慣れてきた杉本に笑ったww

若い頃だったらもっと刺さっていた作品かもしれません。
ごめんなさいもうすっかりおばあちゃんなのですごく客観的に、たいへんねぇ〜若いわねぇ〜という気持ちで読ませて頂きましたw

0

妹尾君と杉本君

モアザンワーズの1-2を読まないと、経緯が分からない作品です。
「高木美枝子と妹尾槙雄は高校の同級生。アルバイト先で妹尾君は、大学生のゲイ・福長永慈から交際を申し込まれる」この続きのお話。

同級生・杉本と妹尾の再会。
妹尾君は、辛い時ほど笑う人。

本当に悲しくて、笑うしかないときってあるある!。
笑うしかない体験をしたことがあるなら、共感して、この作品にのめり込んでしまうと思います。読後、複雑な気持ちになってしまった。

妹尾君は、お人よしが過ぎる。下敷きに自らなって、悲しみのはけ口がなかった。
でも良い方向に引っ張り上げてくれる杉本君と再会して、良かった。

「三人の問題を俺が放棄した」と妹尾君は自分が悪いと言うけれど、あれは、自分から身を引いて、高木達を親が認める「普通の夫婦」にしてあげただけ。
美枝子と永慈は、「子供のため」と言いながら、自分の立場を守る形で、妹尾君を邪魔な存在だと切り捨てる形で離れてしまった。
親の反対を受けて居る事情があるにしても、美枝子の身の振り様に、産める者の狡さをどうしても感じる、妊娠を保身の切り札にした見方が出来てしまう。
・・・作者は、読者にどのように読んでほしかったのか、気になる場面です。

そんな二人に再会して、「おまえら、夫婦やねんな」と赦した妹尾君は偉い。
時間がどんなに経っても赦せないことをされているのに。杉本君の台詞のように、ホントに「偉かった」と、讀みながら妹尾君に呟いてしまった。あの場面は、感動というより、哀しすぎるシーンです。

神。

0

NoTitle

絵津鼓さんのデビュー作、BL一般含め毎年様々な才能の作家が登場して感心しますがその中で群を抜いて上手く強い個性もあると思った覚えがあります。

コマ割りや登場人物の服装含め全てのセンスが良く現代アートの様に洗練されています。表紙のカラーもとても好きです。それでいて二人の抱えている問題はリアルでこういう人が隣に住んでても少しも違和感がありません。ちなみに妹尾が杉本にしてもらってた膝ソファのシーンが好きです、体格差萌えなので。

賛否両論の妹尾の悩みですが、別カップルが落とし前つけて三人も和解したので許容範囲でした。

0

人間ドラマ

絵津鼓先生の作品て、人間ドラマよね〜
完結!って終わり方ではないので、続が出てなかったらモヤモヤしてたと思います。レビュー書いてから続を読みます。
先生の作品の中で、現時点で一番得点が高いんですね。デビュー作だからかな?

◾︎杉本(美容師)×妹尾 小学校の同級生
人見知りなのに美容師になるって珍しいな〜と。そうでもないのかな?その理由もきっちり描いてくれてます。
序盤から妹尾の自由人ぶりに翻弄される杉本ですが、食費折半の件は案外きちんとしてるところも見せてくる妹尾。きっちりして世話焼きっぽい杉本とは絶妙な関係性かもしれない。ただ2人とも割と思い悩みそうな雰囲気があったので、どう昇華されていくのかな?と思ったら兄をきっかけに杉本からでした。
洗髪シーンの妹尾の涙が印象的。

杉本視点の割には杉本の人間性がイマイチ掴み辛いところがありました。妹尾を押し倒す「なめんな」といい、振り幅の大きい人…学生時代に色々と押し殺して得た自分だから、解放すると別人のようになるのか…?いや、でもやっぱ根が真面目そうだ。

兄との関係性にしても、祖父に対してと同じように反発してもいいところ、劣等感を抱いているところもなんでなんだろうな〜杉本もっと深堀求む。

最初にも書きましたが、完結らしくない!いとしいと言われて頬を染める妹尾がまさに愛しかったけれど、BL的な到達点には至っていません。続を読みます!

萌〜萌2

0

途中でびっっくりしてしまった

妹尾の語る過去の話があんまりに突飛だし、結果妹尾が逃げ隠れしているのかと思うと(なんだよその二人ぃ〜!)となってしまった
そのお話が別で描かれているとのことなので、読まねば!きっと高木さんだって6つも上でそんなんになった男だって(くらい今は憎らしい)憎めない筈なんだ
それにしても、朝人がまだ誰とも出会う前の小学校の同級生で良かった
名前も知らないくらいの仲だったのがまた良かった
きっと新しく出会うのでもダメで、朝人がこのときの妹尾には1番ピッタリだったんだ
こんな風に出会いや組み合わせの妙が描かれるお話がとても好き
朝人は気が利くし真面目だしカッコいいし、妹尾はまた朝人の隣にいたくなるんじゃないかな
帰って来ると良いな

2

カラッと重い

可愛い絵なのに、何かがグサッと刺さる作品。
生い立ち、自分を育ててくれた人の老い、仕事など、主人公の杉本が抱えるものも重いのに、同じアパートで再会した妹尾は、過去のややこしい三角関係で、わだかまりが残ったまま。
こんなに暗い内容なのに、そう感じさせないカラッとした描き方は、絵津鼓先生の良さだなぁと改めて感じました。
BLっぽくないけれど、ちゃんとBLしています。
妹尾のぐうたらさにイライラしていた杉本が、だんだんほっとけなくなっていく様や、杉本に懐いていく妹尾が、どちらも愛おしい!
で、いきなりえっち?!事後に後悔する杉本が良い!ほぼ2ページを後悔に使ってます(笑)
でも、致したからといって、付き合うわけでもなく今までと変わらない。
もう、気になって気になってページをめくる手が止まらなくなります。

最後には2人とも胸のわだかまりが消えて、新たに進み出すのも読後感が良く、暗い内容でもすっきり読めました。
早く『続』を読みたいです。

2

同棲もの

絵津鼓先生のファンになったきっかけの本です。
以前から同棲もの、ルームシェアものが好きで、タイトルから同棲のお話と分かったので買ってみました!
絵はさっぱり系だと思います。でも可愛い!
関西弁の時々ギャグな感じがすごく好きです。
妹尾はのらりくらり?なあまり掴めない性格。実際に周りにいたら悩みなさそうでいいなぁって思ってしまいそうです。そんなわけはないっていうことが徐々にわかっていきますが…。

切ない!その合間にあるほのぼのパートが私はすごく好きです。これも続編コミックが出てるので嬉しいです。

1

「赦す」ことの難しさと大切さ

 絵津鼓先生が描く、関西弁男子の等身大な恋愛が改めて好きだと感じました。受けの妹尾の飄々としているけど生活能力のない感じと、攻めの杉本の世話焼きな性格がぴったりマッチしていましたね。妹尾が普段ずけずけとものを言う分、ふとした時に見せる憂いのある表情がより際立っていたように思います。

 妹尾の過去は女性も絡むので、読む人を選びます。高校時代同級生だった美枝子とバイト先にいた6つ年上の永慈と、3人でつるむようになった妹尾。そして永慈と妹尾が付き合い始め、美枝子はそれに理解を示して3人の関係は続きます。しかし、会社を経営する永慈の父親に、後継ぎ問題などを理由に付き合いを反対される同性の2人。そこで、美枝子は自分が代わりに2人の子供を産んであげると提案します。結局3Pをして美枝子が出産。分析結果では永慈との子でしたが、実は妹尾のことが好きだった美枝子は妹尾との子だと主張。さらに、後になって事の重さを感じたことや自分の子だった事実から、徐々に永慈の情が美枝子に移ってしまうという泥沼の展開です。

 美枝子にも永慈にも裏切られ、1人耐えきれず逃げた妹尾。まさか代理出産の問題をBLで突き付けられるとは。本来は6つ年上だった永慈が、もっと慎重に判断すべきだったのかもしれません。でも、当時は彼もせいぜい20代半ばで、学生を卒業して1、2年くらいですよね。妹尾と一緒にいたい気持ちが強過ぎて、美枝子から代理を申し出てくれるなら…と思ってしまうのも理解の余地はある。何せ、海外では経験豊富な大人同士でさえ、代理出産の契約をきちんと結んだにも関わらず、出産した本人が子供に情が湧いてしまい引き渡しを拒んだりして上手くいかないケースも多い。それだけ出産は理性では片付けられない大きな分岐点になりうるのに、いい大人だって安易に契約してしまうことがある。

 それが、まだまだ青い年代の3人、しかもその内2人は恋は盲目状態であれば、そこまで重く考えられなかったのも無理はないのかもと思いました。妹尾を好きでいながら2人を近くで見守ってきた美枝子も、彼女を妊娠させてからきっと年上として一番罪の重さを感じただろう永慈も辛かったのでは。妹尾だって一旦は無茶な提案に合意しているのだから、1人被害者なわけじゃない。誰が一番悪いというわけではなく、3人とも判断が甘かったのだと思います。

 一方攻めの杉本は、蒸発した両親に代わって厳格で横暴な祖父に育てられました。そんな祖父を許せていなくて仕事も中途半端な自分と、以前は不良だったのに今やしっかり稼いで認知症になった祖父の面倒も見てあげている兄とを比べてもやもやしています。妹尾と共通しているのは、誰かを「赦す」ことをしなければ次に進めないことです。そこで、妹尾が美枝子と永慈を赦し逃げ出した責任を感じている彼自身も赦されて踏ん切りをつけられるように、杉本は背中を押してあげます。美枝子と永慈と会って話し2人を見送った後、杉本の前でようやく涙を見せた妹尾の姿に泣いてしまいました。そして、そんな妹尾に後押しされ、杉本もまた祖父を赦すことができるのです。ひょんなことから一緒にいるようになった2人が、互いの影響を受けながら過去を清算し、新たに関係を始める過程にすっかり魅せられました。

4

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