今宵おまえと 一章

今宵おまえと 一章
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×243
  • 萌38
  • 中立8
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
27
得点
464
評価数
127
平均
3.7 / 5
神率
26.8%
著者
木下けい子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
今宵おまえと
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784813052838

あらすじ

西島陸郎にはずっと好きな相手がいた。十年来のつきあいになる、親友の和久井保孝だ。男同士だから、親友だから、いつかそのうち可愛いお嫁さんをもらって幸せな家庭を築くはずだから――― そう思って、自分の気持ちは押し殺してきた。それなのに、後輩の泣き落としに流され、男と寝たと飲みの席で保孝本人から聞かされる。それなら相手は自分でもいいはずだ、陸郎は保考を自分のものにする決意をするのだが!?
(出版社より)

表題作今宵おまえと 一章

西島陸郎,営業職の会社員
和久井保孝,10年来の親友で流通販促部勤務

その他の収録作品

  • あの日のおまえの

レビュー投稿数27

積み重ねてきたものを、こわせるか?

一章~最終章 通してのレビューです。
『恋は育って愛になる』で木下作品に恋に落ち「既刊を制覇したい。何からそろえよう…」と吟味し、手に取ったのが本作。
なので私の記録ではなく「記憶に残るリーマンもの」の、不動の地位にある とても思い入れのある作品です。

当時、一棒一穴主義(今は随分、規制は緩んできました)の私にしてみれば、保孝(受け)が陸郎(攻め)以外の男とシていたと物語の冒頭で明かされるのは、陸郎と同じくらいショックな出来事でした(笑)
そこから彼は自らを奮い立たせ、想いを伝えた途端に十年分の箍が外れて保孝を性的な目で見ている事を隠さなくなります。
そんな陸郎に あたふたビビっている保孝との攻防・やり取りがコミカルに、時にシリアスに切なく描かれています。
人ってこんなにも一途に一人の人を想い続ける事ができるんだ…と、心がムズムズしたり きゅうぅと鷲掴みにされるような印象的な場面をいくつも残しながら、物語は進んでいくのですが・・・

大半が陸郎視点で語られるので、親友として「嫌われないこと」に重きを置いて何とか上手くやれていた今までとは違い、この行動は保孝からの「好き」を手に入れるために正解か、どうかで苦悩に苛まれたり 自問自答を繰り返す陸郎を、ついつい応援してしまうのです。

小さな失敗を重ねながら、でも最後は自分に正直であることを選んだ陸郎と保孝。二人が結ばれたのはお互いへの想いの強さだけでは決してない。
デキる女上司の嫉妬込みのナイスアシストと、後輩の捨て身で なりふり構わない行動が良い方向に作用して、晴れて二人は大団円を迎えられたのだと、私は思います。
読み始めは、積み重ねてきたものを壊さないと新しい関係には進めないのか…と、何だかやるせない気持ちでしたが、陸郎と保孝が「親友の壁」を越えられたのは「積み重ねてきたもの」があったからこそなんだ、と終盤には気づかされました。

各巻の描き下ろしには、保孝への恋心に人知れず悶えている(ムッツリ)陸郎が多く登場。
あぁ…陸郎、よく頑張ったね!

11

切ないんだけど、面白い!!

個人的に、10年越し片思いの攻めという設定が物凄く好みですー!!!

序盤、皆で集まった飲み会で友人から結婚の報告があるのですが、陸朗(攻め)が、「こういう時に上手く笑えない。次にお前(受け)の口からそれを聞くことになるかもしれない。それが怖くて、笑えない・・・」と思うシーンが有るのですが、それが凄く凄くじわりじわりと焦がされる様に切なかったです。

全体の話としては、もっと重くなる話かな~?と思ったのですが、恐るべし当て馬様!(美形ですよね)や、陸朗(攻め)の上司などの掛け合いもあったり、攻めの空回りもあったり、テンポも良くて笑える場面も多いです!保孝の性格も、ガツンとしていて、凄く好みです。(ポストが黒いのも全部俺のせい・・・・:笑)
切なかったり、萌えたり、キューンとしたり木下先生の作品の中で1番好きになりそうな予感です。
光のあたり具合、トーンの使い方というか、間の空き方というか漫画ならではの、独特の雰囲気がたまらなく好きです。
表情だけでなく、その部分だけでも、すごく感情が伝わってきます。
次の巻も凄く楽しみにしています。

今回特に、会社で働く人をよく把握されているな~と思いました。(木下先生の他の作品でも思った事がありますが)特に働いている場面が、しっかりと描写されているからでしょうか?格好良いです。
何があろうと、明日はやって来て、会社へ働きに出なきゃ行けないとか、上司の説教もどんなに意見があろうと最後まで聞かなくてはならないとか、大学で人を判断されるとか。。。。(笑)などなどなど
社会人って・・・・(遠い目)

ボーっとしながら犬のだいちゃんと戯れてる陸朗が、いや犬のダイちゃんが好きです。
ちょっとしたギャクというか、ボケ具合がツボにはまります♪

5

頑張れ陸郎!

10年もの間、一人の人を想い続ける陸郎の直向きさと執着心に苛立ちながらも、ついつい応援してしまう一冊です。
あらすじにある通り、陸郎の押し込めた思いは保孝のある告白をきっかけに表面化していきますが、事態はなかなか思い通りに進まない。
木下先生はリーマンものにおいて、彼らの生活感や気だるさを絶妙な加減で表現されているなあ、と個人的には思うのですが、その中でもこの『今宵おまえと』では、働き盛りの二人の仕事っぷりが結構細かく描かれています。うひひ。
忙しい日常の中で、互いに影響し合いながらも、時々頭を抱えて立ち止まる二人(主に陸郎)のお話、その序章です。頑張れ陸郎!

2

萌え要素がつまってます!

『眠り王子にキスを』にハマり、私の中で木下けい子祭り開催中。
私が読んだ木下けい子作品の中で、ダントツに好きな作品。

1章~最終章までの3巻まとめての感想です。

ボーイズラブって、男同士の友情と恋愛の境界でぐるぐるするのが、醍醐味だと思うのです。
親友として好きなのか、恋愛として好きなのか。

この作品、ちゃんとぐるぐるしてくれます。
リクローの一途さ、ヤスの戸惑い。
安易にくっつかない。
ちゃんと悩んで悩んで答えを出します。
焦れったいところもありますが、それがいい。

コミックは、小説と違ってそのあたりの表現がむずかしいと思うのですが、この作品はちゃんとそのあたりの心の動きが丁寧に描かれています。
台詞に頼らない。
画力で勝負している。

この雰囲気は、文字だけでは難しいかな。
コミックの良さがすごくよく出ている作品だと思いました。

2

わかる!わかるよ!!
どうせ叶わない。叶わないならいっそ、親友でもいい。
だれよりも自分のことを信頼し、頼ってくれる相手だと思ってくれればいい。
叶わない恋をして早10年。
少し離れている間に、泣きつかれたからって男に寝取られるなんてーーっ!!
から始まる再会親友もの。
そらあんた・・・死んでも死にきれん(o_ _)ノ彡☆
焦がれこがれた相手が、「男同士」という理由で踏み切れなかった部分を軽く越えていた・・どころか~な切なさ。
頭を過ぎるほかの男に抱かれる画。
タマリマセンナ。それだけでなんか切なさはちきれそうだった。
 
そして再会から告白まで
というところが今回ですね。

テーマは親友から恋人にはなれるのか。
じっくりゆっくり進むお話がすごく魅せてくれるなと思いました。
キャラクターもいいよね。
木下さんの描かれるこういう作品好き。

大好きな受のために、頑張っちゃう攻。
なんか健気でいい。さてさて、報われる日は近いのか

6

「好き」だというたった一言が…

陸郎は、高校時代から10年も、親友の保孝に片思いをしている。
絶対受け入れられないと分かっているし、友達という関係を失うのが怖くて告白はできないが
でも想いを捨てることができない。
ある日、保孝が後輩の泣き落としに負けて「一回限りってことでヤちゃった」と言い出し、
関係が動き出す。

10年間封印していた想いを口に出す大変さ。
コミカルに描かれている部分も多いんだけれど、本当に切ない。

そもそも、長く思い続けているという設定自体がツボな私。
二人ともちゃんと仕事をしている大人の男で(同僚の女性とか、ちょっとしたところもいい)
お互いがとても大事で、でも思いに差があって…
そんな葛藤やもどかしさを、表情や眼差しで見せながら丁寧に描いていく木下作品はやはり好き。

ようやくこの一章の最後で告白した陸郎。
この先、保孝はどのようにして彼を受け入れて行くのか…
二章に続きます。

5

同級生、親友、長年片思い、超ヘタレ攻め・・・

・・・という、大好きなシチュエーションの物語でした。

陸郎は、10年来の親友、保孝に片思いし続けているものの、今の関係を壊したくなくてこのままずっと思いを胸に秘めていこう・・・と思っていたのですが、ある日保孝から会社の後輩(男)の泣き落としに負けて、その後輩と寝た・・・という話を聞かされた陸郎は一念発起!!!
やはり保孝を自分の物にしようと決意します。

取りあえず気持ちは伝えることができたものの、何せ根が超ヘタレな陸郎・・・いざという時の押しが微妙で・・・。

保孝は私からすると性質の悪い天然というか、変に鈍感というか・・・いちいち陸郎がかわいそうで・・・(陸郎が臆病になってしまう気持ちが分かるだけに・・・)
でも、この巻の最後には一応保孝から「(二人の今後について、告白を受け入れるのかどうか)考えてやる」と言ってもらえた陸郎。

でも、私としては、正直本当にこの保孝を落とせるんだろうか(なんだか凄く難しそう・・・)・・・という不安にかられた状態で次巻に続く・・・という感じです。

2

じわじわ

こくってほだされはいハッピーエンド!じゃないところが木下さんらしくて凄く良いです
親友としての関係性をあくまで大事にしたい保孝と保孝を恋愛対象として大事にしたい陸郎ではそもそも噛み合うはずもなく
なかなかくっつかないでしょうし、保孝が素直になれないとかそんな問題じゃないから余計時間がかかるわけだけど、丁寧に少しずつ進めてほしい作品
親友ものに求めていたものが全部詰まってて最高です。

1

いと切なしっ!!

木下さんの本だしと思い、何となく買ってみた本作品。

とても、切ない思いでした。
普通、こういった切ない想いのものって、避けたいのに、
本作は、何故かその切なさを
ゆっくり読んで、楽しみたくなってしまいます。
一字一句胸に刻みたいというか。

西島は、10年以来の友人付き合いをしている和久井のことを
ずっと好きでいる。
久しぶりに会った和久井は、同僚に泣き落としされて
1度だけ体の関係を持ったといいます。
西島にすれば、かなりショックな話です。

西島はこの想い、和久井に伝えたい。
でも、大切な友人だからこそ、伝えることが難しい。
そんなジレンマを抱えてしまう切なさが
たまりません。

この物語には、続きの2章が出ているのですが、
お話をかみしめたいため、
読むのをもう少し待ってみようと思います。
(って、待てなかったりする可能性が高いですが(笑))

1

質感が好きです

木下さん大好きです。
作家買いしています。

キャラクターの見分けは
できないですが大好きです。

10年来の親友。
陸郎は自分の気持ちを伝えず、
忍び続け親友として隣にいます。

これはよくあるパターンですが
片思いしている親友が職場の同僚に
懇願され関係した事を知ります。
男の同僚。

これをきっかけに
自分の気持ちを伝えようと決め
めちゃ男前な顔して
気持ちを伝えます。

すんなり受けいれられるはずもなく
逃げごし大混乱な親友ヤス。

ヤスが笑顔でヘラヘラしてるのが
照れや混乱も含まれてるとしても
なんだか苛々しちゃいました

陸郎も言ってますが
後輩がよくてなぜ?w
なぜと聞かずともわかりはしますが
そんな事言えちゃう陸郎
好きです

本編おまけに
あの日のおまえの
というショートストーリーが入っています。

学生時代も今もあまり見分け
つかないですが学校指定のジャージ姿に
キュンとしました

1

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