今宵おまえと 最終章

koyoi omaeto saishuushou

今宵おまえと 最終章
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×250
  • 萌17
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
25
得点
480
評価数
121
平均
4 / 5
神率
37.2%
著者
木下けい子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
今宵おまえと
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784813030188

あらすじ

H&C Comics/ihr HertZシリーズ

十年間の片想いを乗り越えて、保孝の親友から恋人になった陸郎。
だけど、恋をするのは難しくて、友達のままなら我慢できたことも、
一度気持ちが溢れてしまうと、嫉妬も独占欲も止められなくなる。
好きなのに、好きだからこそ、相手を傷つけてしまう。
保孝は泣いて友達でいたいって言っていたのに……
親友で、恋人で──想いに揺れ続けるふたりが出した結論は!?

表題作今宵おまえと 最終章

西島陸郎 営業職会社員
和久井保孝 百貨店販促部勤務 10年来の親友

その他の収録作品

  • あの日からおまえを

レビュー投稿数25

ノンケへの片想いと、想いを寄せられる側の辛さのリアル

木下けい子先生の作品の中でも、トップ3に入るぐらい大好きな作品です。

全三作の最終章であるこちら。本当に文句なくの神評価。

最初に読んだ時は、攻めの陸郎目線で保孝の無神経さにイラッとしたり陸郎を応援する気持ちが強かったのですが。

久々に読み返してみて、いやこれ、同性で、長年親友だと思っていた相手に突然好きだと言われた方もめちゃめちゃ混乱するし大変だよな!?と。

想いをぶつけられた方の戸惑い、怒り、なんで「友達」じゃだめなんだ??という疑問や願い、そんな保孝の心の動きがリアルに丁寧に描かれています。

陸郎と保孝、どちらの気持ちにも理解できる部分と、自分勝手だな〜と憤りを感じる部分があって。

作中の保孝の「男同士の恋愛は異性との恋愛とは違って、覚悟が必要だ。」という独白が、全てを語っている気がします。

0

私的不朽の名作!

もうもう!!何度読み返したことか!
リクローの切なさが…ああああぁぁ泣ける~!

後輩当て馬くんはめんどくっさい奴なんです。
でも彼がいなきゃリクローは踏み出せなかったかもしれなくて。
だからうざ!ってなるんだけどそれなりに愛しく思ってますw
元は期待を持たせたヤスタカのせいでもあるしね。

はっきり言って最初っから最後まで地味です。
ただのリーマンで、モテモテとかキラキラとかありませんし。
でもそこがたまんないの!
木下けい子先生の作り上げた雰囲気が素晴らしい~。

彼らはそろそろ老眼鏡の相談とか始めるのかしら~なんてたまに思っちゃいますね。

1

同情と好意は紙一重なこともある

 今まで読んだ木下先生の作品の中で一番好きかも。本当に安直なシーンがまったくなくて、ノンケで親友だった同性に一方が告白した後、2人の関係性がどんな風に変化していくか、3巻に亘って丁寧に描き出されていました。どちらかがより悪く見える描き方でもなく、どちらの心情にも共感できるようになっていて、質の良いBLを読んだなぁと非常に満足です。

 保孝の隙を突いて積極的に攻めることを決めた陸郎。でも、保孝を悩ませたいわけじゃなくて。負の感情を昂らせる彼の姿を見て迷いが生じ、やはり自分は恋人にはなれないと身を引こうとする。一方で保孝は、関係が進むにつれて自分の鈍い所がより相手を傷付けていることに気付く。鈍いのは性質だから悪いことじゃないけれど、気付いた時は弁解したり、相手をフォローしたりすることも必要かもしれませんね。それはそれ、だけど、保孝が自分の好意をまったく信じないところも問題。最後は保孝の方から動き、10年分の片想いとの垣根を超える。彼の台詞が真っ直ぐで、とても印象的なシーンでした。一番の親友でありながら恋人。2人なら上手くやっていけると思います。

0

重くない名作

時々無性に読みたくなってしまう大好きな作品です。
全体的に甘さ控えめな2人の会話に、 ”いかにも男同士の友情の延長線上の恋愛” な感じがめちゃめちゃ見て取れてむずむず萌えます。いざ恋愛対象となったときのぎこちない言動や、さ~ヤるか!っていうムードのないところや、ヤッっちゃった後の照れくさい雰囲気や、どっちがどっち(攻受)問題とか!!全部大好物です。

冒頭、ヤスが今までの自分の恋愛遍歴を顧みて、、最初のセッススは正直”疲れた”(←オイ!)、その後の彼女たちとのことも、どうして始まってどうして終わったのかあんまり覚えてない、揚げ句に”自分は恋愛運がない”と結論付けるところが、もう、ダメじゃん!って感じでした。正直、この人、リクローが10年を捧げる価値はない人なんですけど、、でも10年捧げたからこそ、このダメな人がやっと、いかに自分が今までの人生で”調子こいてたか”って気づくんですよね。正直、リクローの執着愛が、ヤスを更生させたと言っても過言じゃないような気がしました。本当におめでとう!

ダメダメなヤスが、10年来の親友の本心を初めて知り、改めて自分の過去を振り返りながら、男が男を恋する気持ちは覚悟が違うと悩む場面が印象的でした。あと、リクローの上司・片瀬さんの大恋愛の教訓、押してダメなら引くは嘘!引いたら駄目、とか、リアルに心に響く名言が随所にちりばめられてるのに、肩の力を抜いて楽しめる、圧が少なくて読みやすい、名作だと思います。

1

ハラハラさせられました

最終巻です。
ついに想いが通じての…だったのに、仕事が忙しくなるタイミングや、嫉妬や言葉がキツくなったりしちゃった事によるすれ違いが生じて辛い展開でした。

保孝が自分のダメな部分に気づいて、自分から行動した時も陸郎が持ち前のヘタレさ全開だし、当て馬くんはいい感じに絡んでくるしでもうハラハラしっぱなしでした。
なんでそうなるんだよーーーって内心叫びたい気分でしたね。
結局は保孝の頑張りで、どうにかなった感じでした。
ヒヤヒヤさせやがって…。
マンションもベッドも保孝のために選んだようなものだったんだから、また友達に戻るなんて選択はしないで欲しかったな。

何はともあれ上手くいって良かったです。
10年間の友人関係がなければ上手くいってなかったと思うので、陸郎の10年間の片想いも無駄じゃなかったんだろうなって思いました。

1

3巻まとめての感想です

最初はドン引きしていたヤスも紆余曲折ありながら陸郎の気持ちに応えようとがんばった。

女上司の片瀬さんがサバサバしていて好き。

加藤(ヤスの後輩)はしつこいわ!と思ったり君もちょっと気の毒やねとなったりw 立派に当て馬くんの役目を果たしてくれました

ずっともだもだだけど最後まで楽しく読めるのすごい。

0

最終章

隙を見せることも友達だったらむしろ隙を見せられるくらいの間柄って思うのに、恋に変わると途端にいいとこ見せたくなって、許される少しの隙も見せず溜め込んじゃったりして余計こじれたり。
キスブルーとかもそうだけど、木下さんはある意味当人にとっては世界が変わっちゃうくらいの変化も何気ない日常に溶け混ませて描くのが上手いなぁ、と思う。
恋する人間はバカだなぁ( ´ ▽ ` )

(2013.4.2)

0

ハッピーエンド?

「最終章」までの全3巻分のレビューと致します。
木下けい子さんは、ほのぼのとした胸キュンものの大家ですが、同時にノンケへのすれ違った片想い物語も多いように思えます。
こちらの「今宵おまえと」も、攻めが心に秘めていた10年愛の物語。
秘めていた想いを動かすのが、恋の相手の信じられない無神経な行動。
もうこの冒頭から、西島とヤスの温度差というか、埋めきれない溝のようなものを感じます。
同性でなくても、実際の異性カップルでも恋の初めからぴったり添えるような場合は少ないわけで、二人の間の価値観の溝なんてモノは大なり小なりいくらでもあるわけで、だからこの二人の不穏さは、いわば普遍的な他者との距離を描いていると思えます。
西島は、他の同性と寝れるなら自分とも恋人になれるはず、と思って猛烈にアプローチをはじめます。
そこからして西島はすでにずれてると私は思う。誰かとは寝られても、親友とはすんなりと寝られるわけがない。
ヤスの方も「やれるよSEXだって」は告白でも覚悟でも何でもない。やれるとやりたいとは全然違うのに。
形の上ではヤスが西島の想いを受け入れてハッピーエンドだけど、この二人はこれからどうなるのかな。いつまで続くかな。二人の好きは違いすぎる…
でも良かった良かったのハッピーエンドの裏に微かに存在している影を感じさせるこの作品、作者の木下けい子さんは素晴らしいと感じます。

最終章で「よかったね!」って安堵した方にはごめんなさい…

2

健気な十年愛もついに完結!

心から応援してしまうドヘタレ攻め陸郎の十年愛もついに完結!

押しの一手でどうにか体は結ばれた二人。

でも、保孝(受け様)が今一つ煮えきらなくて・・・。
私的にはもう保孝にはいちいちイライラさせられます。陸郎が可愛そうすぎて・・・

結局保孝の酷い一言(本当にひどい!!!)で、とても傷ついた陸郎、そして更にはその後の誤解もあって二人はどんどんすれ違ってしまいます。

一連の出来事からさすがに怒って保孝を避けるようになった陸郎・・・

でも、この事によって、保孝が陸郎への思いを深めることになるし、自分の無神経さにも気が付き・・・・と、結果オーライではあるのですが、やはり読んでいてやきもきします。

色々辛さに耐えられなくて「別れよう」という陸郎と、それに対して、煮えきらない態度から脱皮してきちんと思いと、好きという気持ちを陸郎にぶつけた保孝!

ここでようやく二人がやっと両想いになったんだ~!!!と、こちらもほっと一息・・・
そして、本当に良かったね~!!!と心から思いました。

巻末の短編でも、陸郎乃ムッツリヘタレぶり炸裂で!二人が無事両思いになったからこそ、笑えるエピソードになっています。



1

やっとか~

受けがノンケということで3冊目でやっと落とせるという
ゆっくりな展開でした
でもこのぐらいのペースがハイペースよりは、
納得いく結果なのかな?と思いました

攻め様がヘタレ気味なので、
ノンケではありますが受け様の方が業を煮やして
後半はけっこう受け様が積極的でしたw
確かにあれだけ好き好きオーラなのに
いざという時にグイグイきてくれないとイラッとしちゃいますよね

ですがいちようのハッピーホモエンドでしたが
これからの2人はいろんなことが起こりそうです

あて馬の後輩君もどうなるやら・・・

0

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