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konya wa take out de
ミナヅキ先生は「この世のすべて」だけ既読で。気になったので今回3冊読みます。
本作が初単行本なんですね。
共通して、キス、絡みの絵がめっちゃ好みです。体温を感じるエモさ。いい。
惹かれ合う感じが、少ないセリフと絵で表現されるのも好み。
それが段階的に、お!おおー!とくるのがまたいい。
表情も色っぽい。特に受けキャラの。そりゃ惚れてまうやろーなお顔をされている。攻めの気持ちがわかってしまうのがいいんです。
季凛がただの人間でしたーというオチかと思ったら違うんですね。
真ノ介に恋をして人間になった。元の正体はわからない。
それでも一緒に生きていく…と密かに思っている真ノ介に萌え〜です。
彫刻家の2人がくっつく場面もよかった。
お互いの好きが溢れているのが伝わりました。
余談ですが、美大卒の知人が、彫刻科の人はみんなイケメンでスタイルもいい、と言っていたのを思い出しました。
実は私、昨年の「ランキング外だけど名作」の企画に(正式名称じゃないです、すみません)に「この夜のすべて」をほぼ迷わずに挙げたくらい、ミナヅキアキラ先生のファンです。ストーリー性の高さが何と言ってもミナヅキ先生の魅力であり、遺憾無く発揮されているデビュー作だと思います。
大きくは三編になってまして、表題作の「今夜はテイクアウトにて」はハンバーガーショップが舞台。店長、岩切と本社企画部のケイちゃんが主人公。
飄々として(ココがポイント)仕事がデキる岩切がカッコイイです。ケイちゃんは男でも大変な美人さん(ココもポイント)。
上手く言えないのがもどかしいのですが、とにかくキュンとくるのですよ。お仕事ものとしても楽しめ、読んでるとハンバーガーが食べたくなりました。
続いての「空より花の散り来るは」は、雰囲気が和の感じに変わります。
時代背景は昔、季節は冬。薬師の真之介が雪の中で出会った綺麗な男、季凛は体がとても冷たい。
季凛の正体は雪の化身というか、雪女のようなもので、真之介に会うまでは沢山の男たちの精を奪って生きていました。
そんな季凛が初めて人間に恋して、自らも人間になって。
身も心も深く結ばれた二人がそれでも、別れが訪れるかもしれない。季凛はもう何年も生きてきて、人間になった今、どれだけの時間が残されているのか・・・。切なさと儚さが絶妙でありました。大好きなストーリーです。
ラスト「ゆびさきの恋」は若き天才彫刻家と、脱サラした年上美大生の話。
こちらは、やや絵が荒削りな感じがしましたが、グッと引き込まれる場面がミナヅキ先生です。
珠玉の初コミックだと思いました。
【業績トップの店長×本部の企画部/薬師×雪女(男)/美大の学生×有名な芸術作家】の3CP
初めてのコミックスだったそうで…「初めてでこの出来?!」と思っちゃう。
やっぱこの人の話好きだわー。
■本日はイートインにて/今夜はテイクアウトにて/食後■
岩切 清司(業績TOPの店長・30歳)×松本 景(本部企画部勤務・26歳)
ファーストフード店を展開する会社の企画部で働く松本景は、ある日、予期せぬ人物から一目惚れをされてしまう。
業績トップの店の店長・岩切清司だ。
それからというもの景は岩切からセクハラまがいの猛アタックを受けることに!
仕事モードに徹して岩切をあしらおうとする景だったが、ふざけているのかと思えば突然真剣な顔を見せたりする岩切に振り回されるばかりで…!?
ズッキューーーン!と仕事中にも関わらず一目惚れして即アプローチしまくる岩切さん。
なんか軽い感じと思いきやー仕事はバリバリ、住まいも店長だけあって高層で広い!
(思わず、ファーストフード店長 年収で検索かけてしまったw→【そこそこの規模の店舗の店長クラスまで上り詰めれば800万円ほどの年収を超えてくる人も出てくる】とのことなので、岩切さんは業績トップ店の店長なので…ホホゥ(*゚д゚))д゚))д゚))ホゥホゥ)
好きになった相手だからこそなのかもしれないけれど、悩んでいることに気付いてちゃんと話を聞いてその上で…ってところがやっぱり格好良いなー!って思ってしまう。
ケイちゃん、なんだかんだ流されている気がしなくもないけど、流されちゃうのも分かるよっ!!!
一夜明けて、なんかケイちゃんが不機嫌そうに視えた岩切さんがオロオロしているの可愛いwww
んでケイちゃんの「好き」発言でキュンキュンとまらず大暴走する岩切さんwww
もう2人の言動にニヤニヤされどうしでした(*´Д`)ハァハァ
■空より花の散り来るは/そして手のひらに落ちる/帰る日まで■
真ノ介(薬師)×季凛(雪女) ※雪男(イエティ)のイメージより雪女のイメージなので
雪の解けない山で一人、虚無感を補うように人の体温・心・命を奪ってきた季凛。
それでも満たされるのは一瞬だけ。
そんなある日、雪道で出会った真ノ介は季凛の誘いを断る珍しい人間で…「―欲しいな。この人の命」
初対面の真ノ介が「…人間か?」と思っちゃうぐらい妖艶な雰囲気を醸し出していた季凛。
そんな季凛がだんだんと色々な表情を見せてくるのがいい( ̄ー ̄)bグッ!
奥さんを亡くして心が凍っていた真ノ介と自分を愛してくれる人を探していた季凛。
途中、人間を好きになって溶けてなくなっちゃうのかとヒヤヒヤしたけど良かったー。
■ゆびさきの恋/その指が罪作り■
牧村 義春(美大の学生)×藤森 由高(有名な芸術家)
脱サラして美大に入った牧村は憧れの工房に研修に行くことに。
自分よりも年下の先生は不思議な人で…まるで愛しい人に接するかのような笑顔を彫塑に向ける。
そんな先生が気になって…。
先生www
いや~…天才は何するかわかりませんねwww
触れることで形を覚える由高先生…エチした翌日せっせと牧村の息子を制作しておられます( ゚∀゚)・∵ブハッ!!
煩悩まみれの自分と違って先生さっそく芸術作品を…?!な状態の牧村www
デビュー前に長く同人誌活動をなさっていたから、正しくはこれを処女作とは言えないでしょうが、ミナヅキ先生の色々な魅力が一冊で味わえる、先生との相性を占うには最適な入門作と位置づけて良い本だと思います。
傾向の違う3作をまとめたことに、偶然ではない作為を感じると言えば、考えすぎだと思われるでしょうか。
コミカルで可愛らしい、いまどきのサラリーマンたちを描いた表題作に続くのは、近代以前の日本を舞台に繰り広げられる幻想的で美しいファンタジー。
そして最後にきた「ゆびさきの恋」では、(反則レビューになるかもしれませんが、どうかご容赦を。)偶然にもモチーフが同じ短編「王様のベッド」(草間さかえ先生)との、脳内アンソロジーを楽しむことができるのです。
二冊ともお持ちの人にはおわかりいただけると思います。
少し変わり者の彫刻家と、その彼に請われ、触られるモデルを務めることになる普通の青年の物語を、全く趣の違う、それぞれに面白い二つの作品として、読み比べることができる、この贅沢。
両先生が、オチや笑いどころにされたネタが、そっくり被っていながら、異なる表現を取られているのにも、非常に興味をそそられます。
同じインスピレーションが、その降りてきた媒体(失礼!)の感性の違いで、こんなにも別の物語になって表されるということが、ますます各先生方への尊敬の念を深くさせてくれました。
(「王様のベッド」には、既に評価のみを入れているため、ミナヅキ先生の本と合わせて敬意を表するものです。)
最近はまった作家さんです。
この作品も萌えました!これが商業デビュー作品ですか。。。完成度がとても高いと思うのは私の気のせいでしょうか。
ミナヅキさんの作品は表紙がとても素敵(いや、中身ももちろん良いですが)。水彩画っぽいというか、色遣いがお上手なのでしょうか。そして表紙をめくるとカラーの挿絵がドーンとあるのですが、これもまた良し。
内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
表題作「今夜はテイクアウトにて」
一目ぼれしたケイちゃんを手に入れるためにごり押しする岩切さんと、なんだかんだで流されちゃうケイちゃんが可愛かったです。
二人とも仕事に対しては真摯で好感が持てましたが、お店で事を致したらアカンやろ~~!と思ってしまった。4つ年上で、たぶん色事も経験豊富な岩切さんが、ケイちゃんのちょっとしたしぐさで理性をぶっちぎってしまうのが非常にツボでした。
2話目「空より花の散り来るは」
雪女ならぬ雪男のお話ですね。ミナヅキさんの絵柄に一番マッチするお話だと思いました。
雪男の季凜が男の人を惑わせては命を奪っていたのは、季凜の美しい見た目だけでなく、季凜をきちんと愛してくれる人を探していたからかな~、と。季凜を本当に暖めてあげたいと思ってくれる人を待ってたんですね。その想いが通じて、溶けずに「人」になれて本当に良かった。
「人の死」を扱う話なので若干シリアスムードが漂いますが、ところどころで出る「最期にはどいつも幸せに逝った筈だしな」や「手間だったぞ 一人で始末すんのは…」などのセリフにミナヅキさんのセンスを感じました。
3話目「ゆびさきの恋」
芸術家らしいちょっと浮世離れしている先生が可愛かったです。
最後の「触って形を覚える天才」は爆笑!ぜひとも規制をかけずにきっちり絵を描いて欲しかったデスv
絵柄で好みが分かれると思いますが、ワタクシ的には非常に萌えるお話を描かれる作家さまです。
商業ではデビュー作ですが、お話の面白さ、黒の使い方が美しく惹きこまれる絵・・・作品としてのクオリティ高いの何の。
かなりのご経験と腕前のある方だと思います。
表題作は、バーガーショップ店長×本社企画部勤務社員のお話ですが、セクハラ店長岩切の猛アタックに、押され押されて結局陥落してしまう松本。
いつもふざけているようでいて、実は有能で切れ者な岩切も良いですが、松本のツンデレ具合の丁~~~~度良さ加減、大変気に入りました。
この作品もとても好きでしたが、もう1本の時代もの「空より花の散りくるは」が、なにしろいい!
雪男・・・っていうとイエティだよなぁ・・・ええっと美しい雪女の男版、雪山で出会った薬師とのお話です。
ひとコマひとコマが切り絵のようで美しいですし、本来の昔話に出てくる雪女の内容からまた一ひねりあり、意外な展開でした。
ラストは脱サラ美大生と天才彫刻家のお話「ゆびさきの恋」
これまた、天才彫刻家というイメージからはほど遠い、予想外のキャラ。
どの作品も、こちらの思い込みをことどとく取っ払い、どうだ!と見せ付けられるような不思議な快感がありました。
ハンバーガーとり美味しい彼
ファーストフード店を展開する会社の企画部で働く松本景はある日、予期せぬ人物から一目ぼれをされてしまう。
業界トップの店の店長、岩切清司だ。
それからというもの景は岩切からセクハラまがいの猛アタックを受けることに!
ファーストフード店の店長とおかたい企画部の彼との恋。
ゆるーい感じの店長とお堅い彼との恋はこっちがどんどん応援しちゃいたくなる感じの世界観ですね!
何度も読める作品でした。
どんどん手なずけられる?というか、お堅い彼がどんどんゆるゆる店長の虜になっていくさまがみててもう・・・
にやにやしっぱなしです。
われながら気持ちが悪いくらいに(笑)
絵もとってもきれいでとても読みやすかったです~
表紙詐欺ではないので安心して読めました。
線が細かくなく、するすると描いている感じなので
エッチなシーンも艶やかで、エロティックあふれているように感じましたね
~
そして手のひらのおちるでは・・・
んーなんともいえがたい。
いろいろな世界観があるんだなあということを実感!
でもハッピーエンドで大満足です。
ちょっと涙ほろり・・・とまでは行かないかもしれないけれど、
とてもいいお話^^
何度も読みたいストーリーがぎっしりの作品です!
帯『ハンバーガーより美味しい彼』
最初にその表紙を見た時こりゃまたすんごい上手い絵の新人さんが現れた!!と思いました。ともかく表紙のカラーが綺麗で美しい。
で、これ帯もちょっと面白いんですよ。
多分、ハンバーガーっぽいジャンクなイメージなんじゃないかな?
ペラペラのわら半紙って言うんでしょうかわざと安っぽい帯を付けてます。
綺麗な表紙に、おもろい帯、これがおもろかったので読みました。
表紙買い、そして中身の絵との違いに戸惑う人も多かったかも~。
表紙と想像してた絵と違います、いや、上手いのですが石膏デッサンをした顔の感じというのが近いかな、堅い感じで独特の癖があります。
表題作のハンバーガ店連作は内容と絵柄がちょっと合ってない印象。
面白いんですけどね、初読だとちぐはぐっぽい感じ。
和風ファンタジー風の「空より花より~」が一番しっくり絵と話が組み合わさってました。
うーーんやっぱ美しい。
この次の単行本「この夜のすべて」ではかなり癖も抜けてかっちょいい絵になっているので初単行本で目を付けておいて正解だったなーと思う作家さんです。
表題作はごく普通のハンバーガーショップが舞台のお話です。
【本日はイートインにて】と【今夜はテイクアウトにて】と【食後】で一つのお話になっています。
帯にあるように、軟派な店長×硬派な本社社員が主人公です。
軟派といいながら仕事はできるわ優しいわと、好かれて当然の店長が、真面目な社員君に一目惚れしてアタックしまくるわけです。
社員君のほうは少しずつほだされていくわけですが、店長のことが気になるばかりに挙動不審になっちゃう彼が可愛かったです。
ほかの2作品は、BLはファンタジーだの王道を行くようなお話しです。
ミナヅキさんの絵柄は耽美な雰囲気があるので、どちらかといえば表題作よりもこっちの2作品の方がしっくりくるかなと思いました。
【空より花の散り来るは】は時代設定も登場人物も完全なファンタジーですが、雪山の妖しが愛を知り“体が融けてしまいそう”なくらい熱い思いに酔うところや、いついなくなってしまうか分からない妖しを愛することに不安になってしまう人間の寂しさが良く表れていたと思います。
【ゆびさきの恋】は彫塑を作る若い芸術家と年上の弟子のお話ですが、現実としてありえないような設定なものの、先生が可愛いので、BLはファンタジーだからと許してしまえます。
表紙がきれい~と思って購入してみました。初コミックスなのですね。
ファストフード店やり手店長・岩切×まじめ社員・松本のお話。
店長かっこいい。普段はへらへらしているのに仕事になるとすごいできる男にになるのでそこが素敵。住んでいるとこも高級マンションで、ファストフード店の店長なのにどんだけ稼いでいるんだ~?と思いました。
話の流れとしては店長の一目ぼれから始まるのでわりとふつうの設定。
ハンバーガーが大好きな店長はたくさん食べてるのになんで太らないの?と全然関係ないことに目が行ってしまったり・・・。
全体的にきれいにまとまってる感じで、読みやすいです。いろんな視点で面白い作品を描ける作家さんじゃないかしら。