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かつては美少年、その後はポルノスター。
shinjuku lucky hole
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
なかなか話せる友人が少ないのが残念ですが、「好きな作品なに?」と聞かれたとき、BL以外も含めても、真っ先に頭に浮かぶのがこの作品です!
漫画も素晴らしい。神様。
ドラマCDも素晴らしい。
三木さん小野さん大好きです。怖いくらい。
(賢雄さんがちょっと台詞固いかな?痛そうだな、と思うことや レニくんの片言は無理あるだろ とも思います)
濡れ場が好きでBL好きな方も多いかと思うのですが(私はそうです笑)、
この作品に限ってはもう、作品全体の色香が…苦味ちゃんの色香か…
濡れ場がなくても、心がじんわりします。(がっつり濡れ場ありますが)
ボーナストラックの終わり方も最高じゃないですか?!
これを期に雲田先生の別作品も漁りましたが、やはり新宿ラッキーホールが一番刺さりました。これを越える作品に出会いたい。出会えないかな。出会えなくても満足。
この作品に関わってくださったすべての皆様ありがとうございました(?)
数多の賞を総なめにした『昭和元禄落語心中』の「男の色気」の匠な描写は、著者がこれまでBL作品をメインに手掛けてきたからこそ・・・
と「雲田はるこの原点はコレだー」といった趣旨の紹介文をHONTで読んで、興味を持って読みました。
たしかに、ポーズが歪ではなく綺麗に決まって美しい。
基礎の素描力有るから、横顔のチラ見せの色気や心情を醸し出す影の描き方が上手い。
色々な生き方が選べるのに、一番下手で不器用な生き方を選んで苦労している不器用な人達の、ふざけて明るいのになんか物悲しい。
高評価のレビューが多い、期待をを裏切らない良作でした。
沼にハマってから高評価の作品をまず読もうと思って、少しずつ読んでますがこちらの作品を何故か後回しにしてしまっていました。
あの時の自分馬鹿ー。
表紙のポップさのまま、一話が始まるんですが4番目のお話「陽当たりの悪い部屋 前後編」で一気に心臓をつかまれたような感覚を覚えました。
そこからもう一気読みですよね。
ちなみにリバありなのでご注意です。
サクマさんが受け風味があるので、私はむしろ萌えました。
サクマさんが一番お気に入りキャラです。危なくて、気持ち悪くて、色気が駄々漏れてます。
全てのキャラクターが愛おしく描かれていて、高評価も納得の作品です。
腐女子必須科目でいいのでは?
2巻未読だけど、あとがきにはここでおしまい、まだ描きたいお話はあるけどいつかどこかでお目にかけたら…とあるので、とりあえずこの1冊分の感想書きます。
と言ってもどこからどう呟いたものか…。
最初の「唇は苦い味」でディープな世界のお話とわかったけど前2作の短編集のような感じかな…と思ったら大違い!
「約束は一度だけ」でサクマさんのお話になって。
私はサクマさんが好みなんだけど。
リュウ(美少年)が小学生の時、サクマさんに初恋してやっと再会して「抱いてよ」という横顔が超色っべ〜。
髪下ろし「覚悟しろ テメェ」なサクマさんかっこええ。
カタのつけ方、お話の終わらせ方がかっこいいというかなんとも大人な関係というか…この作品の凄さがじわじわときまして。
「ハートに火をつけて」で苦味さんとサクマさんの関係にただならぬものを感じ。
斎木くんとレニくんのキャラもいい。
で、こっからが苦味さんとサクマさんの過去篇なんだけどすごいお話で私の語彙力では…何も言えねぇ。
あんなこんながあっての今なのね、と納得したり、で、どうなの?とも思うけど、飄々と軽く生きているようで二人の間には誰も入れない言葉では言い表せない関係なんだなと。
酸いも甘いも噛み分ける二人…というのはわかった。
ラストシーンのサクマさんへの苦味さんのセリフがぐっとくる。
サクマさんの前でかわゆくなるのがめちゃくちゃかわいい(そのまま)。
その続きが見たかった!
表紙をめくった見開きが飲み屋街の写真で凝ってる。
扉絵の文字と絵、あとがきの絵もめちゃくちゃいい。
もっとうまく色々言いたいけど言えないのがぐやじい
あ、あとエロがたっぷりめでその点でも満足度高し君かと。
過激ってのとは違うかもだけど。
色っぽくて、私は好きなエロだな。
本当に、私の語彙力では語れないのが悔しい名作。
誰しもを受け入れてくれる街、新宿の片隅で生きる
「まっとうな世界」から外れてしまった男達の現在、過去、未来。
昭和ノスタルジーという言葉がぴったりな哀愁漂う空気感で語られる、
主人公は小さな事務所を構えるゲイ向けAV制作会社「ラッキーホール」社長の苦味と、ラッキーホールのスカウトマンで元ヤクザのサクマ。
苦味と、サクマにスカウトされ面接に来たと言うヘタレリーマンの小話からはじまり、サクマと、昔からサクマに憧れていたヤクザの組長の息子、そしてラッキーホールで働く男優レニくんと苦味に恋心を抱くスタッフ斉木くんのお話へ。
各話を通して、それぞれのキャラクターと暮らしを理解し、
読者としても2人の関係性がどんなものなのか、気になってきたところで
一気に「陽当たりの悪い部屋」で二人の過去をどっぷり堪能する。
可愛い絵柄だけれど、しっかりとヤクザな部分は描き、
それでいて重くなりすぎないところは、さすが雲田先生。
熱烈な甘い言葉なんかは口に出したりしない、
お互いが、お互いしかいない、依存のような愛。
命を、人生をかけて愛するとはこう言うことか・・と胸に刺さる物語。
全てを知った後、戻った現在の日常へ戻ると、また違った視点から二人を見れて胸踊らせられ、これまた憎いところで物語は終わる・・。
なんて素晴らしい作品、なんという完成度!
これほどの濃厚なお話を、よく1冊によくまとめたなあと関心します。
私は最初に読んだ時の衝撃を忘れられず
今も心の大聖堂にそっと飾っている作品です。
任侠もの大好きなので楽しく読めました
健気受が好きなので苦味が受のターンがあると幸せでした
この2人は長い年月をかけて深い愛を築いてしまったんだなと思いました
お互いがお互いを他者より理解している描写がとても良かったです
掘らせろと言われたら掘らせてしまう苦味さん可愛いです
受攻逆転したり、色々なキャラが色々なキャラと絡んでセックスするので1つはお気に入りの組み合わせが見つかるのではないでしょうか
とにかくくみちゃんすきです!
(2)はレビューしたけど、こちらは書いてなかったので。
読み返してみれば、こちらも随分とシリアスだった…
苦味とサクマさんの出会いと愛の始まりを描く「陽当たりの悪い部屋」は、昭和の文芸映画でも見てるような感覚を覚える。
親に売られて。
ヤクザにカラダを仕込まれて。
ゲイAVに強要。
だが2人きりの時間の中で情がうつっていく…
何より「苦味」って名前がすごい。逆キラキラネーム。地獄ネームだよ…
…というのは全部読み終わってから感じることで、まず冒頭に収録されているお話は軽妙なのです。
何も知らない真面目リーマンが事務所に来ちゃって〜…というお話。
酸いも甘いも知り尽くした男・苦味の優しさ!
そして、次の話で竜が登場します。
泣いて助けを求めてたのに、サクマさんに抱かれた後は覚悟の決まる竜。顔つきががらっと変わる様にぞくっとすんね。
あと、事務所のスタッフ・レニくんと斎木くんの話。この2人かわいいんだよなぁ〜!
サクマさんが斎木くんが苦味に恋する事を許さないところが深いのです。
単に嫉妬とかと違って、色恋が絡むと痛い目を見る…サクマさんはそこが本当によくわかってる。
サクマさんの凄みが出ていると思いました。
2巻は、この1巻の6年後設定です。本作が出た当時は、続編が出るとは思わずにここでしっかり完結してたな、と思ってたけど、2巻が出てより深い物語になったと感じます。
あ、ラストはリバあり。リバ好きとしてこれ最高。
満を持して、2巻が刊行したというので、再読しています。
この1巻と2巻との間には6年もの歳月が流れているというのだが、私が本作に出会ったのは、ほんの数ヶ月前なので、「お?タイムリーなことに、2巻が出るんだ⁈ びっくり〜。」みたいなもので、熱烈なファンの方々とは温度感が違うかもしれない。「名作」と謳われていたのは知っていたので、何気なく手に取っただけだった。発行年ですら気にしてはいなかった。
なので、最初に読んだ時はビックリしたものだ。古いんだか新しいんだか、私には分からない。
ただ、驚いていた。
最初のストーリーが、今となってはとても好きだ。この物語の世界観を形作る導入部である、ショートストーリー「唇は苦い味」。迷い込んだ、といっていい程のサラリーマンと、かつてのポルノスター、苦味さんとのつかの間の邂逅。世間知らずのカタギリ君は、もう二度と出てくることは無いが、彼のいるべき「フツー」の世界に戻してやった、言わば、天使の様な苦味さんのことを、一生忘れないんじゃないかと思うのだ。
その次の、「約束は一度だけ」もいい。ヤクザの息子のリュウが10代でもう、跡目を継ぐ覚悟をしていること。そんなの、間違ってるとか正しくない、とかでは無くて。哀れに思ったサクマは、一度だけ。たった一度だけ、リュウの願いを聞き入れて、抱いてやるのだ。
ここで、「苦味ィー、お前ちょっとは妬けよ。」とサクマが言うので。二人の関係は何だろうな?と、我々は少しずつ何かを感じ取っていく。そして、次の「ハートに火をつけて」で、ようやく確信する。苦味に憧れて、ゲイビの製作会社に入って編集を担当していた斎木が、予定していたモデルが来ないというので、急遽、憧れの苦味さんとの濡れ場を撮影することに⁈ 我を忘れて、苦味さんに甘える様子を見たサクマは、初めて嫉妬らしい嫉妬を見せる。
そして、失恋確定の斎木を慰める男優のレニ。レニもちょっと変わった男で。彼は、苦味さんを好きだという斎木をそのまま丸ごと愛しているのだ。
…そしていよいよ「陽当たりの悪い部屋」で、サクマと苦味さんのひとかたならぬ因縁の物語が明らかになる。
ゲイビ製作会社を軸に、色んな人間模様を一話完結で繋いでいくオムニバスだと思っていたら、度肝をぬかれる展開です。死んだ父親の借金の為にヤクザに捕まり、ゲイビに売られる為に仕込まれる高校生の苦味。こんな仕事に情を持ち込みたくないと思っていたヤクザのサクマ。
二人の出会いと、彼等の恋という言葉では片付けられない程の、運命共同体といっていいのかな、生きざま。人生の中での辛酸を舐めつくして来た彼等だからこそ、そこに家族とはまた違った愛情のカタチがあるのだと分かるのです。それを分かった上で、また最初から読み直すと、二人の間に流れる空気感が違ったものになって見えて来る。これは大人のカタルシス。
そしてまぁ、皆さま書かれているところですが、ポルノスターの苦味さんよりも。サクマさんのただならぬ色気にはヤラレます。その細腰。常に不機嫌そうな上目遣い。ひん曲げた薄い唇。
リバもやむなし‼︎ ですね。あと、オールバックで決めてるのもいいですが、髪を下ろしてる様子もいい。とにかくいい!
次巻もこの色気ダダ漏れのサクマさんが見れることを期待して、読みたい。
一応メインとなる攻め受けは苦味(表紙)とサクマの2人なのですが、その2人で絡む他に、それぞれが他の人物と絡む話もあり、同じ登場人物を使いながらの短編集という感じでした。この作品の最も素晴らしい点は、苦味とサクマが恋人同士でありながら、相手が他の人間とセックスすることについては完全に割り切って考えていて(そこに情がないと分かっているからこそ)、でも行き過ぎればきちんと牽制するという信頼し合った大人の関係を築いていることに尽きると思います。それでいて、2人のセックスだけが魅力なのではなく、2人が別の誰と絡んでも、毎回違った萌えを感じられる。普通だったら誰と誰の絡みしか見たくない!となりそうなのに、全短編それぞれの絡みに良さがあるんです。
◆陽当たりの悪い部屋
原点となる苦味とサクマの馴れ初め編。苦味が借金返済のためゲイビ出演を強要されヤクザに売られるのはベタな展開ですが、サクマは組を抜け出したいと考えていて、そのために苦味も行動力を見せます。サクマの苦味に対して情が湧いていく過程や、苦味がサクマに惚れ込んでいく過程が色っぽくて、ちょっぴり切なくてとても引き込まれました。サクマが悪態を吐いてばかりなのに、ちゃんと苦味を愛しているのが伝わってくるのが最高です。この2人ならリバも大歓迎。
◆唇は苦い味
苦味×ゲイビに出るか否かを決めかねている若い気弱な男性。受けの男性が善良過ぎて心配になるほどですが、苦味が優しくリードしてあげていて、受けも眼鏡を取ると整った顔立ちで可愛くて萌えました。最後に受けの借金が帳消しにできるものだと分かり、こっちの世界にハマりかけた受けを、苦味がキスを餞別にしてちゃんと真っ当な世界に返したところも良かったです。
◆約束は一度だけ
サクマ×サクマが在籍していた組の息子。これは、ヤクザの息子に生まれた受けの竜の運命が切なく、それでもサクマに抱かれる時は幸せそうで萌え、さらになかなか聞けないサクマの苦味への愛も改めて感じられて、一度で二度美味しい話でした。
◆ハートに火をつけて
苦味とゲイビ男優のレニ×苦味の会社で働く制作スタッフの斎木。斎木は苦味への想いを拗らせて入社したようですが、苦味はあくまでサクマのもの。それを気取られてサクマにクビにされてしまいます。そんな彼を慰めてくれるのがハーフの男優のレニ。苦味への想いがなくなったわけではなくても、自分を愛してくれる近くにいる人間に気付いた彼がこれから幸せになれるよう願います。甘酸っぱく可愛い話でした。
久しぶりの読み返しです。見事に男性しか出て来ませんね。
現在の苦味から佐久間の過去、二人の出会い。もう苦しくて辛くてでもほっこりもあって。
佐久間と苦味の出会いと仕込みの一月とその後苦味を生かす佐久間と佐久間を組から抜けさせようとする苦味と。
どん底から体を仕込まれ恋愛感情とごちゃ混ぜになって死のうとして。苦味が辛くて見てられません。
佐久間も組長に散々弄ばれて手酷く捨てられて利用されてたんですね。
二人はセックスレスになるのですが苦味が攻める一回があります。
本当に盛りだくさんで佐久間と苦味だけでも奴隷から保護者から夫婦から仕事道具のような不思議な関係を辿ります。最後のホテルでは久しぶりにするのかな?苦味を好きな人は仕事をさせないのは嫉妬も少しはあるんですよね?そう信じたい。
この二人だけでも延々と語れるほどの内容だったのですが、レニ君と斎木も可愛いカップルでしたね。一服の清涼剤的な二人でした。
組長の息子が佐久間に心底惚れてるのが皮肉ですね。一度でいいから大好きな人に抱いて欲しい。その後は組長の言いなりの結婚をして組を継ぐ。泣かせます。
佐久間と苦味は共に歳を重ねて半生を過ごしてますよね。簡単には説明できない関係だと思えます。でもこんなやり方でも苦味を生かしてくれた佐久間に感謝と一生かかって恩返しというプロポーズみたいな言葉。どんな形でも一緒にいてほしいですね。
すごく面白かったです。話の運びが自然でうまいというか、読みやすかったです。
最初の1話と2話見て「ん?これって……もしかしてこの二人……???」と思わせておいてからの二人の過去話。その展開にしびれました。
いいですね~しかもリバ。
最初はサクマ×苦味でしたが、ある一件で下剋上して苦味×サクマになります。
受け側はだいぶご無沙汰だったようで、気持ちよさそうにしてるサクマさんがエロかったです。「もう入れてくれ」ってあのプライド高そうなサクマさんがおねだりするシーン最高でした。
ヒゲ剃った若い苦味もカッコイイし、可愛いです。(童顔なのかな?)
サクマさん、多分惚れた男にしか抱かれたくないんだろうな~と勝手に思ったり。
自分のところの組長(当時若頭)と身体の関係にあったサクマさんはそれがちょっとトラウマになってあんまり受け側したくないんじゃないのかな。でも苦味と出会って徐々にその思いも消えていって…みたいな。
サクマと苦味の話だけなら文句なしの神評価です。めちゃくちゃ好き。
個人的に「約束は一度だけ」の竜が無理だったのでこの評価で。(しかもよりによって相手サクマさんかよ~~~)
まあサクマと苦味はお互い違う相手ともヤれちゃうオープンで大人な関係なのかもしれませんが、やっぱ私はこの二人は固定が良かった。他の人とのえっち見たくなかったな~と、最後の話を見て思いました。
雲田はるこさんの作品はそのシンプルな絵に始まり、あくまでリアルな生活に密着したものが多い。
登場人物がリバになるところなどは、少し抵抗はあるものの、男同士だからこそ出来ることであり、その日の気分によって攻受が変わることは現実の世界では普通のことなのだろうと思った。私が普段固定カプに執着にしてしまうことに喝を入れるようでハッとした。
とはいえ、そもそも任侠ものにしなければならない時点でBLはフィクションである。それを感じさせない力がこの作品にはあると思う。先生の作品を拝読するたびに世界の見方が変わる。
同じ雲田はるこ先生の作品”落語心中”をBLだと思って読んだ私は、「これはBLじゃなかった。芸術作品だった……」と自らのよこしまな感情を反省したのですが、先生のセンスにはまりました。
そして、遂に見られた雲田先生のBL。ありがたやーー。人間関係の複雑さ、ストーリーの奥深さに感動しました。第一話のリーマンがとてもかわいかったので、もう少し見たかったです。しかし、苦味ちゃんは固定カプがいいというジレンマに陥りました。現在雲田先生が続編を執筆中だということなので、どうなるのか期待しています。
苦手なリバ作品ですが、結構するする読めました。特に現攻めの受けだった過去編が最高でした。打ち捨てられた時の表情のコマを食い入るように見つめてしまいました。落語心中の八雲とビジュアルが似ていて落語心中では自分的に不完全燃焼だったところを重ね合わせて満足させてしまいました……。(腐女子の悲しい性よ……。)
今タグ付けを見て驚いたのですが、この世には仕込みヤクザという職業があるのですね……。初めて知りました。
落語心中から雲田先生のファンになり、BLを描かれていることを後から知り、こちらも読んでみました。
短編集なのかな?と思いきや、一つ一つのお話が繋がっていてストーリーも面白く、BLとしてもとっても萌えました(*ノ∀ノ)
雲田先生の描く漫画の、おふざけな感じの描き方と、ちゃんとデッサンの整った線の綺麗な絵とのバランスが私は好きです。
今作の物語は、切なくもあり、笑いもあり、濡れ場もあり、大満足な一冊です。
クミちゃんとサクマの2人を中心に、物語が動いていく様子が面白かった。
何年前でしょうか? 確か初めて読んだ雲田はるこ作品がコレでした。
手に取ったきっかけは独特のカラーリングとパンツいっちょの後ろ姿のインパクト大の表紙。
そしてタイトル。その雰囲気と語感から、バンド“面影ラッキーホール”(注:当時。現在はOnly Love Hurts、略称:O.L.H. )を思い出して、おや? と思ったことからでした。実際は、レトロ風俗産業の「ラッキーホール」からそれぞれ別にイメージしたのだとは思いますけどね。
読んでみたら、まずは絵にやられました。今っぽさと、懐かしい昭和漫画のエッセンスのミックスの絶妙さ。独特な空気感の表現力。(竹宮恵子さんや坂田靖子さんの初期絵の気配を感じます)
内容はヤクザとかポルノとかギラギラした「裏社会」の話なのに、絶妙なところで品があるんですよね。
何度も読んで、読むたびに味わいが増す作品集です。
最初はおしゃれな漫画なのかなー、と
気軽な気持ちで手に取ったのですが、
最後には、もうとにかく泣いてしまいました!
「昭和落語心中」もそうだったのですが、
一緒に重ねてきた時間が、
恋をなんと呼べばよいのかわからない感情に
昇華させていく過程がエモーショナルに描かれています!!
萌え、むしろ、燃え!
出てくるみんなが繋がってるような短編集?みたいな形の作品なのですが、複雑な人間関係なのに全然ドロドロしてなくて、むしろサッパリしてて読みやすかったです。
私の1番のお気に入りキャラはやっぱり明るく可愛い苦味ちゃんですね〜!
苦味ちゃんは明るいのに、過去にはサクマさんと色々あって…サクマさんもサクマさんで複雑なのですが…そんなほの暗い感じがちょっと良いなーと思いました。
最初のカタギリくんと苦味ちゃんのやり取りも可愛かったです〜!
最後の斎木くんの話はちょっと切ないのかな…でも斎木くんにはレニくんがいるのでそこは問題なしですかね…w
全体的にキャラたちの会話やら何やらがコミカルな感じだったので読んでて楽しい雰囲気でした。
1つのコミュニティーで繰り広げられる複数のエピソードが入っています。最初に読んだ時はドキドキしつつも結構さらっと読んでしまったのですが、読み返す度に唸るような深みのある作品だと思います。
まず第一に絵が上手い!雲田はるこさんの作品は初めて読みましたが、あまりの上手さに驚きました。別にキラキラしていないのに、何故こんなに素敵なのだろう。きっと基礎がしっかりされているのだろうなと思います。
次にキャラクターはというと、苦味ちゃんの魅力はやはり大きいです。波瀾万丈を経て今がある彼は複雑だけど一周回ってシンプルで、堂々としたポルノスター。惚れ惚れします。オヤジ受はかなり苦手なのですが、苦味ちゃんとサクマの関係はいいなぁと思って読みました。
お話も、ゲイビ制作会社が舞台なのでセックスとエロに満ち満ちていますが、そこにはちゃんとラブがあるので全くクドくなく、何度もキュンとしました。
一番好きなエピソードは「ハートに火をつけて」かなぁ。その後の二人が気になります。
ものすごいジワります。味わい深~い作品。ヤクザとかポルノスターとか何も知らずに読み始めました。最初はちょっとオムニバスっぽくて、楽しいコメディだと思って適当に読んでたんですが、後半突如苦味(クミ)と佐久間の全然普通じゃない出会いが語られ始めて、椅子から落ちそうになりました。こんな展開聞いてないw 壮絶な内容がシュールに描かれてて引き込まれました。
佐久間は元ヤクザなので怖いし乱暴な感じでしかも若い頃からオヤジなんですが、とにかく人も生き方も男前です。苦味の人生は辛すぎて、その反動で今のフワフワキャラになってるのかもしれませんが、泣きながら「死にたい」って言った時代を知ってるたった1人の人間である佐久間は、やっぱり苦味にとっては特別なんだと思います。
「Lucky Boy」では今ではすっかりマンネリ化した熟年夫婦のような苦味と佐久間がホテルに行くんですが、なんかもうホッコリするし、愛し合ってるのが伝わって来てニヤニヤしてしまう♡普段高校生の執着攻め以外は有名作でも話題作でもほとんど興味ないんですが、これはハマりました。苦味&佐久間の距離感と、作品の世界観がとてもステキです。
正直リバも苦手、暴力ありも苦手、関係性が無いエロも苦手なので、
読み始めは多少後悔がありました。
ですが、読み進めて行くうちに
エロ的要素があまり気にならなくなって
佐久間と苦味の人となりや過去に引き込まれてしまいました。
長年一緒にいるからにはそれなりの愛着や情があって
でもそれを主張せずに背景に留まらせているのがニクイな、と。
ある程度色々読まれている方にはおススメですが
学生モノやキラキラした(?)業界モノ中心に読まれている方には
いきなりはおススメしません。
雲田はるこ先生の作品を初めて読みましたが、絵が可愛くてとても読みやすかったです。購入を渋っていた理由は表紙でした…が購入!
「唇は苦い味」
(株)ラッキーホール代表取締役社長の苦味(30代) × ゲイビデオのスカウトではなく男女のAV男優のスカウトだと思って来ただまされやすい(ちょろい)メガネ黒髪もじもじスーツの片桐(20代)
「約束は一度だけ」
元ヤクザで副社長のサクマ(40代) × 組長の息子の竜(10代)
小学生の時に指詰めで苦痛に歪むサクマの顔を見て恋だと思ったと言い抱いてほしいと迫る竜…。
個人的には苦痛に歪む顔を見て恋したと言うのなら抱きたいと迫ってほしかったです^^
「ハートに火をつけて」
ハーフの関西人で二次元の女の子オタクのレニ(20代) × 社員で苦味が好きな斎木(20代)と苦味がハメ撮り3P
「陽当たりの悪い部屋〈前編〉」
ヤクザでゲイ?のサクマ(25) × ボンボンだったのに死んだ父親の借金のせいでゲイビデオに出るためにサクマに仕込まれる高校生?の苦味(10代)
「陽当たりの悪い部屋〈後編〉」
すっかりポルノスターKな苦味(23) × 三十路のサクマ
30そこそこの組長 × サクマ(10代)…飽きて気色悪いからもう寄るなと言われ組長を憎むようになった…等サクマの過去を知る苦味…色々あってサクマはヤクザをやめるかんじに…サクマがプロポーズ?でEND
描き下ろし「Lucky boy」
サクマと苦味らぶらぶEND
出会ってから15年?2人の距離感がとても好いです!
苦味の10代〜30代とサクマの20代〜40代が可愛く描かれていました!
乱文失礼いたしました!
二回読んで、あーこれは味わい深い作品だと思いました。
一見めちゃくちゃっぽい苦味さんの包容力
怖そうなサクマさんの優しさ
このふたりの良さは二度目によりよくわかります。
セックスっちゅうのは相手を受け入れることなんだよねー。受け攻め関係なく、精神的には。
色々あって汚れた大人になってしまったふたりなんだけど、きれいなだけじゃない優しさを感じる。
ふたりとも、二度と来んなよって言いながらも他人を受けとめて、受けとめてもらった相手はちょっと顔上げて帰っていく。
そんな男前なふたりの絡みは、萌えるわ。
体的には互いに一途じゃないんだけど、心の根っこでは特別に繋がりあっているのがわかる。
愛がいっぱいあるのもいいもんじゃのう、と思わされました。
全然嫉妬したりしない苦味さん、いいね。
表紙を見て、おちゃらけたストーリーかなと思いながら手に取ってみました。
いい具合に力が抜けている感じの苦味(くみ)さんがなんともいいキャラでした。
ところが読み続けていくと、苦味さんとサクマにはせつない過去があるじゃないですか!
そんな過去を乗り越えての苦味さんなんだと思うとせつなさが増してきます。
恋人関係を超越した二人だけの特別な絆が素敵です。
途中登場する竜とサクマ、カタギリと苦味の話もよかったです。
神評価が凄いので気にはなっていました。
でも、ゲイビとかヤクザとか好きな設定ではなかったのでずいぶん手に取らずに放置してました。
読んでみて、設定はものすごく暗くて、生い立ちだけで泣けそうなのに、軽いタッチの絵と荒波を乗り越えて楽しめるようになったくみさんがなんだかポップで、そんな設定を感じさせなくなっていました。
元ヤクザのサクマさんも冷たいんだか優しいんだか、愛があるんだか。でも、やっぱり好きあってるんだろうなぁ。でも、その押し付けがましくないとこもなんだか自然で良かったです。
うわー。何故今まで読まなかったんだろう。
やはり高評価のものは、評価されるだけの理由があるのですね。エロがすごい!という評価以外はかなり参考になる事が分かってきました。
雲田さんは気になってはいたのですが、「猫っ毛」の一話がちょっと合わなかったので、読んでいない作者さんでした。
表紙と絵が苦手で、ゲイビで893。なんか読む意味ないだろうと思ってましたけど、何となく買ってみました。
こ、これは!!!!
猫っ毛の一話よりも絵が好みになってました。全然問題ない!
この話で、この表紙はなんとなく勿体無いような。もっと軽い話かと思ってました。
かといってそんなに死ぬほど重いという訳でもなく、淡々とした感じでたまらないです。
ゲイビ業界だし、相手も取っ替え引っ替えなんですけれど、1話目以外には純愛に近いものを感じました。
皆、一人しか好きじゃないからですかね。
リュウくんが切ないなあ。
ドラマはクミさんが三木さんですって!?って事は三木受けも聴けるんです?しかも羽多野受けですって!?
これは買わねば!
「うわ、ゲイビ物か」
様々なところで評判が良い漫画である事は1年以上前から小耳に挟んでいました。しかし表紙。この実家暮らしに優しくないゲイビ丸出しの表紙。これに敬遠してしまいずっとほったらかしていました。そして先日、友人に借りて読んでみたところ…ただのゲイビ物じゃない。
表紙に怯んでいた愚かな自分よ!!!!!!
短編かと思いきや、それぞれちゃんと繋がっているストーリー構成。エロはあるが変なプレイはしていないし、表情と状況でぐっとこさせる。ヤクザ(実は初めてヤクザBLを読んだ)設定も上手く、キーパーソンの過去がどんどん暴かれて行くのもワクワクした。純愛と言えるかはわからないが、これもひとつの愛なんだなって思わせてくれる。R15指定の邦画を見ているかのよう。
一言で言うなら最高でした。読み応えあります。サクマさんがかっこ良過ぎる。めちゃくちゃタイプでした。黒髪ドS攻めかと思いきや、若かりし頃はヤクザの親玉に憧れる可愛らしい青年の一面もあるしむにゃむにゃもされてしまう。1人の人物の受け攻め両方が見れるのってなんて素敵なんでしょう!これぞBLの醍醐味!!!!(超書き殴りレビュー…駄文失礼しました)
全編、疲れて寂れた独特な場末の空気感があって好きです。
みくちゃんのこの何ともいえずひとたらしな魅力が、表情や振る舞いの一つ一つから伝わってきてたまらない…。
個人的な一押しは斎木くんでした。
TENGUおなにーとエッチ中のとろんととろけた表情かわいすぎます…
(斎木くん回では普段は見れないサクマさんのみくちゃんへの執着も垣間見得て、とてもぐっと来ました)
斎木くん回ではサクマさんがエンコ積めてるほうの手で5万提示した時に4万と思われるくだりもめちゃめちゃおもしろくて、
やはりこういったちょっとしたディティールがとても魅力的でおもしろい漫画を描かれる方だなと思いました!
この世界観で、もっとみくちゃんとサクマさんを取り巻く色んな人たちの人生を見てみたいです。
↑コレ。これを今年一番実感した作品です。
約一年前、BLを読み始めて少し経った頃に、電子書籍サイトRenta!のキャンペーンで知って購入しました。
当時の自分がレビューを書いてたら、確実に「趣味じゃない」。
それが一年後。再読したら評価が変わってました。
一年前の自分は、
1.メインの登場人物がヤクザだったのがダメだった
2.相手が入れ替わり立ち代りの複数物がダメだった
3.セックスするまでのノリが軽すぎてダメだった
4.絵がダメだった
2話目で読むのを止めたので、主な理由は上記の4つ。
当時は3Pも苦手でしたから、仮に3話目に読み進めることが出来たとしても、やっぱり挫折してたと思います。
それが今ではすっかり平気になりました。むしろ良い。
私の場合は多分、雑誌で色々なパターンの作品を読んだのが影響してます。
特に4番はそう。雑誌を購読してなければ、こんなに早く絵に慣れることはありませんでした。
(ちなみに終盤にあるリバは、その単語すら知らなかったので、マイナスにはならなかったと思います。他作品で初めて見たときも、同じ構造の体なんだし有り得るだろうな程度でスルーでした。)
自分の経験から、本作品をBL初心者にはあまりおすすめ出来ません。
内容を細かくみていくと、地雷になりやすい要素が散りばめられてます。
特に初心者には厳しいと、今でも感じます。
ただ、だいぶ慣れてきた頃に読むと、BLあるあるから微妙に外れたストーリーを新鮮に感じて、もしかしたら楽しめるかもしれません。私みたいに。
舞台は新宿のアパートの一室にあります、ゲイビ製作会社。
序盤はゲイビデオ製作に関するお話ですが、後半では苦味とさくまが出会うきっかけとなった昔のお話へ。
人情話でじーんときました。
このお二人、長年連れ添った老夫婦のように、心の奥深いところで繋がっている、ツーカーの関係。
たまに顔を覗かせる嫉妬心に思わずきゅん。
AV製作会社なだけあって、分かる人には分かるようなシーンもチラッとでてきて、ふと笑えます。
個人的には、苦味さん大好き斎木君がいじらしくて大好きです。
しかし何より一番萌えたのは、苦味にヤられるさくまさんは、たまらんのです。
複数の短編がオムニバス形式で収められているため、一度目はサラッと読み終わります。
あれ?こんなもん?と拍子抜けするのですが、二度三度読み返しているうちに段々と印象が変わってきます。
サクマと苦味の関係は恋人同士というよりかは、人生のパートナーという感じでしょうか。
長年連れ添った夫婦のように一緒にいることが当たり前のような。
サクマがポロっとこぼす発言がまたいいですね。
苦味ちゃんサクマにちゃんと愛されてるなぁとニンマリします。
描かれていない部分への想像が捗る不思議な魅力のある作品でした。
雲田はるこさんは「愛しの猫っ毛」から入ったのですが、これはまたぜんぜん違う作風ですね。えろいしえぐい。貞操観念薄いかんじします。
構成がまたいいですね。苦味が引退して社長になってる時点のオムニバスが数本、そのなかにサクマと苦味の関係がにおわされていて、え、なんなのこのふたりどういう関係!?ってワクワクしてるところで、最後にサクマと苦味の出会いのお話「陽当たりの悪い部屋」がきてます。
わたしは立ち読み小冊子で「陽当たりの悪い部屋」の冒頭読んじゃったし、あらすじもそこが取り上げられてるんですが、サクマと苦味についてまったく前情報なしで読んだらまたちがった印象だったでしょうね。もし人に勧めるならまっさらな状態で読めって言うと思います。
で、特筆すべきはやっぱり苦味の魔性の男っぷりですよ!まず顔が美しい。淫乱であけすけで、裏社会に染まっていて、だけどどっかお人好し。シリアスな場面の憂い顔と、コメディタッチな場面のオヤジっぷりのギャップがたまらない。とかこんな言葉でいい尽くせないほどふしぎな魅力のある人物です。
そんな苦味をサクマは「アレは人間を狂わせる」と評していますが、実際狂わされちゃったのはほかでもない自分なんでしょう。サクマの苦味に対する思いの変遷はさりげなくって、だけど心に迫ります。
サクマも苦味も不特定多数の男と関係を持つ貞操観念のうっすい人間ですが、結局狂おしいくらいに思ってるのはお互いなんだなってことが言外に説明されていて、それがもうくっそ萌えます。書き方は決して甘甘と呼ばれる類のものではないんだけど、なぜか甘美です。
ああもうすごく好きです。
なんなく雲井はるこさんの作品ってほのぼのなのかな~と思っていたのですがとんでもない。
えろいです。笑
すっごい良いBLです。読んでほしい。
ゲイビの男優とそのまわりの人たちのお話。
色々でてくるんですけどちゃんと話がつながってて素晴らしい。
私の大好きな眼鏡リーマン受けもあります。笑
登場人物みんな好きになっちゃうけど、最終的に表紙の彼とその相手が最高です。
総受けとかじゃなくてこの相手には攻め、こっちには受け~って感じのもあるので
苦手な人は苦手かも…
でも私も固定受け派なんですが、これはすんなり読めました!
むしろそれが納得出来るようなお話なので、本当にオススメです~
某少年漫画のCPっぽいなーとも思ったのですが、私だけでしょうか?
そういうパロディとかありそう。笑
非BL作品の「落語心中」に通じるようなお話でした。
メインカプのサクマさんとクミのお話は、なれ初めのあたりのお話だけなのですが、その周りの出来事を書くことでこの二人がどんなふうにともに時間を過ごしてきたのかをうかがわせる作りが、お話に深みを出しているように思いました。
そうやって、表面にストレートに出さないからこそ二人の関係性により一層妄想が膨らんでしまう。いかにして「好き」「愛してる」と言わずにそれを表現するか、というのがお話づくりの中での基本だと思うのですが、これはそれをきちんと消化して素晴らしいものに仕上がっていると思いました。
結局、サクマがやらせたことがあるのは、オヤジとクミの二人だけ。
サクマが本当に愛したのは、その二人だけだったということですよね。その二人のためにサクマがしたことを考えると、この人ものすごいツンデレマスター?いや、そんな言い方はこの作品にはふさわしくないですが。(すいません)
クミの思いは、強いけれどやっぱり雛鳥のようなものなのではないかと思うのです。イブンの人生に絶望したところからはじまっているから。もちろん一緒に地獄に落ちようという気持ちは決して軽いものではないと思います。だけど、サクマの思いに比べたらどうしても軽いように思えてしまうのは私だけでしょうか。
そしてそのことがまたいっそう、このお話を切なくさせている気がします。二人でずっと一緒にいると決めたはずなのに、何もかも許し合っているはずなのに、長い時間を一緒に過ごしてきたはずなのに、どこまで行ってもこの二人が切ないのは、そのせいなのでしょうか。
この二人のずっとずっと先が見てみたい。サクマが息を引き取るとき、この二人はどうなるのか、見てみたいです。
深かったという表現が正しいのかはわかりませんが
とっても素敵な作品でした!
かちらの作品、以前からランキング上位でずっと気になっていました。
絵柄だったり、表紙の雰囲気からギャグっぽい面白い話なのかな~(失礼だったらごめんなさい><)と思っていたのです。
数ページ読んだ時も絵がとてもほっこりするような、愛らしさを感じる雰囲気があったので、そんな印象だったのですが …!
それぞれの人物の想いだったり、過去だったり、そういうシリアスというか、辛いなとか思うだろう部分が登場人物たちのキャラだったり、雰囲気が包み込んでくれているというか。
うーん、うまく言えないのですが切なかったり、悲しかったりもするのに、優しさしさだったり暖かい感じがあふれてる作品でした。
クミちゃんとサクマさん大好きです!
ラッキーホールは、クミとサクマが経営するゲイビ会社の名前。
でもそれだけでなく、本書の構成自体がラッキーホールを連想させます。
※ラッキーホールとは、ベニヤ板を隔て
互いの顔が見えない状態で関係する昭和の風俗サービス。
序盤の現在編。
クミ、サクマがそれぞれ別の相手とセックスします。
借金、報われない片想い等の事情を抱える若者達を抱く二人。
悪人ではなさそうですが、詳しい人物像や、二者間の関係はハッキリしない。
身体は見えても「顔」はよく見えない二人の描き方が
ラッキーホールを連想させるのです。
ガラリと空気が変わる過去編。
現在編ではずっと「攻」だった二人が、ここで「受」に転じます。
生きる意味を与えてくれたサクマを慕い、守ろうとするクミ。
クミに抱かれることで、「男に抱かれたい」本来の願望にやっと正直になれるサクマ。
これがきっと二人の素の、互いにしか見せない「顔」なのでしょう。
リバが、萌えるだけでなく二人の強い絆をも物語っており、とても感動的です。
で、再び現在。
「死にたぁーい」と冗談のように言うクミに、
昔サクマに「俺が生かしてやる」と抱きしめられた姿が重なる。
「お前のそのカオ ダーイスキ」と笑うサクマに、屈折した愛情深さが見える。
両想いなのに、言葉ではそんな関係を茶化している二人が大好きですv
久々に「素」の顔を見せる現在の二人。
このままHシーンへ突入か!?と思いきや
ベニヤ板どころか自動扉に隔たれてしまった――!
幕引きまでとてもキレイな構成なのでしたw
おかげでこの二人のことが頭から離れず何度も読み返し、
その度に新たな発見があります(パーカー着回しに激萌!v)
先日ドラマCDを聞いて久々に原作を再読し、
その緻密な構成、さりげない心理描写の素晴らしさを実感。
やっぱり好きだな~…
これからも読み返すであろう大事な作品です。
レビューはたくさんあるので内容については今更?なので私はただの感想などを。
しかし…いや~今更ですよ~。今更なにを書けとw
発売日に買って今頃書いてなかったことに気がつき、自分にびっくり!
とにかくこの作品「ゲイビ男優」のかたのイメージと「ヤクザ」のイメージが自分の中では近かったお話で、そういう違和感を感じずに読めた作品でした。
苦味もサクマも他のキャラクターも全部キャラ立ちが良かったです。
苦味とサクマの出会い、
苦味は嫌なこと(ゲイビ男優)も受け入れなければならない状況だったこと、
でもサクマは苦味の世話役の全てを引き受けることで苦味を守っていたこと、
苦味はそんなサクマを守りたくてヤクザの親分のところに金を持っていったこと、
全部、全部つながってて、一コマたりとも無駄がないです。
よく練られた内容だなぁと思います。
どんな環境にあっても守るべきものを見失なわない苦味とサクマの強さが良かったです。
どうしたって生きていくしかない。
でも人間生きてればなんとかなる。
そして守るべきものがあったらもっと強く生きれると思う。
苦味もサクマも他人との絡みがありますが、白黒つけられない愛情表現が彼ららしくもあり、この世界に生きる人たちらしいケジメの付け方でもあるなと思いました。
そして苦味とサクマさんのリバーーーシボーが素敵です♪
サクマさんが「くっそ後で覚えてろテメエ」とキレてる顔とか、
そのあとの挿入されて「あっ…いい」って言ってるサクマさんがたまらんっ!!
さらにその後の苦味に対してのありがとう&プロポーズ(?)が…
はぁ~萌えたわ~。
ポスター風のレトロな表紙に惹かれて購入。
ゲイビデオの男優・苦味(くみ)と、苦味の恋人かつビジネスパートナー(営業担当?)のサクマの関係を、15年という長いスパンで追った短編集です。
片方がもう片方に性風俗の仕事をさせる関係って、いつかは憎しみ合いに堕ちてしまいそうですよね。サクマが苦味とセックスしないのは、そうならないための、愛情ゆえのけじめ?という気がするのですが、作品の中でサクマは言葉では何も説明しない男として描かれてるため、その辺はよく分かりません。
もっとも、どんな事情があろうとサクマが恋人に体を売らせてることには変わりないし、この関係をどんな言葉で説明してもそれは言い訳にしか聞こえないわけですが…
ただ、サクマが何も説明しなくても、そういう矛盾だらけの関係ならではの難しさを二人がどんな風にかわし、どんなふうに15年を乗りきってきたかがちゃんと読者にも感じ取れる仕掛けになってる。そこがこの作品のスゴいところだと思います。
斉木-レニのカプや、かつてサクマが仕えてた暴力団組長の息子でゲイのリュウ、世間知らずのポルノ男優志望者・カタギリ等々、脇キャラもそれぞれ魅力的。そんな脇キャラとの人間関係を通して、主役カプ二人の人物像・生きざまが多面的に映し出されてく感じがまたイイ。
単にカプ二人の閉じた関係を描くだけでは出せないキャラの立体感が加わって、サクマも苦味も血の通った人間の生臭さがにおうというか…特にサクマは。
ラストの「オマケマンガ Lucky boy」で、出会って15年を迎えた二人がささやかながらハレの日を過ごす顛末にはうるっと来ました。或る意味ハネムーンにも相当する一夜、15年の紆余曲折を乗り越えた二人だからこその重みがあって…
「幸せな15年後を見せてくれてありがとう」と言いたくなるような、ステキなラストでした。
ここが泣きどころ!っていうキメのシーンで一挙にグッとくるんじゃなく、全部読み終わってからやっと各パーツのつながりが見えてきて、ストーリーに血が通い始める感じ…そのじわじわ感がすごく心地いい。
結構複雑な心理を描きつつ、軽妙なテイストを崩さないあたりもさすがですね。
勿論BLメインなんですが、BLという枠にはめず、人間ドラマとしても楽しめるクオリティーの作品だと思います。普段BLを読まない人にも勧めたいですね。
AV会社を題材にしたお話を読んだことがなかったので、珍しいし面白いなと単純に思いました。
「中立」の評価を付けた理由は自分がリバが苦手だったということ、主なCPはサクマさん×苦味さんではあるけどそれぞれが他の人と肉体関係があったから…
という本当に個人的な意見です、すいません。
「そりゃポルノスターなんだから他の人ともやるでしょうよ!」
はい、ごもっともな意見です…。
でもサクマさんまでやってしまうなんて~!!と、自分の中ではモヤモヤしてしまいました。
ただ、サクマさんと苦味さんは付き合ってるのか微妙な感じだったしアリなのかな…?
何だか偉そうなことや批判を言ってばかりですが、お話は本当に面白かったです!!
裏社会のことも少し出てきていたので、裏社会が好きな自分は読んでて楽しめました。
去年の夏、店頭に並んでいるのを見た時から、この本はヤバイと思っていました。
ある方からおすすめ、と言われ、背中を押されて買いました!
やっぱりな…やられたで…。
前々から、雲田先生をはじめ、有名どころの大先生数人は、手を出さずに避けていまして。
買ったのにわざと読まない方もいる。
何故って?
ハマったら最後、過去作を買いそろえてしまうからです!!
しかし今、本を置く場所がな~い☆
そんな葛藤から、避けていました。
非BLの落語話も私のツボなネタ。
(独演会でボランティアやってたくらい)
愛しの猫っ毛とか、ダメBL本、萌え男子本など、手招きしている本がいっぱいな雲田先生!
それなりにスペースを作らなければ…。
で、とりあえず、大きめな買い物バッグを買いました♪
今、はみ出し達の避難所になってます。
背中を押して下さった方、本当にありがとう♪
やはりハマりました、見事に(>_<)/
このお話には、GV制作の話が出てきますね。
私はGVが、BLと同じくらい好きでして。
この漫画の表紙の苦味を見たとき、数人のモデルさんの顔がよぎりました。
特に、ある美形ノンけモデルさん。
…似ているかも、と。
(こんな話をすいません☆)
そして、色んなGV制作話のBL漫画を読みましたが、このお話が一番現実に近い気がします。
前半は、現在の明るくまったりした二人や周囲との関係を描いていて。
後半は、出会い、借金返済、足抜け、家族など、二人の今へのステップが丁寧に描かれています。
社長ボンボンから、ヤクザに売られる立場にまで落ちた苦味の人生。
そんな苦味をカネになるように育てるサクマ。
明るく振る舞う苦味の痛々しさ。
それに気付いていて、苦味の人生にのみ込まれていくサクマの人生。
二人の孤独と愛情が、深く繋がって絡まっていきます。
苦味とサクマの関係って、すご~く不思議な関係ですね。
苦味の方は完璧にサクマに惚れていると思うけど。
サクマの苦味に対する気持ちには、恋愛以上の濃くて強いものを感じます。
肉体関係よりも、苦味の孤独への配慮など、もっと基本的な部分で長くしっかり支えていて。
そしてサクマもまた、苦味にしっかり支えられている。
最後の高級ホテル話では特に、深~い愛情を感じずにはいられなかった。
これを読んで。
家路について、ご飯を食べ終わった後、なぜかふと、苦味とサクマの顔が浮かんで目頭が熱くなりました。
家族と過ごす平凡で貴重な時間が、実は一番の宝物なのだと気付かされたお話でした。
重度のドライアイでカラカラな私の目に、潤いがよみがえった瞬間でした。
大好きなリバもあるし。
これはもう、CDを買うしかないな。
うん(* ̄ー ̄)
物語冒頭からぽつぽつと、苦味とサクマの関係については描かれているのですがそれでも今一つ確信を得られず、ああここふたりの繋がりはそういうアイマイなもので、このまま明かされずにそれ以外のところにフォーカスを当てながら話が進むのかなぁと思っていたら4,5話。連理の枝というのでしょうか。一蓮托生でしょうか。
サクマ(漢字が気になり、目を皿にして読んでいたらリュウくんの持っている名刺、佐?間じゃありませんか。佐久間なのかな)さんが回を追うごとにくたびれ度が増して目つきがどんどん悪くなっていくのが良いと思います。
はじめ、苦味さんはおねぇキャラなのかと思っていましたが、それも違うようだなと読み進めると分かりました。
あのふたりが、4,5話の当時胸にこめていた熱さというのは、諦めるべきであることと同時にサクマさんにとっては守りたいものでもあって、それがそのままずるずると続いているのかなと感じました。
だから苦味さんは15年の間に「そういうのがいかに馬鹿馬鹿しいか」と悟るようになってしまったんだろうなと。
苦味さんは父親の死と共に天涯孤独になった身で、縋って寄りそう相手がサクマさんだけになりあの狭い部屋のなかで交わすセックスは自らの感情を繋ぎとめる意味もあったのでしょう。
描かれてはいませんが、おそらく酷いことの連続で現実を切り離そうと麻痺する頭のなかで、躾けられる男性同士のセックスのいろはが快感と共に愛を芽生えさせるのも(そしてなにより苦味さんにはそういった素質もありました)当たり前なのだと思います。
サクマのもとから離れれば、得た愛さえ恋さえ喪う。
でも自分が必要とされてその身に躾けられているすべては父親の借金返済のための術であってこれが愛でもなんでもないと分かっている。18の男の子です。30越えたサクマさんとはわけが違います。
ひとつき経てば、桧山苦味は売り物となって想いを寄せたサクマの元から離れる。
恋とともに死んでしまいたい、天涯孤独なら誰も悲しまない誰も苦しめない。
自らに銃口を当てて引き金を引いたときの苦味さんはそんな気持ちだったのでしょうか。
それを悟ったとき、そうしてその心を受け止めて苦しんだとき、サクマさんはもう苦味さんを切り離せなくなっていたんだと思います。
連載序盤は割と明るく楽しくエロティックなお話ばかりでしたのにこの前後編に流れるささやかな苦しさと暗さは、すこしのエグみを孕んでいました。
苦味が一生かけて返す、それをサクマが一生かけて受け取る。
胸がどきりともしないプロポーズなのに、彼ららしい一生の約束はなんとも言えない余韻を残していきました。
雲田先生の柔らかいタッチで描かれる艶めかしいセックスはとってもエロティックですよね。
いろいろなキャラクタたちがサクマさんや苦味さんと絡みますので、そういうのが苦手な方にはおススメできませんが、それぞれの愛のかたちを感じる作品でした。
個人的にはサクマさんと、サクマさんの属していた元組長(オヤジ)との過去が好きです。あれもまた、憧れへの達成とそこからの歪みと、それでも結局は組長自身もサクマさんを酷くしきれなかった結果だと思います。
可愛がってやっていたなら指を詰めさせない、ではなくてだからこそきちんとした別れが必要だった…と。
描き下ろしにも満足しました。斎木くん首の皮繋がってよかった! 気になっていました。
3話で、斎木くんの目の前でサクマと苦味がキスをする、あのときの苦味さんの目。
戸惑いながらも確実に熱をもって、サクマさんとのそれを悦んでいるように私には見えました。だから斎木くんもその場を去ってしまったのだろうけれども。
だからこそ、苦味と斎藤のふたりが長い月日を経て、確認しあえた終わりにはとてもとても、ホッとしました。
熱い夜を、いいホテルで過ごせたかな。
私はBLはキャラで選ぶタイプなので、この作品はどストライクでした!
登場するキャラがみんな魅力的で、私の苦手な黒髪長髪キャラの斎木くんもお話を読み終えたあとはとってもかわいく感じられました。
お話を読んでいると、キャラ一人一人のいいところとわるいところが見えてきて、ちゃんとみんな人間くさいところに好感がもてましまた。
後半に収録されている「陽当たりの悪い部屋」は高校生の苦味さんがサクマさんと出会ってから共同生活を始めるお話なのですが、これを見ると今の苦味さんがどういう経緯で「ちょっと諦めたような大人」になったのか、そしてサクマさんをどう思っているのかが見えてきます。
それを踏まえて前半を見ると、苦味さんがほんとうにいいひとだということが行動から言葉から伝わってきて、グッときました。
内容だけ見ると、ヤクザとかポルノとかでけっこうドロドロした感じに思えるかもしれませんが、そこはコミカルに、しっかり雰囲気を出して描かれているので、とても面白いです。
イラストも、可愛いめで私の好みでした!
もし購入を迷ってる方がいたら、迷わずオススメします!
あ、神にしなかったのは「もう一押しあれば絶対泣けたのに!」という惜しいところがあったからです。いい話だけにすごく惜しい。
ドラマCDの発売が待ち遠しく、読み返してみました。
初見からまーサクマさんが好きで好きで。"降って湧いた天使"のタフネス苦味(くみ)が居なかったらどうなってたかと思うと余計に…フビン萌え?
苦味とサクマの出逢いの話「陽当たりの悪い部屋・前篇」だけをon BLUEで読んでこれは絶対ハッピーエンドじゃないな、と思ってたら想像と色々違って、結果とても好きな1冊となりました。
サクマはもちろん、苦味やその周りの人々に魅力があって嫌な人が居ないんですよね。
苦味とサクマの関係も、他のレビュアーの方が書かれていましたが運命共同体という感じで、好きを超えた深い暗いところで繋がっている。
そんな2人が、お互いを生きる為に必要だと確認する場面があるのですが(陽当たりの悪い部屋・後篇)ここで苦味がサクマに挿れるんです。で、苦味がこうのたまう。
「オレもう男のがよくなってんだよね」
「は――、ち○こかわいいv」
そして嫌がっていたサクマが
「苦味ィ 早く挿れてくれ」
↑ここ!ドラCで楽しみにしている所です!!(あるといいな)
そして事後の、死ぬまで離れられない事を諦観したサクマの表情と「その方がてっとり早ェか」がたまらないぃぃ、、、!!
SとMは表裏一体だという事を体現しているサクマ。所属してた組の組長の息子・竜に迫られて一度だけ抱くのですが、その時も、10代の彼に突き放した言葉を放ち現実を受け止めさせた上で抱くんですよ。何回したかは解りませんがゴム着けてたし(ぶっかけられるんですが)、竜は男を見る目がある!
サクマを好き過ぎて読んでる時からあまり声は浮かんでいませんでしたが、ドラCでは堀内賢雄さんとの事。んーどうだろう?(苦味が三木さんてのは諸手を挙げて歓迎、ポルノスターの苦味を好きな斎木が小野友樹さんてのは意外でした)
あ、あと現在のサクマの、オサレメガネじゃない(と、思う。もしオサレならごめんなさい…)いかにもおっさんが掛けるメガネ姿がたまらなく好きです。
舎楽宰さま
こんにちは~コメントありがとうございます!
ラッキーホールって大胆なタイトルですよね~
私も、本書をきっかけに調べてみて、初めて意味を知りました(^^;
パーカー着回し、萌えますよね!
気付いた瞬間むはー!!!ってなりました♪
クミはサクマさんの服イヤがってるぽいからw、
クミのパーカーをサクマさんが借りてるんでしょうかね??
>竜のその後とか、レニと斎木のイチャつきぶり
わ~~考えただけで萌えます^^
舎楽宰さまが書かれていたように、周りの人々全てが魅力的で、その後の人生まですごく気になってしまいますよね。カタギリは再就職できたのかな、とか…w
実は私、CDを予約した直後に舎楽宰さまのレビューを拝見して、
サクマさんへの愛と、CDに期待する場面・台詞にすごく共感しておりました♪
CDは自分のイメージと違う点もありましたが、"こういう解釈もあるのか~"と原作に新たな視点を提供してくれたかな、と今となっては思います^^
ではでは~長々と失礼しました☆
そういえば、舎楽宰さまがレビューしてらした「はたらけ、ケンタウロス!」もCD化されるようですね?
ラキホ以上にどんな作品になるのか未知数です…(笑)
哀しみや切なさ、苦さなんかをあまり多くの心情で書かず絵で読み手側に伝えるのが上手いです。表情やキャラの行動がリアルで素晴らしい。現実味がでてます。いかにもお涙ちょうだいな感じの作品に飽きてる人にお薦めします。
リアルな切なさがここにあります。
雲田はるこさん、
猫っ毛から入ったので、
この作品の雰囲気に
びっくりしたのを覚えてる。
ただ、好きではあるんだけども
レビューとなると言葉が紡げずに
時が経ってしまってた。
思い起こせば一話目読んで、
即Hの展開にまずびっくりしたのだった。
ほら、猫っ毛とのギャップがね…。
物語の主軸となる苦味とサクマ。
こんなにもアンダーグラウンドな
世界が広がっているとは。
苦味のサクマへの想い、
サクマの苦味への想い。
恋愛、とは一言で片付けきれない情なんだよね。
お互いがお互いを、どうしても生かしていたい。
「苦味 死ぬな 俺が生かしてやる」
この言葉は、思い出すだけで
胸を締め付けて止まない。
そしてプロポーズのようなやりとり。
2人の関係性には、
うまい名前が付けられないなと思う。
恋人というよりも夫婦に近い、
でもまた夫婦とも違う何か。
精神的な繋がり、絆かな、難しい。
ちなみに、私はこの2人のリバには
あんまり違和感を抱かなかった。
というかリバ自体あんまり苦手じゃないのかも。
どうやら受け受けしいとか、攻めっぽいとかで
キャラを見ていないようだ。
萌えというより、BLというより、
過去のある2人の物語って感じだったな。
萌え担当はレニ×斎木CP(笑)。
リバ苦手な方は要注意。
重い過去がある話なので、
そこがリバへの拒否反応を増殖させるか、
逆に気にならないかはもう、賭けです。
ちなみに私は後者。
丸々一冊つながった話ながら、
短編的なので、内容は重くなるものの
読みやすさもある。
雲はるさんのほのぼの感が好きな方は
多少のギャップがあるかも。
でも、ライトな始まり〜シリアスになってく流れは、
深みがあって読み応えがあります。
読後感はちょっと複雑ではあるけど、
苦味とサクマの描きおろしのまとめ方は
なんだか嬉しかったな。
そして横尾忠則を思わせる装丁と
見返し部分の新宿の写真?
トータルで世界観が素晴らしいと思う。
≪唇は苦い味≫
評価が良いと知り特に下調べもしないで買ったので、最後までカタギリさんが
メインかと思ってました…。本命じゃない割に性格も顔も可愛すぎる!
これは誤解する!……って、私が下調べしなかったせいか…。
苦味のフランクな感じとカタギリさんの初心な感じが好みでした。
濡れ場もあんなに可愛かったのにメインじゃないなんて…。
最後のあれでますます苦味に心を奪われちゃったように見えたので、
個人的にカタギリさんはこれからゲイになるんじゃないかな、って
勘繰ってます。←
≪約束は一度だけ≫
評価が良いと知り特に下調べもしないで買ったので、最後まで竜が(以下同文)
んー…サクマさんは乱暴に見えて実は優しそうなところとかが好きだったけど、
竜があんまり好きになれなかったかな…。実際サクマさんとは倍以上歳が
違うから仕方ないのかもしれませんが、子供っぽいというか我儘というか…。
良く言えば若いって感じです。
そしていまいちハマれなかったまま、最後の最後でサクマさんが苦味に言った
「おまえちょっとは妬けよ」で、……何だって!?となり、ここで初めて、
サクマ×苦味!?って気付いた私…。
≪ハートに火をつけて≫
斎木くんとレニがすごく可愛かったv斎木君の、苦味さんLOVE!萌え!
最高!っていう部分を含めて、レニが斎木君を好きなところとか個人的に
かなりツボでした。それに嫉妬するのもまたいいけれど、それごと好きで
いてくれるのもまた愛なんだなぁ、と実感。
でも3●のところで、ちゃっかり斎木くんに突っ込んでたのには笑いましたw
レニ抜け目ねぇなww最後にサクマさんの(理不尽な)怒りに触れて仕事を
クビになってしまい、泣いているの斎木くんをレニが慰めるところも好きです。
涙目の斎木君はもちろんですが、レニの包容力が本当に素晴らしい。
これから幸せになって欲しい二人です。
≪陽当たりの悪い部屋≫
若い時の苦味可愛えええ!美少年!ってなってたのもつかの間。父親が
死んだせいでゲイビの世界に売られることになった苦味と、ゲイビに売る
予定の男を慣らすために、1ヶ月間体で教えることになったサクマさん、
という切ないお話でした。
苦味は何だかんだ優しくしてくれるサクマさんに惹かれ思いをぶつけるも
受け入れてもらえないし、サクマさんはサクマさんで、苦味に惹かれつつも
その感情を認めてはいけない状況にある、みたいな…。二人の出会いが
こういう感じだったから、現在のつかずはなれずな関係が続いているのかな、
と思いました。でもその暗い雰囲気の中で発揮される、苦味の人懐っこさは
たまらんものがあります。「一緒に買い物行こ」は特に可愛いすぎた。
初雲田はるこ先生作品。全体的によくまとまっていて、読みやすかったです。
魅力的なキャラも多かった!メインがお互い他の人とも普通に致している
漫画は初めて読みましたが、二人の過去の話を読むと納得できるあたり、
上手だなぁと思いました。苦味とサクマさんは、これからもこの微妙且つ
絶妙な関係のまま過ごしていくのか、それともようやく関係が変わっていくのか。
続きも読んでみたかったです。
読み終わった時に
映画を見た後のような
ずっしりとした感動がありました。
あぁ~、いいBL本読んだな、という。
内容に関しては
皆さんの素敵レビューが沢山あるので、
私は個人の感想を書きたい思います。
毎度参考にならなくてすみません(汗)
私が一番好きなシーンは
後半のサクマさんと苦味サン二人の
若い頃のお話。
苦味が、自分の名前を初めて
サクマに教えるシーンなのですが、
「苦い味で苦味」と説明する苦味に、
サクマが苦味の頭に手を置いて
「ひでぇ親だな」と返す場面です。
「変な名前だな」ではなく
それを付けた親に思いを馳せるサクマが
きっと本当は、優しい人なんだろうなと
あのシーンを見て思いました。
それから、斎木クンとレニのお話。
クビになってしょげる斎木の話を
公園で聞いてあげているうちに
斎木の泣き顔に萌えてしまうレニ。
途中から目がハートマークになり
全く話を聞いていません(笑)
「ばかっ!」と怒る斎木の台詞も可愛くて
二人が愛おしくてたまりませんでした。
また後半のお話では斎木がレニに
「(他の人に)萌えとか言わないで」と
おねだりするなど、
バカップル全開で微笑ましかったなぁ。
3P表現もサラリと描かれ、
濃厚さがなく読みやすいと思います。
ただ、あのメンバーでの3Pは
二度とないと思われるので
もう少し長く描いて欲しかったかな~。
そして度肝を抜かれるラストのリバ!
最後の最後まで楽しめる作品でした。
初・商業BL購入がこの本です・・・
と書くと、初めてでなんちゅう表紙の本をレジに持ってってんだwと思われますが・・・///
でも、この本がBLのはいりクチじゃなかったらここまでBLにハマってなかっと思います。
まんまと心つかまれました。人生狂わされた・・・(歓喜
ゲイAV制作会社の社長・苦味さんと副社長・サクマさんを軸とするお話。
元々ゲイビのカリスマモデルだった苦味さんの、ちょっと若さの薄れた色気にやられます。
まあその後サクマさんの枯れた色気にもやられるのですがw
今でこそ飄々としている苦味さんですが、そこにいきつくまでにはつらい過去と一途な思いがあって・・・
苦味さんとサクマさんの過去は胸がギュッとなりました。
今はどうなのよ?というサクマさんと苦味さんの関係も、もどかしくて萌えます。
AV制作会社ということもあって、毎回えちシーンがでてきますが、
雲田はるこさんの色気と可愛らしさの入り混じったスッキリした絵柄のおかげで、良い意味で生々しくなく、だけどエロい絶妙な感じで、
なので3Pだろうがリバだろうが全く気になりませんでした。
毎回出てくるサブキャラも魅力的で、各話ごとのドラマがすごい。(レニくんのTシャツ・・・)
色々サクマさんに文句言ったり反発したりするけど、
チューされるとその気になっちゃう苦味さんが・・・もう!
書き下ろしでは、サクマさんと2人きりでしか見せないであろう、若い頃の表情が垣間見れたり…
大人な感じと可愛らしい感じが同居する独特の雰囲気は
雲田はるこさんにしか出せないワザだと思います。
苦味とサクマ、とっても微妙な関係ですね。
AV会社という仕事柄か、セックスはすごくオープン。
それぞれ別の相手と普通にやっちゃってます。
だから、最初読み始めはただの仕事仲間だと思ってたんですが・・・
2話目の最後に、サクマが味苦に「お前ちょっとは妬けよ」と言ったこと。
3話目でサクマが斎木に「アイツに惚れてるヤツと仕事したくねーんだ」と言ったこと。
で、二人は恋人同士?と思い始め・・・
最後過去編で、二人の関係になるほど~・・・という展開。
面白かったです!ちょっとイメージ暗いですが。
特に「陽当たりの悪い部屋」は好きです!
ただ・・・何というか、どうも私は雲田はるこ先生の絵がダメな様です・・・
ストーリーはすごく良かったんですが、あくまでもコミックなので、
絵に対する評価の比重は大きいです。
本当に良い作品だと思うので、評価はあくまでも私個人の好みの問題言う事で。
まるごと一冊、全部がひとつのストーリーでした。
サクマさんと苦味の2人のお話。
いくつかお話が別れていて、2人の話だったり
サクマさんがメインのお話だったり、苦味が中心のお話だったり
と、2人の世界だけ・・・と言うわけでは無く
お話の作りとして、とっても楽しめました。
でもこの主人公2人の関係はとっても複雑ですね。
オトナな関係で、身体とかそういうものよりも
存在自体のつながり・・・という感じを受けました。
そういう意味では、とっても深~いお話なんだけども、
雲田はるこさんの軽いタッチな絵と
キャラのおかげで、重いストーリーにはなっていなくて
サラリと読めました^^。
雲田はるこ氏の作品 初読みです。
衝撃でした。絵が大変好みだったので! 塗りやすそう!
猫っ毛っぽく描くのがお上手なんですねー。
作品全体を通して感じたのが
サクマさんとクミさんの メオト愛・・・でしょうか。
同時収録作品で いろんな角度から光を当てながら
最終的に二人の関係を浮き彫りに・・・(そんな難しい事でもないけど)。
要するに 「愛」というより 「絆」 のようなものを
極力コミカルに描いてあるのかな~? あえてアンダーワールドで。
リバが苦手だって人がいる事を 最近になってようやく知った私なのでした・・・。
いとしの猫っ毛や窓辺の君よりもこっちのが好きです。
絵柄が昭和なので、こういう絵を見慣れた世代の人は逆にダメかもしれないパターンですね、古臭く感じて。
好きな人は好きなんだけど、駄目な人は駄目って感じで別れそうですね。
実際初期作品から絵で評価が別れてますもんね。
内容っていうより絵で評価が別れるというのも面白いですね。
ちなみに内容に関しては、
私みたいに薄汚れた大人はこのくらいリアリティがあるほうが納得するという感じでした。
リアルゲイの人ってこんな感じですよね。ウリやってる人たちとか。割と現実に近い雰囲気出てます。ポルノスターとか言わないけど(笑)
ダーリンの前で他の男とやっちゃうのとか、よくゲイビでありますよね。
この作品もそういうノリがありましたけど、これは一途好きの人にはキッツいので、あまりお勧めできないかも・・・。
そしてリバもありますので、これも要注意。私は全然大丈夫でした。
あれー自分がリバいけるの初めて知ったーwww
昔は苦手だったんですけど、なんでしょうか。こちらの作品のリバは全く問題なく感じました。
しかし夢見る少女にはキツイ作品であります。
夢見る少女じゃいられない子は是非読んで下さい。
たまに、何だかすぐにレビューが出来ないなぁ、と思う時がある。
何度読んでも心に引っかからない作品で、ストーリーもすぐうろ覚えになる。
又は、何度も読む位大好きなのに、うまく言葉を繋げられない作品に巡り合う。
私にとってのこちらは、後者に該当する作品になりました。
買ってすぐに読んで、何度も読み返しては雲田さんの魅力に嵌っていくのに、言葉を綴ろうとするとうーん、となるのです。
『小さい頃、少し古い歯医者さんや小児病院で読んだ事があるような漫画』のタッチだなぁ、と思ったのが第一印象でした。
懐かしい雰囲気が漂い、なのに今っぽい。
特に尖った唇は私の大好物です。可愛過ぎます。
私にとっての、初・雲田はるこさん。
BL漫画を読み始めて割とすぐ位にこちらが発売されて、気になるけど表紙にテレが生じて先延ばしに。
ええい!という気持ちで購入し、読んで良かったーと思って本棚にしまおうとすると、背表紙もエライ事になってるじゃありませんか、クミちゃんっ。
(自作ブックカバーで誤魔化しです)
ある意味抜け目ナイです…さすが。
元々サクマは、男に抱かれたい男なのだ。
それを、元は愛した組長に自身の気持ちを簡単に利用されたとは言え、ゲイビデオに出演させる為に、持ってこられた男を開発する。
その為には自分が突っ込まなくちゃならない。
歪んだ感情から、徐々にそれへの苦痛が無くなっていったのではないだろうか。
金の為だ、俺を悪く思うな、そもそもお前が悪いんだ、可哀相にお前もな、なんて。
ヤクザの道から足は洗えない、けど組長には愛されない。
自分を拒否した男はトップな訳で、どうしても抗えない現実。
そしてそこから、サクマの感情は屈折していく。
クミは、親のせいで人生が滅茶苦茶になった。
出来損ないの親父のせいで会社が傾いたから、自分が立て直そうと決めていた。
高校卒業したらすぐ跡を継ぐんだ、そして親父を楽にさせてやろう。
親思いの美少年は、美少年であるが故、親父の死後に人生を狂わされた。
元々ゲイだった訳じゃない子供が「自分は売られるのだ」と知る。
無理矢理突っ込まれた筈が徐々に開発され、目の前の男へ向ける感情が愛なのかと錯覚する。
先に堕ちたのはサクマ。
純粋な気持ちで縋ったのはクミ。
鬱憤を晴らすかのような態度のクミ、そして請うサクマ。
形勢逆転。
恋人なんて甘い響きは似合わない男同士。
サクマには死ぬまで頭が上がらないクミだけれど、最初から守ってくれてるのはサクマの方。
誰が何て言おうと、他の人には一生分からない、2人だけの愛情がそこにあると思います。
そしてレニくんと斎木くん!
この2人は天使、クミが天使なんて嘘嘘、この2人が天使です(笑)
レニくんはハーフの男前だし、斎木くんはあの泣き顔が本当激モエ。
「辛すぎてしにそう、レニ、どうしよう俺」なんて可愛過ぎて!辛すぎるサマが全く頭に入って来ない(笑)
又このシリーズで、クミがポルノスター全盛期だった頃のお話とか、近場でくっついたレニと斎木くんのモエモエ話とか、サクマさんが(色んな意味で)受けまくってる話とか読んでみたいです。
レトロ風かと思えば現代的で、ダークなのにコミカルで、重いテーマをかかえつつもライトで、ドライにみえてウェット。
すごく不思議な作品だなぁという印象です。
一棒一穴wが当たり前だと思ってたゆるBL脳にはちょっと衝撃だった今作w
小指がない元ヤクザは出てくるし、リバはでてくるし、AV撮影というシゴトとしての3Pもでてくる。
こんなにダーク要素揃ってるのに、コミカルで滅入ることなくスッと読めてしまう不思議…
ゲイポルノ製作会社の社長で、元ゲイポルノスターの苦味さんと元ヤクザのスカウトマン兼副社長のサクマをメインにした話。
1話目・2話目を読んだ時点では苦味とサクマはそれぞれ各話の相手(カタギリと竜)とくっつくの?と思ったりもしました。
でもそうじゃない。「陽当たりの悪い部屋」で、苦味とサクマの奥深いところでつながっている絆というか…そういうものを感じました。
そうか。カタギリと竜はつまみ食い…(なんか違うかもだけどw)
最後まで読んで、また最初から読み返すと、初見とはまた違った印象で読めました。
苦味とサクマは今後もつまみ食いをしつつも、誰にも立ち入れない深い深いつながりでずっと一緒に生きていくんだなぁと…。これも愛なのね。
そんな中、サイドカップリングともいえる「ハートに火をつけて」もかなり光ってましたw
関西弁ハーフ男優レニくんと隠れクミさんマニア斎木くんの今後のはなしももっと読みたい…。このカップルいい。BLらしいというかw萌えましたw
代表作『ねこっけ』や『昭和元禄~』とは全く違う、作者の作風の広さと才能をまざまざと見せ付けられる一作。
主人公は元ヤクザの愛人、現ゲイビデオ制作会社社長という肩書きを持つ美中年・苦味(くみ)。
基本的には1話読みきりのオムニバス形式で、彼自身の来し方や周囲の人物との関係が語られていく。
思春期の多感な年齢で親に捨てられ、ヤクザと関わって生きてきた苦味の愛憎や心の深遠を否応無しに覗かされているような展開は、見事の一言に尽きる。
下手をすれば鬱展開になりがちな話だが、雲田さん独特のコミカルなタッチがそれを相殺することで、ストーリー上の大事なシーンの心理描写がとても効果的に響いてくる。
神評価が多くなされているとおり、基本的にはとても読み応えのあるBL漫画であることは間違いない。
だがしかし!
この作品には、地雷も多く埋まっているので、読む際にはそれなりに広い心が必要なんである。
まず、
・リバ
そして、
・オヤジ受
大きくはこの二つ。
そして私は残念ながら、この二つの地雷が大変に苦手なので、雲田さんは大好きなのに、お話自体はすごく面白いのに…こみ上げる嫌悪感を押さえこむのに難儀した。
リアリティという意味ではゲイの世界に忠実な設定なのでしょうが、BLはファンタジーであると思うので、今回は神評価でなく、「萌」評価にとどめておきます。
これらが気にならない人は、じゅうぶん読む価値のある作品だと思います。お勧めです。
AV現場の話ですね。
作者は取材でAV現場 観に行ったのかなあ?
詳しく描かれているから なんかこんな感じなのかなと思った。
スカウトマンも怪しさ満点だしね。
指なかったら誰が見てもヤクザでしょうよ。
足洗ってるけど一般人は怖いよ。
それにホモの人なかなか道歩いてないよね。
そういうルートがあるのかなあ。
私は裏側の事ばかり考えていました。
社長だけどAVでちゃう 生きるガッツありますよね。
今まで生かしてくれた男の為っていうところが 泣かされます。
神評価が並ぶ中でこういうコト書くのもどうかと思うが…。
豪快に心折れました、絵が生理的に受け付けないレベルまで来てしまった。。。
ストーリーは苦々しく、スレていてそこそこ好みではあるんですけどね。
でも、ヘロッとした絵で描写されるとどうにものめりこめない自分がいるw
一番気に入っているのは「ハートに火をつけて」かな。
さえないオタクっ子ちゃんの涙目に萌えかけたw
一話目の、キスを餞別につきはなされて、ポッカーーンとしている冴えないリーマンも可愛いけどね。
展開がすごく優秀なだけに、絵のヘタウマさとあいまって、なんか腑に落ちないものが。
別にアイツ以外とだってセックスくらいできる
性欲はあるんだし、金のため、生きるため、気を引くため
自分の存在意義の確認・・・
そもそもセックスするのに今さら別に理由なんて必要じゃない
俺だけじゃねぇ、アイツもそうだろう
でも
これも知ってる
好きな人とのキスがいいもんだって
俺はアイツとしかもう本気になれないって
ただ、素直にそう言えるぼど若くねぇし
まぁ、柄じゃねぇ
チラつく拭えない過去もあるし
ここで生きていくしか道がねぇ
でもまあ、もっとちょっと年をくったら
アイツとこんな会話をするかもしれない
「 そういえば俺 最近 お前以外とやってないわ 」
「 オレもー ポルノスターのコカンに関るねー 」
その時 俺はどんな気持ちになるんだろう
乙女視点で再読してみましたら、サクマがこんな風に思っているような気がしました。
過去と自分の置かれた環境により、本心や弱味を晒したくないサクマと
半分あきらめつつも結局はそのサクマに愛れたい苦味との恋のはなし。
そんな単純じゃないかなぁという思いと
結局は単純な気持ちなんじゃないかなぁという思いが、わたしの中で交錯してます。
※こちらは乙女(外身はオバサンだが)の妄想がはいっております。
正確な内容をお知りになりたい方は、ぜひ他のレビューを御覧ください。
この表紙の感じ…なぜか「ガロ」や「ビックリハウス」を思い出して懐かしくて泣きそうに。「さぶ」や「薔薇族」を意識なさっているのかなきっと。いずれにしても80年代風味です。
雲田さんの作品の不思議な魅力は、すごく今風なのにどうしてこうも昭和の香りが漂うんだろうかってとこなのです。
一話目は、人の良い世間知らずのサラリーマンが、ひとつ曲がる路地を間違えて、来てはいけない世界に迷い込んだ的なお話だったもんで、てっきり裏社会で暮らす人達の短編集かなと思ったのですが、一冊まるごとゲイビデオ制作会社のお話でした。
主人公は苦い味と書いてクミさん。
ラッキーホールというゲイビデオ制作会社の社長でもあり、とうがたったゲイビデオの俳優でもあり。
若く美しかった当時、なぜそんな仕事をする羽目になったのか。
仕込んだサクマがどんなヤクザだったのか。
チャラそうで薄っぺらい感じを醸し出してるクミが、ふとしたときに見せる陰り。
クミを平然とビデオに出演させるくせに、クミがほかの誰かとするセックスに愛が絡むのは許さない。
かといって二人は恋人同士ってわけでもなさそうなんだけど、と読み進むうちに、出会ってからの15年の間になにがあったかをじわじわと教えてもらうことで、二人の精神的な繋がりが見えてきます。
セックスを生業としてるこの人達が、それを仕事と割りきってしまうドライなところと、そうではない感情の部分もあるところを見せたり、15年一緒に暮らしててもクミを恋人として扱わないサクマという男の複雑さがたまんなかったッス!
登場人物は、先のリーマン、ラッキーホールスタッフの斉木くんとレニくん(この二人すっごく可愛かった)、副社長のサクマ、組長と組長の息子…そんなもんです。少ない。なのに深みがあって面白い。
現在33歳のクミと40歳のサクマ、15年前まだ高校生だったクミと25歳でヤクザだったサクマ、10年前23歳と30歳の二人。
時系列順にして読み返すのもまた楽しかったです。
あらすじを読んで面白そうだったので、特典ペーパー付きの新刊で購入しました。
特典ペーパーは文字だけのコメントペーパーだったので、
それなら新刊でわざわざ買わなくても良かったと後悔しました。
一冊で一つの作品を描いていると思っていたら、
全て関連していますが複数の短編集でした。
苦味さんは、どうしても「にがみ」と読んでしまって、
なかなか慣れませんでした f(^^;
『唇は苦い味』
攻めは苦味さん、受けは無職になって間もなく
借金をしてしまったカタギリさんです。
あれからカタギリさんは どうなったのかが気になりました。
『約束は一度だけ』
攻めはサクマさん、受けはサクマさんがヤクザだった頃の
組長の息子の竜くんです。
10年後の竜くんが どうなるのか楽しみです。
『ハートに火をつけて』
攻めは関西人のレニくん、受けは事務所で働く斎木くんです。
斎木くんが ずっと憧れ続けていた苦味さんとの3Pでした。
同時収録の中では一番お気に入りのお話です。
失恋して1時間以上も公園で泣いていた斎木くんですが、
斎木くんには是非レニくんと幸せになってほしいと思いました。
『陽当たりの悪い部屋』
苦味さんとサクマさんの昔のお話でした。
初めは攻めがサクマさんでしたが最後の一回だけ苦味さんが攻めでした。
そういえば、リバーシブルは初めて見たかもしれないです。
『Lucky boy』
苦味さんとサクマさんの現在のお話でした。
この内容だけでは、どちらが攻めでどちらが受けかは分かりませんが、
今までのこの二人の様子を見ていたら、攻めや受けが、どちらがどちらでも
気になりませんでした。
今回は、あまり迷うことなく「萌」評価です。
ちるちるさんだけでなく、他のレビューサイトでも非常に多くの
高評価で支持されているけど、私にとっては特に感銘を受けたとかは無く、
別に普通だと感じたし、絵も特に印象に残ったりすることは無かったです。
特典ペーパーが無かったら新刊で買うつもりはなかったし、
読んでみても「これなら古本で買えば良かった」と思った程度なので、
この評価にしました。
あぁ…どう言ったらいいんだろ。
サクマさんと苦味さんの関係って、不思議な関係というか、ある意味大人な純愛というか。
若い頃はゲイビデオに出演もしてた苦味さんと、それをやらせていたサクマさんは、デビュー以来致してなかった(サクマさんの方から手を出してない)とは。
セックスに近いところに身を置きながら、気持ちだけでお互いつながっているって、それでも想いがずっと続いているって、やっぱり「精神的」純愛だよなぁと思う。
こんな関係、(苦しいけど)憧れちゃうかも。
何も持ってなかった苦味さんに生きる意味を与えたサクマさんは、一見ドSで実は潜在的ドMなんじゃないかしらん。
絵的にも、若い時のサクマさんのやさぐれ具合がそそられるし、若い時の苦味さんの男の子っぽい色気も良いわぁ。
でも、今のサクマさんのひねた悪(ワル)オヤジっぽさも凄くステキだし、今の苦味さんのチャラそうでいて疲れた表情がもう可愛いです!
(特にエロシーンの表情は、他のキャラも含めて官能的で、堪能させていただきましたっ)
物語的にも絵的にも魅力的な一冊でしたねー。
「昭和元禄落語心中」(非BLだけれど、剛しいらの某師匠を彷彿とさせる傑作)が
ものすごく好きな雲田さんの新作。
こちらでの評価が高いので、読んでみました。
舞台は、(株)ラッキーホールというホモビデオを製作するたった3人の会社。
一話、男優志望の男と寝る、社長であり元ポルノスターの苦味(くみ)。
二話、自分を追いかけて来た古巣の組の息子と寝る、副社長サクマ。
どちらも実は相手を助けているところが、この二人という人間の味を感じさせる。
三話、苦味に惚れているスタッフ・斎木の話。
ひょんなことから、苦味と一緒の3Pビデオに出演することになる斎木。
舞い上がった態度から、サクマは斎木の気持ちに気づき「苦味は俺のだ」と
斎木をクビにしようとする。
ここまででは、二人の関係はまだよくわからない。
続く「陽のあたらない部屋」を読み進めると、ようやく過去が見えてくる。
死んだ父親が残した借金のかたに、ヤクザに捕まった10代の苦味。
ゲイビデオに出られるように仕込む為に、苦味と同居するサクマ。
閉じた空間の中で、サクマに恋情を抱く苦味。
セックスと恋を混同しているだけと思いながらも、サクマも苦味に執着する。
「苦味 死ぬな 俺が生かしてやる」
互いが互いを不器用なやりかたで生かそうとし、出会ってから流れた15年の日々。
どうも長らく体の関係もなく、
自分たちの関係が何だかよく分からなくなっているかのような二人。
こんな世界で生き、すれっからしちゃっているような二人の、相手への強い思い。
一筋縄ではいかない実は重く暗い話を、ライトに描いているところが秀逸。
表紙裏表紙の絵や、表紙を開くと見返しを彩る新宿二丁目(?)の写真もいい。
流石の一言しか出てこない。
面白かった(*´∀`*)ノシ
もっと、1冊とおして人生~の流れから~の話なのかと思っていたのですが
少しずつ埋めてって、最後に核心を~という一冊でした。
面白かった。
というか、最後のリバ!まさかのリバ!よもやのリバ。
サクマさん受のとこだけ、ずっと繰り返し見てます。眺めてます
サクマさんの受・・・・・・・ものすごく萌える。
だってさ、だってさ、だってさ、あの顔でさ。。。かっ・・・
可愛いんだものぉぉぉおおおおおおおっww
受のが似合うと思う。や、本当に。
正直、あんまりラブラブ~な展開なものは見えなかったのですが
核心のところでは、と考えるとなんだかすごく面白いというか
掘り下げtえ考えるという作業が楽しい作品でした。
もう少し間を置いて読み返したい一作
この作者さんはキスが素敵です。
雰囲気があって、空気感を描くのが上手な作者さんですよね。
何回もキスのシーンがあるのですが、
毎回違った状況/相手なので、その違いがちゃんと
分かる描き方がされています。
上手い作者さんだな~と思わされます。
リバも、あっていいリバなんじゃないかな~
(リバ好きなので、そう思えるだけかもしれませんが)
決して、「見るからに甘くてラブラブな2人」ではないのですが、
ちゃんと繋がっている2人であると感じられて、
いい2人だな~と心から思える1冊でした。
大好きな大好きな雲田先生の新作ですが、レビューを書こうか書くまいかずっと迷っていました。
レビューを書きたいと思う瞬間は、感動したり、興奮したり、疑問をもったり、つまりどうしても物申したいという時に書くものですけれど。
本作は、私の目の前をスーッと綺麗に素通りして行きました。
読了後、良くも悪くもBLだなという印象です。
作品を読む前、カバー折り返しの雲田先生のコメントに「いやしになってもらったら幸いBLです」と書かれているのを読んで、「あ、今回は小難しいことはしないライトな作品なんだな」と思ったまま、最後まで印象が変わる事はありませんでした。
非常に「優等生」的なBL作品を読んだ気分でした。
確かに面白いんです。愛すべきキャラ達、お話にブレもなく、緩急もあり、1話1話綺麗な完結を迎える。最後はなんだかんだあってのハッピーエンド。
エンターテイメント、そしてBL漫画として文句無しの一作です。
でも、私にとって雲田先生の最も好きな部分は、キャラへのマニアックな設定の細かさなのですが、今回は殆どそれが作品から垣間見えなかったのが非常に残念でした。
キャラによって体型やパンツの種類や服、髪型へのこだわり、生活感、そして先生がお好きなドSキャラなど、キャラ1人1人への理解と愛情と、オリジナリティのある描き分けが可能な才能を持っている希有な作家さんの筈が、今回何故か私にはそれらを感じる事が出来ませんでした。
本作は隙が無く綺麗に組み立てられてしまっていて、いつもの「抜け」みたいなものが無かった事が、私の前を素通りしてしまった原因です。
床を叩きながら「どーしても言わずにはいられん!」みたいな熱い感情がわき上がってこなかった。
もうここまでくるとファン(私)の詰まらない我が儘ですね;;
雲田先生はどこか「隙」というか「抜け」というか、ちょっとアンバランスな感じが魅力的な作家さんであると勝手に求めているので、今回は趣味に合致しませんでした。
それでも今後も勿論ついてゆきます何処までも。
道具や特殊なことはないけど、精神的なSM感とポルノ独特の排他的な空気感がる作品。懐かしさと切なさを含んでいながら、作品表紙から受ける印象より現代風な絵なので、古い絵柄が苦手な人にもオススメです。
まだ一回読んだだけなんですけど…。
……ヤバイですね。
AV制作という職業柄、情愛もエロも軽い感じがよく描かれてる。反面、情愛もエロも執念に近い位に怖く重く描かれてもいる。
ドロドロ…という感情のやりとりも、事情や状況もないんですけど……言葉で説明出来ないもの、感じるものが……ある。
こんなん見せられたら世間(陽のあたる場所)で《恋愛》と言われてるものはなんて軽いものなんだ。まるで《ままごと》みたいだと思った。
あいつがいる以上は地の底を這いずってでも生きてくしかない…みたいな。
これはフィクション……言うたら、雲田さんの妄想なワケでしょ?
苦味さんもサクマも実在しないんでしょ?
雲田さんて凄い人ですね。