幾千の夜 第一夜

ikusen no yoru

幾千の夜 第一夜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神42
  • 萌×236
  • 萌26
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
27
得点
438
評価数
114
平均
3.9 / 5
神率
36.8%
著者
木下けい子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス CRAFT Series
シリーズ
幾千の夜
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784813052173

あらすじ

厳しい父親のもと育った宙には、とても大切な人がいた。隣の家に住む年上の幼なじみ、哲弥だ。嬉しいことがあった日も、悲しいことがあった日も、どんなときもそばにいてくれた。でも、宙が成長するにつれ、ふたりの時間は変わり始める。宙が哲弥を意識し始めたとき、哲弥もまた宙に抱いている欲望に気づいてしまう… 宙は俺が守る、そう誓ったはずなのに──
甘くせつない恋の物語!

表題作幾千の夜 第一夜

幼馴染の宙を優しく見守る大学生
家庭不和に悩む高校生

レビュー投稿数27

切なさMAX…

木下けい子先生のシリーズ、再読です。

2009年の作品とあって、描かれている携帯がガラケーだったりはしますが、先生の作品に流れる「切なさ」はずっと変わらないなあ…とあらためて思いながら読みました。
この1巻は最初から最後までずっと切なかった、、

歳の差のある幼馴染×別れ×再会もの。
受けのことを思って無精してしまった攻めが受けを避け始め…というお話です。

別れ際に電話番号をもらったものの、ずっと電話はかけられなくて、どうにもならなくなった時に宙(そら、受)が公衆電話から電話をかけるシーン。

久しぶりの再会に感じる、ドキドキと緊張感。そして彼女がいることを知り心を痛めるシーンが胸に刺さり、最高に切なかった。。

両片想いではあるものの、うまく噛み合わない2人がもどかしくて( ; ; )

一度最終巻まで読んではいるんですが、うろ覚えのところもあるので、この切なさを引きずったまま2、3巻も読んでこようと思います。

0

居場所は決まっている

 軽快なラブコメが多い木下先生ですが、こういうしっとり読ませるタイプの物語もラブコメに引けを取りませんね。家が隣同士のてっちゃんと宙。2階の窓から行き来するほどの仲は創作ではまあまあよく見るけれど、宙の家庭は複雑で。虐待まではいってないし、しっかり働いている父親だけど、宙を理解する姿勢は微塵もなく、自分の考えを一方的に押し付けて子供の言葉は意に介さないタイプの親。今風に言うと、毒親という感じでしょうか。子供の面倒はまともに見ている分、余計にたちが悪いですよね。

 宙は父親にまったく抵抗できないわけではなく、言う時は言います。父を含む周りからは、危なっかしくて放っておけないと評されるけれど、彼の友人が言うように、本人をよく理解しようとさえすれば、勉強はできなくても自分の考えをちゃんと持った案外しっかりした子だと分かる。頭の弱そうな子、ふわっとした子に見えるのは、その人が宙をそう見たいと思っているだけなのかもしれません。てっちゃんは言葉にはしませんが、きっと宙のそういう一面を誰よりも理解し、同情ではなく本心から彼に寄り添いたいと思ってくれているんでしょうね。公衆電話からのSOSに一つ返事で駆けつけてくれるほどに。すれ違っていてもそれぞれのシーンが素敵で、ぐっと引き込まれました。続きが楽しみです。

0

切ないよー!

さらさらっと読めますがなんともやりきれないというか。
もっと何か違ったら、タイミング?家庭環境?もっとちゃんとうまくいく方法があったはず。
二人が切ない!切なくて仕方ない。
タイトルからして切なそうですよね。

てっちゃんが宙をそういう想いで見てしまうので距離を取ります。大学に入るのに下宿して彼女もいて部屋にも合鍵渡してるみたいで。

宙がまだ子供で追い付けないうちにてっちゃんが逃げ出しちゃって。
もう少し待っていてくれたら。でも宙の父がいる限り無理かな。
あー切ない。噛み合わない。悔しい。

空の描写が印象的で第一夜の表紙が特に良かったです。

1

現実的な深みのある話

木下けい子さんの作品を今まで読んだことがなかったので初木下けい子さん作品になりました。以前から気になっていたので手に取りました。小説の挿絵ではお目にかかったことがあったので違和感なくサラサラと読みすすめました。淡白な感じがする絵からは想像できないなかなか掘り下げたお話だなぁと思いました。幼馴染の2人がそれぞれが抱く感情や悩みや家庭環境に振り回されながらも自分たちの想いを育てていく感じが可愛らしかったです。でもかなり現実的問題がどんどんと二人を引き離していくところが可哀想でした。続きに期待です。

2

木下けい子さんの現代ものが好き。

何となく読まないままでいたのですが、いきなりシリアスな木下さんが読みたくなって三巻まとめて購入しました。迷わず全巻購入した自分、GJ!
これは気になるので一気に読みたい話です。リアルタイムで追ってた方は、待ち遠しかったでしょうねえ。

幼馴染の二人が両想いなのに、すれ違うとてつもなくもどかしい話です。
友達以上に相手を好きになってしまったら、好きなのに一緒にいても辛いから離れていくてっちゃんが切ないです。
ここまでだと凪良さんの「恋愛前夜」も似た感じかもしれません。
あの小説がお好きな方には、お勧め出来るかも。
私はあの話も、この話も大好きです。

しかし、宙は勉強できない意味でアホの子なんですね(笑)

多分、宙の親友君はかなりそっちの意味で宙の事好きだったんじゃないかなあ。自覚しないようにしてたけど。
これが親友君視点の話だったら、切ないなんてもんじゃないですね。

1

どれだけの夜を超えれば2人は結ばれるのか

幼馴染同士の心が結ばれるまでの、幾千もの夜が描かれた第1巻です。

母親には捨てられ、厳しいだけの父親と一緒に暮らす宙。時には、厳しさから殴られることもあって。

そんな宙が弟のように可愛くて、いつも一緒にいた幼馴染で年上のてっちゃん。父親から殴られて家を飛び出すと、決まっててっちゃんが助けていたけど、その想いがいつしか弟以上になってしまって…。

このままでは宙を傷つけると、離れることを決めたてっちゃんが切ないです。そのくせ、離れても忘れられないくせに。
もちろん、ずっと一緒にいると思っていた宙の心も傷付けます。勇気を出して抱かれてもいいとてっちゃんに歩み寄っても、てっちゃんの想いと宙の想いは微妙に違っていて…。

てっちゃんの気持ちも宙の気持ちも、痛いほど伝わってきて、重ならない想いにキュンキュンします。その後の宙のSOSに、彼女よりも優先したてっちゃんの、変わらない熱い想いが胸に痛かったです。
読んでいると、続きがとても気になるので、3巻全部揃えて読むことをおススメします。

4

うん

まだ第一夜しか読んでないんですが、もーーーー!素敵です!!
私の好みどストライクでしたねーーーww

話自体はぜんぜん珍しくないし、よくあるーーってかんじなんですけど、なんかね、来るものがあるんですよ。

お互いがお互いこと大好きなのに、大好きだから別れる…
別れて、精神的に追い詰められる宙もよいです←
彼女より宙を優先する哲弥もよいです←

ほかにもいろいろ書きたいんですけど、とりあえず第二夜と最終夜をゲットしようと思います!!

2

幼なじみの中学生~高校生~大学生~社会人モノ。

幼なじみの中学生~高校生~大学生~社会人モノ。
これだけでもかなりグッと来ますね。

ストーリーは割とあっさり目。
明治カナ子さんの三村家の息子シリーズをあっさりさせたような。
もっとなにか似た感じの作品があった気がしたけど思い出せない・・・。

誰もが世話を焼きたくなっちゃうような年下のド天然っ子が
世話になりっぱなしでは一緒に居られないと頑張り、時にちょっと無理もしながら
自立して対等であろうとするのが健気ですごくよかったです。

かわいくて守ってあげたい系だけど、
嫌なことにはちゃんとNOが言えて、気持ちに素直に行動ができるんですよね。
年上のなんでもできるしっかり者は、それ故に自分の気持ちを押し殺しすぎて
ヘタレて動けなかったり、逆に相手のためを思って自己犠牲しすぎたりする。

年下視点でストーリーが進むので、爽快感がありました。
かわいいカップルでした。

1

せつない恋のお話‼ 泣けました!

ずっと気になっていた作品。第一夜〜最終章の全三巻。
一気に読んだんですけど、何度も泣きました。
本当に木下先生は心情を扱うお話が旨すぎます。
すれ違いばかりで、もどかしくて、傷つきあってばかりで、なんて不器用な恋なんだろう…第一夜は幼い純愛が胸にグッときます。
その中で、時折見せる甘いシーンが余計せつない気持にさせられて泣けました!

内容は、隣のうちに住む幼馴染みの年上の高校生〜大学生•哲弥×厳しい父に育てられた幼馴染み中学生〜高校生•宙のお話。

宙が健気で可愛いんです。
父親に甘えられない分、優しい哲弥に甘えて育ってきた宙。
哲弥もそんな宙の気持を理解しているから、いつも優しく見守ってきたんです。
でも、成長するにつれ穏やかだった幸せな時間が狂っていきます。
宙が哲弥を…哲弥も宙を意識し始めるんです。
宙は俺が守る…守りたいと誓った日、哲弥は宙を犯す夢をみてしまいます。
守りたいのに、欲望をどんどん抑えられないなくなる哲弥は思い悩み距離をおくように…
宙も悩みます。哲弥に対する気持が恋なのかどうかと、まだ幼い宙には分からない…
想いを断ち切ろうと、家から離れた大学に行くことを決めた哲弥。どうしてなのか…考えても考えても哲弥の気持が分からなくて不安になります。
そして、哲弥の精一杯の行動‼
手を伸ばしたら良かったのか、でもどう伸ばしたら良かったのか、助けてっていいたいのに言えない…好きだって言いたいのに言えない…そして哲弥は携帯番号だけ残し宙前から居なくなります。逃げてしまった感じなんですけどね。
この2人のグルグル感が凄くせつなくて、泣けます。

そして、色々あってどうしようもなくなった宙は、公衆電話から哲弥に電話を…久しぶりの「てっちゃん・・会いたいよ」と宙に泣きながら訴えられ、哲弥もほっとけないです…。そして、再会して2人で一緒に暮し始めようという所で終わります。

傷つけたいわけじゃないのに、傷つきたいわけじゃないのに、人を好きになるとどうしようもないくらい抑えられない気持がもどかし過ぎる恋。
夜空にうかべられた幾千の星、そして宙…壮大な2人の恋から目が離せません。
焦れったいせつない恋物語…本当にオススメです。

3

じれったい&せつない系

木下先生のお好きなものが詰まっているなー!と感じた作品です。
そして最終夜の巻でまさかの「自分が男だったら良かったのに」と斜め方向に飛んだ感想が出る展開に自分で自分にワロタ作品でした。

幼馴染で距離ができたり再開したり。じれったく、そして切ない哲弥と宙の物語です。

哲弥はある時から宙のことを性的な意味も含めて好きなんだと自覚し、そこから宙との距離をとるようになります。そして哲弥は大学進学を期に遠くに行くことになります。
宙は哲弥の「好き」と自分の「好き」の違いが分かっておらず、哲弥と離れることが辛いから「哲弥になら何をされてもいい」と言いますが、それじゃ意味がないとやんわりと哲弥は諭します。

今までは「てっちゃん、てっちゃん」と言っていた宙も、友達に「いつまでもてっちゃんと一緒に居れるわけない」と言われてから、自分の将来や、てっちゃんとのことを考え始めます。でも彼にはどうしたらいいのかこの時点ではよく分かっていません。

離れ離れになり、哲弥にも彼女が出来て。
そんな哲弥に家庭での事や色々あって会いたいと電話する宙。
哲弥が迎えに来るのですが、哲弥のアパートに行くと、哲弥の彼女が待っています。
これがまた…見た目が宙の女バージョンで(笑)宙にそっくりな女の子でした。

哲弥のチョイスは結局そこかw
女でも宙、宙宙宙。やっぱり好きなんでしょう!!と突っ込まずにはいられなかった。
全然吹っ切れてない感じがありありと伝わってくる女々しい男、哲弥でした。

宙がアホなんですが、アホの子ってか本当に勉強できないアホな子なのね。
でもいいのよ。子供はまずは健康第一。人様に迷惑かけないで自分の道を自分なりに頑張って探しているんだからいいの!あんな親の元に生まれても暴力・非行するわけでもなく。オヤジはそこ、ありがたいと思いな!って感じですね。でも宙がマトモってことは父親も心底悪い人間ではないんだろうな。

2

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