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itoshi no nekokke otaru hen
猫毛般的可爱软发
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
小樽編はとにかく切ない…。みぃくんが、けいちゃんと別れよう、離れようとする姿に涙が出ました。みぃくんはけいちゃんがいないと甘えん坊なクズの子ですよね。
でも一途にずっとけいちゃんを思っていて、ホントに切ない。
くもはる先生のタッチもこの哀愁をすごくすごく倍増させてきて…。
猫っ毛シリーズの中で、この小樽編はグスンとなって、でも心が洗われるそんな巻です。
これは初めて読んだ時、衝撃だったなぁ…
私個人は、シリーズ作を読む時は発表順に読みたいヒトなんで1・2巻読んで本作を読んだんですけど、作品内の時間軸で言うと本作を最初に読む、というのも有りだとは思う。
私は順序通りに読んでいて、みいくんがだらしなさそうな男だな、と思ってた。
まず服装が。
そこに反映されるような心の持ち方が。
なんかズルズルしてて、恵ちゃんに一途なのは確かにそうだけれど、なんか危うさ的な節操のなさを感じてた。
その真相が腑に落ちたというか。そこの根源が見えたんですよね。
みい/美三郎の、根無し草のような寄る辺なさ。その理由が描かれている。
父は既に亡く。
地に足が付かないような母と暮らす。
美三郎は母が嫌いだ。(そして多分女全般嫌い)
小さい頃から恵ちゃんが好き。でもどうにもならなくて、発散だけをする…
自分の方が大人の清水さんを利用して、と思いながら。
美三郎はよく泣く。
ぐじゅぐじゅした子だなぁ。私はそんな風に思ってた。
でも。
美三郎の生きづらさ。苦しさ。哀しさ。
そして起きる悲劇。
これは衝撃だった…
こんなことがあったみい。
そんなみいを見てきた恵。
その歴史、その重さ、その切なさ。それらがぎゅうぎゅうに詰まって、でもさらさらと、しんしんと読み進める。そんな小樽篇。
泣けたー。アパートに着くまでにこんなに色んなことがあったんですね。
主にみいくん視点が多いですね。
さびしんぼうのみいくん。恵ちゃんが大好きだけどずっと絶対言えなくて。懐いてたお父さんが亡くなってしまい。
お父さんと恵ちゃんが恋しくて苦しくて泣いちゃって。
そしてお母さんも亡くなって、父方の祖母に従って東京に行くしかなくて。
早熟で美人のみいくん。さびしんぼうだから色んな人に慰めてもらって。
小樽編を読んだらもう怒れないよ。
恵ちゃんはいつまでも子供でかわいいアホちゃんだと思ってたら…。
でもそんな恵ちゃんだからいつもするっとみいくんのそばにいて、涙を拭いてくれたり、くっついててくれたりしたのかもね。
東京での甘々ほのぼの生活の前にこんなに悲しいことや寂しいことがあったとは!
恵ちゃん男前だね!みいくんの好きな人や言いたいことを言い当てて。恵ちゃんありがとうね!
発売日順に1.2巻の後読みました。
泣いたというレビューが並んでおり、涙腺ガバガバの私にはそんなもん耐えられるはずがなく…。
常に鼻の奥がツーンとした状態でした。
みぃくんとけいちゃんが出会ってから、一巻の始まりまでのお話。
巻頭のカラーの幼少の2人がとにかく可愛くて♡みぃくんがこんな美少年だったとは。
高校時代のみぃくんも綺麗な顔立ちで女子からモテているらしいが、興味はけいちゃんにだけ。
一方けいちゃんには彼女ができます。
けいちゃんをただただ好きだけど、気持ちを伝えるのはけいちゃんを不幸にすることだから、とひたすら気持ちを隠すみぃくんが切ない。
寂しさを紛らわすためにお母さんの仕事仲間でゲイの清水さんと関係したりするのがいたたまれない気持ちでしたが、性癖や気持ちをさらけ出して甘えられる唯一の人だったんでしょうね。
けいちゃんに気持ちを伝えるつもりはなかったのに、寝ているけいちゃんにキスしたのがバレてて告白してしまったみぃくん。
けいちゃんはよく分からないけど、断りたくなくて付き合うことにする。
2人に起こる悲しい別れをみぃくんが1人で迎える事にならなくて良かったと思いました。
もうみぃくんが甘えられるのはけいちゃんだけになってしまったのに、2人も離れ離れになるなんて…なんて残酷なんだろう、と泣きましたね。不憫すぎて…。
けいちゃんの居ない日常にも慣れたけど、寂しくて北原さんやハルくんとその場しのぎの関係なっちゃうんですね。どちらともやった事あるって言ってたの3Pだったんかい!
けいちゃんに別れを告げに会いにいきますが、涙で言葉が出ないみぃくん。
けいちゃんは見た目よりずっと男らしいですね。みぃくんがこういう性格だから、必然的にそうなったのかもだけど、みぃくんが考えすぎるのを寸前で引き留めてくれる。
けいちゃんだって色々大変だと思うのに、みぃくんのために引っ越して来てくれるんですよ…愛だね、愛。
この時はまだ同情や友情なのかもしれないけど、大丈夫だよ、うまくいくよ、2人ならって教えてあげたくなりました。
二人が子供の頃に出会いずっと一緒で、みいくんはずっと恵ちゃんが好きで、高校生で片思いするいじらしいみいくんがたくさん見られて私は萌え萌え。
みいくんの過去が知られて、大人の彼をより理解できた気がする。清水さんとのことはちょと複雑だったけど。
でも清水さんいい人でよかった。自分の経験からみいくんにいいアドバイスしたげてた。
高校生のにこいちが萌え〜。青年みいくんがまたいいお顔。ちびみいくんも
恵ちゃんの唐突な話の切り出し方笑う。大胆w 翻弄されるみいくんかわゆゆ。でもその恵ちゃんがキーなんよね。
本編につながる話…感動。
あと、もちろん絵が全部よくて。
扉絵もどれもとてもステキ。
脇キャラでは久保くん、恵ちゃんのお義兄さんもいい味出してる。
雲田先生作品は、ほんとに悪い人が出てこないとこも好き。クセはあっても心底嫌な人がいないのが愛があるなと思う。
無印より評価高いにもかかわらず今まで未読、確かに今作はすごいです。
落語にしろラッキーホールにしろどれも違う色の世界観を魅せてくれて素晴らしいけど、これはある種の到達点だと感じました。
元ネタの方を既読だと過去の伏線も回収出来て二度美味しいです。しかしここまでみいくん苛め抜く必要あったの?という気も。
筆力のある作家さんだけに「こういうのBLでよくあるよね」で済まない臨場感が、読む時はある程度覚悟必要。
雲田はるこ先生の繊細な線がより一層小樽の雪景色を思わせて大半綺麗な一冊です。
リアリティに溢れていながら漫画的面白さもある。
ひさびさに読み返そうと思って、小樽編から読むのもまた一興なるレビューを見たので、小樽編の後1巻という流れにしてみました。
所謂前日譚、小樽編=高校生編で、恋に悩む美三郎が美!未亡人感がすごい。この後2人が東京で幸せそうに生活するって知ってるからこそ、別れのシーンに耐えきれました。雪が切なさを掻き立てて本当に美しい。
みぃくんはな〜恵ちゃんに萌だのなんだの言ってるけど、本当に守るべき存在なのは断然みぃくんというのが面白い。
清水さんがこのライン以上に危ない人じゃなくてよかったよほんと。未成年とよろしくやってる時点でまぁ危ない人ではあるのだけれど。といっても清水さんに色々言及しにくいのは、終盤の衝撃が…ね。
久保くんが大変いいです。
※電子書籍ebook
カバー下、裏表紙無し
本編1巻のレビューにも書いたけど、これから猫っ毛シリーズを読もうとされているならここから読み始めるのがオススメです!
みいくんと恵ちゃんの高校時代をメインに描いた過去編。
「The long way home」というサブタイトルがついています。
表紙をめくると、2人の出会いの日のエピソードを描いた5ページのカラーマンガから始まります。
引っ込み思案でおとなしいみいくんに、持ち前の明るさでグイグイいく恵ちゃん。
どうしてもみいくんの名前(=みさぶろう)がうまく言えなくて「みいくん、て呼んでもいい?」
その瞬間、みいくんの頭の中にリンゴーンリンゴーンと初恋の鐘が鳴り響いちゃった( ´艸`)
みいくんにとっては他のみんなと同じ、普通の初恋。
出会ってすぐからずっと恵ちゃんが大好き!
でも、本格的に恋愛に色めき立ちはじめる年頃になると、否が応でも自分の「めんどくせ…」なセクシャリティを自覚せざるを得なくなり・・・
高校時代のみいくんは泣き虫です。
感受性が強くて、ロマンティック思考で、恵ちゃんの幸せを一番に考えるなら友達のままの方がいいかなとか、それが自分にとっても幸せなのかなとか考えてるんだけど、じゃあ諦める?って聞かれたら「諦めない」って即答できる。
だから、くるしい。
みいくんの涙っていうのは、いわゆるメンタルヘルス的にいうところの「感情の抑圧」が習慣化してしまった人が流すタイプの涙だと思うんだよね。
「好きだよ」が喉元まで出かかってはそのたびにぐっと飲み込むみいくんがくるしいです。
で、その抑圧をまやかしではあるけどちょっとだけ解放してくれるように感じる大人(清水さん)がみいくんの前に現れます。
気持ちは恵ちゃんに一筋だけど、10代ならではの性欲と性的好奇心をみいくんは清水さんで解消するように。
これがまたなんともリアルで、くるしい。
10代のうちからそんなただれたことしないで……って外野が言うのは簡単だけど、10代の頃の感情とか性欲のコントロールの難しさを想像したら(思い出したら)まぁ無理だよね、そんな無思考な理想論だけを投げつけるのは。
みいくんにとっての恵ちゃんは、自分の世界から絶対に失くせない人。
ダメだったから次の新しい恋で忘れよう、とか絶対に無理なんだよね。
だからその代わりに「逃げ場」を作ってどうにかやり過ごそうとするみいくんがくるしいです。
私自身は発売順通りに本編1-2巻を読んでからこの小樽編を読んでいるので、こんな苦しいみいくんの思春期を経ての、本編のあのほのぼのだとはつゆ知らず。
幼馴染で付き合ってからも初々しいままきちゃった2人が、6年の離れ離れ期間を経てついに満を持して初エッチ?!いいねいいね萌え萌え〜♡なんて能天気に読んでたもんですから、この小樽編だってもう絶対可愛いお話が読めると思っていたわけですよ。
それがなんということ、この苦しさ・・・(;_;)
この小樽編がなかったらきっと本編には「萌2」を付けていたと思うんですよね。
でも読んじゃったあとでは、本編だってもう絶対に「神」しかなくなってしまった。
あのほのぼのに辿り着くまでにこんな道のりがあった。それはまさしく“The long way home”で、だからあのおだやかな日常がなんつーかめちゃくちゃ尊い。
恵ちゃん命♡を包み隠さず、時には人に惚気ながら生きられているみいくんに「よかったね」と目頭を熱くしつつ、2人のバカップルぶりに萌えが一層募ります。
【電子】シーモア版:修正-、カバー下なし、裏表紙なし
2人の幼少期の出会いや恋人に至るまでの過程、小樽と東京で離れて暮らすようになってから恵一が東京行きを決心することになる経緯が描かれていました。小樽の豪雪の情景も相俟って、1、2巻とは打って変わってどこか静謐さを含む空気感が漂っています。あとがきには「1、2巻で描いた小樽時代のネタに苦しめられ、無視したネタもある」とありますが、どのシーンもとても自然で、特に気になった箇所はありませんでした。またたび荘で穏やかに暮らせるようになるまで、2人はこんなにも大変なことを乗り越えてきていたんですね。ただし、けっして暗く重々しく描かれるわけではなく、優しい空気を保ったまま、しっとりと描かれるところがこのシリーズらしいなぁと感じました。
美三郎の過去はとても切ないものでした。大好きな父を早くに亡くして以来、母と不仲になってしまった彼。母が父を愛していたと分かっているからこそ、新たなパートナーを求める母をまだ受け入れられなかったのかな。さらに既に恵一のことが好きだった美三郎は、そんな母が連れてきたゲイの清水に恋愛相談する流れで、彼と後腐れない体の関係も持ちます。しかし、ある日突然母と清水は事故で帰らぬ人に。和解もできないまま大事な人を2人も失った美三郎は、東京の祖母を頼らざるを得なくなります。そして、彼と恵一は初めて離れて暮らすこととなるのです。
美三郎がこの歳でこういった家庭の事情と、同性への好意を抱えていたんだと思うと、その苦しさは想像してもしきれないほどでした。でも、恵一は美三郎の機微には非常に敏感で、美三郎が崩折れそう、限界だという時には、必ずどんと構えて彼を支えてくれるんです。最早友達か恋人かなんて関係なく、恵一にとって美三郎はいつも一緒にいてあげたい、一緒にいたい、辛い時は甘えて欲しい、そんな存在なんだなぁと感じました。美三郎はノンケとゲイの壁や、恵一が小樽から出たくないであろうことなどに悩むわけですが、何よりも美三郎を優先している恵一の一言で難しいことは一気に吹き飛びます。恵一はいつだって、誰よりも美三郎の理解者であり、彼の言わんとしていることが分かってしまうのです。幼馴染を侮るなかれ。美三郎が恵一を好きになって本当に良かったと、心から思いました。
いとしの猫っ毛 全5巻よりもこっちの方が好き。
というよりも、この小樽篇があったから猫っ毛の本篇が好きになったといってもいいかも。
まず舞台が小樽ということ。
北海道に10年近く住んだ事がある私にとって、ものすごく懐かしい空気感がそこにあるんです。
全てが雪に包まれる中で映える赤いナナカマドの実、北海道独特の玄関や屋根、札幌ー小樽間の海に面した線路、雪道の歩きかた、冬の暗く沈んだ日本海、前歯に凍みる冬の寒さ、話すイントネーション(ちなみに正しいおたるのイントネーションは真ん中の「た」が高い。)や語尾などそういった懐かしい数々が自分自身の記憶と相まって郷愁を感じながら読む事ができる幸せ。
本当に小樽を舞台にしてくださってありがとうございます!と言いたい。
(もちろん北海道を訪れたことがなくても追体験できる描き方をされています)
そしてこちらの作品は、よむたびに泣いてしまう。
本篇で幸せいっぱいのみいくんにこんな辛い過去があったなんて・・・。
恵ちゃんのことが好きで、好きで、でも・・・という葛藤。
なんてその瞳の暗いこと。
いっつも泣いてしまうのが「きみの人生を変えてしまってごめん・・・これからはきみらしく生きて って」と会ったら言おうと決心した後、二人でふたご座流星群を寝転んで眺めているシーン。
むくりとみいくんが起き出して「大事な話があるんだ」と切り出した後の、一ページです。
二人で無言で見つめ合って、途中三コマ目から無言でポロポロ涙するみいくんが描かれた計四コマのシーン。
ここにみいくんの葛藤が全てが詰まっている。
言わなくちゃ、言わなくちゃ。。。という気持ちと、とてもじゃないけど別れを口に出せない本当の気持ちが物凄くせめぎ合っていて、漫画の力って言うんでしょうか、お互い何にも発していないけど全てがここに描いてあるという。
この時のみいくんの胸中を考えると、いつも胸が張り裂けそうになって毎回ここで泣いてしまうんですよね。
ここの描写が神だと思っています。
BLで初めて泣いた作品です。
みぃくんの生い立ちと脆弱な精神、そして一途な想いが反比例していき、クライマックスまでにぎゅ~っと切なくなっていく。
そしてラスト、道産子けいちゃんの底抜けのおおらかさに心が震えました。
小樽編での越冬があってこそ、ほのぼの猫っ毛、ゆるゆるのまたたび荘のエピソードが生きてくるな~って思います。
猫っ毛シリーズで異色の切なシリアスなお話。2人の高校時代のお話です。 猫っ毛シリーズがとても好きでどの巻も比べられないくらい大好きですが、涙が止まらなくなるのがこの小樽編です。雲田先生の漫画全てに一貫しているのですが、何度も読むにつれて不思議なことにお話が好きになり、キャラクターが愛おしくなります。この小樽編も例に漏れず読むごとに切なくなり2人が愛しくなりました。 いや、本当に。それくらい大好きな作品です。
小さいころからお隣同士で仲良く育ったみいくんとけいちゃん。出会った頃からけいちゃんに想いを寄せてきたみいくんは、彼の親友でありながら、けいちゃんをオカズにオナニーをする虚しい日々を送っていました。自分が何よりも恐れるのはけいちゃんとの今の関係が崩れてしまうこと。それを守るために、甘えたな本性を隠して、けいちゃんに親友として接するみいくんに胸が痛みました。
一方普通の家庭で幸せに育ったストレートのけいちゃん。みいくんが自分のことを好きだと気づいて付き合うようになります。でも、それはけいちゃんのことを恋人として見るというより、自分の大事な人を傷つけたくないという気持ちからでした。”みいくんは自分のことをこんなにも好きだったんだなあ、かわいそう...”と考えるけいちゃん。みいくんのことは人として大事に思っているけれど、恋愛対象として好きだという気持ちがけいちゃんの中に見えなくて、残酷だなぁと感じました。
そんな中で起こる悲劇。みいくんの大事な人が2人同時に亡くなり、それによって2人は離別を余儀無くされます。
お葬式の後、孤独に震えるみいくんが、けいちゃんを抱きながら彼の顔を隠して何も見えないようにして、オナニーをする場面は泣きました。ごめんね、ごめんね、と泣きながらけいちゃんに欲情して、自分で始末するみいくんが可哀想で切なかった...
同情で好きという気持ちに付き合って欲しく無いと告げたみいくんは、けいちゃんと東京と小樽で離れ離れになってしまいます。東京で過ごす間、みいくんは自分が誰かに甘えて愛されたいという生き方しかできないと悟り、けいちゃんに別れを告げようと決心します。君の人生を変えていっぱい難しいことを考えさせてごめんね、と涙するみいくんが切なくて私も泣きました笑 でも、けいちゃんはここで男らしさをみせます。みいくんのために、自分が東京に行こうと決心し、それを告げられたけいちゃんはハラハラ泣きました。けいちゃん乙女。可愛すぎます。そしてその後けいちゃんがまたたび荘にやってくるのですね。けいちゃんかみいくんに対して本当に好きになっていく様子はその後から見られるようになります。
長々と書いてきましたが、とにかくみいくんが泣く泣く。すぐに涙を溢れさせて、自分のさみしい気持ちを飲み込みます。可哀想なやつめ!
でも、これからはみいくんに癒してもらいなさい。実際本編でたっぷり癒されてるからもう言うことないね笑
『いとしの猫っ毛』の主人公たちの高校生時代のお話です。
本編と変わらず心は恵ちゃん一筋のみいくんですが、寂しさや好奇心にあらがえずに何人かの人と関係を持ってしまいます。
脆くて繊細なみいくん。
(文字にしてみるとただの浮気になってしまうんですけど(;´・ω・) 「好きな人いない」とか嘘つく卑劣な行動はしてないし…)
強く清くばかりはいられない、ままならない人生を恋愛という形で甘くほろ苦く描いているようで、その中でもがき続けるみいくんが愛おしくなります。
恵ちゃんは、同性の幼馴染が自分に恋しているかもしれないという事実に気づかないふりをし続け、単なる”ゲイの男の子の幼馴染”でいることだってできたはずなのに、あえてその蓋をみいくんに開けさせました。
(恵ちゃんがあそこでみいくんの真意を聞かなかったら、みいくんは一生告白しなかったと思います。)
最初から受け入れるつもりで蓋を開けさせたのでしょうから、世間体よりも何よりもみいくんのことが一番大切なんだなと思い知らされグッときます。
みいくんが心配するよりもずっと、恵ちゃんはみいくんのことが大好きだったのだと思います。
登場人物の表情がとても豊かでかわいらしいです。
みいくんのジト目と恵ちゃんのやさしいネコ目、カッパ口が絶品です。
雲田先生の描く、細いのに肉感的な体が好みです(*ノωノ)
私事ですが、ちょっと事情がありまして感情が枯れ果てたようになって、好きなものと嫌いなものの区別もつかないようになっていたのですが、この作品に出会って久々に心が震えました。
この作品を世に送り出してくださった雲田先生に感謝します。
本編と合わせて、何度も読み返し、この先も見守っていきたい作品です。
本編から遡ること6年前、高校生のみいくんとけいちゃんのお話。
特にみいくんの過去にスポットが当たってます。
父親を亡くしてから恋多き母親を嫌いながら、
性的な目覚めに抗えないみいくん。
だらしないなぁと思うけれど、
本来甘えんぼなはずなのに、
親に甘えることができないのは辛かったんだろうな。
けいちゃんに対しても
「不幸になるってわかってて気持ちを押し付けるなんて間違ってる」
って泣くほど悩んでるし。
こんな泣き虫な攻様いるかしらってくらいよく泣きます。
17歳でたった一人になってしまったみいくん。
「一人で生きるつもりなら」
「今後一切あなたに関わらないし面倒も見ない」
そう、祖母に言われ、文字通り泣く泣く小樽を出ることになります。
遠距離恋愛から破局の危機!?
泣きながら別れを切り出そうとするみいくん。
それを救ったのは、やっぱり男前なけいちゃんでした。
この巻の最後が本編1巻とつながっています。
そうして、ラブラブな二人の生活が続いていくんですね。
33話を初めて雑誌で読み、なんて可愛いカップルなんだと思ってドラマCDから入りました。ところが!…っえ!?みいくんまさかの浮気?!!と一気に冷めてしまって、私の前半の萌を返して~!!と泣き叫びたい気分でした。受けの子が浮気する話は時々あるんですけどね、攻めの子が浮気するって、どーしても私は受け入れられなくて、あんなに恵ちゃんにベタ惚れなくせに何故なんだと、混乱するわショックだわで(笑)。でもびっくりするくらい猫っ毛シリーズが好評価なもんですから、何故だ何故だと気になって気になって。で、何やら小樽編で真相が分かるようでしたので、一巻も二巻も読まずにまず小樽編から読みました。
そして納得…(笑)。
みいくん、本当に本当に、涙もろく弱く繊細な男の子なんですね。私はもう、攻とか受とかあんまり考えずに、1人の男の子として焦点を当てて読みました。幼馴染みの恵ちゃんに片想いして、恵ちゃんに彼女が出来れば傷つき、別れれば喜び、そして報われない気持ちに苦しむ、普通の男の子でした。父親を亡くしたせいか、父性愛に飢えたところがあって、年上の甘やかしてくれる男性に一時的に慰めを求めてるんですね。清水さんと母親を亡くした後、東京の祖母の所に行くことになった時、同情じゃだめなんだと、付き合い始めたばかりの恵ちゃんに言うのです。これで終わりかも、と、みいくんは1人東京に向かい、それから6年遠距離恋愛という設定になってますけども、みいくんにとっては、実質は付き合ってるのかはっきりしないような関係だったんじゃないでしょうか。でも恵ちゃんが好きだから、自分からは関係をはっきりできないし、離れられるはずもない。寂しさから、適当な相手を見つけて現実逃避して、自分はこんな生き方しかできないと、また涙を流すのです。清水さんと約束した、恵ちゃんのことを本当におもうこと、その事を思い出して、恵ちゃんと別れるため小樽に帰ります。泣き虫なみいくんは、肝心なところで声を詰まらせてしまうのですが、恵ちゃんはみいくんの心の叫びを聴きとってくれました。恵ちゃんは自分なんかが東京に行って、みいくんに何がしてあげられるのかと、恵ちゃんなりに考えていたのですが、みいくんの涙が全てを解決したようです。
みいくん、恵ちゃんで大丈夫なの?年上の甘やかしてくれる男がいいんじゃないの?本当は、ネコになれる要素がめっちゃありそうなんですけどー!!て、いろいろ心配なみいくんなんですけど、一巻を読んで、ほのぼの幸せそうな二人を見て安心しました。もう小樽編読んじゃったので、わだかまりなく、二巻、三巻と読み進めていけます。
いとしの猫っ毛の過去編。
冒頭からして素晴らしい。カラーで幼き頃のみいくんとけいちゃんの出会いの場面が描かれております。みいくんは幼き頃からイケメンであります。けいちゃんが中々みいくんの名前が呼べない所超かわいいですwwwこれはいくらみいくんが幼くとも惚れてしまうのはしょうがないです。
さて、プロローグからは高校生でございます。高校生のみいくん超イケメンすぎてドキドキしちゃいました。てか当時は結構クールだったんですね。そんなクールな高校生時代でもけいちゃんが大好きな感じがすっごく出ているんですが、当時はまだ片想い。片想いっていいなー!すっごくときめきます。言いたいけど言えない感じとか、嫉妬しちゃう感じとかぎゅんと詰め込まれてて良いです。清水さんとの関係はもうなんとも言えない。けいちゃんがすきだけど・・・でも、楽な関係に行ってしまうっていうのは人間の弱さもあるでしょう。
清水さんとの関係を終わりにしようとするシーンあたりでみいくんの服が長袖だったり半袖だったりするのがちょっと気になりましたが、それはさておき、やっと告白できたみいくんの表情最高萌えですね。そんなこんなでやっと順調に行き始めたのに・・・のに!!!悲しすぎる。みいくんかわいそすぎる。みいくんのけいちゃんに対して「清水さんなら・・・」ってつぶやくシーンちょっとむねがぎゅんとなりました。
そして荒れ果てたみいくんの上京後。辛さや寂しさを紛らわそうと必死になってる感じがよく伝わります。切ない。そして北海道でのあのシーン。もう泣きそうです。
でもよかった!!!よかったねみいくん!!!!!本当にいつまでも二人を見守っていたいです。間違いなく神作でしょう。
出会った時からずっと恵ちゃんのことが好きだったみいくん。
悩んで悩んで、ずっと近くにいられるなら友達のままで・・・とも考えた。
恵ちゃんに彼女ができたと聞かされたとき、その彼女を紹介されたとき・・
みいくんの気持ちを考えると切なくなります。
10代にして人間のさまざまな悲しみや苦しみを経験してしまったようなみいくん。
次々と大事な人を失い、最後には恵ちゃんとも離れ離れに。
何年もの月日が流れ、自分はこっちの世界から逃れられないと自覚した時
恵ちゃんにお別れし「これからは君らしく生きて・・・」と言うつもりで・・・
でも本心は違ったのかな・・・心の声は「東京に来て」だったのかも。
恵ちゃんにはちゃんと聞こえていたんですね。
たくさんの辛いことや、自分の性癖や、恵ちゃんへの想いや・・・
いろいろなことを一人で消化しようと、もがいていたみいくんだけど
これからは、恵ちゃんがそばで支えてくれるよね。
もうすぐ新刊発売です。
その後の恵ちゃんとみいくんや『またたび荘』の住人が、どんな生活をし
2人のHがどんな感じに進んでるのか(恵ちゃん攻めるか!)楽しみです。
小樽編はみい君と恵ちゃんの二人の子供の頃~高校生頃のお話でした。
みい君の近しい人がどんどん亡くなっていくところは悲しかったです。
人には色んな過去がありますが、
こうして作品の中でキャラクターの過去がみられるのは嬉しいです。
みい君のぐずぐずした想い、心を締め付けられました。
そう簡単に色んなことが割り切れない部分に共感しながら読みました。
そして、みい君や恵ちゃんの過去を読むことによって、
より、みい君や恵ちゃんのことを理解できたように思います。
過去に恵ちゃんのあの発言があったから、
みい君はあんなに臆病になっていたのか、とか。
恵ちゃんにしてみれば何気ない一言だったとしても、
みい君にはずっと引っかかって気になっていた言葉だったんだろうなと思いました。
帯の「きみの人生を 変えてしまって ごめん─」
この言葉の重みが、とても心を締め付けてきます。
自分の人生に沿わして良かったんだろうかと。
それが世間的には茨の道を歩むことになると、分かっているから、
いろいろ思うところはあったんだろうなと。
みい君の愛ってとても深い愛情なんだろうなと思います。
やはり、恵ちゃんの愛はみい君と重さが違う気がするのですが、
それでも、恵ちゃんの思いきりの良さや優しさにみい君は助けられてきて、
そしてこれからも助けられるのだろうと思います。
10年たっても、20年たっても、いつまでも二人の幸せな関係が続きますように。
それにしてもとても3巻が待ち遠しいです。
表紙からも分かるように、世界観が圧巻です。
北海道は行ったことないけど小樽ってこんな感じなのだろうなというのが凄く伝わるし、雪景色の寂しさとみい君の孤独がリンクしてて飲まれました。
風景描写だけでも読む価値はあると思いました。
でも絵のタッチが優しいので温かいです。
相変わらず彼らの周りは優しい人達ばかりだけど、私はみい君の深い孤独とそれを包むような恵ちゃんの優しさがとても印象に残りました。
あれだけの危うさがありながらその空気がとても自然なので、この2人はおじいちゃんになってもずっとこのままなんだろうなと思いました。
みい君の孤独が雪なら恵ちゃんの優しさがストーブのようでじんわり沁みます。
風景描写とばっちり重なってます。w
私はシリアスが苦手なので恵ちゃんの存在がほんとに救いで、癒やされまくりました。
彼の優しさを含め、資質というかあの天然って凄いんだなとみい君の気持ちが理解できました。
1、2巻では、またたび荘で暮らすみいくんと恵ちゃんの様子を描いていましたが、なんとこの巻では、二人の出会いから上京までが描かれています。
お隣に引っ越して来た同い年の子は、美三郎なのに、恵ちゃんは口が回らず彼の名前を呼ぶことができないのです。そこで、「みいくん」と呼ぶことで決着するのですが、この名前がどれだけ特別なのかがだんだん語られていきます。
みいくんが父を亡くした後にやってきた清水さんや、その後みいくんに起こる出来事、そして二人の別れ…。特に私が一番心に残ったのは、東京に一足早く出てきたみいくんが、「きみの人生を変えてしまってごめん―」と言う場面でした。
ずっと一緒に居たり、周りから祝福される結婚をしたり、家族になったりということを相手に求めていいのか、周りはみんな納得、心から祝福してくれるのか…。同性を好きになることの難しさ、葛藤を描いている場面では考えるものが少なからずあります。「これからはきみらしく生きて…」というみいくんの本音が本当に切なかったです。
この巻では、甘い場面も、ほろっとする場面も、苦しい場面も様々に登場して楽しいのですが、個人的には、「小樽編」を読んだから1、2巻のふたりがあるんだと納得しました。1、2巻だと、すでに世界観が完成されているようなところがあるので、もう読まなくていいのかな?と思っていましたが、小樽編を読むと、ぐっと楽しめた作品でした。
まずは一言。
一つひとつのシーンに
胸を掴まれては泣き、
また掴まれては泣き。
気付いたら泣きっぱなし。
本当にもう、読んで良かった。
猫っ毛、1・2巻も読んではいたものの、
そこまでドストライクなわけではなかったんです。
雲田さん独特の絵も、最初は慣れなかった。
エロスよりも心の揺れや思いを感じる作品の方が
自分の好みだから読み続けてはいたんだけど。
でも「気になる」っていう思いは
読みながらずっと持っていたので、
別の本目的で本屋行ったときに同時購入したところ、
お目当ての作品をはるかに凌駕するほどに
私の琴線に響いて泣きっぱなしという結果でした。
キスひとつは勿論、
自慰や3Pのシーンまでもが全部息苦しくて切ない。
恵ちゃんはとても真っ直ぐで優しい。
みいくんはものすごく純粋に恋をしている。
でも、どちらにも少し後ろ暗い部分がある。
みいくんを傷つけたくなくて付き合い始める恵ちゃん。
寂しさに耐えきれなくて自分の闇に落ちるみいくん。
全部が全部正しい、清廉潔白な人なんていないんだな。
だからこそそれがとてもリアルで心に響くんだろうと思う。
北原さんとハルくんの仮初めの愛を受けながら思う、
みいくんの、あの帯にある言葉。
「君の人生を変えてしまってごめん」
まさかこんなシーンでの独白だとは思わず。
この先の幸せを知っているのに、声をあげて泣きました。
猫っ毛のあまあま、そこまで好みじゃないけど…という方も
是非読んでみてもらいたい1冊です。
装丁と帯もすばらしい。
今までとは雰囲気が一変し、みいくんの悲し過ぎる過去が明らかになるお話です。
個人的には二人のまったり感が大好きなので、読んでいて複雑な気持ちになったり、とても辛かったりしたのです、が、それはそうと高校生な二人!ぴちぴちな二人!
本格的にゲイとして生き始めるみいくんの、女々しさと初々しさはたまらなかったです。みいくんの魅力の一つとして、ちょっと性にゆるいからこその色気があると思うのですが、今回は恵ちゃんと本格的に結ばれるまでのお話なので、そんなみいくんの駄目エロっぷりも垣間見れて、個人的にはとても美味しかったです。
二人の友人として登場する男の子も、変わっていて面白かったなあ…。
巻頭のカラーページも美しくて、素敵な一冊でした。
高評価の嵐のなか、恐る恐るそうでもないレビューをば。
私はどうしても、雲田先生の描く「ちょっと良い話」が駄目みたいです。自分の心に何の取っ掛かりも産まれず、スルリと通り抜けて行く感じがあります。
「いとしの猫っ毛」シリーズ、本編は大好きです。なんて事の無い日常生活をゆっくりとした時間軸で描いていくスタイルをとても心地よく楽しんでいます。
この小樽編は、特に、みい君の過去についてクローズアップされた巻です。小樽に住んでいた彼らが何故東京に出てきたのか、どういう学生生活を送ってきたのかなど、本編でモヤモヤしていた一連の謎が解き明かされます。
知ってるキャラの過去を垣間見る、という覗き見感はとても楽しかったのですが、如何せん、みい君の悩める人生に全く心動かされませんでした。単純に、私が美三郎というキャラクターをそこまで好きでは無いからなのかもしれませんが。
基本的に美三郎という人間は流され侍的な傾向にある気がします。今ある運命を変えようとか、それでも自分の意思を貫きたいとか、情熱が感じられない。
それが気に喰わない訳ではありません。しかし、そういうキャラの作品を読んでも気分が盛り上がりませんでした。
悩んでいるのか何も考えていないのか、例え悩んでも後回し!なケイちゃんの方に、余程人間味を感じたのです。ケイちゃんを「よくある一人の成人男性」だと感じる一方、みい君は「漫画によくあるキャラ」という印象を受けました。
今まで生活臭がプンプンするような漫画だったのに、急にドラマチックになってしまったのが自分が冷めてしまった理由の一つでもあります。
雲田先生の描く「何でも無い話」または「人にとっては大した事ないが自分にとっては大問題」みたいな話が好みなので、主人公が立派に苦悩したり、不幸な境遇に立ち向かっていくお話を雲田先生の作品で読みたいとは特に思わない…というのが正直な感想です。
ただ、巻頭カラーの破壊力は凄まじいものがありました。色遣いが凄く素敵!こういう味のある絵が描けるBL漫画家さんは非常に貴重だと、勝手に大興奮してました。子供独特の表情のなんて上手い事。何でもかんでもCGでそれなりに作れてしまうなか、先生にはこのアナログさをずっと大事にして頂きたいです。
相手を思うから離れるべきだと思うし、でもあまりにも好きすぎで本当は一秒だって離れたくない、
そんなみぃくんの気持ちが切なかったです。
ノンケの恵ちゃんの無邪気な無自覚行動がみぃくんには辛そうでした。
みぃくんのベッドの上に寝そべったり、膝に頭をおいたり、ほんっと…もうっ!
そしてこの巻では恵ちゃんの気持ちが分かったので色々腑に落ちました。
やっぱり恵ちゃんはノンケ思考で、
それがみぃくんを傷つけているとは気がついていないようでした。
でも恵ちゃんは恵ちゃんなりに気遣っての発言なんだなと感じました。
それにしてもよく6年も待てたな~ってちょっと気を紛らわすために余所に行っちゃったみぃくんですが、遠距離恋愛が6年も続く時点でファンタジーだなと思うわけです。
大好きな人がすぐそばに居ないなんて普通耐えられないです。
それでも二人の思いが強いから6年越しでも一緒になれるわけですね~。
だからこそ純度の高い二人にキュンキュンです。
二人の出会いから馴れ初め~な過去編です。
2巻の感想でも書いたんですが「あ~なるほどな」と思うのが今回なのであります。
なぜならば、これまで恋愛面に関しての気持ちでいえば
全面的に攻視点が多く、攻はいかに受にぞっこんで。
攻がいかにノンケである相手に気を遣い、気にし、めちゃくちゃにしたいけど・・
自重・・・自重だ・・・・かわいい・・・受かわいいよっ!
そんな重ったい気持ちは存分に見えていたのです。
が!が!です。
今回重要なのは、受視点でのお話。
性癖は完全にノンケではない。
なのだけれど、これがまたね。
ちゃんと攻のこと好きなんじゃん!
ベタ惚れじゃんwwwwなんだよwなんだよwwwww
がいっぱい詰まったお話なのです。
1~2巻の中で、ヤキモチを焼いたり、攻にべったりくっついてみたり
独占欲むき出しだったり。
攻が思っている受=ノンケで、自分が一方的に~な部分を考慮して
読んでいた部分があった前回まで。
だけれども、こうして受視点の気持ちを読むと、合点がいくというか
納得できる展開が面白かった。
続編もあるのかな。あるのなら楽しみですヽ(・∀・)ノ
この作品は好きすぎるため
感情が入りすぎ逆に勧められる自信がない。。
今更でしょうが本当に日常なほんわりする
絵柄なのに、重い部分もあり
誰の気持ちになってるのかわからないのですが
読む都度泣いてしまいます。
当初は、猫っ毛の男の子なんて嫌だし
と食わず嫌いのように、読むのに時間がかかりました。
みいくんが切なすぎてたまらなかった。
これが最初の感想でした。
恵ちゃん好きになってないじゃん!!
と完全にみいくんびいきな視点で当初読んでおり
それから、連載が進み、過去編が出て
恵ちゃんありがとう!と思えるようになりました
すぐ眠たくなっちゃう恵ちゃん
東京に行くまで2年まってという恵ちゃん
色々ありますがみいくんが大好きな恵ちゃん。
切なくなるけど暖かくなる
大好きな作品です
終わることがなくて4コマ漫画でも良いので
み続けたい2人
そしてなんといっても、すんでる皆さんが又素敵。
2人きりじゃないからこそ
考えられることもあるのだろうし
あの2人にはかかわってくる大人の人が
いてくれて又楽しめるという感じもしました
みいくんが描いている文章もっとみたいです
恵ちゃんに都会にそまってほしくない☆
みいくんいろっっぽい。
これからも読み続けたい作品です。
このシリーズ、雲はるさんファンのみなさんは大っ好きですよね。
でも私、今イチ乗りきれてなくて、なんかこうほんわかしすぎてるというか…じっくり心に残るような映画が見たいんだけど、朝ドラ見ちゃった。みたいな感じだったんですよね。
そしてなんといっても、どうしてもあんまりみいくんにさほど魅力を感じず。けいちゃんにも。
みいくんがけいちゃんけいちゃん可愛い好き好きというから、ほーそうかそうかとは思いながらもつきあっていましたが、まあね、ラブラブでいいんじゃないのよさ。程度で常に二人を覗き見している状態でした。
しかーし!ここにきて、この小樽篇で、雲田さんの本領発揮だわー。
初めてけいちゃんに会った幼少の頃から、きちんと順を追って話が進むのが、私にはとてもわかりやすかったってのもあると思いますが、みいくん視点だったことがなによりもしっくりきたようです。
けいちゃんのどんなとこに惹かれ、どんな態度に救われたか。
友だちであろうとして苦しみ、なにがけいちゃんにとっての幸せかを優先しようと決めても、欲に負けそうになる。
なのに、小さい頃からべったり一緒にいるけいちゃんには、そんな悩みはあっさり見透かされているという。
幼く純朴で天然なけいちゃんだけに、みいくんの想いには応えてくれるけど、それが恋愛かといえば違うんですよねえ。
いやーそれにしても、みいくんのママパパも拝めて嬉しい!このママがちょっと他人とは思えない子供っぽさ(笑)
自分のこと優先で、子供に感情も隠せないダメ母ぶり。息子から見たらどうなんだとは思うけど、可愛い人だよなあ。それから、みいくんの思春期的悩みを広い懐で受け止めてくれる清水さんがまた。すごくいい男です。
この人もママも悲しい思いを心に重たく抱えているからこその魅力があるんですよね。
同級生の狐の化身のようなちょっと不思議な久保君もよかった。彼の別れの一言、何度読んでもワタスここでぶわわっとなってしまいます。
久保君はみいくんのことを好きって言うよりも悩む美しい男の子が好きなんだろうなあ。芸術家だ。
こういう脇の人たちの流れがあってこその主役の輝き!
勝手な推測ですが、雲田さんはそういうのが天性でわかっていらっしゃんじゃないかと思います。
このシリーズまだまだ続きそうですね。
もっかい最初から読み返したくなってきた…新刊いっぱいたまってんのに~~
本当は萌×2だったのです。昨日までは・・・
だけど昨晩また再読したところ、なんと夢に見てしまった!?
みいくんと恵ちゃんが夢に出てきて、コミックスの展開をまた見せるんです。
自分は空気です。夢でも読者で、
みいくんの気持ちに同化して一緒に泣いてました!
こんな体験初めてです。作品がそのまま夢になるなんて。しかも・・・
だから神になりました。
この小樽編は、前2巻を読んでいなくても独立した物語として単発でもOKな作品だと思いました。
そのくらい”またたび荘”のみいくん、恵ちゃんとトーンが違います。
あちらは遠距離で離れていた恋人が念願の同居生活をやっと果たし、その生活がほのぼのと楽しく綴られていましたが、こちらは切なさ全開です。
あのほのぼのポワワ~ンの雰囲気の前フリにこんな小樽時代があったなんて!?
しかし、この小樽編の二人のいきさつがあるからこそ、あの、またたび荘の二人なんだな♪って、その裏付けにもなる物語になっていたと思います。
ただのみいくんの恵ちゃんへの切ない片思いだけじゃなかったんです。
祖母と大好きだった父親を亡くし、でも、頼りになるはずの母親は父親の代わりに男に依存しようしようとしていて、
みいくんは甘えたかったのだと思います。
もっと自分の話しを聞いて欲しかったのだと思います。
その役割を、泣きたいとき、泣いてる時、まるで探知機がついているかのように側に来て泣かせてくれる、弱音を履かせてくれる存在、それが恵ちゃん。
だけど恵ちゃんに彼女ができたと聞いたとき、自分の苦しい思いを受け止めてくれるのは、母親の取引関係の大人の男性・清水さん。
父親を清水さんに見ていたのかもしれませんね。
そんな、みいくんの気持ちが痛いように伝わってきます。
みいくん、甘えん坊でさみしん坊で、泣き虫。
一見やんちゃで天然で子供っぽい雰囲気の恵ちゃんは、彼は男前だったと思います。
みいくんと清水さんが車の中で怪しいことをしているのを目撃してしまって、みいくんは非常にバツの悪い思いをして気になりますが、恵ちゃんは何も行ってこない。
むしろ非難するでもなく、いつもどおりで、みいくんの心がわかってしまうのです。
みいくんの恵ちゃん依存症がとてもよくわかる小樽時代でした。
そして東京に出てきたみいくんの悩みと葛藤。
ここでヘタレで甘えん坊でさみしん坊に更に磨きがかかったのかもな~
この小樽編はとても切なかったのですが、それを見せるくもはるさんの絵がとても素敵でした。
冒頭のカラーは日本画のような薄い色、アイボリーがとても優しく。
作中の涙顔、フリーハンドの力のぬけた絵と目が訴えるアップの強弱のバランス。
絵が訴えるものも大きかったと思います。
最後に、みいくんのお母さん清水さんと死んじゃったけど・・・事故だよね?自殺じゃないよね?
それがとても心残りです。
こうして小樽編を読んで再び1巻に戻ると、とても新鮮な気持ちでエンドレスになってしまうのです♪
「いとしの猫っ毛」の高校時代篇。
恵ちゃん(ノンケ)へ恋心を抱いているみいくんの苦しさや切なさが淡々と描かれています。
恵ちゃんとは友達でいた方が…とぐるぐる悩んだりとか、恵ちゃんに彼女ができてショック!とか、恵ちゃんを想って密かにオナったり~とか、セフレ?と抱き合ってるところを偶然恵ちゃんに見られてしまう!?とか、ひとつひとつのエピソードだけを羅列すると全然目新しさがない(笑)のに読んでて面白いし飽きなかったです。
本編で二人は恋人同士で同棲してるんだから、結局は気持ちが通じ合うとわかってるんですけどね。
テーマとしては、もっと重い印象になってもおかしくないのに、暗くなりすぎず軽やかな雰囲気なのも良かったです。
やっぱりこの作者さんは上手いなぁ…。
個人的には、恵ちゃんへの気持ちを諦めきれずもがき苦しんでるみいくんに、心惹かれてグッときましたっ。
冒頭のカラーマンガも、いい感じですね。
幼い二人が出会った頃のエピソードで、恵ちゃんの天真爛漫さはこの頃からなんだな~とよくわかりました。
とにかく二人ともかわゆいのだ。
泣けた~!
「きみの人生を変えてしまってごめん」からもう…ダメ…。
(;д;)
「いとしの」の意味がこの巻ですごく解った。
ノンケの恵ちゃんが小樽から東京に出て来た経緯と気持ちも、よく解った。
「猫っ毛」大好きで一巻二巻、かなり熟読した大ファンの私だけど、あんまり多く語っちゃイケナイ気がする。
しばらくはこのみぃくん、恵ちゃんのオハナシに酔っていたい気持ちでいっぱいです!
みぃくん、恵ちゃん、末永く…ホントに末永くお幸せに…!
まだ続いてるのも嬉し過ぎます~!
(ノ△T)
ありがとう!
雲田先生!
ありがとう!
リブレ出版さん!
大好きな「いとしの猫っ毛」の続編ということで楽しみにしていました。
うん。これは「いとしの猫っ毛 3」ではないんですね。二人の始まりなんです。
雲田さんの作品って表紙がどれも素敵なんですが、これも逸材です。表紙・裏表紙ともにすごく深いです。二人の関係が読み取れるっていうか。紙質も良し。
「いとしの猫っ毛」1・2ともに、みいくんの良さがいまいちわからなかったんです。典型的なダメ男だなあ、って。でもこの巻で見直しました。漢でした。
「いとしの猫っ毛」1・2巻はどちらかというと恵ちゃん視点で描かれているのに対し、今作品はみいくん視点で描かれています。
恵ちゃんが好きで、つまり男が好きで、自分の感情をどこに持っていって良いかわからない。そんな、まだ子どもで不安定な彼を支えてくれる人たちもいる。でもさらに不幸な出来事が追い打ちをかけて。
成り行きで恵ちゃんと付き合えるようになったけれど、恵ちゃんはみいくんに対して恋愛感情を感じているわけではなくて。友達を失いたくない、という気持ちからみいくんの気持ちを受け入れるのだけれど、みいくんにはその気持ちは分かっていて、二人の気持ちはすれ違うばかり。
帯にもある、「きみの人生を~」の件では思わず号泣でした。
そんな中、みいくんを救ってくれたのはやっぱり恵ちゃんでした。離れていた長い時間は二人にとって決して無駄な時間ではなくって、自分の気持ちと相手への愛情を確認するために必要な時間だったんだね。
恵ちゃんがすごく男らしくて、かっこよかった。次巻ではぜひ念願のリバにトライしていただきたい。
「いとしの猫っ毛」のなかでこの巻だけ毛色が違うけれど、まとめて読むとますます味わい深いです。
実はかなり話題作だったにも関わらず前作2冊を読んでいないこれが初読みです。
随分神評価ばかりでびっくりしてしまう人気作なのですね。
これで気にならなかったらヤバイと踏んで試し読み感覚でしたが・・・
なるほど、ほのぼのとしている中にもしっかりしたものが一本入っている作品。
そしてこれは、番外編というか、二人のなれ初め的な作品で、出会いから様々な
事情で離ればなれになる過程や、再会までを描いている内容で惹きこまれますね。
そして、内容的にはかなりシリアスですよ、実際、みいくんのお母さんは、
やっぱりあの人と無理心中でもしたのでしょうかね?
息子を思えばこその愚かな決断だったのでしょうか、そんな風に深読みしてしまい、
どっぷり暗くなってしまう、そしてみいくんの苦悩が切ないですね。
ほんとに傍にいて欲しい人がいない寂しさに都会で潰れそうになっている。
でも、そんなみいくんはやっぱり恵ちゃんが支えてくれるのですね。
この小樽篇で本編2作を読んで見たいと好奇心を刺激されました。
でも、イラストは好みじゃないのですよ(笑)
でもこの作品にはこのイラストでないとこの味は出せないのでしょうね。
もう、最初のカラーページの、二人の出会いからウルウル。
高校生みいくんの不安定な美しさにもメロメロ。
大学生けいちゃんの男らしさにドキドキ。
いったい、どうしてくれよう。
猫っ毛は、巻を追うごとに好きになっていく。
多分、この二人の物語が深さを増していっているのは、キャラクターの力っていうより、雲田さんの成長が大きいのだと思う。
私にとって雲田先生は、よしなが先生のあとを継ぐ、少女まんがの正当な王位継承者になると思う。
決して「3巻」ではない、特別な特別な2人のお話の「小樽篇」。
真っ白な雪の中、高校生のみいくんと恵ちゃんが雪の中で仰向けになっている表紙絵。
きっとこの雪は新雪で、倒れた時にぽふっと少し舞って柔らかくて、お互いの手は冷たいけど握るとあったかくて。
恵ちゃんは笑顔で、夜なら星を、昼間なら空飛ぶ鳥を見てるような穏やかな表情で。
みいくんは、恵ちゃんとは違う方向を見て、きっと何か複雑で難しい事を考えて居るんだろうと思える、哀しい表情に見えて。
全てを読み終えた後、もう一度この表紙を見て居ると、ただそれだけで今も涙が止まらない切なさと苦しさとおめでとうが入り混じっています。
この『小樽篇』は、そのまんま北海道小樽市が舞台となっています。
みいくんが恵ちゃんちのお隣に越してきた所から、2人の物語が始まる。
現在描かれている大人のみいくん恵ちゃんとはヒトアジもフタアジも違う、ずっしりひっそりとした雰囲気が醸し出されています。
メインは高校生時代。ほぼみいくん視点で進んでいきます。
その時既に恵ちゃんを性的恋愛対象として見て居たみいくんは、彼に知られてはいけない自分の思いの苦しさと、そう思いつつときめく切なさにぐるぐるする。
「お前の嘘なんかすぐわかる」と恵ちゃんに言われつつ、本当に言いたかった『好き』は唾と一緒に飲み込んで、実質嘘ではない泣いて居た理由を告げる。
そんな時知り合った、母の仕事関係者の清水さん。
彼が同性愛者と知り、どこにもぶつけられない思いを唯一共有出来るという心の拠り所として、彼と大人の関係を持ち――と、本当に本当に今までの『猫っ毛』とは違います。
本編を読まずとも、こちら1冊でも十分に堪能できる内容。
だけれどやはり、本編を読んでからこちらも読んで頂きたいと切に思う。
いつもにこにこ恵ちゃんと、恵ちゃんモエモエみいくんの本編も大好き。
でも、常に瞳の奥は暗くていつか脆く壊れてしまいそうなみいくんがそこに居て、それが本編のどこかとリンクしている部分が幾つも見受けられたから。
清水さんの、過去の恋愛の後悔の気持ちと言葉。
離れて暮らす事が日常化しても、信じ切るのが怖いみいくんの涙。
彼の為なら何でもしてあげたいのだと強く思う恵ちゃんの心。
離れて6年は長かったと思います。
けれど、その6年が有ったからこそ、みいくんは壊れる程の恵ちゃん萌えを爆発させられるし、同情ではなく恋人としての心で恵ちゃんは東京に迎えたのだと思えるのです。
小さい頃からしてきたキス。
そんなの今頃何とも思わないし、嫌なんて思わない。
そう思って居た高校生の頃の恵ちゃん。
けれど、上京してみいくんに会えた瞬間、
「とってもキスがしたかったけど みいくんにはナイショ」
だなんて。
キスするって、ちゃんと特別なことなんだと認識した証拠かな、と思えて二人の関係性に涙がじわり。
この『小樽篇』、読んで居て北海道の冬の香りが漂って本当に嬉しかったです。
雪かきの必需品・ママサンダンプも登場していたし、教室のストーブにも懐かしさが帯びていた。
雪が降ると下を向いて歩く人が増えるのも頷いたし、まりげっそり(※本当は違う)も笑えたし。
嬉しくてたまりませんでした。
ぽわんとしているようで、実はみいくんの思いを先回りしていた恵ちゃんの男らしさに感動し、辛いけれど、恵ちゃんを解放しようとしたみいくんの涙に切なさが込み上げました。
大好きな『いとしの猫っ毛』を、益々大好きになれて本当に嬉しいです。
何度でも頁を捲りたくなる、不思議な魅力を纏った1冊になりました。
みいくんと恵ちゃんの高校時代のお話です。
『いとしの猫っ毛』は今2巻まで出てるけど、この小樽篇だけでも充分楽しめると思います。こっちを先に読むと、絶対に今のほのぼのカップルなみいくんと恵ちゃんが読みたくなるはず!
私は1、2巻既読だったので、みいくんにあんな辛い過去があるとは思わなかったから、切なくて切なくて。みいくんが泣くたびにウルッときちゃいました。
読んだ後すぐに1巻と2巻を読み返して、また小樽篇を読んで、の繰り返し。
実はいとしの猫っ毛1、2巻はそこまでハマらなかったんだけど、小樽篇を読んでからはねこっけの世界観や登場人物、何よりみいくんと恵ちゃんが大好きになりました。3巻は来年でしょうか。待ち遠しい!
ちびっこ時代のみいくんと恵ちゃんの出会いがカラー漫画になってます!すっごく可愛いです。悶えます(笑)
シリアス気味なお話で、みいくんの涙に苦しくなって泣き、切なくて泣き、でも最後にはほっこり幸せな気持ちになれます。恵ちゃんがいてくれてよかった。
あと、表紙と帯が素晴らしいです。
コミックではいったねこっけでしたので
小樽編は待ってました!
読み終えて、改めておもいました
ずるい!
こんな話…泣いて笑うしかないじゃないかー!!
もう辛いのと愛しいのがどっと来て参りました
まだ二月ですが、間違いなく個人的に今年一番心揺れて感動した作品でした
今はただひたすら、みいくんとけいちゃんが愛おしいです!
三巻が今から楽しみです!
ネタバレしない程度に本編触れるならば
小樽の街並みは地元なので懐かしく素敵でした!
読んだらきっと巡礼したくなると思います!
最高に、素晴らしかったです。
本を読んで泣きそうになんて、ふつうは全然ならないのですが、
我慢しきれず、肩を震わせて泣いてしまいました。
みいくんが、あまりに可哀相で苦しくなりました。
でもそれだけじゃなく、
ふたりが可愛くって、愛おしくって、心が温かくなって流れた涙も沢山ありました。
それから、これはとても個人的な感想ですが、すごくすごく懐かしくて。
北海道出身者には、この本は堪らないんじゃないかな。
小樽水族館とか、積もった雪とか、寒々しい白い息とか、新聞とか、ちょこっとでる訛りとか。
最初のカラーページの、冬によく映える朱い実のナナカマド。
あれだけでもう、わたしは早々にノックアウトされてしまいました。
この本は、今までの2巻とはカラーが一転して、とってもシリアスです。
「小樽篇」ということで、ふたりの小さい頃がちょこっとと、主に高校時代が描かれます。
“みいくんの可愛い片想い時代のお話” と想像している方には、ちょっと刺激が強いかも。
「新宿ラッキーホール」が苦手だったという方は、要注意かもしれません。
恵ちゃんの事が大好きなのに、
恵ちゃん以外の人とエッチな事を進んでする、みいくんの姿がちゃんと描かれています。
人は強くもあり、とても弱くもあるということを、考えさせられる本だと思います。
男が男を本気で好きになるということは、
苦しくて、辛くて、切なくて…の連続なのですね。
恵ちゃんの、ひとこと、ひとことが、みいくんの心を揺さぶります。
でも大切で、ずっと側にいたいから、なかなか口に出来ない「好きだよ」という言葉。
そして恵ちゃん以外の、寂しさを埋め、性欲を満たしてくれる人の存在。
追い打ちをかけるように次々と降りかかる、辛すぎる現実。
早めのレビューですし、勿体ないので詳しくは語りませんが、
いろんな現実と想いを抱えて、ひどく苦しそうなみいくんの姿と涙が深く胸をえぐります。
でもだからこそ、みいくんのおばあちゃんが昔を想い出して言った言葉、
「大切な人と一緒にいれるって、それだけで幸福だわ」
それがなにより真実なのだろうと感じました。
この本でちょっと苦しくなって、通常の「いとしの猫っ毛」で癒されてください。
「いとしの猫っ毛」をまだ読んでいない方は、
こちらの「小樽篇」を先に読むのもいいと思います。
時系列的には、こちらの方が先なので。
今のふたりの幸せを噛み締めつつ、何度でも、何度でも、泣けそうです・・・。
ひとりでも多くの方に、是非この感動を味わっていただきたいです。