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saezuru tori wa habatakanai
鸣鸟不飞 2
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
裏社会というハードな舞台上で繰り広げられる物語。
2巻ではさらに登場人物が増え、きな臭い事件が起き、百目鬼と矢代の複雑な内面が見え隠れし…と、1巻よりも具沢山。
うーん、組関係の相関図に関しては1度読んだだけでは少々理解しにくいものがありました。
この人誰だっけと思ってしまうことも多々あり…
それでも1度読み終えて星5寄りのこちらの評価になったのは、ほのかに香る情のすれ違いと、ふと芽生えた強い感情が育てば育つほど足枷にもなってしまいそうなままならなさの描き方が好みだったから。
いわゆるヤクザのいざこざでゴタつく2巻の中で、情を感じるシーンがさらっとさり気なく混ぜ込まれていて上手いです。
これがどれも非常に印象的で、時に熱く、時に切なくやるせない。
矢代の過去を覗けば覗くほど、百目鬼に特別な存在になってほしい気持ちでいっぱいになります。
ただ、そんな簡単には上手くおさまってくれそうにないのがもどかしく、簡単にはいかないからこそ魅力的だとも思えてしまうのだから悩ましいところ。
作中で描かれる、百目鬼の目線を通して見る矢代がすごく好きです。
自身を変態・淫乱だと称する矢代の、表面上はドライに装っているけれど、実のところは情が深くて人間味のある人物像に胸が苦しくなります。
そして、矢代の不器用で健気な一途さを人一倍理解し、あふれかえってしまいそうな想いを抱え込む百目鬼が好きです。
願わくば、矢代が本当に好きになった相手がもう1人だけ増えますように。
なんだかものすごく長編でいきますよーという意気込み?を感じる一冊でした。増える登場人物と矢代の過去編と。百目鬼が一人でBL要員やってて、その先の見えなさが辛かったです。
相変わらずセリフでもモノローグでも絵で魅せるシーンでも、核心に触れそうで触れずに一度流して回収したりしなかったり、察しろ系の主張が強いというか、描き方の個性が強い。ハマれば心酔する気持ちも分かるけど、一歩引いて見てしまうと少々クドく感じます。
矢代の過去は深堀りすればするほど意識が変な方向に飛んで行ってしまいそうでした。考えたくないのに、どうしても性被害者の防御機構とか脳科学的メカニズムとか、リアル方面で分析しそうになってしまいます(最近読んだものの影響で)。激しく嫌だ…。
そんなものを全てどうにかして百目鬼とハピエンなんて結末はあり得るのかな。ヤクザのドンパチ描写に力を入れる中でどうやって?傷の舐め合いになると破綻と紙一重の危ない橋な気がするし…。
決着の付け方が気になって仕方ない作品。完結してからまとめ買いすれば良かったかも。
2巻もあっという間に読んでしまって、再読、再読しています。
非常に痛いシーンが多くてキツいんだけど繰り返して読んじゃうんだよなぁ。
ヤクザだし、変態だし普通じゃない事が多すぎて本当に「うわぁ」ってシーンの宝箱みたいな話なんですけど、その中にあって百目鬼はちょっと異質っていうか、私にとって癒しパートだったんですね。
序盤の警官コスも素敵やったし…。
なのに初体験エピソードが!なんとまぁ!あんたもそっち側だったんやね…って感じでしたw
まぁ残念ではなくて、むしろ美味しかったんですけどね。
もっと詳しく!なに忘れちゃってんの??って矢代の気持ちに過去一寄り添えた瞬間だったと思います。
そんな変態たちのお話なんですが(?)、1人の人を想う気持ちっていうのが素朴で、健気で、哀しくて物凄く切ないんですよね。
そのコントラストがイイんだと思います。
矢代の右腕になることを許された百目鬼…片時も離れず側に居るってことなのかしら?
次巻期待しかないです。
1巻から再読ですが既に記憶も朧げなので、読み直しですが最高に面白いです。
まず冒頭の百目鬼のお巡りさんコスプレが最高でした。そして矢代の百目鬼妹に対する優しさなんて、平凡な言葉しか思い付かないですが感動です。
そんな中もたらされる七原のトラブルが、後の矢代銃撃へと繋がっています。
誰が裏で手を引いているのかは、まだ2巻では分かっていません。見た目通りの者が黒幕では無い事は確かだとは思います。
百目鬼が小指落としちゃって、読んでいた筈なのにそれがショックだった〜。
三角と矢代の過去も面白かったです。矢代の病室前での影山と三角の邂逅も迫力がありました。
3巻がとても楽しみです。
7巻発売記念なのか、1〜2巻が現在KindleUnlimited対象となっています。
1巻の段階では影山が好きで、そこへ矢代や百目鬼がどう関わってくるのかを楽しみにしていたのだが、それ以外の登場人物が多くて、もう誰が誰だか…。
単純に私がアホなだけなので申し訳ないのだが、主要キャラ以外の見分けがつかず、力関係、上下関係も何が何やらわからなくなってきて…。
私はこの作品に出会うまで、ヤクザBLは結構好きなジャンルだと思っていたんだけど、こんなふうにガチめの血なまぐさい抗争とかされると、(´;ω;`)ウッ…となってしまう。
百目鬼が責任を感じて指を詰めるところとか、お好きな方にはたまらないんだろうと羨ましく思うのだが、普通に怖くて、これ以上はもういいや…と思い、早々に挫折してしまったという、苦い思い出のある作品。
恋愛だけじゃない、骨太な男同士の関係性をしっかり描けるヨネダコウ先生はすごいと思うし、矢代の幸せをひっそり祈りたいとも思う。
でも私はやっぱり、男の子同士がキャッキャウフフとちちくり合ったりしてる、ハッピーエロが好きですスミマセン。
劇場版を最初に鑑賞しました!ほんとに、音楽もいいし、絵も綺麗だし、エロ加減も含めて最高でした!劇場版を見た時、矢代の声が矢代でしかなく、初めて声優さんってすごい!って思いました!その後、Netflixで同級生も続けて見ましたが、矢代か草壁くんかっていうぐらいこの2作品は私が声優さんにも意識を向けたアニメーション作品になりました!どちらも映画(アニメーション)入りですが、面白すぎて所謂BL作品は初めてでしたが、全巻購入し、一気見しました!本当に神でした!どうか矢代と百目鬼に幸せが来ますように!
読むのは4年振りですが、鳥頭のせいか部分的には記憶にあるものの、ほぼ初読の気持ちで読めました。
たしかこの作品、4年前のBLアワードの表紙部門で1位だったような。美しいです。
感じたことをうまく言語化できるか自信がありませんが、書いてみます。
舐められている間は髪を触ることができる。
不能の百目鬼のものを舐める不毛さと、髪を撫でたいという欲求が生まれたことで、少しずつ自分の体が反応し始める気がして怖れる百目鬼。
そんな中、組同士のぶつかり合いが起こって、俄かに慌ただしくなる矢代の周辺。
相容れない竜崎との関係に、三角との過去。
さまざまな思惑が錯綜する中、矢代の身に…。
組織のタテヨコで混乱しがちなのでまとめると、
《道心会》 執行部 若頭 : 三角(真誠会元組長) 付き人:天羽
↙︎ 傘下の下位組織 ↘︎
《真誠会》 組長 : 平田 《松原組》 組長 : 竜崎
若頭 : 矢代
若頭補佐 : 七原
若頭舎弟 : 杉本(兄貴分)
百目鬼
という感じです。作ってみたら案外シンプルでした。
百目鬼の警官コスプレから始まる2巻。
さすが元職、姿勢もばっちりで似合いすぎてます。
矢代の計らいで避けていた義妹との関係も良好とはならないまでも、通常になったことや、久保や久我に会ったことで矢代の繊細な部分に触れたような気持ちになる百目鬼。
それと同時に、久保がなぜ矢代ではなく久我を選んだのかという疑問も生じています。
わたし的に久我がどうも苦手で…。
もちろんその気持ちが「矢代可愛さ」から来るものだとは承知しているのですが、矢代が得られなかった久保の心をやすやすと手に入れたのが…、ぐぬぬ…。
しかも百目鬼への距離感や振る舞いも…、ぐぬぬ…。
矢代が飛んできてしまう気持ちも分からないではない。
2巻は怒涛の展開で、三角が矢代を拾った頃の回想から、組関係の揉め事があったり、命を狙われるような場面もありますが、その中でやはり注目したいのは矢代と百目鬼の心の変化です。
久保と久我に会って、なぜ久保が久我を選んだのか理解できない百目鬼は、矢代を崇拝していると言っていい域に達しています。
久保の知っている矢代の話を聞いて、矢代の価値に気付けない久保に苛立って、気付けないような相手に惚れた矢代に苛立っているような描写に痺れます。
「どうして自分じゃないのか」
ここに辿り着くまでそう長くはかからないような予感をさせます。
ただその気持ちに辿り着いてしまったら、余計に苦しむんだろうな…。
矢代は矢代で、久保の元カノや初めての相手を聞いて、竜崎に抱かれながら久保が「忘れた」と言って話さなかった初めてのときを思い浮かべるんですよ!
相手を自分に重ねるのではなく、ただその情景を思い浮かべる。
百目鬼の衝動を見たいと思いつつも、その対象が自分ではないと線を引いているかのように深読みしてしまいました。
本当に怒涛です。
矢代を守れなかった代償に、躊躇なく自分の小指を差し出す百目鬼。
退路を断った彼が向かう先はどこなのか。
3巻へ!行ってまいります!
2巻の初めは、矢代が百目鬼にコスプレさせてからかって遊んでる所から。
シャクる。
百目鬼がインポだから。
泊まらせる。
百目鬼がインポだから。
膝枕をされながら自分でシコる。
百目鬼が……以下同文。
百目鬼には自分に挿れてこないからこその情を抱くのに、体はわざと竜崎を咥え込む…
この巻では矢代と、周囲の男たちの関係性が描かれている。
影山…
竜崎、三角、平田
百目鬼。
中盤に配される三角との出会いと、ついに組員になる時の経緯。
どこか壊れた人格の矢代がヤクザの溜まり場に出入りするようになったのは必然だったのか?
そこで三角に拾われたのも?そして…
矢代が三角と杯を交わす直接の原因が、影山の実家を救うためだったとは。
飄々として全てが通り過ぎて行くだけのように振る舞う矢代の、あの透明な涙のように綺麗な想い。
何も知らず、何も気づかない影山。
知ってて知らんふりの久我。
矢代の複雑な想いを知りつつ、一心に矢代を想う百目鬼。
矢代を忌み嫌う平田。(平田のホモフォビアがどこから来るのかはまたのちほど)
矢代は銃撃され、百目鬼は指を詰め、どうやら竜崎率いる松原組との抗争へと誘導されている?
キナ臭く3巻へ。
現時点で未完だけど生涯No.1作品確定です! 特に2巻は萌えの萌えがエグいw 感想を詳しくまとめています↓(途中までですが) https://twitter.com/i/events/1215084403090587651 https://twitter.com/i/events/1215261087848812544
映画見て、原作読み返し。
このシリーズは萌えももちろんたくさんあるんだけど
読み返すのにとても体力つかう話でもある。
いろいろな意味で。
二巻の表紙の雰囲気好きなんですが、改めて見てこの引き具合、
ヨネダ先生だからこそ許されてるところもあるよなって思った。
パッと見なんの本かわかり難いけど、手に取ってもらえる確信という意味で。
1巻の内容も含みますが“俺の人生は誰かのせいであってはならない”って矢代の本質であり、
これって他人に自分(心/本心)を明け渡さないこととイコールと思っていて。
だからドMとか淫乱とか今他人から見えてるモノは矢代がみせてるモノで矢代の強さ。
でも自分を客観的に見てる矢代が無意識にはじめて自分を渡してしまったのが影山だったんだよね。
だけどそれが受け入れられる訳ではなく。
”腐れ縁の友人”だけどあくまで2人は”ひとり”この交わって交わらない関係の苦さ。。
近くてもダメだったんだな。
百目鬼のようなある種の異分子が必要だった。
人に己を委ねることは弱さかもしれないけど強くなきゃできない行為でもあるんだよ...
ほんとこのシリーズたまらん(202003時点でコミックスは6巻まで発売中)